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かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その12】



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/11/28(火) 04:20:18 ID:h0Jb9AN7]
ここは幽霊、妖怪、妖精、魔女っ子からはては異次元人まで 
オカルティックな存在の幼女、少女、娘、女性にハァハァするスレッドです。 
エロ&萌え〜なSS、画像を随時募集中! 
創作も収集もおかまいなし! 

前スレ
かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ【その11】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142074376/l50

関連サイト 
過去ログ&SS保管庫 
tsukinowa.s1.x-beat.com/occult/ 

関連スレ
【妖怪】人間以外の女の子とのお話20【幽霊】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1163776989/
【亜人】人外の者達の絡み【異形】 
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098260654/ 
【獣人】亜人の少年少女の絡み4【獣化】
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1152198523/

400 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:50:36 ID:iAD3qVEx]
 ある所に、一人の男と、一人の少女がいました。

 二人はごく普通に出会い、ごく普通に恋愛し、ごく普通に結婚……
しようとした時に気づきました。
 なんと、奥様になりたいと思っていた少女は幽霊だったのです!
 それを見抜いたのは、霊感のある市役所窓口の佐藤弘美さん(29歳独身)でした。
 二人はその事を告げられ、途方に暮れて二人が暮らしているアパートへと持ってきました。

「……どうしよう、あっくん」
「沙弓……」
「……私、自分が幽霊だなんて、全然気づいてなくて……」
「俺がお前と喋っている時、周りの人が変な目で見てたのは、
 俺たちに嫉妬してたんじゃなかったんだな……」
「なんで私あっくんに触れないのかなぁ、って思ってたけど……幽霊だったからなんだね」
「俺は、沙弓がそういうの恥ずかしいのかと思ってんだけど……触れてなかったんだな!」

 二人ともバカですね。
 いや、違う。バカ二人じゃラブロマンスにならない。バカロマンスにはなるかもしれないが。
 っていうかバカロマンスってなんだ。
 恋故に、だ。きっと。多分。恐らく。
 恋は人を盲目にする。よし、これだ! これに決めた!

 というわけで、恋に眩んでいた二人の目は、その時ようやく現実を見据えたのでした。

「……幽霊の私じゃ、あっくんと結婚できないよぉ」
「沙弓、気にするなよ! 役所が認めなくたって、俺たちは夫婦さ! 事実婚って奴!?」
「そっか! 内縁の妻って奴なら大丈夫だね!」

 ……ごめん、やっぱこの二人バカだわ。

「けど……それでも、あっくん……私達は、夫婦にはなれないわ」
「なんでだよ、沙弓!? 俺はお前にフォーリンラブ! お前だってそれは同じだろ!?」
「だって……だって……」
「さ、沙弓っ……泣くなよっ!」

 ポロポロと、地面を濡らさない涙を流す少女を、男は抱きしめようとしてすり抜けました。

「んごっ!?」

 勢い余って柱に頭をぶつけて悶絶しています。
 一日一回必ず見られる光景です。やっぱバカですね。もう確定事項。
 ややあって、男は頭をさすりながら、未だに瞳から涙をこぼし続ける少女に向き直りました。

「やっぱり、触れないんじゃ……触れないんじゃ……」
「なんだよ! 何が駄目なんだよ! 俺たち、こんなに愛し合って」
「愛し合えないじゃない!」

 少女の絶叫に、男はハッとしました。

「……そ、そうか……俺とお前は………………」
「……そうよ……私と貴方は………………」
『エ ッ チ が で き な い ! ! ! ! 』

401 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:51:16 ID:iAD3qVEx]

 ………………。
 もう帰ってもいいですか? え、駄目? 最後までやれ? ……わかりましたよぉぅ。

「……なんで、気づかなかったんだ……」
「……私達、愛し合えない……だから、夫婦にはなれないの……」
「事実婚ができないってのか!」
「内縁の妻にはなれないのよ!」

 えー、二人はなんかひしと抱き合う振りをしながら、ふたりで泣いてますー。
 え、何? やる気出せ? だって無理っすよー。どう見てもバカですよこの二人ぃ。
 え? やる気出さないと今日のギャラはユニセフに寄付する? ……鬼。悪魔。編集者!

「そうだ、名案がある!」
「何っ!?」
「俺が幽霊になればいいんだよ!」
「貴方がっ!?」
「何かそういう電波が来たんだっ!」

 ああ、>>351辺りから受信したようですね。
 さして強い電波でもないある意味真面目な書き込みですが、それを受信するとは、
流石幽霊を幽霊と思わない男。

「……けど、幽霊になったら、もう貴方は元には……」
「君とエロい事ができない苦しみに比べれば、幽霊になるくらい」

 おい、エロい事は無いだろエロい事は。

「……君と結ばれる事ができない苦しみに比べれば、幽霊になるくらいどうって事ないさ!」

 言いなおすんかい。っていうか聞こえてんのか地の文がっ!?

「いや、ほら、電波受信したからさ……」

 地の文と会話とかどっかで見たような事するなっ!
 もうさっさと幽霊にでもなんでもなっちまえって。

「わかったよ……じゃあ、沙弓。俺、これから死ぬから」
「あっくん……ホントに? ホントに死ぬの? それでいいの?」
「……もう、決めたんだ。俺は、お前無しに生きていく事なんか、できない」

 あ、微妙に美しい話になってるかも……。
 男は、そう言って、台所から持ち出した包丁の切っ先を、自身の胸に当てた。

「……逝くよ」
「……あっくん」
「……逝くよ」
「……うん」
「……逝くよ」
「……うん」
「……逝く、よ」
「……うん?」
「………………」
「……ど、どうしたの?」
「………………マジ怖いんっすけど」

 台無しだー!


402 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:51:36 ID:iAD3qVEx]
「大丈夫だよ、あっくん……痛いのは、最初だけだから」

 お前も何口走ってるかぁー!

「……そうか、そうだよな。俺、頑張るよ沙弓!」
「うん、頑張ってあっくん!」
「じゃあ、せーのーで、でいくぞ!」
「うんっ!」

 ああ、もうそれでいいですよそれで。

「じゃあ、逝くぞ……せーへっくしゅっ!」
「あっ、あっくんがくしゃみをした拍子に勢い余って包丁を心の臓にグサリと!?」

 ……もうツッコミ入れる気力も無いんですけどー。
 え、やる気出せ? はいはい出しますよー。やる気出ろ〜やる気出ろ〜。デロォ〜。あ、やる気が膿みのように……。

「な、なんじゃこりゃあ!?」
「血だよ、あっくん!」

 いや、んな事はわかってるだろ常識的に。

「ああ、意識が薄れて……何故か花畑が……何故か沙弓の顔が……これが、蒼魔刀……」
「何故かって? それは、鍛えているからだー!」

 ああ、もう何が何やら。

 ――小一時間経過。

 ……すったもんだがありましたが、ようやく男も死に幽霊になりました。
 二人とも宙に浮いています。というか、浮かないと下はグロい事になってるんで、
浮かざるをえないというか何というかもう。

「あっくん!」
「沙弓!」
「触れるよ、あっくん!」
「俺も触れるぞ、沙弓!」

 ああ、よかったですねー。はいはい。……これでようやくまともに……。
 二人はヒシと互いの身体を抱きしめ合い、初めて感じるお互いの体温(注:気温と同じです)を
味わい、その瞳からは地面を濡らさない涙が溢れています。

「……あっくん」
「……触れるんだから、できる、よな?」
「……そう、だね」
「じゃあ……するか、エロい事……もとい、夫婦の契り、を」
「……私達、一つになるんだね」

 幽霊である二人にベッドは必要ありません。
 互いに互いの背を抱き合い、顔を近づけ合い、そして、唇を合わせました。
 二人にとって、初めての口付けです。
 唇を合わせるだけのそれは、しかし二人にとってとてもとても心地よいものでした。

「俺、ずっと……沙弓はこういう事、したくないんだと思ってた。けど、違ったんだよな」
「……私だって……女の子、なんだよ? 好きな人と、したくないわけないじゃない」
「沙弓……」
「……嫌だ、私、何言ってんだろ……もう、恥ずかしいな……」

403 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:52:00 ID:iAD3qVEx]
「もっと、色々、してもいいか?」
「うん……あっくんだったら、いいよ」

