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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合15



1 名前: mailto:sage [2007/04/30(月) 12:31:34 ID:wkO1LDFB]
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はあたしの虚無で一発なんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさい!
  ((/} )犬({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)〜′   分かったら返事するのよっ!犬!

前スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合14
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1175996758/

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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12(実質13)
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1174711221/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1171789741/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合11
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1169642847/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合10
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1167223501/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合9
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1165455703/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合8
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1164035310/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合7
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1162705335/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合6
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1160901342/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合5
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1159793943/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合4
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1158503087/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合3
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1157554499/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合2
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156100259/
【グリグリ】ヤマグチノボル総合【ゼロの使い魔】
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1141803280/

まとめサイト ゼロの保管庫wiki
wikiwiki.jp/zero/



742 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 09:19:02 ID:QMnhvDYb]
子供化才人は誰と仲良くした方がいい?ルイズ?シエスタ?タバサ

 ◇ふー、びっくりした

うーん、今回は簡単だとぼくは思っていた。
だって、ルイズは本編のメインヒロインだものね。これからもずっとつきあっていかなけ
ればならないのだ。この質問のこたえなんて考えるまでもない。けれど、最近のサブヒロ
イン情勢を、みんながどんなふうに感じているのか、それが探りたくてこのテーマにした
のだ。

するとあらら、不思議。寄せられたのは厳しい反ルイズのレスばかりだった。なぜなのか
しらん? というわけで、今回は多数を占める「シエスタ」派からいってみよう。

「メインヒロインと友好関係をつくるのは『望ましい』ことであって、『なすべき』こと
ではない」(住所不明・名無しさん@ピンキーさん)。
「都合のよいときだけ、ご褒美とかなんとも思ってないといいながら、なにか起きると犬
だ、お仕置きだという女となぜつきあわなければならないのか?」(大阪市都島区・才人さん)。
「ルイズとは仲良くしたほうがいいに決まっているが、サイトから頭をさげてまで仲良く
する必要はない」(海外在住・イラストに騙された名無しさん)。
「主従ごっこのような関係ならいらない。雇用主とは要請があれば協力し、なければ距離
をおくくらいでちょうどいい」(北海道旭川市・優子さん)。

ふー、びっくりした。でも、反ルイズ派の意見はほぼ一点に集中している。
せんたいさんだからどうせ全部書くだろうというもの。それ、ほんとなのかなあ。


今回のこたえは数字のうえでは「シエスタ」派が圧倒的だったけれど、
5時に寝ていた多数のサイレントマジョリティを考慮にいれて決定させてもらいます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ルイズとも仲良くしたほうがいい。あたりまえの話だよね。
レスをくれた「多数派」はあまり妄想やネットの情報に踊らされないほうがいいのではないかな。

続きまだー?

743 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 11:27:34 ID:0S41/l2f]
せんたいさんGJです!!!
相手が誰でもいいので続きまっております

744 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 11:39:22 ID:0l5GDDrs]
大変なことに気付いた
11巻の内容もふまえるとサイトが最萌えキャラなのでは
当然の事ながらSSには9割以上の確立でサイト出すことになるし

745 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 13:05:21 ID:VWJe7btv]
ルイズが寝ている間〜起きるまでに
・ルイズの部屋でサイトを夜這いする
(可能と思われるキャラ:タバサのみ 深く眠らせる魔法をルイズに施す)
・自分の部屋へ連れて行って1戦する
(やりそうなキャラ:シエスタ・アンリエッタ・おっぱい)


こんなのは如何か?フツー過ぎかもしれんが

746 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 13:49:37 ID:8bvY5myb]
姫と乳はもうフラグ消滅してるし微妙だな

747 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 16:10:01 ID:SSlENjrW]
アン様はこれからだよ これからどんどんダークサイドに堕ちるよ

748 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 16:23:31 ID:JUnfHHtQ]
>>742
実名を出してやるなよ、彼がかわいそうだろ

749 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 16:43:06 ID:I0hAFY01]
桃りんごはむしろコレからだぜ!

750 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 17:41:47 ID:087MhVXn]
>>746 >>745
の おっぱいが違ってそうな件について・・・

あと姫さまは洗脳消去が復活フラグだと信じてる。




751 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 18:32:40 ID:i0BBkiW1]
>>750
姫様は洗脳消去の後遺症で、記憶を失い幼児退行を起こします。

752 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 19:20:15 ID:uA+io2TJ]
>>750
同志よ!!

あれ?洗脳消去ってサイトのやつだよね?

753 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 19:24:01 ID:XCrDnymf]
>>751
うたわれはもういいです

754 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 19:27:38 ID:FZ2E/tqf]
ロマリアの教皇にも騙されてボロボロになる姫様
王位も正気も失った姫様に最終手段として忘却をかけるテファ
姫様が心を保つために必要なだけ記憶を消すと、
その後の姫様は何もかも忘れて幼児退行してしまうのであった

ルイズ「こでで良かったのよ…だって、こうするしか…」
姫様のあどけない笑顔の前で涙を流すルイズ


755 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 19:32:08 ID:XCrDnymf]
た・大変だ。どうしよう?
ttp://shop.m-matching.jp/chara/prd_detail.php?ID=10000544

756 名前:タイムトラボー mailto:sage [2007/05/25(金) 20:58:05 ID:T7HeZXi8]

「ちくしょう」
「おやどうしたんだい相棒」
「ああデルフか。どうしたもこうしたも、あのクソ女め」
「落ち着きなよ相棒」
「ああすまん。いや実はルイズがな、ちょっと口滑らしたことに腹立てて俺を蹴ったり殴ったり」
「要するにいつものことな訳ね」
「そういう問題じゃねえよ。ああ、あの女の性根叩き直してやりてえ」
「ふむ。どういうことだね?」
「つまりさ、たとえばあの女が子供だった時代に戻って奥ゆかしい大和撫子のなんたるかを叩き込んで」
「よし、じゃあそうしよう」
「あんだって?」
「実は今まで忘れてたんだが、俺には時間移動の能力があってな」
「そんな馬鹿な」
「いやホント。今まで忘れてたけど」
「都合よすぎるだろ!」
「今まで忘れてたんだから仕方ないだろ」
「いや仕方なくねえよ。いくらなんでも納得しねえよ」
「誰が?」
「誰がって……ほら、たとえばここを劇場に例えるとよ、お客さんが納得しねえだろ。途中で帰っちゃうよ」
「大丈夫だって、『今まで忘れてました』なんて無茶な理屈で納得するような客なんてさ、
 可愛い女の子が舞台の上で適当にエロいことでもやってりゃ『まあいいや』っつって最後まで座ってるから」
「そうかあ?」
「そうだって。全く馬鹿な連中さ、女の子が可愛けりゃ後はどうでもいいんだから。
 舞台袖に控えてる脚本家兼演出家だってきっとそう思ってるよ。
 っつー訳で、俺は今まで時間移動能力のことを忘れてた。OK?」
「あー、分かった。納得した」
「ちなみに他にもいろいろ忘れてるからね」
「忘れてねえだろそれ!」
「忘れてるんだって。何でも忘れてて都合のいいときに思い出すよ俺は」
「ああもうグダグダじゃねえか。まあいいや。じゃあお前、ひょっとして俺が元いた世界に帰る能力とかも忘れてる?」
「ああ、忘れてた。今言われて思い出した。そういう能力もあったよ俺」
「ちくしょう、なんか納得いかねえけどまあいいや。じゃ、早速計画実行だ」
「OK相棒」

「ちょっと、何すんのよあんた、私を誰だと思ってんの、縄解きなさいよ!」
「で、10年前ぐらいのルイズを捕まえて洞窟に閉じ込めた訳だ」
「これからどうするんだい相棒」
「そりゃもちろん、一度地球に戻って取ってきたこの道具たちを使って……」
「い、いや……やめて、何するの、いやぁぁぁぁぁっ!」


757 名前:タイムトラボー mailto:sage [2007/05/25(金) 20:59:08 ID:T7HeZXi8]

