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♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 11



1 名前:名無しが氏んでもきつねはいるもの mailto:sageコンコン [2007/04/07(土) 13:09:58 ID:???]
純情可憐なシンジきゅんは女の子のほうがお似合いだと思ったことはありませんか?
ここはシンジきゅんを女装、女性化させてアンアンいわせたり
実は元から女の子だったということにして萌えあがったりするスレです。
これからもシンジ(*゚∀゚)キュンキュン!

♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 10
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1161727326/

過去スレ、関連スレは>>2-5あたり

2 名前:名無しが氏んでもきつねはいるもの mailto:sageコンコン [2007/04/07(土) 13:11:34 ID:???]
●過去スレ
倒錯シンジきゅんハァハァスレ
comic3.2ch.net/test/read.cgi/eva/1055333144/
♂倒錯シンジきゅんハァハァ スレ♀ 2
comic4.2ch.net/test/read.cgi/eva/1074280823/
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 3
comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1085658253/
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 4
comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1089894806/
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 5
comic5.2ch.net/test/read.cgi/eva/1097765444/
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 6
anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1111801902/
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 7
anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1131761712/
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 8
anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1141468001/
♂倒錯シンジきゅんハァハァスレ♀ 9
anime.2ch.net/test/read.cgi/eva/1156638581/

3 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2007/04/07(土) 13:11:44 ID:VNRgckeq]
2get

4 名前:名無しが氏んでもきつねはいるもの mailto:sageコンコン [2007/04/07(土) 13:12:22 ID:???]
●関連スレ
シンジキュンの萌え画像キボンヌ2
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1147441950/
こんなシンジきゅんは大好きだ
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1163384973/

★男の子のまま愛でたい人はこちら
LOS専用 俺とシンジだけのLOSスレ 第九夜
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1167799293/
シンジが好きでたまらないスレッド12
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1175876699/
もしシンジきゅんが男娼だったら 2
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1161709620/
シンジってどんなパンツ穿いてんの?
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1145266747/

★ついでに他のキャラの性別も変えてみたい人はこちら
ふたなりアスカ×女シンジ 2本目
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1158141801/
もしユイが産んだのは男じゃなくて女だったら
anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1132627957/

★シンジきゅん統合絵板
ikari.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/shinji/bbsnote.cgi

★2スレ88氏提供過去ログ倉庫
www.eva-lagoon.net/mana/etc/etc_idx.htm

5 名前:名無しが氏んでもきつねはいるもの mailto:sageコンコン [2007/04/07(土) 13:13:17 ID:???]
●シンジきゅんの形態

女シンジきゅんA(先天・女装)
女シンジきゅんB(先天・男装)
女シンジきゅんC(先天・強制女装)
女シンジきゅんD(先天・強制男装)
女シンジきゅんE(後天・女装)
女シンジきゅんF(後天・男装)
女シンジきゅんG(後天・強制女装)
女シンジきゅんH(後天・強制男装)

ふたなりシンジきゅんA(先天・女装)
ふたなりシンジきゅんB(先天・男装)
ふたなりシンジきゅんC(先天・強制女装)
ふたなりシンジきゅんD(先天・強制男装)
ふたなりシンジきゅんE(後天・女装)
ふたなりシンジきゅんF(後天・男装)
ふたなりシンジきゅんG(後天・強制女装)
ふたなりシンジきゅんH(後天・強制男装)

男シンジきゅん(自ら女装)
男シンジきゅん(強制女装)

6 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/07(土) 15:14:17 ID:???]
>>1乙です!

7 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/07(土) 15:51:11 ID:???]
おつー

8 名前:倒錯に、女装シンジもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:11:37 ID:???]





ソノテノヌクモリ、ソノココロノヌクモリ





「パルス逆流!!」

 マヤが声を上げる。
 慌ただしくなる室内。

「コンタクト停止、6番までの回路開いて!」

「信号拒絶、駄目です!制御不能!!」

 リツコの指示も空しく、零号機は暴走状態に陥る。

「実験中止!電源を落とせ!」

 さすがのゲンドウもこれには焦り、声を荒げた。
 電源は落とされたが、予備電源に切り替わり、零号機は暴れ続ける。

「オートエジェクション作動!!」

「いかんッ!」

9 名前:倒錯に、女装シンジもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:13:54 ID:???]
 エントリープラグが射出される。

