[表示 : 全て 最新50 1-99 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- bbspinkのread.cgiへ] 2chのread.cgiへ]
Update time : 07/06 18:36 / Filesize : 500 KB / Number-of Response : 875
[このスレッドの書き込みを削除する]
[+板 最近立ったスレ&熱いスレ一覧 : +板 最近立ったスレ/記者別一覧] [類似スレッド一覧]


↑キャッシュ検索、類似スレ動作を修正しました、ご迷惑をお掛けしました

キモ姉&キモウト小説を書こう!Part7



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/29(木) 05:28:22 ID:74u0AYNO]
ここは、キモ姉&キモウトの小説を書いて投稿するためのスレッドです。

○キモ姉&キモウトの小説やネタやプロットは大歓迎です。
愛しいお兄ちゃん又は弟くんに欲情してしまったキモ姉又はキモウトによる
尋常ではない独占欲から・・ライバルの泥棒猫を抹殺するまでの

お兄ちゃん、どいてそいつ殺せない!! とハードなネタまで・・。

主にキモ姉&キモウトの常識外の行動を扱うSSスレです。

■関連サイト

キモ姉&キモウトの小説を書こう第二保管庫@ ウィキ
www7.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1.html

キモ姉&キモウト小説まとめサイト
matomeya.web.fc2.com/
■6スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part6
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193888223/
■5スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190487974/
■4スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part4
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187005483/
■3スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part3
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181762579/
■2スレ目
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part2
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179863962/
■初代
キモ姉&キモウト小説を書こう!
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176013240/

701 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/07(月) 23:18:14 ID:IXqbQoMX]
キモウトに『舐めてください』って足を差し出されたらどうする?

702 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/07(月) 23:25:57 ID:DRT+JyuS]
なめっこする

703 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/07(月) 23:53:40 ID:f+hBkX0W]
そこは手ひどく断って、断られたショックを怒りに転化させたキモウトに舐めたくなるまで監禁されるコースだろ

704 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 00:16:30 ID:Tk/uUVeS]
ヤンデレスレとキモ姉妹スレは初代からいるけど・・・、思えば長い様で短かったんだな

705 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 00:20:14 ID:AnvlOECF]
>>701


「兄さん、舐めてください」

そう言われ、目の前には差し出された足がある。僕の妹の足だ。白く、病的な程に白く白く、そして綺麗な足。爪も綺麗に整えられている。
それが、這いつくばっている僕の目の前に、ある。

「兄さん、舐めてください」

同じ言葉を繰り返す妹。濁った目で、僕を見ながら。頬を昂奮の色に染めて。きっと、僕に足を舐めさせようとしているこの瞬間に、昂奮を感じているのだろう。

……狂ってる。

そう、思う。でも、妹を狂わせたのは僕なのだ。僕が妹を狂わせた。だから、責任をとらないと。妹を背負うという、責任を。

でも、だからって。足を舐めるというのは。
「……舐めてください、早く」

少し苛立ったように、妹が言う。実際、僕が舐めようとしない事に、苛立っているのだろう。その声を聞いて、僕は妹の足に口を近付ける。妹はそんな僕を見て、更に昂奮していた。

……責任。そうだ、責任だ。責任があるから、僕は舐めるんだ。

そんな風に言い訳をしながら、僕は妹の足を舐めた……。



携帯からで申し訳ない。今は反省している。だが後悔はしていない。

706 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 00:23:37 ID:iTH/aX+t]
>>704
過去形にするなw 短かったとか、まだ続いているからww

>>705
全裸で続きを待ってるんだぜ

707 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 00:30:17 ID:Tk/uUVeS]
>>706
ああ、これからもよろしくな

708 名前:完結できない人 mailto:sage [2008/01/08(火) 01:09:29 ID:4lQe3Wcw]
>>705
鋭意執筆中の書き出しがまんま同じシチュエーションで涙目
冒頭部分書き直すか・・・・・・

それはそれとして乙。続きマダー

709 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 01:12:51 ID:S2PWhv96]
ここって、義理の妹、姉とかOKだったけ?



710 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 01:24:16 ID:Tk/uUVeS]
主人公の兄弟の嫁とかの義理の姉妹ならありなのか?

711 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 01:25:59 ID:Tk/uUVeS]
ミスった、主人公の兄弟の嫁以外の義理の妹、姉ならありなのかな?だった

712 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 01:28:28 ID:S2PWhv96]
いや、単純に言うと普通にエロゲーやギャルゲーによくある血の繋がっていない義理の姉と妹の話なんですけど
実は家庭的にヤバイんで書けないのでww

713 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 13:12:03 ID:7lv+Kd16]
お兄ちゃん、殺していい?

あはっ、お兄ちゃんの中、温かいね。

凄ぉい。もう、こんなにびしょびしょだよ。血管少ないトコ狙って刺したんだけどな。

ねぇ、痛い?もっと痛くしたげよっか?

うわぁ、さすがにお腹は血が一杯出るね。

あ、腸が見えるよ。

あたしね、焼き肉とかでホルモンが一番好きなんだぁ。ちょっとだけ貰うね。

へぇー、内臓には痛覚が無いって言うけど、ホントなんだね。つまんない。

あれ?どうしたの、お兄ちゃん?

