- 798 名前:神様仏様名無し様 [2006/09/11(月) 09:46:18 ID:l0+tve11]
- なぁ、>>796よ。お前はGJだなぁ。
飲みに飲んだ挙げ句、聞いたこともない駅まで寝過ごす なんてサラリーマンなら誰だってやることだからなぁ。 これで俺の執筆意欲がぐんと沸いたもの。 見慣れないホームの風景が目に飛び込んできた瞬間の嘆き、 高橋由伸左翼手(巨人)や桧山進次郎右翼手(阪神)に わかると思いますか。 私も社会人になったばかりの頃、下北沢でズブロッカを 飲みに飲んだあと新宿に向かったつもりが、気がついたら 相模大野に着いていたことがある。 ちなみにこのとき、私の居住地は田無市(現・西東京市)。 首都圏在住の方なら、その距離の大きさをわかって頂ける と思う。 それだけではない。手持ちの金がほとんどなかったのである。 「あのときは驚いたなぁ。震える手で財布を開いたら280円 しか入っていないんだもの。あれはつらかったなぁ」(私) 280円では田無はおろか、ファミレスにも入れない。 当時はポケベルが全盛だった時代、携帯電話などヤクザと 業界人のアイテムだと言われていた頃だから、この時点で 私に助けを求める手段はなくなったと言っていい。 その瞬間、私は亀になった。東京も10月ともなると、夜は 冷える。着ていた安物のコートに身をくるみ、駅前のベンチ でごろりと横になった。そして始発までやり過ごそうという 魂胆なのだ。「小田急沿線流・忍法亀代わりの術」である。 気がつくとセーターはゲロまみれである。焦る中で何度も 嘔吐を繰り返したらしい。そんな状態でコートに包まって 奥歯をがたがた震わせながら、22歳の若者が秋の夜長を ベンチで過ごしている。 あのとき相模大野市民の1人でも、転がる私に声をかけて コーヒーの1杯でもごちそうしてやろうという人は、いな かったのだろうか。 こうして>>796の二番煎じを長々と書く俺も男、黙って 見つめる>>796も男、どちらもサラリーマンの悲哀、辛さ、 残酷さみたいなものをいやというほど噛み締めている。 この気持ち、会社・役所勤めをしている人なら、きっと わかってくれると思うなぁ。 似たような経験のある人が都内に200万人はいると、私は 本気で思っている。 最後にこぼれ話を1つ。 いくら電車で乗り過ごすのが怖いと言っても、飲んだら けして車を運転してはいけませんよ。 「飲酒運転」という言葉は「横綱・朝青龍が重戦車に 乗ってやって来た」よりも重い意味を持つ。自分の人生も 他人の人生もめちゃくちゃに踏み潰してしまうんですよ。 家に帰ったら待っているであろう、可愛い嫁さんと子供の 顔を思い出して、ファミレスで朝まで過ごすのも、たまには いいじゃあーりませんか――
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