 ゲンドウは走った。
 ベークライトが放出され、零号機の動きを止める。
 辿り着いたゲンドウは、エントリープラグのハッチを握る。

「ぐ……ぅぅっ!!」

 ハッチは、火傷するほどまでに温度上昇していた。
 熱さに唸りながらも、ハッチを捻り続ける。

「レイ、大丈夫か!?」

「司令……」

「今、救護班がくる」

「司令……私は、用済みですか?」


―――――病室。

「レイの手術、無事終了しましたわ」

「そうか」

「実験失敗の理由は、レイの突発的な感情の変化によるものだと思われます」

「……」

「少々、息子さんに比重を置きすぎなんじゃありませんか?」

10 名前:倒錯に、女装シンジもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:17:15 ID:???]
 シチューの夜の後、父さんは帰ってこなかった。
 なんの連絡もなく、僕はただ一人ぽつんと毎日を過ごした。
 父さんと一緒に暮らし始めて、父さんとの大事な思い出ができた。
 一緒に暮らすといっても、一緒にいる時間はとても短いけど。
 父さんという存在が側にいると思うだけで、心の隙間は埋められた。

 そんな毎日を過ごしていたある日、父さんは突然帰ってきた。
 玄関まで出迎えに行った僕は、父さんのある異変に気付く。

「手、どうしたの?」

「なんでもない」

「なんでもないわけないでしょう!?」

 僕は父さんの手を取った。
 治ってはいるようだけど、それは火傷の跡。

「心配するな。もう完治している」

 火傷で変形した掌を握りながら、父さんの顔を見上げた。



11 名前:倒錯に、女装シンジもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:19:49 ID:???]
「眼鏡も……」

「なんだ」

「眼鏡も変わってる」

 僕の言葉に、父さんの眉がぴくんと動いた。

「何故、わかった」

「だって、レンズに色が入ってる」

 また、眉が動く。
 父さんは、ゆっくりと僕の手を解いた。
 僕を見つめている父さんの顔は、いつもと違う。
 そんな気がする。

「シンジ」

「……」

 何を言うのかは、予想できていた。

「もう、この暮らしはできないんだね」

 先に切り出したのは、僕だった。
 父さんの眉が、またぴくんとなる。

「お前は、私のことはなんでもお見通しなんだな」

 父さんの手が、僕の頬に触れる。
 そんな父さんの顔は、悲しげに、でも優しく微笑んでいて。

12 名前:倒錯に、女装シンジもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:21:39 ID:???]
 頬に触れる父さんの手の上に、そっと自分の手を重ねた。

「僕、母さんになりたかった」

「だからユイのような髪型に、女装をしたのか」

「父さんが僕を捨てたのは、母さんがいなくなってからでしょう?」

 父さんは、僕が子供の頃から無愛想な人だったけど。
 でも母さんが生きてた頃は、僕にも優しかった。

「最後に一つだけ、僕のお願いを聞いてくれますか?」

「なんだ」

「子供の頃に出来なかったこと」

 頬に触れる父さん手。
 父さんの体温を感じながら、僕は父さんを見る。

「今夜だけ……一緒に寝てくれますか」

 僕は、父さんのことを何も知らない。
 もしかしたら父さんは、わざと自分のことを隠してきたのかもしれない。
 人は何もわからないままで、でもわかろうとして、生きているのに。

13 名前:倒錯に、女装シンジもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:23:03 ID:???]
 僕に背を向けて寝る父さん。
 そんな父さんの背中に寄り添うように、僕は耳を傾けた。
 心臓の鼓動。そして体温。
 短い、短すぎる日々だったけど、父さんと一緒にいられた思い出を、僕は忘れないよ。
 その思い出を心の中にしまって、僕は生きていくから。
 ありがとう。そしてさようなら。

 僕はNERVに呼ばれ、正式なチルドレンになる。
 こうして僕は、エヴァ初号機のパイロットになった。
 父さんはまた、冷たい眼差しを僕に向けるだけ。
 それでもいい。
 大切な思い出は、心の中にある。

14 名前:倒錯に、女装シンジもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:27:24 ID:???]
新スレ乙です。
これにて一話(同居から同居の終わりまで)投下終了となります。
エロ少な目で倒錯スレではなくて反省。
今後ですが、シンジは女装の必要なくなったので女装をしなくなります。
流れ的には自主的な女装→強制的な女装に変わっていきます。
二話お楽しみに。もう少しエロくしたい!

