新型コロナ感染の後遺症で脳が10歳も老化する? COVID Can Age the Brain by a Decade, Study Suggests 2020年10月28日(水) 研究の参加者は、いずれも新型コロナウイルスの感染が確認されたか、あるいは感染が疑われた経験があると答えた 人々で、症状が続いた期間、重症度、基礎疾患の有無といった質問に答えた。また、 問題解決能力、空間記憶力、注意力、感情の調節能力などを測定するテストを受けた。 思考力テストの結果は、比較対象のため、新型コロナに感染したことのない人々のテスト結果と比較された。 すると、新型コロナ感染症の元患者は、非感染者よりも認知力テストの成績が悪いことがわかった 新型コロナと認知力低下の関連性は、重症者のほうが大きかったが、症状が軽かったケースでも関連があることは 明らかだった。この研究では、呼吸障害のなかった患者は軽症と定義している。 重症者ほど思考力が低下 この研究で明らかになったのは、高次の認知といわれる能力に、特に目立つ後遺症が見られることだ。 元患者の注意力、論理的思考力、特に口頭で論理的思考力を展開する能力について、 研究論文の共同執筆者である英インペリアル・カレッジ・ロンドン脳科学部のアダム・ハンプシャーが本誌に語った。 入院し、呼吸器の症状が深刻化して人工呼吸器をつけた20〜70歳の元患者の思考力は、 平均で10歳年上の人のレベルにまで減退していた。 https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/10-118.php