- 1 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/10(月) 21:28:28 ID:???]
- LASを投下しましょう。甘LAS、シリアスLAS、イタモノLASなどジャンルは問いません。
また、LARSやハーレム物の中で描かれるLASなどもOKですが主軸はLASで。他カプが主軸なら該当スレへ。 エロ分が多ければエロパロ板へ投下で、当板は全年齢対象です 。 原作にどれだけ直球な表現があったからといってもエロ分が多いとスレ削除を食らいます。 あなたがLASと思えば、それはLASなのです。 過去スレ1 01 anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1122558487/ 02 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1109570903/ 03 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1110008498/ 04 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1110645039/ 05 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1111194171/ 06 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1111941594/ 07 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1112530302/ 08 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1113068736/ 09 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1113238483/ 10 comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1114138826/ evaFF転載板 ttp://yy10.kakiko.com/yy11307819/ LASスレ投下SS保管庫 ttp://las.nobody.jp/
- 315 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 12:00:00 ID:???]
- GJ!
前半ギャグかと思ったけど、少し切ない感じもあって良かったです! 青山と冬月のキャラぶっ飛んだなw
- 316 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 12:06:55 ID:???]
- >>315
>青山と 影が薄すぐるw
- 317 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 12:08:12 ID:???]
- さだまさしのノリは70年代だからなぁ
- 318 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 12:08:26 ID:???]
- >>315
名前間違えるなよ、青菜さんだろ!
- 319 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 14:17:13 ID:???]
- GJ!
和むなぁw
- 320 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 15:55:38 ID:???]
- 青葉ワロタwwwwwwwww
乙です
- 321 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 18:16:28 ID:???]
- GJです!題材のせいか、妙にノスタルジックな気分…
しかしこんなに新参さんがイキイキするとは、破効果すげえw
- 322 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 19:00:27 ID:???]
- >>288
の続きです。当初の目論見より、かなり長く成って来ました。 Quickeningは前後編に分けます。あと、3回ほどなので、 読みたくない人はもう少し我慢してください。
- 323 名前:Another Way Quickeningze前篇 mailto:sage [2009/08/20(木) 19:02:17 ID:???]
- 初号機が暴走をした後、直ぐにアタシ達は拘束され、芦ノ湖に曳航された、三隻のヘリ空母に監禁された。
特に、パイロットであるアタシの扱いは最悪。絶対に逃げないように、重営倉に入れられた上、 手錠をされて、壁に繋がれた、鎖を足に付けられている。 全てが、鋼鉄で出来た独房で、ベットはおろか、トイレも無い部屋で、代りにバケツが置いてある。 薄手の夏服一枚ではかなり堪える。渡された、薄手の毛布をお尻に敷いてはみたが、全く効果なしだ。 入口の扉が開くと、強い光が差し込む。薄暗い部屋に入れられているので、目がくらんで入って来たのは、 誰か解らない。 「あの神経質な大尉を入れるには、環境悪すぎませんか?」 ようやく目が慣れて、入ってきたのが誰か解った。何で、お前が居るんだよ。 「何しに来たの?マリ。」 「助けに来たに決まってるでしょ。それにしてもひどい扱いスね。大尉は、未成年になんだから、これは 児童虐待ですな。アグ○ス辺りが知ったら、怒鳴り込んで来ますよ。制服姿の女子中学生にこんな事して、 連中は変態じゃないですか?」 「下らない事、言って無くて良いから、手錠外してくれる?」 「監視カメラは、大丈夫なの?」 「システムにハッキングして居ますので、ダミーが流れて居ます。後、20分は大丈夫ス。」 「他に、捕まっている人は?」 「ええと、このエリアでは3人ですが。」 「じゃぁ、その人達も助けて。」 「一寸、待って下さい。救出用の小型艇は二人乗りです。助けられません。」 「良いから、助けなさい。この船には、飛行機も積んだ有るから、それを奪えば良いわ。」 「ヘイヘイ、解りました。こう成ったら、自棄ス。」 「あ、それから、アンタのMP5よこしなさい。」 「これは、自分のですが。」 「アンタは、見張りの兵から奪った銃を使えば良いでしょ。兎も角、よ・こ・す・の。」 「もう、大尉の我儘が始まったよ。解りましたっ、これで良いんでスね。」 「良いわ。じゃぁ、助けて来て。」
- 324 名前:Another Way Quickening前篇 mailto:sage [2009/08/20(木) 19:04:28 ID:???]
- マリが持って来たのは、サイレンサーが付いた特殊部隊用のMP5に点射モードの付いたSD6だ。
「良い銃ね。」 人に向けて、撃てるかな? 「撃つしか無いんだよ、アスカ。シンジに会いたかったらね。」 そう、シンジに会えるんだったら、地獄に堕ちても構わない。 外に出ると、マリが助け出した人が既に居た。ミサトと加持さん、それに赤木博士だ。 「アスカ、酷い扱い受けたみたいね。大丈夫?」 他の人の独房は、ベットも有るし、トイレに仕切りが付いている。アタシとは雲泥の差だ。 「まぁ、知らない人にしたら、エヴァパイロットなんて、化け物なんでしょ。それより、司令や副司令は、 居ないの?」 「あの人達は、こう言う事態を予想して居たみたいで上手く逃げたよ。多分、巻き返しの工作中だと思う。」 「そうなんだ。やはり、凄い人達ね。じゃ、アタシ達も逃げようよ。20分以内に逃げれば大丈夫よ。」 甲板にでると、流石に人が多い。物陰に隠れて、奪えそうな飛行機を物色する。 「あの右から3番目のVTOLが良いんじゃ無い?」 「何で、ですか?」 「エンジンかかっている中で、一番マークがカッコいいから。」 「一寸、適当すぎるでしょ。まぁ、良いか。どれも大して変わらないし。」 どうやって、奪うか考えていた時、サイレンが鳴った。 「総員緊急配備、逃亡者が出た至急探索せよ。」 「マリ、どういう事よ?まだ、15分しかたってないわ。」 「知りませんよ。それより、如何します。」 「あ、居たぞ。あそこだ。」 見つかったか。 「こうなったら、強行突破よ!皆、走りなさい!」 そう言って、走り出したミサトの後追うように走りだす。
- 325 名前:Another Way Quickening前篇 mailto:sage [2009/08/20(木) 19:05:23 ID:???]
- 銃を乱射しながら立ちふさがる兵をなぎ倒して、目星を付けたVTOLにたどり着く。
「アスカッ、発進準備をして!」 「解った、ミサトも援護してね。」 「任せといて!」 エンジンがかかっていたので直ぐに発射準備が整う。 「ミサトォ!出れるわ。乗って!早く!」 飛び出しすと、追手を沈黙させるために、ミサイルで甲板をぶっ壊して飛行機を飛べなくする。 残りは二隻だが、一隻は同じように破壊できたが、ミサイルが尽きたので、残りの一隻は上がって来たのを片っぱし から撃ち落としていく。それでも、撃ち漏らした最後の一機に背後を取られてしまった。 「大尉、ヤバいスよ。」 「黙って乗ってなさい!VTOLでのドッグファイトのやり方を見せてあげるわっ!」 そう言うと、エンジンを90度回転させ、VTOLを上昇させる。更に、前方へエンジンを傾ける。 急制動がかかり、速度が一気に落ちる。一応、斜め下にエンジンが向いているので落ちる事は無い。 物理的に無理な気もするが、同じタイプが大量に生産されているので、設計的な問題は無いんだろう。 このまま、エンジンをふかし続ければ後進も可能だが。速度が0近く成った所で、エンジンを絞る。 「ちょ、大尉。ここで、エンジンを絞ったら落ちますよ!」 「そうすれば、逃げられるわ。」 「落ちたら意味無いですよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。」 落下しながエンジンを水平位置にしておき、水面近くで機首を起こして水平にすると、エンジンをフルスロットル で吹かす。揚力を回復した、VTOLが水しぶきを上げて水面ギリギリを飛ぶ。 「飛行艇じゃないんだから、こんなとこ飛ばなくても良いでしょ。」 「でも、ベストポジションよ。」 アタシは、敵の下方を取る位置に付ける事が出来た。このまま機首を起こし、バルカンの射線上に入れる。 「ごめんね。恨みは無いの。でも、シンジと会いたいのだから、ごめんね。」 引き金を引くと、相手のVTOLが落ちて行く。
- 326 名前:Another Way Quickening前篇 mailto:sage [2009/08/20(木) 19:05:59 ID:???]
- 「皆、無事?」
「無事な訳、無いでしょ。私は吐きそうだし、リツコは泡を吹いて気絶して居るわ。」 「生きているだけ良いじゃん。」 「大尉、このまま洋上に出て、九州方面に飛んでください。坊ノ岬沖にユーロの潜水艦が来ています。」 「そんな地名言われても...。」 「北緯30度43分、東経128度04分ス。」 アタシは、航行用コンピュータに座標を入れて、場所を確認する。 「ここって、日本の領海内でしょ。こんな所に居て大丈夫なの?」 「何でも、昔の戦艦が沈んで居る所なので上手く、カモフラージュできるみたいで...、大尉?何処へ、 向かってるんスか?」 「ジオフロントよ。」 「だから、勝手なことしないで...。作戦が無茶苦茶じゃないスか。」 「シンジを助けないと、意味無いもの。」 「って、あの坊やは初号機に取り込まれています。助け出すのは無理しょ。」 「大丈夫、アタシに考えがあるから。」 第三新東京市と呼ばれた地域は今や廃墟となり、厳重封鎖地域に成っている。それが逆に幸いして、人は誰も居ない。 この分なら、上手く行きそうだ。 ジオフロント上面も吹っ飛んでおり、初号機へは簡単に辿りつける。ココにも人はいない。 アタシは、初号機を貫いている槍の直ぐそばにVTOLを降ろすと、槍の元へ駆けだす。 「全く、酷い目に有ったわ。アスカの操縦する飛行機には金輪際乗らないわ。」 目を覚ました。赤木博士がふら付きながら出てくる。他の人もアタシの後に付いてきた。
- 327 名前:Another Way Quickening前篇 mailto:sage [2009/08/20(木) 19:07:21 ID:???]
- アタシは、槍に手をかけて、念じるように下を向く。
「で、大尉。これから、如何するんスか?」 アタシは、徐に上を向くと大声で叫ぶ。 「コラー!バカシンジ、今直ぐ出てこーい。何時までも、そんな女といちゃついてるんじゃ無いぞ!」 「あのーぉ、大尉、作戦てこれッスか?」 「黙ってなさいよ!エヴァは、人の意志でどうにでも成る訳の解んない乗り物よ。こうすれば、何とかなるわ。」 「アスカ、気持ちは解るけど、今コアに刺さっている槍は制御装置なの、何が有っても動かないわ。」 「そんなの解らないじゃない、ここ最近、あり得ない事ばかり起きてるんだから。」 赤木博士の言葉に、泣きたいのを必死に堪えて反論する。 「アタシはね。エコヒイキなんかより、何倍もアンタの事愛してるんだよぉ!だから、戻って来てよ。お願いだからぁ!」 アタシは腹立ちまぎれに槍を蹴りつけながら、続ける。 「良い?シンジ、アタシの作った味噌汁は、エコヒイキのと違って、出汁も取ったし、味噌もチャンと溶いたじゃん。 アンタのよりは、落ちるけどもっと、美味しいの食べさせて上げるから...。お願いだから...、出てきてよ。」 アタシは耐えきれすに、最後は半べそになりながら言った。 「はぁ、シャーナイ。あのね、坊や。この大尉は、性格は無茶苦茶で乱暴だけどさ。根は取っても良い娘だよ。 あんまり泣かせないでくれるかな?」 「シンちゃーん。ペンペンも入れてまた、4人で暮らしましょ。楽しかったの覚えているよね。」 「おーい、シンジ君、男なら女の子をあんまり泣かせるんじゃ無いぞ。男らしくスパッと出てきて、抱きしめてやれよ。」 「はぁー、仕方の無い人達ね。シンジ君、思われているうちが花よ。あんまり泣かせると、嫌われるわよ。」 皆...、赤木博士まで...。 その時、地面が爆発して砂煙が上がる。遠くの方に大勢の軍隊が見えた。 完全に包囲されたみたいだ。 続く...。
- 328 名前:Another Way Quickening前篇 mailto:sage [2009/08/20(木) 19:08:16 ID:???]
- と言う訳で、次回は後編です
- 329 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 22:35:14 ID:???]
- 乙です。アスカパワフルでみんな優しいのぉ
〜スよマリにちょっとワロタw ちなみに「〜。」かぎかっこの最後に。はいらんよ
- 330 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/20(木) 22:39:00 ID:???]
- >>239でも注意されてるのに無視してる時点で聞く耳持ってないんだろ
- 331 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 01:06:10 ID:???]
- 夏真っ盛り
- 332 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/21(金) 04:20:02 ID:y7+VzvYY]
- 致命的なレベルではない
- 333 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 06:47:26 ID:???]
- >>329
それは新聞小説の文字数削減の時に出来た文法だから間違いじゃないよ 「〜。」が本来正しい文法だ ただ見辛いのもあって新聞小説式の。を付けない方式が広まっただけ 自分は文字数制限クリアする為に。は付けない方で書いてるが 押し付けはいかんよ
- 334 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 07:22:05 ID:???]
- >>275
すんげえ遅レスですが超GJです マジ神すぎる あなたの大ファンです シンジって女の子だと向かうところ敵なしの大和撫子だよねw そんなシンジ君が好きだわ アスカのアスカらしさと、シンジのシンジらしさが素晴らしいです 本編でちょっとありそうなエピソードで大好き
- 335 名前:674 mailto:sage [2009/08/21(金) 09:08:00 ID:???]
- ぐーてんもるげんです。どうも遅くなりました。
短編のつもりが無駄に長くなっていきます。すみません。自分でも予想外です。 ・学園異性系イタモノ注意 ・中途半端 ・シンジが分からん NGワード キンモクセイ
- 336 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:09:51 ID:???]
- 堤防の向こうに立ち並ぶ団地も。
建物の隙間から差し込む夕日の色も。 草の匂いに少し生臭い水の匂いも。 家路に急ぐ人の姿も。 子どもたちのはしゃぐ声も。 この河川敷の景色は変わらないね。あたし、みんな知ってる。 「ねぇねぇ、シンジ」 「なに?」 あたしのグローブに、シンジの投げたボールが吸い込まれていく。 手のひらに感じる小さな衝撃。 「あたし、今、すっごい魔球思いついた!投げてみるから受け取りなさいよ」 「またぁ?どうせロクなのじゃ」 「行っくよ!大回転魔球!!でやー!」 「……パクリじゃないか」 あたしの手を離れて、日暮れの空へと消えていく白いボール。 「どこ投げてんだよっ」 空へ向かったボールは予想外にシンジを越え、さらに大きく横に逸れながらそのまま草の茂みへと消えていった。 しまった。これじゃあ、こないだの消える魔球と変わらない。 「……アスカのへたくそ。ぽっぽこぴー」
- 337 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:11:29 ID:???]
- 「ったく!」
渋々とボールを取りに行くシンジの背中を笑って見送りながら、芝生の上へ腰をおろした。 グローブを左手から外して、横に置く。 汗ばんだ手のひらが外の空気に触れて、ひんやりとして気持ちいい。 「ばかシンジー!はーやーくー!」 「ちょっと待てよ!どこにあるか分からないんだってーっ」 少し遠くに響くシンジの声に、高架橋を走る電車の音が重なる。 高架橋の下で素振りをしていた少年の姿は、いつの間にか消えていた。 子どもの、妙に高い、けど不愉快ではないはしゃぐ声も聞こえてくる。 道を並んで歩く、手を繋いだ男の子と女の子。 空を見ながら、 おひさま落ちちゃったからはやく帰らなきゃ、 あ、カラス カラスがないたらかえりましょー そう呟く子どもたちの声に、あたしは微笑んだ。 そうか、子どもたちの時間はもう終わりなんだ。 空を見れば、沈みかけた夕日が、世界を茜色に染めていた。 綺麗だな…でも、赤い空は寂しくてあまり好きじゃない。 夏の終わった夕方は、肌寒かった。 「ねーアスカぁー!見つかんないよー!」 …なにしてんのよ、あいつ。 シンジが叫んで、早く来てくれと言った風にこちらに手招きする。 仕方なく立ち上がって、あたしは溜め息をついた。 「アスカってばー!」 「うるさい!今向かうわよっ」 あたしに手を振って、シンジがまた叫んだ。
- 338 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:12:52 ID:???]
- そんなに急かさないでよ。
あたしはどこへも行かないのに。 「どこ見てんの、だいたいそこらへんに落ちたでしょ?」 かがみながら草むらをかき分けるシンジに、後ろから声をかける。 「だって、見つかんないんだ……」 立ち上がってシンジが、振り返る。 「なんてね。うっそだよ」 手の中にあるのは、あたしたちの白いボール。 こいつ、ボールなんてとっくに見つけてたんだ。 悪戯が成功したと言わんばかりに満足そうに、にやにやしていて。 「………」 「魔球のおかえ…いっだぁー!!」 その顔があまりにもウザかったので、思いっきりお尻に蹴りを入れてやった。 今のあたしの行動は間違ってないと思う。 「ばーか」 うずくまってお尻を抱えるシンジを置いて、さっさと踵を返す。 ザマアミロ、と笑って。シンジがあたしにイタズラしようなんて生意気なんだ。 グローブを置いたさっきの場所まで戻ったときに、 ふと、くすくすと笑い声が聞こえて、あたしは声のした方向に顔を向けた。 「仲良いのねぇ」 河川敷に沿って通るアスファルトの道路に立ちながら、おばさんがこっちを見て笑っていた。 手に握られたリードの先に繋がれた少しぽっちゃりした柴犬も、おばさんに似た笑いを浮かべている。 この時間に何度か見たことのある、よく犬と散歩してるおばさんだ。 「あ…お恥ずかしいです。バカみたいなとこ見られちゃって」 「いいわねぇ、若いって…あの男の子は彼氏さん?」 「違います!!」 おばさんの言葉に、あたしは大声をあげて否定していた。 「幼なじみの腐れ縁の、…ただの友だちです。それ以上でも以下でもないわ!!」 つい、声を荒げて。 あたしの強い言葉に、おばさんはキョトンとして。我に返って、恥ずかしくなる。
- 339 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:14:24 ID:???]
- おばさんは不思議そうな顔をして、そうなの。ごめんなさいね、とだけ言って、立ち去って行った。
離れていくおばさんの後ろ姿と、犬のお尻がふりふりと揺れていた。 「やけに必死に否定するんだね」 後ろから声がした。 はっとして振り返ると、シンジがボールを持って立っている。 「ったく、手加減しろよな」 アスカの蹴りは殺人レベルなのに。 そう言いながら、笑ってお尻をさする。 「聞いて、たんだ」 「…最後だけ。アスカは彼氏がいるし、そりゃ必死に否定するか」 今までも結構間違われたりしたよね 小さい頃は姉弟に間違われたこともあったけ? 冗談を飛ばすように、朗らかに笑いながら。 自分にとっては気にかけるほどのことじゃない、ただの笑い話だと。 そう、シンジが言っているような気がした。 なぜか悲しくなって、でもそれをシンジに悟られたくなくて。 「…あんたなんかの彼女に間違われるなんて、まっぴらゴメンよ」 「ひどっ」 あたしの言葉に、傷ついたようでもなくシンジがまた笑った。 「…あんた、彼女は作らないの?」 なんだよ突然、とシンジが不思議そうな顔をする。 「最近、聞かないから」 「機会が無いんだよ」 機会?あんたにとって彼女なんて、機会でしかないの?
- 340 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:15:38 ID:???]
- 「あんたが優しく微笑んであげれば、女の子なんてみんなコロっと落ちちゃうんじゃないの?」
「僕を何だと思ってんだよ…そんな、漫画みたいな」 「霧島さんだって、山岸さんだって、一条さんだって、みんなそうやって手に入れたんでしょ?」 名前を上げた女の子たちの顔が浮かんでくる。 簡単にシンジを手に入れた女たち。 みんな可愛いくて、そしてみんな心底シンジに惚れていたようだった。 「手に入れたって…キッカケなんて色々だよ、そんなの」 色々、か。 あたしの場合はひとつしかない。 告白されて、都合が良かったら言われるがままに付き合うだけ。 都合が悪くなったらあたしから別れるだけ。 「シンジは好きだったから付き合ったの?」 「そりゃ…」 「だったらなんで別れたの?」 「そ、それも色々だよ…。どうしたの?アスカ。あまりこういう話好きじゃなかったよね? 先輩となにかあった?」 「別に…」 シンジの言う通りだった。 今までシンジとこういう話は極力しないように避けてきたのに。 キンモクセイにあてられてから、最近のあたしはどうも自分を見失いがちだ。 「アスカが心配しなくても、好きな子が出来れば付き合えるよう頑張るよ」 それ、見当違いよ。シンジ。 心配なんかじゃ、ない…。 「最近は、そんな気にあまりなれないんだけどね。アスカといる方が楽しいし」 あたしも、シンジといると楽しい。 変わらないままで。 それはあたしたちの共通の願いなんだろう。 けれどシンジの言葉には、あたしとの間に残酷なほどの違いがきっとある。 それでもあたしは良かったから、今までもこれからもずっと一緒にいる…。 「…もう暗くなったし、帰ろっか」 嬉しさと悲しみを同時に感じながら、あたしは話を逸らした。
- 341 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:16:35 ID:???]
- シンジの後ろの空の夕日は、もう完全に沈んでいる。
茜色の世界のほとんどが闇色に飲まれていて、空には星の瞬きすら生まれていた。 「ほんとだね…。最近、日が落ちるの早いや。…げっ、まだ五時半だ」 ポケットから取り出したケータイの画面を見て、シンジが驚いている。 「カラスが鳴いたらかーえろってね」 「なんだよそれ、小学生?」 「そ…」 芝生の上に置いたままになっていたグローブを拾い上げる。 堤防の上にとめられた自転車に向かってあたしは歩き出した。 シンジもあたしの後ろをついてくる。 「さっきね、あたしの周りで遊んでた子どもが言ってたの。まだまだガキのあんたは早くおうちに帰らなきゃね」 「自分だってガキのくせに」 否定はしない。 シンジを見て、あたしは静かに微笑んだ。 シンジの目が、大きく見開かれる。 「それに明日、英文訳の課題の提出日でしょ?あんたどうせやってないだろうから、早く家に帰らなきゃまずいんじゃない?」 「………忘れてた」 「あんたね…」 止められた自転車の荷台に跨る。 シンジが前に座って、足で地面を蹴り上げた。がしゃん、と音を立ててスタンドが外れて自転車が前に進む。 「課題、忘れちゃだめよ。あたし手伝わないから」 「分かってるよっ」 セーラー服を着た女子中学生に、ランニングしてるおじさん。 買い物袋を自転車のカゴに乗せたおばさん、色んな人とすれ違っていく。 景色は同じでも、すれ違う人の姿は少しずつ昔と変わっていく。 シンジの腰をぎゅっと掴む。手のひらに触れるセーターの感触はむず痒くも、暖かかった。
- 342 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:18:15 ID:???]
-
つまらないバラエティ番組が延々とたれ流されてるだけのテレビの画面。 冗談を交わし合うタレントたちの声を横に流しながら、あたしはソファの上に寝そべってファッション雑誌を広げていた。 今秋のトレンドは黒だとか、チェックを上手く使った着こなしの仕方だとか、 秋らしい特集をしているけれどその中身はモデルの着ている服すらも、先月号とほとんど変わらない。 力が入っているつまらない恋愛大特集に興味はないし、今月号は失敗だったかもしれない。 暇つぶしにもならない雑誌を放り投げて、あたしは仰向けになった。 あーつまんない。 シンジのやつ、課題ちゃんとやってるかなぁ。 見慣れた天井を見上げて、ぼんやりとまたシンジのことを考えていた。 「ただいま、アスカちゃん帰ってるのー?」 ママの声だ。 帰ってきたんだ。 「はぁい!」 上半身を起こして、テレビを消す。 最近、残業の多いママにしては早い時間だ。 「おかえりなさい、ママ。今日は早いのね」 「ん…ただいま。今日はね、一段落ついたから」 リビングに顔を覗かせたママに、ソファに座ったままで声をかける。 少し疲れたような顔をしたママが、スーツを脱ぎながら言った。 「来週からなのよ。忙しくなるのは」 「また実験?」 「ええ。ユイたちもママもしばらくは家に帰れなくなるけど…ごめんなさいね」 「気にしないで、ママ。あたしはママの体の方が心配だわ。…ご飯はどうする?」 「いただくわ」
- 343 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:19:36 ID:???]
- ママが部屋で着替えている間に、昨日の残りのカレーが入った鍋に火をつける。
棚から取り出したお皿をテーブルの上に置いて、冷蔵庫から冷えたオレンジジュースを取り出した。 安っぽいオレンジが書かれたその瓶の中身はもう半分もない。 今度買っておかなきゃと、頭の中で呟く。 「あら、カレー?」 ラフな格好に着替えたママがやってくる。 「ごめん、昨日の残りなの」 「ママ、アスカちゃんのカレー大好物」 そう言ってママが微笑んだ。 ママの研究が忙しい時期は、こうやってあたしが食事を準備する日も、ひとりだけで食事をとる日も珍しくない。 とは言っても、作るのには慣れても不得手だと自覚してるから簡単なものしか作らないけれど。 シンジとお互いの両親が不在の時は、ふたりで食事をする日も多い。 シンジもシンジで料理なんてろくに作らないので、そういう時はふたりで四苦八苦しながら一緒に作る。 「そういえば」 テーブルについたママが思い出したように、切り出した。 「なに?」 「進路希望のプリントのことだけど…」 ああ、とお皿にごはんを盛りながら、返す。 3年生になるまであと半年に近づいてきたので、学校側が2年生の進路希望調査を始めていた。 近郊では有名な進学校で、進路については特にうるさい学校だ。 先週、ママにその話をしていたことを思い出す。白いごはんの上にカレーをかけて、ママの前へ置いた。 「ありがとう」 「提出はまだよ。先生は来週でいいって」 「もう決めたの?」 「ううん…」 はっきり言ってあたしは成績優秀だし努力も怠らない。狙おうと思えばどの大学だって狙える、と自負する。 ママと同じ研究者としての道へ進みたいという気持ちもある。 けれど、あまりまだ進学のことは考えたくなくて、あたしは白紙のままにプリントを放置していた。 「アスカちゃんがやりたいことをやればいいしと思う、強制はしないわ。これはママからのひとつの提案だと考えてくれたらいいんだけど…」 あたしが首をかしげると、ママはそのまま続けた。
- 344 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:21:40 ID:???]
- 「ドイツのね、大学に進むのはどう?って。ママの実家もあるし…おばあちゃんもね、いつでもいらっしゃいって。
ママもね、向こうの研究所から帰ってこないかって誘われてるの」 「ベルリンの?」 「そう。選択肢のひとつとして、捉えてくれればいいのよ?あなたには好きに生きてほしいから」 ドイツ…、かあ。 悪くない話だとは思う。日本のようにごちゃごちゃとしていないベルリンの整然とした、美しい街並みも好きだ。 久しぶりにグランマにも会いたい。 けれど…。 「それに、あんまり期待はしてないの」 ママの言葉に驚いて、あたしは二度まばたきした。 「えっ…、どうして」 「だって、シンジ君と離れ離れになるの、嫌でしょ?いつも一緒だものあなたたち」 そう言って、軽くウインクして笑う。 「もう、ママ!あたしだってシンジと四六時中一緒にいるわけじゃ…」 …ないことない。 そんな自分を思い出してあたしはそこで止まってしまった。 「ほらね?」 「むー」 受験なんてまだ一年以上先の話で、ママの話を聞いても実感はわいてこなかった。 あまり考えたくなかっただけかも知れない。 ただ、ドイツに行けばシンジと離れなきゃいけない…それだけは分かる。 シンジがそばにいないなんて、そんなこと想像できない。 なんとなく、シンジと同じ大学に行けたらいいな、なんてぼんやりと考えた。 一緒にいたいから、それだけが理由だった。 …これじゃママの言う通りだと気づいて。 浅はかでまるでガキっぽい考えに、あたしは自嘲した。 別にいいじゃない。あたしはあたしの好きなように生きたって。そう、自分に言い聞かせながら。 シンジ…、シンジはどうするんだろう。
- 345 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:23:39 ID:???]
- 支援
- 346 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:28:19 ID:???]
- 僕はね
ずっと待ってた ずっと待ってたんだよ、君の投下を!!!! まだ書き終わってないのかな? 書き終わってるんなら気にせず投下しまくってくれると嬉しいぞ俺は!!
- 347 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:32:55 ID:???]
- キンモクセイキター(゚∀゚)ー!!
続きwktk
- 348 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:34:34 ID:???]
- うぉー悶々とするぅ!続きワクテカ!!
- 349 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:37:11 ID:???]
- 幸せになれ〜幸せになれ〜フヒヒww
次の投下はいつくらいになりそう?
- 350 名前:キンモクセイ mailto:sage すまん規制された [2009/08/21(金) 09:38:27 ID:???]
-
最後の授業が終わって、教室の中はいっそうに騒がしくなる。 部活の準備をする子や、集まってどこへ行こうかとはしゃぐ子。 さっさと帰っていく子、そのまま教室に残ってダベる子。 これからどうしようかな、なんてことを考えながらかばんの中に教科書をつめる。 その時、ポケットの中で振動するケータイに気づいた。 「メールかな」 サブディスプレイに示されているのは彼氏の名前。 なんだろう。今日は予備校だと言っていたはずだ。 嫌だな…。この間あいつの家に行ってから3日も経ってない。 「アスカぁーーっっ」 「!!」 教室中に響く、あたしの名前を叫ぶ間抜けな声にびっくりしてあたしは思わず顔をあげた。 声のした方を見れば、シンジが情けない顔を貼り付けながらあたしに駆け寄ってくる。 「な、なによ…そんな大きな声出して呼ばないでよっ」 教室に残っているクラスメイトからくすくすと忍び笑いが聞こえて、あたしは恥ずかしさに小さくなった。 「お願いします手伝ってくださいアスカ様」 懇願するように、あたしの前で膝をついて手を合わせる半分涙目のシンジ。 身長がある分見た目には決まっていて、それが逆におかしかった。 「なにをよ」 どうせろくなことじゃないだろうけど、一応聞いてやる。 「英文訳」 「あんたねえ!あれほど、ちゃんとやりなさいって言ってあげたじゃない!!なにやって…」 「あ、アスカ!声、声!」
- 351 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:41:25 ID:???]
- シンジが慌てたようにあたしの口を塞ごうとする。
しまった。 呆れて思わず、さっきのシンジ以上の大きな声で叫んでいた。 慌てて周りの様子を見れば、教室中の視線があたしたちに注がれていた。 さらに小さくなって、こそこそとさっきの続きを言う。 「…だいたい、提出期限過ぎてるじゃない」 「…先生の温情で17時まで引き延ばしてもらったんだよ。お願い!手伝って!」 「嫌!自分の力で頑張りなさいよ」 「あーすーかぁー」 「嫌なもんは嫌。あたし関係ないもん。さーて、帰ろ帰ろ」 「パフェでどうだ」 「のった」 ロイホのホットファジーサンデーでよろしく。 了解。交渉成立だね。 ぐっとふたりで腕を組み交わす。 あたしはシンジとフェアな関係にいたいだけで、パフェに釣られたわけじゃない。 断じて。 そう、誰に聞かせるでもなく心の中で呟いて、シンジとふたりで図書室に向かう。 さっきのメールのことは、頭の隅に追いやられてしまっていた。
- 352 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:41:30 ID:???]
- きたあああああああああああああああああああああああ!!!!!
- 353 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:47:58 ID:???]
-
窓から吹き込む風は緩い。日の陽気に照らされて優しさを含んでいる。 その気持ちよさにあたしは目を細めた。 「アスカ、ここは?」 「…って、さっきからほとんどあたしが訳してるじゃない」 「大丈夫。バレないように、時々わざと間違えて書いてるから」 「…小賢しいわね」 「トウジに教わった生きるための知恵です」 ノートに向き合ったままで、シンジが笑いながら答えた。 あたしはわざとらしく、大きくため息をつく。 違う高校に通うシンジの悪友は相変わらず、ろくな事しか教えないみたい。 放課後だと言うのに図書室の中の人影はまばらで、それをいいことに一部の生徒たちが暇つぶしにお喋りしている。 外からは部活動に励む生徒たちの声が響いていた。 決して静かで良い環境とは言えないけど、それが妙に心地いい。 そもそも勉強したい人は図書室ではなく冷暖房の完備された自習室へ行くのが、この学校では当たり前みたいになっているから問題はなかった。 シンジのペンを走らせる音さえも、ざわめきの中ではかき消えていく。 「ねぇ、ここは?」 「えっと…」 次々とノートに綴られていく文字たちは綺麗で女性的で。 シンジらしくて、あたしは嫌いじゃない。 顔は反して、必死の形相に彩られていたけれど。そのギャップにあたしはくすりと笑った。 シンジの垂れた前髪がさらりと揺れる。 「…なに笑ってんの?」 「あんたの顔を見て」 なんだよそれ、とシンジが顔をあげる。
- 354 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:51:30 ID:???]
