- 992 名前:132人目の素数さん mailto:sage [2015/09/03(木) 09:58:57.40 ID:A/IUTQfu.net]
- (>>957の続き)
(1)、k_1<k_2から、k_1、k_2に対して両方共に或るi_1<i_2なる2つの正整数 i_1, i_2が存在して、k_1は=n+i_1 と表わされ、k_2は=n+i_2 と表わされる。 (2)、k_1<k_2から、(k_1)^2<(k_2)^2 だから、除法の原理より、 両方共に或る j_1<j_2 を満たすような j_1,j_2=1,…,n-1 が存在して、 (k_1)^2=n^2+an+j_1 であり、(k_2)^2=n^2+an+j_2 である。 従って、(n+i_1)^2=n^2+an+j_1、(n+i_2)^2=n^2+an+j_2 が両方共に成り立ち、 各両辺を整理すると 2n・i_1+(i_1)^2=an+j_1…C、2n・i_2+(i_2)^2=an+j_2…D となって、Cから (2i_1−a)n=j_1−(i_1)^2 を得て、Dから (2i_2−a)n=j_2−(i_2)^2 を得る。 (3)、i_1<i_2から (i_1)^2<(i_2)^2 だから、(i_1)^2、(i_2)^2に対して両方共に或る 正整数b_1, b_2が存在して、(i_1)^2=b_1・n+j_1…E、(i_2)^2=b_2・n+j_2…F。 (4)、B及び i_1<i_2 から得られる、Bにあたる不等式 n! < n^2+2n・(i_1)+(i_1)^2 < n^2+2n・(i_2)+(i_2)^2 < n!+n と、E、Fとから、(n−1)!=n+2i_1+b_1、(n−1)!=n+2i_2+b_2 が両方共に成り立つ。 (4)から、n+2i_1+b_1=(n−1)!=n+2i_2+b_2 だから、2i_1+b_1=2i_2+b_2 であり、 2(i_2−i_1)=b_1−b_2 である。よって、i_1<i_2 から b_1−b_2>0 であり、b_1>b_2。 ところで、(i_1)^2<(i_2)^2 だから、(3)のE、Fから、b_1・n+j_1<b_2・n+j_2 であって、 n>0から b_1+(j_1/n)<b_2+(j_2/n)。従って、b_1−b_2<(1/n)(j_2−j_1) を得る。 2つの正整数j_1, j_2について 1≦j_1<j_2<n なることに着目すると、 j_2−j_1は 1≦j_2−j_1<n なる正整数だから、1/n<(1/n)(j_2−j_1)<1 から b_1−b_2<1 となる。しかし、2つの正整数b_1、b_2は b_1>b_2 を満たすから、 b_1−b_2は b_1−b_2≧1 なる正整数だったことに反し矛盾する。これで示すべき命題の結論を 偽と仮定して矛盾に導けたから、背理法により示すべき命題は示された。
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