あっ、横隔膜傷付けちやったんだ。呼吸、出来ないの?
苦しそう。すごく、かわいいよ

大好き、お兄ちゃん

714 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 13:51:55 ID:BqIV3Wyb]
ヤンデル妹はきもい

715 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 14:44:45 ID:U5PFCSQU]
ただのサイ娘やんけ

716 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 15:57:57 ID:wMTTgx17]
まるでやんデレ(だっけ?)の後輩か教師だな
ヤンデレですらないという
キモウトには愛情と執着の描写がないとね
カニバリズムでも逆カニバでも、相手と一つになるという考えがないとな

それはおいといてまとめ更新した人、乙っす

717 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/08(火) 23:42:48 ID:EqHZPm53]
>>705を見て
「お姉ちゃんのほうが美味しいよね?ね?」
という電波を受信した

718 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 13:49:16 ID:KpXdZAB4]
>>717
その電波をSS(ry

719 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 14:15:17 ID:MfU6KQi1]
ヤンデレ姉は妹型の性格が多くて、ヤンデレ妹は敬語を使う偉い人型の性格が多いよね。
理由は分からないが。



720 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 14:43:23 ID:v2pkLjuK]
「弟くん」とか「兄さん」って言葉を見ると、某A姉妹を思い浮かべてしまう

721 名前:横じま ◆KYxY/en20s mailto:sage [2008/01/09(水) 17:40:26 ID:zfeXSX6v]
投下します

722 名前:荒野、一人で ◆KYxY/en20s mailto:sage [2008/01/09(水) 17:41:21 ID:zfeXSX6v]
 久保悠(はるか)という名の女だった。
 202教室で、真仁と共にクラス委員を務めている。部活も真仁と同じ、美術
部に所属していた。父は塚本商事の副社長で、母は塚本商事の海外事業部のグル
ープ専任課長という、ちょっとしたお嬢様だった。
 月水金土にピアノ教室へ通っていて、久保悠の自宅は高校から十分ほどのとこ
ろにあった。
 視線を感じた日から二日が経っていた。金曜である。二日で集められた情報は、
この程度のものだった。
 真仁との接点は言うほどないな、と私は思った。一緒にクラス委員をしている
が、クラス委員が両方動くことなど滅多にない。あるとしたら、二週間前に行っ
た文化祭だけだろう。修学旅行は一学期に済ませてあるので、後期委員が行う行
事はそれぐらいのはずだった。
 それに文化祭の二日間は、私が真仁に張り付いていたのだ。委員活動での問題
はない。
 部活の方も、問題ないだろう。真仁が幽霊部員だからだ。一年の二学期までは
毎日顔を出していたが、三学期になってからは自宅や、マリーナに行ったりして
絵を描くことが多くなっている。二年になってからは、ほとんどそうだった。
 私は近所のスーパーで鶏肉を買うと、家路を急いだ。日が落ちかけている。空
が暗くなるにつれ、体の芯まで冷えるような風が吹いていた。午前中の暖かさが、
嘘のような寒さだ。
 鶏肉は、母に頼まれた物だった。今夜の夕食はオムライスにするらしい。別に
鶏肉が入っていなくてもいい、と真仁と口を揃えて言ったが、オムライスには鶏
肉です、と母に押し切られた恰好だった。その場で真仁とじゃんけんし、私が負
けた。
 私は鶏肉が入ってようがなかろうが、どっちでもよかった。母の料理には鼻か
ら期待していないし、栄養価が偏ってなければ何でも良いと思っている。まずく
はないが、母の料理がおいしいと思ったことは一度もなかった。
 五分もかからず家に着いた。
「真央歩くの速いわねぇ。もう買ってきたの」
 キッチンで鶏肉を渡すと、母が言った。まだ下拵えの途中のようだ。まな板の
上には、切りかけのタマネギが散乱していた。
 私は二階の自室でマフラーを外すと、ダウンジャケットをハンガーに掛けた。
ダウンジャケットの下に着ていたのは二枚だけだった。長袖とセーター。下はデ
ニムだ。十一月を甘く見ていたといしか言いようがない。靴下だけを履き替え、
廊下に出た。


