- 1 名前:行殺 ◆KINOKO.5cU [2005/11/25(金) 23:33:33 ID:TmyvT1g7]
- 12月はビートルズ強化月間。
前スレ どう見ても行殺です。ありがとうございました。 life7.2ch.net/test/read.cgi/intro/1132059837/ あと>>2-120
- 615 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA mailto:sageマンに異議あり! [2005/12/14(水) 00:02:19 ID:???]
- >>605
これは難しいね。1レスで簡単に言ってしまうのは無責任かもしれない。 幾つかの立場を紹介しておこう。 @増税がそもそも悪だとする立場。 これは全ての増税を拒否する。「小さい政府」という考え方だね。 この立場には、リバタリアンと保守主義者が当てはまる。彼らのことをまとめて、新自由主義者と言う。 保守主義を自称するのに、増税を容認するのは、欧米政治学の学問的には、正しい立場とは言えない。 増税が必要なのではない、増税ありきの議論がそもそもおかしい、歳出削減努力が足りないだけだ、と。 「大きな政府」の立場からは、貧富の差が大きくなってしまう、という批判がある。 「大きな政府」はそもそも、貧富の格差を縮小する為に、税と財政出動にによって、 金持ちから貧者に金を再配分する、という考え方がバックボーンにある。 A増税をするなら、消費税を、という立場。 これは通常、同時に所得税増税や法人税増税には、反対する、という立場を併せ持っていることが多い。 基本的には、個人や法人がビジネスをして、収入を得る部分、ここから税を取るな、ということ。 ビジネスをするのに高税率がかかるんじゃ、創業意欲・就労意欲がなくなるだろう、という見解。 むしろ、欲望を満たす消費の部分に、課税をしろ、という議論です。 また、収入部分より、消費部分から課税した方が、脱税や節税などの不公平な部分がなく、 広く浅く取れる為に、公平だという議論がある。 ちなみに、この立場は、貯蓄性向が高い人に、より恩恵をもたらす。 また、低所得者層や、年金収入のみの高齢者層からも、税金を取れることがポイント。 累進課税を是とする消費税反対派からは、逆進制だという批判にさらされている。 これは、生活必需品は誰も同じであるのに、所得割合に対して、低所得者の方が、 額は同じでも、自分の所得に対する割合としては、高負担になっている、という見解。
- 616 名前:特厨非FAN ◆AntiT24WoA mailto:sageマンに異議あり! [2005/12/14(水) 00:06:33 ID:???]
- >>615
B増税をするなら、所得税・法人税などの直接税を、という立場。 Aの後半で触れたけど、消費課税は「累進課税(金持ちは多く払え)」制度に反するので、 累進課税制度を適用できる所得税、法人税を多くせよ、という立場だね。Aと比較すると分かりやすい。 これは基本的に、貧富の格差は悪なので、それを積極的に是正せよ、という考え方が内包されている。 もしくは、経済的な視点として、消費課税は、消費意欲を萎えさせ、需要低迷を招く、という立場からこの見解に至る場合があり、 収入に高税率をかけることが景気にマイナスだとするAとは見解を異にするのが興味深い。 逆に批判的な立場からすると、所得税・法人税は、制度が複雑で、脱税・節税、あるいは創業・就業の業態によって、 制度や税率が異なることなどから、仕組みをうまく使えば、不公平に減税できる、などと言った批判がある。 C増税をするなら、法人税を、ただし所得税増税には反対、という立場。 消費税、所得税いずれの増税にも反対で、法人税増税をすべきという立場。 社会を支えるのは、企業に責任があるというイデオロギーで、具体的には日本共産党などがこの立場に立つ。 一般個人にとっては、消費税、所得税ともに安くていいかもしれない。 批判的に考えると、大企業が国外に逃げてしまって、結果、日本の景気が悪化する、という指摘がある。 D増税をするなら、タバコ税、酒税、パチンコ税を、という立場 世間的にあまり評判がいいとは言えないライフスタイルや、消費行動に、集中的に高税率を賭けよという立場。 基本的には、一律でない消費税課税を主張する。嗜好品に対する税って感じかな。 これの亜種として、ニート税や、パラサイトシングル税、ブランド品税なんて考え方がある。 あるいは、銀行に対する外形標準課税もこの一例。 この立場は「善良な市民ではなく、あくどい連中から税を取る」というものなので、一般国民の幅広い支持を得やすいが、 同時に、特定の価値観に基づいた、差別的な立場とも言える。
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