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ヤンデレの小説を書こう!Part38



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/10/26(火) 21:57:19 ID:7JXzdEnV]
ここは、ヤンデレの小説を書いて投稿するためのスレッドです。

○小説以外にも、ヤンデレ系のネタなら大歓迎。(プロット投下、ニュースネタなど)
○ぶつ切りでの作品投下もアリ。

■ヤンデレとは?
 ・主人公が好きだが(デレ)、愛するあまりに心を病んでしまった(ヤン)状態、またその状態のヒロインの事をさします。
  →(別名:黒化、黒姫化など)
 ・転じて、病ん(ヤン)だ愛情表現(デレ)、またそれを行うヒロイン全般も含みます。

■関連サイト
ヤンデレの小説を書こう!SS保管庫 @ ウィキ
www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/

■前スレ
ヤンデレの小説を書こう!Part37
yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1285592936/

■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。

■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。
 ・版権モノは専用スレでお願いします。
 ・男のヤンデレは基本的にNGです。

104 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/10/31(日) 23:59:15 ID:aQ7IdvET]
な〜んて誰か褒めてくれないかな。
誰も褒めてくれないから自分で言ってみましたw
実力が違いすぎるから無理そうだけどww

105 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 00:01:39 ID:thLZfm+Z]
あきらめんなよ……あきらめんなお前! どうしてそこでやめるんだそこで!

106 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 00:04:32 ID:0kzgKzWM]
自分の作品は自分でしか書けません
他の人の作品は他の人にしか書けません

つまりはそういうことです

107 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 00:12:21 ID:ycbM/wSE]
トリの消し忘れかw
やっちまったな

108 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 00:31:32 ID:vJAdEP03]
日頃の自演癖が出ちまったようだ
上手くリカバリーしたつもりのようだけど

109 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 00:39:12 ID:NE84nYwA]
そもそも誰だよ

110 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 00:55:10 ID:G5vb823/]
自虐ネタなら他作品貶す必要ないよね。
寝る前にいい笑いをありがとう

111 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 00:56:57 ID:Mh3gdPYx]
>>109
思ったわ

誰だよ

112 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:00:46 ID:MkN2jHe7]
かわいいな



113 名前:ヤンデレの娘さん 脅迫の巻  ◆DSlAqf.vqc mailto:sage [2010/11/01(月) 01:04:20 ID:wJ+H+9ca]
 こんばんは、ヤンデレの娘さんのモノです。
 今回はちょっと短め。ちょっとヤンデレ成分少なめかもです。
 っていうか、今回コイツらいちゃついてるだけです。(いつもか?)

114 名前:ヤンデレの娘さん 脅迫の巻  ◆DSlAqf.vqc mailto:sage [2010/11/01(月) 01:04:52 ID:wJ+H+9ca]
 「…千里くんの弱みって何ですか?」
 ある日の下校中、俺こと御神千里(ミカミセンリ)は恋人であるところの緋月三日(ヒヅキミカ)に脈絡無くそんなことを聞かれた。
 「や、割と弱みというか欠点は多いほうだと思うけど、何でいきなりンなことを?」
 「…例えばですよ、ある日、まかり間違って千里くんがどこかの女狐に誘惑されて篭絡されるかもしれないじゃないですか」
 「いきなりヘヴィな例え話だね」
 「…それで、私に向かって『別れよう』とか言い出すかもしれないですよね?」
 「……それで?」
 「…だけどそれはある種の気の迷いで間違いで正さなきゃいけないことなんですよ!」
 くわ、と身を乗り出して三日は言った。
 「それと俺の弱みがどうつながるん?」
 「弱みを握っていれば別れられないじゃないですか!」
 「ってソレ脅迫じゃないの!?」
 断言する三日に反射的にツッコミを入れる。
 つーか、たとえ話の中の俺が最低すぎる。
 浮気男かよ、誠死ね状態だよ。
 そーゆーことしたら最後、「女の子に似合わないカオ作ってんじゃねぇ!」と親にブン殴られる。
 見た目女なのにパンチ力がハンパ無いからな、あの人。
 「…それで、今までの観察記録(せいかつ)から千里くんの弱みを洗い出そうとしているんですけど、中々うまくいかなくて…」
 「それで直接本人に聞いたと」
 俺の言葉にこくん、と頷く三日。
 ……正直なのは良いことである。
 「とりあえず三日。さしあたり、俺に浮気と別れる予定は無いよ?」
 「…昔の人は言いました、予定は未定と」
 あれ、もしかして俺、恋人からの信頼度とてつもなく低い?
 「…それに、男の人が別れたい理由なんてたくさんあります。『君にはもっと魅力的な相手がいる』とか『占いで相性が悪かったし』とか『実は巨乳(貧乳)フェチなんだ』とか『ぶっちゃけ愛が重い』とか」
 「無駄に具体的だね…」
 「…実体験です。というか全部月日(ツキヒ)お父さんが零日(レイカ)お母さんや二日(ニカ)お姉様に言った言葉です」
 「娘の前で何別れ話切り出してんのおとーさん!?」
 まだ知らぬ三日の家族の名前が明かされたと思ったら、その上ヘヴィな話を明かされた。
 ……つーか、『お姉様に』って何さ。
 まさかとは思うけど、実の娘さんが美人過ぎるからって手ぇ出したんじゃあるまいか…。
 一日(カズヒ)おにーさんといいこの月日さんといい、どうにも緋月家の男共は油断ならんというか何というか。
 「三日、もし親父さんからいやらしいことをされたら相談してくれ。絶対力になるから」
 「…ありがとうございます、千里くん。でも、お母さんやお姉様がいますから、お父さんもこれ以上泥沼にしようとは思わない……と思います」
 ああ、泥沼なのがデフォなのね。
 もしかして、緋月家の家庭環境って割と殺伐としてんじゃなかろうか?
 「…あ、我が家は割と仲良いですよ?日曜朝に子供向けヒーロー番組を家族4人そろって観る位には」
 俺の心配を見て取ったのか、三日が言った。

115 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:06:41 ID:XyRvJ41q]
ここの書き手なんか大なり小なり似たようなもんだろ
自演GJは日常茶飯事だ

