- 22 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2011/07/12(火) 23:55:59.39 ID:c3ApMt6bQ]
- Q:この前友達に「ゼロ・トラレンスって分かる?」って聞かれたんだけど、ネットで調べてもたくさん意味が載っていて
よく分からないんだけど・・・。 A:うん、その友人は「統治(ガバナンス)」に関しての「ゼロ・トラレンス」っていう意味で君に問いかけたんだと思うよ。 英語で書けば「Zero(ゼロ) Tolerance(トラレンス) 」、日本語の直訳はゼロ(皆無) トラレンス(寛容)だね。 つまり、「お目こぼし無し」、「大目に見ることは一切ありません」という意味だよ。 Q:今回の浦安の事件に関してですか? A:そうだね、君は「真面目にやっている人がかわいそう」とか、かなり同情的な発言をしているよね? でも、統治(ガバナンス)と法令遵守(コンプライアンス)の立場から見れば、おかしな発言とも取れるんだよ。 Q:似非ヒューマニズム的発言という意味ですか??? A:そんなに興奮しないで、今実例を出すから。過去に早稲田大学で入学試験問題が試験前に「持ち出される」事件があったんだ。 毎日新聞が地道な取材で明らかにして刑事事件にもなったから大学名を出しちゃうよ。 どうして「持ち出された」かは理由は簡単だよね? Q:そりゃそうですよ。試験で合格点を取って受かりたいからですよ。「持ち出した」人は、「持ち出し」を頼んだ人から金品や それ相応のもてなしを受けただろうし。 A:そうだよね。結果として試験問題を「持ち出した」人達は窃盗罪で起訴され、大学職員だった人は懲戒免職、 頼んだ人たちも皆断罪されたんだ。 Q:まっ、至極当然という感じです。試験問題を事前に「渡された」受験生がどうなった気になりますね。 A:いい所に目が行ったね。当時の受験生が「持ち出された」試験問題を事前に目にしていたことは確かだよね? 早稲田大学は、事件発覚時に受験した人達だけを入学取り消し処分にしただけではなく、綿密な調査を行い 事前に試験問題を「渡されて」入学していた在学中の学生、卒業生までも全員退学処分としたんだ。 これが「ゼロ・トラレンス」なんだ。「お目こぼしは一切無し」の処分なんだ。 Q:えぇ〜!!中には盗み出された試験問題と知らずに受験前に問題を解いて、試験当日に「この前やった問題と同じだ!」と 小躍りした受験生だっていたと思うんですけど・・・。 A:じゃあ、「僕は持ち出された試験問題だと知りませんでした。」と言えば無罪放免?そんなことが通用するなら 皆同じ言い訳で無罪放免になっちゃうよね? Q:すごいなぁ、早稲田大学の処分は。早大卒がいきなり高卒になっちゃった人もいる訳でしょ?他の大学に入り直す ことができる人はまだ救いがあるけど、年齢的にも仕事上無理な人もいたんじゃないかなぁ。 縁談が破談になった人もいるんじゃないかな? A:その通りだよ。中には泣いて処分取り消しを懇願した親御さんもいたと思うよ。また、処分を受けた学生の関係者には、 政界・財界に有力な人がいただろうから、その人達の圧力を早稲田大学は立派に撥ね退けて下した厳正な処分だよ。 Q:じゃあ、今回の財団法人浦安市施設利用振興公社の事件も、「ゼロ・トラレンス」が基本ということですか? A:首謀者が5人いたとするじゃない?全員が「私が悪いのです。」と頭を下げると思う? むしろ、事件に関係無い職員を身代わりにすることだって考えられじゃない? 政界で事件が起こると、秘書の人が自殺しちゃうことがよくあるでしょ? ああいう、トカゲの尻尾切りみたいなことを防ぐ意味もあるんだよ。財団法人清算による全員解雇処分だったら、 誰かを犠牲にして自分だけ助かろうという動きを防止できるんだ。
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