「サイトさま、お食事のご用意が出来ましたわ」
「おう……ちょっとしょっぱいぞこれ」
「まあ、申し訳ありません、至らないルイズをお許しくださいまし、サイトさま」
「……凄いな、この教育セット。睡眠学習やら大和撫子を美化したビデオやら……一ヶ月ほどでここまで効果があるとは」
「エロいことは何もしてねえからね、一応」
「うむ、実に合法的だった。これで俺の未来も大分変わるはずだぜ」
「じゃ、帰るか相棒」
「ああサイトさま、どこへ行かれるのですか」
「ん、目的果たしたから帰るよ俺。大丈夫だって、数年後にまた会えるから」
「分かりました。ルイズはサイトさまにお会いできる日を一日千秋の思いでお待ちしております」
「……なあデルフ」
「なんだい相棒」
「ここまで変わっちまったこの子を、ルイズと認識してもいいのかね俺は」
「大丈夫だろ。『これこれこういう理由があったからこんな性格に変わりました』って言っときゃ、客だって納得するよ」
「なるほどねえ。じゃ、帰るか。ああ、どうせだから俺がハルケギニアに召喚された日の地球に帰ろうかな」
「OK相棒。じゃ、また会える日を楽しみにしてるよ」
「おう。んじゃな」

「で、帰ってきた訳だ……うん、召喚の儀式の当日だなこれは。で、この目の前のゲートをくぐれば」
「ああサイトさま、再びお逢い出来る日を楽しみにしておりました」
「と、こうなるわけだ。やあ久しぶりルイズ。俺今日からお前の使い魔ね」
「まあ、でもサイトさまを使い魔にするだなんて」
「名前だけ名前だけ。っつーか、やっぱり俺に仕える方がいい、ルイズは?」
「もちろんですわサイトさま。ルイズはサイトさまのために、この命をかけて尽くし通す所存でございます」
「よしよし。じゃ、まずは部屋に行くか」

「うむ、懐かしい我が家だ」
「サイトさま……」
「おうどうしたルイズ、急に擦り寄ってきて……って、何故俺のズボンのファスナーを下ろす!?」
「ルイズはサイトさまとお別れした後も、さらにお役に立てるようにと努力して参りました」
「それとこの行為に一体どんな関係が」
「殿方の逸物に対するご奉仕も女たるものの務め……では」
「いや、ではじゃなくて……いやぁぁぁぁぁ!」

「さあサイトさま、今日はサイトさまの武器をご購入いたしましょう。どれでも好きなのを」
「おおデルフ、会いたかった!」
「やあ久しぶり相棒。世話焼きのご主人様との生活はどう……おやずいぶんやつれ果ててるね」
「助けてくれデルフ、あいついろいろ底なしだよ! 俺が枯れてもまだご奉仕してくるんだ」
「ははあ、なるほど、尽くせば尽くすほど喜びが増すタイプなのね」
「もう一回タイムトラボーだデルフ! 元のルイズに戻しに行くぞ」
「あ、それ無理。タイムトラボー能力忘れてたから俺」
「はぁ!? なんだそりゃ、いくら何でも展開が無茶だろ、納得しねえぞ俺は」
「大丈夫大丈夫、『今まで忘れてた』ってのが通用するんだから、その逆でもノー・プロブレム。
 言ったろ、この舞台を見に来てる客は、基本的に可愛い女の子が舞台の上でエロいことやってりゃ後はどうでもいいんだって」
「そんな」
「ふふ、サイトさま、武器を選んで学院に戻ったら、またたっぷりご奉仕してさしあげますわ」
「いやぁぁぁぁぁぁっ!」
「……ま、どんな子が相手だろうと相棒がひどい目に遭うのには変わりないわな」

 終われ。

758 名前:訂正 mailto:sage [2007/05/25(金) 21:03:43 ID:T7HeZXi8]

下から10行目

○ 「あ、それ無理。タイムトラボー能力忘れてたから俺」
× 「あ、それ無理。タイムトラボー能力忘れたから俺」

759 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 21:03:52 ID:M3hj6Jp3]
これはひどいwww
GJ!

760 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 21:09:15 ID:T7HeZXi8]
>>758
○と×が逆だ……何やってんだ俺はorz



761 名前:名無しさん@ピンキー [2007/05/25(金) 21:37:16 ID:1w55RpBb]
なかなかおもしろいオチだったw
デルフいくらなんでも忘れすぎだwwww
GJだね

762 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 21:41:18 ID:5eb0LdyN]
なんということw
GJ!

763 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 21:48:34 ID:FLJ1zmt9]
デルフの忘れっぽさありそうでわらたww

764 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/25(金) 23:09:09 ID:F3H6oKQ/]
こりゃシエスタいらねえな

765 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 00:11:57 ID:i+juU9Bl]
ルイズ・・・、8巻のころから思ってたけど、これはもうだめかも分からんね。

766 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 00:56:58 ID:peQwiTmx]
おう、解禁か。

アンリエッタ……神作家激震、まさかの撤退宣言! んで騙されてるし。
        トリステインの明日はどっちだ?
タバサ……不言実行、積極参戦。いきなりでぃーぷですかそうですか
ルイズ……お姫様属性獲得も、ややパワーダウンか?
     いかん、ツンにしか萌えなくなってるぞ俺。
教皇……ああなるほど納得。
才人……浮気の大義名分獲得。え、違う?
テファ……ようやくスタートラインに。次巻に期待!
カトレア……無敵。祭るしかない。
ヨルムンガント……あのぉ、あっさり20メイルって仰いますけどノボル神?
         それってガン○ムよりでっかいですよね?

ドトーの展開ジャマイカ! 12巻発売いつ?

767 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 01:16:24 ID:U3mGWyPb]
まあ、あれだよね。
サイトとカトレアに抱かれながら寝る・゚・(つД`)・゚・

768 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 01:41:31 ID:yhw2KuqN]
祭り解禁。

タバサの唐突な「はい」とゆう忠犬セリフには悶えた。才人はこれで色々と
動きやすくなったしな。・・・アン様はもう何も言うまい・・・orz
また暗黒面に入っちゃったし

769 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 02:29:28 ID:tgDN7VJy]
こうして見てみると…

記憶消去、タバサ忠犬化、ルイズツンデレ、おっぱい3姉妹(キュルケ、テファ、シエ)チョイ役化、ルイズオヤジ(+ママン)最強伝説


なんだヤマグチノボルってこのスレの職人さんたちの集まりだったのか

770 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 02:36:52 ID:i+juU9Bl]
なんか近いものがあるな。
記憶を消去する前後のルイズの行動や言動とか。
ただ、想像以上の想いをモノローグでぶちまけてるが。
ノボルがこのスレも見てるならミックスアップが期待できるな。



771 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 02:37:49 ID:p9nd+MWE]
かいきーん!まずこれを叫ばせろ。





タバサァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!
ディープキタァァァ!!
これはネタになる!さあ!エロタバサ物こい!来るんだ!いや来てくださいお願いします。

772 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 06:39:33 ID:yhw2KuqN]
11巻
才人:ルイズへの偽りの感情もなくなり真・ラブコメ主人公化。
ルイズ:立場逆転。「ひどい、ひどすぎるわ」。虚無=嫉妬
シエスタ:才人独占権保有中。ピッピッチじゃねーかw
テファ:「胸のおかしい〜(ry」ギーシュに視姦(笑)12巻に好御期待
カトレア:甘えたいお姉ちゃんキタ━(゚∀゚)━!
タバサ:忠犬&策士化。ルイズからも才人を護り隊!初モノはディープで!
アン様:ダークサイドへ・・・。また才人とBattle?
カリン様:((((;゜Д゜)))ヴァリエール家最強。

773 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 11:02:34 ID:uQD4Vs4u]
途中まで姫さま成長したなぁと思ってたのにやっぱりあほの子か
これは姫さま暴走→サイトがとめる→やっぱりサイト殿はわたくしの騎士ですわ
な流れを期待していいのかね?

