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【My Top Idol】天海春香 24周目【Forever!!!】



826 名前:名無したんはエロカワイイ mailto:sage [2008/04/05(土) 00:43:37 ID:LvYTPmSy0]
ドームでの引退コンサートを大成功で終えた後、
プロデューサーと春香は別離することになる。
もしも、その気持ちが一時だけの物でなければ、いつか。
そんな約束を交わした後、アイドルとプロデューサーは女と男の関係にはならなかった。

そしてトップアイドル・天海春香は芸能界に返り咲く。
けれどその胸の内にはどうしても埋められない穴が開いていた。
以前のプロデューサーと組んでいたとき程の輝きはどうしても放てない。
そんな中、耳にするのはプロデューサーが次に導くこととなったアイドル・如月千早の話題。
同じ765プロ所属で春香の親友でもある彼女は、春香の元プロデューサーと組んだ途端
めきめきとその才能を開花させ、さほど時間を待たずに春香の地位に迫る勢い。
彼女とプロデューサーが共にあり、生き生きとした表情で会話をする姿を時折目にする度、
春香は親友と恩義のあるプロデューサーの活躍を喜ぶよりも先に、言い様のない胸の痛みを覚えるのであった。

アイドル・天海春香は日に日に精彩を欠いていった。今やかつてのトップアイドル時代ほどの仕事は無く、
低俗な雑誌やバラエティ番組などにも出演するようになっていた。
けれども、春香はアイドルの仕事を辞めようとは思わなかった。それこそが自分とプロデューサーの
ただ一つの繋がりであると思っていたから。
だが、そのまだ幼い少女のものでしかない心は明らかに弱っており……、
そんな中、春香は一人の男性と再会する。

以前はファン代表Pと呼ばれていたその男性は、春香がトップアイドルであったこと
ファン感謝祭ライブで重要な仕事を任せた人。そのころよりもファンは減ってしまった今でも、
根強く春香のファン活動を続けていたのだった。
春香の現状を細かく知っており、心の底から心配している彼に、春香の疲れた心は揺さぶられる。
彼に話を聞いて欲しい。悩みを打ち明けたい。自分を支えて欲しい。
そんな思いから春香は彼は定期的に会うようになり、次第に交際と呼べる関係となる。

けれど、春香は彼にアイドルとファンしての分を大きく越える関係は許さなかった。
それは、かつてプロデューサーとの間でつけたけじめを覚えていたからでもある。
そんな壁を作った春香の気持ちを、ファン代表であった彼は薄々理解する。
春香の心が誰か別の、特定の男に向いていること。自分はその代用でしかないこと。
アイドルではなく、生身の女性としての春香をある程度知ってしまった彼は、
春香を独占できないことに不満を持ち始める。そして、その内面を見越してカマをかける。

自分のことは、やっぱりファンの一人としてしか見てくれないんですね。
もう止めましょう、あなたはアイドルです、僕もただのファンに戻ります。きっと、その方がいいんです。
そんな提案をして、寂しげな笑みを見せてから彼は春香の元を去ろうとする。
春香の脳裏に、かつてプロデューサーと別れた時の寂しさが鮮烈に蘇った。
もう、あんな思いをしたくない。一人になりたくない。寂しいのは嫌。
春香の中で何か決定的な物が壊れ、春香は去ろうとする彼の背中に追いすがり、抱き止めてしまう。

それから先のことは、あまりにも早かった。
春香は彼の要求することをずるずると受け入れ、依存するようになっていく。
今まで守ってきた物も何もかも、彼に差し出すこととなった。
そして、そんな関係がメディアにすっぱ抜かれ、「アイドル」天海春香が芸能界を追い出されるまでには、
さほど時間はかからなかった。

天海春香のスキャンダル騒動の中、元プロデューサーは何も気付かなかった自分を責めながら、
春香の元を訪れる。以前とは明らかに印象の変わってしまった春香と共に、元プロデューサーは
いつかの海辺の道を歩く。
長い長い沈黙の後、春香はぽつりと口を開いた。
ごめんなさい、と消え入りそうな声。それをきっかけに、春香は泣き崩れる。
その肩を抱いてあげようとした元プロデューサーの手をそっと春香は避けて、涙が零れ続けるまま振り向き、
私、あの人の所に戻らなきゃ。そう言って、もう二度と元プロデューサーの方を見ないで走っていった。

社長 「なんていうシナリオの新企画 『アイ昼ドラ』 ってのはどうだろうか!?」
社長 「…………駄目、だよねぇ…………、ちょ、その本気の軽蔑の目は止めてくれたまえ!」








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