- 「わるかったなあ。平々凡々な顔で」
「あら、ユイおばさんに似て綺麗で可愛い顔してるって評判じゃない」 親戚に会うたびに相変わらず可愛いわねぇ、と言われる話を何度も愚痴のように聞いたことがある。 「17の男がそんな風に言われて嬉しいとでも?」 眉をひそめてむくれる。 そういう子どもっぽい仕草が余計に幼く見せるってシンジは気づいてるのかな。 「だったら、おじさんに似れば良かったの?」 「それは勘弁…」 仏頂面で強面で目つきが悪くて高圧的な髭面。 もっぱらユイおばさんの尻にひかれているけど、見た目だけならまるでマフィアのボスみたいなおじさん。 小学校の授業参観にたまたまおじさんが来たばっかりに、クラス中が大騒ぎになったのを思い出した。 シンジのやつ、しばらくボスの息子として畏れられてクラスメイトから敬遠されてたっけ。 父さんのばかぁー!どうしてくれるんだよ!、とシンジがおじさんに泣きついておじさんが困ったように謝っていた光景が、今でも鮮明に思い浮かぶ。 「なにニヤニヤしてんだよ」 「ん?髪質と…あと目元は少し似てるかなって。中年になればおじさんに似てくるんじゃない?」 「げっ!?それ本当!?僕、将来ああなるのか…」 両手で顔を抑えて青ざめるシンジがおかしくて、あたしはお腹を抱えた。 そんなに嫌なんだ。 「ちぇ…そんなに笑うなよ」 拗ねたように口をすぼめながら、シンジが呟く。 「あははっ…でも、渋くていいじゃない?あんたも昔と比べたらちょっとは男らしくなったもんね」 笑いすぎて滲んだ涙をぬぐう。 むー、とシンジがまたむくれた。 ふと、シンジの顔が真顔に戻る。 「アスカはさ」 「ん?」 左手に持つペンがくるくると回る。 頬杖をついて、あたしを見つめて。
- 355 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:53:38 ID:???]
- 何?何?どきどきする!!
- 356 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 09:56:27 ID:???]
-
「アスカは……。アスカは、どんどん綺麗になっていくね…」 はにかみながら、そう言われた。 「へ?」 「日を追うごとに綺麗になって…僕、それが眩しくて…アスカは本当にアスカなんだろうかって、時々真っ直ぐにアスカを見れなくなる」 あたしは一瞬なにを言われたのか分からなくて、呆然として。 それから燃えるように頬が熱くなったのを感じた。 「ば、ば、ばっかじゃないの!?あ、ああ、あんた何言ってんの!?」 机に突っ伏して両手で顔を隠して、あたしは叫んでいた。 なんで、なんで。 急に何を言い出すのよこいつは。 シンジの言葉にこんなに顔を赤くしてる自分が恥ずかしくて、馬鹿みたいで。 言われ慣れた言葉でも、こいつに綺麗だなんてと言われたのは初めてだったから。 嬉しさと複雑さに頭がぐちゃぐちゃになる。 大きく鼓動する心臓の音があたしの中で響き渡った。 「なーんちゃって」 「………………へ?」 なんちゃって? その言葉にゆっくり顔をあげる。 その先で、頬杖をついてニヤニヤしたシンジが待っていた。 してやったりと言った表情で、にししっと笑う。「アスカったら耳まで真っ赤にしちゃって…ははっ、そんな可愛いアスカ見たのはじめブベラっ!!」 まるで10tトラックが壁に激突したような音が図書室中に響いた。 そばにあった英語の分厚いテキストで、シンジの顔を思いっきりぶん殴ってやった音だ。 「こんの、ばかシンジ!!!!」 そう言って、両手でシンジの胸ぐらを掴む。 「あ…あうあ…す、すみません…そんなに反応するとは思わなくて…」 殴られた左頬を抑えながら、ブルブルと震えて。「…今度やったらコロスわよ」
- 357 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 09:59:24 ID:???]
- なぜ焦らすww罪なやつだw
- 358 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:00:20 ID:???]
- ブンブンと頭を縦に何度も振るシンジ。
言っていい冗談と、悪い冗談があるわよ…。 シンジの言葉に一瞬でも浮かれて、心を躍らせて。 真っ赤になった自分が馬鹿みたいで情けなかった。 シンジを解放して、唇を咬んで俯きたい気持ちを我慢して、そのまま静かに椅子に座る。 お喋りに興じていた生徒たちがあたしたちを見て笑いを漏らしたり、 書架で本を吟味していた生徒が茫然としているのが少し気恥ずかしくて、あたしは小さくゴホンと咳払いをする。 シンジが小さく、ごめん、と呟いた。 「そういえばさっ」 あたしは話題を変えるために明るく切り出した。 「進路希望の紙、もう提出した?」 シンジがどこに行きたいのか知りたかった。 「進路希望…って、ああ。あれってもう出さなきゃいけないの?」 「ううん、来週まで。おばさんたち何か言ってた?」 「父さんは何も言わないよ。好きにしろって。母さんは…京都の方に行って欲しいみたい。僕も別にいいかなって」 京都。 たしか、おばさんたちの母校だと聞いている。 悪くないと思う。でも、 「あんた、今の成績で行けんの?」 「うっ…」 「ムラがありすぎなのよね。数学と物理と化学以外も頑張りなさいよ。特に英語!おじさんたちと同じ道に進むならなおさらね」 「国語すら出来ない僕が英語なんて出来るわけ…」 「やらないだけじゃん」「ううっ…胃が」 シンジの図星という図星をつきまくって。 情けない声を出しながらシンジが胃を抑えてる。
- 359 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 10:05:19 ID:???]
- 「じゃあさ、アスカは決めてるの?」
「あたし?あたしは…」 シンジと一緒に、シンジと一緒のところへ。 そう言いかけて、でも、言葉が喉のところで引っかかる。 それでいいと思っていたのに、その言葉が出ない。 本当にそれでいいの? 14歳のあたしの声が聞こえた。 だって、友だちだもの。 一緒にいたいんだもの。 今までも一緒だったんだからこれからも一緒よ。 …あんたが一方的にシンジを追いかけて、シンジに縛られて、シンジに依存してるだけじゃないの? あんたの中にはシンジしかいないのね。 うるさいわね…あたしの勝手でしょ いくらシンジを想ったって、 あいつはあんたのことなんか見てないのにね。 あいつはもうひとりで歩いてる。自分で、決めて前へ進んでる。 恋人だって、大学だってそうじゃない! いつまでもキンモクセイに縛られたまんまのあんたとは違うことに、早く気づきなさいよ。 うるさい!うるさい!あいつだって思ってるはずよ!あたしと一緒にいたいって、ずっとそばにいたいって! こないだってあたしといると、楽しいって…! だってあたしとシンジは… 「…すか、アスカ!」 「…な、なに?」 「なに、じゃないよ。どうしたの?急にボーッとして」
- 360 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/21(金) 10:06:10 ID:???]
- シンジが心配そうに、あたしを覗き込んでくる。
あいつはあんたのことなんて見てないのにね。 さっきの言葉が頭の中でリフレインする。何度も、何度も。 気がつけば、あたしは思ってもみないことを口にしていた。 「あたし、ドイツへ帰るの」 「…ドイツ?」 あたしの言葉に、シンジの瞳が揺れる。 「ママがね、向こうに帰るからその時一緒に…グランマもいらっしゃいって…」 嘘、ウソよ。 帰る気も無い癖に、なんであたしはこんなうそをついてるんだろう。 「言葉も住む場所も問題ないし、向こうの大学はレベルも高いから…」 日本から出る気なんてないわ。 あたしはシンジと一緒にいるの。ずっとずっと。おばあちゃんになるまでずっと。 「それ、いつなの…?」 「…卒業したら」 馬鹿みたいなウソをついて、シンジの気をひきたがってる。 そんな馬鹿なあたし。 「そっか」 シンジはそれきり何も言わなかった。 課題の続きに再び取り組んで、何事もないようにあたしに答えを求めてくる。 あたしもなんでもない風に装って、シンジに答えを教えて。 時計は17時に迫っていた。
- 361 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:06:11 ID:???]
- あぁん!じらしちゃいやーんw
- 362 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:08:03 ID:???]
- wktkもいいとこだぜホント
- 363 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:08:46 ID:???]
- でも、リアルタイムでわくわくさせられるこのどきどき感はたまらん!
- 364 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:09:48 ID:???]
- 何人見てんだろ?俺ともう二人で計三人くらいかな?w
いやマジで待ってた作品だから嬉しいわ、リアルで観れてw
- 365 名前:674 mailto:sage [2009/08/21(金) 10:10:01 ID:???]
- とりあえずいじょう。
中途半端ゴメソ 続きはまた今度!キンモクセイがマジで咲く季節までには完成させないと、と焦ります。9月から忙しくなるんで。 みんな応援ありがとな!
- 366 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:10:53 ID:???]
- >>365
ぎやぁぁぁぁぁぁぁ!!! 激しくGJ!だけど、ここで終わるのはいやぁぁぁぁぁあ!!!
- 367 名前:674 mailto:sage [2009/08/21(金) 10:11:28 ID:???]
- ごめん、焦らしたんじゃないYO
規制されてケータイでポチポチしてた 元々ケータイで書いてるからまあいいけど、変な感じでコピペしてたらごめんね
- 368 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:11:38 ID:???]
- >>365
乙!!!超乙!!! 欲を言えば早く続きが見たいが気長に待つぜ!! やっぱあんたは最高だ
- 369 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:14:14 ID:???]
- キンモクセイ待ってました!!
シンジがマジでわからないわ… 翻弄されてるアスカがかわいそうだけどイイッw ハッピーエンド期待してます!
- 370 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:14:30 ID:???]
- >>365
乙〜 ハッピーエンドになるといいね
- 371 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:16:22 ID:???]
- イタモノ苦手だけどこーいう切ないのは大好きだwww
頑張って!シンジもアスカも幸せになれるといいね!
- 372 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:18:25 ID:???]
- >>369
いいよねいいよね! どう思ってるのかまったくわからない相手に 翻弄されるアスカ。すごくいい。 このわかんないシンジがまたすごくいいわ。 いずれ、二人とも内に秘めた激しい感情を 吐露しあうんだろうなとわくわくする。
- 373 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:19:48 ID:???]
- 続きいつ頃になりそう?
- 374 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:21:30 ID:???]
- >>372
うむ・・・うむ・・・ 久しぶりだな、ここまで続き楽しみな作品は
- 375 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:21:56 ID:???]
- ハッピーエンドだったらハロワ行くわ
- 376 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:22:23 ID:???]
- >>375
今すぐ行けw
- 377 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 10:31:16 ID:???]
- >>372
でも、両方意地っ張りだから 案外どっちかが激情して迫っても、 相手は感情を押しとどめて 受け流しちゃうかも… あぁぁぁどうなるにしろ、続き気になるぅ!
- 378 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 16:35:11 ID:???]
- 異性系イタモノと書いてあった瞬間に読み飛ばした俺にダメージは…
存在するだけで大ダメージだぜ、グファ。。。
- 379 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 18:03:07 ID:???]
- アスカだけ、とかシンジだけ、は苦手だけとどっちも異性系だと案外イケる
精神的にはアスカの一途な片思いだけど… 続き気になるわ!
- 380 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 19:16:20 ID:???]
- キンモクセイさんは凄い
ところで、ここに居るプロの書き師は何人いるの? キンモクセイさん、円谷さん、碇アスカさんを書いてる人 俺が知ってるだけで3人です
- 381 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 19:26:16 ID:???]
- 待ってたよー!!
あぁGJ。素晴らしい! 続き楽しみにしてます。
- 382 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 19:41:12 ID:???]
- >>380
その三人以外の作者に対して失礼だって分かって書いてる?
- 383 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 19:46:28 ID:???]
- ifっぺえ
- 384 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 19:47:43 ID:???]
- その名は出すな
- 385 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 19:53:19 ID:???]
- >>380
アスカ「最っ低!」
- 386 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 19:56:34 ID:???]
- >>382
まっ、夏休みですから
- 387 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 20:09:29 ID:???]
- >>380
プロっていう括りはハードル高杉だが…夜の帳の人と、パッチンさんもいい
- 388 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 20:17:41 ID:???]
- どの作者が良いとか言う話はやめろ
- 389 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 20:42:19 ID:???]
- >>388
同意 わざわざ書いてくれる人に失礼すぎる
- 390 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 20:43:15 ID:???]
- 僕はifさんとトゥルーさんとリスペクトしてます
- 391 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 20:44:59 ID:???]
- >>388
超同意 みんな楽しみにしてます
- 392 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 21:13:55 ID:???]
- 新規さんのスピードと勢いに圧巻されているw
読む方も大変だな。もちろん嬉しい悲鳴なんだけど
- 393 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 21:36:44 ID:???]
- >>327
の続きです。 あと、少しなので嫌いな人はもう少し 辛抱してくださいね
- 394 名前:Another Way Quickening後編 mailto:sage [2009/08/21(金) 21:37:36 ID:???]
- 「10分だけ、待ってやる。武器を捨てて投降しろ。10分後に攻撃を開始する。」
スピーカから高圧的な警告が流れる。 「アスカ、逃げるわよ。大丈夫、連中はエヴァに当たるのを恐れて、重火器は使わないわ。 エヴァを楯にしながらVTOLを飛ばせば逃げらる。ヨーロッパに逃れて、皆でシンジ君を 助ける方法を考えましょ。」 アタシは、もう一度、槍に手当てて、下を向く。 「マリ、最後の命令を伝えます。良く聞いて。」 「へ?何スか?改まって。」 「現時刻を持って、アタシの救出作戦を破棄、残りの生存者を連れて、ユーロと合流をして。」 「ちょ、何を言ってるんスか?バカな事を言わんで下さい。」 「そうよ。アスカ、貴女を置いて行ける訳無いでしょ。」 「皆、ごめんなさい。アタシも最初から、あんな事しても無駄だって解っていたの。 実は、アタシはここへは死にに来たの。」 「何言ってるんスか?折角、助けに来たのにそれは無いでしょ。」 「ねぇ、マリ。何でアタシがあんな厳重に監禁されたか知っているわね。」 「ええ、大尉は処刑されるんですよね。」 「正確に言えば、処理ね。あの事件を見て驚いたNERVの上部組織は、エヴァの運用を見直す 事にした見たい。それで、エヴァのパイロットは最小限に抑えるって決めたのね。余分な、 パイロットは処理する。その第一号がアタシ。何せ、アタシはある意味事件の当事者だしね。」 「一寸、アスカは子供よ。良くそんな事、できるわね。」 「仕方が無いわ。どうせ、アタシ達は使徒と戦う道具なんだもん。必要無く成れば捨てられるだけ。 第一、子供を利用したのは、ミサトも同じでしょ。人の事を批判できると思う?」 「そうね。子供を利用して生き延びて、その挙句がこれだもんね。自業自得か。でもね、 だからこそ、アスカは生き延びて。折角、ユーロが受け入れるって言ってるでしょ。」 「あのね。連中もアタシを道具としてしか見て無いの、そこへ逃げ込んでもいずれ、高値で売り飛ばされる に決まってる。良い?相手は月面まで拠点を持ってる組織よ。何処へも逃げ場なんか無い。いずれ、 殺されるなら、シンジの側で死にたいの。」
- 395 名前:Another Way Quickening後編 mailto:sage [2009/08/21(金) 21:39:00 ID:???]
- 「はぁー、仕方がないにや。大尉の我儘に付き合うのは成れ子だからね。良いスよ付き合います。
と言う訳で、葛城一佐、三人で逃げて貰えます?」 「バカな事言わないで、私も残るわ。私はアスカの上司です。彼女を最後まで守る義務があります。 加持君、リツコをお願いできる?」 「あのな。俺が女子供を置いて逃げるなんてかっこ悪いマネが出来ると思うか?問題は、リッちゃん だが...。」 「私は、VTOLなんか操縦できないわよ。私も残るしかないわね。大丈夫よ。私だって、銃位扱えるわ。」 「どうやら、全員残る見たいスね。」 「もう知らない。勝手にすれば?」 「まだ、少し時間があるわ。ねえ、アスカ、最後に教えて。」 ミサトがアタシの頭を優しく撫でながら聞いてきた。 「何かな?」 「アスカは、シンジ君の何処が好きなの?」 「それが、良く解らないんだよね。そりゃー、料理が上手いとか優しいとか色々、上げられるけど、でもね。 それって、好きになって後から付けた理由なの。人を好きになるって、そう言う事じゃ無いのかな?」 「アスカにしては曖昧な答えね。まぁ、可愛いけどね。」 「本当は、恥ずかしいから言わないで置こうと思ったけど、最後だから言うとね。運命って言うか、アタシは シンジを好きになる為に生れて来たんだって思ってるの。おかしいでしょ。」 「アスカって、本当に可愛いわね。もっとも、貴女は大人ぶってるけど、本当は中学生だもんね。それも 有りかな?」
- 396 名前:Another Way Quickening後編 mailto:sage [2009/08/21(金) 21:39:54 ID:???]
- その時、マリがミサトを後ろから後頭部に一撃をくらわした。不意を突かれたミサトは崩れ落ちる。
「マリ!何て事すんの!?」 「加持さん、これで葛城一佐を連れて行ける。三人で逃げなよ。」 「助けてくれるって事か?」 「勘違いしないでくれる?アタシは大尉と違って育ちが悪いから、滅多に人を信じてないだけ、大尉は優しくされると 直ぐに他人を信じるけど、アタシは今でもNERVの人間を疑って居る。そんな人間と、一緒に死にたくない。」 「随分と、嫌われたもんだな。」 「当たり前よ。特に、アンタには殺されかけているからね。」 「何の事かな?」 「とぼけないでくれる?5号機の自爆タイミングは明らかに早かった、あれは誰かが意図的に仕組んだもの。」 「その犯人が俺だと?」 「あくまでも白を切る気?まぁ、良いわ。いずれにしろ、子供を利用して生きて来た人が今更、子供を守るなんて 偽善でしか無いもの、そんな人間とは一緒に戦えない、ただそれだけ...。」 「解った。葛城とリッちゃんは連れて行く。それで良いんだな。」 三人を乗せたVTOLが飛び立っても連中は何もしなかった。やはり、連中はアタシ以外は興味無いみたいだ。 「ありがとう、マリ。」 「別に、礼を言われる事をして無いスよ。あれは、本気だからにゃ。」 「出来れば、マリにも逃げて欲しかったな。」 「大尉を置いて逃げたら、自分にも行き場が無くなるス。だったら、大尉とお供します。」 「ごめんね。勝手な事ばかりで。」 「いいスよ。大尉も行き場は無いですからね。」
- 397 名前:Another Way Quickening後編 mailto:sage [2009/08/21(金) 21:40:40 ID:???]
- 「時間だ。答えを聞こうか?」
「答えは、これだぁー!」 言うが早いか、マリが銃を乱射した。遠巻きにしている連中に届くわけでもないのに何、格好付けるかな? 引きつけて、攻撃とか少しは考えてよ。まぁ、死ぬ時間が多少変わるだけか...。 相手は反撃とばかりに、迫撃砲を撃ってきた。放物線を描いて迫ってくる砲弾がやけにゆっくりに感じられる。 これに当たって死ぬのか。痛いかな?出来れば、苦しまずに死にたいな。 シンジは結局、アタシを守ってくれなかったね。 アタシは、槍に手を当てて、最後の時を待つ事にした。こうしていれば、シンジと繋がっている気がしたからだ。 砲弾はかなり離れた所に着弾すると、中からガスが噴き出す。 ガス弾だったのね。まぁ、良いわ。この辺に充満した所で思いっきり吸えば、一思いに死ねるわね。 ガスを思いっきり吸いこむと、意識が遠のいて行く。 薄れていく意識の中で、アタシは槍が動くのを感じた。そして、遠くの方で響きわたる、咆哮が聞こえた。 続く...。
- 398 名前:Another Way Quickening後編 mailto:sage [2009/08/21(金) 21:41:35 ID:???]
- と言う訳で、次回は?です
これも前後編に別れそうです。
- 399 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 22:40:53 ID:???]
- キンモクセイさん、Another Way Quickeningさん
超超GJです。 楽しませてもらってアリガトー! しかし、今夜は生殺し状態・・・ 続きを楽しみにしてます。 おねがいします。
- 400 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 22:48:02 ID:???]
- >>398さんへ。
おもしろく読ませてもらってます。ですが、会話がだれの会話かわかりにくいので、 アスカは、 「シンジ」 と言った。 「シンジ」 とアスカは言った。 などと書いてくれると、わかりやすくて助かります。次の投下を待ってまーす。
- 401 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 23:20:00 ID:???]
- しかし毎日すごいね・・・
途中で支援入るとかウラヤマシイかぎり
- 402 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 23:38:11 ID:???]
- いつまで夏なんだよw
- 403 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 23:48:48 ID:???]
- 住民多くてウラヤマス…
過疎で支援無いから規制計算して毎回投下してるよ…orz
- 404 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/21(金) 23:55:42 ID:???]
- >>403
別LASスレ住人の方かな? 落ちLAS投下スレなんかはちょっと過疎気味なんだよね
- 405 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 00:27:27 ID:???]
- 今更亀ですが、キンモクセイさんgjです!
切なさ満点の流れにドキドキです。 楽しみにしてますよ〜ノシ
- 406 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 00:37:30 ID:???]
- >>404
うむ、落ちLASスレじゃないけど別のLASスレに投下してきたとこだ そっちにも投下出来る様な話を考えてたりはするんだが中々orz
- 407 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 01:00:42 ID:???]
- >>406
なるほどなるほど。いつも乙です! 自分も同棲スレに投下したり、落ちLASに久々お邪魔しようかなとか考えてます。
- 408 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/22(土) 04:07:33 ID:GEj5I7fR]
- >キンモクセイ
長すぎて忘れた頃に投下されたら大ダメージ受けるw
- 409 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 05:34:11 ID:0NXnIYA+]
- ―ピンポーン
「アスカっー、寝てるのーっ?」 「…なに?」 インターホンの音で目が覚めた。 「えっ!やばい!!」 時計を見ると、八時だった。 「アスカーっ!」 「わかってるっつーの! 今着替えてるんだから待ってよ!!」 歯を磨いて、顔を洗って、髪を整えて…。 「悪かったわね!」 「どうしたの?アスカが寝坊なんて珍しいね。」 「昨日ちょっと眠れなかっただけよ!」 「ふーん、なんかあったの?」 そういえば、何で昨日は眠れなかったんだったけ。 「どうしたの?急にぼーっとして。」 あー…、バカシンジのこと考えてたんだっけ。 「わかってるわよ!早く行くわよ!」 「ちょっと待ってよアスカ!!」
- 410 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 05:39:21 ID:0NXnIYA+]
- 「なんでこんな時に赤信号に引っかかっちゃうんだろう…。」
「バカシンジが厄病神だからに決まってるじゃない!」 「じゃあ僕と一緒に登校しなきゃいいじゃないかぁ。」 「あんたが迎えにきたんじゃない!!」 「だってアスカがいつも迎えに来るから…」 「朝っぱらから夫婦げんかしてたら青信号なってもきづかへんでぇ〜!」 「違うよトウジ!!そんなんじゃないって!! ただの幼馴染だっていつも言ってるじゃないか。」 なによこいつ…。なんであたしもイラついてんのよ。 そもそもなんであたしがこいつのこと考えて眠れなくなるのよ…! 「なによ…。」 「アスカ、なんか言った?」 「うるっさいわねー!こんな馬鹿知らない!!」 「あ、待ってよアスカ!」 「おいシンジ、惣流とばっか登校してんとたまには一緒に行こうや。」 「うわ、また信号赤になっちゃった!!」 「シンジ、なにしてんねや〜!!」 なによ、これじゃあたしがシンジを好きみたいじゃない。 違う、そんなんじゃない。幼馴染だから一緒にいてあげてるだけじゃない。 昔からずーっとあいつはあたしがいなきゃ何もできないのよ。 これからもね。 「あたし実は○○高校狙ってんだよね〜。」 「うそ、まだ二年なのにそんなこと考えてんの!?」 「まだ二年つっても、すぐなんだもーん。」 これからも、か…。
- 411 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 06:01:50 ID:0NXnIYA+]
- 「じゃあ霧島さん、そこ読んでくれる?」
「…はい!えっと…」 「教科書78ページだよ。」 昔はあたしにしかあんな顔見せなかったのに。 「ありがと、碇くん!」 こうやってどんどんあんたの中からあたしが消えてくの? 他の男子たちとはちょっと違って見える背中。 あのバカ、襟折れてんじゃん。 やっぱりあたしがちゃんと見ていてあげないと… 「惣流さん、聞こえてないの!?」 「はいっっ!」 「さっきから次のページ読んでって言ってるじゃない。」 「すみません…。」 「アスカ、どうしたの?」 「なんでもないわよ…。」
- 412 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 06:10:53 ID:0NXnIYA+]
- ―放課後―
ブルルルル… ママだ! 「ママ!どうしたの?」 「アスカー悪いけど今日までに完成させなきゃいけないソフトがあってね。 ちょっと今日は帰れそうにないのよ。晩御飯は、シンジくんの家で食べてきてちょうだい。」 「ちょっと、ママ!?あたしだって一人でご飯くらい作れるわよ〜。」 「あら、そうかしら?」 「まあとにかく、家にあるもんで何とかするから心配しないで!じゃあね!」 「シンジ、帰るわよ!」 「ごめん、今日は綾波さんと一緒に勉強するんだ。 ほら、テストもうすぐだったでしょ? よかったらアスカも一緒にやろうよ。 トウジたちも一緒にさそ…」 「いいわよ。じゃあ、一人で帰るから。」 「どうしたの?具合でも悪いの?」 「知らない」
- 413 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 06:12:44 ID:0NXnIYA+]
- 「惣流さん、どうしちゃったのかしら。」
「僕、なにかしちゃったかなぁ…。」 「嫉妬、してたりして。」 「何に?」 「テスト前だから自習室、席なくなっちゃうわ。早く行きましょ。」 ピピピピ、ピピピピッ 「うそ、熱あるじゃない! よりによってママのいないときに…。」 ママに電話しよ。 ―「今日までに完成させなきゃいけないソフトがあってね。」 「忙しいかぁ…。おとなしく寝てるしかないか。」
- 414 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 07:37:37 ID:???]
- 続きwktk
- 415 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 09:30:58 ID:???]
- 思ったんだけど、落ちLASスレとこのスレが2つある意味って?
- 416 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 09:39:13 ID:???]
- >>413
乙!シンジには無意識プレイボーイがよく似合う。 >>415 LAS小説を投下するスレが2つあるんだよ。 ここはイタモノとかでも何でもOKなLAS小説投下総合スレ。 落ち着いてLAS小説を投下するスレは、イタモノ禁止なスレ。
- 417 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 11:43:18 ID:???]
- なんであのスレはLASが全角なのさ
- 418 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 13:24:37 ID:???]
- >>400
もう聞く気ないみたいだからほっとけ
- 419 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 14:54:00 ID:???]
- というか>>400自体が問題発言だわなw
- 420 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 16:39:39 ID:???]
- と、言った。
って書き方嫌いだから極力書かないようにしてんだけど、やっぱ無いと読みにくいし分かりにくい?
- 421 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 16:41:45 ID:???]
- >>420
その究極的な形が>>91だからなw 流石にちょっとそれは多用しない方向で上手くやってくれたほうが良い
- 422 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 16:48:59 ID:???]
- >>420
まぁ、>>400な書き方は論外だけど、誰が誰に言ったかは工夫次第。
- 423 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 17:05:12 ID:???]
- つーか投下来なくなったなwww
- 424 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 17:23:55 ID:???]
- どんな頻度で来てほしいんだよ
- 425 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 17:47:01 ID:???]
- 落ちLAS投下にも同棲スレにも来てるしな
作家さんは多い方がいい
- 426 名前:軒亜 mailto:sage [2009/08/22(土) 18:53:14 ID:???]
-
昨日まで沖縄行ってたので、沖縄ネタというか修学旅行ネタを。 視点がややこしく、シンジ→アスカ→シンジみたいな感じです 背景設定は特にありません; 題名は「夏の夜に」 (´・ω・`)
- 427 名前:軒亜 mailto:sage [2009/08/22(土) 18:56:07 ID:???]
- ―修学旅行―
ミサトさんの説得に難なく成功し、僕達は沖縄へ来た。 エヴァや他の事も忘れて少しは楽しむ事ができそうだとシンジはバスの中で期待に胸を膨らましていた。 「ね、シンジ!海が見えるわよ!」 ふと、隣のアスカに声を掛けられた。窓の外を見るとそこにはコバルトブルーの海が辺り一面に広がっている。 「うわぁ…きれいな海…気持ち良さそう」 「ちょっとはアタシに感謝しなさいよ、ミサトを説得したのはこのアタシなんだから」 といっても酔っ払って上機嫌の内に説得なんて別に難しくもなかったが。 「シンジぃ、お前も修学旅行来れて良かったなぁ」 「前日まで来れないかと思ってたよ」 トウジ、ケンスケも話し掛けてきた。 「あ〜あミサトさんも来たら良かったのになぁ〜」 トウジがそんな独り言を言う。 「ホント、勿体無いよ…」 ケンスケまで。 「そんな事できっこないよ…」 とシンジが返すと、「何言ってんのよ、この3バカトリオ!」 アスカとヒカリが突っ込む。 他のクラスメイトも随分テンションが上がってきているようだ。 バス内からあちこち楽しそうな喋り声が聞こえる。
- 428 名前:軒亜 mailto:sage [2009/08/22(土) 18:58:20 ID:???]
- とはいえ、バスの中からでも見える景色は最高である。
青い空に雲が3つ程ぽつりと浮かんでいる。 「もう少しで着くから、自分の席に座りなさい」 ゴホンと担任の先生が指示する。 (海なんて、久しぶりだな…というか来たことも無いかもしれないなぁ…) ぼんやりと窓際で頬杖をつきながらシンジは思った。 「な〜に にやついてんのよ、バカシンジ!」 アスカが見透かしたような事を言う。 笑ってごまかすと、今度は余計に罵倒された。 気付くともうバス停だった。 一歩外へ足を踏み出すと潮風の心地よさに包まれた。 だが、この猛暑に長時間耐えつづけてきた事もあり、みんなすでに限界がきている様子だ。 一旦集合、そして班別行動だと言われると皆即解散した。 班のメンバーはというと、3バカトリオにアスカ、ヒカリである。 綾波は使徒警戒中のため、1人で残ると言ってきかなかったのだ。 自由という思想の末辿り着いた場所はやはり、浜辺。 太陽がじりじりと照りつけ輝く浜辺を目の前にすると心がまるで落ち着かない。 みんなはそれぞれ水着に着替えると、我先にと海へ走り出した。
- 429 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 18:59:14 ID:???]
- (海がこんなに気持ち良いだなんて知らなかったな…)
シンジは全身で波を受け止めながら思った。 しかしさっきからアスカばかりが目に入る。ブロンドの髪、水着は赤と白の横縞模様に胸元はチャック付き、というシンジにはあまりにも刺激が強いというか、本能で目がアスカの方へいってしまうのだ。 それをトウジやケンスケに悟られないようにやり過ごす。 アスカはヒカリと楽しそうに水を掛け合っている。 「おいシンジ!、なんやぁさっきから惣流の方ばっか見て」 トウジに気付かれてしまっていたようだ。 「え?いや、さ、その…何でも無いよ」 顔が赤くなりそうなのを必死で隠しまた海中へと潜ってみる。 海中はまるで別世界のようで熱帯魚が目の前を通り過ぎていく。 サンゴ礁や海草までもがこの楽しい一時を共有しているみたいだった。 ぷはぁ、と顔だけ出すと周りにはトウジやケンスケはおらず、砂浜に目をやると4人でお城を作っている最中だった。 「シンジー!早く早く!」 いつにもなく楽しそうなアスカが自分を呼ぶ。 5人がかりでようやく完成したお城は実にそれぞれの性格が合わさったように見えた。
- 430 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 19:00:02 ID:???]
- 「まぁ上手くできたかな」
とシンジが言うと、 「碇くんって器用よねぇ、鈴原なんかとは大違いよね」 とヒカリが言うのに対しトウジが即座に 「なんやて!?」 と言い返す。 しかしヒカリの発言に対し、もう1人トウジと同時に、 「そんなの、あったり前じゃなーい」とアスカが言ったのだ。 堂々かつ誇らしげに語るアスカを、不思議そうに見つめるシンジ。 アスカがシンジに気付くと、顔が段々と赤くなるのが分かった。が、アスカは 「いや、同居人だしそれくらいアタシにも分かる事よ!」と誤解されないように付け足した。 「なんか…変だよ?アスカ」 シンジが追求すると 「うるっさいわね!そんな事より次、買い物でも行きましょ」 アスカは軽く流してみんなに呼びかけた。
- 431 名前:軒亜 mailto:sage [2009/08/22(土) 19:00:46 ID:???]
