- 391 名前:現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む ◆e.a0E5TtKE [2020/03/01(日) 11:42:51 ID:siseuOIi.net]
- >>364 補足
この話は、過去スレで、ジムの数学徒氏が書いているが、集合の可測非可測ではなく、 「時枝の戦略関数が可測かどうか」と、「確率論の公理の要請」を満たせるかどうか? が、本質なんだ。で、彼は下記で、”満たせない”ということを証明しているのです(^^; (参考) 現代数学の系譜 工学物理雑談 古典ガロア理論も読む80 https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/math/1578091012/271 (抜粋) 271 2020/01/10 ID:jmw8DMZb [9/12] さて時枝が記事の中での定義では戦略に用いられる関数が可測とは限らないというのはまぁ間違いない。 そこで時枝戦略をもう少し詳しく検証する。 改めて>>235。 時枝の与えた戦略関数はDの選択として例えば D:=max{d(y),d(z)}+1 t:=r(C(x))[D] をとればよいというもの。 この確率変数が求める条件を満たす理由が P(t=x[D]) ≧P(t=x[D]|d(x)≦D)P(d(x)≦D) ≧1×2/3 という式変形により保証されるというもの。 よって結局確率変数d(x)などが満たしていなければならない条件とは (1) P(d(x)>d(y),d(z))≦1/3。 (2) P(∀i≧D x[i]=r(C(x))[i] | d(x)≦D)=1 である。 この2つの条件が満たされない限り時枝の議論は成立しない。 ところがこの(2)の条件は確率論の公理の要請に反してしまう。 何故ならば(2)を認めるならば任意のkに対して P(∀i≧k x[i]=y[i] | d(x)≦k ∧ d(y)≦k)=1 が満たされなければならないが、一方で P(∀i≧k x[i]=y[i] | d(x)≦k ∧ d(y)≦k)P(d(x)≦l∧d(y)≦k) = P(∀i≧k x[i]=y[i] ∧ d(x)≦k ∧ d(y)≦k) ≦ P(∀i≧k x[i]=y[i]) =0 となってしまいP(d(x)≦k∧d(y)≦k)は任意の定数kに対して0になる事が要請されてしまう。 つまりこの二つの条件を満たす確率変数は絶対に取る事ができない、すなわち時枝記事の定義の方法がまずいのではなく、そもそも時枝戦略を構成する関数はその中核である条件(1),(2)を要請してしまうと可測関数にはなり得ない事がわかる。 というわけで時枝記事を数学的に正当化する手段は少なくとも確率論の中にはない。 確率論の技術以外に時枝記事を正当化する方法がある可能性はもちろん否定しません。 あるならどうぞ提出して下さいというところですかね。 (引用終り)
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