- 554 名前:現代数学の系譜11 ガロア理論を読む [2012/03/10(土) 22:36:48.07 ]
- >>511
補足 アルティンが、線形群の補題を書いている 定理44の直前だ 補題 qを素数とし、Hをq個の文字の置換群とし、Hの正規部分群Nが線形であるとする。するとH自身も線形である これのアルティンの証明もなかなか鮮やかだが ともかく、「qを素数とし、Hをq個の文字の置換群とし」=Hは素数次の対称群Sqの部分群ってことで 線形群は、いくらべき根で正規拡大しようとしても、線形群以上にはならない で、線形群の位数の最大値は、q(q-1)にしかならない(これは、アルティンの定理45の直前の記述) なので、べき根で解けるのは、ガロア群がこの程度(位数の最大値q(q-1))まで 一般のガロア群では、対称群Sqの位数はq!(qの階乗)だから、それは線形群よりもっともっと複雑ってことがわかって、「なるほどべき根では解けないね」と
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