15 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/07(土) 19:36:28 ID:???]
>>1と職人乙

16 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/07(土) 20:35:41 ID:???]
GJ!!wktkしてきたwww

17 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/08(日) 01:00:13 ID:???]
エリスの部屋は長寿だな
未だにISは完結してないが

18 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/08(日) 06:40:54 ID:???]
>>14
えがった

19 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/11(水) 03:07:05 ID:???]
投下があっても過疎
なかったらもっと過疎

20 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/11(水) 05:22:45 ID:???]
かといって無かったら困る。不思議なスレッドだなww



21 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/12(木) 13:36:14 ID:???]
そう言われればそうだな

22 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/12(木) 20:02:51 ID:???]
tp://www.rei-ayanami.com/male/src/1172971249900.jpg
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tp://www.rei-ayanami.com/male/src/1176184355293.jpg

ここの掲示板の外人おもろいw

23 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/12(木) 20:31:02 ID:???]
ホモ使徒はイラネ
最後のやつはアロアズフゥ氏だね
このシンジは色っぽくて好きだな

24 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/12(木) 22:16:17 ID:???]
可愛いシンジきゅんを集めたら勝手についてきたんだw文句言うなよ
脳内で消してくれ

25 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/15(日) 16:01:27 ID:???]
過疎ってるな
自分に文才があったら投下するんだがな

26 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/15(日) 22:15:12 ID:???]
文章力も大事だけどシチュエーションだけで萌えられる場合もあるよ

27 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/16(月) 00:20:29 ID:???]
ていうか621さんどこいったの?また未完?

28 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/16(月) 03:45:09 ID:???]
でもアレ結局本編なぞってるだけだし

29 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/17(火) 19:26:59 ID:???]
621好きだったんだけどな…

30 名前:621 mailto:sage [2007/04/17(火) 19:50:28 ID:???]
しばらく振りですみません。
投下はもうちょっと待って…
近いうちに投下するんで



31 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/19(木) 16:33:54 ID:???]
わかたよ(*´∇`*)

32 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/19(木) 23:39:56 ID:???]
11巻の発売までは待つよw

33 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2007/04/21(土) 08:10:08 ID:6LexAudl]
ttp://www.sonymagazines.jp/evangelion/

ここのスレの指向とは違うかもだが、21号のシンジ君の絵、
エロいっつーか女の子っぽいと思う。

34 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/21(土) 13:00:06 ID:???]
足の組み方が女の子っぽく見える

35 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/21(土) 14:32:52 ID:???]
だってエヴァのメインヒロインてシンジきゅんだろ?

36 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/22(日) 01:43:12 ID:???]
お前さあ、そんな分かりきったことなんで聞くの?('A`)

37 名前:621 mailto:sage 久々の投下な上にシンジきゅんいなくてすみません [2007/04/22(日) 05:10:53 ID:???]

背後で彼女が戦っているのがわかる。
あの弐号機と。
僕と。


そして、それを見つめるもう一人の―――――




僕と同じモノ









目の前には白い白い母なる存在。
ずっとこの日を待っていた。
望んでいた。


望んでいたと思っていた。



38 名前:621 mailto:sage 久々の投下な上にシンジきゅんいなくてすみません [2007/04/22(日) 05:12:24 ID:???]


僕は人がわからない
人の気持ちがわからない
未知とは恐怖だ
彼らが僕らを恐れるように
僕は彼らを恐れる
では、君は?
人である君は?
人の子の君も、同じ人を恐れるのかい?

指の間を擦り抜けるように零れ落ちる真実。
その真実に手が届くものならば
僕は
僕は…どうするのだろう?

あぁ…、僕は…
僕もまた僕の気持ちがわからない。
僕は僕が恐いんだ。

骨と皮で出来ているようだった子猫の遺体。
あの干からびた白く小さな身体。

あの身体は今頃土に還り、その身を糧に命が芽生えさせているのだろうか。
あの小さな身体ですら還る所があるのに。



あの小さな身体ですら何かを生み出すことができるのに。




39 名前:621 mailto:sage 久々の投下な上にシンジきゅんいなくてすみません [2007/04/22(日) 05:14:13 ID:???]


僕は?


じゃあ、僕は?







僕は本当に望んでいた?

貴方に。『僕』に還る事に。





彼女の笑った顔を思い出した。
こんなときなのに。
こんなときだから?




僕は彼女を、『ヒト』を滅ぼさなければいけないのに



40 名前:621 mailto:sage 久々の投下な上にシンジきゅんいなくてすみません [2007/04/22(日) 05:16:29 ID:???]

滅ぼさければ

殺さなければ




――――――コロサナケレバ?






『カヲル君はカヲル君だよ』




ヒトは天使になりたいと思っている。
天使は神様になりたいと思っている。


だったら神様は



神様は





41 名前:621 mailto:sage 久々の投下な上にシンジきゅんいなくてすみません [2007/04/22(日) 05:17:55 ID:???]



