- 124 名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの mailto:sage [2006/04/17(月) 13:14:42 ID:???]
- >>120
クシャクシャになったシーツの上で、昨日の格好のままのシンジが目を覚ます。 裸なのにまだ少し体が熱い気がする。胸に残ったトウジの腕から、ゆっくりと抜けようとすると、その腕の中にまた引き戻される。 その指先がいとおしそうにゆっくりとシンジの胸を優しくさする。 「トウジ、起きてたの」 「どこ…行くんや…」 「どこって、今日は学校だよ。お弁当…朝御飯も作らなきゃ…」 再び体を起こそうとするがトウジは離してくれない。それどころか昨日と同じようにのしかかってくる。 「ダメだよトウジ、時間が!あっ!」 熱い息がかかったかと思うと、耳たぶを口に含まれる。 (朝からまたする気なの?でも…) 困惑するシンジの耳にトウジが囁く。 「シンジの弁当もええけど、ギリギリまでこうしていたいんや」 「でも…」 「ええやろ?」 静かだが有無を言わせない強い意志を含んだトウジの口調。 困りながらもその言葉がうれしいシンジ。 「でも…朝御飯は一緒に食べようよ」 「…まあ、そんくらいならええで」 (もう…急に強気になっちゃって…) いつもはアスカやミサトの世話でできない朝寝坊に、少し後ろめたさを感じながら、その幸せに身を委ねる。
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