116 名前:ヤンデレの娘さん 脅迫の巻  ◆DSlAqf.vqc mailto:sage [2010/11/01(月) 01:06:56 ID:wJ+H+9ca]
 「ああ、それなら…」
 「…観ながら、お母さんとお姉様が正々堂々真正面からお父さんを奪い合うくらいには」
 「随分オープンな三角関係なんだな…」
 「…この前なんて、テレビのヒーローが必殺技を放つのと同じタイミングでお母さんがお姉様を吹き飛ばしました」
 「随分バイオレンスな三角関係なんだな!?」
 「…お兄ちゃんが家を出ているので、最近は飛んでくるお姉様を避けるのが大変です」
 「三日その内殺されるんでない?凶器は二日さん、犯人は零日さんで」
 「…それで、千里くんの弱みって何ですか?」
 「どうしてそこで話をそらすかな!?って言うか戻るかな!?」
 「…ウチの家族は何だかんだで幸せみたいですから」
 幸せらしい。
 当事者がそう言うからにはそうなんだろう。
 将来的には、色々な意味で三日を引き離したくなる家庭ではあるが。
 「…次は、私たちの幸せを考えましょう」
 「俺の弱みが俺らの幸せに関係するとも思えないけどなー」
 そうは言いながらも、自分の弱みとやらちょっと考えてみる。
 が、いきなり聞かれても分からん。
 弱みってぇとアレだろ?
 世間に暴露されたらピンチになるような情報のことだろ?
 一介の高校生がそういくつも持っているモンでも無いような気がしてきた。
 「自分の欠点なら数え切れないほど思いつくんだけどなー」
 「…え、御神くんに欠点なんて無いじゃないですか?」
 俺の言葉に、まるで当然のように言う三日。
 「参考までに聞くけど、三日的に俺ってどんななん?」
 「…御神千里。二年四組出席番号十九番、窓側の列の前から四番目、血液型はA型、身長195cm、体重59kg。
 所属クラブは無し、ただし料理部助っ人、夜照学園生徒会助っ人、他多数助っ人。得意科目は国語、苦手科目は数学。
 趣味は私と料理と昼寝と読書、好きな物は私と料理、本(漫画含む)、特撮番組、特技は私と家事全般、住所は都内夜照市病天零4丁目13-13。
 得意料理は和食。特に肉じゃがは絶品。ただし朝のホットケーキも捨てがたい。
 家族構成はメイクアップアーティストのお義父様、御神万里(ミカミバンリ)さん。お母様の御神千幸(ミカミチサチ)さんは故人。
 性格は温厚。意識して他人に気を配れて、頼まれると嫌とは言わないタイプ。
 けれど、できないことはできないと言うし、なおかつ頼まれたことは一通り達成する、達成できるミスター・パーフェクト。
 1日のスケジュールは…」
 「オーケー、分かった。それくらいでいい。あと、明日の弁当は肉じゃがにしよう」
 際限なく話そうとする三日を、俺は押しとどめた。
 このままでは何時間でも俺の話をしてそうだ。
 そうか、三日は肉じゃが好きなのか。
 じゃ無くて。
 「さすがに、ミスター・パーフェクトはほめすぎっしょ。俺はそんな大層な人間じゃ無いよ」
 「…そうですか?」
 お前は何を言ってるんだという顔で首をかしげる三日。
 「…千里くんは腹立たしいまでに優しい人じゃないですか。優しさで世界を狙える人じゃないですか。むしろ神」
 「何の世界を狙うのさ…」
 「…それに、私のことも助けてくれましたし」
 つぶやく様に付け加える三日。
 彼女が1年の時、1人迷って途方にくれていた所を、俺が助けたことが俺らの関係の発端である。
 いやまぁ、俺も最近忘れかけてた設定だけど。
 「でも、言っちゃあれだがよくある話だろ?たまたま、俺がそのとき声かけただけで」
 「…そこです」
 ググ、と手を握り、三日は語りだす
 「…当時、お兄ちゃんもいなくなり、人見知りで校内の知り合いも碌にいなかった私にとって、御神くんの存在がどれほど救いになったか…」
 舞台役者もかくや、という大げさな身振りで語る三日。
 「三日、みんな見てるみんな見てる」
 「…良いじゃないですか、千里くんが完璧なのは事実なんですから」
 陶酔さえ感じさせる様子で語る三日。
 うわぁ、目がマジだ。
 1人の人間に対してよくもまぁここまでカッとんだことを言えるもんである。

117 名前:ヤンデレの娘さん 脅迫の巻  ◆DSlAqf.vqc mailto:sage [2010/11/01(月) 01:07:31 ID:wJ+H+9ca]
 「なんつーか…、三日がその内近いうちに悪い男に引っかかって、ボロボロにされてポイされそうで怖くなってくるわ…」
 「…え、そんな日は来ないですよ?」
 俺の言葉にキョトンとした目をする三日。
 いや、そういうところが怖いんだけど。
 「…千里くんは私をアクセサリのように扱ったうえ、好きなだけエッチした上に都合が悪くなったら捨てて高跳びしたりしないでしょう?」
 「だからなんで無駄に具体的かな!?」
 「…大丈夫ですよ、そんな日は来ませんから。……千里くんが私の隣にいる限り」
 「確かにそうなんだけれども!」
 うわぁ、愛が重い。
 多分、本来の意味でなく愛が重い!
 愛が負担という意味でなく、妙な責任感が生まれる重さだ!
 いや、これは愛が重いというか、むしろ…
 「あ、分かった」
 妙に納得して、俺は言う。
 まじまじと三日の顔を見つめながら。
 「…そ、そんなに見ないで下さい。…濡れます」
 「そこは大人しく照れときなよ」
 そういうキャラでもなかろうに。
 「そうじゃなくて、俺が思いつく限り最大の弱みがあったのに気が付いてね」
 「おお!」
 期待に満ち溢れた目でこちらを見る三日。
 「…やっぱり、出生の秘密!?失われた記憶!?それとも世界が滅びるような極秘情報とかですか!」
 「いや、どこのライトノベルの主人公だよ。それにこの弱み、できたの割と最近だし」
 「…最近の弱み?もしかして、私も知っていることですか?」
 「そう」
 不思議そうな顔をする三日を指差し、俺は言った。
 俺の唯一最大の弱みを、その原因に向かって。
 「惚れた弱み」
 その言葉を聞いた三日が顔をトマトのように赤くして……それを見た俺も自分の言ったことの恥ずかしさに悶絶したのはまた別の話。















118 名前:ヤンデレの娘さん 脅迫の巻  ◆DSlAqf.vqc mailto:sage [2010/11/01(月) 01:08:11 ID:wJ+H+9ca]
 おまけ
 とある過去の一幕
 「好きな人に見つめられたら…濡れます」
 今から数年前、ある日の緋月家の居間で緋月二日が堂々とそんなことを言った。
 「…濡れる、ですか?」
 「ええ、そうですよ…。主に下半身が…」
 きょとんとした顔の、髪を童女のようにおかっぱに切りそろえた妹の三日に対して、二日がまるで当然のことのように語る。
 「いや、それは貴様だけだからな、無知蒙昧にして愚かなる上の妹よ」
 読んでいた本から顔を上げ、まるで舞台役者のような口調で突っ込みを入れるのは、彼女らの兄である緋月一日。
 一挙一動が独特というか非日常的というかナルシストっぽいというかはっきり言って胡散臭い。
 妹たちが和服姿なのに対して、一日は1人だけ洋服なので更に無駄に浮いていた。
 「…え、濡れないのですか、お兄ちゃん?」
 「そこは心がときめくところだ、下の妹よ」
 妹に対して、詩集を片手にやれやれ、と大仰な動作で言う一日。
 舞台の上なら息をのむ動作であったが、生憎ここは一般家庭のリビングである。
 「そんな台詞がでるのは、貴方がまだ恋をしたことが無いからでしょう…?不感性の愚兄さん…?」
 「…貴様にさん付けで呼ばれると、下半身でなく頭に血が昇るのは何でだろうな…?」
 二日の言葉に、形の良い眉をひくつかせる一日。
 一触即発の空気にオロオロとする三日。
 「ああ、大丈夫だ、かわいい下の妹。これは単なる日常会話。僕がこんな愚物相手に本気で怒るはず無いだろう?」
 「ええ、大丈夫ですよ三日…。これは単なる日常会話…。私がこの愚兄に対して刀を抜く筈も無いでしょう…?」
 ほぼ同時に言う一日と二日。
 仲が良いのか悪いのか。
 「とにかく…、意中の殿方に見つめられると濡れる…。これは、大宇宙の真理なのです…」
 「真理とは大きく出たな、この変態が」
 「黙りなさい、この汚物…」
 茶々を入れる一日に対して、射殺さんばかりの勢いで睨みつける二日。
 「とにかく…」
 と、改めて三日のほうに目を向けて二日は言う。
 「三日も、恋をすれば分かることでしょう…。というか分かりなさい…」
 「…わ、分かりましたです、お姉様」
 無表情にも関わらず威圧的な視線を向けられた三日が敬礼とともに答える。
 「…こうして、日々洗脳が行われていくわけだね…」
 「何か言いましたか、愚兄…?」
 「Nothing,my Lord(何も?)」
 二日に目を向けることなく、一日はすっとぼけるのであった。
 これが、緋月家の日常会話。
 その頃の緋月家の姿。

119 名前:ヤンデレの娘さん 脅迫の巻  ◆DSlAqf.vqc mailto:sage [2010/11/01(月) 01:12:12 ID:wJ+H+9ca]
 以上になります。
 二日さんを書くのが無駄に楽しかったり。
 今回のおまけは、物理的にこの三人がまた集まるのはいつになるかわかんねえなぁと思いつつ書いてみたり。(ボンクラ兄貴が働き?に出ているので)
 それでは、また彼女達の物語でお会いできれば…。

120 名前:名無しさん@ピンキー [2010/11/01(月) 01:13:22 ID:1vqiaM9v]
>>104
無理だね、面白くないもん


説明だらけで読みづらいしキャラ全然濃くない

なによりも書き方が自分に酔いしれてて面白くない自作漫画を友達に見せびらかしてる厨房みたいで痛い

121 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:19:46 ID:66BmT/lS]
ttp://www42.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1097.html
Tomorrow Never Comes

保管庫で見つけたわ
こいつだろ

122 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:27:56 ID:G/85GOzk]
俺はとねかむ面白いよ