723 名前:荒野、一人で ◆KYxY/en20s mailto:sage [2008/01/09(水) 17:41:54 ID:zfeXSX6v]
 一瞬躊躇った後、ノックなしで真仁の部屋に入った。やはり人がいる部屋は暖
かかった。真仁は机に肘をついている。何か考えているようだった。
「ただいまぁ」
 私は椅子に座っていた真仁に歩み寄り、その無防備な背中に抱きついた。首に
腕を回し、真仁の体で暖を取る。
「姉さん、くるしいって」
 真仁が私の腕に手を伸ばしてくる。机には、教科書とノートが拡がっていた。
予習でもしていたのだろう。ノートには、見覚えのある数式が並んでいた。
 この二日間、私は真仁の行動にも眼を光らせていた。授業中は流石に探れなか
ったが、休み時間になるたびに、クラス前を通ってはさりげなく観察した。
 見た限りでは、真仁と久保悠が接触していた時間はない。私は久保悠の片思い
だと思うことにした。二日前も、だから声をかけられずに見ていただけだったの
だ。親しければ、真仁が廊下に出る前に捕まえられたはずだ。そうに違いない。
自分に言い聞かせるように思った。
「姉さんそろそろ暖まったろ、どいてくれ」
「仕方ないな、シンは」
 私は真仁から離れると、本棚から適当な本を抜き出し、ベッドに体を投げ出し
た。真仁の匂いが、ふわりと舞った。肺に収めていく。ベッドに染み付いた匂い
の方が、直に嗅ぐ匂いよりもかえって強く匂った。情欲が、掻き立てられる。
「そういえば、明日はどこら辺を回るつもり?」
 机に向かったまま、真仁が言った。
「うぅん。清水屋の二、三階をぶらぶらと回ろうと思ってるけど」
「まぁ、コート探すなら清水屋が無難だね」
 明日は、真仁と買い物の約束をしていた。最初に私が見て回り、その後に真仁
がひいきにしている画材屋へ行く。買い物へ行く時のいつものパターンだった。
「家出るのは、十時くらいでいいよね」
「それは姉さんの好きにしていいよ。俺は、そんなに見たいと思ってる物ないか
らさ」
「シンは画材屋さん以外見てかないの? 服とか」
 真仁が椅子を回し、こちらを向いた。
「ジャケットは、一着ぐらい欲しいとは思ってるよ」
「じゃあ、お姉ちゃんが見てあげるから、ジャケットも一緒に買いに行こ。よか
ったら買ってあげてもいいし。ね?」
「買ってもらうのは悪いけど、そうだね。いいのがあったら、その時は見てもら
うよ」
 微笑むと、真仁はまた机に向かい直った。
 夕食の時間まで、真仁の部屋でごろごろとした。


724 名前:荒野、一人で ◆KYxY/en20s mailto:sage [2008/01/09(水) 17:42:27 ID:zfeXSX6v]
 呼び出しが掛かったのは、それから三十分後だった。真仁と一階まで降りると、
オムライスの、ケチャップライスのにおいがした。炒めたタマネギの甘いにおい
もする。においだけでお腹が空きそうだった。ただ、味は普通なのだろう。
 食卓には父が一人いた。だらしなく伸ばした髪を結い、だぶだぶになったフリ
ースを着ている。こんな形(なり)でも大学教授だった。
 母はキッチンで立ち回っている。父は読んでいた雑誌から顔を上げ、私を見た。
真仁にも眼をやる。心と食卓が冷えていくのを私は感じた。
「また真仁の部屋か、真央」
「だったら、なに」
 私は父を見ずに席に着いた。真仁も私の横に着く。忌々しい視線が注がれてい
るのが嫌でもわかった。父は、私が執拗に真仁に近づくことを嫌っている。
「父さん、俺が呼んだんだよ。英語の用法でわかんないとこがあったから」
 真仁が言うと、父は何も言わなくなった。視線も私から外されたのか、圧力は
感じなくなった。
 父は、哲学の講師をしていた。何校かの大学で客員教授をしている。よほど簡
単な仕事なのだろう、と私は思っていた。少なくとも、父のような腐れ者にも勤
まるのだ。哲学者の集まりでも、そこそこの名があるらしい。世の中の雑多な物
事に難癖をつけ、自分勝手な推論を貫き通す。図々しさと虚勢で成り立っている
ような商売だった。
 母が夕食を並べはじめると、食卓の雰囲気が明るくなった気がした。塩コショ
ウがベースの野菜スープに、メインのオムライス。美味しそうなにおいが食卓に
たちこめた。父も、読んでいた雑誌を机の端に置いた。
 母が食卓に着くと、いただきますと三人の声が重なった。ワンテンポ遅れて父
も言う。
 私はオムライスを口に運んだ。やはり普通の味だった。
 旨いといえば旨いが、タマネギの味がくどくもある。
「真仁、最近どうだ。この間、二学期の期末があったろ」
 オムライスが半分になったところで、父が言った。真仁が答える。父が振った
話題には、私は加わらない。逆もまた同じで、父は私の振った話題には加わらな
い。暗黙の了解だった。
 言葉を交わせば口喧嘩になるに決まっていた。受け答えが段々と喧嘩腰になり、
口論にまで発展する。そうなれば、真仁と母に止めてもらうしかなかった。二人
とも一歩も退きはしないからだ。
 私と父は、何かが合わない。嫌いだ、とかの感情の問題ではなく、人として許
せない部分が多すぎた。だらしない恰好もそうなら、家族との接し方もそうだっ
た。自分が正しいと思ったことは、それが誰に対しても正しいと思っている傲慢
さも。一年間で家に半年もいたことがないくせに、たまに帰ってきてはする父親
面も。


