- 588 名前:525,526 mailto:sage [2012/01/11(水) 05:14:31.72 ]
- 二封筒問題
1、二つの封筒があり、中にそれぞれ1:2の金額の比でお金が入っている。 2、ランダムに一方を選ぶ。(つまり高額を選ぶか低額を選ぶか、それぞれの確率は1/2であるとする。) 3、選んだ封筒の金額を確認すると10000円だった。 4、このとき他方の封筒の金額は5000円か20000円である。 5、それぞれの確率は1/2である。 6、よって他方の封筒の金額の期待値は12500円となり、確認した封筒の金額の1.25倍。 7、初めに確認した金額がいかなる場合においても、同様の議論により他方の封筒が2倍、1/2倍である確率はそれぞれ1/2である。 8、初めに確認した金額がいかなる場合にいおても、他方の期待値は1.25倍になる。 P、よって封筒の金額を確認しなくても、他方の封筒の期待値は選んだ封筒の金額の1.25倍になる。本当? Q、一人が一方の封筒、別の一人が他方の封筒選んだ。彼らは金額を確認せずに互いに交換することによって期待値が1.25倍になる。本当? R、金額を確認せずに、繰り返し交換するだけで期待値が1.25倍、1.25倍と増える。本当? 答え A、5の確率には根拠がない。5は条件付き確率であって2の確率とは別物であり、 「1の時点でどのような確率分布でお金を入れたのか?」に依存する。 それが与えられていないので「それぞれの確率は分からない」が正解。 B、問題の流れに従い根拠はないが5が正しいと仮定して話を進めよう。 つまり、1において5が正しくなるような確率分布でお金を入れたものとしよう(実際そのような確率分布は存在する)。 その場合には6は正しい。 C、しかしながら、7を正しいとすることは不可能である。 つまり、1の時点で7が正しくなるようにお金を入れる確率分布は存在しない。 (ただし、余白が足りないのでこのことの証明はここには書けない。) よって8以降は誤った仮定の下での考察であり無意味である。 D、ただし、1の時点で8が正しくなるようにお金を入れる確率分布は存在する。 ちなみに、この確率分布の(もちろん金額確認前の)期待値はどちらの封筒も無限大に発散している。 E、Dで述べた確率分布の場合には、P、Q、Rに対する答えはどうなるのか? 無限大に発散しているものどうしを比較して1.25倍か?という問い自体が意味不明である。
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