- 1 名前:覇道 [05/01/18 22:51:01 ID:2xgNke+5]
- 以後宜しくお願いします。
- 150 名前:名前は開発中のものです。 mailto:sage [05/01/28 22:51:35 ID:fdw8ItWw]
- またメモリリークのバグだった。しかし前よりは成長していた。
かなり長い間走ってきた。 この道はどこへと向かうのだろうか。 全てを包み込むような暗いゲーム業界の中へ 先の見えない道を越えて・・・ 〜 ロゼンクランツ(1971年) 第3章 追跡 扉が閉まった。一人残された>>1は石像になったかのようにびくともしないで座っていた。 彼も長いこと業界の渦の中でいきてきた男である。 ゲーム業界の月給の少なさ、将来の不安定さはあまりにも良く知っていた。 マリオが和解を申し込んで来たというのはまったくの戯言で実は宣戦布告をしに来たのであろう。 HSPだと?見当違いもいいところだ。 >>1が簡単にそれを使う訳がないことはマリオの方がもっとよく分かっていた。 やつもあの年になるまで業界の荒波に揉みに揉まれて、血みどろになって 生きてきただろうから。
- 151 名前:名前は開発中のものです。 mailto:sage [05/01/28 23:17:01 ID:fdw8ItWw]
- >>1は再びパソコンの電源を入れ、HSPを削除した。
そしてマリオが支持するHSPとの戦争に備えるべくアルゴリズムの研究を始めた。 数少ないゲーム業界で成功した人物の一人である>>1の父は、パソコンの中に十分すぎるほどの資料を残していた。 だが、彼らの父さんはまだ子供に過ぎない>>1に対してはそれ程大きな関心を持たなかった。 息子とはまったく愛するような存在ではなかったのだ。 せいぜい強盗のように背後から近付いてきて首に剣を突きつけられることがなければ幸いというところだろうか。 それでも自分の子供にプログラムに関する資料を残していたことが>>1には分らなかった。 全てを理解するにはまだ>>1は若い。もっと年を重ねれば父が何故この資料を残したのか分かってくるだろう。 アクションゲームというジャンルをマリオが最も苦手とすることを知っていた>>1は それを利用することを考えていた。 アクションゲームにおいて最も重要なのは何か、>>1は何ヶ月もの間研究し続けた。 父が残した資料の中には、当然のようにアクションゲームに関する資料があった。 マップの描画、スクロール、キャラの描画、当たり判定・・・
- 152 名前:名前は開発中のものです。 mailto:sage [05/01/28 23:21:13 ID:fdw8ItWw]
- 何年もの間、Cでプログラミングをしてきた>>1にとって、グラフィックの描画は特に問題ではなかった。
DirectX Graphicsを使えばWindowsのGDIでは不可能な、高速なグラフィック表示ができることを知っていたのだ。 主に複雑な3D画像をリアルタイムで描画することを目的とする機能ではあるが、2D画像を扱うことも出来る。 さらに、個々のパソコンに搭載されているグラフィックス関連ハードウェアの違いを意識せずに、 それぞれの実行環境がもっている性能を生かしたアプリケーションを作ることが出来るのだ。 >>1が最も興味を持ったのは当たり判定だった。 「当たり判定・・・」 >>1は今まで、当たり判定のアルゴリズムを真剣に考えたことがなかった。 if( !( x2 > x1 + w1 || x1 > x2 + w2 || y1 > y2 + h2 || y1 + h1 < y2 ) ) このような短形同士の当たり判定で十分だと考えていたからだ。 しかしHSPに勝つためには自分が使う言語の力を最大限に発揮させる必要があると感じた>>1は より高度な当たり判定を実装することを考えた。HSPの速度では到底不可能な当たり判定を。 >>1はただひたすら、それだけを実現するため、プログラムを睨んでいた。 それが、これから始まる悪夢の前兆だということに気づいたのはずっと先のことだった。
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