くるみ可愛いよくるみ



123 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:36:49 ID:1vqiaM9v]
>>122
自演にしか見えんwW

124 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:41:08 ID:0kzgKzWM]
作品の好みは人それぞれ
自分の意見を押し付けるのは良くない

125 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:43:03 ID:aPzq19ko]
なんだか訳の分からない展開になっているな

126 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 01:45:04 ID:0kzgKzWM]
いつものことです

127 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 02:19:02 ID:3ZoMAI+g]
>>104
完走したら褒めてやるからさっさと続き書けよ

128 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 02:26:40 ID:K2MdbDRw]
ドラファジーって最初はスライム倒したりしてたよな?
何時の間にか軍記みたいになっててワロ

129 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 02:50:32 ID:2rT/OAT3]
103 名前:兎里 ◆j1vYueMMw6 [sage] :2010/10/31(日) 23:56:48 ID:aQ7IdvET
俺はどちらかというと、触雷!よりTomorrow Never Comesの方が好みだな。
何と言ってもストーリーに厚みがあるし、キャラ個々の魅力が格段に違うよ。
触雷!って地の文が説明臭い上に、主人公の愚痴ばっかりで面白くないだろ。
兎里氏は台詞回しも上手くてプロレベルだよ。マジで商業誌でもいけるんじゃないか。
むしろ紙媒体で読んでみたい。つかアニメ化希望だな。



マジもんの作者の自演かよ
こいつ最悪だな

>兎里氏は台詞回しも上手くてプロレベルだよ。マジで商業誌でもいけるんじゃないか。
>むしろ紙媒体で読んでみたい。つかアニメ化希望だな。

こことか自意識過剰過ぎて気持ち悪過ぎ

130 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 03:19:11 ID:s4VTa5mC]
>>103
作品の続きまってるよ!!

>>119
GJ!!
しかし195cm59kgはいくらなんでも痩せすぎじゃないかなぁ?
設定にケチつけるのは邪道だけど流石に気になった
あ、月日さんの苦難っぷりは楽しいのでもっとやれ

131 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 03:22:33 ID:U5mgEAW2]
誰も言わんから言うけどヤンデレ娘gj
たまにはヤンデレ分多目な展開が読んでみたかったり
だがほのぼのは嫌いじゃないぜ

132 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 03:38:44 ID:rrKibkiJ]
みんなGJだ!
退屈な毎日にヤンデレSSは癒しなんだ
だからみんな細かいこと気にせずどんどん投稿してくれよな
してくださいお願い…お願いします



133 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 05:27:45 ID:M+VxaEoO]
別に自演くらいはいいけど他人の作品を貶めたりした時点で引いた
謝罪すらないし。終わったな

134 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 07:33:39 ID:1XWtz2Lz]
これは細かいこととか言うレベルじゃないだろ
何言っても再開したい作者が自演弁護やってるとしか見えんな

完走したら褒めてやるから書けとか、センスなしで最悪だけど

135 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 07:41:33 ID:5q73lEFg]
前スレ埋まらんな

136 名前:名無しさん@ピンキー mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 08:58:54 ID:5sk78JKy]
どう見ても釣り
兎里っつーやつ
酉割れしてんじゃね
こないだ潰すわとか豪語してた奴が顔真っ赤にして自演してんだろ
ないわ〜外人のスカトロAV並みにないわ

137 名前:名無しさん@ピンキー mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 09:38:12 ID:5sk78JKy]
すぐ自演に入れるように0時付近に書き込んだのは良いが
俺のようにVIPで長年クソコテやってた人間には分かるんだぜ
tomorrownevercomeだっけ
巨乳娘いるから全力で擁護しちゃうもんね
俺も酉つけようかしら

138 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 09:41:13 ID:1XWtz2Lz]
どうしても自作を続けたいわけなw

おおかた、書き込み前に確認画面からいったんこの画面に戻したんだろう
そうしたら消した名前欄が自動的に復活することを知らなかったのかな

なんにせよお前が今やるべきことは一つだろ
自演の弁護や小賢しい誤魔化しを図ることじゃないよ

139 名前:名無しさん@ピンキー mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 09:52:50 ID:5sk78JKy]
お前は本当に馬鹿なのな
酉割れだって前例有るわけだしあのタイミングであの長ったらしい文落とすのはうさんくせぇっつってんのに
そこを指摘したら
「自演を続けたいようだな」キリッ
案外お粗末だな
4点、失笑レベル

140 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 09:54:11 ID:4SXod084]
>>137
わざとタイトル名を間違えたりするあたり、わりと芸が細かいな
VIPとかの経験を自慢するとか、常識じゃ考えられないし
そんな切羽詰まってるのなら、さっさと触雷に謝れ
つまらないことやってても傷口がどんどん広がっていくだけだぞ

141 名前:名無しさん@ピンキー mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 09:57:40 ID:5sk78JKy]
タイトルなんて伝わりゃ良いのさ
俺基本もしもしだからとぅもろーてやるとtomorrowってなんのよw
ハイ他に何か突っ込むとこある?
顔真っ赤にして探してみれば?(わらっ

142 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 10:00:57 ID:JT5qXelv]
「とねかむ」なんて恥ずかしい略称初めて聞いたわ
もう打ち切り、保管庫削除でいいんじゃね?



143 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 10:06:46 ID:4SXod084]
>>141
単語間のスペースを無視したり、Comesのsを抜いたのはわざとなんだろ?
書いてる作者本人ならタイトル間違えっこないという心理を逆手に取った高等戦術なんだよなw
さすがVIPあがりは凡人とは違う
見え透いたことするな

144 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 10:06:55 ID:5sk78JKy]
てすとー

145 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 10:09:39 ID:5sk78JKy]
>>143|( ̄3 ̄)|ブブー
かむってうつとcomeだけどカムズって入れるとでない
ふしぎ!

146 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 10:11:28 ID:4SXod084]
もういいって
痛々しくて見てられないから

147 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 10:16:02 ID:5sk78JKy]
うはだせぇwww
もうお終いですか
大したこと無いですね(*^o^*)

148 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 10:19:31 ID:JT5qXelv]
まったく反省してないようだし
追放決定のようだな

149 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 10:26:00 ID:0NAlsHWt]
とねかむ(w)なんて元から読んでないから無問題
つか、そんなのあったことすら知らんかった

150 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 10:28:07 ID:5sk78JKy]
痴呆のじーさんと話した方がまだマシだな(`ε´)
俺は只巨乳が出てくるSS読めりゃ良いのよ (^_^)v

151 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 10:47:37 ID:M+VxaEoO]
酉バレしてるってんなら、酉を晒してくれよ。わかりやすい酉ならまぁ考えられなくもない
ただな…だとすれば下のレスで冗談でーす、って言う意味はないわけで…まぁ99%本人だろ
可哀想にな。これからどんなSS書いても文体で悟られてしまうという…
悪いことは言わない、早く謝っとけ

152 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 11:03:20 ID:5sk78JKy]
>>151だから荒らしの自演だっつうに
酉無くても作者乙な文書いた後あらかじめ用意していたかのように取り繕う
後はほっておくだけで自然とスレが荒れますよ(^o^)/
ここを猿でも分かる様に説明してんのに潜伏している荒らしが話題を逸らすわけだ



153 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 11:12:57 ID:MkN2jHe7]
続きを読みたい俺としては追放になんかなって欲しくない



154 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 11:21:56 ID:5sk78JKy]
>>153安心しろ
追放なんて誰が決める物でもない
誰かの許可が無いと投下できねーのか?
違うだろう
普通に考えれば何かおかしいと気づく物だが荒らしの攪乱工作のせいで気づかなくなってるだけ

155 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 11:24:02 ID:M+VxaEoO]
>>152
だから酉を晒せば、そのめちゃくちゃ低い可能性も5%に上がると思うぞ
さすがに自分で言ってて説得力ないってのは気づいてるんだろ?