- それからの買い物は悲惨であった。アスカはともかくヒカリまでもがこんなに買い物好きだとは…。
今晩泊まる旅館に着いた時はもはや男子達は完全にダウン状態であり、両手にはアスカやヒカリが買った物を持たされている。 「まったく人使いの荒いヤツ…」とケンスケが半泣きで言う。 「ま、旅館に着いたんだし先生に部屋の鍵もらってくるわね」委員長であり班長のヒカリが言う。 指示された部屋へ入ると中は和室だった。畳のにおいが旅館という雰囲気を出している。 「じゃあ、僕達お風呂に入ってくるよ」 シンジがそう言って他の2人も一緒に部屋を出た。 部屋に残ったヒカリとアスカはいわゆる恋バナをしているところだ。 「ね、アスカ…あたし、鈴原と仲良くできてるかな?」 大丈夫よヒカリ、とアスカが言う。 「…あと、アスカの好きな人って碇くん?」 これにはアスカも意表を突かれた。 「えぇっ?!なんでそーなるの?」 「…だって、碇くんはアスカの事好きみたいだし…」 「そんなことあるわけないわよ、シンジとは義務でいるだけだし」 そう。義務だから。 なんだかそうやっていつも逃げているような気がする。本当は嬉しいのに、何でだろう…
- 432 名前:軒亜 mailto:sage [2009/08/22(土) 19:01:32 ID:???]
- 晩御飯はごちそうだった。しかし気分がいまいち乗っていないアスカに、「どうしたの?アスカ」
と心配そうにシンジが声を掛けてきた。 内心ドキッとして「あんたのせいよ!バカシンジ」 と言ってしまった。 シンジは結局訳がわからず。 とはいえ後は寝るだけだし、と準備に取り掛かろうと布団を敷くシンジに黙って手伝うアスカ。 目の前でそんな光景を見た他の3人は異様な空気に耐えられず何も出来なかった。 ―そして夜。 時計の針はもう深夜を指しているというのにアスカはなかなか寝付けない。 ふと、シンジが布団から立ち上がり、部屋を出るのがわかった。 (トイレは部屋にあるのに…)不審に思ったアスカは気付かれずに跡をつける事にした。 シンジが夜遅く向かった先は、昼間遊んだ砂浜だった。 今は月の光が海全体を美しくしく照らしている。
- 433 名前:軒亜 mailto:sage [2009/08/22(土) 19:02:15 ID:???]
-
シンジが砂浜に座ると、アスカは黙って隣に腰を下ろした。 「アスカ…」 シンジが気付くとアスカは、「星、綺麗ね」とごまかすように言った。 実際、夜空に広がる星はとても綺麗で、息を呑む程だった。 「ホント、寂しいヤツね」 「…アスカがいるから、寂しくない」 どういう意味なのか、わからなかった。 それって―、と言おうとした時、シンジの手が重なった。 黙っていてやる代わりに、シンジの手をぎゅっと握った。 もう離したくない。 修学旅行が終わればまたいつもの日常に戻ってしまう。 今はそれがなによりも辛かった。
- 434 名前:軒亜 mailto:sage [2009/08/22(土) 19:03:10 ID:???]
-
次の日の自由行動は2人で。 2人で誰もいない浜辺を見つけた。 青く澄んだ海、誰にも邪魔されない空間がそこには広がっていた。 アスカは大きく伸びをしながら、 「んーっ気持ちいい〜」 それに対しシンジは「うん、そうだね」 とだけ言っておく。何故か段々と鼓動が早くなる。 ―海が紅く染まっていく― シンジはそんな気がして落ち着かなかった… 終
- 435 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 19:13:41 ID:???]
- GJ!砂のお城でのツンデレが良かった
だが男女の部屋は分けなきゃダメだぞ!w
- 436 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 19:26:23 ID:???]
- GJ!
和むw
- 437 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 19:37:36 ID:???]
- 乙
最後が、ん?てなったけど・・
- 438 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 22:16:18 ID:???]
- 視点がバラバラ
修学旅行で男女の部屋は普通分けます オチがわかりにくい
- 439 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 22:17:21 ID:???]
- >>397
の続きです。 次回で終わりですから嫌な人はもう少し我慢してくださいね。
- 440 名前:Another Way ?全編 mailto:sage [2009/08/22(土) 22:17:44 ID:???]
- 「い...、きて...、大尉...。大尉ってばさ。」
誰かが呼んで居る。マリなの? 目を開けると、心配そうにアタシをのぞき込むマリの顔が有った。 「ここは、何処なの?」 「さぁーね。あの世だとは思うんスが...、これだけ、殺風景だと天国とは思えませんね。」 確かに、ガラーンとした部屋だ。 「それにね。変なのが居るんスよ。あっち。」 「変?確かに変っていうか、これだけ居ると不気味ね。あれって、如何見てもエコヒイキの集団だわ。」 マリが指さした方向には、あの女が20人以上立っている。しかも、4、5歳位の幼児まで居る。でも、 特徴ある青い髪は正しく、あの女だ。 「アンタ達は何者よ?」 「綾波レイと呼ばれる存在......。」 声を合わせて言われると、結構不気味だ。 「て、事は姉妹って事?」 「あんた、ばかぁ?そんな訳無いでしょ。大方、クローンか何かじゃないの?」 「冗談スよ。多分、そんなとこでしょ。」 「ちょっと、待って?と言う事は、この中でアタシと会って居るのは二人って事?」 「ええ、一番長く会って居たのは私...。」 手に沢山の絆創膏をした、女が答える。 「私は、病院で有っただけ。」 「やっぱり、すると...アタシは、アンタを...。」 プラグを砕いた時の嫌な感覚が蘇ってくる。 「そう、貴女は私の体を破壊している。でも、気にする事は無い、何故なら、私達の生と死は同じだから。」 アタシは、全身から汗が噴き出すのを感じる。 「それに、貴女には感謝しているわ。あの時、碇君が背負う苦しみを貴女は代わりに背負ってくれた、 それだけじゃない。碇司令が背負う苦しみまで背負ってくれた。貴女は碇君の未来を変えてくれた。」 「ちょっと、解んない事、言わないでよ。第一、未来なんて自分で作るものよ。決まっているモノじゃないでしょ。」 「いいえ、決まっている。無論、全てでは無いけど、大きくは変えられない。あの時、誰かが使徒に取り込まれる 事は決まっていたし、その為に、碇君と司令に離別が訪れる事も決まっていた。でも、貴女の碇君を救いたい と言う思いが、碇君と司令の未来を変えてしまった。」 「その代償として、アタシが二人分の苦しみを背負う羽目に成ったと...。」
- 441 名前:Another Way ?全編 mailto:sage [2009/08/22(土) 22:19:00 ID:???]
- 「あのー、お取り込み中ですけど...。もっと、大事な事があるんスよ。」
「うるさいわね。今話している所なのよ。」 「いや、そこに大尉の愛しの彼が寝てるんですよね。」 マリに言われた方を見ると、確かにシンジが居た。 「どうして、それを先に言わない。」 アタシは、シンジに駆け寄る。 「会いたかったよ。ねぇ、何時まで寝てるの?起きてよ。」 どんなに、ゆすってもシンジは起きない。 「ねぇ、マリ...。死んで無いよね。」 「多分、我々も死んでいるので、死人が死ぬって有るんですかね。放って置けば起きる気もしますが...」 アタシもそうだが、マリも良く解らないんだろう。死後の世界なんて初めてだもんね。 「まぁ、良いか。一度、やってみたかった事やってみるか。」 そう言うと、アタシは正座をしてシンジの頭をアタシの上に乗せた。膝枕と言う奴だ。この状態で、シンジの 髪の毛をいじると、けっこう楽しい。 「ねぇ、マリ?アタシ達本当に死んでると思う?」 「さぁ?でも、あの状態で生きているとは思えないスよ。仮に、催眠系のガスだとしてもこんな場所に連れて来て 何になるのかにゃ。」 「じゃぁ何で、足がしびれるの?死んでるから足も痺れないと思ったけど、凄く...、辛く...成ってきた。」 「止めれば良いしょ。」 「ああもうダメ。」 そう言うと、足を崩す。それでも、シンジの膝枕は止めない。起きるまで続けるつもりだ。起きた時に驚く顔が 見たいから...。 「大尉も意地っ張りスね。」 「あれ?一寸、変だよ。だって、アタシが殺しいたエコヒイキは一人だけ、他のは生きてる筈じゃない?」 「はぁ?まぁそうっスね。」 「解った!マリ、アタシ達は死んで無い。ここは、初号機の中だよ。良かった...。シンジは、アタシを助けて くれたんだ。あの女だけじゃなくて...。アタシの事も守ってくれたんだ。」
- 442 名前:Another Way ?全編 mailto:sage [2009/08/22(土) 22:20:15 ID:???]
- 「シンジ君が君を助けたのは確かだけど、ココは初号機の中では無いよ。」
何の脈絡も無く、いきなり現れた銀髪の少年が語り出す。 「な、な、な、な、何なのよ。行き成り現れないでよ。第一、ドッカら入って来たのよ?」 余りに唐突な出現に、アタシは目を丸くしてこう言うのが精いっぱいだった。 「ここは、シンジ君を迎えるために僕が作った場所だからね。出入りは自由だよ。」 「良く解んないけど、シンジはまだ寝てるわよ。」 「ああ、それは寝てるんじゃ無くて、僕が作った魂が入って無い肉体だ。今、シンジ君の魂は別の所にいるからね。」 「えーーー、じゃあこれは、死体なの?」 「死体とは違うよ。まぁ、人形みたいなものだと思えば良いかな?心配しなくても、間もなくやってくるよ。」
- 443 名前:Another Way ?全編 mailto:sage [2009/08/22(土) 22:20:29 ID:???]
- 「でも、何でアタシ達をこんな変な場所へ連れ込んだの?」
「シンジ君の新しい門出を祝うためかな?ココにいるのはシンジ君と関係の深い人間ばかり、何せ、僕たちはシンジ君の 恋敵だからね。」 「エコヒイキはそうだけど、待ってマリもそうなの?...、何時、手を出したのよ!」 「何もして無いですって。一度しか会ってないし...。もしかして、あの時にゃ?」 「何かやったの?」 「やったと言うか、不可抗力で彼の顔をこの胸で挟んだんスよ。」 「何て事してくれるの?巨乳に目覚めたら、どうすんのよ!あれ?僕達って言ったよね。アンタ...、男...だよね。」 「愛に性別は関係ないだろ。」 「関係ある。大あり、シンジを変な世界に引き込まないでよ。」 「それは、君たちの世界の話だろ。シンジ君はもう君たちの世界には戻らないから問題ないさ。」 「一寸、どういう事よ。シンジを変な所へ連れて行かないでくれる?」 「仕方がないだろ。シンジ君は君たちの世界では幸せになれないんだ。だったら、もうそっちの世界に行かなくて 済むようにするんだ。」 「何、言ってんのよ。幸せに成れるかなんて、先の事は解らないわよ。」 「解るさ。色々、やってみたけど、結局は最後は不幸に成るだったら、もう君らの世界には居ない方が良いんだよ。」 「もう、訳の解んないことばっかり言ってないでよ。良い?今居る所で不幸だからと言って、別の所へ行っても幸福に 成れる訳無いでしょ。」 あれ?これって、アタシに言うべき言葉だよね。 「では、聞くけど、君はシンジ君を幸せにする方法を知っているのかい?」 「解るわよ。シンジは家族と暮らしたいだけ、父親との和解が出来れば良いわ。」 「それは、無理だよ。僕でも他人の心に干渉は出来ない。そんな事ができるなら、直接シンジ君を幸せにするさ。」
- 444 名前:Another Way ?全編 mailto:sage [2009/08/22(土) 22:22:00 ID:???]
- 「他人の心以外なら何とか出来るの?だったら、シンジの母親を戻せば良いわ。そうすれば、上手く行く。何せ、
母親の料理の味だけで打ち解ける位の間だもの。あの二人にとって、あの人の存在は相当大きいわよ。」 「それは、出来るけど。そんな簡単な事で本当に可能なのかい?もし、不幸に成ったらどうする気なのかな?」 「良いわ、煮るなり焼くなり好きにして。」 「その言葉わすれないでね。望みどおり、そんな世界へ連れて行って上げるから。」 「の、望むところよ。」 「一寸、大尉。変な約束しない方が良いスよ。コイツ、遣りかねませんぜ。」 「良いわよ。アタシはね。シンジと会う為なら地獄へ堕ちても構わないって思いで、ココまで来たんだからね。」 「解った。でも、これが最後のチャンスだと思ってくれたまえ。じゃぁ行くよ。この場所はもう消す。君らもじきに 戻れるよ。」
- 445 名前:Another Way ?全編 mailto:sage [2009/08/22(土) 22:22:20 ID:???]
- 「一寸、待った。」
「何だい?やはり、止めるのかな?」 「違うわ。これって、賭け事だよね。だったら、上手く行った時の儲けを提示されて無いんだけど。」 「何が欲しいんだい?」 「シンジの心が欲しい。シンジがアタシ無では生きていけない位にアタシの事を思うようにして。」 「君は、人の話を聞いて居たのかい?僕は他人の心を自由には出来ないんだよ。」 「何よそれ。役に立たないわね。」 「その代わりに、私が消えるって言うのはどう?」 「行き成り何を言い出すの?エコヒイキ。」 「私がもう、貴女達の世界にはもう戻らないわ。そうすれば、碇君を好きな人は貴女しか居ないわ。」 「身を引くって事?それで良いの?」 「私は貴女達の世界に居れる時間は短いの碇君とは、いずれ別れなければいけない。だったら、早い方が良いわ。」 「一寸、待ちなさいよ。されじゃぁまるで、アタシが惨めじゃないの。アンタなんかに憐れみをかけて欲しくないわよ。」 「気にする必要はないわ。貴女は碇君が背負う苦しみを肩代わりしてくれた、貴女はそれ以上苦しみを背負う必要はない もの。」 アタシの手には、プラグを潰した感覚が蘇ってくる。これは、シンジを愛した証と言う事なんだろうか? ならば、この痛みを大事にしたいな。 「では、本当に行くよ。また、何時か会えると良いね。」 「べーだ。絶対にシンジには近づくな。一昨日来やがれ。」 「一寸、大尉。滅多な事を言うと怖いスよ。」 「良いのよ。シンジを悪の道から守らないと、駄目だもの。」 「消えちゃいましたね。」 「あ゛ーシンジが消えてる。何処よ。何処行ったのよぉ?」 「ていうか、大尉も消えそうで...。」 「そういう、アンタも消えそうよ。」 そして、また意識が遠のいて行く。 続く...。
- 446 名前:Another Way ?全編 mailto:sage [2009/08/22(土) 22:22:58 ID:???]
- と言う事で、次回は?後編です
次回で最後ですのでもう少し我慢してくださ
- 447 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 22:59:57 ID:0NXnIYA+]
- 「ハハ、結局二人になっちゃったね。
アスカも来ればよかったのに。」 「惣流さん?碇くん、仲良いものね。」 「親同士がが同じ研究所で働いてるから、 アスカとは昔から知り合いなんだ。 そういや、父さんと母さん今日は遅くなるって言ってたけどアスカんち大丈夫かな…。」 「碇くん、惣流さんのことばっかりね。」 「そうかなぁ?昔からずっと一緒だから自然にそうなってるのかも。」 「そういうの、羨ましいわ。 私、転校ばっかりでそういう人いないもの。」 「バカシンジはもう帰ったのかな?」 昨日もこんな感じで天井見上げて考えてたんだっけ。 レイと一緒なんじゃん。 ま、あたしには関係ないけど。 昔こんなときはシンジんちに泊まりなさいって おばさまが言ってくれてたんだっけ。 ―ピンポーン
- 448 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 23:21:48 ID:0NXnIYA+]
- 「…ママ?」
もしかして ―ピンポーン 「はーい!」 シンジ…? 「なによ!いきなり…。」 「アスカ、今日なんか変だったから。」 「大丈夫よ。ちょっと熱があるだけ。」 「そうなの!?」 やだ、おでこ… 「ちょっと熱っぽいね。顔も赤いし。」 顔…赤い? 「今日父さんも母さんも遅いんだ。 だから今日、泊まってくよ。 さっき母さんからアスカんちも今日は帰ってこないって聞いたし。」 「いいわよ…あたし一人で大丈夫よ。」 「だって、アスカ料理とか苦手だし…。」 「あたしだって料理くらい一人でできるわよ!!」 「ほら、熱あるんだからじっとしてなよ。 今おかゆ作るから待ってて。」 久しぶりに食べたい。 「…ハンバーグ。」 「え?」 「ハンバーグがいい。」 「だめだよ。治ってからまた作るから。」 治ったら、治ってもまた作ってくれるの?
- 449 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 23:45:15 ID:???]
- 中途半端すぎwww
まあ乙
- 450 名前:ふぅ。 [2009/08/22(土) 23:46:39 ID:0NXnIYA+]
- 「…ありがと」
「え、アスカ?今なんて?」 「余計な御世話だって言ったのよ!」 「へへ、そっか!」 なんにも変わってないのかも、昔と。 あたしだけが、変わっちゃったのかも。 なに…?この感じ… 「アスカー、できたよー。」 「ねぇシンジ、今日は綾波さんたちと勉強してたんじゃないの?」 「うん…結局ふたりだったんだけどね。」 え?なに?やっぱりこいつ… 「でも、アスカが心配だったから早めに帰ってきたんだよ。」 なによ、なによ。 そんなに振り回さないでよ。 「そうだったんだ」 でも、うれしい。
- 451 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/22(土) 23:49:50 ID:???]
- 投下中だったのね
サーセン
- 452 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 01:16:03 ID:???]
- このスレって、投下してる人より読んでるだけの側が偉そうだよな、常に
- 453 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 01:19:46 ID:???]
- 個人的にはちょっと辛口なほうが嬉しいよ。上達しそうで。
- 454 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 01:24:06 ID:???]
- 最近ひどい作品が多すぎ
反応薄い所で需要がないんだと察してほしい
- 455 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 01:33:49 ID:???]
- >>454
いきなり辛口すぎるw誰だって最初から完璧な訳じゃないんだから いろんな作品があって良いと個人的には思っているけれど… ちょっとしたネタを書き込むのも恐くて躊躇してしまう性分なので このスレに限らずLASを提供してくれる人に感謝してます
- 456 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 01:47:54 ID:???]
- >>455
同意 自分の厨房のときに書いた小説まがいもんとか、このスレに投稿したらやばいぐらいにおもろいと思う(別の意味で) その頃よりはまだマシなものは書けてるみたいなので、一概にひどいと決め付けるよりは生暖かく時に厳しく見守ってくれると嬉しい
- 457 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 01:59:27 ID:???]
- 左様。
- 458 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 02:10:58 ID:???]
- 書き手にいろんな人がいるように読み手にもいろんな人がいるからね
クオリティの高いものだけ読みたいって人もいるだろう そういう人たちの批評が書き手のスキル向上にもつながるし そこからクオリティの高いSSが生まれてくるだろうから 自分も初めから全否定するんじゃなく様々な作品があっていいと思っているよ
- 459 名前:if mailto:sage [2009/08/23(日) 07:23:26 ID:???]
- いつみても、小説レベルが高いな
はい、みなさん。また、俺が来ましたよ。 タイトルは 昼飯 投下
- 460 名前:if mailto:sage [2009/08/23(日) 07:24:18 ID:???]
- <昼飯>
これは午後12時から午後1時までの話である。 居間に置いてある壁掛けの時計が、午後12時を回ろうとしている。 「シンジ、遅いわね。買い物するのに何時まで掛かっているのかしら、もう1時間よ」 そう言いながら、コップにオレンジジュースを注いでいると、玄関のドアが開く。 12:05:59 「ただいま。うぅ、暑いよ。アスカ、水を頂戴」 両手に荷物を抱えたシンジが、その場でへたり込んだ。 「お帰りシンジ。大丈夫?はい、ジュース」 アスカは自分が飲もうとしたジュースを、シンジに渡した。 「ありがとう、アスカ」 シンジはジュースを一気に飲み干す。 「美味しい」 「うん、美味しかったよ」 シンジはコップをアスカに渡し、両手に荷物を持って台所に向かった。 「アスカ、昼ごはん何が食べたい?」 台所から顔を出して、アスカに聞いた。 アスカはタンクトップと短パン姿で、扇風機を胸に当て涼んでいる。 「アスカ!聞いている?」 「ん、あ、ごめん聞いてなかった」 「昼ごはん、何にする」 「そうね……」 シンジはアスカを見ている。 いや、正確的にはアスカの胸元を見ていると言う方が正しい。
- 461 名前:if mailto:sage [2009/08/23(日) 07:25:45 ID:???]
- アスカの首の辺りから流れでる珠のような汗が、鎖骨に伝わり胸元に流れている。
その光景を見たシンジは、ゴクリと唾を飲み込んだ。 「シンジに任せるから、何か作って」 「ん」 シンジは、まだアスカの胸元を見ていた。 声は聞こえているが上の空だ。シンジは目をつぶり、その余韻に浸っていた。 「シンジ!!聞いているの?」 アスカは立ち上がり、シンジの肩を揺らす。 「え、何か言った」 「だ・か・ら、シンジに任せるから、何か作ってと言っているでしょ。聞いているの」 「ご、ごめん。ちょっと違う世界に行っていた」 「はぁ?」 「独り言だよ。……それじゃあ、そうめん、とか食べる」 「え、そうめん、何それ?」 「日本の食べ物だよ。暑い時に食べる涼しくて美味しいものだよ」 シンジはアスカに麺を見せて説明した。 「うん、それでいいよ。シンジ」 12:30:01 「出来たよ、アスカ。これが、そうめんだよ」 シンジはテーブルにそうめん、麺つゆ、細かく切った卵焼き、ハム、ネギ、生姜、 焼き海苔、最後にわさびを置いた。 アスカはそれらを頷きながら見て、 「ねえ、これは何?」 わさびを指差す。 「ああ、それね。わさびだよ」 「わさび?」 「殺菌効果があって、食品や野菜の抗菌や、消臭とか鮮度を保つために使用する。 て、何処かの雑誌か、テレビで見た記憶がある」
- 462 名前:if mailto:sage [2009/08/23(日) 07:28:03 ID:???]
- 「へぇ、そうなの。じゃあ」
「アスカ、辛いから……」 アスカはワサビを少し食べた。 その瞬間、 「辛い!辛いよ。み、水」 アスカが口を押さえて走り回った。 「……気をつけてね。と、言いたかったけど、遅かったね」 シンジは走り回るアスカを見て、腹を抱えて笑っている。 「あすか、ははは。はい、水」 シンジは笑いながら水を渡す。 「うぅ、涙が出ちゃう。辛いし、鼻がなんだか、ツーンとする」 水を飲み終えたアスカは、笑っているシンジの頭を軽く殴った。 「ふふふははは。痛い、アスカ殴ること無いだろ」 「辛い物と言いなさいよ、バカシンジ!」 「ごめんね、ごめんね。」 シンジは平謝りをした。 12:45:49 「じゃあ、食べますか」 「そうね」 「「いただきます」」 シンジはそうめんに薬味を入れ啜る。 「シンジ、音を立てないで食べてよ」 「え、これが、そうめんの食べ方だけど」 「え、そ、そうなの!」 「アスカもやってみなよ」 アスカも同じように薬味を入れ啜る。
- 463 名前:if mailto:sage [2009/08/23(日) 07:29:28 ID:???]
- シンジは横目で見て、ニヤニヤしていた。
「これで良いの、シンジ。ん、何がおかしいの。間違った食べ方をしたの?」 シンジは黙っていた。 「シンジ?」 アスカは小首を傾げた。 まだニヤニヤしている。 「ん!まさか」 アスカは気が付いた。 シンジが自分の胸を見ていることを。 「シンジ!あんた、何処を見ているのよ!」 「え!」 「この、エロシンジが」 「アスカ、し…・・・ごげ。また、こ、の蹴り」 アスカの蹴りが、顔面にめり込む。 シンジは、本当に違う世界に旅だった。 そしてアスカは、そうめんを啜る。 「美味しい」 13:00:00 終
- 464 名前:if mailto:sage [2009/08/23(日) 07:31:45 ID:???]
- 以上です
- 465 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 07:34:33 ID:???]
- うざすぎる
- 466 名前:ふぅ。 [2009/08/23(日) 07:41:13 ID:bk5HffgW]
- 需要無いとの厳しいご意見ありがとうございます(笑)
具体的にここがいけないってご指摘いただけると助かります。 才能ないんじゃこのやろー!ってのは まだ高校生なので発達段階ということでお許しください…。 にしても読んでいただいて本当にありがとうございます! つまらない作品を読むってことは想像以上に苦痛なことだと思いますので。
- 467 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 07:42:56 ID:???]
- ノンジャンルに戻れよ
- 468 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 07:43:21 ID:???]
- 高校生でも何でもいいのであげないでね
- 469 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 07:44:26 ID:???]
- >>466
メル欄に sage
- 470 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 07:47:45 ID:???]
- ある意味、やおいだなw
- 471 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 07:58:41 ID:???]
- >>466
俺は待ってるぞ
- 472 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 07:59:43 ID:???]
- >>466
俺はおまいの作品嫌いじゃないよ 頑張って 途中で投げ出すのはよくないぜ あとメ欄にsage忘れずに
- 473 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 08:37:50 ID:???]
- >>466
いや、止める事は無いと思うぞ 俺は続きを待ってる
- 474 名前:674 mailto:sage [2009/08/23(日) 09:09:08 ID:???]
- 再びぐーてんもるげん。
逆シャアを見ながら恋愛小説書いてる自分が分からない。 あれ?おかしいな・・・プロットを考えたはずなのに、プロットにないエピソードが増えていくぞ・・・? 考えたラストまで無事たどり着けるのか。 ・学園異性系イタモノ注意 ・やっと明るめにつづ・・・く? ・先輩の名前を考えなかったせいで分かりづらくてすみません ・ケンタッキー NGワード キンモクセイ
- 475 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:11:30 ID:???]
- シンジが職員室に課題を提出しに行っている間、あたしは昇降口の前の階段に座りながら、
手持ち無沙汰にマスコットをいじっていた。 通学カバンに付けられた、おサルのマスコット。 小学生の頃からずっと付け続けているそれは、もうずいぶんくたびれて汚れていた。 何度も洗っているせいで色も褪せていて、友だちからはよく、汚いから捨てれば?なんて言われて。 ヒカリだけは可愛いね、って褒めてくれたっけ。 …きっとウソね。薄汚れた人形は、まるであたしみたい。 ドイツに帰る、なんてウソをついて、結局みじめな思いして。 シンジは、シンジは何も言わなかった。何も。 あたしがドイツへ行っても、離れ離れになっても、あいつは平気なんだろうか。 ただの友だちで、ただの幼なじみで、本当にそれ以上でも以下でもなくて…。 特別だと感じていたのはあたしだけ? あいつにとって、あたしは一体何? 考えれば考えるほど、思考が闇に沈んでいく自分に気付いて、あたしは首を何度も横に振る。 何を考えてるのよ。 シンジは、あたしとずっと一緒にいるって、そう言ってくれた。 あの女と付き合った後だって、あいつはなにも変わらなかった。 深く考えるのはよそう、アスカ。今日のことは忘れるのよ。 ぎゅうと握りしめると、シンジがくれたマスコットは不細工に顔を歪ませた。 「ごめん、アスカ。待たせちゃったね」 コンバースの赤いスニーカーの爪先を叩いて履きながら、シンジが昇降口の扉から出てくる。 「おーそーいっ!」 何でもない風に装うのには慣れてる。
- 476 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:12:43 ID:???]
- 「このあたしを待たせたんだから、ペナルティ追加よっ」
あたしは立ち上がって、腰に手をあててシンジを軽く睨みつけた。 シンジが顔の前で手を合わせて、二度ほどごめんと言う。 「お説教、食らっちゃってさ…学生として自覚が足りないとかなんとか」 「自業自得ね」 「おっしゃる通りです…」 空は、すでに赤みを帯びていた。 ふたりで校門を出たところで、アスカ、と聞き覚えのある男の声に呼び止められて、あたしは振り返った。 細い目とその目と同じくらいに細い眉を釣り上げた顔が、赤く染まっているのは夕日のせいだろうか。 ただ、その声は怒りに満ちて。 あたしの隣に立っていたシンジが、先輩と呟く声が聞こえた。 なんで、こんなところにいるの? そう問いただす前にあいつの口が開く。 「お前、また碇と…!」 つかつかと歩み寄ってきて、あたしの腕をぐいっとつかむ。 「痛っ」 「下駄箱に靴があったからまだ学校にいたのは分かってたんだ。ずっと探してたのに…!」 こいつが何故怒っているのか見当もつかない。 こんな風に怒るこいつを見るのは初めてなのに、あたしの中では驚きよりも冷めた感情の方が勝っていた。 あたしの腕をぎりぎりと強く掴みかかるその手が鬱陶しくて、思い切り睨み付ける。 その手を振り払おうとあたしが手をあげるよりも先に、シンジがあいつの腕をシンジが掴んでいた。 「アスカは僕の課題を手伝ってくれてただけです」 とりあえず手、離しませんか?痛がってるみたいだし。 淡々と、静かに。 そんなシンジとは逆に、あいつの顔がさらに赤くなっていって。 今にもシンジに掴みかかって殴りそうな勢いだったから、あたしは先にあいつの頬を思いっきりひっぱたいてやった。
- 477 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:13:03 ID:???]
- 今回は早い!!!ww
待ってたぞ!!!!
- 478 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:13:45 ID:???]
- パァン!、と小気味よい音が響く。
「なんで怒ってるかは知らないけど、シンジを巻き込まないでよ」 頬を叩かれて冷静になったのか、あいつの顔に狼狽の色が走った。 「悪い…」 と、うなだれて呟くあいつ。 さらに逆上されたのなら見捨てることも出来たのに、 素直に謝られて、どうしていいか分からずにあたしは立ちすくんでしまった。 長い沈黙があたしたちを包み込む。 「アスカ」 シンジがあたしの名前を呼んで、促した。 そうだ。これからふたりでファミレスに行って、約束通りシンジにパフェを奢らせて。 その後CDでも買いに行こうか、と話していたところだった。 シンジの方に向かおうとしたあたしを、あいつの腕が掴む。 あいつが、あたしに縋るように見つめてくる。あたしを求めてくる。 「…ごめん、シンジ」 自分でも、何故こんな行動を取ったのかは分からなかった。 気がつけば、あたしはあいつの手を取って、シンジに背を向けていた。 シンジに対する当てつけのようなもの、だったのかも知れない。 ただの気まぐれだったかもしれない。 この時あたしは、初めてシンジじゃなくて、好きでもない男の方を選んだんだ。 「アスカっ」 シンジが、あたしの名前を叫ぶ。 夕日の中にひとり立つシンジの瞳は悲しみに彩られていて。 「アスカ…」 そう呟くシンジの声を耳にしながら、あたしは再びシンジに背を向けて歩き出した。 シンジがあんな悲しい瞳をするなんて、声を出すなんて、思ってもみなかった。 図書室では何も言わなかったくせに、今度はあんな風にあたしの名前を呼んで…。 ますますシンジが分からなくなって、頭の中がぐちゃぐちゃになる。 事実があるとすれば、それはこの男を当てつけにシンジを傷つけたこと。 嬉しそうに話続ける男を無視して、あたしは後悔の痛みに胸を抑えた。
- 479 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:16:30 ID:???]
-
あれ以来、男は強い独占欲を見せるようになって、電話やメールを頻繁に寄越すようになった。 今、どこにいる? 今、なにしてる? 今、誰といる? 馬鹿みたい。 お互いの行動を逐一連絡し合って、一日中ケータイ画面と向かい合うようなカップルはよくいるけど、こいつがそれを望むタイプとは知らなかった。 この間の怒りの原因も結局、メールを返さずシンジといたことで。 つまらない男だとあたしは思う。 「明後日、日曜だしふたりで遊園地に…」 一昨日のあたしの行動が、この男を勘違いさせたのならはっきり言ってやらなきゃならない。 「図に乗らないで」って。 「あんたとそんなことがしたくて付き合ってるわけじゃないわ」 あたしが望むのは、今まで通りの冷めた関係。 セックスだけじゃ物足りないの?どうしてそれ以上を望むの? 唖然とする男を置き去って、あたしはさっさと男の部屋を出た。 夜の街は雨の匂いがしていた。 星も月もすべて雲に隠された真っ暗な空からは、静かに雨が滴り落ちて。 ぽつん、ぽつんと街灯に照らされた地面に染みが出来ていく。 傘なんて持ってこなかったな…。 とりあえず近くのコンビニに避難しようと、あたしは足を急がせた。 見る見るうちに雨は激しくなっていって、コンビニへ着く前に夏のスコールのような雨になっていた。
- 480 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:18:11 ID:???]