 再び口付け、今度は互いの舌をまさぐります。
 先程の心地よさとは違う、身体の芯が痺れるような快感が二人の中を駆け抜けていきます。

「んっ……ふぁぷ……」
「ぐっ……んちゅ……むぅ……」

 唇と舌だけでは満足できなくなったのか、互いに互いの身体へと手を伸ばし始める二人。
 男の手は胸へ。少女の手は……男の、既にそそり立ったモノへ。

「あっ……胸、触るの?」
「駄目、かい?」
「じゃあ、私も……ここ、触らせて」
「んっ……ズボンの上からでも、沙弓の手の温かさがわかるな」
「……先に、気持ちよくさせちゃうから」
「……そうはいかないぞ」

 少女のまとっていた服をはだけ、小ぶりながら弾力のある胸を露わにし、
男の手は乳首やその周辺を乳房をもみあげるように弄ります。
 少女は、男のズボンの上からさするように男のモノを刺激します。
 ちなみに、着衣は霊子によって構成されたもので云々という設定がありますが、とりあえず置いておきます。

「凄い……気持ちいいよ、沙弓」
「……あっ、乳首弄っちゃ、あんっ! 駄目だよぅ……ふぁっ!」
「駄目なのか?」
「………………んっ」
「駄目だったら……止めるけど?」
「……駄目じゃない、です」
「じゃあ、気持ちいいの?」
「気持ちいい、です……んぁっ、そこ、そこが……いいっ、のっ!」
「そうか、ここがいいんだ……じゃあ、もっとやってあげる」

 言いながら、男は片方の手を徐々に下に降ろしていきます。
 少女は、胸の刺激に気を取られ、男の手の動きには気づきません。

「んっ……きもちいいよぉ……あっ……はぁ……んん……」

 やがて男の手は少女の下腹部へとたどり着き……徐に下着の中へ進入しました。

「ひっ……!」

 少女の背が強張ります。
 自分ですら数える程しか弄った事の無い場所への、唐突な刺激。
 男の手が、その敏感な部分で蠢き、少女は身体を躍らせます。

「だめぇ! そんな……とこっ! 弄っちゃだめぇ……ああっ!」

 男のモノをさすっていた少女の手は、自らの秘所をまさぐる男の手を掴みました。
 しかしながら、言葉とは裏腹に、押し留めるのではなく自らの秘所へ押し付けるように少女の手は動きます。

「……沙弓はエッチな娘だったんだね」
「そん……なぁ……違う、のにぃ……身体が、あぅ……勝手にぃ……んぅ」

 男の手はその動きに逆らわず、さらに少女の秘所の奥深くへと侵入していきました。


404 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:52:31 ID:iAD3qVEx]
「……痛っ」
「あ……これ……」

 やがて男の手が――指が、少女が少女である事を示す最後の砦へと辿り着きます。

「……初めて、だから」
「……うん」

 男は、一旦少女の身体から離れると、自らの着衣を脱ぎ捨て、裸になりました。
 少女も、おずおずとはだけられた着衣を脱いでいきます。
 ややあって、お互いに生まれたままの姿になった二人は、お互いの身体に手を伸ばし、抱きしめました。

「優しく……してね」
「……ああ」

 男は、やや腰を引くと、少女のそこに目をやりました。
 少女のそこは、先の愛撫でしっぽりと濡れそぼり、男のモノを欲しがるかのようにヒクついていました。

「……沙弓のここ……初めてなのに、早く欲しいって泣いてるね」
「……もう……恥ずかしい事言わないでよ、あっくん」
「これだけ濡れてたら、大丈夫……だよね?」
「……多分。けど……優しく、だよ?」
「わかってる……ゆっくり、入れるから」
「……うん」

 男は、自らのモノに手を添え、少女のそこに照準を絞ります。

「ここ、だよね?」
「……うん、そこだよ」
「じゃあ……行くよ、沙弓」
「うん、来て……あっくん」

 男は、ゆっくりと腰を突き出しました。

「いっ……んぐっ……いた……」

 少女の、まだ男を受け入れた事の無かった狭いそこに、男のモノがゆっくりと沈んでいきます。
 少女の砦に辿り着くか否かの所で、男は腰を止めました。少女の額には苦悶の皺が刻まれ、
吐く息は荒く、男はそんな少女を気遣ったのです。

「痛い? 一度、抜こうか?」
「……いた、い……けど………………やめないでっ……」
「……ごめん」
「え?」
「聞いておいてなんだけど……やめられそうに、ないよ、俺。沙弓の中、気持ちよすぎ」
「……もう……あっくんのエッチ。……けど……好き」
「俺も」
「……私の初めて、ちゃんと、奪ってね」
「ああ……もっと、力抜いて、沙弓」
「うん……」

 ………………………………………………。
……ふぅ。
男は、改めて腰に意識を集中しました。
ゆっくりと……牛歩の如き速度で、ゆっくりと、ゆっくりと。男は腰を進めます。
乙女の証が、ゆっくりと、ゆっくりと……男のモノによって征服されていきます。

405 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:52:55 ID:iAD3qVEx]
「……ん……ぐぅ……ふぅ……はぁ……」
「もう……ちょっと……」
「うくっ……くはぁ……ん……い……」

 そして――

「んぎっ……!」

 一際、大きな呻き声を、少女が挙げたその瞬間――

「……全部、入ったよ」
「はぁぁ……んっ……は、入った、の?」

 男と少女は、一つになりました。

「うん……沙弓の一番奥に、俺のがキスしてる」
「……うん、感じる。あっくんの、感じるよ」

 一瞬前まで処女だった少女の中は、男のモノに痛みにも似た快楽を与えてきます。
 男のモノが、その快楽に反応し、中でビクビクと震え、少女の中をこすりました。
 少女は、男のモノが震えるのに合わせるかのように、男のモノが震えるのから逃れるかのように、
身体を小さく、小さく震わせます。
 男は、そんな少女に声をかけました。

「やっぱり……痛いよな?」

 少女は、おずおずと頷きます。

「しばらく、このままでいようか」

 男の申し出に、少女は意外にも首を横に振りました。

「……動いて、いいよ」
「……沙弓……けど、お前……」
「だって……あっくんの、私の中に入ってるの……凄い、苦しそう」
「……わかるのか?」
「わかるよ……だって、私達……一つになってるんだよ?」

 儚げな微笑みに、男は理性を失いました――って失うなよおい。

「沙弓……じゃあ、動くぞ!」
「うん………………ぐっ……!」

 男の腰が突き出され、引かれ、動き回ります。

「んぐぅ……ぐっ、あっ……んんっ!」

 その度に送り込まれる激痛に、少女は健気に耐えます。
額に刻まれた皺が、深く、浅く、その形を変え、痛みの程を知らせています。
 ですが、それでも少女は笑っていました。
一つになれた……結ばれる事は無いと思っていた愛する人と、身体と身体を
繋ぎ合わせる事ができた喜びに浸り、少女は顔を歪めながら、それでも笑っていました。

「あっくん……あっくぅん……!」
「沙弓……さゆみぃ!」

 狭隘な処女地による快感は、男のモノをすぐに限界へと追い込みます。

406 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:53:24 ID:iAD3qVEx]
「沙弓、おれ……もう!」
「いいよ……出して! あっくんの、全部出してぇ!」

 男は、少女の一番奥へと己のモノを突きいれ、そして、全てを解き放ちました。

『あぁあああああああああああああああっっっ!!』

 叫びが二つ、重なり――

「あ……ああ……」
「はぁ……ふぁ……」

 二人は、お互いの身体をしっかと抱きしめるようにして、もう二度と離れないという
決意を示すかのように、固く固く抱きしめあったまま、微笑み合いながら、眠りに落ちました――。




 というわけで、私の観察日記は終了です。
……何というか、やっとこさ終わったか、って感じです。
まったくもう、私の上司もこういう変な人を私に押し付ける癖をどうにか……。
……え? うだうだ言うな? ……うぅ、泣きたい……。
………………こほん。
この後、この二人は私達の世界へとやってきて、私達と同じ仕事をする事になります。
 色々と資格が必要になってくる仕事ですが、この二人(の馬鹿っぷり)なら、さして
問題は無いでしょう、きっと。多分。恐らく。……………………だ、大丈夫かなぁ?
 ………………こほん。
ま、まぁ……それを告げられた時、二人はどんな顔をするんでしょうか?
 今は、安らかな寝顔を見せてくれてますけど。

「しんでも……はなさないからなぁ……さゆみぃ……むにゃむにゃ」

 いや、もう死んでますから……。

「ずっとぉ……いっしょだよぉ……あっくん……」

 ふふふ……ま、どんな顔をしてくれるかは、その時のお楽しみですね。
それでは、二人にしばしの安らぎを――――――。















 え? 二人に安らぎはいいんだが、お前は次の担当に移れ?
……あのぉ、私に安らぎは?
え……んなもんあるわけねぇ?
…………………………な、泣いてもいいですか?  あ、それはいい。んじゃ……。
ふえぇええええええぇええええん!! もうやだぁああああああ!!!!
                               ――終――

407 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/12(水) 22:53:45 ID:iAD3qVEx]
おーい人事、おーい人事


ここまで投下です。

408 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/13(木) 00:29:57 ID:VZauiSre]
が・・・・・・ガンガレ死神さん。GJ!