156 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 11:40:56 ID:5sk78JKy]
酉ばかりは俺には分からん
だがあからさまに怪しい餌にホイホイ食いつくんじゃねー
理屈抜きでコレはおかしいだろ

157 名前:駄文太郎 ◆4wrA6Z9mx6 mailto:sage [2010/11/01(月) 12:04:44 ID:Lxx+Itu9]
みんな、下らない事で争ってはダメだ!
なんて独りよがりな正義を振りかざすクソ野郎でごめんなさい。
とにかくこれ以上荒れてほしくないので、名前通りの駄文ながら、日常に潜む闇 第5話投下します。


158 名前:日常に潜む闇 第5話 ◆4wrA6Z9mx6 mailto:sage [2010/11/01(月) 12:05:56 ID:Lxx+Itu9]
〜?????〜
「…………」
 誠二は眩しさを感じて、ゆっくりと目を開けた。
 視線の先には白いまっ平らな板と蛍光灯。
 白い天井だとそこでようやく理解する。
 首だけを左右に動かせば、自分がベッドに寝ていることが分かる。そして両隣りはカーテンで仕切られている。
 身体を起こそうとしたが、腕や腹部、脚に鈍痛が走るので結局動くのをやめた。
「ああ、そうか――」
 その痛みで誠二は意識を失う前までのことを思い出した。
 不良たちに高等部の校舎裏だかどこかに連行されて、最初の攻撃を避けたのは良かったものの、結局袋叩きの目に遭ったのだ。
気を失う寸前で不良たちが大慌てで三々五々に散って、誰かが近づいてくるのが分かり、安心して意識を手放した。
「ってことはアレは夢だったのか」
 屋上で紬原友里とともに死ぬ――物凄く現実味を帯びていた夢だと誠二は思った。
「まあ、生きていれば問題ないか」
「そうだ。生きていさえいればなんとかなる」
 誠二の呟きに、何やら聞き覚えのある声が返って来た。
「ええ、と……」
 始業式の日、そして生徒会室までの強制連行。
 それらで会った先輩だ。
「天城美佐枝(あまぎ・みさえ)だ。まだ名乗っていなかったかな」
「あー、はい。それで天城先輩。もしかして保健室まで運んでくれたのって天城先輩ですか?」
「ああ」
 天城は首肯すると、誠二が横になっているベッドの脇まで歩み寄って来た。
「ついでに言えば、通報して、現場から君をここまで運んだのも私だ」
 耳打ちされた内容に、誠二は顔色を変える。
 目撃されていたのだ。そしてここまで運んでくれたのだ。
 これを驚かずにはいられようか。
「……そうだったんですか。ありがとうございます」
「ふふっ。感謝の言葉はいい。礼をするなら、もっと別の物……そうだな、態度や行動で示してもらいたいものだな」
 クスリとほほ笑む天城はどこか妖艶さを醸し出している。
 恐らく、至近距離でこんなことをしているからだろう。
 変に意識しないよう、誠二は痛みで悲鳴を上げる身体を鞭打って無理矢理起きる。
「おい、まだ無理はするな。これから念のために検査を――」
 天城の無理をするなという注意喚起は強制的に止めさせられる。
 誠二が床に足をついて立ち上がろうとして、それまで圧迫されていた血流が一気に流れたために眩暈を起こしたのだ。
 よろめいて、天城のほうへ寄りかかり、彼女をベッドに押し倒してしまった。
「う……す、すみません。今、どきます……」
 完全に回復していない状態のためか、誠二の口調は途切れがちだ。
 そんな彼に、天城はうっすらとほほ笑んだ。
「なかなかに殊勝な心がけだな。ここまで積極的になれるとは、どうやら私の予想通りだったということか」
 ふふっ。ますます良いぞ。
 そんなことを呟きながら、天城は誠二の後頭部へ両手を伸ばした。が、先に誠二の状態が回復してしまったために、未遂に終わる。
「助けていただいたのに、恩をあだで返すようなことをしてしまって本当にすみません」
「久坂誠二のためなら私はなんだってできるとも。気にする必要はない。むしろ君も私のために何でもしてくれると嬉しいね」
 深々と頭を下げる誠二に対し、天城も立ち上がり、制服の乱れを整えつつ、そんなことを言ってのける。
 しかし誠二は苦笑を浮かべるばかりだ。
「今の僕には、天城先輩にしてあげれることなんてないですよ」
 直後、天城の表情が無表情の一色に急変した。
「それは本気で言っているのか?」
「え? ええ、さすがに冗談で自嘲できるほど変態ではありませんから」
「ならば、少し分からせてやろう」


159 名前:日常に潜む闇 第5話 ◆4wrA6Z9mx6 mailto:sage [2010/11/01(月) 12:06:43 ID:Lxx+Itu9]

 一体なにを――という誠二の言葉は言葉にならなかった。
 視界いっぱいに映る天城美佐枝。そして後頭部と唇に感じる感触。
 紬原友里と同じことをされていることに、誠二は気づく。
 隙を突いて天城が舌を挿し込んでくる。しかし友里の時のような嫌悪感はない。
 いくら歯を、歯茎を、舌を絡め取るように舐められても、唾液を送りこまれても、むしろ誠二が同じことを仕掛けてしまうくらい気持ち良かった。
「んふう……」
「はあ……」
 二人の唇が離れ、間にはお互いの唾液が混ざりあった透明とも銀色とも見える橋が垂れ掛かっていた。
「ふふっ。これでも君はまだ無力だと言えるかい?」
「……いえ…………ですが、自信が持てません」
「何、気にするな。私はお前が欲しいんだ。これから、私に尽くしてくれるか?」
 思わず「はい」と言いそうになり、誠二は理性を最大限に活発化させなんとか踏みとどまる。
 果たしてここで頷いていいのだろうか。
「先輩、僕は……」
「結論はまだ出さなくても構わないさ。ただ、私が君を好いていること。これだけは忘れないでもらいたい」
 迷う誠二に天城はそう言うと、再びキスを交わす。
 今度は軽く唇同士が触れ合う、挨拶のようなものだった。
 何とはなしに一抹の寂しさを覚えるが、誠二はそれを顔に出すことはしない。
 天城は「また会おう」と言って保健室から出て行ってしまった。
 残された誠二は鞄を手に取り帰ろうとする。するとそこへ若い女性が声をかけて来た。
「あんまり保健室でいちゃつかれちゃ困るんだけどねえ」
「ええっと、すいません」
 保健医だ。
 火の点いていない煙草を口にくわえて、苛立っているかのように教務机で頬づえを突きながらこちらをジト目で眺めていた。
 この学園では、養護教諭という概念はないと最初のオリエンテーションで言っていた。大学部付属の病院から医師免許を持った人が派遣されているらしい。
「そりゃあ思春期の男子女子からしてみれば、保健室は背徳的行為の格好の場所かもしれないけど本当はそんな雰囲気なんてクソったれよ。ヤりたきゃ自分の教室に行ってヤってきな。それだけでも十分楽しめるから」
「…………それ教職者が言うセリフですか?」
「あたしは保健医。別に教える側じゃないから構わないわよ。さっさと帰りなさい。煙草が吸えないじゃない」
 法律で公共施設は全面禁煙というのをこの人は知らないのだろうか。というよりも本来なら喫煙を止める側に居るはずの人間がなんで大っぴらに煙草を吸おうとしているのだろうか。
 しかしこれ以上突っ込みを入れれば色々と面倒なことになりそうな予感がして、誠二は「失礼しました」と言って保健室を退室した。
 廊下に出て、誠二は軽くため息をついた。
 明日からの学園生活をどうすればいいか、つまりはイジメ対策についてだ。
 右足を引きずるようにして教室に戻り、自分の学生鞄を回収する。幸い、学生鞄には何も悪戯はされていない。
「誠二」
 急に、背後から声をかけられる。
 見知った声だったから、誠二はいつものようなのんびりとした口調で応じた。
「んあ? 弘志か。どうかした?」
「いや、……大丈夫、じゃあなかったみたいだな」
 振り返ればやはり雪下弘志がいた。
 どことなく翳りがあるのは、彼が俯いているからだけではないだろう。
「とりあえずどっかで飯でも食べない?」
 提案したのは誠二。
 驚いたように弘志は顔を上げる。
「久しぶりに激しい運動したから疲れちゃってね。お腹空いてるんだ」
 苦笑浮かべる軽口をたたく誠二に、弘志はどこか救われた気がした。
「…………ああ。そんじゃ、俺が見つけた美味いイタリアンレストランにでも行くか?」
「そこでラーメンって選択肢がないのが凄いね」
「俺は漫画みたいな展開は望んでないからな」
 肩を竦めるようにして、こともなげに言う弘志に、いつの間にか誠二は笑っていた。
 少なくとも味方は一人いたらしい。
 さすがに肩に腕をまわして――なんて漫画では良くある光景とまではいかないが、この事実は明日も頑張ろうという活力源になったことは言うまでもないだろう。



