- 631 名前:スチールカン mailto:sage [2018/01/25(木) 20:07:27.78 ID:i55+vc9r.net]
- >>596さん
>法華経において、龍女が「変成男子」する前に既に成仏している。 >「変成男子」の場面よりも前の部分で、龍女が成仏したいうことが日本語の過去形で書かれていたら、明らかだろう。 と、彼が根拠とされているのは岩波文庫の法華経は坂本幸雄・岩本裕訳の著書からでありまして、 その該当箇所は 『智積は、文殊師利に問うて言わく この経は甚深微妙にして、諸経の中の宝、世に希有なる所なり。 頗、衆生にして、勤めて精進を加え、この経を修行せば、速かに仏を得ること有り不。 文殊師利の言わく、有り。 娑竭羅龍王の女は、年、始めて八歳なり』 と、坂本幸雄氏訳の箇所が該当されるのでしょうね。 ここでは智積が質問に、即答で“有り”と結論から文殊が答えていまして、文殊の回想話へと展開してゆくのですね。 文殊自身の過去の記憶の中に「速かに仏を得た」と思っていたかのような展開にはなっているようですが、 その回想話の中だけでは龍女の成仏を確信したような説明はまだしてなくて、龍女の仏道修行の話だけでとどまっているだけなのです。 要するに、「成仏が可能な力は備えた龍女」ということなのですね。 岩本裕が対訳にも・・・「さとり」をさとる能力を具えていた・・・と訳しています。
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