「そうか、そういうことか…リリン」




僕は








――――――僕は、ヒトになりたかった





振り返った先にいたのはすでに動くことのない紅い弐号機。
背後にいるのは僕が還ることのできない存在。

そして、君。



君の右手が僕の身体を握り締めた。

42 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/22(日) 22:14:19 ID:???]
621氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━乙です。

43 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/23(月) 03:19:04 ID:???]
乙です!!
続き待ってます!!

44 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/25(水) 21:28:41 ID:???]
ttp://school7.2ch.net/test/read.cgi/doctor/1173956223/

なんだwww
このスレの>>5www

45 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/29(日) 11:42:32 ID:???]
621氏ъ(゜Д゜)グッジョブ!!

しかしまぁ、なんという過疎っぷりorz

46 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/29(日) 17:11:11 ID:???]
いつものことだ。シンジきゅんスレはたまに過疎になるが突然一気に過熱しやすい

47 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:33:57 ID:???]
彼は微笑んだ。
初めて会ったときのような綺麗な笑顔で。
聖者のように君は笑った。
神様みたいに綺麗に笑った。
その笑顔があまりに切ないものだったので
私はただぼんやりと見惚れることしかできなかった。

私だけを見つめる澄んだ綺麗な瞳。あのときの子猫の瞳。

「ありがとう。シンジ君。彼女は君に止めて欲しかったんだ」

穏やかな顔で君は語る。
まるで初めてあったときのように。
けれど、わからない。
君が何を言っているのかわからない。

「僕の運命は、生きること。たった一人になっても。
 たとえ君たちを滅ぼしても、僕らは生き続けることを望んだ」

彼の背後には、いつか見た白い巨人。
いくつもの目が私達を見下ろしている。
憐憫なのか、慈愛なのか、憎しみなのか。
それとも「何も無い」のか。
読み取れない感情を持ったそれは、神様みたいだった。
神様。
そう、神様。
まるで君みたいだと思った。
聖者のように笑うくせに、瞳の奥に見え隠れする闇。
どうして、どうしてこんなとき笑えるの?

「だが、このまま死ぬこともできる。生と死は等価値なんだ。…僕にとってはね」

48 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:35:48 ID:???]
この状況で目を細めて、穏やかに語る君が何を考えてるかなんてわからない。
わからない。
わかりたくない。
どうして、どうしてそんな風に笑えるの?

人を想う事は手で水を掬うことに似ている。
手に入れたと思った瞬間、指の隙間から零れ落ちてゆく思い。
その想いを手に入れたとき、わかりあえたとき。
真実を手に入れたとき。
私は…どうするんだろう?
掌で受け止めた水は零れ落ちてしまった。
指先に残った雫は、蒸発して消えてなくなる瞬間、意味をくれた。

「二つだけ、お願いがあるんだ」

たった一つの本当のこと。

瞳の奥に見え隠れする闇。


私はそれをわかってしまった。



「僕を消してくれ」


ああ、私は君をわかってしまった。

49 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:37:34 ID:???]
嫌だと言いたかった。
私はまだ何も言ってない。
言いたいことは何一つ言っていない。



わたしはただ――――



「一緒にあそこで夕日を見たね。…綺麗だった」

懐かしそうに君は言った。
ほんの少し前のことなのに、まるで遠い昔のように感じた。
赤とオレンジだけでできた光の世界。
暖かさを感じた世界。

「もう一度、君とあの夕日を見てみたかったけれど。でも…もう無理なんだ」

最後に君の手を握ったことを後悔している。
生きる意志なんて私には最初からなかったくせに。
私が失ってしまったあの人達にも。
確かにあったはずの、夢だとか、希望だとか、思いだとか

未来だとか

振り返る余裕すら与えず、奪ってしまったのは私なのに。

それなのに何故考えてしまったのだろう。

50 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:40:15 ID:???]
私はただ、わかりあいたかった。
名前を呼んで欲しかった。
笑いあいたかった。
話をしたかった。
いや、ただ傍にいたかった。
一緒にいたかった。

「言葉を変えようか」

そんな風に

ただそんな風に誰かと生きていたいだなんて。



「君達に、君に生きていて欲しいんだよ」



未来なんてもう欲しくないのに。



「君達には、未来が必要だ」



私だけを移し、聖者のように微笑む君の赤い目玉。
私のちっぽけで脆弱な世界の中で一番綺麗なものに見えた。
エヴァに乗ることを選んだのは私の意思。
でもそう仕向けたのは他の存在。



51 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:42:40 ID:???]

