- 966 名前:オーバーテクナナシー mailto:sage [2005/10/02(日) 17:55:09 ID:/gR7LsU5]
- 軌道エレベータ、メインケーブルの傾きは潮汐力が元に戻します。
重心点では重力と遠心力がバランスして潮汐力はゼロですが、 上では遠心力が、下では重力がそれぞれ優位になって引っ張りあい、(これを潮汐力と呼ぶ) ケーブルはその重心と地球中心を結ぶ線上に常に固定され続けます。(この静安定が魅力) 軌道エレベータにはこの潮汐による引っ張りに耐える強度が要求されています。 ケーブルの総質量、総運動量に匹敵する変動があればともかく、 ゴンドラの上下程度ではケーブルは傾きません。 蜘蛛の糸レベルの一次ケーブルであっても下側だけでも36000キロになる長さがモノを言います。 恐ろしく長いテコ、やじろべえの腕みたいなもんですから。 人工衛星は人が軌道を制御します。 軌道エレベータケーブルを避ける軌道に乗せる事も、 静止軌道上のエレベータ重心ステーションにドッキングさせる事も可能。 ですが天然メテオシャワーには無力なのはその通り。 それでも、A.C.クラークの著書では火星の軌道エレベータにおいて低軌道衛星フォボスを 軌道エレベータが避けるための工夫が既に成されています。
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