それはまぁ置いといて
1レスサイト帰ったその後ネタ
11巻ネタバレ9文字とオリキャラ一人います

774 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 11:03:25 ID:uQD4Vs4u]
お母様はお屋敷の一番東の部屋でお祈りをしていた。

「始祖ブリミル様にお祈りしてるの?」
「これはね、犬なの」
「犬?」
「そう犬よ。でもね、犬はね、どんなときでもご主人様を守ってくれるの」
「へぇ、使い魔みたいね」
「そうね。あなたも守ってもらえるように一緒にお祈りしましょうね」
「はい、母さま」

ねぇ、サイト。あんたもうこっちでのこと吹っ切れた? あの夜のことは今までご主人様
に尽くしてきたことに対するご褒美何だから気にすることなんてないのよ? わたしはあ
れからもててもてて大変だったわ。わたしの魅力からしたら当然ね。あ、嫉妬した? ふ
ふ、犬の癖に生意気ねぇ。まぁでも全員無視してやったわ。だってわたしってばとっても
高貴なんですもの。なんてったって公爵家様で王位継承権もあって伝説なんですもの。そ
んじょそこらの貴族じゃ釣り合わないわ。
わたしね、もう何年もあんたの顔見てないし、声聞いてないし、守ってもらってないけど
今度は塞ぎ込んだりなんてしなかったわ。だって会えない期間が長ければ長いほど再会の
嬉しさが増すって知ってるもの。あっちの世界に行けばまた会えるもの。でも急いだりは
しないわ。だって自殺なんてしたら天国に行けなくなっちゃうもんね。あ、あんたもし天
国に来なかったらお仕置きだかんね。わたし会えるの楽しみにしてるんだから。もし来な
かったら地獄の果てまで追いかけてって見つけ出してお仕置きしてやるから覚悟してなさ
いよ。ふふ……
この子ねあんたの子なのよ。あんたは知らないでしょうけど。父親がいなくていろいろ大
変だったんだから。まぁ女手には困らなかったわ。むしろ多すぎて困ったわ。ああなんか
ムカムカしてきたわね。いえ、みんなには感謝してるわ。ほんとよ? でもここまで育て
たのわたしなんだから。後数年もすれば使い魔召喚する年よね。この子どんな使い魔を呼
び出すかしら。安心して任せられるかしら。でもそれまではあんたが守ったげてね。

終わり


775 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 11:30:59 ID:2aTY/b9d]
思い出だけじゃ人は生きていけんのです……

776 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 11:48:12 ID:iUQ5WLHx]
そうでもない人もいるよきっと。
俺は無理だけど。むしろ恥ずかしい過去を捨てたいです。

777 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 11:59:26 ID:FjzyTkqc]
>>774
そして、数年後。呼び出されたのは30台の渋い父親。そして娘と母とその他の地獄の修羅場が…まで読んだw

778 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 12:01:03 ID:i+juU9Bl]
ルイズはちゃんとした別れ方なら大丈夫かな。
7巻みたいな別れだったら周りの人たち、フォロー大変だろうな。

779 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 12:06:00 ID:dWe8f9Eg]
>>774
ちょwwwテメーのせいでブチ壊しじゃないかwww
想像したら止まらないぞどうしてくれるwww

780 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 12:13:18 ID:dWe8f9Eg]
アンカミス、>>777な。



781 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 12:48:40 ID:cbNnPumg]
担い手が聖地の門使えば、自由にゲート開けるとかいう落ちになりそうだ
才人は地球に帰りましたが、ハルケギニアでもハーレムやってます、とか

782 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 13:59:04 ID:k5Ry9rt3]
サイトはこっちの世界の文字も読めるように努力するようになったしな。

783 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 14:33:33 ID:XmM9FKL4]
エンディング後もエロパロとか同人とかしやすい妄想が広がりんぐなオチならそれでよし

784 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 17:58:24 ID:wPfGqFnI]
>>781
ゲートが開いた時、才人は地球で結婚してました、なんてことになったら血の雨が降るな。

785 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 18:30:40 ID:gSNhKkLO]
ラスト、帰るのかな。帰るんだろうなぁ。

ルイズ他女の子多数 < 味噌汁

……マリコルヌの気持ちがよくわかるぞ。

786 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 18:56:02 ID:giDSvSfI]
おまいら・・・
ラストとか何年後の話してんだよwww

787 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 19:00:11 ID:2aTY/b9d]
いやいや、第二の黒幕・ヴィットーレ教皇も遂に表舞台に現れたし、案外14巻くらいでサクッとだな……

788 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 19:01:34 ID:giDSvSfI]
ヒント
つ「シャナ」

続けようと思えばいくらでも延ばせるもんさ

789 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 19:02:00 ID:CSUbkC0j]
日本 両親・学校・親友・隣の席の女子・テレビやインターネットなどの文明・テリヤキバーガー・でも普通の人

ハルケギニア ルイズ他数多の美少女・英雄で貴族という立場・でも死と隣り合わせ

あなたならどっち!?

790 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 19:27:32 ID:tjUosH48]
つ日本。

なんてヤツはこのスレにはおらんだろ。
ああでも、12巻が読めなくなるのか?



791 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 19:28:46 ID:F5BCEGXx]
せっかくだから俺は両方選ぶぜ、なサイトを希望

792 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 19:32:05 ID:355o6fLY]
新刊感想
ひょっとしてアン様がいない方が世の中平和じゃないのかという悟空的ポジションに収まりました

793 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 20:43:34 ID:2aTY/b9d]
全ての元凶は喪に服すだとか何とか言って責任逃れ続けてる后殿下。
つか、説教してんのマザーリニだけじゃねーか……何やってんの母親……

794 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 21:04:33 ID:tjUosH48]
まあなんだ、ぶっちゃけるとアレだ。
ガリアがエルフと約束した以上、虚無集めるのはこっちでしないと話が進まん。
特にロマリアにはルビーすらないしな。焦って誑かしもするだろ。
あんまりアン様を責めるな皆の衆。
いざとなりゃ、祈祷書燃やせば済む話だし。

795 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 21:30:49 ID:yhw2KuqN]
>>791
ご都合ENDで両方を行き来できるようになるじゃないの?>才人

>>793
確かに散々甘やかして育てて今は完全に放置だもんな

796 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 21:38:41 ID:CSUbkC0j]
>>795
でも、あんな文明の違う日本とハルケギニアを行き来してたら頭が混乱しそうだな

797 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 21:48:12 ID:q+ugm+yZ]
今日もタバサに字を教えてもらってたサイト君。ふとしたきっかけからタバサにパソコンを見せることに。
だけどサイトがルイズにお仕置きくらってる間にエロゲを起動してしまい…


っていう電波を受信した

798 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 21:49:24 ID:2aTY/b9d]
中世欧州へのタイムトリップツアーと思えば楽しいもんさ

799 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 21:53:02 ID:F5BCEGXx]
才人「この戦いが終わったら、俺、消えっから!」

800 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 22:09:28 ID:Sw/BjXWb]
>>793
サイトとセックルしてるに決まって(ry


静寂が支配する夜のトリステイン宮殿。
大貴族や重臣すら容易には立ち入ることの出来ないその深奥で、今宵も艶やかなる夜会が
催されている。 宴の参加者は、亡き夫に操を捧げる貞淑なる未亡人・マリアンヌ皇后。
もう1人は“我らが剣”、“神のハイパー兵器・ガンダールヴ”こと、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。

「あぁぁん、あなた〜、マリアンヌされちゃう、また、サイト様にオチ○ンチン入れられちゃうぅ……。
 うぅ、 あなたぁ……、マリアンヌ、喪中なのにオマ○ンコされちゃうのぉぉ〜ん!」
「くくく…、淫乱な雌豚め。 トリステインの国民も可哀想なもんだよなぁ。 敬愛する皇后がまさか
 こんなに浅ましい豚だとは夢にも思わないだろうな。 そうだ、隣室のアンにお前のよがり狂う声
 を聞かせてみようか。 ほら、『アンリエッタ、貴方のお母様は貴方がサイト様にかけた迷惑料の
 代わりに、毎晩サイト様にオ○マンコさせているのです』って言ってみろ。 啼くんだ、豚王妃っ!」
「んああぁぁぁ〜ん、許してくださいまし、許してくださいまいぃぃっ〜! あぁん、サイト様の逞しい
 英雄チン○ポがマリーのオマ○ンコえぐってるぅ! あぁ、好き〜、大好きぃ、サイト様ぁ〜ん!」

マリアンヌは少女のようにイヤイヤとかぶりを振りながらも、一方では娼婦もかくやという妓芸で
激しく腰を振り、サイトの性欲を否が応にも昂ぶらせる。
さもしい痴態を晒しながらも、年下のご主人様に気に入られようと、精一杯愛らしく振舞おうとする
雌奴隷の様子に満足したサイトは、嘲るような口調でマリアンヌ王妃に言うのだった。

「マリアンヌ、お前は可愛いババアだ」
「いや、いやぁぁ〜ん……、そんなことおっしゃらないでぇぇ……。 マリーはまだまだ若いのぉぉ…、
 可愛いマリーなのおぉ〜! だってだって、サイト様の赤ちゃんだって埋めるんだからぁぁ〜んっ!」
「…………それは面白いことを聞いた。 なあ、デル公?」
「おうよ、相棒。 なら、やるこたぁひとつっきゃないわな」
「マルアンヌ、今日はこのままお前の膣内にぶちまけてやろう」
「サイト様ぁん、今日はマリーとっても危険な日なのぉ…、出されたら妊娠しちゃう日なのおぉぉ……」

そうは言うものの、マリアンヌの足はサイトを絡め取って離そうとはしない。
サイトは亀頭の先に押し付けられるマリアンヌの子宮口これでもかというくらい小突き回し、差し迫る
射精の瞬間を感じながら、その浅黒いイチモツを一層膨張させるのだった。

「ひぃぃぃん、サイトぉ…様ぁがぁ…、本気でマリーを孕ませようとしてるぅ! 来るぅ、来るゥ、可愛い
 マリアンヌの中にサイト様の子種が来ちゃうのぉ〜んっ! あぁぁん、妊娠確実うぅ…っ!」
「しっかり、孕めよっ! 伝説の子種だ!」
「むははぁぁ〜ん! 素敵ぃ、サイト様の子種で受精するの素敵ぃぃん!」


――マリアンヌと子作りEND



801 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 22:47:51 ID:2aTY/b9d]
そのハッソウは無かったわ……アン様の未熟な和服未亡人美女属性分は、お母様で補完だな

802 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 22:49:07 ID:2Oe5xVHL]
>>800
最低の屑だわ!!