「僕は君が思うほど綺麗な存在じゃない。君と同じように、
 恐怖と後悔に埋もれながら生きているただのちっぽけな存在だよ」

でも、選ぶから。
ちゃんと選ぶから。
自分の意思で。

「ただ、僕らは同じものに生まれることができなかっただけで――――」



だから言わないで。
お願いだから。

わかってるから、言わないで。






「僕は君になりたかったな」





どうか言わないで。


あの子猫のときみたいに曖昧なまま逃げないから。

52 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:43:41 ID:???]


君の手で幕を引いてくれ。

僕にとってこの世界が本当に消えてなくなる前に。


僕は怖かった。
消えてしまうのが。

全てがなくなって、僕だけの世界で
僕まで消えてしまったこの世界で
僕だけが生き続けることが。


ありがとう
僕は言葉だけでいい
君の言葉だけでいいんだ
君に会えて僕は嬉しかった


二つ目のお願いだよ





忘れないでいてくれないかな





53 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:44:57 ID:???]

ありがとう

ありがとう

ありがとう



ありがとう











さよなら








大丈夫、僕はもう恐くない


54 名前:621 mailto:sage [2007/04/30(月) 00:46:22 ID:???]
目を逸らすのは嫌だった。
最後まで彼の笑顔を見ていたいと思ったから。




綺麗。
君だけが綺麗。

命の残骸が、静かに括り落ちる
静かに
まるで、罪のように










誰かが

言っていた言葉を思い出した





『次はもう殺さないようにさ』

55 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/04/30(月) 21:20:22 ID:???]
621氏 乙です 目からしょっぱい汁が・・・(´;ω;`)

56 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/01(火) 00:55:07 ID:???]
しかし人いねぇな…

57 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/01(火) 00:57:12 ID:???]
落ちさえしなければ、のんびりで良いじゃないですか

58 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/01(火) 01:34:41 ID:???]
これひょっとして本編1話から投下してるの?

59 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/01(火) 01:38:11 ID:???]
>>621氏、待っていました乙です。
でも辛いなあ…

60 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/01(火) 16:11:47 ID:???]
昨日のラジオを聴いて緒方なら女シンジも完璧にこなせると思った



61 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/01(火) 16:19:27 ID:???]
女だからねえw

62 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/01(火) 17:24:28 ID:???]
そういえばそうだったw

63 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/02(水) 15:22:32 ID:???]
レイアースで男役と女役両方やってたでしょ緒方

64 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/03(木) 22:22:25 ID:???]
女シンジの声は笑めロード姫ですか?

65 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/04(金) 00:13:26 ID:???]
いいえ、ワルキューレ皇女様です。
大人の方のね。

66 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/04(金) 00:35:27 ID:???]
そのままでも充分いける

67 名前:621 mailto:sage [2007/05/04(金) 03:40:43 ID:???]

何もかも済んだら

もしも世界が終わることもなく、自分達が生きることができたら


――――そのときは





だって、空はあまりにも高すぎて太陽は遠すぎるから。
空は澄んでいる。
どこまでも澄んでいる。

私は生きたいの?
死にたいの?
どうしたいの?


前に進まなくちゃ。


前に。


68 名前:621 mailto:sage [2007/05/04(金) 03:42:00 ID:???]
開けた病室の空気は相変わらず冷たく無機質だった。
規則的な電子音が響いている。
その音だけしかない真っ白な空間は不気味な程静かだった。
「ねぇ、アスカ。何してるの…?」
窓からは日差しが差し込んでいる。
カーテン越しの柔らかな光に照らされた彼女を見下ろした。
「ねぇ、アスカ。いつまでも寝てないで…起きてよ」
その目は私を見ない。
彼女瞳はいつも綺麗だった。
勝気な視線を崩さなかった青く澄んだ瞳。
「起きてよ…アスカ。私…。私が守るからさ…」
こんなんじゃない。
「私…こんなことになること望んだんじゃないの…」
たった一人の私の世界。
ここに来て少しずつ色が増えてきた私の世界。
人が増えてきた私の世界。
「こんな結果欲しかったわけじゃないの!!」
こうならないようにやってきたのに。
「誰もいなくなっちゃったんだよ!?もう誰も!誰も!誰も!」
全部消えてしまった私の世界。
私の世界にはきっともう誰もいない。
一番大切だった帰る家と戻る場所は一瞬でなくなった。

「私が守りたかったのは、こんなアスカじゃない!」

気が付くと、私は叫んでいた。
どうせ誰も聞いていない。
ここにいるのは君だけ。
私の世界にいるのは今は君だけ。

69 名前:621 mailto:sage [2007/05/04(金) 03:44:19 ID:???]

「私が守りたかったのは、こんな抜け殻みたいな…人形みたいなアスカじゃないの!」

だから、守るから。
私が君を守るから。

守ってあげるから。

「だから、ねぇ…起きてよ!」

守るから。
守るから。


でも何から?




