- 909 名前:_ mailto:sage [03/12/06 22:21 ID:BZNPhoSO]
- その二
渡辺謙が演ずるのは勝本で、クルーズ演ずるネイサン・オールグレン大尉が代表する近代化に 反対している。オールグレンの来日は、日本の若き天皇がもたらした変化だったのである。 しかしすぐにみんな不審に思い始めるだろう。オールグレンは突然怖気づき、反政府の侍との 小競り合いにたちまち敗れてしまうからだ。しかし再び酒びたりになる事はなく、彼は山中で 勝本の仲間と過ごし心身の傷を癒す。こうしてオールグレンの人間としての変化へ繋がってい くのだ。 サンフランシスコの場面ですら無感動でユーモアがない。大作の持つべき華やかさがない。 未亡人となった勝本の妹とのロマンス(小雪)もほのめかされるのみである。この作品は はかないイメージばかりなのだ。 だから侍による自衛のための最後の勝負が山場となる敗戦必至の戦闘となるのは不思議ではな い(スパルタカスやブレイブハートの真似だ)。そしてオールグレンは侍の仲間となり、日本の 新鋭の機械化された陸軍に立向かっていく。
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