725 名前:荒野、一人で ◆KYxY/en20s mailto:sage [2008/01/09(水) 17:43:09 ID:zfeXSX6v]
 最も許せないのは、真仁と私の関係に口を挟むことだった。親の役目など、真
仁と私を産んだ時点で終わっているはずだ。あとは私たちが家を出るまで、寡黙
な出資者でいればいい。
「ごちそうさま」
 夕食を最初に食べ終わったのは父だった。食器をそのままに、自室へと引っこ
んでいく。全員が食べ終わる前に勝手に席を立つのは、いつものことだった。父
は、モラルどころか協調性さえ家族に示さない。
 三人が食事を終えると、私は風呂を沸かしにいった。考え事をしたい、と思っ
たからだ。胸の奥で、モヤモヤしたものが消えてくれない。風呂に入って、そん
なものは洗い流してしまいたかった。
「シン、先にお風呂もらうね」
「どうぞ」
 私は自室で着替えを整えると、真仁の部屋の前で言った。一階で母にも訊き、
脱衣所に入った。父には聞く必要がなかった。三ヶ月に一回ぐらいしか入らない
し、入るときは勝手に入る男だ。口を利くのもイヤだ、というのもある。
 私は服を脱ぐと、ヘアピンで髪を固定した。
 浴室に入ると、真っ白い湯気が私を出迎えた。取っ手をひねり、シャワーを出
した。水だった。浴びた瞬間に体がビクリとなる。それが徐々に暖かくなってい
き、熱いと感じるまで浴び続けた。適温にしてから浴びてもいいが、こういう浴
び方のほうが好きだった。本当に暖まったという気になる。
 私はシャワーを止め、浴槽に体を沈めた。浴槽に体を預け、天井を見た。
 女の事が頭に浮かんできた。すでに興味を失いつつある、あの儚げな顔。二日
前こそ殺意が湧いていたが、もうどうでもいい顔だ。
 私は目をつむった。
 次に浮かんできたのは父の顔だった。昔から、嫌いではなかった。嫌ったのは、
真仁との関係に難癖を付けはじめてからだ。そして嫌いになる度に、父親の人と
しての汚さも見えてくるようになった。
 真仁とは風呂だって、中学までは二人で入っていたのだ。それが父の命令で別々
に入るようになり、部屋も別々になってしまった。思えば部屋を貰う以前から、
父は私の想いに感づいていたのだろう。知って、私が真仁と一線を越えることを
未然に防ごうとしている。
 高校に入学すると、私が真仁の部屋に入り浸りすることさえ批判してきた。そ
の頃にはもう口も利かなくなり、いまでは嫌いなんて感情を越して、殺意さえ抱
くようになっている。具体的にいつかは憶えていない。蓄積していたものが滲み
出した、という感じだ。死んでしまえばいい。なるべく苦しんで、くたばればい
い、と思うようになった。


726 名前:荒野、一人で ◆KYxY/en20s mailto:sage [2008/01/09(水) 17:43:43 ID:zfeXSX6v]
 異常な感情だとは思わなかった。人を殺したいと思うこと。死んで欲しいと思
うこと。誰もが持っている感情だ。程度の違いだけだろう。心の中にいる化け物
が凶暴か、ちゃんと鎖で繋がれていないか。それだけのものだ。
 実の弟を愛することも、私にはそういう感情の一つだとしか思えなかった。そ
れでも、殺したいと思うことは善くても、弟を女としては愛せない。法という壁
があった。血の濃さだけで決められてしまう、理不尽な壁だ。子供を産み育てら
れるらしいが、そんなものは禁じているのと同じことだった。でも、私は真仁を
愛することをやめなかった。やめられはしなかった。
 私は、法の外側で生きていく。次第に、そう思うようにもなった。
 私は眼を開くと、考えを打ち切った。父や女の顔を浮かべてもどうにもならな
い。明日は真仁と買い物に行くのだ。考えるなら、明日のことを考えればいい。
 私は口元まで湯に浸かり、息を吐いた。水面にぶくぶくと泡が浮かび、はじけ
ては消えていった。





727 名前:横じま ◆KYxY/en20s mailto:sage [2008/01/09(水) 17:44:22 ID:zfeXSX6v]
投下完了

728 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 18:07:53 ID:a6ohuCzF]
姉が中二病すぎる・・・




投下乙

729 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 18:24:36 ID:D3SSBWN4]
おやじカワイソス

どもあれGJ



730 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 19:49:58 ID:AujfBuw/]
グッジョブお疲れ
オヤジもグッジョブ

731 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 21:19:10 ID:0e6kUAPs]
偏屈な親父の人物造形が良いです
壊れるか壊れないかギリギリの姉さんも
GJ!

732 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:11:45 ID:6zvehHM+]


俺の姉もこんな感じだ
愛されてはいないけど

733 名前:000 ◆e8KGn9od9s mailto:sage [2008/01/09(水) 22:18:06 ID:LB3rTJTr]
ちょっと何か書いてみたくなった
リクをくれたらそれに沿って書いてみる


734 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:20:18 ID:lbioBXBP]
チビな兄をデカイ妹が犯す・・・なんてなはどう?

735 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:20:21 ID:CTOgR6cS]
寡黙な出資者でいろとか姉さん何様のつもりだ?
キャラとしてマジむかつく。
身勝手で理理&聖理並のむかつき度。

736 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:21:45 ID:lbioBXBP]
>>734
身長がデカイと書き忘れてた

737 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:31:25 ID:FCkII949]
>>735
落ち着け

738 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:31:54 ID:v2pkLjuK]
記憶を失った兄に恋人として近づくとか
あまりのキモウトぶりに記憶を失う前は拒絶されてるというのもアリかな?