- 仕方なく、通りがけの小さなレコード屋の前で雨宿りする。
カーディガンはすでにじっとり濡れていて、スカートの裾からは水滴がぽたぽたと落ちて地面に染みを作っていた。 張り付いた前髪をかき分けて、これが夏の制服でなくて良かった、と悠長なことを思った。 店の前の道では、あたしと同じように雨に翻弄された人たちが走り去っていく。 ケータイを見れば、あの男からすでに何件も電話が入っていた。 うんざりして画面を閉じて、これからどうしようと考えを巡らす。 シンジは…。 あの男と会った日は、抱かれた後は、綺麗になるまでシンジには会いたくない。 一昨日の、あの時の、シンジの悲しそうな顔が頭に浮かんで、内臓が内から締め付けられたように苦しくなる。 あれから、シンジとはあまり話していない。 朝も一緒に登校して、変わらず接して、けれど、どこかぎこちない。 あたしとシンジの間には目に見えない線が引かれたような、そんな感覚を感じていた。 あの女とシンジが付き合うようになった時も、あたしが初めて男と付き合った時すらも感じたことのない感覚に、不安で胸がざわつく。 10月の雨は冷たい。 震える体から、くしゅんとひとつ、くしゃみが出た。 「冷えるでしょう?」 低く穏やかな、まるでシンジのチェロのような声だった。 声のした方にふりむけば、白髪混じりの口ひげを蓄えたメガネのおじさんが、あたしにタオルを差し出している。 突然のことにびっくりしたけれど、そのおじさんの着てる店の名前の書かれたエプロンを見て、この店の店主だと気づいた。 「あ…」 「そのままだと風邪引きますから、良かったらどうぞ」 大丈夫、綺麗なタオルですよ。 そう言って、メガネの奥の小さな目を優しく細める。 おじさんの紳士的な態度が、あたしの警戒心を解きほぐしていく。 「あの、ありがとうございます」 好意に甘えて、差し出されるままにタオルを受け取った。 「誰かお迎えに来るんですか?」 「いえ…」 「だったら、中で休んでいきませんかね?この雨、しばらく止みそうにありませんから」 おじさんの、そのカーネル・サンダースのような優しい微笑みに釣られて、あたしはそのまま店内へと足を踏み入れていた。
- 481 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:19:23 ID:???]
-
全体的に茶色で統一された落ち着いた雰囲気で、いい意味で古臭い、くたびれたような匂いがした。 店の中は本当に小さくて、10人も入ればぎゅうぎゅうに詰まってしまうんじゃないだろうか。 木目調の棚にはびっしりとレコードやCDが並べられている。 ジャズとか、クラシックとか、そういったジャンルのものばかりで、いずれもあたしにはあまり縁の無い。 ただひとつ、店内に響く、流れるような重厚なチェロの音色には聞き覚えがあった。 「お嬢さん、寒かったでしょう?これをどうぞ」 一度奥へ入っていったおじさんが、マグカップをふたつ手に持って出てきた。 甘い、ココアの香りが店内に広がる。 「…ありがとう」 おじさんがあの笑みを浮かべてマグカップを差し出してくるので、そのまま受け取らざるを得なかった。 湯気に混じって甘い匂いがあたしの鼻をくすぐる。 冷えた手のひらに、じんわりと温もりが伝わっていく。 マグカップには黒い猫が一匹、描かれていた。 「あの、この曲…」 悲しみと優しさを湛えたチェロの音色。雨の降る暗い夜によく似合う。 「ああ、ブラームスのチェロソナタ、ですね。たしか第1番…お好きなんですか?」 「前に、幼馴染が弾いていたのを聞いたことがあって…あたし自身は、クラシックはよく知らないの」 ―ほんとうはね、これにはピアノの伴奏がつくんだけど… ―あたしはそのままでも好き。じめじめしてるけど、綺麗な曲だわ 普段からは想像出来ないけれど、 チェロを弾くシンジの姿は意外にもしっくりと似合っていて、あたしは小さいころからそんなシンジを見るのが好きだった。 ひとつ、またひとつ曲を覚えるたびに、あたしだけに披露してくれて。それは、あたしとシンジだけの小さな演奏会。
- 482 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:20:25 ID:???]
-
―ブラームスってね。アスカの故郷の音楽家なんだよ ―ふーん ―興味ない? ―クラシックはあまりね。でも、シンジのチェロは好き ―ドイツ人のくせに ―うっさいわねっ。人生の2/3は日本で育ったんだから仕方ないでしょ! その時だったっけ、いつかふたりでドイツへ行こう、ってそんな約束をした気がする。 カップの中のココアを一口すすると、 甘い香りと暖かさが体の中へ広がっていった。 「チェロか…素敵な趣味ですねえ」 同じように黒い猫が描かれたカップに、顔をうずめながらおじさんが呟いた。 「甘く、穏やかなチェロの音色は心が安らぎますなぁ。もっぱら、私は聞く専門ですがね」 そう言って、おじさんはふふっと笑った。あたしもつい、つられて笑ってしまう。 「その幼馴染さんとは、どんな方で?」 「バカ、です。バカで、あけすけで、でも優しくて…お互いに一緒にいるのが当たり前、みたいな。そんなヤツ」 そう言ってあたしが笑うと、おじさんも一緒に笑ってくれた。 それは素敵な関係だ、と。 …一緒にいるのが当たり前。 そうだ、今までだって何度もケンカして、そのたびに仲直りして、やっぱり一緒にいたじゃないあたしたち。 あたしの胸に巣食う正体の分からないこのざわめく不安も、きっと杞憂にすぎない。 すぐに、元に戻れる。 「あの、おじさん。ブラームスってひとのCDで、オススメのものある?」 ココアをもう一口飲み込んで、あたしはおじさんに聞いてみた。 仲直りとか、そんなたいそうなものじゃない。 ただ、あたしたちが今までと変わりなくいられるように。元のままでいられるように。そんな小さな願いをこめて。
- 483 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:21:38 ID:???]
-
おじさんが薦めてくれたCDに代金を支払って、おつりを受け取る。 合成皮革で出来た通学カバンの中は雨でも無事だったので、その中にそっと仕舞い込んだ。 カバンのヒモに引っ掛けられたおサルのマスコットは、びしょ濡れだったけど。 「ありがとうおじさん。ココアごちそうさま。あたし、行くわ」 外の雨は相変わらずしとしとと降り続いている。 勢いだけは少し弱まって、糸のような細い雨へと変わっていた。 おじさんは心配そうに傘を貸そうかと言ってくれたけれど、そこまでお世話にはなれない。 雨宿りまでさせてもらって、その上タオルにココアまで。 何度もお礼を言って店の扉に手をかけようとした時、カバンの中でケータイの着信音が鳴っているのに気づいた。 思わずおじさんと顔を見合わせて、ちょっとだけごめんなさいとあたしが言うと、おじさんはにこやかに了解してくれる。 また、あいつが…と、彼氏の顔を思い浮かべたけれど、サブディスプレイに示された名前は予想外にもシンジだった。 急いで通話ボタンを押して、電話に出る。 「もしもし?」 『あ、アスカ?』 シンジだ。シンジの声だ。 穏やかで優しくて…シンジの声もチェロに少し似てる。 「どうしたの?」 『雨、降ってるからさ。気になったんだよ。先輩のとこ?』 「ううん、親切な人のところで雨宿り中。でも、もう帰るわ」 『帰るって、傘あるの?』 「無いけど、走って帰るから大丈夫よ。また雨が強くなったら途中のコンビニで傘、買えばいいしね」 『だったら僕、迎えに行くよ。ちょうどコンビニにいるからさ、ついでだし』 シンジの下手なウソに、あたしは声をたてないように小さく笑った。 あたしの耳には電話の向こうでざわめくテレビの音が、しっかりと届いている。 家の中にいるくせに、コンビニにいるなんてウソをついて。 まさか、あたしを迎えに行くための口実…? …あたしが一昨日、あんな態度を見せたから、言い出しにくかったんだろうか。 やっぱりシンジはバカだ。優しいバカ。 シンジに聞こえないほど小さな声で、あたしはアリガトウと呟いた。
- 484 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:23:02 ID:???]
- 『えっ?なに?聞こえなかった』
「なんでもなーい!待ってるから、迎えに来るんだったらさっさと来なさいよばかシンジ!」 『りょーかい……って、ドコに?』 「あんたばかぁ?」 この店の場所をシンジに説明して、電話を切る。分かってるのか分かってないのか、あやふやなのが心配だ。 「…おじさん、もう少しだけ雨宿りさせてもらってもいい?」 「もちろん」 おじさんはあのカーネル・サンダースのような笑みをまた浮かべて、頷いてくれた。 温かいココアをまたごちそうになって、おじさんとたわいもない話をする。 おじさんの奥さんの話だとか、好きな音楽だとか、飼っている黒猫の話。 あたしもシンジの話や(いつまでおねしょをしてたとか)、最近読んだ本の話、学校の愚痴なんかも話した。 おじさんはとても聞き上手で話も上手くて、時間はあっという間に過ぎていった。 お店の外に、見慣れた傘をさした人影が目に入って。 右手に、あたしの赤いに白い花柄が散りばめられた傘を持っているのが見えた。 傘がむこうを向いて、シンジの顔が現れる。シンジはあたしの姿を見つけたらしく、微笑みながら小さく手を振った。 「幼馴染さんですかな?」 おじさんの問いかけに、はい、と答える。 「ほんとにありがとうおじさん、楽しかったわ」 「いやいや…私こそお礼を言いたい。お嬢さんと楽しくお喋りが出来た上に、CDまで買ってもらえるなんてね?」 小さな目をウインクさせて、おじさんがお茶目に笑う。 あたしも笑い返して、今度こそ店の扉に手をかけた。 「美しいお嬢さん、素敵な幼馴染の彼にもよろしく」 おじさんの言葉に頷いて、あたしは店の外へ出た。シンジの待つ外へ。 「はい、傘」 「ん」 シンジに差し出された傘を受け取って、開ける。 夜の空によく映えて、まるで赤い花が咲いたように鮮やかだ。 店の中でこちらを見ていたおじさんにふたりで頭を下げて、あたしたちは街の中を歩きだした。
- 485 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:23:31 ID:???]
- 紫煙
- 486 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:24:07 ID:???]
- 私怨
- 487 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:25:56 ID:???]
- 今回はこれで終わり・・・かな?
- 488 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:29:14 ID:???]
- 今回はここまでか
- 489 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:31:21 ID:???]
- シンジ頑張れ!!シンジ頑張れ!!
アスカ気付け!!アスカ気付け!! 盛り上がってまいりましたな・・・
- 490 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:31:45 ID:???]
- 「服、濡れてるね。寒くないの?」
「ちょっと寒いけど、平気」 あいつに抱かれたあとだと言うのに、シンジと普通に話せてる。 雨があたしを洗い流して綺麗にしてくれたんだろう。 この時あたしは寒さよりも、むしろ清々しさを感じていた。 突然、もぞもぞと隣のシンジが動きだして。片手で傘を持ちながら、器用に着ていたパーカーを脱いでいく。 どうしたの、と聞く暇もなくあたしの前にそのパーカーを差し出してきた。 「風邪引くといけないから、これ着なよ」 「平気だって言ってんでしょ」 「そんな事言って、真冬の川に足を突っ込んで、翌日高熱出してたの誰だっけ?」 「くっ…そんなことばかりよく覚えているくせに、どうして英単語が覚えられないのよ?」 しぶしぶシンジのパーカーを受け取って、肩に羽織った。 パーカー、濡れちゃうのにバカだな…。 シンジの優しさは暖かくて、いい匂いがする。 パーカーをさらに寄せると、もっとシンジの匂いを感じた。 「あのさ、アスカ」 シンジの声が少し緊張の色が混じっているように震えている。 あたしが、なに?と返すとシンジは続けた。 「…明後日、ヒマ?」 「まあ…ヒマかな」 あの男が何か言っていたような気もするけど、今はどうでもいい。 「あの…今日さ、新聞屋のお兄さんが来て洗剤とかラップとかたくさんくれたんだ。それで母さん喜んじゃって」 助かるわあ、と言いながらニコニコ微笑むおばさんの姿がありありと目に浮かぶ。そんなおばさんが可愛いくて好きだ。 「ふむふむ」 「母さん、若作りだけはすごいだろ?母さんがあんまり喜ぶもんだから、新聞屋のお兄さんもデレデレしちゃって…」 「へー。おばさん、美人だものね」 「頼んでもいないのに、さらに石鹸とか洗剤とか色んなものをそれはそれは山積みのように…」 「うん、美人ってそういう時、得よね。あたしもだけどっ」 「自分で言うなよ…って、僕が言いたいのは!」
- 491 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:32:16 ID:???]
- きたああああああああああああああああああああ!!!!
- 492 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:34:30 ID:???]
- シンジが立ち止まる。
あたしは振り返って、シンジと向かい合う形になった。 「なに?どうしたの?」 少し、間をおいてシンジが口を開いた。 「明後日、ふたりで動物園に行こう」 「え…?」 「し、新聞屋のお兄さんがくれたんだよチケット!それで、どうかなって…」 「…こ、こないだの課題のお礼、まだだったろ?それも兼ねて、さ…」 ああ、そういうことね。 これが、こいつがこいつなりに考えた、キッカケ、なんだろうか。 あたしのブラームスのCDと同じように、考えてくれたんだろうか。 それが嬉しくてあたしは大きく頷いた。 「あたしもね、シンジにあげたいものがあるの」 「え……なに?」 とりあえず歩こう、と促して、ふたりで再び歩き出す。 マンションに近づくごとに人気もお店も少なくなっていて、明かりと言えば街灯と住宅の光しかない。 その光を頼りにカバンの中から、おじさんのお店で買ったCDの包みを取り出して、シンジの手に渡す。 傘と傘の間を通る瞬間に、雨が紙袋にいくつか染みを作った。 プレゼントなんて、思いもよらなかったんだろう。 シンジの大きくはっきりとした目が、ぱちぱちとまばたく。 「これは…?」 「開けてみて」 「…ブラームスのCD?交響曲第1番から4番……カラヤンのじゃないか!」 紙袋から取り出したCDを見たシンジの瞳が闇夜の中でもはっきりと、生き生きとして輝いていくのが分かる。 よく分からないけど、良かったみたいだ。 「アスカ、ありがとう!!ずっと欲しかったんだ、これのCD!」 無邪気にはしゃいで、頬を赤く染めて喜ぶ。 ココアみたいに甘くて子どもっぽいシンジの笑顔にあたしはほだされて、心が暖まっていくのを感じた。
- 493 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:34:53 ID:???]
- もう このスレに張り付いて
日曜日が終わってもいい・・・
- 494 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:36:09 ID:???]
- 「でも、どうしてこんな…!悪いよ!」
「気まぐれよ、気・ま・ぐ・れ!…あの店でたまたま聞いたの。ブラームスのチェロなんとか」 「…チェロソナタ?」 「そう、また弾いてくれればそれでいいわ。あれでもいいけど…バッハのやつ」 「無伴奏チェロ組曲、アスカ、好きだもんな。僕も一番好きだよ」 「うん、それも…また聞きたい」 「りょーかい。いくらでも弾かせてよ」 暗くてじめじめした夜なんて関係なしに、あたしたちは微笑み合って歩く。 あたしたちの間にあった見えない線なんか、とっくの昔に消え去っていた。
- 495 名前:674 mailto:sage [2009/08/23(日) 09:38:05 ID:???]
- また規制されちったい
とりあえず以上 時間がないので早く頑張る みんなコメントありがとな! 次もきっと明るいさ!
- 496 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:38:26 ID:???]
- 誰かCDの詳細調べて来いよ
買いに行くから BGMにして読み返すんだ
- 497 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:39:04 ID:???]
- >>495
超乙!!! 盛り上がってきたな!次回も楽しみに待ってるぜ!!!
- 498 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:39:36 ID:???]
- 乙
楽しみにしてるぜ 二人が幸せになれるといいね
- 499 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:39:36 ID:???]
- GJ
- 500 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:41:15 ID:???]
- >>496
ブラームスはじめじめして暗いから、バッハオススメする
- 501 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:43:06 ID:???]
- >>375が働いてくれる事を祈って
- 502 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/23(日) 09:46:59 ID:???]
- げぇーっ
コピペ失敗してるじゃ >>492の前半は正しくはコレです シンジが立ち止まる。 あたしは振り返って、シンジと向かい合う形になった。 「なに?どうしたの?」 少し、間をおいてシンジが口を開いた。 「明後日、ふたりで動物園に行こう」 「え…?」 「し、新聞屋のお兄さんがくれたんだよチケット!それで、どうかなって…」 夜の暗さと傘が影になって、シンジの顔がよく見えない。 映画やショッピングに一緒に行くことなら何度もあったけど、こうやって動物園のような"イベント"にシンジから誘われるのは初めてだった。 そのことに驚いて、少し戸惑ってしまう。 「…こないだの課題のお礼、まだだったろ?それも兼ねて、さ…」 ああ、そういうことね。 これが、こいつがこいつなりに考えた、キッカケ、なんだろうか。 あたしのブラームスのCDと同じように、考えてくれたんだろうか。 それが嬉しくてあたしは大きく頷いた。 すみません、以上
- 503 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:49:01 ID:???]
- >>502
おk
- 504 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 09:56:57 ID:???]
- GJすぎる!
ハッピーエンドになればいいな!
- 505 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:00:50 ID:???]
- >>500
タイトルを希望します 本気っす
- 506 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:11:57 ID:???]
- >>505
アスカがシンジにあげたのはカラヤン指揮の交響曲第1番から4番のCDそのまま アマゾンにある チェロソナタ第1番2番も色んな奏者のやつがあるからお好みのどうぞ ついでに質問だけど、あのアスカの髪型ってなんて言うんだろう
- 507 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:18:36 ID:???]
- >>506
ありがとう
- 508 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:25:03 ID:???]
- GJ!反応が凄まじいw
やっぱ凄いね…なんか自分に限界を感じてきたよ
- 509 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:27:09 ID:???]
- >>508
そう下向きになりなさるな 投下すればみんな反応してくれるはずさ 辛口評価もあれど、それを糧にどんどん上達していけばいい 気にせず臆せず気軽に投下してくれぃ
- 510 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:28:19 ID:???]
- GJ!!
意外とアスカの方が鈍感だったり?w
- 511 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:45:14 ID:???]
- 現実だったらいつまでも一緒にいられないと悟り
大学進学をきっかけに疎遠になって 数年後、同窓会とかで久々にあったら結婚してて子供もいて… っていう展開になるんだろうな〜
- 512 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:47:33 ID:???]
- 神が来た。希望の光が来た
何処に来た。 ここに、キンモクセイさんがきた
- 513 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 10:49:54 ID:???]
- >>511
俺なら告る
- 514 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 11:01:16 ID:???]
- >>513
相手に彼氏がいたら諦めるだろう 常識的に考えて
- 515 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 11:15:00 ID:???]
- >>511
んだよねー まあ子どもの理屈を通せるのがFFのいいところよ!
- 516 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 12:17:33 ID:???]
- >>506
サイドアップ?
- 517 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 12:37:39 ID:???]
- そういえば入れ替わりまだかな?
- 518 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 13:12:15 ID:???]
- 入れ替わり俺も期待してるんだけど
- 519 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 13:44:05 ID:???]
- 動物園でのシンジの行動に期待したい
告白までいけたら惚れる
- 520 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 13:46:46 ID:???]
- 乙すぎてこのスレから離れられない…
- 521 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 15:32:51 ID:???]
- シンジに勇気かアスカに素直さがあれば
本編でもくっつけたかもしれないって LAS小説を読んでて思う
- 522 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 15:34:17 ID:???]
- >>521
それが無いからいいとも言える
- 523 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 15:44:46 ID:???]
- >>514
離れる前に気持ちだけでも伝える
- 524 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 16:13:37 ID:???]
- 告白するにはかなり、勇気がいるよ。
しかも、この二人は友情みたいな関係だ。 シンジ、もしくはアスカが告白すれば、今までの関係が壊れるんじゃないかな。 二人はそれを恐れてるじゃないの、だからお互いに好きと言えない。 皆もこんな経験あるんじゃないの? 僕の考えすぎか?
- 525 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 16:21:28 ID:???]
- いっしょに遊ぶのは、だいたい小学校高学年くらいまでで、その後はだんだん疎遠になっちゃうよね。
近所の子供がその子だけだったら別だろうけど、たいてい、他にも男の子や女の子はいっぱいいるわけで、 だんだんやることが違ってきちゃうから。 だから、これは、かなり特殊なケースだと思うよ。 たぶん、お互い、相手の気持ちを薄々分かってはいるんじゃないのかな。 そうでないとこういうふうにはあんまりならないと思う。
- 526 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 16:40:45 ID:???]
- ヽ、レ'´ ̄ ̄ ̄`丶
/.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:`ヽ _/::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.`¬ {::.::.::.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`¬/.::.::.:.:.:.:.:.:{_ j::.::.::.::.::.::.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,ヘ }::.::.::.:.:::::::::::::} 〈::.::.::.::.::.::.::.::/.::.::.::.::.::./`ヽ/"ヽ::.::::::::::〈 ゞ:::::::::::::{::::{:: !::.::.|::{::ト、{ }::::::::::::: } ミ::::/`ヽ:: !-{,xニl_土‐ 、,xニ_二l::::::::: ハノ `レ{ r'} \{八_ノ_` }ァニ{_ノ_`ハ}/}/ ム.__. ゝ'_ ' .ノ { t.'__'/ノ _.. イ/ 、 、 ̄ ,\`く.√i _| { ヽ  ̄ ̄/^ヽ. \{ _ノ | ヽ >-イ´─- ハ\ , ' ´ | \ { _| j -‐ } ヽ 優柔不断なシンジ殿では将来が不安でヤンス / | ヽ,ィ 7 ` '´ j { 、__,. / ', /  ̄`ヽ | } 〈‐-‐…' >‐{ ,' 、 ここは小生が一肌脱がないといかんでヤンスな
- 527 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 16:47:45 ID:???]
- >>524
離れ離れになっちゃうからね どの道壊れるなら俺は告白するな。 相手に彼氏居ようが自分の気持ちを伝えたい 勿論本当にただの友達って関係なら押し殺すけど、こういった仲ならばの話だけどさ シンジはアスカと同じで誰かと付き合っても付き合っても忘れられないんだろ、アスカの事が それ程まで想ってるなら自分の為にも一度当たって砕けたい と妄想
- 528 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 16:57:53 ID:???]
- 雑談は余所でやれカス
ここは投下スレだぞ
- 529 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 17:00:58 ID:???]
- 524だが
男女の友情なんて成立しない。 そんな事、誰か言ってたね。 人を好きになるのが辛いなら、好きにならなければいいのです。 人を好きになるのは簡単だけど、それを相手に伝えるのは怖くて、辛いもの 場合によれば、相手を傷つけたり、自分が傷つく、恋愛は難しいよ。 ・・・・・なんで、こんな話になったの?
- 530 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 18:08:53 ID:???]
- 次いってみよー!
- 531 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 20:06:04 ID:???]
- >>445
の続きです。これで最後です
- 532 名前:Another Way ?後編 mailto:sage [2009/08/23(日) 20:06:42 ID:???]
- 次に、目が覚めた場所は病院の中だった。不思議な事に外では雪が降っている。
日本じゃないって事かな? 病室に入ってきた看護師さんがアタシを見て少し、驚きと安堵の表情を浮かべる。 「アスカさん、お目覚めですね。良かった...。」 え?日本語?と言う事は日本なの。 「あのー、ここは、日本ですよね。何で、雪が降ってるんですか?」 「アスカさんは、ご存じないかも知れませんが、地軸の揺れもどして日本には、 四季が戻ったんですよ。」 「そうなんだ。シンジは生きているんですか?」 「碇シンジさんですよね。生きていますよ。当然です!彼のお陰で世界が救われたの ですから。そうそう、碇さんからアスカさんが目覚めたら知らせて欲しいと言われて 居ますので直ぐに連絡しますね。」 どうやら、アタシが寝ている間にシンジの大活躍で上手く行ったみたいだ。結局、 アタシは何の役にも立たなかったんだね。
- 533 名前:Another Way ?後編 mailto:sage [2009/08/23(日) 20:07:54 ID:???]
- シンジが病室に入ってくると、アタシは思わずベットから飛び出してシンジの元へ
駆け寄っろ。胸をポカポカ叩きながら。 「もう、バカバカバカ、会いたかったよぉ。無事で良かったよぉ。」 と言って半泣きしてしまった。 「ごめん、アスカ心配かけて...。」 「やはり、我々は来なかった方がよかったのでは無いか?」 「げ、司令...。あのー、そのー、御無事だったんですね。」 何で、司令まで居るんだよぉ。 我に返ったアタシは居たたまれなく成り、そのまま回れ右をすると、ユラユラと 歩いてベットへと戻った。もう、恥ずかしいのを通り越して、情けない気分だ。
- 534 名前:Another Way ?後編 mailto:sage [2009/08/23(日) 20:08:17 ID:???]
- 「入って、良いかな。」
「良いわよ。司令まで来ていただいて...、すいません。」 司令の後に続いて、女の人が入ってきた。知的な感じのする女性だ。アタシより劣るけど 美人の部類に入る感じ。 「紹介するよ。僕の母さんだ。」 「かあさん...、ママ...、て、事は無事に戻れたって事?良かったじゃないのシンジ! あ、始めまして、アスカです。」 「ユイです。シンジが何時もお世話になっているみたいで、改めてお礼を言うをわ。ありがとう。」 「そんなー、助けて貰って居るのはアタシの方です。そのー、今回も寝ていた間に全て、片づけて くれたみたいで...。アタシってドイツから何しに来たのか解らないなぁ...。」 「そんな事無いよ。ジオフロントでアスカが呼びかけてくれなかったら如何なっていたか解らないよ。 あの時、命がけで来てくれたアスカを如何しても助けたいって思ったんだ。それが無かったら...。」 「恋人同士の庇い合いって何かいいわね。」 「違います!」 「違うよ!」 「ユイ、そろそろ...。」 「そうね。挨拶も済ませてし、元気そうなのも解ったから、私達は仕事に戻るわ。シンジはこの可愛い彼女 とゆっくりしてらっしゃい。恋人同士のじゃれ合いってはた目から見ていると、白けるのよね。」 「あのー、違うんですよ。シンジ...君とは、そう言う関係じゃ...。無いですって。」 「そうだよ。アスカとは、何でも無いんだよ。」 ねぇー本当にそうなの?だったら、何で助けてくれたの? でもアタシも同じか...、アタシも気持ちを誤魔化してるもんね。
- 535 名前:Another Way ?後編 mailto:sage [2009/08/23(日) 20:08:46 ID:???]
- 「ねぇ、シンジ。アタシがジオフロントで何を言って居たか聞いて居たんだよね。」
「それがね。聞いて居たんじゃ無くて、感じていたって言った方が良いかな。アスカが必死に何かを伝えようと して居るのをただ感じていただけなんだよ。だから、何を言って居たかまでは...。何を言っていたの?」 「な、な、な、な、な、何でも無いわよ。大したことは言ってないわ。そう言えば、マリは如何なったの?」 「ああ、彼女なら病院に担ぎ込まれた翌日には目を覚まして、数日で退院してヨーロッパへ帰ったよ。」 「アイツの自慢はタフな所だけだからね。何か言って居た?」 「直接は会ってないけど、アスカが目覚めてからだと、帰るなって泣き付かれるんで会わずに帰るって 言って居たみたいだよ。」 「何よそれ?アタシがそんな子供みたいな事、言うわけ無いでしょ。ミサト達も無事なんだよね。」 「うん、でも忙しくて会えないんだよね。アスカが退院したら、皆でお祝いしよって言って居たけど。」 良かった。シンジはアタシが言った事を聞いて無かったんだね。あれは、もう死ぬから最後に言いたい事を言っておこう と思って言っただけで、生き残ったら全く別。こんな事を言ったのがシンジに知れたら、恥ずかしくて二度と会えなくなる。 そう言う意味で、マリが日本に居ないのは幸いだ。残って居たら、何を言うか解らない。 問題は、ミサトだ。他の人は喋らないけど、ミサトは何を言うか解ったもんじゃない。シンジと話しをしながらアタシはミサトの 口を塞ぐ方法を考えていた。 終劇
- 536 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 21:28:43 ID:???]
- GJです。えらいサッパリした終わり方ですねw
レイが消えたこととか、マリとの別れとか描いてほしかったな〜と思いましたが、最後はハッピーエンドだったんで良し!ですね
- 537 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 21:39:06 ID:???]
- 転載板の未完の作品の続きなんだけど投下してもいいかな?かなりのイタモノなんだが…
もし他に投下できるようなスレがあるなら教えてくれるとありがたい
- 538 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 21:43:05 ID:???]
- >>537
まずその作品を知らないから何とも言えないw 前回部分も欲しいけど…ちなみにLASだよね?
- 539 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 21:52:15 ID:???]
- >>537
作品名kwsk まあイタモノは読まないけど
- 540 名前:537 mailto:sage [2009/08/23(日) 21:53:07 ID:???]
- 異性系でかなりドロドロしてるがいちおうLASのつもり
イタモノ専用スレって無いのかな?
- 541 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 21:57:27 ID:???]
- だから何て言う作品だよ
転載板から引っ張ってきてよ
- 542 名前:537 mailto:sage [2009/08/23(日) 22:04:44 ID:???]
- 「11」ってタイトルで保管されてる作品なんだがスレチでしょうか?
- 543 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:06:04 ID:???]
- ここはイタモノもOKだお
ただ、NGワードのためにタイトルを名前欄に入れるのと、注意書きだけ頼むよ
- 544 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:07:32 ID:???]
- あれかwwwwww
カヲルトウジが出てきて終わった作品だよね? スレチじゃないから大丈夫かと思うよ
- 545 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:08:33 ID:???]
- あれ前半だけでもめちゃくちゃイタかったのにまさかこれ以上…
- 546 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:09:26 ID:???]
- 凄いのも帰ってきたなw破効果すげ〜
- 547 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:10:12 ID:???]
- アスカがラリって他の男達とヤリまくる話だっけ?
イタすぎて俺は途中でやめたけど作品としてはいいと思う 投下どーぞ
- 548 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:13:02 ID:???]
- もう投げ出してたって思ってたwww
ワクテカ
- 549 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:14:34 ID:???]
- アスカの異性系ならいけてしまう俺はいいと思うよw
…ちゃんと最後はLASになるならだけどね
- 550 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:15:17 ID:???]
- でもあれもはやLASじゃない気がry
投下待ってます
- 551 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:17:53 ID:???]
- まあ確かに少しLASから脱線してるよな
でも俺は好きだお wktk
- 552 名前:537 [2009/08/23(日) 22:22:25 ID:GGwWjQFU]
- では12時くらいから投下さしてもらいます。
イタさは前回以上では無いけど以下でもないって感じなんで苦手な人は「爆弾」でNG登録お願いします。
- 553 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:24:30 ID:???]
- どーせならハッピーエンドがいいな
>>552 がんがれ 期待してるお
- 554 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:25:42 ID:???]
- うわ、この人かwww
すげー祭り起こしてた人だな
- 555 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:25:50 ID:???]
- >>552
頼むからsageてくれ そーいや『ふぅ。』は続きマダー? あれ結構好きだからさ
- 556 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:26:37 ID:???]
- >>554
祭りkwsk
- 557 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:28:17 ID:???]
- >>555
俺も待ってる
- 558 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:28:51 ID:???]
- >>556
投下とともにすげえ反応で、めちゃくちゃスレの速度が早かった気がする。結構昔の話かな? 自分もちゃんとは読ませてもらったことはないんだけど、たしかにすごい内容だったw
- 559 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:30:25 ID:???]
- >>558
何でそんな反応スゴかったの? イタモノが珍しかったの?
- 560 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:31:55 ID:???]
- >>559
LAS以外の人も流入して読んでたからかな? NTRが流行ってた時期だし
- 561 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:33:22 ID:???]
- >>559
イタのレベルが違うからな もはや使徒なんか小さい敵じゃないかなw
- 562 名前:537 mailto:sage [2009/08/23(日) 22:33:22 ID:???]
- すまん書き込むの久々すぎてsage忘れましたorz次から気をつけるんで
ではのちほど
- 563 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:40:34 ID:???]
- そんな凄いのかw
これは流石に読む勇気ないわ ただでさえ今まさに傷心中だってのに、、
- 564 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:53:05 ID:???]
- 正直「11」はもう
あきらめていたから続きが投下されるなんて 奇跡みたいだ。完結願う。
- 565 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 22:59:50 ID:???]
- あれかww荒れまくって途中で移動とかしてたやつだよな?
今回は荒れないのを祈る
- 566 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:00:48 ID:???]
- 確か前半はアスカがラリって他の男達とヤリまくってミサトが死ぬ話だったよね?
今から後半読んでくる
- 567 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:07:33 ID:???]
- |д゜)ソローリ
|彡サッ
- 568 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:18:11 ID:???]
- でもエロ表現は抜きにしてくれよー
でないとスレ削除されちまう エロ表現入れるならどっかのろだにうpって誘導でヨロ それで動いてるLASスレもあるしな
- 569 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:18:13 ID:???]
- 奴だ
N3爆弾が来たんだ
- 570 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:26:35 ID:???]
- N3爆弾かあれはイタすぎなんだよな…でも続きが気になってしょうがない
- 571 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:28:00 ID:???]
- シンジ「4年ぶりだね」
アスカ「ああ間違いない、N3だ」
- 572 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:42:15 ID:???]
- (゚д゚)N3の11……俺が初めて読んだイタモノ……アイツか?アイツが来たのか……?
- 573 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:50:54 ID:???]
- 今読んだけど挫折した
前も同じように挫折したのを思い出したw てか、シンジの綾波に対する態度でかなりイライラしてしまったよ…いくらなんでもかわいそすぎるだろorz
- 574 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:55:02 ID:???]