409 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/13(木) 01:32:42 ID:TztIvfOf]
死神ー、薄幸薄幸ー(ドリフの幽霊コントのリズムで)

状況的にはそれなりに悲恋物っぽい感じなのに何より笑いがこみ上げてくるのはどうしたものでしょうw
GJでした!

410 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/14(金) 00:26:23 ID:koUzZDAh]
バック物件の地縛霊映像

sugar310.dip.jp/cgi/upload/source/up7997.avi


411 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/15(土) 01:26:52 ID:g+mrKCfE]
>>407
GJ!
鬼と悪魔と編集者が同義語って、コラwww

412 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/15(土) 22:39:09 ID:EG89l1ic]
>>407
ID:iAD3qVEx

sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1188730635/704
>最近とあるスレでつけてたコテを、別のスレでもつけるようになった。

sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1181999260/844
>なるべく過疎ってるスレで、投下があったらそれだけで
>大歓迎な所を選んで投下するヘタレ参上っ!

413 名前:唐突に(ry mailto:sage [2007/09/15(土) 22:48:36 ID:W08GZEh3]
>>412
そうでもない場合も勿論ありますよ。>下
ヘタレなのは事実ですがw

何かありましたら控え室か誤爆スレ辺りにお願いしますねー。

414 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/16(日) 14:07:45 ID:G8V49rIt]
粘着質はスルーで

415 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/18(火) 09:06:31 ID:2R7Xid7W]
ちょいと職人さま方に質問。
幽霊もの書くときって何か特別なことしてます?
古典の幽霊ものの舞台とか、バーローの劇場版は公開前にお祓いをするという話を聞いたことが。
自分も書いてみようと思い立ったはいいものの、題材が題材だけに何かしたほうがいいのかと。

416 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/18(火) 18:11:07 ID:PPPxi8fw]
並みの創作幽霊ならなんてことないんだけど
前に一度だけ、話の叙述の都合で
「大手町に首塚がある」某お方の名前を出そうとして

怖すぎて結局書くことすらできなかったという経験がある

417 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/18(火) 23:55:28 ID:zZFtjWvf]
12人の鳴美タンマダー?

418 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/19(水) 05:12:36 ID:90sE/Jd8]
>>416
ああ、読んでみたいなあ。
書いて!書いて!



419 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/19(水) 15:47:35 ID:8e45N8y9]
>>417
今頃、108人くらいに増えてるかもな。

420 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/20(木) 13:21:27 ID:qxDxgbAm]
>>416

渡辺電気(株)って漫画家がそこをふざけて書いてから、誌上に姿をみせなくなった

421 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/23(日) 18:20:36 ID:XB6kX8k1]
>>416
『播州皿屋敷』をやる場合は役者が姫路城まで詣でに行くとか…

422 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/25(火) 22:27:08 ID:6UpY6E2R]
お菊さんの霊と皿数えたい

423 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/09/27(木) 23:21:20 ID:Pa0t94S2]
保全か

424 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/01(月) 20:13:45 ID:X1KjZP26]
保守

425 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/05(金) 13:33:15 ID:cx31XztF]
保守ろう。

426 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/06(土) 21:53:07 ID:B1JQwk5i]
他スレで、『湖のヒ・ミ・ツ☆』書きました。
『謎の怪獣キチ』『蛇足』の番外編のようなものです。


エロシーンが特殊性癖向けでしたので、いろいろと悩んだ末に、向こうに投下。
ちょうど埋めネタの頃合いでしたので。


キスもしたことの無い女の子の口でフェラされたい3
sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1106223972/922-940

スゲー長文要注意。


427 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/07(日) 04:10:38 ID:7xV6kOTQ]
>>426
あえてこのスレでGJを贈らせてもらおう

428 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/07(日) 23:56:44 ID:CDvak9x1]
ちょっと前に立ち読んだだけだが、スーパージャンプか何かの読みきりで、
幽霊の奥さんと旅行会社をやる漫画はなんだか良かった。



429 名前:名無しさん@ピンキー [2007/10/08(月) 17:31:31 ID:89YgfQSi]
上げておく。

430 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/12(金) 07:58:34 ID:MHrUzgLH]
過疎りすぎだろ。

431 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/12(金) 13:49:47 ID:96yMEMvF]
>>430
まだマシな方だと思うよ。

432 名前:名無しさん@ピンキー [2007/10/12(金) 23:32:29 ID:17j+naCS]
可愛い幽霊といえば部屋女のピアたんしかおらんだろ

433 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/13(土) 06:50:08 ID:jelh3/qu]
びっくりするほどユートピア

434 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/13(土) 18:21:42 ID:Lg7j4SO/]
ニートピア?

435 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/14(日) 09:06:21 ID:pPU17GdT]
オカ板で萌え死んだ俺が来ましたよ

436 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/14(日) 12:46:57 ID:TOF1BukZ]
>435
kwsk

437 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/14(日) 14:59:50 ID:JBvqHn5e]
>>436
www.geocities.jp/ocult_utopia/index.html

438 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/15(月) 22:18:41 ID:A9b4kRxZ]
最近「裏式保管庫」というところを見つけた
「南瓜と西瓜の輪舞曲」という作品が気に入ったのだが


初出を見たらここだった
保管庫にないから知らなかったよ



439 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/15(月) 22:27:11 ID:c874vflI]
あなたが俺か!

440 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/16(火) 00:22:37 ID:g7crulLW]
ふつうに、保管庫からいけるだろう、裏式。

441 名前:438 mailto:sage [2007/10/16(火) 01:45:24 ID:XTUQWNp+]
>>440
裏式の他の作品見て思い出したことなんだけど、
確かに以前保管庫から行ったことあったわ。
でもその時見た作品が陵辱系ばかりで気分が悪くなって
今後うっかり見てしまうことのないように履歴消して
記憶からも消すことに努めたんだった

442 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/16(火) 15:19:12 ID:P3Fk4Zhc]
「保管庫にない」と書く前に確認をしようとしないトンチキは改めるべきだな。
今後も恥かくよ?

443 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/16(火) 20:05:05 ID:XTUQWNp+]
>>442
保管庫にないことを確認した上で書き込んだんだが

「南瓜と西瓜の輪舞曲」は保管庫にないだろ?

444 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/16(火) 23:31:19 ID:P3Fk4Zhc]
いや、そんな揚げ足取りしなくていいから。

君の「嫌いなものは見えなくなるフィルター」をちゃんと外してからでないと、胸を張って「確認した」とは言えないはずだよ?