803 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 22:53:19 ID:sn9FL6tC]
その調子だと姫騎士アンリエッタも凄い事になるなw
ティファニアもエルフオマンゴでいっぐぅぅw

804 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 22:58:19 ID:VYZkKVM5]
アンリエッタ=アンジェリカ
マリアンヌ=クリス
テファ=フローラ
こうかw

805 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:12:07 ID:KazswKb/]
>>800
そんな発想が浮ぶなんて…あなたって…本当に最低の屑だわっ!!


806 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:15:58 ID:YEBF79JJ]
>>800
というより全部伏字の意味がないじゃない…あなたって…本当に最低の屑だわっ!!

807 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:20:11 ID:wPfGqFnI]
姫騎士で検索すると、三種類のエロゲーしか出てこないんだなw
ルイズ・ティファニア・アンリエッタで被虐三銃士という妄想が浮かんだ。

808 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:25:06 ID:CSUbkC0j]
>>800
こんな下品なSS書くなんて…あなたって…本当に最低の屑だわっ!!
だからとっととカリーヌと子作りEND編を書きなさいよっ!!

809 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:25:23 ID:iUQ5WLHx]
最低の屑に嫉妬、と書くのは正直躊躇う。

810 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:32:29 ID:KazswKb/]
>>800
最低の屑的ノリでいくとハルケギニアの女性はいつ犯っても危険日ばっかりになる訳だな?w




811 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:44:23 ID:sGzRazyH]
>>800
アン様に新しいお父様ができるわけですね!

812 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:49:46 ID:1/kJCJHa]
なあ、実家から来た手紙って何ぞ?
カトレア危篤のお知らせじゃないだろうな…

813 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:52:31 ID:sn9FL6tC]
もう一度読み直せ

814 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:52:47 ID:CSUbkC0j]
>>812
ちゃんと嫁

815 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:58:34 ID:1/kJCJHa]
やばいな、読んでる最中はちゃんと理解してたつもりだったのに
ディープキスとツンデレサイトの衝撃で全て吹っ飛んでたわ…

816 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:58:36 ID:i+juU9Bl]
おそらく>>812はまだ読みきっていない。
あの場面を読み飛ばすことはまずないと思うし。

817 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/26(土) 23:59:37 ID:i+juU9Bl]
>>815
って、読み終わってたのか。
ごめんなしゃい。

818 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:10:55 ID:l1+M+M2i]
いやーしかしエロパロ的にはとても良い11巻でしたわ
出来ればテファがどこで暮らすのか知りたかったけど

819 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:22:01 ID:5U3xWLi3]
タバサ物カモン

820 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:31:32 ID:ZDVPqssE]
テファがトリステインに行っても虐待されるか忌避される情景しか思い浮かばないんだが



821 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:36:57 ID:l1+M+M2i]
それはそれで一本いける

822 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:48:42 ID:8pvXGbhz]
―――タバサはミョズニルトンに感謝していた。
あの時の襲撃によって、タバサには自身の行為を正当化する
理由が出来たのだから。

講堂、図書館、中庭の真ん中。 ―――そしてルイズの部屋。
タバサはルイズが居るところに限り、サイトの唇を貪っていた。
講堂では4回、教室で8回。  ルイズの部屋に入ってからはずっと。

 タバサはいつも情熱的にサイトの口内を犯し続けた。
舌を絡め吸い取り、歯の裏や、軟口蓋を舌先でなぞる。
時にはルイズに勝ち誇った笑みをやり、唾液をすする。
時には軽いフレンチ・キッスを一度きり。

タバサはキスの度、わざと水音をさせる。
嫉妬に燃えたルイズの視線を心地よく感じた。

823 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:49:08 ID:iP5l1J1t]
>>820
大丈夫、みんなあの胸にしか意識できないから。

824 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:49:43 ID:pbCIxhgv]
そして、サイトに依存してライバルから記憶を消して
独占を目論むヤンデレテファか

825 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 00:55:43 ID:8pvXGbhz]
「い、いいい犬。 お仕置きしてやるんだから。」
ルイズは歯軋りしてサイトを睨みつける。

その鷹のような視線がサイトをおびえさせ、可愛くする。
哀願をこめたサイトの視線がルイズを興奮させる。
そして、その動作すべてがタバサの快楽に変わるのだった。

以下略。まとめ未掲載で。

826 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 07:53:46 ID:CSxG3C1P]
>>825
なんというサディスティック

827 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 08:15:29 ID:l578TDkb]
今まで本読みながら目を合わせなかったのに、今回は本を閉じてサイトに応対してたな
こういうのもツンデレっていうんだろうか

828 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY mailto:sage [2007/05/27(日) 13:49:57 ID:RgpxYfzb]
新刊出たばっかりなのにも関わらず話の中の時期は1巻の中盤な
『ゼロの飼い犬』3回目投下します。
>>181-187>>593-600の続きです。

829 名前:微熱の唇 1/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:50:41 ID:RgpxYfzb]
「……な〜んか、おかしいと思わない? あの二人」
 あたしにとっては退屈でしかない、ミスタ・コルベールによる炎の魔法の講義の最中。
 ふたつ前の席に並んで座っているピンク髪と黒髪の二人の後ろ姿を眺めながら、
隣で黙々と授業を受けている友人に小声で聞く。
 
「……授業中」
 話しかけた相手、子供みたいな外見のタバサは、ちらりとあたしの視線の先へ
目を向けてから、すぐに講義を聞くことに興味を戻した。
 
 ホントに生真面目ね、この子なら、授業の内容くらい本で読んでとっくに知ってるでしょうに。
 小さく息をつくと、あたしは自分の燃えるような紅い髪を一房、手で摘んで弄ぶ。
 
 タバサの同意は得られなかったけど、あたしはほぼ確信してる。
あの二人……ヴァリエール家の三女にして魔法の才能0なゼロのルイズと、
その使い魔で、平民なのにメイジのギーシュを剣ひとつでやっつけたヒラガサイト。
 つい先日までしょっちゅう喧嘩してた二人だけど、恐らく……最近、”何か”あった。
 
 なぜって、ここ2、3日のゼロのルイズってば、妙に血色が良く、ツヤツヤした様子なのだ。
逆にサイトの方は目の下にくまなんて作ってげっそりしてる。
 彼に興味がある、この微熱のキュルケにとっては、見逃すわけにはいかない事態。
 
「(あのルイズが挙動不審な様子で、あたしに話しかけてきた翌日からなのよねー…)」
 数日前、ルイズは唐突にあたしがしていたエステの話に乗ってきたんだけど、
どうも何かすれ違いがあるような感じだった。あの二人の様子がおかしくなったのはその日から。
 
「ここはそろそろ、ツェルプストーの女らしい所を見せないとね」
 口の中だけで呟き、頭の中で計画を立てる。
面白くなりそうな予感に、口元が自然と持ち上がるのがわかった。
 
 
 
 その日の放課後。あたしは時間を見計らって、使用人宿舎の近くにある水場へ足を運んだ。
 この時間、ルイズの使い魔さんがここで干し終わった洗濯物を取り込んでいるのは確認済み。
 
 傾きかけた日差しの下、珍しい黒髪に黒い瞳、それにこれまた変わった上着を着込んだ男の子が、
物干し用のロープからルイズのものらしい服を外している姿が目に入った。
 
「……ちょっと、いいかしら?」
「ん?」
 呼びかけると、彼はあたしを振り向く。
 その表情には平民特有の、貴族にへつらい、機嫌を伺う色が見えない。
それでいて、級友の貴族の男子があたしに向ける、見惚れるか……あるいは品定めするような色もない。
 やっぱり、この男の子は、今までにあたしの身の回りにいた男とは、何かが違う。
 