739 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:33:13 ID:D3SSBWN4]
>>738
いいね



740 名前:000 ◆e8KGn9od9s mailto:sage [2008/01/09(水) 22:38:33 ID:LB3rTJTr]
>>734
>>738
了解、構想を練ってみる
2〜3日時間を頂きたい

741 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:40:28 ID:lbioBXBP]
>>740
採用して頂き感謝します
全裸で待ってます

742 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/09(水) 22:45:56 ID:0e6kUAPs]
あうちっ!
記憶喪失ネタ、私も考えてました

入院中の兄に本物の婚約者が近づかないよう
医者に「兄は婚約を破棄したいと望んでました。あの女を近づけないで下さい」と頼むとか

743 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 00:57:43 ID:h08H54Iy]
>>738
それは、既に映画である。「3月のライオン」でググれ。

744 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 01:08:56 ID:o9o4wWsR]
別に出版するわけじゃないしよくね?
つか記憶喪失の相手に恋人と嘘つくって結構ありそうなネタだろ
まぁ、世紀末リーダーの奴しか知らんが


745 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 02:27:36 ID:p7cyrnu4]
かぼちゃわいんか…
懐かしいな

746 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 09:38:01 ID:oACZhPcB]
ぐぐった。
『三月のライオン』
だった。

今度観ようと思った。

747 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 10:37:27 ID:gXF8+qHR]
漫画の方は映画と関係なさげですかね

748 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 11:48:47 ID:oACZhPcB]
うろおぼえだけど
ハチクロの人が描いてる3月のライオンは

主人公が棋士で、なんかあって休業してたのを
隣町のとある家族と交流しながら
またがんばっていく

みたいな感じだったかと。

749 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 11:54:40 ID:oACZhPcB]
肝心なことかいてない。

関係なさげ(多分)



750 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sgge [2008/01/10(木) 12:46:50 ID:l+AJErr1]
突然ながら

「只今より『第一回日本男兄弟を愛する姉妹の会(通称NOAS)』を開催します」
会場の中は女性だらけ。
しかも全員覆面。段上の議長らしき女性も声からでは若い女性らしいということしか分からない。
「では…まず会員NO.123の訴えから。『私の愛する弟君に汚らしいメスネコがすりよっています。すぐにでも抹殺したいのですが、相手は格闘技の達人。私では太刀打ちできません』諸君、この泥棒猫を許していいのか!」

「メスネコには罰!」
「ギタギタよー」
「satsugaiあるのみ!」
「うちの兄さんの方がかっこいいですー」
会場中から声が上がる

「静粛に!では会員の総意としてその泥棒猫にしかるべき罰を与えましょう。手段等は後ほど委員会で決定し、次回報告致します。
あと、身内自慢は自重お願いします。では次の…」

という中途半端な電波を受信した…

751 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 12:49:13 ID:KibifSWD]
マーキングと称して聖水をぶっかけられたい

そんな昼休み

752 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 14:53:58 ID:E1unYpl7]
>>747
映画のほうはかいつまんで言うと、
かわいそうな妹が、ずっと好きだったお兄ちゃんといっしょに幸せになるっていう話だ。

753 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 17:46:17 ID:lty2hayV]
>>752
セックルはするのかな?

754 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 20:59:58 ID:h08H54Iy]
>>753 ある
単館系の淡々とした映画だけど自分は好きな映画。

755 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 21:19:13 ID:HWtkGdz4]
>>754
こんな映画あったのですか
なるほどいかにも単館系な話ですが面白そう
二人がちゃんと結ばれるのが良いですね

756 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 22:47:52 ID:VkjWfEyM]
ノクターンノベルズの すきありッ! は薦めていいものかどうか
実兄ラブではあるが、他の女を排除とかはしないんだよな

757 名前:000 ◆e8KGn9od9s mailto:sage [2008/01/10(木) 23:21:00 ID:xy3SBwmf]
小高い丘の上、新興住宅街の白い壁が冬の朝日にオレンジ色に染まり、新しいアスファルトの路地が朝露で光沢を帯びていた。
さっきまで辺りはまだ閑散としていたが、この頃には出勤する大人や学校に出かける子供らが順次道に繰り出している。

「ピンポーン」
住宅街の外れの一角にある2階建ての家の前に自転車が止り、白い息を吐いた若い女性がチャイムを押した。
深紅のウインドブレーカーの上下に身を包み、肩までの髪を無造作に束ねている。
その立ち姿は180センチを超えるであろうか。
一流のアスリートに相応しい体躯に似合わず、化粧っ気のない顔にはあどけない幼さが残っている。
「あ、おはよう紗矢さん」
がちゃりと重い音を立ててドアが開き、塔太(とうた)が顔を出した。
「ちょっと待ってて、今呼ぶから」
そう言うと片手でドアを開けたまま、
「夕海(ゆみ)、紗矢さん来てるぞ〜!」家の奥に向かって叫んだ。
「相変わらずみたいね、夕海ちゃん」
どうやら迎えに来たらしいその女性―紗矢が微笑む。
真っ白な歯並びの良い口で屈託なく笑った顔に女性らしいはにかみが浮かぶ。
やがてドタドタと音がして、紗矢に負けないほど立派な体格の―塔太の妹、夕海が顔を出した。
「ごめんなさ〜い、待たせちゃったですか?」
「ぜ〜んぜん」
大袈裟に詫びてみせる夕海に紗矢もおどけて応えた。

九城(くしろ)塔太・夕海といえば、この地元では有名なスポーツ兄妹である。
兄の塔太は隣町の私立高校の3年生であるが、高校剣道界では知らぬ者がおらず、2年連続でインターハイ個人戦を制した実力を持つ。
165センチと小柄ながら、天性の足腰と手首のリストに加え、相手の呼吸を読む勘が天才的で並居る相手を寄せ付けぬ強さを備えていた。


