638 名前:現代数学の系譜 雑談 古典ガロア理論も読む [2019/04/16(火) 17:53:49.33 ID:WM/U/f3d.net] >>571 つづき l-adic local systems on varieties over finite fields are arithmetically interesting, essentially independent of l, and I will give evidence beyond that given by Drinfeld in 1981 that their number (suitably defined) is given by a formula of Lefschetz type. 特に Lefschetz 型公式、と言われても Lefschetz 公式そのものを知らないので肝が分かってないのでまとめようはない。でもこのブログに書く数学の講演の記録は自分のための復習ですから恥をさらしつつ分かったポイントだけメモ(専門家の修正コメント歓迎): 位相空間上で局所系を考えればファイバーへの基本群の表現が出来る。代数多様体上でも例えば複素数値点を取ってやれば同じことは出来るが、これは超越的なので困る。そこで基本群と被覆空間の duality を使う。 代数多様体の有限被覆なら代数多様体になることが知られているので(non-trivial!)、これの被覆変換群の pro-finite 完備化を取って基本群を定義する。 ここから l-進体の代数閉包や、有理数体の適当な有限次拡大上の基本群の表現が出来る。 という話を全部引っくり返して l-進体上の局所系を定義する(?)。 ここまで来てやっと「そう言えばこういう話どっかで聞いたな」と思い出しました。 1990 年代前半(Fermat 予想が解けた解けないと言ってた頃)、数論の人と幾何の人が共形場理論〜 Langlands プログラムの周辺で盛り上がって、一緒に勉強会をやってた事があって、そこに潜り込んだ時にそういう話をしてました。 (で、基本用語が分からんので数論の先生の講演中に質問したらその先生はノケゾリ、聴衆の数論の人には爆笑された、という痛い経験も思い出してしまった。) Deligne 先生は CFT の話はしていませんでしたが、P^1 四点の場合の例を数論と比べていました。 (引用終わり) 以上