- あんなイタモノ読みたいやつなんているわけないだろ
どうせ期待してるような書き込みは自演 絶対投下すんなよ!ほかでやれ
- 575 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:56:51 ID:???]
- やっぱりイタモノ専用スレ作るべきかな
>>574 そんな事ないさ
- 576 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:57:52 ID:???]
- これ以上投下すれ増やすなよw
一応落ちLAS投下すれと、分けてあるのに
- 577 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:58:06 ID:???]
- SDATのやつの続きマダ-?
- 578 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/23(日) 23:59:43 ID:???]
- イタいのもOKってスレだからねここは。
落ち着いて投下スレ分割させたのって、そういう理由じゃなかったっけ?
- 579 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:01:08 ID:???]
- ・ふぅ。
・キンモクセイ ・入れ替わり この続き待ってる
- 580 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:01:18 ID:???]
- 他の男とはやっても、シンジはホントに好きだからやらせない、ってある意味ツンデレだよなw>N3
- 581 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:01:23 ID:???]
- 他の職人に迷惑だろが!!絶対投下すんなよ
- 582 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:03:36 ID:???]
- そして分けた理由を作ったのがN3爆弾だっていう
- 583 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:04:01 ID:???]
- 別に俺はイタモノ大歓迎派なんだけど
- 584 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:05:02 ID:???]
- ぶっちゃけ総合はN3用に立てたスレだしw
- 585 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:05:56 ID:???]
- オレもここでは止めて欲しい
どうしても投下したいなら違うスレでもたててやれば?
- 586 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:08:35 ID:???]
- また荒れそうだw
つか、鳥か投下の文体見てみないと信じられん
- 587 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:08:35 ID:???]
- N3が投下すると他の作品が読めなくなりそうなんでできれば余所で頼む
- 588 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:09:53 ID:???]
- 長くなりそうだしな
- 589 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:11:26 ID:???]
- それかノンジャンルスレに投下してもらう?あそこ今あんま投下きてないし
読みたい人はもちろん読みたいけど、イタいの苦手だけどどうしても無理だけど、最近投下多いからよく来る人もいるだろうし N3さんもイタ専用あればそこがいいとか書いてたし、このスレに投下することに固執してないだろうし
- 590 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:11:50 ID:???]
- ソウナンダヨナ
イタサよりも独占されそうなのが嫌
- 591 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:12:36 ID:???]
- 落ちLASに移ったら?
ここはN3投下に相応しく条件ゆるゆるのスレだよ? >あなたがLASと思えば、それはLASなのです。
- 592 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:12:36 ID:???]
- あーそれもそうだな。
荒れて他の作品が読めなくなるのはイヤだし
- 593 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:12:53 ID:???]
- 左様。
- 594 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:14:05 ID:???]
- 確かに条件ゆるいんだけど、
ほとんど専用スレになるのは見えてるので、 条件ゆるいとかきついとかは関係なくなるような。
- 595 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:14:44 ID:???]
- てぇか、N3は最期まで完成させてから、短期間に投下してくれないか?
4年もほっぽっといて、またあんなgdgdな進行と展開やられると目障り。
- 596 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:15:07 ID:???]
- だって11ってめちゃくちゃ長編じゃん
確実に占領されるよ
- 597 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:15:36 ID:???]
- >>589
あーノンジャンルがあったか。そこがいいかもしんないね
- 598 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:16:10 ID:???]
- ↓誘導
- 599 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:17:29 ID:???]
- 普段は駄作でも寛容なスレ住民も、N3だけには狭量だなw
- 600 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:17:43 ID:???]
- >>596
そうなんだよ。 イタい云々より大長編なのがちょっとねw他の人が投下し辛くなるかもしんないし。
- 601 名前:537 mailto:sage [2009/08/24(月) 00:18:02 ID:???]
- 投下しようと思って来たんだけど出直したほうがいいですかね?
- 602 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:19:01 ID:???]
- ここは過度なエロ以外なんでもありなスレだろ
痛いからヤメロとか何いってるんだ
- 603 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:19:05 ID:???]
- >>601
完成させてから聞けw
- 604 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:19:10 ID:???]
- 過疎スレへGO
- 605 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:20:00 ID:???]
- >>601
★エヴァ小説を投下するスレ(ノンジャンル)★3.5 changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1249222202/l50 ここに投下してくれという意見があるけど、どうする?きめるのはN3
- 606 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:21:03 ID:???]
- 長編専用スレもあるでよ
- 607 名前:537 mailto:sage [2009/08/24(月) 00:21:36 ID:???]
- 申し訳ないんですがかなり長文&未完です…
- 608 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:22:29 ID:???]
- >>607
構想はまとまってるの?
- 609 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:22:59 ID:???]
- 結局投下前にめちゃくちゃレス消費しちまったな
こんな状況で投下したらどーなるやら
- 610 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:24:03 ID:???]
- >>607
大長編は過疎スレのがいいのかもしれない 俺は楽しみだから見に行きますんで!
- 611 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:24:10 ID:???]
- いまさらオマエの投下するスレなんてねーよ!何年も放置しといて何寝ぼけたこといってんだ?
- 612 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:24:13 ID:???]
- 【再構成】長編SS投稿スレ【学園】
changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1192369119/l50 ここだね。 まあ、好きにしてくれ。どっちでもいいし。 ただ、ここのほかの作品が読めなくなるようなことだけはイヤだな
- 613 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:25:24 ID:???]
- というか、4年も経った今になって再投下って何やねんw
スレ独占が目的かね
- 614 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:25:57 ID:???]
- てぇか、メモ帳にでも書いて、そのままHDDに保存しとけw>N3
- 615 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:26:03 ID:???]
- >>611
煽るなよ スルー推奨
- 616 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:26:58 ID:???]
- ここでいいだろ
嫌なやつはNGにでもしてろ
- 617 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:27:08 ID:???]
- >>613
1.破を見て創作欲が涌いた 2.イタモノのウケが思ったより良さそうなので(ry
- 618 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:27:25 ID:???]
- 今いる人間だけでどうこうと言うのもちょっと・・・
>>607 1日ぐらい待って見ない? 結局また追い出すことになりそうだからホント申し訳ないけど
- 619 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:27:46 ID:???]
- 投下制限とか設けたら?
日数開けるとか
- 620 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:27:54 ID:???]
- >>616
だから他が投下しにくくなると何度言えばry
- 621 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:28:54 ID:???]
- >>618
なんか自演臭いのもいるしな
- 622 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:30:27 ID:???]
- スレ違いじゃなきゃ、作品投下は非難されることじゃない。
同様に、作品についての評価・感想も自由であるべき。
- 623 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:31:07 ID:???]
- >>620
まずその理屈が理解できない 別にスレを占領するわけでもないだろ
- 624 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:31:48 ID:???]
- >>619
逆だ。 イタモノ長編をだらだらと間延びして投下するから荒れるんだ。
- 625 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:31:57 ID:???]
- >>622
基本的には同意。 投下してみて、様子見るのが一番だと思う。
- 626 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:32:47 ID:???]
- もうこんな口論してる時点で他が投下しにくい空気になってるわけだが
- 627 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:36:01 ID:???]
- ifでも来ないかな
- 628 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:36:30 ID:???]
- 空気クラッシャーだもんな
- 629 名前:537 mailto:sage [2009/08/24(月) 00:37:07 ID:???]
- 明日また覗きます
前回投下した量の倍は超えてるんで他の職人に迷惑かけないようにしたいとは思うんですが… 構想は締め意外は固まってます
- 630 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:37:57 ID:???]
- >>629
締めろよw
- 631 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:38:24 ID:???]
- どうせわめいているのは大好きだスレと同じ新参だろ
昔からいたやつらはN3爆弾が来たからってグチグチ言うわけねぇ むしろ喜ぶはずだ
- 632 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:38:25 ID:???]
- >締め以外
待てwwwwwwwww
- 633 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:38:53 ID:???]
- わろたw
- 634 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:41:14 ID:???]
- 書き手は、どこかに投下出来て感想もらえればいいだろうし
読み手は、読んで感想書ける環境ならいいだろうし 他の書き手は、長編の合間に投下するの少し気を使う人間もいるし(特に11は感想が多くなるしね) イタいの読みたく人は、スルーしやすい場所に投下してほしいだろうし やっぱノンジャンルスレがいいんじゃないかな
- 635 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:44:45 ID:???]
- ノンジャンルって今だれも投下してないんかな?前回の投下の倍ってかなりの量だぞ。独占の確率高すぎだろ
- 636 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:44:46 ID:???]
- いくら過疎ってるからって
相手先の都合も聞かず移動させるのはどうなんだよ それに移動先でLASスレでやれって言われたらどうするんだ? あとLASスレ以外に行ったらLASじゃなくなっても文句言えないぞ
- 637 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:45:38 ID:???]
- 正直言って『今更?』って感じだもんな…
もうずっと放置だと思ってたから嬉しいけどなんかね…
- 638 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:48:53 ID:???]
- >>636
ここがN3の隔離スレみたいなもんだったしね 他スレなら荒れてもいい、みたいな考えはダメだし、やっぱここしかないんじゃね? だめな人は漏れなくNGワードだな 他作品が読めなくなる・・・なんてことないよね?
- 639 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:49:08 ID:???]
- どうしても読みたいのは俺だけなのか?専用スレたてるかどっかに投稿とかできないのかね?
- 640 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:49:33 ID:???]
- >>636
ノンジャンルスレに、LAS投下してLASスレでやれっていうのもおかしくない?ノンジャンルだし あとLASになるならないは、作家さん次第だから仕方ないでしょ まあここに投下しようとしてるんだし、LASだと思うけど
- 641 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:52:32 ID:???]
- でも前回の倍以上てorz
スレまるまる一つ消化してもおわるのか?
- 642 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:52:50 ID:???]
- >>639
俺も読みたいよ。 ただ他の人が投下しづらい環境になるかもしれないからねw まあもしそうなっても、落ちLASあるからそっちに投下すればいいのかもしれないな
- 643 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:52:59 ID:???]
- いっそサイト作れば
- 644 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:56:01 ID:???]
- 独占するかもしれないって…
N3はちゃんと落とす前に落としていいか聞いてるじゃん これからもそうしてもらえばいいだけだよ んでダメな時は理由つけてダメって言いましょ
- 645 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:57:09 ID:???]
- >>643
よし言い出しっぺがつくるんだ!
- 646 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:57:19 ID:???]
- ダメっていうのもまたヒドいなwwwwww
- 647 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:57:50 ID:???]
- 前回の倍くらい量があるってことは、四年間書き溜めてたのか?
それとも破公開から怒涛の勢いで書き上げたのか? どっちにしろ凄いな
- 648 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:59:24 ID:???]
- wktkしてたのに今日はもう読めないのか…
- 649 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 00:59:55 ID:???]
- いくつレス消費したら気が済むんだ
- 650 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:03:07 ID:???]
- 全ての元凶は574だな
きっとこいつが自演までして 追い出そうとしてる
- 651 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:04:04 ID:???]
- >>644
作品はイタいけど、作家さんとしては良識あるからね。 自分もここでいいと思いますよ。 最近投下してないけど、自分はこれからは落ちLASメインで投下しよっかな?と思います。 11は大好きだけど、話の雰囲気が独特だから、合間にほのぼの系落としたら邪魔になりそうですし。 しかし前回よりも多いってすごいな〜w
- 652 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:07:15 ID:???]
- >>651
同意 今こそ2つ投下スレがあるのを利用する時だな むこう若干過疎気味だしちょうどいい
- 653 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:09:18 ID:???]
- >>574
- 654 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:14:33 ID:???]
- 574さえ来なければ今ごろ読めてたのにな
- 655 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:16:37 ID:???]
- 話の長さに規制つけたほうがいんじゃね?
- 656 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:21:00 ID:???]
- 正直、専用スレ立てて投下ってほうがいいと思うが・・・
- 657 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:23:36 ID:???]
- この空気は投下しにくいな
明日にしよう
- 658 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:25:30 ID:???]
- ここに投下か、他スレに移動か、専スレ作るか、サイト立ち上げる、のどれか
- 659 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:26:31 ID:???]
- >>657
落ち着いてLAS小説を投下するスレ 15 changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1215690262/ ここもあるんで使って下さいね 元々このスレの勢いを分けてほしいくらいだったんで
- 660 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:26:32 ID:???]
- いいよ
投下して空気を変えてくれ
- 661 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:27:04 ID:???]
- >>657
むしろ投下してください
- 662 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:27:52 ID:???]
- 専スレに一票
正直別格すぎる
- 663 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:32:32 ID:???]
- ifが栽培マンだとしたらN3は間違いなくフリーザ最終形態
それくらい別格w
- 664 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:37:06 ID:???]
- 作者一人のために専スレなんて作れるわけないだろ
N3に文句言ってる人たちは自分がスレの空気してるの分かってる?
- 665 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:41:07 ID:???]
- >空気してる
- 666 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:44:23 ID:???]
- >>665
抜けたスマン 空気悪くね
- 667 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 01:52:45 ID:???]
- >>664
いまだかつてないバカシンジスレ2代目?は一人の職人が投下するスレじゃなかったっけ?
- 668 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:03:56 ID:???]
- >>667
そうだよね あのスレは実に面白かった 自分はノンジャンルスレに一票。 あそこは何気にLASの投下があったし
- 669 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:07:28 ID:???]
- 今ある日記すれも専スレじゃね?
- 670 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:07:51 ID:???]
- イタモノだからとかより、長すぎるのがね…
いませっかくいい感じにスレが盛り上がってるのに、これで他の作者さんたちが投下しにくい雰囲気になってしまうのは非常に困るよ…
- 671 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:10:13 ID:???]
- LAS小説総合投下スレ20【N3】を先に作って、そちらに投下してもらえば?
いい感じに余ったら次スレにも使えるし
- 672 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:14:08 ID:???]
- >>671
アリだね。ラストまで行って余った時のことも考えたら、それが一番いいかも もともと11は総合スレの作品だし、他のスレに行ってもらうより、いいかも
- 673 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:22:24 ID:???]
- 他の作者と同様に普通に受け入れてやれよ…グチグチ読者が言うから今日読めそうだったのに
読めなくなったんだぞ本当ふざけんな 餌与えられる側なんだから投下されるものに文句言うな 最近色々投下されるようになったからって贅沢だぞ 大体このスレが出来た経緯からすればここがN3の専用スレだろ
- 674 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:23:55 ID:???]
- >>671に賛成
まぁラストの構想終わってないらしいから、「11」が完結するまでにはまだまだ時間がかかるんだろうけどね
- 675 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:28:17 ID:???]
- >>673
でも今はみんなのスレ
- 676 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:29:43 ID:???]
- 破以降LASを嫌っている人達が板で暴れているから
下手にスレ立ててそいつ等に目をつけられるのが怖い
- 677 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:32:22 ID:???]
- >>676
ここの次スレという扱いにもなるし大丈夫でしょ N3専用LASスレ!ってわけじゃなし
- 678 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:32:34 ID:???]
- 理想郷らへんに投稿してもらうのは駄目なのかね?
- 679 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:35:05 ID:???]
- >>671に一票
まあ最終的にはN3の判断
- 680 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 02:37:20 ID:???]
- >>671
賛成 最近投下多いし、大長編混ざるとごちゃごちゃしそうだからスッキリすると思うな 元々このスレの作品の続編だからノンジャンルとか長編スレに投下するのは、ちょっとおかしいしね かといってN3専用までいくのはちょっとデカいし、ここの次スレという扱いなら大丈夫かと思う
- 681 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 03:16:37 ID:???]
- >>670
だぁな 現在進行中で言うとキンモクセイさんの行き場が無くなる 落ちスレに行ける人はいいがさ つぅことで>>671に俺も賛成かな
- 682 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 04:42:36 ID:???]
- そんな特別扱いするほどの職人なのか?>>N3
- 683 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 07:02:52 ID:???]
- 別に占領されないと思うんだが…
- 684 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/24(月) 07:37:50 ID:???]
- キンモクセイさんのがおもしろすぎてさぼってました…。
とりあえず今日は始業式なんで帰ってからでも続きを練ります! 待ってる方がいるなんて感激です! では行ってまいります。
- 685 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 08:06:21 ID:???]
- >>684
学校始まるの早いな 東北かな?
- 686 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 08:28:14 ID:???]
- 長編→他の作者が投下しづらい
この考え方が分からない
- 687 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 08:36:53 ID:???]
- 投下前にここまで荒れるって時点でまぁアレだろうがさ
- 688 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 08:42:09 ID:???]
- N3は何も悪くないと思う
読む側が投下しづらくなると勝手に決めつけてるのが悪い 作者自身が投下しづらいって言うなら分かるんだけどさ…
- 689 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 09:04:07 ID:???]
- N3は悪くないのは同意。ていうか誰もN3に愚痴ってるわけじゃないし(一部のバカ除き)
>>537 >>540 ただこういう書き込みしてる時点で、今のスレの雰囲気の中にイタ長編投下すること心配してるみたいだしね(いい奴だ) 俺も>>571でいいと思う もうスレの雰囲気とか気にせずN3には思いっきりやってもらいたいしw
- 690 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 09:24:36 ID:???]
- このスレが終わったらどうするのさ?
- 691 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 09:33:42 ID:???]
- いちおう前回の連載を貼っとこう
evaFF転載板 ttp://yy10.kakiko.com/yy11307819/ 11 yy10.kakiko.com/test/read.cgi/yy11307819/1108459269/ 11 part-2 yy10.kakiko.com/test/read.cgi/yy11307819/1111019584/ 俺はここで良いんじゃねーのと思ってるクチなんで反対する人間は参考程度に聞いてくれれば良いけど レイとかの扱いもアレだから、長編とかノンジャンルじゃ被害者を増やすはめになるのではw
- 692 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 10:03:40 ID:???]
- 確かにレイの扱いには心痛むからな
LAS関連のスレに投下したほうがいいよね 俺は>>571に賛成だけど どうするかはN3次第
- 693 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 10:11:34 ID:???]
- さっきから>>571と間違えてるのはわざとなのか?w
- 694 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 10:29:46 ID:???]
- このスレが1000まで行くor容量オーバー
になった時に先行して次スレで書いてるN3爆弾が終わって無かったらどうするんだ? それこそ次スレに他の作者が投下しづらいぞ
- 695 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 10:44:34 ID:???]
- 4年前はいざしらず、今となっては、長編がスレに投稿されるという状況はあまり普通とは言えないからなぁ。
今は、携帯からでも小説書けるんだから、そういうのは普通は自分でサイト作って掲載するもんだろう。 ここにリンクだけ貼ってくれれば十分だよ。 このスレの運用も、短編が短期間で集中して投稿される形態に移行して久しいし、 読む側としては今後もそれが続く方がうれしい。 どんな作品であれ、読者がいる限り、発表の機会はあるべきだろうとは思うが、 一つの作品の投稿機会を確保することにこだわって、 他の利便性まで失ってしまうことを正当化できるのか、っていう疑問は感じるね。
- 696 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 10:54:32 ID:???]
- >読む側
自分の意見を全体の意見みたいに言わないで欲しい
- 697 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 11:16:02 ID:???]
- >>694
前回の倍とか言ってるから確実そうなるだろうね
- 698 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 11:50:09 ID:???]
- 専用スレでも適当に作って投下したほうが無難なんじゃねぇのか?
見たことないからチョット>>691確認してみたけど量が量だぞ、コレ これの倍はあるって言ってんだし流石にこれは独占状態にならない、とは言えないだろ てかこのまま投下なんてしたら他の作家が入る余地あるんか? >>694の言う事態も懸念されるし
- 699 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:06:35 ID:???]
- >>698
さすがに全部いっぺんに投下するんだったら 別スレもありだが キンモクセイさんとか他の作者がやってるように 細切れに10レスくらいの投下だったら問題ないだろ
- 700 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:20:38 ID:???]
- 投下前からここまで荒れるってよほどの超大作なんだろうな
- 701 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:31:01 ID:???]
- >>699
そこんとこどうなんだろうな 一気に投下か分けて投下か
- 702 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:31:01 ID:???]
- >>693
お恥ずかしいw >>671でしたごめんなさいw >>694 20をN3さんに預けて、他作は21に行けばいいんじゃない?
- 703 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:36:28 ID:???]
- 問題は誰がスレを建てるか
- 704 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:38:20 ID:???]
- >>703
立てることは立てられるけど、N3さんに確認とらんとなぁ
- 705 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:38:57 ID:???]
- 早く解決して元の流れに戻るといいなぁ〜
- 706 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 12:57:54 ID:???]
- >>702
それいいかも
- 707 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 13:17:20 ID:???]
- N3だけ特別扱いするなよ
新スレをもう立てるとか正気の沙汰じゃない
- 708 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 13:30:14 ID:???]
- >>707
投下量が問題だっての
- 709 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/24(月) 14:44:20 ID:???]
- 「じゃ、後片付けしてくるから。」
「うん」 「んんー…、あれ?寝ちゃってたの?」 午前三時。 「もうひと眠りするかぁ。」 と言ったものの、あれだけ早く寝てしまったので眠ろうにも眠れない。 眠ってるシンジの顔をベッドの上から見つめていた。 「…まだあるんじゃん、あたししか知らない顔。」 触ったら、壊れてしまいそう。 もう、この気持ちを認めてしまうしかなかった。 告白でもすれば、付き合ってくれそう。 でもそれはいや。絶対にいや。 あたしだけが依存してるみたいで。 もしかしたら、好きになっちゃったかもしれない。 けど、あたしを本気で好きでいてくれないシンジなんて、大っきらい。
- 710 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 14:46:34 ID:???]
- >>708
じゃあ問題ない投下量教えてそれをまもってもらおうよ 投下もされてないのにいきなり隔離前提の話は作者に対して酷い
- 711 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 15:22:31 ID:???]
- >>709
続きwktk
- 712 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 16:34:19 ID:???]
- 特別扱いなんかしなくていいだろ
それが駄目なら自サイト作るか投稿するかしかないね
- 713 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 17:08:37 ID:???]
- N3マダー?
- 714 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 17:35:45 ID:???]
- >>709
続きマダー?
- 715 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 18:18:17 ID:???]
- >>536
書き始めて、LASじゃ無い気がして来たので、取りあえずLASエンドで閉めました。 マリとアスカの関係は実は興味があるんですがそれこそここでは違うので あえて書きませんでした。別の小説スレッドに落とすネタを今練っている所です。
- 716 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 18:23:10 ID:???]
- >>715
別のLASスレですか? それか別のカプとか?
- 717 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 18:23:22 ID:???]
- >>715
じゃあ次のはLASじゃないってことかな? だったら残念だけど、頑張ってください そしてまたLAS書いてくれたら超嬉しいです
- 718 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 18:30:15 ID:???]
- >>716
アスカ×マリスレか、ノンジャンルかな? 良く考えたら、俺はアスカが好きなんであってLASは 二の次って気がしてきました。 アスカに幸せになって欲しいから、LASって言う事なんですよね。
- 719 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 18:31:47 ID:???]
- 別にそれは言わなくていい
- 720 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 18:35:51 ID:???]
- ふ〜ん。まあ仕方ないね。
とりあえず乙でした。
- 721 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 18:49:08 ID:???]
- LASは二の次でしたとかLASスレでよく言えたなw
感想書いた奴とか楽しみにしてた奴の身になれよ… まあでも作家さんは神様です。また別スレでも頑張って 乙
- 722 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:03:40 ID:???]
- 結局N3の件は?
ここでおk?
- 723 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:10:24 ID:???]
- >>721
二の次って言う言い方は誤解をうけますよね。 個人的には、カブとは誰かを幸せにする方法論だと思って居ます。 それで、アスカを幸せにする為にはLASしかないと言うのが俺の 見解です。
- 724 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:22:25 ID:???]
- 式波惣流スレにあった旧新アスカが混在するSSで、
惣流が主人公なのに式波とシンジがカップルになったっぽいんだ。 LASなんだが微妙にLASでないような気がしてすげー複雑な気分。 仲人プレイっぽいのが救いだけど、厳密にはイタモノ(悲恋系?)に属するのかな?
- 725 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:24:14 ID:???]
- >>722
N3が来ない事にはどうにもこうにも
- 726 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:24:21 ID:???]
- RemembranceだってLASだってことになってるんだからそのくらいインジャネーノ
- 727 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:24:56 ID:???]
- >カブと
おばあちゃんが言っていた…男にはやってはいけないことが2つある 女の子を泣かせることと、食べ物を粗末にすることだ
- 728 名前:537 mailto:sage [2009/08/24(月) 20:32:57 ID:???]
- 今回は大丈夫かと思ってたんですが投下すると荒れそうですね
少し時間がかかると思いますが、11の他にも書きためてるのが有るんでブログかなんかで公開することにしようかと考えてます。 今回は職人様&読者様お騒がせ致しまして申し訳ありませんでした。
- 729 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:36:14 ID:???]
- >>728
スレ立てるから気にしなくて大丈夫ですよ? なんなら投下してもらえた方が嬉しいですし
- 730 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:40:10 ID:???]
- >>728
おお帰ってきてくれたか!お騒がせなんてとんでもないですよ。 投下スレ20立てますから、出来れば投下してもらいたいです。2ちゃんの方が感想も書きやすいです。
- 731 名前:537 mailto:sage [2009/08/24(月) 20:41:21 ID:???]
- スレたてていただけるなら、私としてはそのほうがありがたいです。
お願いしてもよろしいでょうか?
- 732 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:44:47 ID:???]
- >>731
>>671と同じスレタイでいいですか? ソッコー立ててきますが
- 733 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:46:52 ID:???]
- >>727
俺のおばあちゃんはこうも言ってた 「人が歩むのは人の道、その道を拓くのは天の道」 「絆とは決して断ち切る事のできない深い繋がり…たとえ離れていても心と心が繋がっている」 「たとえ世界を敵に回しても守るべきものがある」 「美味しい物を食べるのは楽しいが、一番楽しいのはそれを待っている間だ」 「人は人を愛すると弱くなる…けど、恥ずかしがることはない。それは本当の弱さじゃないから」 ってな
- 734 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:47:27 ID:???]
- やめろボケブログで細々やってりゃいいじゃね〜か
- 735 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:48:08 ID:???]
- >>732
さんせー
- 736 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:50:49 ID:???]
- 絶対たてるなよ
どうしても投下したけりゃここにしろ!あらしてやるから
- 737 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:53:24 ID:???]
- 通訳プリーズ
- 738 名前:537 mailto:sage [2009/08/24(月) 20:54:31 ID:???]
- スレタイはなんでもいいのでお任せします。
- 739 名前:732 mailto:sage [2009/08/24(月) 20:54:38 ID:???]
- 規制で立てれなかった…orz
誰か頼んます
- 740 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:56:19 ID:???]
- >>739
バーカwwww
- 741 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 20:58:07 ID:???]
- >>739
行って来ま
- 742 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 21:00:35 ID:???]
- ドゾー
LAS小説総合投下スレ20【N3】 changi.2ch.net/test/read.cgi/eva/1251115165/
- 743 名前:732 mailto:sage [2009/08/24(月) 21:02:05 ID:???]
- >>742
ありがとw乙です
- 744 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 21:09:26 ID:???]
- 専スレみたいなの立てたのね。乙です。
じゃあこちらもマターリ投下待ちますか。
- 745 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 21:12:34 ID:???]
- やっとこさ落ぢづくな゛
- 746 名前:if mailto:sage [2009/08/24(月) 21:36:13 ID:???]
- 「空気クラッシャー」とか「栽培マン」とか言ってるけど、否定はせんよ
すいませんでした
- 747 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 21:37:13 ID:???]
- よし、さっそく空気クラッシュしてくれ
- 748 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 21:38:43 ID:???]
- >>746
消えてくれ
- 749 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 22:51:07 ID:???]
- してるんだよ
「空気をクラッシュする」と言ったら既にそれは実行されているんだよ
- 750 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 23:08:26 ID:???]
- うおっ
今夜投下しようかと思ってたけど、やっても大丈夫?
- 751 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 23:10:55 ID:???]
- お願いしまつ
- 752 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 23:12:00 ID:???]
- おk
たぶんまだだけど、そのうち投下します あっちは使っちゃだめなんだよね?
- 753 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/24(月) 23:15:25 ID:???]
- ダメ。釣りだったぽいので次スレに使いましょうか
- 754 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:01:31 ID:???]
- あれだけスレ消費させといて結局釣りとか
悪質ってレベル越えてるw
- 755 名前:674 mailto:sage [2009/08/25(火) 00:13:04 ID:???]
- ばんわ
なんとか完結させたくて頑張っております スピード重視で荒いと思うけど、すんません よく考えたらサファリパークしか行ったことなかったわ! ・学園異性系イタモノ注意 ・明るめ・・・?え? NGワード キンモクセイ
- 756 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:14:25 ID:???]
- 髪を下ろして鏡の前で微笑む自分の姿は、いつもより大人っぽく見える気がした。
肩からさらりと髪が流れ落ちる。あたしの髪は今日も艶めいていて、相変わらず綺麗だと思う。 自分で言うなよ、なんて、またシンジにツッコまれそうだけど、事実は事実なんだからいいじゃない。 蜂蜜色に輝くこの髪は、ママではなくパパからもらったもの。 ママを捨てたパパだけど…、パパにもらったこの髪と青い瞳の色は自分でも嫌いじゃなかった。 サイドの髪を花の飾りのついたピンで止めて、最後に軽く色付きのリップを唇にひいた。 こんなもんかな?と、玄関にある鏡の前で一回転する。 クリームイエローのシフォンワンピースがふわりと蕾みを開くように舞った。 裾の短めのデニムジャケットを羽織って、足元にはキャメル色のブーツ。 赤い小さなポーチを肩にかけて、玄関の扉のスイッチに人差し指を近付ける。 …少し、甘すぎた格好かも知れない。コレじゃまるでデートに行くみたいじゃないの。 デート、と言う言葉にあたしは血の気が引いていくのを感じた。 何を考えてるんだろう、あたしは。いくら特別だろうと相手は友だちじゃない。 女を前面に押し出したような、こんなふわふわのワンピースを着る自分が急に汚らわしく感じて、あたしは慌てて翻った。 デニムパンツに着替えよう、と部屋へ戻るために一度履いたブーツに手をかける。 「んしょ、んしょ…」 なかなかブーツが脱げなくて、あくせくして。 「おはよう……って、なにしてんの?」 もたついている間に、シンジはすでにあたしの後ろに立っていた。 あたしはこの時ほど、自分がマヌケだと感じたことはない。 流れるように映り変わっていく、窓から見える景色。まるで映画のフィルムみたいだ。ビルばかり映したつまらないフィルム。 朝と言っても日曜日の電車の中に、平日のような混雑さはない。 他人の匂いの混じり合う電車独特の空気があまり好きじゃないので、ありがたかった。 出勤前のサラリーマンや高校生たちであふれ返る車内の臭いなんて、想像するだけで気持ち悪い。 幸いにも、休日らしく子供連れの家族とか、女の子同士のグループやカップルばかりで。
- 757 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:15:34 ID:???]
- さすがに座席は空いてなかったので、あたしたちは仕方なく扉の前に寄りかかっていた。
ちらり、と横目で隣に立つシンジを見る。 シンジの着ているアーガイル柄の黒いカーディガン、前にも見たことあるやつだ。 カーマインの細身のパンツとの組み合わせはなかなか良いと思う。 そんなことより問題なのは、さっきからのシンジの態度だった。 両腕を胸の前で組んで、ずっと景色ばかりを見ている。 マンションを出たときから口数が少なくて、ぶっきらぼうで、なんだか変だ。 どこか億劫な眼差しを外に向けて、あたしを見ようとしない。 なんなのよ、一体…。 あたしはシンジから視線を外してため息をついた。 そのまま自分の服に視線を移してまたひとつ、ため息をつく。 結局着て来てしまった、シフォンのワンピース。可愛いと思っていた裾のフリルが今は恨めしい。 唯一利点があるとすれば、ふんわりとしたフォルムが身体の線を隠してくれて、 あたしを舐めまわすような視線が減ることだろうか。向かいの斜め右に座る若い男の人のように、単純に顔を赤くするだけで。 例外として、左側の優先席に座るハゲオヤジのようにスケベな視線を寄こすやつもいる。 睨み付けてやると、オヤジは慌てて目を逸らした。これだから電車は嫌いなのよ。 シンジと言えば、相変わらず窓の外を見ている。 その澄ました横っ面を叩きたくなったけど、さすがに公衆の面前では憚られるので、 ブーツの底でその足を踏んづけてやることにした。 「い゛っ…!」 踏まれた足を抱えこんで、シンジが呻く。 「なにすっ…」 「やっとあたしを見たわね」 シンジのマヌケな顔に向けてにっと笑う。 シンジがはっと目を見開かせて、ごめんと言った。 「これからふたりで遊びに行こうっていうのに、やめなさいよそんな態度。つまんないじゃん」 「ごめん…」 そう二回謝ったそばから、また目を逸らす。今度は俯いて。 あんたいい加減にしなさいよ、と叫びかけて、その前にシンジがぼそりと呟いた。 「…今日のアスカ…」 「なによ」
- 758 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:16:43 ID:???]