「あ、えーっと……キュルケ。微熱の」
「覚えててくれたのね、嬉しいわ」
「そりゃ、まぁね」
 そういったサイトの口元には、苦笑が浮かんでいた。まぁ、あたしが彼と初めて会ったとき、
あたしは彼とそのご主人様のルイズを思うさま嘲笑ったんだから、そんな反応も当然かも。
 
「で、何の用? ルイズはここにはいないけど」
「用があるのは、あなた」
 そう言って彼に近付くと、サイトは洗濯物が入ったかごを抱えたまま一歩後じさる。
 
「俺に用? どんな?」
「ま、後で良いわ。今はあなたの仕事を先に片づけちゃいましょう。手伝うわ」
 ウインクを見せて、ロープにかかっていたルイズのソックスを取り、カゴに入れる。
サイトは「あ、サンキュ」なんて呟いて、腑に落ちない顔をしながらあたしと一緒に残りの洗濯物を片づけ始めた。

830 名前:微熱の唇 2/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:51:52 ID:RgpxYfzb]
「悪いね、わざわざ運んでまでもらって」
「気にしなくていいのよ、このくらい」
 けっこうな重さになった洗濯物カゴを、あたしは『フライ』で浮かせて運んであげた。
学生寮のあたしやルイズの部屋がある階まで来た頃には、もうサイトはあたしへの印象が良くなった様子。
 
「それで、結局俺への用事って何なんだ?」
「んー……あたしの部屋で話すわ。入ってくれる?」
 そう言って足を止め、ルイズの部屋よりも手前にある、あたしの部屋の戸を開ける。 
「あ、だったら、洗濯物をルイズの部屋に置いてから」
「部屋にルイズがいるかもしれないでしょ。そうしたら、また何か言いつけられるかもしれないわ」
 そう言って、あたしは魔法で浮かせた洗濯物カゴをさっさと部屋の中に入れてしまう。
 サイトは、まぁそれもそうか、といった顔をして、あたしの後ろをついてきた。
 
 洗濯物を机の上に下ろして、あたしはベッドに腰掛ける。サイトは、珍しそうに部屋の中をきょろきょろ見渡していた。
「そんなところに立ってないで、こっちにいらして」
「え? あ、うん」
 言われるままに近寄ってきたサイトに、ベッドの、あたしが座っている横を手のひらで軽く叩いて示す。
 サイトは、あたしが叩いた所よりも少し距離をとって、浅く腰掛けた。まだちょっと警戒してるのね、可愛い。
 
「それで、用って……」
「ふう……ちょっと暑いわね」
 あたしはサイトの言葉を遮ると、髪をかき上げて後ろに流し、ブラウスのボタンをひとつ外す。
 わざと少し小さめのサイズを選んでいるシャツから、胸が今にもこぼれ落ちそうになる。
あたしの横で、ごくり、と生唾を飲み込む音が聞こえた。
 さぁ、ここからが微熱のキュルケの本領発揮よ。
 
「で、俺への用……」
「まだわからないのかしら? ひどい人」
 ぐいっ、と上半身を彼の方へ寄せて、その顔をのぞき込む。彼の目には上目遣いの私の顔と、
強調された胸の谷間が映り込んでいるはず。この距離なら、香水の匂いにも間違いなく気付く。
 
 サイトが目を白黒させ、その頬がみるみる赤くなっていくのがわかる。
 いわゆるハンサムとは言い難いけど、結構童顔で可愛い顔をしてる。
こんな男の子が別人のように凛々しくなってギーシュに啖呵を切り、目にも止まらない速さで
ゴーレムを次々に切り捨てた所を思い出し、胸に熱いものが灯った。
 上辺だけだったり、過剰に調子に乗ってる貴族の男とは、明らかに異質な人。

 彼が、”女”の前ではどんな顔をするのか。どんな声を聞かせてくれるのか、知りたい。
 そして、今だったらそれがたやすく可能だという自信が、あたしにはあった。
 
「キ、キュルケ……?」
「ええ、キュルケよ。あなたが心に火をつけてしまった女」
 サイトの首筋から耳の裏に手を回すと、そのまま一気に顔を寄せる。
 彼を半ば押し倒すようにして、その唇に唇を重ねた。 
「んむっ!? んんーっ!!」
 あたしを押しのけようとする彼の体に、ぎゅっと乳房を押しつける。この体を本気で拒絶できる男なんて
今までに一人も知らない。サイトの抵抗は、すぐに形だけのものになった。
 
「……っは、はぁ、はぁ……」
 唇を離すと、すぐ目の前には、当惑が半分、陶酔が半分の色をした瞳。あたしの口付けによって、
彼にも情熱の火種が灯ったことがわかる。
 
「あなた……あのご主人様に良いようにされて、不満なんでしょう?」
「え……?」
「最近のあなたとルイズの様子を見てて、何となくわかったのよ。男のことが何もわからないルイズに
使い魔にされて、見返りも無しに無茶なことばかり要求されているんでしょう。……可哀想。あたしが、満たしてあげる」
 
 これが、自信の理由。サイトは、使い魔である前に人間の、男性。
そのことが全くわかってないルイズからなら、彼を奪う事なんていとも簡単。
 あたしは言葉に詰まっているサイトの唇を、再び奪った。



831 名前:微熱の唇 3/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:52:40 ID:RgpxYfzb]
 唇の間を、舌でつつく。開いて、というジェスチャー。サイトは最初は拒む様子を見せていたけど、
あたしが執拗に舌でくすぐると、少しずつ開いてあたしを受け入れた。
 キスっていうのは、相手を憎からず思っているというのが前提だけど、男にとっても女にとっても気持ちが良い。
気持ちが良いというのは、最大の毒であり呪い。すぐに体も心も縛り、逃れられなくする。
 
 胸を押しつけ、首筋を指で撫でると、サイトの体からは目に見えて力が抜けていく。
 この様子だと、彼、女を知らないのかな。それはそれで、魅力的。あたしだけの色に染めることができる。
 より深く唇を重ね、舌を差し入れるために顔を傾けると――先に、サイトの舌があたしの中に入ってきた。
 
「んっ……!? んぅっ、ちゅ……」
 サイトの舌は、蛇のようにあたしの舌に絡みついてきた。擦るように、撫でるようにあたしの口内が愛撫され、
逆にこちらの体から力が抜けていく。
 舌だけじゃない。サイトの指はいつのまにかあたしの顔と背中に回されていて、耳の裏と、背筋までくすぐられる。
 
 嘘、何これ、上手い。ついさっきまで遠慮がちだったのとはまるで別人。どういうこと……!?
 
 応戦しようとして、あたしの方からもサイトの舌に舌を絡ませるけど、それを逆手にとったみたいに
サイトはあたしから快楽を引き出す。頭の中がとろんとして、このまま彼に身を任せたいなんて気分になってしまう。
 こんなにあからさまに主導権を握られることなんて、滅多にないのに。
 
 あたしとさほど身長が変わらないはずのサイトの体が、やけに大きく、包み込んでくるような気がした。
 
 
                            ∞ ∞ ∞
 
 
「………遅い」
 窓の向こうの、山の稜線に沈み始めた夕日を見ながら、わたしは呟く。
 放課後、洗濯物を片づけたらすぐ帰ってくるかずのサイトが遅すぎる。
 まさか、どこかで食べ物でも漁ってるんじゃないでしょうね。最近はご飯を抜いてもけろりとしてるから、怪しいのよ。
 
 あたしは部屋着の上にマントを羽織ると、部屋を出た。とりあえず、思い当たる所を見て回ろう。
 サイトが居そうな所はどこか考えながら廊下を歩いていると、一室のドアが薄く開いていることに気付いた。
 
 そこは、ツェルプストー家のキュルケの部屋。あいつの男性との交友関係と一緒でだらしないわね、と思いつつ、
一応閉めておいてあげようかと近付く。すると――。
 
「はぁっ、はぁ……んっ……ちゅ、ちゅぐっ、ちゅる……」
「んっ…ふ、くちゅ、ちゅぷ……じゅるっ……」
 
 部屋の中からは、キュルケ一人が出しているとは思えない、よくわからない音が聞こえてきた。
 キュルケの事だから、男子を連れ込んでヘンな事してるのかも。
ウンザリした気分になって、ドアをそのままに立ち去ろうとしたとき。
 
「ぷはっ……は、ぁ……サイト……」
 かすかな声だけど、その名前がわたしの耳に飛び込んできた。キュルケのやつ、サイトって言った!?
この学園にサイトなんて珍しい名前の人間、わたしの使い魔以外に聞いたことがない。
 わたしはぞくりと背筋が寒くなるのを感じながら、咄嗟に扉の隙間から部屋の中をのぞき込んだ。
 