445 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/17(水) 00:14:49 ID:jK8yZpjI]
どうでもいいが、そういう言い争いは他所でやってくれんか。
誤爆スレ辺りがいいかな。

446 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/17(水) 01:12:26 ID:CNly91/v]
>>444
別に揚げ足取りのつもりで書いたんじゃなかったのよ
「(「南瓜〜」が)保管庫にないか確認してから書き込め」という
意味かと思ったから「「南瓜〜」は保管庫にない」と返しただけで

俺の「確認」は「南瓜〜」が保管庫にないという話だけだけど
そっちの言う確認の話は「裏式へは保管庫から行ける」等の
話も含んでるみたいだから多分その辺りが食い違っていただけと思う


>>445
迷惑かけてしまって申し訳ない

447 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、マリネラ式通信網』 mailto:sage [2007/10/17(水) 02:26:39 ID:5U7PXUpt]



「・・・なんなんだよ、おれ、別にそんな意味で書いたんじゃないのに」

その男は、とある掲示板でのレスに、眉根を寄せた。

机の前のノートパソコンを眺める男。
他愛のない書き込み、そしてそれに返された、注意とも悪意ともとれる返信レス。
しかし彼は知っていた。
煽りに乗って、自らも攻撃的なレスをしてしまえば、いたずらに相手を刺激し、スレが荒れてしまうことを。
そして男は、落ち着いて、新たなレスを送信した。


%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

「・・・えーと。・・・ま、ずいぶんと真面目な意見だこと。面白くないから、ちょっと弄っちゃえ!」

『うるさいね、あんた。黙れよ』

「・・・と。これで良いわ♪ あとは、プロバイダさんにGO!」

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

「お、$$$さんちのパソコンからだ。・・・ふむふむ。今ひとつ、押しが弱いなぁ」

『うるせーっての。テメーみたいな童貞は黙ってろ!』

「うむ、我ながら名文だ! あとはこれを、PINK鯖の妖精さんに送って・・・と、完了!!」

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

「@@@プロバイダちゃんからだ。・・・なになに、キャハハ、これいいね! アタシもちょっと、手を加えちゃえ!」

『るせーって。テメーみたいな童貞は、アタマん中の幽霊ムスメをオカズにして、一生シコってろ!』

「これでよし! あとはこれを、『かーいい幽霊、妖怪、オカルト娘でハァハァ』スレに・・・投下ッと!」

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%



448 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、マリネラ式通信網』 mailto:sage [2007/10/17(水) 02:28:24 ID:5U7PXUpt]


「はぁ? またワケわかんねーレス返しやがって!」

怒りと呆れ、そんな不快なストレスが腹の辺りにぐるぐると渦巻く。
仕事場のデスクトップパソコンで、終電をのがしたあとのタクシー待ち。
(こういうときはアレだ、脊髄反射のレスをしちゃいけねー)
男はそのことを知っていたから、ひとまずは机の引き出しから、マイルドセブンとライターを取り、ベランダに出た。

「しかしまぁ、オレもずいぶんと、紳士になったもんだ」

ふぅぅ、と紫煙を夜の空に流し、男はゆっくりと星を眺めた。
そして彼は、ずいぶんと短く縮まった煙草を携帯灰皿に押し込み、部屋に戻ろうとして・・・。

「なんだァ、ありゃあ?」

男は、自分が使っていたパソコンの後ろに、小さな女の子がいるのを見つけた。

「さ〜て、この男、今度はどんなレスを送るんだろう? わくわく♪」

その小さな女の子、ちょうどマウスを抱き枕にして眠れるくらいのミニサイズ。
パソコンの背後から伸びるLANケーブルに耳を当て、送られてくる信号を盗み聞きしているらしい。

「あの男が、どんなに誠意を込めたレスを返したって、このワタシの目の黒いうちは、立派な嵐レスにしてやるもんね♪」

「きーさーまーのーせーいーかー!!!」
「きゃっ!!」

男はパソコンの裏に忍び寄り、そのケーブルにしがみつく小さな女の子を指でひょいとつまみ上げた。

「さぁて、この悪戯者の妖精さん、いったいどうしてくれようか!」



「あ、あのー、あなたも『かーいい幽霊』スレの紳士さんだったら、・・・私たち妖精に、手荒な真似をしたりしません、よ、ね?」



「どあほう! オレは、もう紳士はやめじゃーっ!!」



男がその妖精さんに、どんな悪戯をやり返してやったのか。

それをここでいちいち伝えるのも、無粋というもの。


なぜならば。
とりあえずあなたが、あなたのパソコンの後ろにいる妖精さんを捕まえて、

あなた自身が彼女たちに、思い思いのお仕置きをしてあげればいいからだ。



END OF TEXT



449 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/17(水) 04:30:23 ID:4+HkzdDs]
>>447-448
ワラタw GJ!
もうちょいお仕置き部分をですね…
気が向いたら是非

450 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/17(水) 19:59:40 ID:8fnXI5Qs]
パソコンの裏を探したけど、妖精なんていないよ?

そうか、タバコ吸わなきゃ駄目なのか!

451 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/18(木) 09:55:09 ID:5Ur7Qw7y]
黒井さんちのプリンスメロンに払われた十円ちょうだいなふいた
GJ

452 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/18(木) 23:16:36 ID:FeZ+HHlU]
お仕置きか。
殿下の作った通信方式ならオカマさんに弱いはずだ。


453 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/19(金) 01:49:32 ID:M2heRV59]
いろいろと書いてるSSのテンションがあがらないので、
即興で筆休め。

変なヤツだけど、まぁそこはそれ。


454 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTP』 mailto:sage [2007/10/19(金) 01:51:37 ID:M2heRV59]


「さて、」

と男は、言葉を句切ってからしばらく間を空けたあと、もったいぶってから話し始めた。

「ずいぶんとやりたい放題、悪戯しまくってくれたじゃねーか」



キリストが磔(はりつけ)にされたのがゴルゴダの丘。
しかし、割り箸で作られた簡易な十字架を、会社に備え付けの粘土の上に突き刺しただけのこの丘は、
世界でもかなり有名な聖人さんになぞらえるのはばちが当たりそうだ。

だからパクるにしてもワンクッションおいて、ゴルゴダ星の丘、ってことにしとく。ウルトラ兄弟やエースキラーはいないけど。


その簡易ゴルゴダ星の丘に縛り付けられているのは、この会社のパソコンに潜んでいた、インターネットの妖精さん。
ちょうど、昔の占い雑誌、「おまじないコミック」あたりに連載されていた、やすはらじゅん先生が書くところの妖精さんのようだ。
(描写は割愛する。とりあえずここwww.iinet.ne.jp/~akimori/yousei.htmのクロトクリンあたりを参照。)

そろそろ気温も下がってきて、夜ともなれば肌寒くも感じる今日この頃、しかしこの妖精さんはまぁ、何ともファンタジーな薄着だった。
そんな彼女を十字架にくくりつけるのにはこの男、少々罪悪感も湧いたのだが、彼女がしでかした悪戯のお仕置きだ、と心を鬼にしてくくりつけた。
男は独身だったので、ちゃんと自分でソーイングセットを持参しているのです。

「ううっ、こ、こんなこと、ひどいよっ!!」

「だまらっしゃい! 君がやらかした通信の阻害が、どれだけスレのコミュニケーションに悪影響を与えたと思ってるんだ?」

男は、まるでスレの代弁者気取りで、そんなたわいのないことをいかにも大仰に述べ立てた。
しかし、まぁそんな言葉には実(じつ)も伴っていない。この小さな妖精さんの心に響こうはずもない。

「うるさいっ! あんなろくでもない、人間のクズが集まるようなスレなんか、アラされちゃえばいーんだっ!!」

その、あくまでも心折れない小さな妖精さんを前に、男も紳士の仮面を被るのをやめた。

「ほほう・・・」




455 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTP』 mailto:sage [2007/10/19(金) 01:53:16 ID:M2heRV59]


「これが何か、分かるかね? 妖精さん」

ここは男の勤務先、とある設計会社のオフィス。彼一人しかいない部屋の隅にある道具入れから持ち出したのは、
機械設計系の事務所なら必ず常備されているであろうノギスだった。
(描写は割愛する。とりあえずここja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%AE%E3%82%B9を参照のこと)