160 名前:日常に潜む闇 第5話 ◆4wrA6Z9mx6 mailto:sage [2010/11/01(月) 12:07:05 ID:Lxx+Itu9]


〜Side Yuri〜
 誠二君がガラの悪そうな数人の先輩たちに連れされたのを私は屋上から目撃していた。
 嫌な予感しかしなかったけれど、非力な私にはどうすることもできない。
 案の定、誠二君はリンチされて、気を失うどころか下手をすれば死んでしまうのでは、と思うくらいに蹴られ殴られ罵詈雑言を浴びせられていた。
 しかし私以外にも誰かが目撃したのだろう。
 数人の教師が駆けつけて、不良たちを追い払った。
 そこまでは良かった。確かに私は安堵していた。これ以上誠二君が酷い目に遭っていたら、と思うだけで恐怖だったからだ。
「あれが、誠二君にまとわりつくネコさんなんだよね」
 教師たちから遅れてやって来た一人の女子生徒。遠目で分からなかったが、教師たちに何事かを告げて、自分は誠二を抱きかかえてどこかへ歩いて行った。
 大方保健室まで運ぶとでも言っていたのだろう。
 私以外の女の子が誠二君に触れるなんて考えられなかった。もはや疑いは灰色から黒に確定だ。
 誠二君が気を失っている間に何か悪戯をされないか心配になって保健室へ向かった。
 どうやら向こうが一足先に保健室に入っていたようで、私は聞き耳を立てることにした。
 中から聞こえてくる声に、手元に狂気となり得るものがあれば、そしてここが学校でなければたぶん私は、いや間違いなく乱入して雌猫さんの息の根を止めていたはずだ。
 わなわなと内側から噴き出る怒りを抑えながら『ひとしきりの行為』が終わるのを待つ。
 あまつさえあの雌猫は誠二君に私の物になれと言ってきた。
 ペットは所詮飼われる側にしかなれないという不文律を雌猫はしらないのだろうか。
 傲慢。僭越。厚顔無恥――。
 そんな数多の言葉が思考を覆い尽くすが、相手は雌猫、人間ではないのだから何を言っても理解できない。実力で示すべきだが、私にはそんな力はない。
 遠まわしに雌猫を攻撃することもできるが、今は別のほうで手いっぱいだ。
 そうこうしているうちに、あの雌猫が帰ろうとしていた。
 私は慌ててその場から離れる。
 今日はこれ以上ここに居ても無意味だろう。
 そう考えた私は、下校することにした。そして今、その帰宅の真っただ中にある。
 ――私を命懸けで助けれくれた誠二君。
 ――髪が普通とは異なるのに、それを気にせず接してくれた誠二君。
 ――朝、挨拶を返してくれた誠二君。
 ――誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君誠二君
 紬原友里の頭の中は誠二一色に染まっていた。
 それだけ彼を好いている、ということなのだろう。
 さらに、友里は誠二がイジメに必死に耐えている光景、リンチに反撃せず耐え続ける様子を思い浮かべて悦に浸っていた。
 誠二にイジメが起きているのは、当然ながら友里も知っている。
 これで彼の一面を知ることができるのだ。腹立たしい現状ではあるが、その見返りは十分すぎる。他の、発情期に入った雌猫が近づくことはないし、『何よりもお互いのことをより深く知れる』。
 あの発情した雌猫だって、どうせその内愛想を尽かすに違いない。
 しかし念には念を入れるべきだろう。
 友里の足は自然と学園都市内のスーパーマーケットに向いていた。



161 名前:日常に潜む闇 第5話 ◆4wrA6Z9mx6 mailto:sage [2010/11/01(月) 12:07:45 ID:Lxx+Itu9]

〜Side Seiji and Hiroshi in a Italian restaurant after school〜
「さて、話をしよう。あれは今から37万、いや1万4千年前だったか」
「何その前書き」
 弘志のもったいぶった口調にすかさず誠二は突っ込みを入れる。というよりもアイスピックで急所を突き刺したと言ってもいいくらいの一撃を加えた。
 久坂誠二と雪下弘志は商業区にある小さなイタリアンレストランに来ていた。
 アンティークなテーブルやイス、インテリアが醸し出すその空間は、狭いながらも小洒落たた雰囲気で、どことなく喫茶店を連想させる。本を読むにも、デートをするのにもうってつけの場所だと誠二は思った。
「話って言うのは始まりが大事なんだ。導入部分だけでも飾らせてくれよ」
「別にそれでもいいんだけど。なんか長そうな気がしたから」
「誠二……お前ってやつは……」
 なぜか同上の視線を送られた誠二は、無言で目の前のたらこパスタをフォークで器用に巻いて食べ始めた。
 それを見てようやく弘志は諦めたのか、食べながらでいいから聞いてくれと前置きして喋り始めた。
「今朝の件、あれは複数の場所からほぼ同じタイミングで流出していたらしい」
 パスタをフォークに巻きつける誠二の手が止まった。
「元栓までは特定できていないから勘違いするなよ」
 早とちりしないように釘をさす弘志。
「それとグレーゾーンを発見した。もちろん推測にすぎない。だが、今一番疑いの強い線だ」
「グレー、ゾーン……?」
 そうは聞き返してみたものの、なんとなくその言葉の意味が誠二には理解できていた。
 つまり現時点で噂の発生源としての容疑が一番濃い人物のことだろう。
「そうだ。聞いて驚くなよ。紬原友里。もしくは久坂誠一だ」
「…………」
 心臓が、一度だけ大きく鳴った。
 指から力が抜け、フォークを床に落としてしまった。
 弘志は自失している誠二が元に戻るまで沈黙を保っている。しばらくして店員が代えのフォークを持ってきて、ようやくそこで誠二は意識を取り戻す。
「弘志……冗談、だよね?」
 店員にお礼と謝罪を言ってから、弘志に確認を求める誠二。
 しかし弘志が首を縦に振ることはなかった。
「この二人が限りなくクロに近い。ただ、俺の網にかかった内容から推測しただけだから、その二人のいずれでもないということも大いにあり得る。まだ推測にすぎないってことだけはちゃんと理解してくれ」
「…………いや、でも……そんなまさか……そんなはずは…………」
 未だ誠二は信じられないと言った表情で同じ言葉を繰り返している。
 そんな友人の様子に、弘志は推測にすぎない情報を与えてしまったことに失敗を覚えた。
「安心しろ。お前の兄貴やあの紬原がそんなことするはずがないって俺も思ってる。感情論抜きで、情報だけで推測した俺の不手際だ。感情論込みで考えれば、あの二人じゃ無理なことは明らかだからな」
 咄嗟にそんなことが弘志の口から出ていた。
 言った直後に彼は後悔する。自分がそんなミスをするはずがない。人間は、例え普段は大人しくあっても、状況によっては大きく異なることがある。それは世の中の犯罪を知っていればすぐに分かる。
 こうやって嘘でしか友を慰められないことに弘志は苛立ちを感じていた。
「誠二、とりあえず飯、食おうぜ。こういう時こそ美味い飯食って気分転換しないとな」
「あ、ああ、うん。そう、だね……」
 まだショックから立ち直れていない誠二だったが、弘志からすれば最初のころに比べてだいぶ良くなっている。
 後は本人がゆっくりと自分を納得させるしかないと、自分ので切ることへの限界を感じながら大切な友人と他愛もない雑談に残り時間を割くことに決め込んだ。


162 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 12:12:17 ID:6c3MjHff]
これはさすがに無理。>>104が本人だって言ってるようなもんじゃん
荒らしが酉を使って、っていうなら>>104で酉を消す意味がない。
大体、酉割れなんてめちゃ可能性低いって知ってんの?
マジでさっさと謝ったほうがいいぞ。2chなんて暇人がうようよいるんだ。
まあまあ作品かいてるんだから文体とか解析されたら、今後ssみたいなの一切かけなくなる
まあ擁護してやりたいんだけど、他の奴の作品をどうこう言ってるの見てその気が失せたわ

つか、荒らしたくないとか言いながらID:5sk78JKyが荒らしにしか見えん



163 名前:日常に潜む闇 第5話 ◆4wrA6Z9mx6 mailto:sage [2010/11/01(月) 12:12:31 ID:Lxx+Itu9]
第5話投下終了です。
不眠不休の涙ぐましい後始末という名の労働により、トラブルを無事解決できました。
おかげで有給休暇で休みを満喫しつつのヤンデレSS作りを楽しんでいます。
でもまたトラブル起こりそうで怖い……
みんなもっと自分達の仕事に誇りを持ってくれと思う今日この頃である。
愚痴ってごめんなさい。
そしていつも私の作品を読んでくださる方々、wikiに載せてくれている方々、ありがとうございます。

164 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 12:12:52 ID:6c3MjHff]
うお、割り込んですまない!

