- 61 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 [2016/03/18(金) 22:00:21.87 ID:b0zarW71.net]
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【そこが聞きたい1/2】ジカ熱の流行 防蚊対策の徹底を 感染症専門医・忽那賢志氏 蚊が媒介する感染症・ジカ熱が中南米を中心に猛威をふるっている。感染した妊婦が産んだ子どもの異常に関する報告も相次ぐ。 何に注意し、どう対策をとれば良いのか。3年前、日本で初めて海外での感染者を診断した国立国際医療研究センターの忽那賢志医師(37)に最新の知見を聞いた。 昨年5月にブラジルで始まった今回の流行は、中南米を中心に30以上の国・地域に広がっています。 世界保健機関(WHO)は感染者が南米と北米で最大400万人に増えると警告しました。 過去の流行より大規模になっているのはなぜですか。 ジカ熱は約10年前まで、一部の地域でしか見られない珍しい感染症でした。 2007年にミクロネシア連邦のヤップ島で小さな流行があり、その後、13年にフランス領ポリネシアからの流行で約3万人の感染が報告されましたが、ともに人口の多い地域ではありませんでした。 しかし、ブラジルなど中南米諸国は人口が密集し、原因のジカウイルスを媒介する蚊も多いという条件が重なっています。 流行が広がりやすい土壌があったと言えます。日本も人ごとではありません。 人に感染しやすくなるようなウイルスの遺伝子変異は、現在のところ確認されていません。 WHOは今月1日、生まれつき頭が小さい小頭症や他の神経障害の集団発生に関して 「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。妊婦の感染との関連が懸念されています。 ジカ熱が流行してから、ブラジルでは小頭症の子どもが急増しています。 昨年3月〜今年1月に例年の20倍以上となる4000人を超す小頭症の新生児が報告されています。 小頭症の胎児がいた妊婦の羊水や、亡くなった小頭症の子どもの組織から、ウイルスも検出されています。 ジカ熱と小頭症との因果関係は科学的には証明されていませんが、非常に疑わしいと言えます。 妊婦の感染で胎児が小頭症になるリスクが最も高いのは妊娠初期です。 ただし、中期以降なら安全というわけではありません。 流行地域では妊娠を控える女性が増えるため、今後は出生率が低下するでしょう。 経済面も含む大きな社会問題になると考えられます。 他にもさまざまな異常との関連性が指摘されていますね。 新生児に見られる症状は小頭症が最も多いですが、生まれつき足が変形していたり、関節が動きにくかったりする事例も確認されています。視覚障害のある子どもも多く生まれてきています。 一方、感染した本人には、手足に力が入らなくなる難病の「ギラン・バレー症候群」を発症するケースが報告されています。 重症になると、呼吸も難しく人工呼吸器が必要になる場合もあり、注意が必要です。 過去にジカ熱が流行した地域でもギラン・バレー症候群の人が増えているので、ウイルスとの関連性は非常に強いと考えられます。 (毎日新聞-聞き手・千葉紀和) mainichi.jp/articles/20160224/org/00m/100/003000c
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