- 344 名前:武田 [2018/01/21(日) 08:32:29.40 ID:3SNShg4W.net]
- 去る文永八年六月十八日の大旱魃の時、良観房は祈雨の修法を行って万民を助けよと仰せつけられたという事を日蓮聖人が聞かれました。
そして「このようなことはささいな事ではあるが、事のついでに日蓮が法験を万人に知らせよう」と仰せになって、 良観房の所へ使いを遣わして、「もしも七日以内に雨を降らせたならば、日蓮は念仏無間という法門を捨てて、 良観上人の弟子となって二百五十戒持とう。だがもし雨が降らなかったなら、彼の良観房が持戒げに見えても大誑惑であることは、 はっきりするだろう。上代にも祈雨によって法門の勝負を決めた例は多いのである。 いわゆる護命と伝教大師、守敏と弘法の対決がそれである」と仰せになりました。 そして良観房のもとへ周防房・入沢の入道という念仏者を遣わしました。 この御房と入道とは良観の弟子で、また念仏者であって、いまだに日蓮が法門を信じていません。 そこで日蓮聖人は「この祈雨の一件で仏法の勝負をしよう。もし七日以内に、雨が降るならば、 従来信ずるところの八斎戒・念仏の教えで往生できると思うがよい。しかしながら、 もし雨が降らないなら、ひたすら法華経を信じなさい」と仰せられたので、彼らは悦んで極楽寺の良観房にこの事を申し伝えたのです。
|
|