- 236 名前:無党派さん [2008/08/10(日) 01:21:54 ID:G2Eqnagd]
- >>234
自由主義的要請を満たすためには十分な情報にアクセスできる保障が必要だろう。 情報があれば不当に自由が抑圧された時に選挙で政権交代ができるが、情報がなければ自由を奪われてもそれが不当であると判断することすらできない。 議会があってもマスコミを政権が抑えている国では自由主義は存在しないし、十分な情報にアクセスできない状態での多数派は民主的とは言えない。 多数決原理と自由主義は対立するものではなく、自由がなければ民主的ではありえないし、自由があって民主的でない状態に人間は耐えられないのだから、両立せざるを得ないものだ。 自由主義の極限を無政府主義とするのは非理性的自由であって、理性的・自律的自由とは異なる。 もちろん、理性的・自律的自由のためには世論を集約する機関としての政党やマスコミ、それに教育水準の保障が必要だが。 つまり自由主義的要請を満たすための権力分立とは立法と行政との関係ではなく政権と報道との関係だ。 大統領制でも議院内閣制でも与党執行部=政府が立法権を抑えているのが普通の状態なのだから、議会による自由権の保障という考え方は既に破綻している。 政府が立法権を抑えていれば実質的な事前審査なしで即日可決施行もできるのだから、政府が立法権を持っているのと変わらない。その状態で自由主義が保たれるのは選挙で政権交代する可能性が抑止力になっているからだ。 >国民の言動に不逮捕特権や免責特権を設けるのは人権の乱用でしょう。 >どうしても言論の自由は議員と比べて国民は制約される。 >情報公開や言論の自由が恣意的に運用される恐れはないのだろうか? 議員のほうがよほど言論の自由は少ないでしょう。失言は即政治生命に関わるのだから、制度的に自由が保障されていても実質的にはずっと制限されている。 政府を批判するという意味での言論の自由なら、自由権の中でも特に手厚く保護されているが、現状それで権利の濫用は問題になっていない。
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