「……………助けて…」



世界を消したのは誰?



「あんたがあたしのママだったら良かったのに…」


呟いた言葉に投げかけられたのはそんな言葉。

70 名前:621 mailto:sage [2007/05/04(金) 03:48:55 ID:???]
眼前の双瞼がゆっくりと開かれ、
昼間の空のような綺麗な青い瞳が金色の睫毛の下から現れた。
その瞳は私の姿を映し、たゆとうとしていた。
「アスカ…?」
そろそろとアスカの腕が伸び、その白い掌は私の頬に触れる。
柔らかな掌。暖かな体温。
ああ、彼女は生きている。
「あたしね…ママを助けてあげたかったの…。
 ママ、いつも悲しそうで…辛そうだったから
 その悲しみが、どこから来るのかあたしにはわからなかったけど…」
優しく私の頬を撫でながら、アスカは言葉を紡いだ。
「あたしならできると思ったの。ママのためなら何でもできたの」
懐かしそうに、嬉しそうに私を見て微笑んだ。
「あたしができることで…ママが楽になれるなら…
 うまくいくのなら…それでいい…いいと…思ったの」

でもその瞳は私じゃなくて他の誰かを見ていて―――――

「でも…。うまくいかなかっ…た」

その微笑は一瞬のことで――――

たゆたう青く澄んだ瞳は私の姿を映し出す。
青い瞳、空色の瞳が揺れている。

「吊るされていたのはママなの…?人形…?それとも…」
「アス…」


「あたし…ほんとうは、死にたくなか…っ…!」





71 名前:621 mailto:sage [2007/05/04(金) 03:53:25 ID:???]
頬に触れていた白い掌がカタカタと震えだす。
濡れた青い瞳から、重力に逆らいきれなかった透明な雫が一つ零れ落ちた。

私はその涙が零れ落ちるのを見るだけで、他になにも出来なかった。


何も。


「嫌あぁあぁああああぁああぁぁあぁああああぁあぁぁああ!!!!」


急に腕を引かれ、バランスを崩しベッドに倒れこんだ。
目の前に映し出されたのは、病室の白い天井。
世界が反転したように思えた。
マットレスに叩きつけられた背中が痛み息が出来ない。
でも、呼吸が途絶えたのはそのせいではなかった。
「嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!」
先ほどまで優しく頬を撫でていた指が、私の首に絡み付いている。
スプリング反発で跳ね上がる私の体に乗りあがり、四肢を押さえ込んでいた。



――――アスカ



72 名前:621 mailto:sage [2007/05/04(金) 03:54:50 ID:???]
「何であんたがあそこにいるのよ!!
 あの場所にはママがいればいいの!!
 あたしにはママがいれば良かったのよ!!」
絡みついた指先に力を込めてアスカは叫んでいた。
息ができない。鼓動が収まらない。
背中に嫌な汗が伝う。
「誰でもいいくせに…!」
搾り出すように、アスカは言った。
「あたしのことなんか、好きでも嫌いでもないくせに…!!」
「ア…スカ…ぁ」
「ミサトもファーストも怖いから、お父さんもお母さんも怖いから!」

助けて
助けて
助けて

「もう他に誰もいないから、あたしに頼って、縋って、誤魔化して!」


誰か


「一番楽で傷つかない所へ逃げてるだけじゃないの!!」


許してください。




73 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/04(金) 09:45:18 ID:???]
GJ!
そしてあの名セリフはどうなるのか。

74 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/04(金) 23:23:23 ID:???]
他の職人はどこいったんだい?

75 名前:>>593氏のネタ mailto:sage [2007/05/05(土) 20:22:18 ID:???]
レイが本部の病院から退院する日、シンジは彼女に付き添う事にした。
退院したレイをミサトの家に連れて行くという理由もあるが、彼女が心配だったからでもある。
その帰り道、2人は病院の通路を言葉少なに歩いていた。

「綾波・・・、今度はもう無茶しないでね。」

監督係としてレイの行動を注意するシンジ。
これは前回の戦闘についての事なのだが・・・
シンジの口調は注意というよりはたしなめると言った感じだ。
前回の戦闘前にも似たような事は言ったのだが、あまり効果は無かったらしい。

