- 112 名前:常識人 [2010/05/17(月) 10:04:52 ]
- ここで、場合1で封筒を取り替えると、封筒の中身はnaとなる。
また、場合2で封筒を取り替えると、封筒の中身はa/nとなる。 そうすると、最初の封筒の中身がaであった場合に、封筒を取り替えて得られる期待値は、 式(1)にnaを掛けたものと 式(2)にa/nを掛けたものの和で表される。 その和は、 a(ny(a) + y(a/n)/n)/(y(a) + y(a/n)) (3) と表される。 この式(3)が、封筒を交換した場合に得られる金額の期待値を表す。 従って、aに掛けられている係数である下記式(4)が1より大きければ、交換した方が得となる。 (ny(a) + y(a/n)/n)/(y(a) + y(a/n)) (4) そこで、式(4)が1より大きいとしてこれを解く。 (ny(a) + y(a/n)/n)/(y(a) + y(a/n))>1 すると y(a) >y(a/n)/n となる。 結局、<a,na>の組み合わせで2封筒に入れた確率y(a)(場合1)が<a/n,a>の組み合わせで2封筒に入れた確率y(a/n)(場合2)のn分の一よりも大きいならば封筒を交換したほうが得ということになる。 2封筒問題として最も広く伝わっているケースは、nが2の場合であるが、場合1の確率が場合2の確率の二分の一よりも大きいならば封筒を交換したほうが得ということになる。 <以下続く>
|

|