- 769 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2007/01/09(火) 08:41:11 ]
- 数学の基礎的な部分のおさらい
「=」や「1」などの記号を「言語」と言う。 これらの記号をどう組み合わせるかは、明示的な規則(公理)で与えられる。 これらの記号やその組合せが表す対象を「モデル」と言う。 現在の数学ではモデルは、特定の構造をもった集合として考えるのが一般的。 「言語」と「モデル」の対応のさせ方を「解釈」と言う。 正しい命題かどうかは、「言語」「モデル」「解釈」の三つが 正確に定まらないと決められない。 (ただし、これらは数理論理学で学ぶ概念だから 理系でもあまり馴染みのない人もいるかも知れない) 「1=0.999…」については、「…」は慣習的な記法で 明示的な規則が定まってないという問題がある。 そこに各自が好き勝手に「無限とは何か」について持論を展開する余地がある。 その曖昧さをなくそうとして、極限の概念を用いて厳密な定義を与えれば 「1=0.999…」は「アルキメデスの原理」と同値な命題になる。 そこで問題になるのは、考えているモデルが 「アルキメデスの原理」を満たす体系なのかどうか。 数学的にいう「解釈」の問題とは、どういうモデルで考えるかなのだが >>764のように「…」について無限論を展開する事が「解釈」だと考えている人とは 議論は噛み合わないままだろう。
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