「もう零号機は無くなっちゃったし・・・
これからなにがどうなるかも分からないけど・・・今度こそ本当に駄目だからね。」

「・・・・・。」

念を押す様なシンジの言葉に対し、当のレイからの返答は何も無し。
だが、それもいつもの事なので、シンジはそれほど気にも留めなかったが・・・

「大丈夫よ、彼女なら。死んでも代わりはいるんだから。」

突然、背後から誰かが声をかけてきた。
あまりにもいきなりの事だったので、シンジが慌てて後ろを振り返るとそこには・・・

76 名前:>>593氏のネタ mailto:sage [2007/05/05(土) 20:25:05 ID:???]
「お久しぶり、生駒一曹・・・だったかしら?それにレイ。退院おめでとう。」

白衣を着た金髪の女性・・・
最近まるで姿を見かけなかったリツコである。
おめでとうと言うリツコだが、その顔はどこか影があり・・・
シンジの眼にも彼女の様子がいつもと違うという事がすぐに分かった。
リツコの両手は白衣のポケットに入れられたままだ。

「あ、お久しぶりです、リツコさん。それじゃ、僕達帰りますんで・・・」

と、返答し帰ろうとするシンジだったが、その動きはすぐに止めざるを得なかった。なぜなら・・・

「リツコさん・・・?どうして銃なんか・・・!」

シンジは眼の前の光景を一瞬信じる事が出来なかった。
白衣から出したリツコの手にはリボルバー式の拳銃が握られており、その銃口は確実にシンジに向けられている。

「話があるの。ついて来て。2人ともよ。」

必要な事だけを口にするリツコ。
笑顔で対応しているものの、それが偽りのものである事は明白である。
シンジにはリツコの迫力に逆らう事は出来ず・・・そのまま彼女の後をついていく他なかった。
一方、レイにはあまり動じた様子は無い。いつも通り、ただ淡々と言われるがままに行動するだけである。

77 名前:>>593氏のネタ mailto:sage [2007/05/05(土) 20:29:07 ID:???]
ネルフ本部の下層・・・シンジとレイはリツコに先導されるままやってきた。
入り口には人工進化研究所と書かれている。

「・・・・・。」

先ほど乗ってきたエレベーターの中でも誰一人として口を開く事は無かった。
そして、そのエレベーターの中でもリツコはずっとシンジに銃を向けていたのだ。
シンジはその重苦しい空気に口を開く事が出来ず、レイはいつも通りに黙ったまま・・・
銃を突きつけているリツコも喋るつもりは無かったようだ。

「ここは・・・?」

リツコに連れられてやってきたのは小さな部屋・・・
病室か何かのようにも見えるが、その部屋はどこか見覚えがあった。
殺風景な部屋の中にベッドと、何に使うか分からない医療機器の様なモノが無造作に置かれている。

「レイはここで育ったのよ。でも、見せたいものはこれじゃないわ。付いて来て。」

リツコの命令に大人しくついていくシンジとレイ。
その通り道には、何体ものエヴァの様なパーツが安置されていた。
リツコの話によるとエヴァの失敗作らしいが・・・別にこれを見せたいわけでもないらしい。
程なくして、今回の目的地と思われる大きめの部屋に到着した。
暗闇に包まれた空間の中央にあるのは人一人が入れるくらいのオレンジ色の試験管の様なモノ・・・
その上から天井に向けては巨大な機械の集合体が続いている。

78 名前:>>593氏のネタ mailto:sage [2007/05/05(土) 20:31:46 ID:???]
「・・・真実を見せてあげるわ。」

部屋に到着するなり、リツコは何かのリモコンを操作する。
すると、これまで暗闇だった部屋の周囲に中央部に在る試験管と同じオレンジ色をした
ガラスケースがぼんやりと浮かび上がった。
そしてそのケースの中には無数のある人影が・・・
華奢な少女の形をしたその人影はシンジにはよく見覚えがあった。

「綾波・・・レイ?」

シンジがそう呟くとその声に反応したように、ケースの中の人影が一斉に振り向く。
その人影は・・・間違い無く、自分の隣に居るレイと同じ姿をしていた。

「これはダミーシステムのコアとなる部分、その生産工場よ。」

それを皮切りにリツコは全てを話し始めた。
アダム、エヴァ、南極で起きたセカンドインパクトの真相・・・そして、レイに関する事も・・・
その話の内容にシンジは驚きを隠せなかった。それに、どうしてそんな話を自分にするのかも分からない。
一方のレイは・・・心なしかうつむいている様にも見える。

