- 741 名前:名無しさん@HOME [2007/03/31(土) 22:48:28 ]
- リーダー格の男、石垣は屈辱の涙を滲ませた真樹の赤ら顔を覗きこみながらいった。
「少しは気が落ち着いたか、奥さん。ようするにだ、奥さんの身体はすべて 俺たちが管理していくってことをいいたかったわけだ。奥さんがこれまでの人生で 築き上げてきたいろんなもの──家庭とか仕事とか趣味とかそんな生活だよ── はここではまったく無意味で必要のないものとして無視されるんだ。 奥さんは奥さんの美しい顔と肉体だけで評価され、扱われる。 男に素直に従う心根だけを持つことが許され、反抗心だとか拒絶だとかは一切、剥脱される。 蜘蛛巣村のために一心にご奉仕するボランティアとして働くようになるんだ。わかるな?」 「蜘蛛巣村のため?」 真樹は驚いて聞き返した。 「この誘拐は村の指示なの?」 とても信じられない。地方自治体が誘拐団を手引きし人身売買をやっているとでもいうのだろうか。 石垣は手を振って訂正した。 「誘拐ではない。奥さんは志願してこの村のボランティアに応募するんだよ。 そしてめでたく採用となるわけだ。もちろん仕事の内容は複雑多岐にわたるので研修期間が 必要となってくる。俺たちはそのための研修教官とでもいえばいいかな。 一人前のボランティアに育成するためにみっちり根性を鍛え直してやるから、そのつもりでいな」 「馬鹿馬鹿しい。誰が志願なんかするものですか。これはれっきとした誘拐よ。犯罪だわ」 「書類上はそうなるんだ」 石垣はうんざりしたようにいった。 「あんまり可愛げのねえ口を叩いてると、今度は指じゃなくて本物をオ×××に突っこんでやるぞ。 それでもいいのか、え? 奥さん!」 homepage3.nifty.com/dewaken/kumonosumura/kumonosu003.html
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