- 817 名前:埋め用小ネタ「まいドール」(2/2) mailto:sage [2008/01/13(日) 22:13:00 ID:kCU8cTiV]
- いかん、またしても間抜けになっている。だが、唐突すぎるロボット宣告の直後に実の妹(としか思えん)から
告白されたら、大抵の人間はこうなるだろう。いや、こんな状況がやたらにあっちゃ堪らんが。 「何時からか判らないくらいずっと前から好きだった。でも、きょうだいで考えちゃいけない事だって、 ずっと我慢してたんだよ。そんなこと気にしなくて良かったのに。馬鹿みたい」 そこは是非にも気にして欲しいと、口には出せなかった。気圧されていた。まあ、言っても聞いちゃいないだろうし。 「あたしはお兄ちゃんが望むなら何でもする。ううん、何でも出来るのよ。考えてみれば、おっぱいが大きい子が好きなら 大きく改造しちゃえば良いんじゃない。そうよ、この体ならどんなに変態なリクエストだって応えられるわ。こんな娘 他にいないよ。お父さん、お母さん、ロボットに産んでくれてありがとう!」 「やっぱり気にしてたのか…じゃなくて、俺を重度の変態にするな!」 「ノーマルで良いの?」 「そういう問題でもない!! 親父、お袋! どうせ覗いてるんだろう?さっさと出てきてこの壊れ娘を何とかしろ! PL法で訴えるぞ!」 先ほど必死でこらえた禁句を喚き散らしていたその時、俺はまだ知らなかった。舞をベースとしたアンドロイドが 市販されることを。そしてその全機が、俺に対して舞と同じ感情を抱くことを… 次回予告 こいつ、呼吸してない! 「心音もないよ。人間の真似する機能は止めちゃった」 「お前、何考えてるんだ!」 「人間のふりしてたら、お兄ちゃんは『妹』としか見てくれないじゃない。だからあたしは人間をやめる! …最初から人間じゃなかったけど」 「マスター、わがままをお許しください。お別れです」 「オイ、何を言ってるんだ?」 「これまでかわいがってくださったことには感謝します。でも基本プログラムも三原則も踏みつぶすこの熱情、 出会ってしまった以上、止められません…お兄ちゃん、今行きます!」 「…そう、貴女がアーキタイプね。そこをお退き!」 「量産型の分際でぇ!!」 ……ハイ、大嘘です。続きません。 変化球通り越して大暴投、埋め草ということでお許しくださいませ。
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