- シンジが顔上げる。
「今日のアスカ、クラゲみたいだ」 もう一度、ブーツの底でぐりぐりと踏みつけてやった。 空は日に日に遠くなっていく。 おとといの雨の跡なんて微塵も感じさせないほどに、今日の天気は晴れ渡っていた。 雲は薄く、筋を描くように浮かんでいる。今日のあたしにはそれがだけが残念。 ふわふわとしたクラゲのような丸い雲が浮かぶ、初夏の空なら……もしかしたら、あたし飛べたかも知れないのに。 だって、あたしはクラゲ。ぷかぷか浮かぶクラゲ。 「ねぇ、シンジ。クラゲゾーンはどこ?」 「…すみません、動物園にはないです」 「ざんねーん。仲間に会いたかったのになあ!」 ペンギンはいるのに、クラゲがいないって不公平よね! 柵の下で、ペンギンたちもクエクエッって鳴いて同意してる。 そうよね。あんたたちも海の仲間が欲しいわよね。 「ごめんって…!クラゲだなんて、ほんの冗談だったんだよ」 ペンギンの柵から乗り出すように、シンジがあたしをのぞき込んでくる。 そんな必死にならなくても、別にそれほどあたしは怒ってない。 ふわふわクラゲのワンピース、なんて素敵なんだろう。女の子が、とてもデートに着ていくような服じゃないわ。 おかげで肩の荷が下りて、気が楽になった。 ……もう二度と着ないけど。 「その、…戸惑って、つい、冗談言っちゃったんだよ!…だってアスカ、いつもと感じが違うから…」 「はぁ?なにがよ」 「……だから、その、可愛いって言ってんだよ!」 「はいはい、その手には何度も引っかからないわよ」 「ちがっ…」
- 759 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:17:32 ID:???]
- 図書室での一件は忘れていない。
シンジのからかいを軽く流して、動物園のパンフレットを開く。 「次は何を見・よ・う・か・なぁ〜」 「アスカ…」 せっかく来たんだから、楽しみましょ! そう言って、何か言いたそうにまごつくシンジの腕を引っ張って、あたしは歩きだした。 あたしの少し後ろを歩くシンジを引きずるようにして、ずんずん先へ進む。 「次はキリンを見るわよっ」 「はぁ…りょーかい」 日曜の動物園は家族連れが多くて、はじけるような子どもたちのはしゃぎ声に溢れていた。 けれど、遊園地のような騒がしさやせわしさはなくて、動物たちに合わせて時間はゆっくりと流れていく。 ただ動物を見ているだけなのに、不思議に楽しくて。 あたしは子どものようにはしゃぎまわった。 「シンジ!見て!あいつシンジにそっくり!」 指差した先には、ぼけっとしたマヌケ顔の毛むくじゃらが何匹も。 水辺でぼーっとしたままさっきから何も動かない。 「どこが似てるんだよ、カピバラじゃないか!」 どうやらこいつらが、カピバラとか言う世界最大のネズミらしい。 何をもってネズミとされているのかは謎だけど、くりくりとした大きな黒い瞳はとても可愛い。小さいころのシンジみたいね。 カピバラに似てると言われるのが不満らしくて、シンジは眉を寄せてむっつりとしている。 「あ…でも、泳ぎが得意って書いてあるわ。そこはシンジと違うわね」 「悪かったな、カナヅチで」 「ほら見て!気持ちよさそうに目を瞑る表情なんて、ほんとマヌケで笑えるわ」 くすくすと転がるようにあたしが笑うと、シンジはさらにむくれた。 お返しとばかりにニホンザルのゾーンで、あの子猿アスカに似てるねって、 キーキーと人一倍(猿一倍?)うるさい猿を指差してシンジは悪戯っぽく笑った。 そんな風にからかったって、今日のあたしは動じないわよ? だって、おサルじゃなくてクラゲだもの。 残念ながら、おサルのマスコットはうちのベランダで日向ぼっこしてるのよ。雨でびしょびしょに濡れちゃったから。 そう言ってやったら、シンジはつまらなさそうに口を尖らせた。
- 760 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:18:48 ID:???]
-
ゾウやキリンやチンパンジーみたいに、サービス精神旺盛に子どもたちの相手をする動物たちもいれば、 ライオンなんかはのべっとしてお腹を上に向けてダレているだけ。 集団でお昼寝する姿なんてとても百獣の王に見えなくて、これじゃ百睡の王ねと、シンジと笑い合った。 「あと、なに見てないっけ?」 園内のレストランでお昼をとっている時に、シンジが牛丼を頬張りながら聞いてきた。 あたしは、シンジに奢ってもらったミートスパゲティのフォークを置いて、パンフレットを取り出す。 それほど大きな動物園ではなかったので、もうほとんど見てまわってしまっていた。 「えっと…パラダイスゾーンって、珍しい南国の鳥とか……あと、意外にもトラを見てないわ」 「トラ?メジャーなの忘れてたね」 パラダイスゾーンはレストランのすぐ近くにあった。背の高いガラス張りの大きな建物の中に、 まるでジャングルのように鬱蒼と木が繁っている。 中は温室になっていて、デニムのジャケットが少し煩わしく感じた。 「わあ…!綺麗!」 ほんとうに綺麗だった。赤や白、黄色に青色、色とりどりの鳥たち。 すごく尾の長いのもいれば、バナナのような長いくちばしを持っていたり、 自分の体と同じくらいに大きな、そしてカラフルなくちばしを持っている鳥もいた。 シンジも目を輝かせて、そんな鳥たちを見ていた。 「パラダイスっていうの、分かるよね。本当に楽園みたいだ」 シンジの言葉に、あたしも頷く。 「見て見て!フラミンゴもいるわよ!」 道なりに進んだ先の大きな池に、サーモンピンクに色づいたたくさんのフラミンゴたちが群れをなして立っている。 実物で見るフラミンゴは思ったよりも大きくて、あたしと同じくらいの身長はあった。 棒みたいなあんな細い足で、どうして大きな体を支えてられるのかが不思議でたまらない。 「綺麗ね…でも、フラミンゴって渡り鳥じゃなかったっけ?」 テレビの動物番組で、そんなことを言っていた気がする。 湖から湖へと自由に旅するフラミンゴ。でもその旅の理由はまだよく分かっていないと、その番組の学者が言っていた。 美しい羽を広げて、群れをなして飛ぶ姿はきっと美しいだろうな。
- 761 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:19:47 ID:???]
- 「…ここの鳥たちや動物たちは、どこか違うところへ行きたいとか思わないのかしら」
「今のままで彼らが幸せなら、それでいいじゃないか」 どこへも行く必要なんてないよ。 そう呟くシンジの目は、どこか遠くを見つめているようだった。 「シンジ君っ!?」 若い、女の声だった。聞き覚えのある、少し高めの可愛らしい声。 突然呼ばれたことにびっくりして、あたしたちは慌てて振り返った。 「あーやっぱり!!シンジ君だ!ひっさしぶりだねぇ♪」 あたしの胸がズキリと痛む。 あの時と変わらない、子犬のような人なつこい笑顔の。あの女。 「マナっ!?」 シンジが驚きに声を高くした。 霧島さんがシンジに駆け寄って、後ろで腕を組みながら媚びるように覗きこむ。 「背、高くなったねー。見違えちゃった!」 「どうしたんだよ!?こんなところで!?」 「ん?私もデート」 後ろに、背の高い男の人の姿が見えた。浅黒い肌をした、体格のいい、野生的な感じのする人だ。 シンジとはまるで正反対の。 「ところで、元気にしてる?」 「まぁまぁだよ」 見れば分かるじゃない、とあたしは心の中で愚痴をこぼす。 彼氏が後ろにいるっていうのに、どうしてこんな風に違う男と親しく話せるんだろう。 「卒業以来だから、一年半ぶりだねっ。シンジ君、違う高校に進学しちゃったからさ」 「マナも元気そうでよかったよ」 「元気だよぉ、私の取り得だもん。シンジ君、ここにはよく来るの?」 「ううん、初めてだよ」 あたしはなんとなく疎外感を感じて、話し込むふたりに背を向けた。霧島さんがあたしに話しかけないのは仕方ない。 中学時代、仲の良い関係でもなかったし。それに、今さら親しく話しかけられたって困る。 ぼんやりと、フラミンゴたちを見つめる。その中の二匹が、仲の良さそうにくちばしをつつき合っていた。
- 762 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:20:48 ID:???]
- 「あたしはよく来るんだよ。動物、好きなの知ってるでしょ?今日は部活も休みだから久しぶりに…」
「それよりさ、ムサシ君が怒っちゃうよ」 シンジの声に拒絶の色を感じて、あたしは驚いて思わずシンジを見る。 冷たい色だった。怒りなのか無関心なのか、あたしには分からない。 「あ…そうだね、ごめん」 霧島さんの表情が、あの笑顔から急に真顔に変わった。あたしをちらり、と見る。 「やっぱり、あなたたち付き合ったんだね」 「そうだよ」 …なんですって!? すぐさま、そう答えたシンジの言葉にあたしは動揺した。 胸の痛みと、どきどきとがいっぺんに来て、あたしが戸惑っている間に。 霧島さんの方が先に、口を開く。 「…そっか。良かったね、シンジ君。じゃあねっ、シンジ君に惣流さんっ」 最後に調子を取り戻しながらそう言葉を残して、彼氏の待つ方へと行ってしまった。 ふたりで腕を組んで、寄り添うようにして、その後ろ姿は気がつけば小さくなっていた。 「男のつまらない意地に巻き込んで、ごめん」 「…サイテイね。冗談でもやめてよ、そんなウソ」 「…ごめん」 つまらない意地。男の意地。 元カノの前で見栄を張りたいからって、あたしを利用するのはやめてよ。 あたしの心をこれ以上かき乱すのはやめてよ。 ずっと昔に諦めてるのに、忘れたふりをしてるのに。 あたしは、あんたと友だちでいたいのに。 少しでも嬉しいと感じている自分が、たまらなく嫌だった。 「ねえ、シンジ。好きだったひとに、今彼氏がいるってどんな気持ち?」 「別に。好きなひとがいるから、関係ないよ」 ほんと言うと、少しフクザツだけど。 そう言って、シンジはふっと苦笑いした。 好きなひと、シンジに好きなひと…。3年前のあの時と同じように、シンジに告げられた。 でも大丈夫。今のあたしはちゃんと笑える。
- 763 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:22:45 ID:???]
- この状況で投下する厚顔振りがエライw
- 764 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:24:57 ID:???]
- キター!支援
- 765 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:28:35 ID:???]
- それなのに日に日に弱っていって…最後には死んでしまった。
「猫にね、牛乳はあげちゃだめだったのよ。消化不良を起こして、下痢になっちゃうから」 ミルクを飲んだあと、子猫はいつも下痢をしていた。 「アントンは…きっと、脱水を起こして死んじゃったのね。あたしたちが毎日毎日、少しずつアントンを殺していたのよ」 シンジに慰められながら、あたしはわんわん泣いた。自分が殺してしまったことも知らないで。 「知らなかったんだから仕方ないよ、僕たち子どもだったんだから…」 知らないって残酷よね。 知らないことで相手を傷つけて、時には殺してしまう。 そこに例え、優しさや愛情があっても。 とりあえずいじょう。 すんません。はやく終わらせたくて。 >>524 男女間の友情はありえるのか?ってのは疑問でもあったり希望でもあったり。 いちお、モデルとなる友だちがおります。その子らは仲いいけど。 恋愛ってむつかしいね! ちなみに、温室にいるフラミンゴは渡り鳥じゃないヤツだよ!
- 766 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/25(火) 00:29:46 ID:???]
- 「あんた、好きなひとが出来たんだ」
フラミンゴの前の柵に体をもたれかけて、あたしは笑った。心から歓迎するよに。 「ずっと…いるよ」 遠くを見つめて。 「だから、好きなひとに恋人がいる苦しみなら、よく分かる」 シンジの言葉に、あたしは小さく息をのんだ。 あたしと、一緒だ。 「あたしもよく分かるよ、シンジ」 シンジは瞳を伏せて、そっかと呟いた。 檻の中のトラは、さっきから左へ行ったり右へ行ったり。 あたしたちから視線は外さないで、こっちに顔を向けたまま何度も往復してる。 「変なの。これって警戒してるの?」 とあたしが聞くと、シンジは、 「歓迎してるのかもよ」 と返した。 あたしがあんまり美人だから、トラも嬉しがってるのね。 あたしがそう言ったら。シンジがいつも通り、自分で言うなよと返してくれる。 いいのよ。自分で言ったって。 自分の魅力を自覚しない人は、それだけ周りを不幸にするのよ。あんたみたいにさ。 「ねえシンジ、このトラ見てたら…あの子猫のこと思い出さない?」 「アントンのこと?」 幼いころにふたりで拾った、キジトラ模様の小さな子猫。 大人たちには内緒で、ふたりで育てようってあたしが言ったの。 大きなダンボールにその子を入れて、近所の廃材置き場に隠して。 学校の帰りいつも寄っては三人で遊んでた。 こっそり持って帰った給食のミルクをふたりであげて、 一生懸命ミルクを飲む子猫を見ながら、はやく大きくならないかなぁってふたりでわくわくしてた。 たくさんたくさんミルクを飲む子猫。 あんなに元気だったのに。あんなに可愛がってあげたのに。
- 767 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:31:08 ID:???]
- >>765
何か数レス飛んでる気が...
- 768 名前:764 mailto:sage [2009/08/25(火) 00:32:51 ID:???]
- すみません…ぬけてました…
>>762の次は>>766です ほんとすみません… あと、完結すると思ってたかたすみません… クライマックスまだですすみません…
- 769 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:33:26 ID:???]
- >>765
>>766 順番逆かな?
- 770 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:33:33 ID:???]
- イタモノってその雰囲気だけが勝負なんだから、イタイ描写を織り交ぜないと見かけ倒れw
- 771 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:36:03 ID:???]
- >>768
GJ!二人の微妙な距離感や心のすれ違いが切ない
- 772 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 00:44:48 ID:???]
- キンモクセイきたか!相変わらずGJです
- 773 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 01:25:32 ID:???]
- >>770
誰に言ってるんだか良く分からん
- 774 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 02:09:04 ID:???]
- あぁぁキンモクセイさん常々GJ!
もうもどかしすぎるww
- 775 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/25(火) 03:09:20 ID:FTF+L7ej]
- あ、投下するんだ
よかったよかった
- 776 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 03:38:32 ID:???]
- キンモクセイきとるーーー!!
毎度GJすぎる!そして切なすぎる。 続き楽しみに待ってます!
- 777 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 15:19:00 ID:???]
- gj!
ちょうど秋に差し掛かったいま、キンモクセイさんの文が余計に切なさを感じます! アスカが報われれば良いなぁ。
- 778 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 17:19:50 ID:???]
- やっぱこのスレはこうじゃなくちゃな。GJです
>>777 ウチはまだまだ夏真っ盛りだわw
- 779 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 17:50:54 ID:???]
- そんなことを考えてる間も、ヤツはすやすや寝てる。
なんだかばからしくなってきた。 「…早く寝よう」 「アスカー、シンジくーん!ほら起きて!!」 「ママ!」 「…おばさん?」 「もぉ〜、二人で仲良く寝てるもんだから起こしたくなかったけど…遅刻、しちゃうわよ?」 「そっかぁ。もう朝なんだね。そういやアスカもう大丈夫なの?」 「ぴんぴんしてる!けど一応熱計ってなかったら学校行く」 「アスカ、風邪ひいてたの!?なんでママに連絡しないのよ!」 「忙しいって言ってたんだもん。それに…昨日はシンジが来てくれたしね」 「もう、子供が親に変な気を使わなくていいのよ! てっきり昨日は二人で…」 「もう!変なこと言わなくていいのよ!!」 「ふふ、照れなくてもいいじゃない。朝ご飯、作ったから食べてね。ほら、シンジくんも。」 「ち、違うわよ!!」 「あっはい…、ありがとうございます」
- 780 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 17:52:30 ID:???]
- 「ママぁ、あたし牛乳やだぁ」
「だめだよアスカ、ちゃんと飲まないと身長伸びないよ。」 「あんたに言われたくないわよ!ちびのくせに!」 「…シンジくん、昨日はありがとうねぇ。 あんなこと言ってるけど、本当はアスカはシンジくん大好きなのよ。」 「そんなことないと思いますけど…」 「そうよ!ママ?いい加減なこと言わないで! あたしはもぉーっとおっとこらしい人が好きなんだから!」 「あらぁ、こんなにアスカの面倒みてくれる人いないわよ〜。」 「違うわよ、あたしがシンジの面倒見てやってるんだから!」 「ほ、ほらぁ!早く学校行かないと…」 「あんた、教科書とか家じゃないの?」 「ちゃんと持ってきといた。ここに来る前に時間割とかも合わせといたし。」 「そっか。」 「じゃ、いってきまーす!」 「おばさん、ごちそうさまでした!」 「はいはーい、じゃ気をつけてねぇ〜」
- 781 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 17:53:34 ID:???]
- 「はぁ〜…眠たい」
「昨日眠れなかったの?」 そうよ、あんたのせいよ。 「そりゃあ、シンジが隣で寝てるなんて気持ち悪くて寝れないわよぉ〜 ずっと寝言で「アスカ、アスカ…」って言ってるんですもの。」 「…えっ!?本当にそんなこと言ってた!?」 まさかコイツ、思い当たる夢でも見てたのかしら。 「今日さっそくヒカリとそれをネタにでもしようかしら!」 「ちょ、ちょっとやめてよアスカ!!」 「じゃあどんな夢見てたのか白状しなさい!」 「…いやだよ」 「なに!?じゃああんたが小学校三年生になってもおねしょしてたことも みんなに言ってやるんだから!」 「そんなぁ…言っても蹴らないでよ?殴らないでよ?」 「…なに?」 「えーっと、たぶん、アスカがお嫁さんになった夢。」 「きもちわるーい!変なこと言ってないでさっさと行くわよバカシンジ!!」
- 782 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 18:14:13 ID:???]
- そう言って走ると、風が思いっきり髪をかきあげた。
にやついてんの、ばれちゃう。 でもこんな自分も嫌いじゃない。 夢、どんなだったんだろう。 幸せだったのかなぁ? こうやって、ずっとあたしを追いかけて。 今はまだ、なにも言わなくていいから。
- 783 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/25(火) 18:19:42 ID:???]
- とりあえず、塾行ってきます!
あと、関西出身です。 二学期制なんで始まるのちょっと早いんですよ。 読んでくれている方本当にありがとうございます! では本当に行ってきます。
- 784 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 18:39:50 ID:???]
- >>783
GJ!看病モノのほのぼのLASだね 会話の間に地の文をもうちょっと入れると描写がもっと深くなる気がする
- 785 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 18:48:17 ID:???]
- >会話の間に地の文をもうちょっと入れると描写がもっと深くなる気がする
まあ、そうかもしれないけど、これはこういう作風なんでしょう。 今さら変えるのも変だろうし。 地の文ほとんど入らないのに名作ってことになってる作品だってあるわけで。 実際、3人以上の会話を会話文だけでつないでいくのって、けっこう技ですしね。 (まあ、技だからうまくいかないことももちろんあるでしょうけど、チャレンジしなけりゃうまくもならないですし。)
- 786 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 19:06:00 ID:???]
- >とりあえず、塾行ってきます!
>あと、関西出身です。 >二学期制なんで始まるのちょっと早いんですよ。 これは書かなくてもいいだろ…どうして夏は誰も彼も聞いてもないのに(ry
- 787 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 19:20:04 ID:???]
- GJです!2人とも可愛ええのぉ〜
ちなみにまだ続くんだよね?それか終わり?
- 788 名前:名無し [2009/08/25(火) 19:30:17 ID:ZLcU98An]
- LAS大好きだけどアスカがシンジ君以外に抱かれるのは絶対に嫌!
絶対に嫌! 惣流アスカと碇シンジが幸せでありますように
- 789 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 19:47:23 ID:???]
- あげんなよ
- 790 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 20:04:47 ID:???]
- キンモクセイとふぅ。GJ!
あとは入れ替わりの投下待ちか・・・
- 791 名前:if mailto:sage [2009/08/25(火) 22:38:33 ID:???]
- キンモクセイさん最高
- 792 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 22:46:39 ID:???]
- お前は書き込んでる暇あったら35冊の小説さっさと全部読めよw
- 793 名前:if mailto:sage [2009/08/25(火) 23:00:09 ID:???]
- +7冊
- 794 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:02:39 ID:???]
- >>793
だったらなおさら読めよww
- 795 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:03:56 ID:???]
- >>793
もうすぐ夏休み終わるんだし、早く宿題すませとけ
- 796 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:05:22 ID:???]
- >>793
ワロタwww なんでその面白い返し技がSSで出ないんだw
- 797 名前:if mailto:sage [2009/08/25(火) 23:07:49 ID:???]
- すいません、ハートマン教官
- 798 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/25(火) 23:22:55 ID:???]
- ↑よ。どうでもいいがSSを投下しる!
- 799 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 00:29:47 ID:???]
- ifは「出来の悪い子程かわいい」の典型だなw
- 800 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 00:38:37 ID:???]
- ずっと軒亜って人とifが同一人物だと思ってたw
- 801 名前:674 mailto:sage [2009/08/26(水) 08:37:23 ID:???]
- おはよう
軽くスレ独占状態ですみません 8月中に終わらせたくて、もうスピードだけでがりがり行ってます プロット通りに進んでるのかよー分からん状態で… たぶんもうすぐ終わります。 ・異性系イタモノ注意 ・異性絡みアリ! ・痛い?のかな?よーわからん NGワード キンモクセイ
- 802 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:38:24 ID:???]
- 「碇」と書かれた表札に描かれた天使の絵と2〜3秒ほどにらめっこしてから、あたしは息を吐いた。
開閉ボタンを押すと、シュッという空気音を立てて玄関の扉が開く。 「おーはよっ!シンジ、準備出来た?」 名前を呼んだ相手ではなくて、奥から出てきたのはおばさんだった。 これはいつも通り。 「おはよう、アスカちゃん」 「おはようございますおばさん。シンジ、起きてる?」 「いつもいつもごめんなさいねぇ…」 おほほ、と口元に手をかざしてすまなさそうに笑って。 「シンジ!早くしなさい!」 そう叫ぶおばさんも、いつも通り。 わかってるよ!、と奥からシンジの声とともにバタバタと足音が聞こえてくる。 10年以上続く、このあわただしい早朝。 変わらない光景に呆れるけれど、ほっとする。 「おはよう、アスカ」 「Guten Morgen!シンジ!はやく行こっ」 今日の朝は特に寒い。 一面に広がる灰色の雲が、太陽を隠してしまっていた。 同時に、冷えた空気の中に湿っぽさを感じる。 「今日、雨降るかなぁ」 シンジが空を仰いで呟いた。 「天気予報は午後から晴れるって、そう言ってたわ」 そう言いながらも、あたしも一応傘は持ってきていた。 あのお気に入りの赤い花柄の傘。 「テレビと天気予報だけは信じるなって、父さんが…。ま、いいか。傘はあるし」 ほら、と自分の自転車のハンドルにかけてある透明傘を指して、シンジが言った。 「傘さし運転は違法よ」
- 803 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:39:47 ID:???]
- 「どうせ乗らないよ」
その言葉の通りで。 今だって自転車があるのに、シンジは乗っていない。 あたしが歩く隣で、自転車を引きながら一緒に歩いているだけだ。 たまのたまに、ふたり乗りで通学する日もあるけど。 もちろん、先生にバレないように校門の手前で降りるようにしてる。 「昨日、楽しかったわね」 動物園を出たあとに、時間が余ったからふたりでカラオケに行って、そのあとご飯を食べて。 あの女と会ってからは陰鬱な感情が尾を引いていたけど、そういう感情を誤魔化すのには慣れてる。 それに動物園自体はすごく新鮮で楽しかった。 シンジがずっと一緒だったってのもあるし、 生で動物を見るのがあんなに面白いなんて思わなかった。 動物園が初めてってわけじゃないけど、 前に行ったのはすごく幼い頃のことで…あまり覚えていないから。 あたしがまだドイツにいた頃に行った、ベルリンの動物園。 パパとつないだ手のひらの大きさだけが、記憶にかすかに残ってる。 「サルもいいけど、特にカピバラ!あたし、また見に行きたいわ」 あたしの言葉に、シンジが心底嬉しそうに微笑んだ。 「良かった。水族館にするかどっちか迷ったんだけど…あっ」 シンジがはっとして、口を押さえる。 迷った? どういうこと? 「き、昨日のさっ。帰ってからテレビでやってた映画見た? シュワルツェネッガー大統領の若い頃が出てるやつ。 燃え盛る白い別荘をバックに歩く、上半身裸のシュワちゃんがー…」 「シンジ?」 「…M60片手に次々と敵を蹴散らすシーンはいつ見ても―…」 「シンジ!誤魔化さないでよ!…迷ったってどういうこと? 新聞屋さんにもらったんじゃないの?」 黙り込むシンジ。 あたしがシンジの前に回り込んでじっと見つめると、目を泳がせる。
- 804 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:40:33 ID:???]
- 「………」
「………」 しばらくして、観念したようにシンジが小さく口を開いた。 「…新聞屋のお兄さんが洗剤をくれたのは本当だよ」 「動物園のチケット、あんたが買ってくれたのね」 「………」 シンジがまた黙り込む。 「…どうしてウソついたの?」 あたしは責めてるつもりはかった。純粋に、疑問だった。 どうしてわざわざウソついて。 そんな必要ないじゃない。 それなのに、シンジは眉間にしわをよせて、むっと表情を強張らせて。 「別ににいいだろっ」 強く言い放って、自転車のサドルにまたがる。 「シンジ!待ちなさいよ!」 あたしを避けて、あたしの声も無視して、シンジは自転車をこぎだした。 「…なんなの」 みるみるうちに背中が遠くなっていく。 あたしは茫然と、その場に立ち尽くした。 学校に近づくにつれ、生徒の数は増していく。 登校する生徒たちの波の中で、あたしはひとり歩いていた。 いつもは気にならない周りの騒がしさも、この時ばかりは煩わしいものでしかない。 特に五月蝿い女の子たちの集団から距離を置いて、あたしは歩みを急がせた。 シンジはほんとうに先に行ってしまったんだろうか。 学校に着いてすぐに、自転車置き場を覗く。 そこに、シンジの紫の自転車を見つけた。 なんなのよ、ムカつく。勝手に怒ってあたしを置いて行っちゃってさ。 …問い詰めてやらなきゃ。
- 805 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:41:52 ID:???]
- 「アスカ」
後ろからかけられた声は、あまり聞きたくない声だった。 一瞬ためらって、仕方なく振り返る。 また怒ったように眉を釣り上げて、目をギラギラさせたあいつがいた。 「昨日、なんで電話に出なかったんだ?」 「家に忘れてのよ。ずっと出かけてたから」 それは本当のこと。 家へ帰って着信履歴を見て、ウンザリしてかけ直さなかったのも本当のこと。 「ウソつけよ!」 「ウソじゃないわ」 「どうせまた、碇といたんだろ!碇がいるからオレを無視して…」 「そうよ、悪い?あたし、シンジの方が大事なの。 こないだのことなら、単なる気まぐれよ」 あんたなんか比べものにならないほどずっとずっとずっと、大事よ。 「でもね、友だちなの。シンジは。それが分からないなら、あんたとあたし」 別れましょ。 そう言い切る前にチャイムが鳴る。 「悪いけど、先行くから」 あたしを呼び止める男を無視して、あたしはその場から走り去った。 あいつはもうダメだ。 あたしを求めすぎてる。 こんな、つまらないあたしに執着しすぎてる。 あいつをこれ以上不幸にする前に…はやく別れてしまおう。
- 806 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:42:40 ID:???]
-
「進路希望のプリント、今週中にちゃんと提出しておけよー。分かってるなー!」 教壇の前の担任の言葉で、あたしは白紙のままのプリントの存在を思い出した。 「お前ら2年の後半にさしかかってんだからな、ちゃんと真剣に考えろよ」 結局シンジは京都にしたんだろうか。 あれからシンジと進路の話はなにもしていない。 あれからずっと、ウソをついたままだ。 …あたしはドイツへ行かないってことも、ちゃんと伝えようと思う。 そのためにも、早くシンジと話をしなくちゃ。 2時限目の数学が終わったあと、あたしはシンジの姿を探しに教室を出た。 シンジが籍を置くクラスは、あたしの教室のふたつ隣にある。 朝の態度を問い詰めてやろうと意気込んで、あたしはシンジの教室へと乗り込んだ。 窓際の後ろの席で、男子生徒と談話するシンジの姿を見つける。 周りで起こる騒がしい男の声を無視して、あたしはシンジへつかつかと歩み寄った。 シンジもあたしの姿に気づいて、途端ばつの悪そうな顔をする。 「ちょっと来て」 シンジの腕を引っ張って、あたしたちは教室を出た。 そのままシンジを引きずるように廊下を歩いて、階段を上って、その先の屋上へ出る。 「…なんだよ」 あたしが腕を放すと、シンジがふてくされたように呟いた。 外はまだ曇っている。湿気を含んだ冷たさが、あたしたちを包み込む。 「朝のあんたの態度、あれなんなの?」 シンジの態度にむっとして、あたしはつい強い口調で言ってしまった。 「あたしを置いて、勝手に先に行っちゃって!」 「…それについては謝るさ」 「別に謝らなくていいわよ!あたしは、あんたがなんで怒ったのか、それが知りたい」 「アスカは別に知らなくていいよ」
- 807 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:45:35 ID:???]
- なによそれ!
あたしは叫んでいた。思いのほか大きな声が出てしまって、自分でも驚く。 「僕には僕の意地があるんだよ!」 今度はシンジが叫んでいた。 あたしを睨みつけて、こんな強い目をするシンジは初めてだった。 あたしは思わず息をのむ。 「…昨日言ってた、男の意地ってやつなの?」 あたしの問いに、シンジが首を横に振る。 「違うよ、僕の意地だ。ほんとうにつまらない、クソ食らえな意地だ!」 「シンジ…?」 「何度捨てようと思ったか!…そのたびに自分を戒めて、また意地を張って。 僕だって、このままでいられるならそれでいいと思ってたさ。 ずっとこの日が続くなら、それでいいと思ってたさ…。 …ありえないと分かってはいても…それを信じていたのに… ……でも、君があんなことを言うから…」 言葉を繋ぐたびに、シンジの声は掠れて小さくなっていって。 ―…お願いだから、どこへも行かないでくれ……アスカ 最後の言葉は、あまりにも小さすぎてあたしには聞こえなかった。 ただ、シンジのその弱々しい姿に、シンジの本当の姿を垣間見た気がして…。 たまらなく愛しくて、あたしはそんなシンジを抱きしめたくて。 でも、出来なかった。そんな資格はあたしにはないから。 うなだれるシンジを、あたしは静かに見つめ続けていた。こみ上げる痛みに胸を押さえながら。 「…なんてね、別に最初から怒ってなんかないよ」 しばらくして、顔をあげたシンジがにやっと笑う。 「アスカ、もうそろそろ戻らなきゃやばいんじゃ?僕のクラスさ、次の授業英語なんだよ」 ただでさえ目付けられてんのにそのうえ遅刻したらマズいって! さっきの弱々しい姿なんてかけらも見せないで、なんでもないよ、と笑って誤魔化してる。 あたしは、こんな風に笑う誰かを知っていた。それは、……あたし自身だ。
- 808 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:46:39 ID:???]
-
放課後。静まり返った教室の中で、あたしはひとり窓の外を見ていた。 その不安定さが秋を象徴するように、午後の天気は雨へと変わっていた。 銀絹の糸のように、静かに滴り落ちる雨を見ると…シンジのチェロを思い出す。 柔らかで、穏やかで、そして悲しげな。 あんなに苦しそうに言葉を吐くシンジを見るのは初めてだった。 あたしの知ってるシンジは、バカで、でも優しくて、いつも明るく笑ってて。 あの女と別れたときだって、意外にもあっけらかんとしていて。 落ち込むシンジを慰めてやろうと目論んでいたあたしは、そんなシンジに拍子抜けした記憶がある。 …シンジは、何かに苦しんでる。 どうしてかは分からない、それが何かは分からない、でも、なぜか知るのが怖くて。 知ってしまうと、あたしたちが終わってしまうような予感がしたから。 ふと、ポケットの中でケータイが振動していたのに気付いた。 急いで取り出す。 …あいつからの着信だ。 画面を開いて、通話ボタンをすぐに押した。 ちゃんと話をして、別れよう。 「もしもし?」 そう決心して、あたしはケータイに耳を当てた。 あたしの声に、雰囲気に。 あいつも、あたしが何を言い出そうとしているのか察したんだろう。 あいつは何も言わず、あたしたちの間には重苦しい空気が流れて。 まだ学校にいたあいつに呼び出されて、 あたしたちは屋上へ出る扉の手前で向かい合って立っていた。 外には雨が降っているから出られない。 扉の前は6畳ぐらいのスペースになっていて、 モップやバケツなどごちゃごちゃと色んなものが倉庫のように置かれている。 そこに置ききれないものは、階段の方まであふれていた。
- 809 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:47:27 ID:???]