「・・・だから壊すの。憎いから。」

シンジ達に背を向け話を続けていたリツコが再びリモコンを操作する。
と、同時に水槽の中の綾波に似た多数の人影は笑い声を残しながら次々と崩れ落ちていった。

79 名前:>>593氏のネタ mailto:sage [2007/05/05(土) 20:34:00 ID:???]
「リ、リツコさん・・・!何を・・・?」

シンジが思わず声をあげるがリツコは全く動じた様子が無い。
ゆっくりと振り返ったその顔はどこか自嘲気味だった。

「ええ・・・、分かっているわ。破壊よ。
これは人じゃないもの、人のかたちをしたものなのよ・・・!
でも、そんなものにすら私は負けた!勝てなかったのよ!でも、あの人・・・あの人・・・
馬鹿なのよ!私は!親子揃って大馬鹿者だわ!」

そういうとリツコは再び銃をシンジ達に向けた。
その照準はレイの方に向けられていた為、
とっさにシンジが間に割って入るが・・・それでもリツコは銃を下ろそうとはしない。
むしろ、リツコはどちらでもかまわないといった素振りさえ見せている。

「な、なにを・・・するつもりなんですか?」

「さっき言ったでしょう・・・。
私はそんなものにすら勝てなかったって・・・
それは、そこのレイも・・・そしてあなたも含まれているのよ。生駒一曹。」

シンジの問いに答えるかのように今度は明確に彼女に銃を突きつけるリツコ。
今にも引き金を引きかねない状態だ。

80 名前:>>593氏のネタ mailto:sage [2007/05/05(土) 20:36:31 ID:???]
「・・・そう、あなたみたいなまがい物にすら私は勝てなかった・・・!
あなたのせいで私は・・・!」

自分を見るリツコの表情は酷く歪んでいる。
引き金にかけたリツコの指が動いた瞬間、シンジは思わず眼を閉じた。

タァァァァン!

次の瞬間、予想を裏切る事無く乾いた銃声が室内に響き渡った。
だが・・・、撃たれたにしては痛みも何も感じない・・・。
何が起きたのか分からない・・・、シンジが恐る恐る眼を開けるとそこには・・・

「・・・赤木博士。あなたを拘束します。」

いつの間にかその場にはミサトが現れていた。
銃を両手で構えながら、シンジ達の背後からリツコに必要な事だけを言い放つ。
ミサトの銃撃で銃を弾かれてしまったリツコは力無くその場にしゃがみ込み・・・
そのまま泣き崩れていった。
そこにはいつもの冷静なリツコはどこにもなく・・・大きな声でなき続ける女性がいるだけ・・・。

「ユイちゃん、レイ・・・あなた達は先に帰って。」

ミサトはシンジ達に対しても必要な事をただ伝えるのみ、
シンジは何かを言おうとするが・・・何も言葉に出来ないし何も思いつかない。
シンジもレイも・・・黙ったまま、ただその場を後にしかなかった。



81 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/07(月) 22:21:43 ID:???]
続ききたー!!乙です。
もうここまで来たのか・・・

82 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:↓(・ω・↓)sage [2007/05/10(木) 12:39:11 ID:???]
こんなに職人が来てくれてるのにどうして過疎なんだよ。・゜・(つД`)・゜・。


83 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/10(木) 23:44:29 ID:???]
皆恥ずかしがりやなのさ
職人乙

84 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/12(土) 19:40:30 ID:???]
超ъ(゜Д゜)グッジョブ!!

またヨロです

85 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/14(月) 17:54:49 ID:???]
GJ!

86 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/16(水) 02:28:56 ID:???]
なんか二本平行して読んでると混乱してきた

87 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/16(水) 03:59:33 ID:???]
最初から読み直してみた

萌え

88 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/16(水) 04:23:37 ID:???]
っていうか、621氏…長いな
読み直すの大変じゃね?

89 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/20(日) 13:47:06 ID:???]
久しぶりに保守してみる

90 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/26(土) 15:31:12 ID:???]
ほっす



91 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/30(水) 02:13:21 ID:???]
このスレは氏んだ(´Д⊂

92 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/30(水) 14:09:57 ID:???]
まだだ!まだ終わらんよ!

93 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/30(水) 14:44:58 ID:???]
シャア乙

94 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/05/31(木) 00:02:43 ID:???]
職人さんは粛々と水面下で執筆されているのだよ
そう粛々と・・

95 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/06/01(金) 21:56:33 ID:???]
女装シンジきゅんが見たい

96 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/06/02(土) 21:54:17 ID:???]
俺も激しく見たい

97 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/06/02(土) 22:35:39 ID:???]
何が何でも男装で通すおなごも捨てたもんではないぞ

98 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/06/02(土) 22:38:09 ID:???]
>>97
その発想は無かったわ。寝る前にいい妄想ができそう

99 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2007/06/02(土) 22:40:41 ID:???]
>>97
そのネタもらった

100 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの [2007/06/04(月) 21:54:44 ID:NDs0r40r]
テスト








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