「――っっ!!」
 危うく、大声を上げるところだった。キュルケの部屋のベッドの上では……見紛う筈がない、わたしの使い魔の
サイトと、キュルケが重なり合うようになっていたのだから。 
 ちょっと前までのわたしだったら、そこでカッとなって部屋の中へ飛び込み、サイトを怒鳴りつけただろう。
 でも、その時、わたしは……全身が凍りつくような感覚に囚われて、その場に釘付けにされた。

832 名前:微熱の唇 4/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:53:22 ID:RgpxYfzb]
「はぁっ、ふ……いいわ……じょうず、サイト……んっ!」

 サイトは、キュルケにのしかかられるようにされながら、体を触っていた。
足や、背中も触ってたと思う。でもそれだけじゃなくて、耳とか、首とか……むむ、胸とか。
わたしが最近、サイトにさせているマッサージで触らせてるところよりも、もっと色んな場所を。
 
 サイトの手や指が動くたびに、キュルケは体を震わせて、髪を振り乱す。それが気持ちいい時の
反応なんだってことを、わたしはついこの間知った。
 
 それに、それに……キュルケの方も、サイトの体を触っていた。左手は背中に回して……右手は
どこにあるのかわからない。胸とか、お腹の方?
 よくわからないけど、確かなのは、キュルケが手を動かすたびに、サイトの方も体をよじらせ、
息を荒くしているということ。
 
 その光景を目にして、怒るとか、そういうのより先に……気持ち悪い、と思った。
 嫌だ。やめて欲しい。そんなことしないで欲しい。止めて。不愉快。
 
 わたしは、心臓がばくばく高鳴っているのに妙に冷えている心を不思議に思いながら、
その、半開きになっていたドアを開け放った。
 
「……何してるの」
 
 こんな状況で自分の口から出たということが信じられない、冷静な……冷たい声。
さほど動じた様子もなくキュルケはわたしの方に目を向け、サイトはびくっと体を跳ねさせるように
顔をわたしに向けた。
 
「あっ……あ、ルイズ、これは……!!」
「……は、ぁ……何してるのも無いもんだわ。気遣いまでゼロのルイズ」
 
 慌ててキュルケの体から手を離すサイトとは裏腹に、気だるげに髪をかき上げるだけのキュルケ。
 サイトの反応よりも、そのキュルケの目。とろんと潤んでいるのに、わたしへの確かな侮蔑……
普段わたしを小馬鹿にするときとは明らかに違う、確かな蔑みの色を浮かべた瞳が気になった。
 
「ひとの使い魔に勝手に手を出さないで。帰るわよ、サイト」
「あ、うん…」
 その目を見るのが嫌で、サイトに声をかける。サイトは、もぞもぞと身を動かしてキュルケの下から
出てきた。キュルケは、それを止めようとしない。嫌にあっさりと、サイトの上から身をどかす。
 
「ルイズ、あなたそれでいいの?」
 キュルケは、顔色のわかりにくい褐色の肌にも明らかな上気した頬のまま、わたしにそう言ってきた。
その言葉に疑問が浮かぶ。そんな台詞を言うなら、わたしではなくサイトに対して言うべきなんじゃないのかしら。
 
「言っておくけど、あたしは完全に無理矢理彼を求めたワケじゃないわよ。
彼の方からも、少なからずあたしを求めてきた。どうしてだと思う?」
「知らないわよ。こいつが犬だからじゃない?」
「違うわ。サイトは、あなたに対して不満があるから。あなたが使い魔の主人として足りていないからよ」
 
 キュルケの言葉が胸に突き刺さる。なにそれ。何をわかった風なこと言ってるの。馬鹿にしないで。
 
「サイト、これだけは忘れないで。……あなたが満たされずにいて可哀想だと思ったの、本当だから」
 
 わたしがサイトの袖を引っ張って部屋を出て行こうとすると、キュルケはサイトにそう言った。
もう嫌。ここにいたくない。サイトをここにいさせたくない。
 開きっぱなしのドアから外に出ると、キュルケに”フライ”をかけられたらしい洗濯物カゴが
わたしたちの後を追って廊下に飛んできた。「忘れ物よ」なんて言葉と一緒に。
 最後まで、嫌な奴だった。

833 名前:微熱の唇 5/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:54:07 ID:RgpxYfzb]
 サイトを引きずるようにして自分の部屋に戻ると、それまで抑えられていた怒りが一気に湧き上がってきた。
 サイトが、あの女と。憎きツェルプストー家のキュルケと。その光景が蘇って、頭にカーっと血が上る。
 
「何考えてんのよ! 犬! ありえない!!」
「ご、ごめん」
「謝るくらいだったら、何であんなことしたのよっ!」
 サイトの顔を睨みつける。ばつが悪そうに目を逸らすサイトの唇に、紅いルージュのうつった跡が見えて、
さらにわたしの怒りに油を注ぐ。
 
「信じられない……! わたしに許可もなく、あんなことっ……!」
 何だか、感情が高ぶりすぎて、涙が出そうになってきた。こっちも目を逸らして、文句だけ続ける。
 
「そこまで言うなら聞くけどさ……なんでお前の許可が必要なの?」
 サイトは、うんざりした口調でそう聞いてきた。何その質問。ばっかじゃないの。
「当たり前でしょ! アンタはわたしの使い魔なんだからっ!」
「使い魔が女の子と仲良くしちゃいけないって決まりでもあんの?」
「知らないわよ。わたしが許さないって言ってるんだから駄目なの!」
 
 言い放つと、サイトは諦めたのか、深いため息をついた。そして、もういいや、といった態度でくるりと
踵を返す。
 その態度が、とても嫌な感じがした。冷静に考えると、わたしも勢いで酷いことを言った。
サイトにうんざりされても仕方が無いことを。
 
「あ……ちょっと言い過ぎたわ。別に、アンタが女の子と話そうが構わないけど、キュルケとだけは駄目。
あと、体に触るのもだめ……それ以外ならいいわ」
 
 譲歩の台詞を言ってる最中に、自分で気付いた。わたしは、サイトが”キュルケと”ヘンなことをしていたからと
いうより先に、キュルケの体を触っていたこと、キュルケに体を触られていたことを不愉快だと思ってたことに。
 
「あ、そ。ありがとうゴザイマス。寛大なご主人様のお言葉にこのサイトめは感服の至りです、っと」
 サイトはもうわたしの方を見ようともせずに、洗濯物を片付け始める。怒っているというより、冷めている様子。
急にサイトが遠くに行ってしまった気がして、辛かった。
 
 不意に、さっきのキュルケの言葉が思い出される。サイトは、わたしに対して不満を持っている。
だからキュルケなんかにほいほいついていくし、わたしを苛立たせることばかりする。
 
 そう考えてみたら……わたしは、サイトに何か報いることをしただろうか。文句をいいつつも
一応はわたしが言いつけた仕事はするようになったし、最近はマッサージまでしてくれるようになったサイトに、
使い魔として相応のご褒美とか、ねぎらいの言葉をかけていたかしら。
 
 わたしが使い魔の主人として足りない。キュルケはそう言っていた。
そうなの? サイトが使い魔として駄目なんだってばかり決め付けてたけど、わたしにも責任があった……?
 急に不安が襲ってきた。もし、そうなら。わたしのせいで、サイトがわたしに従わないんだとしたら。
サイトはまた、キュルケとかの所へ行ってしまうかもしれない。また、さっきみたいなことを……。
 
 嫌だった。理屈じゃない。認めない。許せない。それを考えると、気持ちの悪いモヤモヤが胸の中で
膨らむ。サイトにマッサージされた時のような気持ちのいいモヤモヤとは、全く逆の不快感。
 
「サイトッ!」
 わたしは、深く考えないでサイトに呼びかけた。
「はい?」
「け、剣を買ってあげるわ。あんた、剣士でしょ。自分の身くらい守れるように、剣を持たせてあげる」
 
 唐突な提案に、サイトは目を白黒させた。「そりゃ、ありがと」なんて返事したけど、嬉しいというより
戸惑いの方が大きい感じだった。
 わたしも、自分で言った事ながら、何か違うと思った。サイトに剣が必要だと思ってたのは確かだけど、
これじゃ、物で吊ったみたい。使い魔に報いるご主人様の行動としては、二流もいいとこ。
 