「・・・・・・なんか、屈折したフェティッシュを感じるんですけど・・・」

その、金属製の歪(いびつ)な定規を目にした妖精さん、少し額に汗を流しながらそれでも減らず口。

「妖精さんの小さな乳首の直径だって、このノギスなら0.01mm単位で測れる」

努めて男、冷静な口調で。さながら、ヤマトの真田さん風に。

ここで、妖精さんの脳内に、彼女の想像力が作り出したフラッシュアニメが再生された。

裸に剥かれ、十字架に張り付けられた妖精さん。
冷たい金属の定規が当てられ、冷酷に目盛りを読み上げられる、妖精さんの乳首の直径。

「いーーーーーーーーやーーーーーーーーーーーっっっっ!!!!」

じたばたと力の限りに暴れまくる妖精さん。どうやら身体測定は嫌いらしい。

「へーーーーーんーーーーーたーーーーーーーいーーーーーっっっ!!! おまわりさーーーーーんっっっ!!」

だがしかし、彼女を縛る絹糸はなかなかに頑丈だった。
必死にあがく彼女を見ながら男、罵られている割に平然と。

「変態とは失敬な」

とだけ口にした。
そんな冷静な真田班長を前に、とにかく抗う妖精さん。

「虐待反対っっ!! 可愛い妖精さんを苛めるの禁止っっ!! レッドデータアニマルを守ろうッッッ!!!」

ワシントン条約に妖精さんは規定されていない。
そんなツッコミを心の中で呟く。
そして男、ノギスの他に持ち出した、もう一つのアイテム。

「普通ならここで、羽根箒とか三角スケールを持ち出すところだが・・・」

たしかに、小さいサイズの女の子を扱うエロ漫画なんかではお役立ちアイテムの羽根箒や三角スケールを持ち出すのもこのスレでは「あり」だろう。
(描写は割愛する。ここitem.rakuten.co.jp/gazaiya/te17-012/
 ここja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%A7%92%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%ABを参照のこと)

またまた想像力豊かな妖精さん、羽根箒でくすぐりの刑を受けたり、三角スケールで三角木馬の刑を受けるところを想像。


456 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTP』 mailto:sage [2007/10/19(金) 01:54:26 ID:M2heRV59]

「いくらエロパロスレだって、そんなヒドいこと、しない・・・わよ・・・ね・・・?」

微かな希望に縋り付くように、可愛く首を傾げながら語尾を上げておもねってみる妖精さん。
しかし今度はこの男、無意味に若本ボイスを真似て。

「これなら、小さな膣穴(アナ)でも正確に測れるぞ?」

手にしたのは、何とも鋭いクナイのようなテーパーゲージ。
(ここwww.dogudoraku.com/catalog/product_info.php/products_id/18030/cPath/250_250450参照。)

「ぎーーーーーーーーーーーーーーやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!」

もう、妖精さん必死。
泣きじゃくりながらアタマを振り回すものだから、涙やら鼻水やらがあたりに散乱。

そしてその男、そんな妖精さんを見ながら定規の鋭い先っぽを近づけて・・・。



「・・・なーんてな」

ちょん、と小さく頭をつついて、その凶器を引っ込めた。

「オレ、残念ながら拷問するの趣味じゃねーし」

確かに彼は、グロ方面のスレは巡回していない。
割り箸に結んだ糸をほどいて、妖精さんをい自由にしてやった。

「これでおしまい。・・・これに懲りたらもう悪戯、するなよ?」

そういって男は、照れくさそうに物騒な製図用具を片づけ始めた。




「あ・・・・・・」

思いがけず自由になった妖精さんは、少しのあいだ惚けたあと。

「ありがとう・・・・・・」

しゅんと項垂れて、そういった。




457 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTP』 mailto:sage [2007/10/19(金) 01:55:44 ID:M2heRV59]


・・・かと思ったら、

「なんてっ、言うと思うかコンチクショーーーーーーーッッ!!!」

と妖精さんには不似合いなFUCKの中指を突き立てたあと、先ほどからつけっぱなしのパソコン画面に飛び込んでいった。

「おおっ! パソコン画面の中にはいったっ!!」

男が驚いて、画面を凝視。
インターネットエクスプローラーのウィンドウが、小さいポップアップを作り出していて、その中にさっきの妖精さんが収まっていた。

「よくもいたいけなわたしを苛めてくれたわねっ!! みてなさいよっ!!」

そしてそのポップアップを閉じたかと思うと。
ぴろりん、と音がして。


男が3日かけて作成した、納品前の図面が一枚、削除された。


「ぎーーーーーーーーーーやーーーーーーーーーーーっっっっ!!!」

今度叫ぶのは男の番。

「てめー、なにしやがんだコンチクショーーーーーーーッッ!!」

ディスプレイをがくがく揺すって恫喝するものの、中の妖精さんにはぜんぜん効いていない。



%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%



それから男は、結局呼びだしたタクシーを断って、泊まりがけで消された図面を修復していった。

「あーあ、またこんな、無駄なことしちゃってサー」

パソコンの画面に立ち上げられた製図ソフトで図面を作成するのだが、そんな作業を邪魔するかのように、
画面の中をデスクトップアクセサリーと化した妖精さんがうろちょろうろついて邪魔をする。

「ちくしょー、コイツ、なんとかならんものか・・・・・・」

度重なる妖精さんの嫌がらせに歯ぎしりをしながら、男はふとインターネットエクスプローラーを立ち上げてみた。

「えー? こんな忙しいときに、エロパロ板を覗いてていいのかなーーー?」

と、妖精さんは男をからかっていたのだが。



458 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/19(金) 01:58:03 ID:M2heRV59]


「・・・! や、やばっ!!」

とたんにあたふた、慌て始めた。
男はその妖精さんの動作に首を傾げた。そしてちょっと彼女の様子を見ていると、なにやら必死に、エクスプローラーのボタンを背中で隠している。
なんだろう、と男は、マウスでもってその窓をひょい、と動かして妖精さんの背中から露わにする。
すると、見慣れたボタン類の端っこに、小さな妖精さんのアイコンが。

「なんだ、これ?」

「だーーーーめーーーーーっっ!!」

必死にそれを隠そうとする妖精さんをかわして、男がそのボタンをクリック。

「あうっ!」

ぽん、と妖精さん、ディスプレイの外にポップアップ。
前のめりにつんのめるように、再び実体化した妖精さん、慌てて立ち上がり、また画面の窓に飛び込んで、隠れてしまった。

しかし男、慌てることなく、再びボタンをクリック。

「ひゃん!」

またまた実体化。




「ふっふっふっ・・・」

男の、不敵な笑い。声は相変わらず若本ヴォイスで。

「えへ?」

妖精さんの、可愛らしい微笑み。額には脂汗が浮いているが。





さすがは世界のビルゲイツ。

妖精さん実体化アイコンまで作ってたよ?



はてさて、このあと、妖精さんはどうなってしまうのか?

彼女の乳首は直径何ミリなのか?


それらは次回の講釈で。


(あと2回、続いちゃうっ!)



459 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/19(金) 02:01:13 ID:M2heRV59]
ごめん、タイトルまちがえた。
DTPじゃなくて、DTA(デスクトップアクセサリ)ね。

次は一転して、ハートフルな展開に。
残虐描写はありません。


しかし、黒いプリンスネタが分かる人いたとは、恐るべし。

460 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/19(金) 07:44:52 ID:rl5gN/tS]
ノギスとか、テーパースケールとか
今日、職場で作業しながら悶々としちまうじゃねぇか・・・・・

461 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/19(金) 10:05:31 ID:xZKRGt7I]
とりあえず見逃してもらった御礼に全身使って愚息に御奉仕
を期待してパンツ脱いでた俺にあやまれっ!

わっふるわっふる

462 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/19(金) 22:08:36 ID:s8yMPP+/]
うおーーー!!!
すっげー楽しみーーー!!!


この男と妖精さん、なんだか良い友達になれそうな予感。
次回のハートフルな展開に超期待!

463 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/20(土) 13:30:46 ID:8R61EdC8]
これはまたとんだ黒井さんちのプリンスメロンでつね

464 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/21(日) 23:29:12 ID:FCZwKqHK]
www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E4%BC%8A%E5%90%B9%E5%A4%A7&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=]
伊吹大 の検索結果 約 453 件中 1 - 10 件目 (0.19 秒)

465 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/22(月) 22:58:34 ID:DPuFOvw9]
なんで即興の筆休めでこんな愉快なSSが書けるのか。

続き楽しみにしてます。

466 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/24(水) 03:30:12 ID:SKuYr4bR]
これを書いているということは、本来書き進めているSSが進んでいない、と言うことで。

なんとかがんばって、テンションをあげていきたいものです。



それでは皆様お立ち会い。
ご用とお急ぎでない方は、しばしのおつきあいを。



467 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:31:29 ID:SKuYr4bR]



そのとき、妖精さんの脳内では。


フラッシュプレーヤー連続再生、さっきまで妖精さんが作り上げた妄想ムービーが頭の中でぐるぐると。

(・・・く、んひゃあっ、あっ、は、羽根箒でくすぐらないでえぇっ!!)
 ああっ、だめぇっ、ノギスでちくび、挟まれると、冷たくてゾクゾクしちゃううっ!!
 いやっ、こ、こわい、さ、三角スケールの尖ったところが、アソコにくいこんで、いたいようっ!!
 ぎ、いっ、い、いやっ、だめっ、わたしのはじめて、てーぱーすけーるでやぶらないでぇっ!!!!)

