- 211 名前:現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む mailto:sage [2019/09/15(日) 08:12:51.73 ID:NNU+uf1a.net]
- >>188 追加
(引用開始) ・⊂と∈とは、よく似ているってこと ・⊂と∈との違いは、∈は集合の元(要素)に適用されるが、⊂は広く集合の元(要素)以外にも適用されること ・ところが、公理的集合論では、元(要素)もまた集合なので、⊂と∈との敷居は素朴集合論より低いのです ・上記5)の「ノコギリ∈Z」のように考える方が、正解なのです (引用終り) 別の例を挙げよう(最初は素朴集合論ベースとして) 1)自然数の集合N、偶数の集合N2、奇数の集合Nodd 2)集合N’={N2,Nodd} (偶数の集合と奇数の集合とを入れた集合) 明らかに N = N2∪Nodd ≠ N’ 3)ですが、集合N’とNは似ています 例えば、s={2,4,6}という集合は、NとN’両方に含まれます(部分集合) 4)ですが、s’={2,3,5}は、Nには含まれますが、N’に含まれない (∵ s’は偶数と奇数の混合で、偶数の集合と奇数の集合と、どちらにも含まれないので推移律不成立) 5)では、一元集合ではどうか? {2}は、NとN’両方に含まれます(両方の部分集合) {2}⊂N & {2}⊂N’ 6)さて、2(元として)ならどうか? 明らかに、2∈N しかし、2 not∈N’なのでしょうか? {2}⊂Nであるにも関わらず 7)素朴集合論では、些末なことなので、この程度のことはどうでも良い というか、適当で良い しかし、公理的集合論では、適当ではすまないのです 2 ∈N’と考えるのが、一番すっきりしている 2 ∈N2 かつ N2 ∈N’で、∈の推移律により、2 ∈N’と考えるべき (∵ >>164の 酒井拓史 神戸大の通り(>>188) 「基礎公理により,すべての集合X に対して・・、∈は・・整礎的な二項関係」) QED
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