「え、えっと……それだけじゃないわ。サイト、ベッドに横になりなさい。
わ、わわわ、わたしが、その……マッサージしてあげるわ。特別に。感謝しなさいよね!」

834 名前:微熱の唇 6/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:55:06 ID:RgpxYfzb]
 もうひとつ、咄嗟の思いつき。どうしてそんな言葉が出てきたのかといったら、たぶん、さっき
キュルケがサイトに触っていたときの、サイトの様子が目に焼き付いていたからだと思う。
 
 サイトは、気持ちよさそうだった。キュルケに触られて。
 そりゃ、当たり前ね。わたしがサイトに触られて、あんなに気持ちいいんだから。サイトだって同じはず。
だけど、サイトがあのキュルケに触られて……いや、気持ちよくされてたって事が、気に入らない。
気持ち悪い。許せない。思い出すだけで、胸に嫌なモヤモヤが溜まっていく。
 
 だったら、わたしがしてやるわ。そうしたらわたしに感謝して、わたし以外の女に尻尾振ったりしないでしょ。
 
「お前が、俺に? 熱でもあんのか?」
「失礼ね、他人の行為は素直に受け取りなさいよ」
 
 わたしはサイトのところにつかつかと近寄る。その唇にまだキュルケのルージュの跡が残っているのを
思い出して、サイトがとり込んできた洗濯物の中からハンカチを一枚掴みとり、サイトの顔にごしごし擦りつける。
 
「うわっ、何!?」
「口紅で汚れてるのよ、さっさと拭きなさい!」
「わあった、自分でやるから!」
 サイトにキュルケの痕跡が残ってるのが、気に入らない。自分でも不思議なくらいムカムカしてる。
 
 
 完全に口紅の跡を消させたあと、サイトをベッドに俯せにさせた。ちょっと気に入らないけど、床に寝かせるのも
可哀想だし今回は特別に許すことにする。良い主人は使い魔にも寛容なのよ。 
 サイトはまだ半信半疑な様子で、居心地が悪そうにわたしを見上げている。
 
「……ルイズの匂いがする」
「嗅がないでよ馬鹿っ! あとそんなこと思っても言わない!」
 枕に顔を埋めているサイトが言った言葉に、顔が一気に熱くなる。なんでこういつも一言多いのかしら。
 
 サイトの横まで移動して座り込む。マッサージなんてやったことないけど、あんなに上手だったサイトだって
素人だと言ってたんだし、そんなに難しいものじゃないはずよね。
 サイトにされたことを思い出しつつ、ふくらはぎの辺りに手を持って行く。ここら辺では見たことがない生地の
ズボンの上から、サイトの足をぎゅっと掴んでみた。
 
「うひゃひゃひゃひゃ!!」
「なっ、何よ!?」
 サイトはぞわぞわと足を震わせて、珍奇な叫び声を上げた。
「くすぐったい! それ、くすぐったいから」
「失礼ね、ちょっとぐらい我慢なさい」
 その反応にムッときて、思いっきり力を込めてサイトの足をぎゅうぎゅう押す。サイトは身を縮こませて、
逃げたり吹き出したりするのを我慢している様子。
 
「何よ、気持ちよくないの?」
「いや、そもそもルイズの力が弱いから、効く以前にくすぐったいだけで…」
 サイトはわたしに触られてるのに、本当にあんまり良さそうな感じじゃない。
どうして? サイトがわたしにするのと何が違うの? キュルケに触られてた時は、あんな反応してたくせに……! 
 悔しくて、いらいらして、わたしは体勢を変えることにした。サイトの両脚を跨いで、足首の脇に膝を下ろす。
そこから、体重をぜんぶ乗せるようにして足を揉んでみる。
 
「ちょ、ルイズ!?」
「じっとしてなさい! ほら、いいでしょ! 気持ちいいって言いなさい!」
 自分でもヤケになってる気がしなくもないけど、必死になってサイトの足に力を込める。こうして触ってみると、
サイトの足って結構筋肉がついてて固い。
 サイトがこの格好でわたしにマッサージする時は、本当に乗っかったらわたしの足が壊れちゃうだろうから
跨るだけで腰は浮かせてくれてる。けど、わたしがサイトにするなら、足の上に座り込んでも全然大丈夫。
 サイトは普段あんまり体型がわからない服装をしてるけど、やっぱり、わたしとは全然体つきが違う。
 
 それを意識したら、なんだかどきどきしてきた。よく考えたら、この格好って、ものすごく恥ずかしい。
男の人をベッドに横にして、その上に乗っかってるなんて……他人に見られたら、絶対ヘンな誤解される。

835 名前:微熱の唇 7/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:55:55 ID:RgpxYfzb]
「あの……ルイズ?」
 わたしが急に湧き出してきた恥ずかしさに戸惑っていると、サイトがおずおずと話しかけてきた。
「な、なによ?」
「その、もういいや。十分ルイズの気持ちは伝わったから。あんがと。もういいよ」
 その言葉に、落胆する。気持ちよくないから、もうやめていいって事じゃないの。

「……わたしじゃダメなの? サイト、良くならないの?」
「いや、もう十分良かったから。満足満足。だからどいて、マジで」

 じわっと目頭が熱くなった。何それ。良くないなら良くないってはっきり言いなさいよ。
お世辞まで言って機嫌伺うことないじゃない。
 自分が空回りしかしていなかったことに、涙まで零れそうになる。どうして? わたしには何が足りないの?
 
「なんでよ……なんでダメなのよ!」
「あー、うー、その、つまりだな、大変言いにくいんだが、俺の足にルイズのお尻が……」
 
 …………。
 
「は?」
「あーもう! お前の尻が俺の足の上に思いっきり乗ってるの! このままだと大変な事になるから
さっさとどけって言ってんだよ! 気付け馬鹿!!」
 サイトは堰を切ったように一気にまくしたてた。わたしはその言葉で、わたしがサイトの体に触れているという事は、
サイトもわたしに触れていることになるんだという事実に、ようやく気付くことになった。
 
 一気に頭が沸騰する。
「ば、ばかーーっ!! 早く言いなさいよ!!」
「だから遠回しにどけって言ってやったろ! 俺の気遣いを無下にしやがって!」
 
 わたしは跳ねるように立ち上がる。お、おおお、お尻。サイトにお尻を乗っけるどころか、
体重をかけてぐいぐい押しつけるみたいな事までした。頭も体も熱くなりすぎてぐらぐらする。
 
「ばかっ! ばかっ! ばかっ! いぬっ!」
「痛っ! いたいってば! ってか俺悪くねーだろ!?」
 自分でも何をしてるのかわからないまま、足下に寝ころんでるサイトの背中を思うさま蹴りつける。
 もう、もう! 何がマッサージよ! こんなやつ、足で十分よ!!
 
「んくっ!」
 わたしがサイトの背中の一カ所にかかとを落としたとき。サイトはそれまでの悲鳴とは、微妙に異なった響きの
声を上げた。その声に、思い当たるところがある。
 わたしは少しだけ冷静になると、サイトがその声を上げた場所を、今度はゆっくり、ぐりっと踏みつける。
 
「うっ…く、はぁ……」
 サイトは身をよじらせたあと、ため息に似た深い息をついた。あ、これ。ひょっとして。
 
「……ひょっとして、気持ちよかった? 蹴られて? 踏まれて?」
 恥ずかしさよりも勝る、好奇心。手で触った時には鈍かった反応とは、全然違う。
「よ、良くねぇよ! いいからもうどいてくれ……」
 今、慌てた。嘘ついてる。わたしの口元が自然に持ち上がりそうになる。
 
「嘘ね。良いんでしょ。手でやってもさっぱりだったくせに踏まれたら気持ちよくなるなんて、変態なんじゃないの」
 
 ぐりぐりぐり。さらに力を込めると、サイトは絞り出すような声を上げて身悶えた。
 これよこれ。こういう反応が見たかったの。

「ちっ…げぇよ、足でされたからってより、お前の手の力が弱すぎるから、足でやってようやく効いたんだよ。
俺も、小さい頃に父ちゃんに背中に乗ってマッサージするの頼まれたことあるし……」
 
 ふ、ふん。もっともらしい言い訳までしちゃって。でも今、サイトは面白いことを言った。

836 名前:微熱の唇 8/8 mailto:sage [2007/05/27(日) 13:56:48 ID:RgpxYfzb]
「なに? じゃあ、踏むだけじゃなくて乗っかってもいいの?」
「はい?」
 思いついてしまったら、もう我慢できない。わたしはサイトの返事を待たずに、サイトの背中を両脚で踏みつけて
その上に乗っかった。
 