その妄想をSSに起こせる文章力があれば、特定のスレで人気者の神になれたかもしれない。


「い・・・いや・・・・」

さっき男に捕まったときは、許してもらえた。今までやった悪戯のことに腹を立てていたのだろうが、それでも許してくれた。
しかし妖精さん、そんな男の好意を踏みにじって、自由になったとたんまた悪戯を再開。
しかも、男の仕事を直接邪魔する、かなりヤバイ悪戯。

こんどこそ。
まちがいなく。

(この人は許してくれない・・・)

妖精さんは、逃げられない。
ディスプレイの中、パソコンの中に入っても、すぐにここに叩き出されてしまう。

(もうダメだ、きっと酷いことをされてしまう!)



とまぁ、そんなガクブル妖精さん、今にもチビリそうな様子だったのだが。

対する男は割と平然と、

「なにもしねーから、ビビんなよ」

そう、言った。


「・・・・・・へ?」

妖精さん、唖然と返す。
あまりにも予測と違って男の声に尖ったところがなく、ずいぶんと柔らかだったからだ。

「まぁオレはエロパロ板の住人だけどさ、あんまキツイのは苦手なんだよ。レイプとか輪姦とかグロとかスカとかリョナとか」

そういって男、ちょんちょんと指先で妖精さんの頭をつついてから、そのままパソコンに向き直り、仕事を再開した。




468 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:32:58 ID:SKuYr4bR]



「あ、あのぅ・・・・・・」

しばらくあと、ディスプレイを怖い顔で見つめ懸命に仕事していた男の側から、小さな妖精さんの小さな声。
男が、つい、とその声に気を引かれ、仕事の画面から離れた。

「どうした?」
「えと、あの、その・・・」

もじもじと、小さな妖精さんが肩を小さく狭めながら、なにやら言いたそうな様子である。
男が視線を向ける中、しばし戸惑ったあと、ようやく妖精さんが、

「ごめんなさい!」

ぺこりっ! と勢いよく頭を下げた。
先程男に嘘をついたときに比べると、ずいぶんと様子が違う。
緊張しながら、小さく肩を震わせている妖精さん。

「もう悪戯はしねーか?」
「もうしないよっ!」

男は、さっき騙されはしたけれど、今回の謝罪は信用してもいいかな、と思った。
もしこれが嘘で、逃げ場をなくした妖精さんが保身のために謝っているだけなのだとしても、まぁそれはそれで仕方のないことだろう、とも思えるからだ。
だから男は、よし、許してやろう!と少々尊大に、しかし口調には気安さを込めて言った。

「・・・ありがとう」

その気安さに、ようやく安堵の笑みを浮かべて、妖精さんは小さく笑った。




「あなたって、結構優しいんだね」

そうして妖精さん、男の肩に腰掛けて、耳元をくすぐるような声で、ずいぶんとくすぐったいことをいうものだから、男は本当にくすぐったくなってしまった。
普段からあまり人に褒められることに慣れていないから、こういうことを言われるとどう反応していいのか非常に困る。
だから男はとりあえず調子に乗ってみることにした。

「そりゃあな、オレは紳士だからな」

そんな男の言葉を聞いて妖精さん、

「というより、ただ『お人好し』なだけかも」

と、ずいぶんシビアなご意見。
多少なりとも自覚のあった男だから、ズバリ妖精さんに指摘されては軽く落ち込んでしまう。
だが妖精さん、そんな男の心の内を察してか否かは知らないが、でも、と言葉をつなげた。
そして羽根のような軽さでぴょんと彼の肩から飛び降りて、見事机の上に着地。

「でも、私は好きかも、お人好しなヒトって」




469 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:34:24 ID:SKuYr4bR]

そういって、にっこりと笑った。
じんわりと、耳たぶのあたりが熱くなる感覚。不覚にも妖精さんの言葉に照れてしまった男は。

「じゃあ、オレの恋人になるか?」

などと、茶化すように応じた。そうでもしなければ、動揺がばれてみっともないところを見せてしまいそうだったからだ。
それに対して妖精さんの回答は、

「やだ」

と、ずいぶんきっぱりとしたものだった。しかも笑顔で。

「じゃあ、セフレで」
「あはは、いくらあなたのアレがポークビッツ並でも、わたしの膣内(なか)には入らないよ」

あはははと笑う妖精さんにつられて男もあははと笑った後、指の先で妖精さんのこめかみをぐりぐりと。
誰がポークビッツだこのやろー、と男が怒ると、妖精さんがいたたたたたたたたたたたと悲鳴を上げる。

「それでも小さな体で懸命にご奉仕、とかがエロ妖精のつとめだろーが!」
「誰がエロ妖精よっ! そんな偏見はドブに捨てて来なさいっ!」

お互いが唾を飛ばしあって喚いた後、どちらからともなく馬鹿笑い。
ひとしきり笑いあった後、妖精さんは、出会って一番の笑顔でこう言った。

「セフレにはなれないけど、トモダチにだったらなれるよ!」


%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%


妖精さんと過ごす、楽しく爽やかな時間。
しかしそんな穏やかな二人の時間も、長くは続かなかった。

といっても、別に悲恋とか、二人の仲を引き裂く残酷な運命、とかそういった類のものではなく。

「くわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!! 図面がーーーーーーーーーッッッ!!!!」

男は、仕事のためにここに残っていたのだった。

明日(すでに今日だった)が納期の図面を放置していたことをようやく思いだした男は、それまで紅茶を飲みながら妖精さんと、
のほほんと談笑していたのを先程の叫びとともに中断し、猛然とパソコンに向かい作業を再開した。

「・・・急ぐの?」
「急ぐ急ぐ、チョー急ぐ!」

ディスプレイを睨み、妖精さんの方を振り返らずに言葉だけ返してくる。
その様子からも、男がかなり逼迫していることが分かろうというものだ。


470 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:35:05 ID:SKuYr4bR]

「よし! 私も手伝ってあげるよ!」

小さな胸をぽすんと叩いて、妖精さんが言った。

「なに! 本当か!?」

男は思わず振り返った。元はといえばこの妖精さんの悪戯で消えてしまった図面を復元しているわけだが、
そんなことはまぁ広い心で水に流すことにした。
仮にも彼女はインターネットの妖精さん。消えたデータを完全復元するミラクルな呪文を知っているかもしれないのだ。

「じゃあ、早速図面の復元を」

そんなふうにすがる男を、しかし妖精さんは、くわっ!と一喝した。

「ばかっ! 消えてしまったデータは、もう永遠に戻らないから尊いのよっ!!」

そのデータを消した張本人が、なにやらもっともらしいことをのたまった。

「大切なデータは、絶対バックアップをとっておくのは鉄則よ!
 しかも納品前の最終データなら、同じものをMOやCD−Rなんかの外部記録メディアに複製して、万が一の事態に備えておかなくちゃ!」

ほほぅ、と男は、熱弁を振るう妖精さんの言葉を一通り聞き終えた後、奇妙な感嘆とともに問いかけた。そしてそれに答える妖精さん。

「じゃあ今回、オレはちゃんとそういう準備をしていたら、助かったのかな?」
「ばかね、私がそんな手落ちをするわけないじゃない。消すならちゃんと、複製データも見逃さないって」

ぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐり・・・
あだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!