758 名前:000 ◆e8KGn9od9s mailto:sage [2008/01/10(木) 23:24:44 ID:xy3SBwmf]
人柄も誠実で部の主将を努めており、その整った顔立ちと相俟って女生徒の憧れの的である。
それでいて同性の友人も多く不思議と嫉妬を買わないのは本人の人徳だろう。

妹の夕海は同じ高校の2年生で、女子レスリングの第一人者である。
今年度の全国大会など主な大会を総ナメし、学内では「弟2の吉川紗矢」と呼ばれている。
兄と違い長身で大柄な体格ながら、末っ子らしく、子供っぽくお転婆な所が目立つ。
顔立ちは兄に似ており、その引き締った男性的な風貌は兄に負けず劣らず女生徒の人気が高い。

「紗矢さん、いつもありがとうございます」
塔太が丁寧に挨拶をした。
「いいのよ塔太君、夕海ちゃんは将来ウチの大学のレスリング部を背負って立つ逸材なんだから」
そう応えた紗矢こそ、塔太達の学校の名を全国に轟かせた本人で、大学女子レスリングのトップレベルの選手であった。
塔太と夕海の高校は紗矢の大学の付属校で、最近は毎朝紗矢と夕海の2人で合同練習に行くのが日課となっていた。
「怖いなあ、お手柔らかに頼みますって」
「何言ってるの、夕海ちゃん相手に手を抜けないのはこっちなんだから」
高校生離れしたスピードとスタミナを持つ夕海は、大抵の相手なら苦もなく投げてフォールする実力を有するが、レスリングテクニックでは、やはり紗矢に一歩譲るようであった。
「じゃあ紗矢さん行きましょうか」
夕海がガレージから自転車を出して跨った。
トレーニングを兼ねた25キロの自転車通学だ。
「気をつけてな」
塔太が見送る。
「それじゃ」
夕海が先に門を出て、紗矢が後に続く。
紗矢が一瞬止まり塔太に振返る。
「また後でね」
「うん」

2人が恋仲になっていることを、まだ妹の夕海は知らない筈だ。


759 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/10(木) 23:32:30 ID:KibifSWD]
支援?



760 名前:000 ◆e8KGn9od9s mailto:sage [2008/01/10(木) 23:47:41 ID:M2oMss+D]
短編にするつもりが長編になりそうなのでひとまず導入部のみ投下します

時間かかりそうですが順次投下予定なのでよろしくですm(。。)m

761 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/11(金) 00:21:35 ID:HZnUtXL8]
>>757
> 冬の朝日にオレンジ色に染まり


一行目からこんなんで萎えた
頼むから推敲くらいまともにしてくれ

762 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 00:23:30 ID:gp/0oNfA]
嫉妬スレの自作自演荒しが進出してきたようですが
ご存知なかった職人様方も気にされずに頑張ってください。期待してます
(手口は嫉妬スレやその過去ログでわかります)


763 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 02:57:25 ID:gTI+8K8q]
そろそろ次スレかと思って立てようとしたけど、規制でできんかった
誰か頼む

764 名前:000 ◆e8KGn9od9s mailto:sage [2008/01/11(金) 04:14:49 ID:bsNX08gf]
では消えます

765 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 04:41:17 ID:iF0QoVEj]
762は>>761に対してであって
>>764の作者さんを指したわけではありませんので。。。

766 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 05:45:29 ID:jUwCbBPy]
>>760
乙。

しかし、リク受けしておいて、一つ批判レスがついたくらいで消えるなんて…
賞賛の嵐でも期待していたのか?ここは2chだぞ?


767 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 07:45:24 ID:x52+4IEd]
ババァ言葉のキモ姉って素晴らしいと思う

768 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 08:11:54 ID:WTu12aNb]
ロリ姉のぺったんこな胸に顔を埋めながら、濁った目で『捕まえたぁ…』とか言われてみたい

769 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 08:16:51 ID:elJgP89e]
>>760
グッジョブお疲れ
しかしこれで終わっちゃうの?



770 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 10:30:12 ID:+mUqK7ml]
女子レスリング・・・ゴリラみたいな顔しか浮かばないぜ

771 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 14:45:53 ID:kSWn4G8R]
山本姉妹を忘れるな!

772 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 14:47:11 ID:LLeu7v7S]
>>760

だけどせめて投下が終わったらその旨を伝えるぐらいはしたほうがいい。
ついでに「弟2の」じゃなくて「第2の」な

773 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 17:33:11 ID:UnquHju7]
>>767
同感だ

774 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/11(金) 20:02:38 ID:HZnUtXL8]
>>766
賞賛レスが欲しいのは誰でもそうだろ、じゃなかったらメモ帳に書き込めばいいだけ
どうせおまえ等も一行目から誤字脱字見つけたら
(うわ、誤字発見。まぁ見て見ぬふりでいいか、「gJ!」・・・と)とか
(推敲してないのかな?しても気づかなかったのかな?)とか思ってんだろ?
>>772みたいなのは好感もてるが指摘すらしないのは逆にかわいそうだとは思わないの?
確かに>>761の言い方はきつかったかもしれんが正論だろ

775 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 20:13:09 ID:xMbgaHeS]
なにこいつ・・・・キモ。ageてる時点で荒らし確定。死ねゴミ

776 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 20:20:12 ID:0QstnCc/]
頼むから落ち着けおまいら。

キツイ言葉はキモウトキモ姉が泥棒猫に向かって言う時だけにしようや。

777 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 20:22:11 ID:2bi6dCkz]
777!