「ぐっ……う、あぁ……」
 サイトは変な声を漏らしたけど、本気で苦しんでるって感じじゃなかった。むしろ、サイトの言う『効いてる』って風。 
「ほ、ほら、どう? いいんじゃないの? いいでしょ?」
「くっ……ふ、んくっ……う……!」
 力を込めるたびに小刻みに震えるサイトの背中から落ちないように注意しながら、ちょっと後ろに下がったり
また前に戻ったりする。

 心臓がばっくんばっくん言ってる。頭の中に霧がかかったみたいになる。よくわかんないけど……楽しい。
わたしがサイトに乗っかって、踏みつけて……それなのに、サイトが”良さそう”になってる事が、嬉しい。
 ――わたしの方まで、気持ちいい。
 
「あ……嘘だろ、これ……やめ、ルイズ、マジでやめて……」
 ぎゅっとわたしのベッドの布団を握りしめるサイト。その反応がホントに嫌なわけじゃないってこと、知ってる。
「やめない。やっとサイトが良さそうになったんだもの。やめるわけないでしょ」
 腰の方をかかとでぐりぐりすると、サイトは切ない声を上げた。その声。キュルケに触られてた時より良さそうな声。
 その声を聞く度に、他人の手垢がついたサイトが綺麗になり、わたしのものに戻っていく気がする。
 
「あっ、だめ、やばいって、だめ、ほんとにだめ……!!」
「え……え?」
 サイトの声に、切羽詰まった色が混じる。身のよじり方も、さっきまでとは違う。本気で、わたしを
振るい落とそうとしている様子。
 あ、もしかしたら、気持ちいいのが溜まりすぎて、苦しくなった時の。だったら、尚更止めるわけにはいかない。
だって、それが溢れた時が、一番気持ちいいんだから。
 
「こ、こらっ! 暴れないでよっ!」
「ルイズこそ動くなっ! こればっかりは本気でマズいから……!」
 
 逃げようとするサイトの上で、バランスをとることができない。後ろに倒れ込みそうになって、
慌てて足の踏み場をずらす。
 
 ずぼっ。
 あれ、変な感触。足が沈んだ。咄嗟に確認すると、サイトのお尻のすぐ下、太股の間あたりに
つま先が入り込んでしまったらしい。ぎょっとしてその足を引き抜こうとしたら――。
 
「う……あ、ああぁ……」
 サイトはとろけたような、絶望したような、よくわからない声を上げた。サイトの体がびくんびくん震える。
 ひょっとして、一番気持ちいいのになった? 足の下でサイトが震えるのを感じながら、期待する。
 
 それから、何十秒かして。ぐったりしてしまったサイトの喉から漏れてきたのは、
「……どいて……」
 という、妙に冷えた声だった。さっきまでの懇願とは違う、淡々とした声。
「あ……うん……」
 なぜかその静かな声に気圧されて、わたしはサイトの上から降りる。サイトはゆっくりと身を起こすと、
これまた静かな動きでベッドから降りた。
 
「あ、サイト。そ、その……良かった?」
 聞くと、サイトはわたしの方を向き、……笑いかけた。感謝の笑顔とはほど遠い、自嘲みたいな引きつった笑み。
 
「サ、サイト…?」
 なんだか、致命的に悪いことをしてしまった予感がする。それが何なのかはわからないんだけど。
 サイトはそのまま、ふらふらと変な歩き方で部屋から出て行った。
 どこに行くのか聞きたかったけど、その背中が『何も聞くな』と語っているような気がして、声がかけられなかった。
 
 
 後に、わたしはこの日の出来事を思い出す度にごろごろ悶え転がることになるのだけれど、それはまた別のお話。

837 名前:Soft-M ◆hjATC4NMLY mailto:sage [2007/05/27(日) 14:00:25 ID:RgpxYfzb]
続きます。
サイトを可哀想な目に遭わせるのが好きな自分はSoft-Mとして正しいのかどうかのか

838 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 14:07:48 ID:aOaqxa32]
GJ!!! 本編ではサイトの犬っぷりは少しなりを潜めるだろうからサイトをいじめちゃって下さいwww

839 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 14:08:13 ID:6JJVYIqu]
ぬわあああああ!
なにこの性的レベル小学生なルイズの手探りエロエロ成長記!
ガチンコエロもいいがこれもまたエロくてすばらしいのですよ、GJなのですよー。

840 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 14:15:59 ID:YUUslYLI]
まさかサイトは踏まれて…
サイトってばいけない子!
GJ!!



841 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 16:10:53 ID:s3ByzhiQ]
 一言で言えば、運が悪かった。ただそれだけだ。
そして、歴史にifは存在しない。



 テファを王宮に送り届けた後、彼女をどこに住まわせるかで軽い議論が起こった。
見知らぬだろう土地で一人にしてしまう、という事に今は特に強い抵抗があったサイトは、テファと子どもたちを魔法学院に置いてほしいとアンリエッタに話した。
しかしどういうわけかアンリエッタはそれを承認せず、城で厚遇するとの一点張りで議論は平行線を辿ったが、話がテファの保安に及んだときに、キュルケの
「たった二人に脱獄の手引きをさせちゃうような城と、その二人がいる学院。どっちが安全かしらね〜」
という、大きな独り言が決め手になった。


 学院に戻った翌日、サイトとルイズ、シエスタはテファニアを連れて学院内を案内して回っていた。
「ここがヴェストリ広場。最近はオレ達が訓練に使ってたりする場所」
「何が訓練よ。ただ集まってだれてるだけじゃない。」
どういうわけかまたルイズは不機嫌である。
今まで無視を貫いてきたサイトも少しむっとして
「何でついてきてんだよ、お前」
とぶっきらぼうに言う。
「あんたをその胸っぽいバケモノと二人きりにして、何か間違いが起こらないように見張ってるのよっ!!」
バケモノ、と言われたテファがひっとうめいて両手で胸を隠そうとする。
「嫉妬丸出しですね、ミス・ヴァリエール。大人の女性になるんじゃなかったんですか?」
「だっまっりなっさい! 馬鹿メイド!! 大体ツェルプストーの言うことなんか信じるべきじゃなかったのよ!!」
「その前はデルフさんの言うことを鵜呑みにして笑わせてくれましたけど」
「あんたはぁ〜……今一度貴族の恐ろしさってのを体に教えてやろうかしら……!!」
シエスタは凄むルイズを完全に無視して
「そういえばデルフさんは一緒じゃないんですね」
サイトは少しだけ朝の出来事を思い返し、
「ああ、アイツは今タバサんところにいるよ」

842 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/05/27(日) 16:12:47 ID:s3ByzhiQ]
 タバサは自室にいた。目の前には数メイルはありそうな程山積みにされた本。
そして、ベッドの上には一振りの抜き身の剣。
鞘も同じ様にベッドに寝かされている。
デルフは直感的に今から自分が何を聞かれるのかわかっていた。
目の前の少女は聡い。数千年の歳月を重ねた自分でも、そう簡単に誤魔化されてはくれないだろう。
おもむろに、タバサは本を閉じ、そしていつもと変わらぬ調子で訊いた。
「4つ目の虚無の使い魔って何?」


 その頃サイト達は、まだ広場から動いてなかった。
怒れるルイズの魔力溢れる「爆発」が、当初の二人のケンカからある意味いつも通り横道に逸れ、サイトに炸裂し、
ボロボロの彼をどっちが介抱するか取っ組み合いを始め、
ただただサイトが心配なテファが膝枕をしているところに正気に返った二人が乳いびりを開始するというまさに混沌の様相を呈していた。
はじめは乳珍しさにフードを被ったテファを遠巻きに眺めていた生徒も
巻き込まれては敵わんと逃げ出し、いつしか広場は四人だけになっていた。
サイトが目を覚まし、他三人もだいぶ疲れ果て、広場を静寂が包む。
そんな時、ポツンとシエスタが呟いた。
「テファニアさんは使い魔を喚んだりしないんですか?」




「神の左手ガンダールヴ、神の盾。神の右手ヴィンダールヴ、神の笛。神の頭脳ミョズニトニルン、神の本。これだけでも調べるのには時間がかかった。でも、4つ目は存在を匂わす様な記述だけで、どの文献にも載っていなかった」
「……大したもんだな……嬢ちゃん。だが、知ってどうするってんだ?」
「彼がガンダールヴ、それはもう知ってる人は知ってること」
「……」
「そしてこの間戦ったゴーレムもどきを操ってたのが、ミョズニトニルン」
「何でそれを……」
「キュルケが言った。ルイズがそう呼んでたと」
「あの娘っこ……ハァ……」
「虚無の担い手がルイズ以外に2人。なら、もう一人いるはず」
「……」
少しだけためて、タバサは言った
「四の使い手と四の使い魔。これが揃った時、何が起きるの?」






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