%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%



結局、妖精さんができる手伝いとは。

「こらーーーーーっっ!! おきなさいっ、寝るなーーーーーーっっっ!!!」

そうやって、睡魔に負けそうになる男をたたき起こすために耳元で喚いたり、

「あともうちょっとじゃない、がんばれーー!!」

へたれてコーヒーをがぶ飲みする荒んだ心を癒したり、と。
直接的ではないにしろ、なんだかんだで結構役に立っていた。

そうやって、男は妖精さんに励まされながら、なんとかがんばって作業を続行した。
消された図面データは幸いにも途中までのデータが残っていたため、丸々すべてを一から作成し直す、と言うようなことにはならなかったのだ。
そうして夜も白み始めた頃、何とか図面は修復完了。



471 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:36:22 ID:SKuYr4bR]


「でけたーーーーーーーーーーーっ!!!」
「いやー、疲れた疲れた!」

椅子の背もたれを限界まで倒して男が叫ぶと、妖精さんも満足げに背伸びをする。



「じゃあ、オレは家に帰るけど」

男はそういって妖精さんを見る。妖精さんも、さすがに眠たくなったようで、大きくあくびしながら、私も帰るね、と言ってディスプレイの中に潜り込んでいった。
そうしてインターネットエクスプローラーの小さなポップアップウィンドウの中に入り込んだ妖精さんは、バイバイ、と言ってそのまま窓を閉じた。

昨日、仕事の合間に重ねられた雑談の中で聞いたことなのだが、妖精さんはこのパソコンにインストールされたインターネットエクスプローラーに宿った妖精なのだという。
故に、このパソコンからそれをアンインストールすれば帰る家がなくなるし、別のパソコンに移すことも出来ないのだという。

男は、そうやってここでしか会えないという関係を少し寂しく思ったが、しばらくはそれも良いだろう、と納得した。この会社のパソコンも、少し古い機種なので、そのうち新しい機種に買い換える予定がある。
そのときに申し出て、この古いパソコンを譲って貰えばいいのだ。

まぁそれまでは、会社の中でだけ会える友達、と言うことで、これはこれで良い関係なのだろう。
実際、妖精さんとは、まるで男友達と話すような下ネタも使える、まさに悪友といった感じだった。
男が冗談で言った『恋人』とは、やはり少し感じが違うのだ。




それからしばらくの間、男と妖精さんのバカッぽいながらも楽しい日々が続いた。

数人の社員が勤務する設計事務所ではあるものの、実のところまともに仕事が出来るのはこの男だけなので、必然的に彼に重要な仕事が回ってくる。
そうなるとどうしても残業になり、他の社員は定時で帰っていく。

そうして男が一人になったときにようやく、彼のパソコンに小さなポップアップが開くのだ。

夜の事務所で、ニコニコ動画を二人で眺めて大笑いしたり、初音ミクの歌声に嫉妬する妖精さんを男がからかったり、男が集めてきたエロ画像を妖精さんが抹殺してぐりぐりぐりぐりぎやあああああ、などと。
二人は本当に仲のよい悪友といった感じで、楽しい時間を過ごしたのだった。




472 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:36:52 ID:SKuYr4bR]

そんなある日。

深夜遅くまで長引いた仕事のせいで、男はずいぶんと疲れ切ってしまっていた。
そしてついウトウト、机に突っ伏して眠りについてしまった。

(・・・・・・ん?)

ふと、うたたねの縁から男が微かに目を覚ますと、なにやら小さな声が聞こえる。

「・・・・・・・・・ん・・・・・ふ・・・・・・ぁ・・・・・・・・っ・・・・・・・・・」

男の他には、いつものように妖精さんがいるだけなので、この声の主も妖精さんのものだろう。それにしても、いつのまにか妖精さんが一緒にいることをずいぶんと当たり前に受け入れるようになったものだ、と男は眠りから覚めたぼんやりした頭で自嘲する。
そして男は、自分が眠っているあいだに妖精さんは何を喋っているのだろう、と興味が湧き、少しばかり耳を澄ましてみた。

「・・・・・・んぁっ、あ、あん、あふぅ・・・・・・んっ、んくっ、ぁああっ、」

その声は、それなりにしか女性経験のないこの男にでも分かる、女の喘ぎ声だった。

(って、これ、・・・・・・オナニー?)

薄目を開けてその様子を見た男は、自分の指の腹に股間を擦りつけて快感に浸る、小さな少女の姿を捕らえた。

「あ、あふ、・・・すき、すきなの・・・・ごめん、ごめんね・・・」

妖精さんが、男の指を使って、自慰をしている。

「だかれたい、いっぱいあなたとえっちしたいっ、・・・でもだめなのっ、ごめんなさいっ!」

衣服は身に纏ったままだが、無造作に放り出された男の指に抱き枕のようにしがみついて、股間を男の指の腹に擦りつけてオナニー。
そしてとうとう、夢中になって腰を擦りつけていた妖精さん、そのうっとりとした表情を男の方に向けた。

そこで、眠りから覚めた男と、快感に惚けた妖精さんの、目と目がバッチリあった。

「あっ!! あっ、あああっ!!」

びっくりしたのは妖精さん。
そりゃ、男が眠っているものと思って始めた自慰を、その男にバッチリ見られてしまったからだ。
もちろん男もびっくりした。
なにしろ、妖精さんの小さな喘ぎ声の中に、『すき』などという言葉が混ざっていたからだ。




473 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:37:44 ID:SKuYr4bR]

それから数分、気まずい空気が流れて。

最初に声を出したのは、またしても妖精さんの方だった。

「ごめんね、変なことしてて・・・」

確かに、変なことと言えば変なことだ。しかし男は、その妖精さんの言葉に、声もかけられない。

「お願いだから、今見たことは忘れてね・・・」

恥ずかしげにくすんだ表情で、妖精さんは笑っていった。
しかし、男は、つい確かめたい気持ちを隠すことが出来なかった。

「あ、あのさ、さっき言ってたこと・・・」
「忘れてッ!!」

妖精さんが、強く、男の言葉を制した。

「・・・・・・こんな気持ち、あなたも、わたしも、辛くなるだけだから・・・」

顔を深く伏せて、男に瞳を見られないように隠しながら、妖精さんは言った。
男は妖精さんの強い意志に、自分の言葉を続けることが出来なかった。

そして、ほんの少しの間をおいて、妖精さんは顔を上げた。

「だから、明日からはいつも通り、トモダチでね!」

なけなしの明るさで、懸命に笑顔を作って、妖精さんはモニタの中に潜り込んで消えてしまった。




男はその夜、自室のベッドの中で眠れないまま考えていた。

これからあの妖精さんと、どうやって付き合っていくべきなのか。
自分はあの妖精さんに、どんな顔を見せればいいのか。
あの妖精さんに、自分の気持ちを伝えるべきなのだろうか。

そんなことを考えながら、それでも答えが出なくて。

そして朝が来て、男は会社に出勤する。


474 名前:『インターネットの妖精さん。或いは、AIとま式DTA』 mailto:sage [2007/10/24(水) 03:38:22 ID:SKuYr4bR]


さて、今夜会ったとき、あの妖精さんに、まずなんと言って声をかければいいのだろうか、などと考えながら足を会社に向けて。
そして男が会社に着いた。


「・・・・・・あれ?」

会社に着いたときに、感じる違和感。



事務所の中が、『がらんどう』だった。

そして、入り口のドアから剥がれ堕ちた紙。
そこに書かれた文字が男の目に入る。


『倒産しました』


そこに、会社はもう、なくなっていた。

男の仕事も、机も、椅子も、製図道具も、そしてあのパソコンも。



すべてがもう、消え失せていた。



END OF TEXT

475 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/24(水) 03:45:55 ID:SKuYr4bR]


どうも、自分のテンプレートから抜け出せていないようです。
次で最後です。


ところで。
これを書いてる最中、2回もパソコンがフリーズし、書きかけのテキストが消失しました。

これはいわゆる、四谷怪談を上演するときにお岩神社にお参りに行かないと呪いを受ける、とかそういう類のものでしょうか。

そのデンで行くと、私は、妖精さんの呪いを受けないように妖精さん神社に行かなければいけないということに。


どこにあるんでしょうか、妖精さん神社。



476 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/24(水) 07:19:45 ID:KKecnsRb]
IEの妖精さんなんだから…
マイクロソフトに貢げばいいんじゃね!?

