- 533 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2020/06/18(木) 16:47:27.86 ID:MooqUMpf.net]
- >>508
可換環R上の加群Mに対して、任意のMの部分加群が有限生成加群であるとき、ネーター的であると定義する 0→A→B→C→0をR加群の完全列としたとき、AとCがネーター的であればBもネーター的である(実は同値、証明は略) 言い換えればAによるCの拡大がネーター的となる 可換環Rがネーター的であることを、R自身の加群としてネーター的であることと定める Rがネーター環であれば、環の直和を完全列における拡大とすることで、任意の自然数n≧1に対してR^nがネーター的となる したがって、もしRがネーター環であれば、任意のR上の有限生成加群Mにはネーター加群であるR^nからの全射R-線型写像が存在するので、Mもネーター的となる…@ 特にRとして有理整数環Zを取る 有限生成アーベル群とはZ上の有限生成加群に他ならず、Zはネーター環であるので、@よりZ上の有限生成加群はネーター的であり、したがって言い換えれば、有限生成アーベル群の任意の部分加群が有限生成アーベル群となる 最後に、任意の可換環Rに対して、ある0以上の自然数nに対してRがZ/nZに同型であれば、部分加群と部分群は同値となる よって有限生成アーベル群の任意の部分群が有限生成アーベル群となることが示せた
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