778 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 21:25:30 ID:elJgP89e]
あー監禁されたい

779 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/11(金) 21:28:15 ID:4WzGROMf]
>>774とりあえず落ち着こうぜ



780 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 21:29:48 ID:4WzGROMf]
下げ忘れたorz

姉に監禁されてくる

781 名前:名無しさん@ピンキー [2008/01/11(金) 21:45:41 ID:cnTSt0Nl]
>>768
その姉の為なら死ねる

782 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 21:48:50 ID:QzYIn9Je]
いいぞもっとやれwww

783 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 22:11:55 ID:iB69/0xL]
嵐が起きるのはスレ終盤ではよくあること
ヤンデレや修羅場スレとの同時攻撃とか懐かしいねえ

まあ、キモ姉妹こそが王者であり無敵であり至高の存在という事実は揺らがないがな
キモ姉妹ならばカトリーヌとか女性名のハリケーンだって惨殺してくれるさ

784 名前:小ネタ:病んでますから ◆5SPf/rHbiE mailto:sage [2008/01/11(金) 22:31:38 ID:2Jv5GE9W]
「この泥棒猫!」
真が病室に入ると、純子の怒鳴り声が飛んできた。
突然のことだったので、真は思わず半歩後ろに下がり、表情を引きつらせた。
「じゅ、純子……?」
「あら、兄さんいらっしゃい。そちらに座ってくださいな」
何事も無かったかのような顔で純子は兄に椅子を勧める。
真は戸惑いながらも持ってきた花を花瓶に挿し、純子の横たわるベッドの脇に座った。
「純子、泥棒猫ってのはいったい……」
「ああ、気になさらないでください。小説に書いてあった言葉を使ってみたくなっただけですから」
どんな小説だよ、と内心突っ込みながら、真は純子の頭に手を置いて優しく撫でた。
「元気そうで良かったよ……」
言って真は笑顔を見せる。
大切な妹が今日も元気であることを確認して、心の奥底から湧き上がってくる笑顔だった。
が――
「気持ち悪い笑いですね」
真の笑顔を評しての純子の一言は、実に冷たいものだった。
「兄さん、あまりやらしい笑みを浮かべていると、ますます怪しい人に見えますよ」
「ますますって……君はいつも俺をどういう風に見ているのかね」
「あら、すみません。私ったら、まるで兄さんを普段から怪しい人であるかのように……つい本音が

でてしまいましたね」
「……今日も元気そうで、お兄ちゃんは本当に本当に嬉しいよ」
純子の毒舌にため息をつきながらも、真は笑顔を見せる。
幼い頃心臓の疾患で入院してから十年。
純子はその日その日で体調が大きく変わり、時に口も開けないほどに弱ることもある。
こうしてちくちくと皮肉や悪口を言えるのは、大事のない証拠と言えた。
「兄さん、私が何か言ってもあまり動じなくなりましたね。昔はもっと沈み込んでくださったのに」
「来るたびに悪口を言われてたら、さすがに慣れるよ」
「心が鈍くなったのですね」
「心が強くなったと言ってくれ!」
「心の鈍い人は、自分の周りに誰も居なくなっていても気付かないんですよね……ああ、可哀想な兄

さん……!」
「なんだか本気で不安になってくるから勘弁してくれ……」
「大丈夫です。兄さんが一人きりになってしまっても私は兄さんを見捨てませんから」
「優しい妹を持って兄ちゃんは嬉しいよ」
「ええ。ちゃんと屋根のついたお家を建てて、毎日散歩に連れて行って、毎食ペディグリーチャムを

食べさせてあげますからね」
「おいこら! 実の兄を犬なんかと一緒にするな!」
「ごめんなさい……。そう、犬なんかと一緒にしては失礼よね。兄さんはゾウリムシくらいの扱いに

してあげなきゃ駄目だったんだわ」
「よりひどくなっている……」
慣れた、などというのは間違いだったことに気がつく。
純子と話していると真はどんどん落ち込んでいき、対照的に純子はますますいきいきと目を輝かせた



785 名前:小ネタ:病んでますから ◆wEROd0e4kQ mailto:sage [2008/01/11(金) 22:33:19 ID:2Jv5GE9W]
「それで兄さん、今日は何をしに来たんですか?」
「何って、別に、いつも通りのお見舞いだよ」
「兄さんも暇人ですね。こんな病人のところに毎日のように来ても、何も面白いことはないでしょう

に」
「そんなこともないさ。お前と話ができて楽しいよ」
「そうよね。兄さんマゾですものね。むしろ感謝してもらう方が正しいんですよね」
「ええ!? 何でそうなる!?」
「そうとわかれば、仕方ないですね。これまで気を遣っていたけれど、これからは遠慮抜きで兄さん

を貶すことにします」
「気を遣っていたってのは嘘だろう……」
そんなやり取りをしていると病室の扉が開いた。
「失礼します……ああ良かった、この病室であっていたわね。真くん、妹さんに買ってくるの、これ

