- 1 名前:名前は開発中のものです。 [2006/01/25(水) 20:39:06 ID:iWf7IRVl]
- 3000万で足りる??
- 378 名前:名前は開発中のものです。 [2006/02/04(土) 18:45:35 ID:38D8z0LE]
- 40代の中年親父、
若いころに夢見たゲーム起業を、今から実現できないかと画策しただした。 資金は、3000万から1億が限度だった。 単に会社を建てるのではない。ちゃんと売れるゲームを作らねばならない。 そこで、2ちゃんねるで専用のスレを立てて批評を聞くことにした。 すると、無謀、ダメ元ならOK,ゲームやろうぜに応募しろ、 インド人使え、ラノベ募集、同人を買収、など、 様々な意見が飛び交った。 しかし、明確な将来性が見通せる意見は、何一つとしてなかった。 そんなこんなで一晩語り明かしてしまった。困った困った。 誰もが頭を抱えていやところへ、一人の婦人が口を挟んだ。 「私に良い考えがあります。どうか私に任せていただけないでしょうか」 長老達は、婦人に何ができるのかと一斉に 「やめときなさい、殺される」と消極的な事を口走った。 しかし婦人は「きっと上手くいきます」。と言い、引かない。 それほどならば、、、と、長老達は婦人に任せてみることにした。 翌日、いつものように大男がやってきた。 村人は皆、家の中に閉じこもり鍵を掛けていた。 そんな中、婦人は表通りに出て大男と対面した。 婦人を見るなり、大男はうなり声を挙げて襲いかかった。 「ああー、これは大変なことになる」と誰もが思った。 そのとき、婦人は一緒にいた息子に頷いて合図をした。 息子はオカリナを取り出し、ピーヒョロピーヒョロをふきだした。 するとどうであろう、大男はハタと立ち止まり、笛の音に聞き耳を立てている。
- 379 名前:名前は開発中のものです。 [2006/02/04(土) 18:46:35 ID:38D8z0LE]
- ♪ピーヒョロピーヒョロ
繰り返し笛の音が流れる。すると、ポツリポツリと、 大男の眼から涙がこぼれおきてきた。 「ああー、この音色は聞いたことがあるのら。 この音色は、ワシがまだ若かったころ、イランのフサンで聞いた音色ら」 そうである。賢きこの婦人は、大男のしていた腕輪から 彼はイランのフサンから夢見てやってきた。 そして、ある富豪の家に仕えていたに違いない。 そこでは、毎日をゲーム開発に勤しみ、 ある時はグラフィッカー、 ある時はデバッガー、 またある時はテスターと、 つまらない作業に追われていたのだ。 かくいう婦人も、かつて派遣社員で大手ゲーム開発の下請けをやったことがあった。 そこでは、毎日をラーマンで凌ぐ苦しい生活であった。 そんな彼女であるからこそ、大男の過去を見ぬくことができたのだ。 笛の音のメロディーは、実は「風の中で」であった。 涙を流している大男をみた村人達は、 「なんだなんだ。そんな恐ろしい奴ではなかったのか。 彼には音楽を解する心があったのか。 そうだ。みんなで音楽を聞かせてやろう」 と言い、みんな楽器を手に大男の周りに集まり迷いのダンスを奏でた。 www15.plala.or.jp/rudlove/music/z/z/time_mayoi.mid するとどうであろう、兄弟がやってきてダンスを始めたではないか。 それ以来、大男は村人を守る強大な兵器となり魔王軍に立ち向かうハズであったのだった。
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