- 613 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2010/07/28(水) 00:43:51 ]
- 例えば
Ω={<1,2>, <2,4>, …, <2^k,2^(k+1)>, …}∪{<2,1>, <4,2>, …, <2^(k+1),2^k>, …} F:Ωの部分集合全体 P:F→[0,1] s.t. ∀n=0,1,2,3,… ; P({<2^n,2^(n+1)>}) = P({<2^n,2^(n+1)>}) = (2^(n-1))/(3^(n+1)) ∀A∈F ; P(A) = Σ_[ω∈A]{P({ω})} とすれば (Ω,F,P)は確率空間となる。また確率変数X,Y:Ω→{1,2,4,…,2^k,…}を X(<a,b>)=a,Y(<a,b>)=b と定義すると、これは 2つの封筒X,Y(X:ゲストが選ぶ封筒,Y:選ばない封筒 と考えてもよい)に対して 封筒Xに金額2^n,封筒Yに金額2^(n+1)を入れる確率(2^(n-1))/(3^(n+1)) 封筒Xに金額2^(n+1),封筒Yに金額2^nを入れる確率(2^(n-1))/(3^(n+1)) (n=0,1,2,3,…) とする。 に対応してると解釈できる。この時に例えば ・封筒X,Yの金額の期待値(E[X],E[Y]) ・金額の組が{s,2s}という条件の下での封筒X,Yの金額の条件付期待値(E[X|{X,Y}={s,2s}],E[Y|{X,Y}={s,2s}]) ・封筒Xの金額がxという条件の下でのX,Yの金額の条件付期待値(E[X|X=x],E[Y|X=x]) ・封筒Yの金額がyという条件の下でのX,Yの金額の条件付期待値(E[X|Y=y],E[Y|Y=y]) ・封筒Xの金額がs,封筒Yの金額が2sという条件の下でのX,Yの金額の条件付期待値(E[X|<X,Y>=<s,2s>],E[Y|<X,Y>=<s,2s>]) ・封筒Xの金額が2s,封筒Yの金額がsという条件の下でのX,Yの金額の条件付期待値(E[X|<X,Y>=<2s,s>],E[Y|<X,Y>=<2s,s>]) 等の解釈ができて、期待値を計算してみればよい。(ただし、実はE[X],E[Y]は発散してしまうので定義できない) 新しい条件・情報を考慮して、確率・期待値を考え直したいとき いちいち新しく確率空間を定義し直す必要はなく、条件付き確率・条件付期待値と考えてよい。 つまり、"さらに事象Bが起きた時の確率"は"事象Bが起きるという条件の下での期待値"と同じと考えてよい。 これは新しい確率空間を(Ω,F,Q)と考えればよいことによる(ただしQ:F→[0,1] s.t. Q(A)=P(A|B))。
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