165 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 12:13:07 ID:RwTx8Ks9]
>>157
GJ!!
流れを変えてくれてありがとうございます

166 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 12:13:41 ID:6c3MjHff]
>>163
GJ!
割り込んでごめん

167 名前:駄文太郎 ◆4wrA6Z9mx6 mailto:sage [2010/11/01(月) 12:18:53 ID:Lxx+Itu9]
割り込み問題ナッシングです。
投下する前にチェックしたはずが、見落としがあったようです。

誤文訂正
×なぜか同上の視線を送られた誠二は
○なぜか同情の視線を送られた誠二は

今更だと思いましたが、一応報告ということで

168 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 12:29:16 ID:5sk78JKy]
おいおい>>104で酉外したら何で作者認定何だコラ
逆に酉外して取り繕ったら胡散臭さ倍増だろうが
後俺の本音は巨乳娘のいるSSは物凄い擁護するって事な
荒らしたくない何て一言も言ってないし何時も喧嘩レスしてんのも俺
さらに酉割れは前例があるわけ、嫉妬スレでな
前例有る時点で可能性を否定できないレベルにあるんだよ

169 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 12:46:10 ID:1vqiaM9v]
>>168
どこたて読み?
授業がつまらないのはわかったが日本語おかしいからきちんと勉強した方がいいぞ厨房

VIP歴自慢とか可愛すぎだろw

170 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 12:50:52 ID:5sk78JKy]
ぷっ
馬鹿ほど日本語がどうとか言う不思議
俺に相手して欲しかったらもっと勉強して来いNEET

171 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 12:51:24 ID:6c3MjHff]
>>104で酉を外さない→この作者はこんなことを言いますよー、悪いやつですね。荒れろ荒れろ
>>104で酉を外す  →あ、やべ!酉つけたままだった!早く外してごまかさないと!

前例があるとかはわかるけどね・・・その可能性っていうのはせいぜい2、3%じゃね?
まあ本人が酉を晒して、その酉がめちゃ予想しやすいものだったら考えなくもないけど。だとしても可能性低すぎる
ま、言い争っても仕方ない。本人が出てくるの待とうぜ

172 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 12:55:02 ID:M+VxaEoO]
さすがに決定的じゃない?



173 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 13:06:29 ID:G/85GOzk]
GJ!
素直クールっぽい先輩キター


せっかく流れ変えてくれたんだから自重しろよ
荒らしに構うのも荒らし
これからスルーできないやつも荒らし
今スルーできてない俺も荒らし
はい終わり

174 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 15:30:01 ID:RwTx8Ks9]
>>168
荒らし乙wwww

175 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 15:57:25 ID:5sk78JKy]
>>174
お前が俺に言ってる事そのままお前にも言えるから
わらっ

176 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 16:18:54 ID:RwTx8Ks9]
>>175
何も書かないくせにか?しかも、いっちょ前にニックネーム付けてるのお前だけだしwwwwそんなに自己主張したいのwwwwそれとも構って欲しいの?wwwwかわいちょうでちゅねぇwwww

177 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 16:21:43 ID:5sk78JKy]
>>176びっくりするくらい馬鹿だなお前
酉付けたのはNGぶち込みやすいようになんだがね
芝生いっぱい付けちゃって必死だね(*^o^*)

178 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 16:35:37 ID:1sOErvRw]
帰ってきたすぐで状況が完全には把握できてないが>>177が極度に痛い子なのは分かった

179 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 16:36:28 ID:+ZnsDTC9]
>>177
ちょっと黙っててくれないか今は真面目な話をしているんだ。

180 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 16:41:45 ID:RwTx8Ks9]
>>177
叩かれてやんのープッ!!

181 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 16:42:14 ID:1ZvtCbLB]
>>163
gj!
今後の友里の作戦に期待

182 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:02:41 ID:0kzgKzWM]
test



183 名前: ◆m10.xSWAbY mailto:美乳より巨乳派 [2010/11/01(月) 17:11:12 ID:5sk78JKy]
>>180作者でもねーのに酉付けて暴れてる奴が叩かれない方がおかしいだろ
俺を黙らせる方法は巨乳娘のSS落とすかてめーらが俺を徹底的にスルーするかだな
わかったか猿
悔しいのはわかるよ(^_^)v

184 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:23:00 ID:2OHI46We]
>>183
お前は全っ然っ、わかってない。


良いか、オッパイは形が全てよ……。

感触を重視するなら、オッパイより圧倒的に尻よ。
オッパイは視覚に訴えかけて興奮させる事にこそ、その価値がある。
お前は形崩れしたオッパイに興奮する事が出来るのか?

それに比べて、美乳は例え小振りでも、美しいと感じる事が出来るだけで価値がある。

目先の大きさに捕われる等、所詮素人のする事ぞ。

185 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:25:53 ID:jBDsOLfv]
巨乳巨乳と連呼して場を和ませようって誘導が見え透いててむかつく

トリ付けたのも別IDでそのトリ付きで現れて「ほら、トリなんて簡単に割れるんだぜ」
なんて新たな自演を企んでるだけじゃないかw
わけも分からないまま、熱烈に擁護するようなのが急に現れるのがそもそも不自然
見てりゃ分かるけど、お前ってかなりのアホだろw
泥沼にはまっていくだけで、全然リカバリーになってないんだよ

186 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:28:40 ID:JT5qXelv]
俺には怒りの矛先を違う方向へもっていこうとしてるようにしか見えん

187 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:29:13 ID:2OHI46We]
>>185
お前は本当に空気がよめないな……

せっかく助け舟出してやったのに……

188 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:31:16 ID:aPzq19ko]
一体いつになったら終わるのかね、この戦い

189 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:39:26 ID:jBDsOLfv]
>>187
いや、別にアホに助けを求めた覚えなどないし

お前こそ知的障害っぽいレスつけて騒ぎを大きくするな
そんなことしてても敵を増やすだけだぞ

190 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:40:50 ID:RwTx8Ks9]
>>183
寂しいねぇー寂しいねぇーwww独りぼっちは寂しいでちゅねぇーwww

191 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:42:00 ID:MkN2jHe7]
>>167
GJ!


192 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:48:47 ID:0kzgKzWM]
ところで、皆さんは保管庫にあるSSのどのヤンデレっ娘が好きですか?
わたしはぽけもん黒の香草チコさんです



193 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 17:50:56 ID:jBDsOLfv]
>>186
なるほど
◆m10.xSWAbYに住民の怒りと不審を集中させておいて
本体は事態が収拾するのを静かに待つのか
アホにしても騒ぎ方がちょっと不自然すぎるもんなw

194 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 18:01:27 ID:2OHI46We]
ぶっちゃけると、両方とも迷惑だからよそ行け

195 名前:名無しさん@ピンキー [2010/11/01(月) 18:04:01 ID:YmOqGxEO]
>>77
gj
白い翼のほうも待ってるぜ

196 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 18:11:15 ID:RwTx8Ks9]
冬なのに暑いね

197 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 18:16:31 ID:J0lr/1TZ]
>>103の酉で検索したらかなり被ってるな
なんでコテハンに付ける酉で以前使われてるようなのを使うのか分からん

198 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2010/11/01(月) 18:25:42 ID:jBDsOLfv]
>>197
なんか自分の都合のいい方向へ誘導しようとしているようだけど
以前に偶然同じトリを使ってた人が偶然このスレにいて
偶然その人がタチの悪い荒らしだったということ?
もの凄く確率の低い偶然だなあw

