- 327 名前:Another Way Quickening前篇 mailto:sage [2009/08/20(木) 19:07:21 ID:???]
- アタシは、槍に手をかけて、念じるように下を向く。
「で、大尉。これから、如何するんスか?」 アタシは、徐に上を向くと大声で叫ぶ。 「コラー!バカシンジ、今直ぐ出てこーい。何時までも、そんな女といちゃついてるんじゃ無いぞ!」 「あのーぉ、大尉、作戦てこれッスか?」 「黙ってなさいよ!エヴァは、人の意志でどうにでも成る訳の解んない乗り物よ。こうすれば、何とかなるわ。」 「アスカ、気持ちは解るけど、今コアに刺さっている槍は制御装置なの、何が有っても動かないわ。」 「そんなの解らないじゃない、ここ最近、あり得ない事ばかり起きてるんだから。」 赤木博士の言葉に、泣きたいのを必死に堪えて反論する。 「アタシはね。エコヒイキなんかより、何倍もアンタの事愛してるんだよぉ!だから、戻って来てよ。お願いだからぁ!」 アタシは腹立ちまぎれに槍を蹴りつけながら、続ける。 「良い?シンジ、アタシの作った味噌汁は、エコヒイキのと違って、出汁も取ったし、味噌もチャンと溶いたじゃん。 アンタのよりは、落ちるけどもっと、美味しいの食べさせて上げるから...。お願いだから...、出てきてよ。」 アタシは耐えきれすに、最後は半べそになりながら言った。 「はぁ、シャーナイ。あのね、坊や。この大尉は、性格は無茶苦茶で乱暴だけどさ。根は取っても良い娘だよ。 あんまり泣かせないでくれるかな?」 「シンちゃーん。ペンペンも入れてまた、4人で暮らしましょ。楽しかったの覚えているよね。」 「おーい、シンジ君、男なら女の子をあんまり泣かせるんじゃ無いぞ。男らしくスパッと出てきて、抱きしめてやれよ。」 「はぁー、仕方の無い人達ね。シンジ君、思われているうちが花よ。あんまり泣かせると、嫌われるわよ。」 皆...、赤木博士まで...。 その時、地面が爆発して砂煙が上がる。遠くの方に大勢の軍隊が見えた。 完全に包囲されたみたいだ。 続く...。
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