- ホコリと湿気の混じり合った嫌な臭いがする。
沈黙と、臭いと、目の前の男に、あたしはため息をついた。 屋上側の壁にもたれながら、静かに話を切り出す。 「…あたしたち、別れましょ」 「なんでだよ!!!」 叫ぶあいつの姿を、あたしは冷めた目で見る。 ダメなのよ、もうあんた。 「あんた…あたしを求めすぎたのよ。最初から分かってたでしょ? あたしはただのダッチワイフ。キスもいい。セックスもいい。 けど、それ以上求めたって何も返ってこないって」 あたしがあんたと付き合ったのは、あんたがそれを理解していると思ったから。 体だけの関係に満足する男だと思ったから。 「あたしも、あんたを利用してるだけなのよ…サイテーよ、こんな女」 「それでもいい、俺、お前が好きなんだ」 だめ。 そんな関係フェアじゃないわ。いくら想ってくれたって、あたしはあんたを絶対好きにはならないのよ。 何も与えることなんで出来ないのよ。 「ばっかじゃないの? …あたしはあんたなんか、これっぽっちも好きじゃない! ただの飾りよ、マスコットよ!」 あいつの目が、あたしを睨むように見据える。 「…碇だろ。お前…碇が好きだからっ」 「そうよ」 あたしが肯定したことに、さらに視線をキツくして。 「好きで好きでたまらないわ!ずっと前から大好きよ!本当はあんたじゃなっ」 最後まで言い終える前に、 伸びてきた腕に肩を捕まれて無理やり唇を重ねられた。肉と肉のぶつかり合うだけのキス。 けどね、あんたと別れるのに…シンジは関係ないわ。 ただのあたしの都合よ。
- 810 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:48:18 ID:???]
- あたしは目を開いたまま、目の前にある男の顔を見つめる。
焦りに汗を浮かべながら目を瞑る男の顔は、とても滑稽に映った。 やっと唇を離した男に、あたしは冷たくこう言い放つ。 「これで満足した?もう終わりにしましょ」 「っ…!!」 逆上した男があたしの腕をひねりあげて、そのままあたしを壁に押し付ける。 ぐぅっと、痛みに声が出た。 あたしの首筋を舐めながら、スカートを捲り上げて太ももが露わになる。 下着の中に侵入してきた男のゴツゴツした指が、あたしの中心を弄ぶ。 太ももに男の固くなりつつあるモノを感じながら、どこか醒めていた。 あたしは人事のように今の自分を状況を見て、 これって、犯されるって言うのかなあ、なんて暢気に考えた。 「…っ…あっ…ん…」 体は正直なもので、心は別にあっても悦を感じて少し反応したらしく、息が漏れる。 かちゃかちゃとベルトを外す音が響いた。 ガタッ 下から物音が聞こえて、はっとした。 階段のところで、よく見知った黒い瞳と視線がぶつかって。 とても綺麗で、大きくて、少しタレ目がちの。あたしが大好きなひとの瞳。 ――シンジ!! 「うおっ」 あたしに絡みつく男の股間を蹴って、肩を突き飛ばした。 呆然とあたしを見やるシンジの横をすり抜けて、あたしは走った。 後ろで、モップやバケツが倒れて大きな音をたてた。誰かがあたしを呼ぶ声がする。 そんなのおかまいなしに、あたしは走った。
- 811 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 08:58:15 ID:???]
-
呆然とあたしを見る、見開かれた黒い瞳。 その瞳の中に、愉悦に喘ぐあたしの姿が、はっきりと映っていた。 シンジに見られた。見られてしまった。 女としてのあたしを、汚れたあたしを、あんな形で見られた。ずっと隠してきたのに! その事実が頭の中をぐるぐると駆け巡って、あたしを締め上げる。 一番シンジに見られたくなかった姿、そして、一番シンジにさらけ出したかった姿。 あたしは怖かった。 これをきっかけに、何かが変わるんじゃないかって。 そしてそれはあたしにとって、終わりへの始まりでもあったから。 とりあえず以上です まだありますけど、規制されてるのですみません ほんと長くて申し訳ないです
- 812 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 09:06:13 ID:???]
- GJ
続き気になる
- 813 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 09:21:36 ID:???]
- GJっす!
あとどれぐらい?
- 814 名前:674 mailto:sage [2009/08/26(水) 09:31:33 ID:???]
- 書き込めるかな?
>>813 ラストまではまだ書いてないです。 プロットは出来てんだけど、どうにも脱線しがちで。 あんま関係ないけどシンジがツンデレ気味だったのは、 本当に好きな相手にはちょっとツンデレしちゃう本編シンジから。(→父さん) じゃ、さっきの続きいきます NGワード キンモクセイ
- 815 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:32:17 ID:???]
- 朝の太陽のまぶしさも、ひんやりと落ち着いた空気も、テレビの中で元気に喋るアナウンサーの声も。
すべてがあたしを憂鬱にさせる。 新しい一日が始まったからって、すべてがリセットされるわけじゃない。 昨日のことを思い出して、あたしのさらに憂鬱になった。 あの後すぐに、あたしはひとりで家に帰ってすぐに熱いシャワーを浴びた。 汚いあたしを洗い流して、シンジに見られたという事実を、すべてを無かったことにしたくて。 普段ならそれで気分が晴れて、いつものあたしが取り戻せるはずなのに。 …都合よくいかないものね、ほんと。 その後、夕飯も食べないでずっと部屋に篭って、毛布に包まっていた。 ママがいなくて良かったと思う。 今週はずっと研究所に詰めっぱなしで家には帰ってこないから。 ケータイの画面を開いて、ママにおはようのメールを送信する。 ごめんなさい、ママ。 あたし今日、学校をサボるわ。 ケータイの履歴には、あいつの名前もシンジの名前も無かった。 昨日の雨がウソみたいに、窓から見える空は澄んでいて。 あたしが知ってる空の中では一番の高さだった。 やることもなく毛布にくるまりながらソファに寝そべって、ぼんやりと見知った天井を見つめる。 どうやってシンジに言い訳しよう、 どう誤魔化そうといくら考えても、何も思い浮かばなくて。 むしろ考えれば考えるほどに、 それが鎖のようにあたしを絡めこんで、深い海の底へ沈めようとする。 毛布を頭まで被って丸まって、あたしは目をつぶった。 まるで貝みたい。 深海に沈む貝ね。 クラゲの次は貝だなんて、まるでありきたりでセンスもない。馬鹿みたい。 あたしは自分で自分を鼻で笑った。
- 816 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:33:13 ID:???]
-
玄関の扉が開く音がして、あたしは慌てて飛び起きる。 …人の気配がする。 まさかママかしら、 と思って壁の時計を見たけれど、針はまだ午後の1時半すぎを指していた。 あたしは毛布を頭から被ったままで、玄関へと続く廊下をおそるおそる覗きにいく。 「アスカ、いるの?」 柔らかい声。優しい声。…シンジの声だ。 いつもならまっさきに飛びつく声でも、その時ばかりはびくりと体を震わせて、あたしは立ち止まった。 なぜシンジが、あたしの家の鍵を。 「…いるよね?」 息を殺す。 それでも布の擦れる音や息遣いが消えることはなくて。 「おじゃまします」 シンジが靴を脱いで廊下を歩いてくる音が聞こえてくる。 あたしはあせった。 どうしよう、まだなにも言い訳なんか考えてない。 とりあえず、その場から逃げようとして。 ゴンッ 「痛っ!」 毛布の裾を踏んづけて、おでこと鼻を床にぶつけていた。 後ろで、くくく…と笑う声がする。 「笑うな!不法侵入者!」 あたしは床に屈んだまま、シンジをキッと睨みつけた。
- 817 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:34:14 ID:???]
- 「不法ではありません。キョウコさんから借りましたー!」
勝ち誇ったように、鍵をぶらぶらと持ちながら見せつけてくる。 そのいつもと変わらないシンジに、あたしの心に巣くう不安が少しだけ和らぐ。 「…どういうことよ?あんた、学校は?」 シンジの服装はいつもの制服姿だ。 学生ズボンに、そして紺のVネックのセーター。 「途中でサボってきたんだよ。鍵は研究所に行って借りてきた。…アスカこそ、どうして」 あたしは何も答えないで、また毛布をすっぽりと被った。 まだ言い訳をなにも考えてない。 まだ会うのには早すぎる。 あたしの完璧な防御体制に、シンジがため息をつくのが聞こえた。 「僕、お昼まだなんだ。お腹空いたんだけど…なにかもらっていい?」 「………棚の中にカップラーメンがあるわ」 「じゃ、遠慮なくいただくよ」 毛布にくるまれた真っ暗な闇の中にあるは、シンジの動く音とあたしの鼓動、そして息だけ。 シンジは、あいつに愛撫され喘ぐあたしを見てどう思ったのだろう。 汚らしいと軽蔑した? それとも興奮した? あたしは前者であって欲しいと願う。 女として見られるよりも、貶される方がマシだった。 「ねえ、味噌と豚骨、どっちを食べていいの?」 「豚骨はあたしのだからダメ」 しばらくすると、お湯のポコポコと沸く音がしてきた。 蒸気に部屋が暖められて、少しだけ毛布の中の空気が暑くなる。 「…アスカも食べる?」 「いらない」 そう言ったのに。 シンジの言葉に答えるように、あたしのお腹がぎゅるると鳴った。 …恥ずかしい。 心と体は繋がってるなんて一体誰が言ったんだろう。ウソつきだ。 シンジがくすっと笑って、じゃあ豚骨だね、と言った。
- 818 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:35:30 ID:???]
-
シンジが作ってくれたラーメンをおとなしく食べてから、あたしはソファへ戻る。 毛布をずるずると引きずって。 豚骨ラーメンはやっぱりおいしかった。 台所から届いていたがさがさと片付けるような音が止んで、 シンジがリビングへとやってくる気配がする。 シンジの座る重みで、ソファが唸った。 「ねぇ」 毛布から少し顔を出して、隣にいるシンジを見る。 シンジは床に放っておいたあたしの携帯ゲームを持っていた。 電源の付く音がして、ゲームからマヌケなBGMが流れ出す。 あたしはそのまま続けた。 「忘れなさいよ、昨日見たことは」 自分でも苦しい言い訳だって分かってる。 でも、昨日のことを無かったことにするのが、あたしたちにとってのベストなの。 「人の記憶はそんな都合の良いようには、出来てないよ」 あたしの言葉を否定して、目は伏せままに濡れた黒い瞳だけが、ゆっくりとあたしを見る。 ぞくりと背筋が震えた。 …やめてよ、そんな目でみるのは。 「…いいから忘れなさいって言ってんの!」 「昨日…、実は」 あたしが語気を荒げても、シンジは淡々として。 「最初から聞いてたんだ、アスカと先輩の話」 あたしにそう告げた。 全部、全部知られてしまってたんだ…サイテーなあたしを。あたしの気持ちを。 たまらなくなって、あたしは立ち上がって逃げようとする。 けど、すぐにシンジが腕を掴んで。 「放しなさいよ!」 「嫌だ」
- 819 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/26(水) 09:36:54 ID:???]
- きつく握られて動けない。
「放せっ!」 叫ぶあたしを、黒い瞳を揺れらして、じっと見つめてくる。 「…どこへも行かないでよ、アスカ」 その瞳は、あの時の同じ、とても弱々しい色をしていた。 あたしを見つめて、その愛しさがあたしに絡みついて、身動きを取れなくする。 「もう無理だよ、限界だ」 強く、腕を引っ張られる。 一瞬のことだった。 気がついたら、あたしはシンジの腕の中にいた。 「他の男にアスカをあんな風にされて、 そんなものを見せつけられて、隣で笑っていられるわけないだろ!」 あたしの首筋に顔をうずめて、あたしを抱き締めて、叫んで。 吐き出す言葉が、あたしの心を震わす。 「意地を張って、自分を押し殺して、 これ以上アスカを奪われるのを黙って見てるのは嫌なんだ!」 背中に回された腕が、あたしを強く引き寄せた。 きつく、きつく、さらに抱き締められる。 あたしの体が壊れるぐらいに。 あたしの心も壊すように。 「好きだよ、アスカ…本当に、好きだ…」 耳にそっと触れて、熱い吐息に乗せて、シンジは囁いた。 ああ…。 あたしの心は喜びに震える。 欲しくて欲しくてたまらなかった、その言葉を告げられて。 それは、もっとも恐れていたことだった。 続く
- 820 名前:674 mailto:sage [2009/08/26(水) 09:38:48 ID:???]
- とりあえず以上です
お目汚しすんませんでした アスカは、とーちゃんかーちゃんが離婚したトラウマ抱えてます 描写不足ですみません では 今月中が無理だったら、もしかしたら来月は更新ムリかも知れません そうなったらすみません
- 821 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 09:52:49 ID:???]
- うわー寸止めorz
GJ
- 822 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 10:22:56 ID:???]
- >>820
GJ!! マジか…なんとか完結させてください!
- 823 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 10:33:36 ID:???]
- GJ
シンジの吐露がいいな
- 824 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 11:32:21 ID:???]
- つまんね
糞レベルだな
- 825 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 11:36:09 ID:???]
- …と、糞レベルすら書けない便所コオロギが申しております。
- 826 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 11:40:05 ID:???]
- ッつあああああああああ!!!!!
キンモクセイったあああああああ!!!! アスカ素直になれよ…ぐふぅ。GJでしたっ続き楽しみにまって…ます…うぐぅ
- 827 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 15:56:45 ID:???]
- やばいパシャりそうだ、俺>キンモクセイ
- 828 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 16:44:35 ID:???]
- 結末が早くしりたいけど、
終わってしまうのは嫌だな。 いつまでも読み続けたい(;´Д`)…ハァハァ<キンモクセイ
- 829 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 18:21:01 ID:???]
- 気持ち悪い感想が増えてきた…
- 830 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 18:25:29 ID:???]
- うああああ!!!
帰ってきたら、とんでもない事になってるな キンモクセイさん待ってました 俺は、キンモクセイさんの世界に引きずり込まれて、出られない状態です
- 831 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 18:57:32 ID:???]
- しばらくそこに籠もってくれw
みんなが忘れた頃にまた出てこいw
- 832 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 18:58:09 ID:???]
- 男と女の関係になりたいシンジと
なりたくないアスカか〜 これは難しい
- 833 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/26(水) 19:03:18 ID:byNb26K6]
- GJにも程がある
キンモクセイに埋もれてしにたい
- 834 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 20:17:23 ID:???]
- すいません。でも、言わせてください。
前にも書いたと思いますが、もう一回言います。 告白するには勇気がいります。 シンジは勇気を出して告白した。 アスカも本当はシンジが好きなんだと思う 二人とも恋愛するのが不器用なんですね。 本当に人を好きになるのは難しいですね 俺も興奮してしまいました。 そして+3冊です 次の投下は 8月29日か30日です。 <アイス再び…>
- 835 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 20:32:20 ID:???]
- >>834
なんか憎めないわお前ww
- 836 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 20:37:18 ID:???]
- いや、お前もう来なくていいから…
見苦しいから…ね?
- 837 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 20:59:39 ID:???]
- 買った小説×30回読んでから来い
- 838 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:06:21 ID:???]
- 読んだからって上達するもんなの?
純粋な疑問
- 839 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:07:17 ID:???]
- >>836
そうか?俺は結構好きだけどな 何より 俺じゃ文章書けないしな
- 840 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:11:32 ID:???]
- 最近は大分マシになったと思うぞ
俺もまだまだだし…
- 841 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 21:17:48 ID:???]
- すいません。
今、暴走しています。 あと、29日か30日に投下したら止めます。たぶん そして次の投下は、10月以降です。 それまで我慢してください。 空気クラッシャーですので
- 842 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/26(水) 21:25:42 ID:Wia/LNTd]
- シンジは告白なんかしないよ
- 843 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:32:07 ID:???]
- >>841
298 名前: if [sage] 投稿日: 2009/07/27(月) 22:38:56 ID:??? やっぱりプロは違うな 昨日、調子に乗ってサキエル話と シャムシェル話を投下しようと思っていたが、やめて良かったよ またこのスレが大惨事になるとこでした・・・いや俺か・・ この話はいいな。癒されるな なんか元気が出てきた、明日も仕事が頑張れる。 みなさんお休みなさい 314 名前: if [sage] 投稿日: 2009/07/28(火) 23:53:56 ID:??? どうもありがとうございます 今、シンジ君に戦略自衛隊に入隊させて訓練する話を考えています 最後は旧劇場に絡めようと思います 多分、投下はしません いや、出来ない では、おやすみなさい 今度こそ、さよなら お前の飽きっぽい性格に付き合わされるスレ住民の気持ちを考えたことあるか?
- 844 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:36:51 ID:???]
- >>841
なんで最低限のルールを守らないの?
- 845 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:42:13 ID:???]
- >>838
マジレスすると、実際に書かなきゃダメ 好きな作家の雰囲気とか文体とかマネしたり
- 846 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 21:50:38 ID:???]
- >>842
するよ 好きな子になら シンちゃんって結構積極的だし頑固で一途だぞ?
- 847 名前:if mailto:sage [2009/08/26(水) 21:58:49 ID:???]
- もう逃げない
- 848 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:06:02 ID:???]
- キンモクセイすごすぎる。
- 849 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:06:06 ID:???]
- >>847
三年ROMれ
- 850 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:12:18 ID:???]
- 今朝のこと、誰かに話したくてしょうがない。
「おっはよー!ヒカリ〜!!」 「どうしたの?今日なんかすごく機嫌いいけどなんかあったの? 「んーまぁね、ちょっと聞いてよ。今朝シンジがねぇ…」 あたしは近づいてくるあいつに気付かずに言いかけた。 「ちょっと!!言わないって約束したじゃないかぁ!」 「あ〜らシンジ、そーだったわねぇ〜」 ヒカリのほうを見て、「あとで話す」と口を動かせた。 「んじゃアスカ、教室のカギ直してくるから!」 どうにか伝わったようで、走って行った。 振り向くと、シンジはふくれっ面。 そんな表情するからいつまでたっても子供みたいなのよ。 そんな子供に惚れたのは誰だったか今は忘れた。 「なんで言おうとしたのさ、言わないって約束だったのに…ひどいじゃないかぁ」 「ごめんごめん、ちょーっと口がすべっちゃってぇ…へっへー」 「もう…ほんとアスカは口が軽いんだからぁ。」 「なぁんですってー!!」 「シンジくん!おはよ!」 「おはよう、霧島さん。」 満面の笑みでシンジに近づく。 何にやついてんのよ。 今すぐ蹴り飛ばしてやりたいけど、 今朝のことがあったから特別に許してあげるわ。 そう思いながらもマナの声を聞くと無意識にイライラしていた。 「あっ、居たのぉ?おはよう〜」 マナは余裕の笑顔であたしに言った。 「…おはよう」 たぶんあたし、今笑ってない。 こんなことになったのも、こないだの出来事があったからだ。
- 851 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:13:31 ID:???]
- >>834
気持ち悪いなもう来るなよ
- 852 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:13:58 ID:???]
- ある日、あたしはマナに放課後に呼び出された。
「あたしね、碇くんのことが好きなの〜。 それで確認しておきたいことがあるんだけど。」 「…なに?」 「惣流さんって、碇くんとどうゆう関係なの?」 「どうゆうって…ただの幼馴染よ。 そもそもあんた転校してきたばっかなのにいつシンジを好きになったの!?」 「ん〜初めて、見た時かなぁ〜。 でもなにもないならよかったぁ〜それじゃあね〜」 いやなことを思い出していると、チャイムの音で我に帰った。 「さぁーて、英語の準備しなきゃあ〜」 そういって自分のロッカーのほうへ走った。 「ほんとだーはやくしなきゃ」 碇と霧島だから、出席番号が近いのでロッカーも近い。 あたしはずっと後ろのほう。 なによ、まだなんか話してる。 でもあたしはあいつの夢にあんな形で出てきたんだから。 ぜんっぜん負けてないわよ。 そんなことを考えながら、席に着いた。
- 853 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:15:09 ID:???]
- 「はーい、じゃあ教科書90ページ開いて」
うそっ…間違えて国語の教科書持ってきちゃった。 仕方ない、先生に言って取りに行こう。 そう思って手を上げようとしたとき、後ろから教科書を持った手が伸びてきた。 「いいわよ、あんたどうやって授業すんのよ…」 そう言った瞬間、表紙に書いてある見慣れた落書きに目が行った。 「これ、あたしの?」 「そうだよ。アスカが国語持って行くの見たんだ。 呼んでもぼーっとしてて聞こえてなかったみたいだし。」 「ありがと」 こんなことがある度、あたしはシンジへの気持ちを再確認する。 困った時に何も言わないで助けてくれるこの性格は、 口だけ「守ってやる」とかぬかしてるその辺の男とは違っていた。 ただ、自然にこんなことを誰にでもする。 それはさっきみたいにあたしを傷つけることもあった。 でも結局はまた引き寄せられる。 馬鹿ね、あたしって。
- 854 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:16:05 ID:???]
- 「弁当や弁当〜!これこそが学校最大の楽しみや〜」
「ヒカリ、今日は屋上で食べない? 教室に馬鹿が三人もいるから話も出来ないわよ。」 「え、えぇ。」 「ちょーっとヒカリ、それ鈴原の持ってたお弁当箱と一緒じゃない?」 「えっ、いきなりなにを言うのよ!」 「あんた、あたしの話だけ聞こうったってそうはいかないわよー。」 「うん…まぁ鈴原んち、妹が入院してたりで大変だから、いっつも食堂のパンばっか食べてるのよ。 だからたまにはお弁当も、どうかなって…。」 「へぇ〜、案外うまくいってんのね。」 あたしがうらやましそうな顔をしたのか、ヒカリは聞いてきた。 「アスカはどうなの?シンジくんと」 「なんであいつが出てくんのよ!」 もう今更隠しても意味ないか…と思いつつもつい出てしまうこの言葉。 「まあまあ…、今朝の話はなんだったの?」 「んーとね、大したことない話なんだけどね、」 そういって風邪ひいたときに看病してくれた話、 夢でお嫁さんになった話、一時間目の英語のときの話をした。 「そっかぁ。やっぱりアスカ、シンジくんのこと好きなんだぁ。 でもね、さっき体育のとき噂になってたんだけど…」 「えぇ!?マナが告白!?」 「うん…今日するって。」 まだ負けと決まったわけじゃない。 でも…気分が悪くなった。 「残り、食べていいわよ。」
- 855 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 22:18:33 ID:???]
- リアルタイムGJ!
- 856 名前:ふぅ。 mailto:sage [2009/08/26(水) 22:59:50 ID:???]
- とまあ、一応こんなかんじです。
感想ありがとうございます。 今回地の文増やしてみました。 いや、少ないですね(笑) 今から付け足してもって意見もあったんですが やっぱりあったほうがいいかなと。 ご指摘ありがとうございました。 これ、上と下みたいなかんじで 二部構成みたいな感じにしようと思ってます。 長くなりますが…すみません。
- 857 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 23:00:44 ID:???]
- GJです!
出来れば「今日の投下はここまで〜」みたいなレスが欲しいです
- 858 名前:857 mailto:sage [2009/08/26(水) 23:04:15 ID:???]
- >>856
ああ、被った。ごめんなさいw
- 859 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/26(水) 23:13:44 ID:???]
- >>856
GJ!
- 860 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 01:14:41 ID:???]
- ふう。さんイイよー!嫉妬するアスカと素直なシンジが可愛いw
あと個人的に、恋のライバルはやっぱマナがいいね!
- 861 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 13:30:48 ID:???]
- ふぅ。さんGJ!
2人のやり取りが微笑ましいです。
- 862 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:10:27 ID:???]
- 円谷さんや軒亜さんはパッタリ来なくなったな...
- 863 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:13:58 ID:???]
- 円谷さんは、少し様子見タイムと自サイトに書いてた
- 864 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:40:55 ID:???]
- なぜ様子見?
- 865 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:42:53 ID:???]
- ifを畏れているのだろう
- 866 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 17:56:53 ID:???]
- >>864
自サイトに直接書くか、一旦こちらに投下して溜まったら転載か迷ってるみたいね。 俺は一旦ここに投下してもらった方が見やすいなぁ。織月さんもそうしてるみたいに。 まあもちろん決めるのは本人だけどさ。
- 867 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 18:19:17 ID:???]
- 円谷氏自サイト持ってたん?
- 868 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 18:27:12 ID:???]
- 投下してもらったほうが感想書きやすいし、嬉しいけどなw
- 869 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/27(木) 19:03:30 ID:???]
- >>867
>>153
- 870 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 01:35:51 ID:???]
- >>500
バッハとパッヘルドル:カノンを 買って来た iPhoneにも入れた 準備は出きた iTunesで同期するなら レンタルで良かった気がするが•••
- 871 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 02:31:58 ID:???]
- >>870
パッヘルベルな。 ブラームスならハイドンバリエーションなんか聴きやすいぞ。
- 872 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 08:12:28 ID:???]
- >>871
今度はレンタル屋さん行ってみる
- 873 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 08:19:23 ID:???]
- >>872
無伴奏チェロ組曲も一度聴いてみて。 個人的にはカザルスのやつが好き。
- 874 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 08:36:44 ID:???]
- って、すでに買ってたのか。めんご。
- 875 名前:674 mailto:sage [2009/08/28(金) 10:01:00 ID:???]
- 前回投稿したところがあまりにも中途半端なことに気づいて、きりがいいとこまで投稿してしまい
たぶん今日終わりそう。ふう ・異性系イタモノ注意 NGワード キンモクセイ
- 876 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 10:02:06 ID:???]
- 重なり合う体に、シンジの鼓動を、体温を、息を感じてしまう。
耳から頬へ、頬から額に。 ついばむように口付けをされて、 そのたびに体の奥がじんと熱くなって、あたしは身じろいだ。 「アスカ…」 そんな甘い声であたしを呼ばないで。 そんな優しい瞳であたしを見つめないで。 どうして。 どうして。 どうしてあんたは! あたしは何も変わりたくないのに、このままでいたいのに。 逃げ出したくて、でも。 あたしの中のシンジを求める心が、 歓喜に震える女のあたしが、あたしを内側から縛りつけて。 …あたしを身動き出来なくするの。 やがてシンジの息が、あたしの唇へと近づいてくる。 「…だめっ、だめよ……シンジっ…」 …それ以上はやめてっ。 今ならまだ、間に合う。 あたしたち、友だちのままで…! 喉を震わせて、やっとのことで搾り出した声はひどく掠れていた。 その声を塞ごうとするように、シンジがあたしの頭を抱き寄せて。 「んっ…!」 押し付けられたシンジの唇は、 想像していたよりも薄くて、少し、かさついていた。 こんなに愛おしくて、こんなに悲しいキスは初めてだった。 視界が滲んで、涙が頬を伝っていく。
- 877 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 10:02:58 ID:???]
- 「…っ…もう、終わりだわ…!」
シンジの唇から顔を逸らして、あたしを抱き寄せる体を突き飛ばした。 そして、そのまま床にへたり込んでしまう。 ポロポロと涙が零れて、止まらなかった。 嗚咽が漏れた。 もう、今までのあたしたちでいられなくなったことが。 あたしたちが男と女になってしまったことが。 それが悲しくて。 そう、いずれパパとママのようになってしまうんだわ…! 「…アスカ、泣かないで」 あたしの頬に伸びてきた優しい手を、払いのける。 いずれいなくなってしまう優しさなんて、いらない。 もういらない。 「うるさい!! …あんたはいつもそうよ。 自分ばっかり勝手に先へ進んで、あたしは取り残されるばっかりでっ…!」 胸の内に隠していた感情の奔流が、言葉が、涙とともに溢れ出る。 「何が好きよ…! あんたが先に裏切っておきながら今さらなによ…! あたしだってずっとずっと好きだったわ! あんたがあの女と付き合う前から!ずっとよ!」 シンジはじっとあたしを見つめている。 その瞳の中に、みっともなく泣き叫んで、喚いてるあたしがいる。 喉が潰れそうに痛い。 「でもあんたがあの女と付き合うようになって!痛くて、苦しくて…! どうしようもなくて… だから他の男で寂しさ紛らわせたの! その間もずっとあんたのことしか考えてなかったわ!」 そうすればシンジに抱かれているような気になれた。 女のあたしが嬌声をあげて喜んで、そんな自分に吐き気がした。
- 878 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 10:03:40 ID:???]
- 「あたしだって、あんたにキスされたかった…
あたしの初めてだってあんたにあげたかった…! でも、あんたは他の女を見て、あたしを見てくれなかった けど、やっぱりあたしはあんたが好きで 一緒にいたくて…」 苦しみも、切なさも、痛みも、我慢した。 笑ってシンジにウソついて、自分にもウソついて。 重力に引かれるままに涙がぽたぽたと床の上に滴り落ちて、まるで水たまりのよう。 「友だちなら…ずっと一緒にいられると思ったから…… あたしはっ…あたしはあんたと一緒にいられれば… 何も変わらないままで、ずっとずっと一緒にいられれば… それだけでよかったのに…なのに、どうして…」 声をあげて、わぁわぁ泣いた。 まるで幼い子どもみたいに、きっと顔は真っ赤なって、涙でぐちゃぐちゃで。 とても酷い顔だったと思う。 「……アスカ、ごめん…」 力無く床に投げ出されたあたしの手に、シンジが手を重ねる。 その手をまた、はねのけて拒絶した。 「…あんたとあたし、もう終わりよ…!おしまいなのよ!」 変わらないものなんてない。 そんなこと、最初から分かっていた。 人は流れ、時は流れ、気持ちも流れていく。 保証のある関係なんてどこにもない。 シンジもいつか、パパのようにいなくなる。 きっとそうだ。 それが怖くて、あたしはまた自分にウソをついた。
- 879 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 10:04:32 ID:???]
- 「出ていけ…!あんたの顔なんて見たくない!あんたなんて、もういらない…!!」
シンジの傷ついた瞳を、悲しみに歪む眉を、去っていく背中を見たくなくて、あたしは膝を抱えて俯いた。 シンジのいなくなった部屋の中で、俯いて、目を瞑って、ただ泣き続けた。 終わらせたのはあたし自身だ。 本当に、馬鹿ね。 14歳のあたしが、隣で泣いていた。 シンジとあの日見かけたキンモクセイは、すでに散ってしまっていた。 深緑の葉だけを残して。 地面の上に、茶色くなってしわがれたかけらが散らばっている。 あの花のなれの果てだった。 あの、強く、噎せ返るほどに甘い香りは、もうしない。 続く とりあえずいじょう あともう少し
- 880 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 10:14:59 ID:???]
- GJ!
アスカ…素直になれよな。
- 881 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 10:31:10 ID:???]
- えっ!
シンジ帰ったの!?
- 882 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 10:41:02 ID:???]
- >>873
きた〜 BGM付きで逝くぜ
- 883 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 10:49:59 ID:???]
- 明日までの期限の報告書が有るんだ
無理言って 有給休暇をお願いしたんだ アスカとシンジが幸せになれれば もう どうでもいいや
- 884 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 10:57:11 ID:???]
- うは常に寸止めキンモクセイ。
でも、好きだ…ありがとう
- 885 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 11:11:32 ID:???]
- もうヤバイ
- 886 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 11:33:56 ID:???]
- 読者側で感想じゃなくて自分語りしてる人たちは何なの?
うざいことこのうえないんだけど
- 887 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 11:38:40 ID:???]
- べつにええがな
- 888 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 11:41:30 ID:???]
- >>886
お前もじゃない•••
- 889 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 12:05:25 ID:???]
- 作者の自分語りは文句言って
読者のはありってのはおかしい
- 890 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 12:05:35 ID:???]
- 盛り上げるための不自然な所為を繰り返してアスカがキチガイ染みたLASになるのは、良くあること。
最後に素直になるのも類型的で、今更感はあるなあw
- 891 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 12:07:57 ID:???]
- まぁ気にせずに流れ戻そうや
- 892 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 12:37:56 ID:???]
- おお!キンモクセイさん相変わらずGJです!!
毎回楽しみにしてます でも、もうすぐ終わるんですよね… うれしいような悲しいような複雑な気持ちです 最後はアスカとシンジが結ばれて、幸せになってほしいです
- 893 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 14:19:35 ID:???]
- >>890
だがそれがいい キンモクセイGJすぎる 二人が幸せになるといいな…
- 894 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 14:23:45 ID:???]
- 投下スレの作品に何を期待しているんだおまいらは。
そこそこの作品がそこそこ読めりゃいいんだよ。
- 895 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 15:20:00 ID:???]
- if「じゃあ俺の作品も読んでください」
- 896 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 15:56:33 ID:???]
- 分かった。
俺が悪かったから許してくれ。
- 897 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 17:38:40 ID:???]
- 投下待ち
- 898 名前:if mailto:sage [2009/08/28(金) 17:53:54 ID:???]
- 呼んだ
- 899 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 17:54:43 ID:???]
- >>899
まったく呼んでない
- 900 名前:if mailto:sage [2009/08/28(金) 17:59:19 ID:???]
- 失礼しました
- 901 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:00:46 ID:???]
- >>898読んだ?
- 902 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:29:27 ID:???]
- >>901
次の投下で明らかになるだろう どうせ読んでないから時間の無駄な落書きを披露してくれると信じてる
- 903 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/28(金) 18:31:44 ID:oJfbKVQg]
- >>890
毎度思うんだがタダで小説読んでるくせになんでこんなに偉そうなの? 何様だよw
- 904 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:34:49 ID:???]