199 名前: ◆Uw02HM2doE mailto:sage [2010/11/01(月) 19:20:11 ID:wwWV46GA]
こんばんわ。今回はリバース、15話を投下します。
よろしくお願いします。

200 名前:リバース ◆Uw02HM2doE mailto:sage [2010/11/01(月) 19:21:18 ID:wwWV46GA]

「いきなり全校集会とは……。誰かやらかしたのかな」
翌日、突然全校集会をやるということで俺達は体育館に来ていた。周りも突然の全校集会の話で騒がしい。
「やらかしたって……。この学校で会長に逆らう奴がいたら見てみたいぜ」
亮介がおどけながら言う。まあ東桜に半年も通えば会長の手腕と彼女に逆らうことの恐ろしさを十分に理解出来るだろう。
「まあ連絡事項か何かだろうよ。……お、来たぞ」
会長が壇上に姿を現した。気が付けば話している愚か者は一人もいず、皆が前を向いて会長が話すのを待っている。
……時代が時代なら立派な恐怖政治だな、これ。
「今日はいきなり全校集会を開いてしまって申し訳ない。君達に早急に伝えなければならないことがある」
全体に緊張が走る。英の言った通り、本当に誰かが万引きでもしたのだろうか。
「その前に……2年4組の白川要、こちらへ!」
「……はい?」
視線が一気に俺へと集まる。誰しもがまるで愚か者を見るような哀れみを含んだ眼差しだ。
「……聞こえなかったのか?白川要、こちらへ来い!」
「要、とりあえず行った方がいい」
英に促され壇上へ上がる。全校生徒の視線を感じる中、会長の側にたどり着いた。小声で会長に話し掛けられる。
「すまんな要。出来れば君無しでやりたかったんだが、やはりいた方が諦めがつくだろうしな」
「諦め?」
会長の言っていることがイマイチよく分からない。聞き直そうとしたが会長が正面を向いてしまったのでとりあえずそれに倣う。
「時間を取らせてすまない。急用と言うのは――」
会長はマイクを持ちながら俺を右手で引き寄せた。不意をつかれた俺は思わず会長の胸へ飛び込む。
「ここにいる白川要と私、美空優が婚約しているということだ」
「……へっ?」
生徒も教師も、ここにいる全ての人が会長の言った意味が理解出来ずにいた。それを知ってか知らずか、会長は話を続ける。
「朝の貴重な時間を私用に使ってしまってすまない。だが今一度ここに宣言する。私、美空優は白川要を愛している!」
ようやく会長の言っていることが分かり辺りがざわつき始める。会長は深く深呼吸をしてから――
「私たちは婚約する!文句のある者は生徒会室まで来い、以上!」
体育館に響き渡る大声で宣言した。



生徒会室の扉が叩かれる。一体本日何度目だろうか。放課後になるまでに少なくとも30回は叩かれている。
「またか。今度はマシな奴だと良いが」
会長は少しうんざりした様子で扉を開ける。扉の外には今にも泣き出しそうな女子が3人立っていた。
「美空先輩、お願いします!婚約なんてしないでください!」
「先輩がいなくなったら…わ、私!」
「うわぁぁぁぁん!」
口々に会長行かないで的なことを言う女子達。一番右の女子にいたってはとうとう泣き出してしまった。
「……君達の気持ちは嬉しい。だが出会いがあれば必ず別れがある。分かってくれるな?」
「「「美空先輩〜!!」」」
三人娘は会長に抱き着いて泣きじゃくる。これも今日30回は見ている光景だった。

201 名前:リバース ◆Uw02HM2doE mailto:sage [2010/11/01(月) 19:22:28 ID:wwWV46GA]
放課後の生徒会室。既に日は暮れており、窓には漆黒の闇が広がっていた。
「ふぅ……。まさか私目当ての輩が出てくるとは」
溜め息をつきながらコーヒーを飲む会長。結局文句に来た生徒は全員、所謂"美空優ファンクラブ"の人達だったのだ。
「しっかし要の人気の無さにはビックリだな」
「亮介……。本当のことは言うもんじゃないよ」
「フォロー無しかよ!?壇上に呼び出された俺の気持ちにもなれ!」
からかう英と亮介に思わず突っ込む。そもそも会長が変な集会なんて開くからだ。
おかげでクラスに帰ったら男子にはリンチされかけるし黒川先生には根掘り葉掘り聞かれた。
「本当にすまんな要。まさか君がここまで……その…め、目立たないとは思わなくてな」
「フォローになってないです!」
果たして会長は今の状況に気が付いているのだろうか。つーか何であんなこと言い出したんだ。
「……会長、朝言ったことは本気なの?」
潤が恐る恐る会長に尋ねる。潤は何処か不安そうな眼差しで会長を見つめていた。
遥は生徒会室に入ってからまだ一言も喋っていない。
英と亮介は努めて明るい雰囲気を演出していたが、さすがに無理があったようだ。
「……僕も聞きたい。今朝のあれはどういうことだい?」
「何かの作戦だとしてもさすがにやり過ぎだぜ会長」
英と亮介も潤に続いて会長に質問する。会長は俺達を一瞥した後立ち上がった。
「……私は本気だ。今朝言ったことは紛れも無い私の本心だ。要」
「……何だよ、会長」
会長は俺を見つめる。その瞬間に分かってしまった。この人は絶対に引かない。本気で俺と結婚する気なんだ、と。
「愛している要。私には君が必要だ。私と結婚して欲しい」
「そんなのおかしいっ!!」
生徒会室に響く大声。振り向くと遥が肩を震わしながら会長を睨みつけていた。
「……何が可笑しいんだ、遥?」
「そ、そんなの!ルール違反だ!わたしたちは"要組"なんだから!」
激昂する遥を会長は冷たく見据える。こんなに感情をあらわにする遥は初めて見た。
英や亮介、そして潤は遥の豹変ぶりに驚きを隠せないでいる。
「そうだったな。今ならあの時の君の気持ちが分かるよ、要」
「俺の……気持ち?」
会長は何か嫌なことを言いそうだった。これ以上状況を悪くするようなことがあるとは思えないが、何故か自分の何かが警鐘を鳴らしている。
「私は要組を抜ける。これからは赤の他人だ。皆、今まで世話になったな」
「えっ!?」
「か、会長……本気かい?」
潤は目を丸くし呆然としている。英は今まで見たことがないくらい険しい顔をしていた。
「ああ、今日皆をここに呼んだのは別れを言うためだ。要、私と一緒に来てほしい」
「優っ!!」
「は、遥っ!?」
一瞬だった。
会長が俺に振り向く一瞬の隙を見計らって会長へと突進する。右手には何かを持っていた。
そのまま遥は会長の懐に入り右手に握りしめた"何か"を振りかざす――
「ふっ!」
「っ!?」
その瞬間を会長は見逃さず迎撃の蹴りを放つ。間一髪でそれを避けた遥だったが、咄嗟に避けた反動で右手からナイフが滑り落ちていた。
会長は慎重に距離を取りながらそれを拾う。
「……スタンナイフか。また随分と悪趣味だな、遥?」
「許さない。優は壊した、皆の居場所を壊した!優だって知っている癖に!わたしたちにはここが必要だって、知っている癖に!」
遥は必死に会長へと訴えかける。何故だろう、前にもこんなことがあったような……。
「ああ、知っている。だがもう限界なんだ。私はまた要を失いたくはない」
「会長……」
会長の想いは何処までも真っ直ぐだった。そう、美空優とは本来狂気じみたことを平然とやってのける人物なのだ。
「明日の正午、要を迎えに行く。私を止めたければその時までに何とかすることだ」
会長はそのまま生徒会室を出て行った。遥はきつく口を結び、潤はその場に立ち尽くしている。
「……帰ろうか、要」
「あ、ああ……」
「二人も、行くぞ?」
英と亮介に促されて生徒会室を後にする。こうして俺が望んでいた"平穏"はいとも簡単に崩されたのだった。

202 名前:リバース ◆Uw02HM2doE mailto:sage [2010/11/01(月) 19:23:41 ID:wwWV46GA]