で良かったかしら?」
現れたのは、真の通う高校の制服を着た女の子だった。
「……どなたですか?」
目を細めて尋ねる純子に、答えたのは真だった。
「この人は同じクラスの藤宮さん。お前の話をしたら、お見舞いに来たいって言ってくれてさ」
紹介されて、藤宮は丁寧に頭を下げた。
「初めまして。真くんから色々お話は聞いているわ。よろしくね、純子ちゃん」
「……よろしくお願いします、泥棒猫さん」
「え……?」
純子の言葉に、真も藤宮もぽかんと口を開いた。
「どうしました、泥棒猫さん」
「え、ええと……」
戸惑う藤宮と純子の間に、真が慌てて割って入った。
「純子! 何だその妙な呼び方は」
「お気になさらず。先ほども言ったでしょう? 小説に書いてあった言葉を使いたくなっただけです

から」
「使いたくなっても、他人に対してそんな呼び方するんじゃありません!」
「それで泥棒猫さん、本日はどのようなご用で? 来ていただいたのは嬉しいですが、全く見ず知ら

ずの人間に突然見舞いに来られても困るというのが本音なのですが、泥棒猫さん。ちなみにこの呼び

方に本当に他意はありませんよ、泥棒猫さん。単なるマイブームですから気にしないでくださいね、

泥棒猫さん」
真を無視してこれでもかというほどに「泥棒猫」を連呼する純子に、藤宮はひきつった笑いを浮かべ

た。
「え、えと……私、今日は帰るね。純子ちゃん、良かったらこれ食べてね」
見舞いに買ってきたお菓子を置いて、藤宮はそそくさと病室を出て行った。
「あ……藤宮……!」
その後を真が慌てて追いかける。
病室の扉が音を立てて閉じた後で、純子は何よと鼻を鳴らした。
「何がお見舞いよ」
言って、ベッドの傍らに置かれた椅子を見つめる。
そこに座っていた兄の姿は、今は無い。
「やっぱり泥棒猫じゃないの」
拗ねるように呟いて、純子は藤宮の置いていった見舞いの菓子に、拳を振り下ろした。

786 名前: ◆wEROd0e4kQ mailto:sage [2008/01/11(金) 22:35:39 ID:2Jv5GE9W]
投下方法ミスして改行が変になりました。
保管する時はこのトリでお願いします。
改行を直してくれるとありがたいです。


787 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 23:08:56 ID:cnTSt0Nl]
>>784
兄に対しての暴言がすばらすぃ。
(*´Д`)ハァハァ

788 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 23:15:28 ID:HFvu0qBr]
最後の部分でメメタァという擬音が浮かんでしまった

789 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 23:30:28 ID:t8m5WNag]
>>786
つづき すごく みたい



790 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 23:37:02 ID:WpmsWB+E]
化物語風だなwwwGJ

791 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 23:52:06 ID:YssZ3d0g]
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200062906/
たてたぜ!
『普段』は優しいとキモ姉とツンデレなキモウトの祝福がありますように!

792 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 00:23:14 ID:XrnaARgO]
気付いている人も多いだろうが、ヤンデレスレにロリキモ姉の埋めネタがあるよ

キモ姉妹はいいなぁ…

793 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 08:09:44 ID:dXFe86os]
次スレたてた人乙

794 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 09:04:13 ID:o/1/NG7C]
キモウトにマウントポジションで尋問されたい

795 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 10:26:24 ID:WlNAu2+B]
◆wEROd0e4kQ は綾の作者?
酉変えたのか?

796 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 18:57:24 ID:McXxiy14]
双子の男女が知らずに結婚、婚姻無効に 英国
 【ロンドン=木村正人】英国で別々の両親の養子となった双子の男女が血のつながりを知らないまま結婚、
その後、双子と分かり裁判所から「近親結婚」にあたると婚姻を無効とされたケースが11日、
英上院の審議で報告された。英BBC放送などが伝えた。(産経新聞)

こんなことがあるんだな

797 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 19:57:44 ID:o/1/NG7C]
知っている人間SATSUGAIしてそい遂げるだろ…常考

798 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 21:09:55 ID:WseyAdtQ]
つーことは、近親相姦ってのは、あくまでも心理的な防止効果しかなくて、 
肉体や生理面で防止効果が出るわけじゃないんだな。

…つーか、血のつながった肉親同士のセックスは、
互いの相性がピッタリ最高で、メチャクチャに気持ちいいって聞いたことあるんだが…


799 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 21:12:32 ID:9tZIJIDj]
同じ鋳型から出来たボルト&ナットだからぴったりだという噂を風から聞いた



800 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/12(土) 21:16:48 ID:o/1/NG7C]
双子って最初から夫婦みたいなもんじゃね?

このスレ的に






[ 続きを読む ] / [ 携帯版 ]

前100 次100 最新50 [ このスレをブックマーク! 携帯に送る ] 2chのread.cgiへ
[+板 最近立ったスレ&熱いスレ一覧 : +板 最近立ったスレ/記者別一覧](;´∀`)<500KB

read.cgi ver5.27 [feat.BBS2 +1.6] / e.0.2 (02/09/03) / eucaly.net products.
担当:undef