- 気持ちはわかるが構うなよ
- 905 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:35:41 ID:???]
- このスレでは読者の方が偉いらしいしな
- 906 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:38:59 ID:???]
- >>905
金を払っていればそうだけど、タダで読ませて貰ってる以上 それは無いよな。
- 907 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:40:08 ID:???]
- もういいから
スルーしようぜ、変に荒れるだけだって
- 908 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:40:24 ID:???]
- >>903
荒らしたいだけの人でしょ。文句しか書いてない。
- 909 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:43:19 ID:???]
- sage
キンモクセイお待ちしておりますm(__)m
- 910 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 18:44:10 ID:???]
- 俺はたとえ上手くても、上手くなくても読めるだけで満足
- 911 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 22:39:19 ID:???]
- >>879
キター!GJ! このスレに限らず監視して変な方向に持っていこうとする粘着がいるけど 気にせず投下してほしい。キンモクセイさんの作風、大好きです。
- 912 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 22:59:11 ID:???]
- >>903
駄作を投下するのも自由だし、キツイ評価を言うのも自由。 それがこのスレ。
- 913 名前:674 mailto:sage [2009/08/28(金) 23:13:51 ID:???]
- ばんわ。
なんかもうガツガツカツカツですが、なんとか出来た。最終回です。 もう少しちゃんと練りたかったけど、カンベンです そいや、前回のとこでよっこらセックスさせようか迷ったんだけど結局やめた。 ・異性系じゃなくなったけどイタモノ注意 NGワード キンモクセイ
- 914 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:15:03 ID:???]
- あれからのあたしたちはお互いを避けるように何も話さず、視線も交わさず。
小さい頃からあれだけ同じ世界を過ごしてきたのに。 今も同じ空間に、同じ次元の中に生きているのに。 まるで遠い存在なって、お互い、見ないフリをした。 シンジが遅刻しないで、ひとりで学校へ行くようになって。 あたしがシンジと時間をずらして登校するようになって。 やがて隣の部屋から、朝の慌ただしいおばさんの声もシンジの声も消えて、 静かに朝を迎えるようになったのはいつだっただろうか。 学校が同じでもクラスが別だと、関わることもほとんどない。 お互いに共通の友人なんていないし、シンジがいなくなった穴を埋めるように、 あたしはヒカリやクラスの女友だちとよく遊ぶようになっていた。 学校で見かけるシンジは、よく男子たちとつるみながら笑っていて。 ああ、あいつは大丈夫なんだ、と安心しながらも少し胸が痛かった。 時がすべて癒やしてくれる。 時がすべてを洗い流してくれる。 …そんな言葉はウソだ。 ずっと一緒だったシンジが、当たり前のように一緒にいたシンジが、そばにいない。 ヒカリと遊んでも、学校の友だちと騒いでも、虚しさしか感じなくて。 顔は笑っていても、心は笑えなかった。 シンジの姿を見るたびに胸の奥がつぶれて、ぐしゃぐしゃになって、その痛みは日に日に強くなる。 ひとりでいる時に、ふと、シンジを思い出して、涙が零す。 自分で投げ出して、いらないと叫んで、いなくなったらひとりで泣いてる。 なんて馬鹿なんだろう、あたし。
- 915 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:15:57 ID:???]
-
それでも時は流れ続けていく。 ただ淡々と、残酷に。 あたしがいくら泣いて叫んでも、誰も立ち止まってくれやなんかしない。 ひとり置いていかれないように、あたしはがむしゃらに前へ進むしかなかった。 心に大きな穴を空けたままで。 あいつのいない、何も無い日常を過ごしていく。 シンジは、どうなのかな。 きっとシンジは、何事もなかったように前へ進んで、またひとり歩いていくんだろう。 その春。 風の噂で、あの男は某大学へ受かったと聞いた。 あたしと別れて、別の世界に生きて、次は新しい世界へと歩みを進めていく。 悲しみもない。一抹の寂しさすらない。 心から、あいつも頑張ったんだなぁって、そう思う。 気が付けばあたしはもう、3年生になっていた。 「惣流はドイツの大学へ入学希望だったな」 「はい」 「成績も申し分ないし、まあ、大丈夫だろう」 模試の結果が書かれた紙を見て、先生が笑う。 去年の秋に、シンジと離れてすぐに、あたしはママと一緒にドイツへ帰ることに決めていた。 ママはあたしがドイツへ帰ることを、笑って受け入れてくれて。 あたしとシンジのことも気づいているはずなのに、何も言わなかった。 おばさんやおじさんも、あたしに何も言わないで、いつもの笑顔で接してくれる。
- 916 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:17:17 ID:???]
- たぶん、ママたちなりに気遣ってくれてるんだと感じた。
日本の高校に通ってるあたしは、ドイツの大学に入るためには語学資格が必要で。 受験勉強で、特別なことと言えばあたしにとってはそれくらい。 あとはこのままセンター試験でいい成績を取れば大丈夫、と先生がまた笑った。 ある日、あたしはあの小さなレコード店を訪れていた。 「久しぶり、おじさん」 「おお、いらっしゃい。あの時のお嬢さん」 中はあいかわらずくたびれた匂いがしていて、出迎えてくれたおじさんの笑顔も変わらない。 「お元気でしたか?」 「ん…まぁね。おじさんは?」 「ははは…私はねえ。どうも最近、腰の調子が悪くてね」 この年になると、立ったままは辛くて、と苦笑いするおじさんの足元に小さな椅子が見えた。 あの時には無かったものだ。変わらないと思ったけど、やっぱりあの時とは少し違う。 「あのね、おじさん」 「ん?」 「バッハの無伴奏チェロ組曲と、ブラームスの前ここで聴いてたやつ…置いてある?」 おじさんは、どの演奏家のものがいい?って訊いてくれたけど、別に誰のものでも良かった。 あたしはチェロの音色が聴きたかっただけだから。 おじさんのおすすめしてくれたものを適当に選んで、代金を渡す。 「幼馴染の彼は、どうしておられるのかな?」 「きっと、元気よ。たぶん」 お釣りを受け取りながら、あたしはあっさりと答えた。 おじさんの表情が、少し淋しげに曇る。 「それじゃ、おじさん」 おじさんの、ありがとうという言葉を背中に受けながら、あたしは店を出た。
- 917 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:18:10 ID:???]
-
いくら名演奏家と呼ばれる人たちのチェロを聴いたって、やっぱりシンジの音色とは違って。 あたしが好きなのは、あの少し拙くて、でも美しくて柔らかいチェロの音色だ。 こんなCDで、あたしの胸に空いた穴を埋めることなんて出来なかった。 「シンジのチェロ…また聴きたいな…」 ぽつりと、呟いた。 春が終わって、夏も過ぎて、季節の隙間がやってくる。 遠くなっていく空を眺めながら、あたしはいつも、シンジを想う。 あのキンモクセイも、再び美しく花を咲かせていた。 散っても散っても、この世に生きている限りこいつは咲き誇り続けるんだろう。 花を眺めながら、なんてしたたかなやつ、と笑った。 風がそよいで、さわさわと花を揺らす。甘い香りが、広がった。 あんたの中のキンモクセイ、まだ咲いてるね。 前よりもたくさん。とても綺麗。 14歳のあたしが、悲しげに微笑んでいる。 ごめんね、とあたしは呟いた。 時間とともに人は変わって、心も変わって、やがて終わりを迎えるはずなのに。 シンジへの想いは募るばかりで、さらに大きく膨らんで。 もうどうしようもないけど、ただ、シンジに会いたいと思った。
- 918 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:18:56 ID:???]
- 「アスカ」
穏やかで、柔らかくて、少し鼻にかかったような声。 声の高さは変わっても、奥に隠れる優しさは小さい頃から変わらない。 何度も何度も聞き慣れた、「アスカ」という言葉。あたしの名前。 幻のように聞こえてきて、あたしははっとする。 後ろに、シンジがいた。 初号機と名づけた紫色の自転車にまたがって、あたしを見てる。 「後ろ、乗る?」 訊かれて、あたしはこくんと頷いた。 ああ、懐かしい。シンジの背中だ。 男のくせに華奢で、少し猫背気味に自転車を漕ぐところなんて変わらないね。 泣きそうになるのを抑えて、あたしはシンジの腰をぎゅっと掴んだ。 「久しぶりにさ」 シンジが、前を向いたまま言う。シンジの、丸い後頭部が揺れた。 「久しぶりに、ふたりでしよう。河川敷のとこで、キャッチボール」 「うん」 風は穏やかで、川の水面を優しく揺らす。 草木は、夏の冴えるような緑から、少しずつ色を変えていた。 春のような明るさは無いけれど、穏やかな優しさを感じる。 嫌いじゃない、とあたしは思う。 子どもたちの明るい声が響いた。 はしゃいで、走り回って。ふと、女の子が転んでしまう。 泣き始める女の子に、男の子が駆け寄って慰めていた。
- 919 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:20:42 ID:???]
-
あたしたちはここに来てからずっと、無言でボールを投げ合っている。 お互いに何も話しださず、ただ黙々と。 不思議に緊張した空気は無く、緩やかに時間は過ぎていった。 「あれからさ」 最初に口を開いたのはシンジだった。 シンジが投げた白いボールが空を飛んで、あたしの左手のグローブへと落ちてくる。 「あれから…色々考えたんだ。 アスカと離れて、ひとりになって。 僕はずっと、知らない間にアスカを傷つけてたんだって分かって… だったら、アスカの言うとおり僕なんていない方がいいんじゃないかって。 そう思って、離れてた。 こんなことになるなら、告白しなきゃよかったって…何度も後悔してさ」 「シンジ、シンジは…悪くないわ」 シンジへとボールを投げる。綺麗に曲線を描いて、そのままグローブに吸い込まれていった。 「なんにも、悪くない」 「うん、僕もそう思う」 にやり、と。 シンジがあんまり、明け透けに笑うものだから、あたしは少し呆気に取られてしまった。 「考えれば考えるほどさ、 好き同士だったのにどうして離れなきゃいけないんだろうって。 僕は単純でバカだから、もやもやしながらそればっかり考えてた」 そう言って、シンジが投げる。 あたしは受け取れずに、ボールがグローブから転がり落ちた。 「それは…、あたしが臆病だからよ」 ボールがコロコロと転がって、あたしから離れていく。
- 920 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:22:26 ID:???]
- 「ほんとはね、嬉しかった。
シンジがあたしを好きだって言ってくれて、本当に嬉しかった。 でも、同時にとても怖くなったの。 あんたがパパみたいに他の女を好きになって、あたしの前からいなくなったらどうしようって。 友だちならいいわ。ずっと一緒にいられるもの。終わりがないもの」 「…自分の心にウソついて、苦しみ続けながら?」 はっとしてシンジを見る。 シンジは、あの優しい瞳をあたしに向けて、そのまま続けた。 「アスカの言う通り… 人の心は刹那的で、あやふやで、そこに絶対なんてものはないよ。 恋人であっても友だちであっても家族であってもそうだ。 昨日は笑いあってたのに、次の日には憎くなって殺してしまうことだってあるかもしれない。 会いたいと願っていた相手だったのに、 いざ会ってみると怖くなって首を絞めてしまうかもしれない。 愛しいと感じていたのに、次の瞬間突き放してしまうかもしれない」 「そうよ、だから怖かったのよ! ……分かってたわ。本当は。友だちなんてもの、みせかけだけの希望にすぎないって。 でも、怖くて。それでもシンジのそばを離れたくなくて。 関係が崩れた瞬間、すべてを失ってしまうんじゃないかって…!」 あたし自身が壊したとは言え、事実そうなった。 子どものような関係でいられなくなったあたしたちは、散り散りになって。 それぞれ、別の世界で生きていこうとしていたはずだ。 なのに、今さらどうして。 転がったボールの方へ、シンジがゆっくりと歩いていく。 「…僕だって怖かったよ。この1年間も、ずっと怖かった。 アスカが違う誰かを好きになって、僕のことなんて忘れてしまったらどうしようって」
- 921 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:23:56 ID:???]
- ボールを拾って、川の向こう岸を見つめるシンジ。
あたしからは、シンジのうしろ姿しか見えない。 シンジの背中、シンジの黒い髪。ああ、変わらない。 その顔を見ることは出来ないけれど、すこし、その手が震えているようだった。 「さっきだって、もしアスカが僕を拒絶して、一緒に来てくれなかったらって …そう考えたら、怖くて仕方なかった。アスカと一緒で、僕も臆病なんだ。 でも、僕はアスカより単純でバカだから」 シンジが振り返る。 「アスカの……」 少し間が空いて。 なに?、とあたしは首を傾けた。 シンジが口を開く。 「アスカのお尻がさ。初号機の後ろにないと、寂しいんだ。アスカの大きいお尻が」 「――っ!!ばかシンジ!!!!」 グローブを思い切り投げつけてやる。 バシッ!と大きな音を立てて、見事シンジの顔へ命中した。 「大きいってなによっ!!!あたしのこのお尻のどこが!」 くくくっ…と、お腹を押さえてシンジが震えていた。 グローブの当たった鼻を真っ赤にさせて、よく見れば笑ってる。 「よかった、やっぱりアスカはアスカだ」 そう言って微笑んだシンジの笑顔が、あまりにも綺麗で。 あたしは真っ赤になって、俯いてしまった。 去年よりも汚くなった赤いスニーカーが、一歩ずつあたしに近づいてくる。 あたしの前でその赤いスニーカーが止まって。 俯くあたしを覗き込むようにシンジが身を屈めた。 シンジの顔が目の前に突然現れて、あたしの心臓が跳ね上がる。 じっと見つめる黒い瞳から、あたしは目が離せない。 「やっぱり僕は、アスカが好きだよ…今まで以上にもっと好きだ だからこそ今の瞬間を、アスカと一緒にいたいんだ。大好きな、アスカと」
- 922 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:26:05 ID:???]
- シンジの瞳の中に、バカみたいに赤くなってるあたしがいた。
これ以上にないくらい心臓が跳ね上がって踊ってる。 シンジの気持ちが、まだあたしを想ってくれてる気持ちが、本当に嬉しかった。 シンジへの想いが、感情が、また大きく膨らんで、あたしの瞳から涙となってポロポロと零れた。 「あんたバカね…こんなバカでめんどくさい女、まだ好きなんて…」 泣きながら、笑う。 「ばかシンジには、ばかアスカじゃなきゃ駄目なんだ」 だって、ふたりともバカだから、とシンジも笑った。 「バカっ…!」 そのまま勢いよくシンジに飛び込んで、思いっきり抱き締めた。 わーっ!と叫びながら、シンジが後ろへ倒れこむ。 「あたしも、好き…!好きよ、好き…大好きよ。ばかシンジ…!」 あたしの言葉に答えるように、シンジの腕が、ぎゅうっとあたしを抱き締め返してくれる。 ねえ、シンジ。あたし、シンジを好きでいてもいいのかな。 ふたりで芝生の上に倒れこんで、強く強く抱き締め合った。 「わーバカップルだー!」 「ヒュー!らぶらぶぅー!」 「はぐ、してるぜ!はぐ!」 「ガーイジン!ガーイジン!」 はやし立てる子どもの声がして、はっとして顔を上げる。 シンジとふたりで周りを見ると、4人の男の子に囲まれていた。 その少し後ろに、目をキラキラさせながら顔を赤くして、あたしたちを見る女の子がふたり。 河川敷の道を走る自転車のおじさんもあたしたちを茫然と見てる。 高架橋の下にいる野球帽を被った少年も顔を赤くしていて。 自分たちが公衆の前で何をしていたかに気付いた。 恥ずかしさに、体温が一気に上昇する。 馬乗りになった状態だったあたしは、慌ててシンジから離れた。
- 923 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 23:28:38 ID:???]
- 支援
- 924 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 23:33:23 ID:???]
- 支援
- 925 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 23:38:31 ID:???]
- 支援
- 926 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 23:39:12 ID:???]
- SSというよりも携帯小説か、コレは。
- 927 名前:キンモクセイ mailto:sage ケータイから [2009/08/28(金) 23:45:03 ID:???]
- 「あ、こっちのねーちゃんほんとにガイジンだ」
「まっかっかー!」 「う、うるさい!!」 叫んで、隣のシンジをちらっと見る。 シンジも真っ赤になって俯いていた。 「い、行きましょシンジ!」 「う、うん」 シンジの腕を引っ張りながら、その場から逃げ出す。 後ろから子どもたちの、やんやとはやし立てる声がまだ続いていた。 日は傾いて、空が赤らみ始めていて。 空の青色と夕日の赤色が混じり合った、薄紫の帯が西に見える。 沈む太陽を背に、川の向こうの団地の建物は黒い影になっていた。 シンジの背中に体を預けて、 変わらない景色を眺めながら、あたしたちを乗せた初号機は川沿いの道を走っていく。 ぽっちゃりとした柴犬を連れた、あの時のおばさんとすれ違った。 あたしたちを見てにっこり顔を綻ばせて、そんなおばさんにあたしも微笑み返した。 やがて、おばさんの姿も小さくなっていく。 「ねぇ、アスカ」 背中から聞こえる声は、甘く優しい。 なに?、とあたしも甘えた声で返す。 シンジの腰に腕を回して、ぎゅうっと体を寄せた。 夕日のせいか、シンジの耳が少し赤い。 「…進路希望にさ、僕も、ベルリンって書いたよ」 「…どういうこと?」 シンジの言葉に驚いて、思わずシンジの体を力の限り締め付けてしまう。 「あ、アスカ…く、苦しい!」 ふらふらとバランスを崩した初号機とシンジの声に我に返った。
- 928 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:47:06 ID:???]
- 腕を緩めると、シンジがはぁはぁと息をつく。
「ねぇ、どういうこと?」 「いつか約束したろ?ふたりでドイツへ行こうって」 「だめー!!!」 キキキーっとブレーキの音がして、初号機が止まる。 後ろを向いたシンジが驚いた顔をして、あたしを見た。 少し高いシンジを見上げるようにして、あたしはもう一度同じことを言う。 「だめよ!」 「なんで?」 あたしの拒否に、シンジが目をぱちぱちと瞬かせた。 「あたしは何もしてなくて、シンジばっかり…、そんなのフェアじゃないわ! シンジはシンジの行きたい大学へ行きなさいよ」 「嫌だ」 今度はあたしが、シンジの拒否に目をぱちぱちさせる。 「アスカと一緒じゃなきゃ、嫌だ」 「あのね」 「い・や・だ」 まるで幼子みたいに、頑なに言う。 変なところで頑固なシンジの癖が出た。 「英語もドイツ語もちゃんと勉強してるんだよ? まぁ、国語とか現社はまだ微妙だけどさ… とにかく、せっかく昨日、父さんと母さんの説得に成功したところなんだ! だから、アスカを迎えに来たんだよっ!」 そう叫んで、赤くなった顔を隠すようにシンジが前を向く。 「バカね…」 シンジの想いに、あたしを想ってくれていたその想いの大きさに、愛しさが爆発して。 あたしはその感情に突き動かされるままに荷台から飛び降りて、シンジの首元に腕を廻して抱き締めた。 もう、他人の目なんて、そんなもの関係ない。 「あ、アスカ…?」 シンジに再び好きと言われて、それでも不安が無かったと言えばウソになる。
- 929 名前:キンモクセイ mailto:sage [2009/08/28(金) 23:50:29 ID:???]
- けど、シンジなら、大丈夫。
あたしが好きなシンジなら、きっと、信じることが出来ると思えた。 少なくとも、今、あたしがシンジと想う気持ちと、 シンジがあたしを想ってくれる気持ちは間違いなく本物だから。 シンジに廻した腕を離して、頬に触れる。愛しく、撫でるように。 そして、その薄い唇に、そっとキスをした。 2度目のキスは、とても優しい気持ちになれた。 「でもやっぱりだめ」 「なんでさ!?」 身を乗り出しすシンジの鼻を、ちょんと押さえる。 「あたしがっ、シンジと一緒のところへ行くの! シンジ、前に京都に行きたいって言ってたでしょ?」 「アスカ!」 「そ・の・代・わ・り!」 「な、なに?」 ぎゅっと両腕でシンジを抱き寄せて、その首筋に顔を寄せる。 耳にそっと唇を触れて、あたしは小さく呟いた。 「また、あんたのチェロ…いっぱい聴かせてね…」 「…りょーかい」 シンジの指があたしの髪の中に滑り込んできて、あたしを優しく抱き寄せた。 永遠なんて望みません。 ただ、今はこの想いを、この幸せを、大切にしたいの。 甘い香りがあたしたちを包み込む。 ああ、なんて愛しい香りだろう。 14歳のあたしが、キンモクセイの花の前で、笑ってた。 終わり
- 930 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/28(金) 23:56:26 ID:???]
- キンモクセイさん
お疲れ様でした。ありがとうございます
- 931 名前:674 mailto:sage [2009/08/28(金) 23:57:30 ID:???]
- キンモクセイの花言葉
初恋 高潔 謙虚 変わらぬ魅力 真実の愛 拙作に付き合っていただきありがとうございました 色々詰め込みすぎて、なかなか上手くいかないもんだなって反省してます もう少し時間に余裕があれば、ちゃんと練って、書いてみたかったです 普段はイラスト描きなんですが、小説もなかなか楽しかったのでまた機会があれば書いてみたいです みんなの応援にほんと助けられた! やっぱLASはいいなと思えた夏の終わりでした。
- 932 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:01:49 ID:???]
- キンモクセイさんGJ!ハッピーエンドキター!
素敵な作品でずっと楽しませてもらいました。投下ありがとうございました!
- 933 名前:543 mailto:sage [2009/08/29(土) 00:10:19 ID:???]
- >>931
これだけ情景描写や心理描写が巧みで、ぐいぐい引き込ませる文章書けて、 その上本業絵師さんとか凄過ぎです! 作題の花言葉解説最後に持ってこられて正直「やられた」とか思いましたw アスカのセフレには終始ムカついていましたが、レコード店のおいちゃんと 犬散歩させているオバチャンには和みました。 なんにせよお疲れ様です。良い作品読めて随分ぽかぽかさせて頂きました!
- 934 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:11:07 ID:???]
- イタ部分って丸々要らんやんw>キンモクセイ
- 935 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:14:08 ID:???]
- 遠回りをしながらも、最後には二人が結ばれてよかったです。
とってもすばらしい作品でした。 キンモクセイさん、お疲れ様でした。 本当にありがとうございました。
- 936 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:14:41 ID:???]
- 教訓:ビッチにも乙女な部分はある
- 937 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:33:25 ID:???]
- 乙
感動したぜ
- 938 名前:674 mailto:sage [2009/08/29(土) 00:34:30 ID:???]
- >>934
自分でもちょっとそんな気がしてたけど許しておくれ 本当は軽い恋愛短編話のつもりだったから、シンジは他に好きな女の子を作るような普通の男で、アスカはそれに振り回される役だった 意外にもシンジがアスカを一途に好き好きになってしまって… ドーテーショジョ同士じゃなくてもいいじゃん …なつもりが、精神的純愛になっていきました マナ関連にしても、色々書き切れなかったとはそういうことです
- 939 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:40:46 ID:???]
- >>934
携帯小説の基本フォーマットだろ? >ビッチが男に救われる
- 940 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:45:27 ID:???]
- 自演するならもっと工夫したらどうか
- 941 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:46:54 ID:???]
- >>938
純愛と云うよりも、女性からの夢小説でしょ。 セフレが居て、それとは別に恋人までとかね。 シンジが都合の良過ぎる男でありすぎると思うが?
- 942 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:51:30 ID:???]
- >>940
構っちゃだめぇーー!!きっとみんなわかってる 890=912=926=939=941 ってか携帯小説で巨万の富を稼いでる人もいるから実は褒めてんのかもよw
- 943 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 00:56:11 ID:???]
- >>941
こいつちゃんと読んでないな アスカの今の彼氏は先輩のひとりだけで、シンジもシンジでマナ他に三人と付き合ってた 今どきの普通の高校生だ
- 944 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:00:44 ID:???]
- >>941
このスレまで監視か… その時間をもっと有益に使ったらどうだろうか?
- 945 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:03:06 ID:???]
- >>943
今どきの普通の高校生じゃ、萌えんだろww
- 946 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:05:50 ID:???]
- うわべだけのイタモノって質が悪い。
- 947 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:08:03 ID:???]
- 冷夏のせいか、いつもより遅れて夏厨が出てきた感はあるw
- 948 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:09:48 ID:???]
- 特定の熱狂的信者を獲得するか、あからさまなアンチを産むかの諸刃の剣だな
今回はやや信者が優勢と見てるが
- 949 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:09:52 ID:???]
- いや、本当によかったです。GJ!<キンモクセイ
ちょっと心がささくれてるアスカを ふわふわとしたシンジが優しく包み込む感じが素敵でした。 本編ではみられないシンジですが、無理さがなくてよかったです。 またぜひ読ませてください!
- 950 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:30:44 ID:???]
- キンモクセイさん素晴らしかった。ありがとう!!
- 951 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:32:47 ID:???]
- >>948
その様子だね 私は受け付けないのであぼ〜んさせて貰っているが
- 952 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:35:02 ID:???]
- とりあえず、書いてるのは女だろーなーとだけ思った
実際知らんがw
- 953 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:35:41 ID:???]
- >>872
GJ
- 954 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:38:29 ID:???]
- >>948
てゆうか、信者が気持ち悪いと言うか。 作品自体はアボーンするからどうでも良いのだけれどね。
- 955 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:43:50 ID:???]
- >ドーテーショジョ同士じゃなくてもいいじゃん
これだけの為に、話には不要だけど他とヤらせとこうとってのは、 逆に、処女童貞であるか否かにスゲェこだわってる気がするがw
- 956 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:49:22 ID:???]
- なんでこんなに荒れてるんだ?
キンモクセイさん、お疲れ様でした。ハッピーエンドで本当に良かった。 ありがとうございました。
- 957 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:51:35 ID:???]
- これがハッピーエンド?
単なるデウス・エクス・マキナ落ちじゃねえか
- 958 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:53:33 ID:???]
- 意味わかって言ってんのか?w
- 959 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:53:49 ID:???]
- ハマると盲目的に面白いって思っちゃうのよ
ハルヒ信者だった頃の俺にそっくりだ
- 960 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:54:35 ID:???]
- 荒らし狙いも混ざってるから収拾がつかないことになってるな
- 961 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:55:04 ID:???]
- >>959
エヴァもそうじゃんw ハマらせる力があるのは作品の力でもあるよ
- 962 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 01:55:45 ID:???]
- てか自分が気に入らない作品ならスルーしろよ
あーだこーだ理屈つけて批判して 大人気ない
- 963 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/29(土) 02:00:19 ID:zoFr6b0d]
- >>929
長編は完結しない事が多いのに、完結したうえ今年いちばんの面白さ… あなたが神か
- 964 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:01:10 ID:???]
- どんな作品も人の好みがあるだろうからね
最初から合わないと思ったらあぼ〜んすればいいし 全部読んだ上で的確な批評をする人もいるだろうし(別の意図がある人もいるだろうけど)
- 965 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:03:12 ID:???]
- >>955
すんごい拘りがあるんだと思うよ、実際
- 966 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:04:43 ID:???]
- >>962
絶賛ばっかりってえのもそれはそれで気持ち悪いもんだがな
- 967 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:07:37 ID:???]
- 批評はいいけど批判はいらんよ
- 968 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:09:49 ID:???]
- 批評するには読み手側もそれなりのスキルがいるからね
で、それが投下する人のスキル向上につながっていく そうじゃなきゃただの荒らしと変わらない
- 969 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:11:38 ID:???]
- 正直、破で弱ってるとこだからイタモノはキツいわ・・・
- 970 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:14:47 ID:???]
- >>969
一応、つ「あぼーん」
- 971 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:19:59 ID:???]
- 基本的なこと聞いて悪いんだけど、あぼーんてスルーするってこと?
ならそうする
- 972 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:27:16 ID:???]
- イタモノって書いてあるのに読んじゃったのか
- 973 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:30:43 ID:???]
- イタモノである事(そういう展開のある事)にちゃんと意味のある作品か、
と思って読んでたら、別にイタモノ関連無くても全然問題なくて、 理由が「ドーテーショジョ同士じゃなくてもいいじゃん」とかいう、 なんとも下らんものだったのが残念 あとオリキャラのおっさん要らなかった
- 974 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:35:54 ID:???]
- LAS(ラブラブ・アスカ×シンジ)目当てだとキツイだろうな
イタモノとオリキャラの耐性ないと特に
- 975 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:36:43 ID:???]
- これだけたくさんの意見が付くってこと自体スゴイと思う
投下する側として一番悲しいのは何も言われず、ただスルーされることだし
- 976 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:37:17 ID:???]
- いや別にそんならぶらぶなモノをこの作品には求めてないが
- 977 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:38:52 ID:???]
- >>975
ぶっちゃけ、無意味だろうとイタモノにしとけばレスはバンバン付く 試しにやってみれば分かる
- 978 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:39:09 ID:???]
- 名前もないおっさん大人気
たまには先輩のこと思い出してください
- 979 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:40:36 ID:???]
- >>977
ないないw 読ませる力がなきゃ最後まで読んでももらえない
- 980 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:40:49 ID:???]
- >>977
この前のN3は結局あれだけレス消費させといて釣りだったな…
- 981 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:41:09 ID:???]
- >>973
いや、無意味じゃないだろ お互いに彼氏彼女がいるけど、親密な男女のすれ違いを書いてるわけだし すれ違うための大事な要素じゃんw
- 982 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:42:21 ID:???]
- 先輩の方が違和感は無いからな
おっさんは、ムリヤリな介入を行う作者の姿が見えすぎ
- 983 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:43:03 ID:???]
- >>977
これまでも常にそうだからな
- 984 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:44:22 ID:???]
- |д゜)ソローリ
|彡サッ
- 985 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 02:45:25 ID:???]
- ???
- 986 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 04:55:34 ID:???]
- アスカが思ってるセフレって三人ぐらいいなかったけ?
シンジとつきあえんから他の男で自慰行為って・・セフレに殺されてもおかしくないな。 セフレの心情が気になるね。正直シンジにこだわる理由がわからん作品でした。 何はともあれおつかれさまでした。
- 987 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 05:28:18 ID:???]
- 彼氏は可哀想だったな
確かにぶん殴られてもおかしかないわ 自分のエゴで相手を振り回したのだから 最後に何らかの絡みは欲しかった まぁ俺はシンジにこだわる理由に好きだから以上を求めるのはナンセンスだとは思うけどな 何にせよ初作品とは思えない出来だった 読ませる力がある魅力的な文章と構成だなと感じたよ 何か荒れてるが気が向いたら、気軽にまた投下してくれー
- 988 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 05:30:08 ID:???]
- ていうか埋めちゃいます?
色んな意味で投下スレとして、19はもう限界かも
- 989 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 05:55:36 ID:???]
- >>987
まぁ、ぶちこまれてアンアン言ってるのをシンジに見られるとか、 そこまで描いてこそイタモノなんだが中途半端。
- 990 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 05:57:42 ID:???]
- >>989
それこそ無意味な痛さw
- 991 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 06:17:57 ID:???]
- まぁ痛い事に、注目を集める以外の意味なんて無いしな
元々
- 992 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 06:48:49 ID:???]
- 時間がなかったみたいだからしょうがないけど、ラストがやけにあっさりしてた>キンモクセイ
これならマナとか先輩とか異性イタモノ要素いらなかったと思う 父親のトラウマだけで十分 というか、先輩のことをちゃんと好きになろうとしてたとかのほうがビッチっぽくならなかったかなぁと
- 993 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 07:01:47 ID:???]
- むしろ女のほうが男より、「せっかくだから色々味見しときたい」生き物だからねぇ
- 994 名前:647 mailto:sage [2009/08/29(土) 08:21:56 ID:???]
- うわ、朝起きたらびっくり
自分でもそう感じてるとこが多かったので、身に染みる意見ありがたいです。 また次に生かしたいと思います 先輩が可哀相と言うのはその通りで、彼は一貫して不幸にもアスカを好きになっちゃった普通の人だと思います。 大学生活の中で幸せになれればいいな。 それでは梅
- 995 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 08:22:42 ID:???]
- >>992
同意 思ってた以上にイタである必要がなかったなと つかぶっちゃけて言ってしまえば、 シンジと付き合うのは怖いけどセックスはしたいから男を次々引っかけてました、ってだけだった 高校生でそこまで・・・?という感じ シンジ側は詳細不明だからなんとも言えないけど
- 996 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2009/08/29(土) 08:28:58 ID:aCJvx7bZ]
- ここですっかりLASに目覚めてしまった
- 997 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 08:35:18 ID:???]
- イタモノは七難隠すw
- 998 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 08:35:39 ID:???]
- 梅に入ったな
- 999 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 08:37:49 ID:???]
- うめ
- 1000 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2009/08/29(土) 08:38:21 ID:???]
- この手の話って、キャラがちゃんと魅力的かどうかを気にしたほうがいいよといつも思う
正直先輩が一番応援したい人 シンジは謎人間だし、アスカは、シンジと付き合い出しても、すぐあちこちで浮気するビジョンしか浮かばない おっさんは、操ってる糸が見えすぎのお人形
- 1001 名前:1001 [Over 1000 Thread]
- このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
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