「お嬢様、お客様です」
「客人?……ああ、君か」
屋敷に帰ってきた私を待っていたのは瑠璃色のポニーテールが印象的な女子だった。確かこの前アクアマリンでおかしなことを言っていた奴だ。
「こんばんは」
「てっきりすぐに生徒会室に来ると思って待ち構えていたんだが……案外臆病だな、君は」
私の挑発に対して少し眉をひそめたものの、先刻の遥のように激昂して襲い掛かって来る様子はない。多少は手こずりそうだった。
「外で白黒つけませんか」
「構わないよ。では行こうか」
美空優は思う。白川要を好いている者は決して少なくはない。ただ自分の威圧で名乗れない者が殆どなのだ。
彼女は飽いていた。だからこそ自分とまともに闘える"異常者"を歓迎するのだ。
「要は誰にも渡さない。君は私の玩具で十分だ」
今宵の月は妖しく光り、二人の"異常者"を照らし出していた。



いつからだろう。
気が付けば父さんが母さんに暴力を奮っている光景が、俺達の日常だった。そして程なくしてその暴力は俺達にも及ぶことになる。
きっかけはもう忘れてしまった。確かとても些細なことだったと思う。でもきっかけなんてどうでもよかったのかもしれない。
なぜなら事実として俺達兄妹には体中に痣の後があって、毎日学校で虐められるのだから。

「……助けるんだ」
台所で父さんの帰りを一人で待つ。まだ中学生に成り立ての俺の右手には鈍く光る包丁が握られていた。
「アイツを殺して……母さんと潤を……助けるんだ」
震えが止まらない。分かっているから。自分が今からする行為が許されないということを。
それでもやらなければならない。"平穏"を取り戻す為に俺は――
「っ!?」
突然電話が鳴り響く。今にも口から飛び出そうな心臓を落ち着かせながら、受話器を取る。
「……もしもし、白川ですが」
『白川さんのお宅ですか!?白川元(シラカワハジメ)さんが交通事故でこちらの救急病院に搬送されたんですが――』
「……えっ?」
白川元、父さんの名前だった。思わず受話器を落とす。受話器からはこちらへの呼びかけが続いていたが、全く気にならなかった。
「アイツが……」
俺は思っていた。出来れば殺したくない。だからこそ勝手に死んで欲しい。
今死ねば、今死ねば俺はアイツを殺さなくて済むのだから。
「…………」
そしてその願いは"白川元の飲酒運転による交通事故死"という形で叶うことになった。



203 名前:リバース ◆Uw02HM2doE mailto:sage [2010/11/01(月) 19:25:20 ID:wwWV46GA]


「……夢、か」
最悪の目覚めだった。体中に鳥肌が立っている。寒いからじゃない。夢というにはあまりにもリアルな描写だった。
まるで昔に体験したような、既視感に似た何かを覚えた。
「考えすぎ……だよな」
昨日あんなことがあったからそれが夢に影響したんだ。自分自身にそう言い聞かせる。
でなければ思い出してしまうから。あの包丁の感触を――
「兄さんもう昼だよ!……なんだ、起きてたんだ」
潤がエプロン姿で部屋に入って来た。時計を見ると11時ちょっと過ぎを指している。
「そうか……今日って土曜日だったのか」
「大丈夫兄さん?朝ご飯、軽く作ってるから早く降りて来てね」
「ああ……」
潤が部屋から出ていく。聞きたい、いや聞くべきなんだ。でも……聞けない。聞いてしまったらもう後戻りが出来ないような気がしたから。



リビングに降りると里奈がソファーで"笑って良いかも"を見ていた。潤は台所で料理の最中だ。
「カナメ、こっち来て!」
「おう」
里奈に手招きされてソファーに座る。すると里奈は俺の膝に背中を預けて座った。
歳の離れた妹がいたらこんな感じなのかもしれない。
テレビではサングラスを掛けた名物司会者がテレフォンショッキングなるものをやっていた。
「タモさん面白いよね」
「ああ、タモさんだからな」
「兄さん朝ご飯……ふふっ」
そんなやり取りをしている俺達を見て潤が笑う。
「ん?何かタモさん言ったか」
「ううん、里奈と兄さんってまるで親子みたいだから」
確かに見る人が見れば今の俺達は親子に見えなくもない。
……いや待て、俺はそんなに老けてないぞ。
「じゃあジュンはお母さんだね!」
「えっ?」
「だってカナメがお父さんであたしが娘なんでしょ?だったらジュンはお母さんだよ!」
「なるほど」
「ば、馬鹿なこと言ってないで早く食べてよね!?」
潤は顔を真っ赤にして台所へと戻っていった。一体何がそんなに恥ずかしいのだろう。ただの里奈の冗談だというのに。
「……カナメはボクネンジンだね」
「ん?」
「ううん、早く食べなよ」
里奈が小さい声で何か言っていたが気にせず席に着く。
ちょっと遅めの朝食は目玉焼きにベーコンとトーストというスタンダードなものだった。

204 名前:リバース ◆Uw02HM2doE mailto:sage [2010/11/01(月) 19:26:28 ID:wwWV46GA]
「そういえばさ」
「ん?なぁに?」
向かい側の台所でフライパンを洗っている潤に話し掛ける。先ほど里奈が言っていた話がまだ頭の隅に残っていたのかもしれない。
「父さんと母さんっていつ帰ってくるんだ?」
「えっと……確か来年の3月くらいには一度戻って来ると思うよ」
……良かった。単純にそう思った。
やっぱりあの夢は嘘っぱちだったんだ。本当に父さんが交通事故で亡くなっているなら潤がこんな返答をするわけない。
どうせ元とかいう名前も嘘に違いない。一気に心が穏やかになるのが分かる。
「俺が記憶喪失になったことや里奈のこと、ちゃんと話さないとな」
「うん、そうだね」
しっかりと答えてくれる潤。夢なんかに惑わされていた自分が何だか恥ずかしくなってくる。そう、夢は所詮夢なのだから。
「やっぱりそうだよな」
「何が?」
「いや、今朝嫌な夢を見たんだよ。俺が父さんを殺そうとする夢だったんだけど――」
食器が割れる音がリビングに響いた。潤は硬直したままこっちを見つめている。
表情は強張っており遠くからでも震えているのが分かった。
「……名前は?」
「えっと…確か元とか言ってたかな。でも父さんと母さんは生きてるんだろ?だったら関係ないさ」
そうおどけて言っても潤は強張ったままだ。むしろ"元"という名前を聞いてから更に震えが酷くなっている。
「わ、私……兄さんに隠してたこと、あるの」
「……何だよ、それ」
何故いきなりこのタイミングで打ち明ける必要があるのだろうか。いや、本当は分かっているんだ。潤が震えている訳もきっと隠していた中身さえも。
でもそれを受け入れてしまったら俺は……。
「あ、呼び鈴だ!あたし出て来るね」
「……私も行くね、兄さん」
「あ、ああ……」
呼び鈴が鳴り潤と里奈が玄関へと向かう。この間に心構えをしておけということなのだろうか。
初めてかもしれない。真実を知るのが怖いと感じたのは。
「きゃぁぁぁあ!?」
「カナメッ!あ……」
突然玄関から聞こえた叫び声。恐らくは潤と里奈のものだ。
「どうしたっ!?」
慌てて玄関へ向かうとそこにはいつぞやのように紺の上品なドレスを着た会長がいた。その足元には潤と里奈が倒れている。
「やあ要。宣言通り君を迎えに来たよ。二人なら気絶させただけだから安心してくれ」
「……ふざけんなっ!」
思い切り右腕を振り抜く。今日の朝、ようやくギプスを取れたこの右腕で会長の狂った考えを――
「……あれ?」
「素振りとは随分余裕だな、要」
確かに俺は右腕を思い切り振った。手応えもあった。なのに桃花を倒した時に出来たあの衝撃波が出せない。
そして大振りをした俺の隙を見逃すほど会長も鈍くはない。
「がっ!?」
一瞬だった。会長が視界から消えた次の瞬間には腹部に鋭い蹴りが突き刺さっていた。
内蔵が潰されたかと思うほどの衝撃。思わず胃液を戻し廊下に倒れる。
「私だって海有塾で鍛練しているんだ。君には負けないよ」
「か…い……ちょ…う」
目が霞む。視界が段々とぼやけてくるのが分かる。意識を失う前に見たのは会長の歪んだ笑みだった。







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