477 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/24(水) 09:55:15 ID:kdn9kc09]
夢中で読んでしまった
HAPPYENDキボンヌ
ところでこのソフトはドコで注文すれば良いのかね

478 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/24(水) 13:57:25 ID:7QjHDjGh]
そうだな とりあえず夜寝る前に
PCの横にお菓子を用意すればいいんじゃないだろうか

パソコンの後ろに妖精さんがいると言ったのはyouだぜ!!



479 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/24(水) 17:50:49 ID:nyowxDc4]
END OF TEXTの文字を見た時反射的に
『えっ完結?何この打ち切り的な終わり方』
と思ってしまったw今まで完結以外でEND〜を見たことなかったので

HAPPY ENDであることを祈りつつ、続きwktk

480 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/24(水) 21:41:29 ID:OFYgXnfB]
最高!!
俺も妖精さんとこんな関係になりたい。
後半の切ない感じもマジ俺好みな展開だった

続き、超期待して待ってます!

481 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/25(木) 23:30:13 ID:xfEeU4aX]
このままお預けは辛いぜ。
早く続きを!

482 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/26(金) 13:27:55 ID:6SFH6HsH]
まぁまぁ急かさずにじっくり待とうぜ
祭りの前の準備も楽しいもんさ

個人的には妖精さんは人間大になって欲しくなかったりするが・・・
ちっこいままの方がイイナ〜
羽根コキとか新ジャンルきぼんぬ

483 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/27(土) 22:29:02 ID:xFWSM1Ki]
がんばって書いてますぜ!

あんまり間をおきすぎて、住民さんにビンゴのネタ予想されたらどうしようとか、チキンにビクつきながら(笑)

たぶん、明日の朝頃に投下。

484 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 15:28:23 ID:PQDDxeyu]
いろいろと調子にのってしまったことは、反省しています。
本人としてはたとえ筆休めのつもりであっても、読む人多くに理解してもらえるようなものを書くのが筋なはず。
そのあたりは申し訳ありませんでした。
何を謝っているのかというと、ちょっぴりスレとは関係のないパロディが過ぎてしまった点に。

それを承知で投下している辺り、確信犯でいただけませんね、自分。
広い心で、軽く読んでいただければ幸い。


>>479
本来、4部構成でした。
ちょうどあそこで第2部が終わり、となっております。


上記に、本来、と付けたのは、調子に乗って書き足して、5部構成になってしまったので。


>>482
というわけで、最後のヤツは、あなたのために書きました。

485 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:33:12 ID:PQDDxeyu]


それからの男はといえば。

ただなにをするわけでもなく、日々をのんびりだらだら過ごしていた。


あの日、会社が夜逃げをした日、男は逃げた社長を捜した。
もちろん、電話もつながらないし、行く当ての予想もつくわけがない。
そうなれば実際男にとって必要だったのは社長ではなく、持ち去ったパソコンな訳で、そのあと主に探すのはそちらだけ。
未払いの給料も重要であったが、そんなものよりもまず、妖精さんのことが気がかりだったからだ。

中古OA引き取り業者を片っ端から確認し、その日に買い取ったパソコンを調べて回った。
数件目にしてようやく、あの日会社から持ち出されたいくつかの端末を見つけたが、なぜか男の使っていたパソコンはなかった。
比較的状態の良かったその端末はすでに売れてしまっており、当然のことながらハードディスクはフォーマットされ、新しいOSがインストールされてしまっていた。
男は無理を承知で頼み込み、そのパソコンを調べさせてもらったが、夜になっても小さなポップアップは開くこともなく、ごくふつうのパソコンでしかなかった。

ああ、妖精さんはいなくなってしまったんだな、男がようやくその事実を受け止めることができたのは、それから三月くらいたった頃だろうか。
最初の頃は、あのしたたかな妖精さんのことだから、なんかの裏技を使ってでもあのパソコンを抜け出しているに違いない、と思っていた。
そうして、どうやってかは分からないけれど男のパソコンを捜し当て、インターネットの海をすいすい泳いで訪ねてきてくれると思っていた。
うふふ、私に会えないあいだ、寂しかったでしょ?と、心の内を見透かしたように悪戯っぽく笑うだろう妖精さんの言葉に、
なぁに、静かになってちょうど良かったさ、とニヤニヤ笑って答えてやるつもりだった。

妖精さんと過ごした数日間は、男にとって、とても楽しい時間だった。
その時間が貴重なものだと深く思い知ることができるのは、今、その時間が失われてしまったからだ。
そしてその時間が楽しければ楽しかったほど、それを失った後の時間は寂しい。
男は、その寂しさに耐えることができなくて、
自分が、妖精さんを失ってしまったことを、受け入れたのだ。



そしてそのときにはっきりと自覚した。

自分が、妖精さんのことを、女の子として好きになっていたと。





さて。

このまま、二人のお話が終わってしまうのか、と言えば、もちろんそうではないわけで。

二人の別れが唐突に訪れたのと同じように、お話の続きも、唐突に始まる。






486 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:35:30 ID:PQDDxeyu]


男はその夜、自宅のノートパソコンを覗きながら、晩酌にと買っておいた泡盛をちびりちびりとやっていた。
お気に入りのスレを眺め、いくつかのレスをしていたところ、唐突に小さなウィンドウが開いた。

男は、瞬間、どきりと驚き、同時に期待した。

しかし、そのウィンドウはあの妖精さんが現れたポップアップではなく、彼のパソコンにインストールされていたソフトウェアからの警告だった。

『もう、だめ・・・』

そう書かれたメッセージウィンドウは、セキュリティーソフト『うぃるすバスターズ』からのものだった。
もちろん、今までそんな表示をしたことはない。当たり前のことだがごく機械的に、その役目を果たすのみだった。
となれば、いったいこの断末魔のようなメッセージはなんなのだろう。

男は、不思議なそのメッセージに、首を傾げた。

そのときだ。

「ギぃガドリルっ・ブレイクっ!!!」

突然、スピーカーを割るような少女の雄叫びが聞こえたかと思うと、パソコン画面からものすごい勢いでなにやら鋭いものが飛び出してきた。
錐にように鋭く回転するそれは、螺旋を描く円錐、つまりドリルだった。

そして画面から飛び出したそれは、パソコンから少し離れたちゃぶ台の上に着地した。
着地、そう、それは確かに、ヒトの形をしていた。
小さい身体に、その身の丈を越える巨大なドリル。



「燃える魂を込めた妖精さんドリルに、貫けないものはないっ!!!」

そう、そいつは、あの妖精さんだった。



「あ・・・」

男は。
その姿を見て、目を見張り、そしてようやく。


「あ・・・、あぶねーじゃねーかっ!!!」

そう、怒鳴りつけた。
確かに、突然画面から鋭いドリルが飛び出してきたら、危ないに決まっている。
男は、かろうじての反射神経でその直撃を逃れたが、それでも鋭い切っ先が頬をかすめてゾッとした。
もう少し男が鈍ければ、顔の真ん中に風穴があいていた。

妖精さんは、えー? 感動の再会イベントはないの?と、男の反応にいささか不満があったようだ。
そして危険を主張する男の意見を聞いたあと、それをあっさりと笑って返した。

「あはははははは、そんなの、鼻の穴がもう一つ増えるだけじゃない、気にしない気にしない♪」

気にするわい、と強く怒鳴り返した後、何でいきなりドリルなんだ、と男は妖精さんを問いつめた。


487 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:36:20 ID:PQDDxeyu]

「いやぁ、最初はスコップでね? ちまちまと壁を掘り進んでたのよ。
 でもねぇ、どうやらわたしのお仲間が敵に捕まっちゃったみたいでさぁ、解析されてワクチン作られちゃったのよねぇ・・・」
「まて」

男は妖精さんの言葉に、なにやら引っかかる単語を発見し、問い質そうとしたのだが妖精さん、話に夢中で切り上げる様子もない。

「それでいきなり門番が強くなるし、火の壁も頑丈になるしで、スコップ一つじゃあ間に合わなくなったわけ」

そこでこのドリルよ、と妖精さん、右腕のひじから先に付いたバカでっかいドリルを高々と掲げてみせる。
そしてその鋭い先端をうっとりと眺めながら。

「やっぱドリル最高よねぇ。ドリルを馬鹿にする奴は、きっと最終回でそのドリルに貫かれて、だから外せと言ったのだ、とかいいながら死んでいくんだわ」

とかなんとか、訳の分からないことを呟いていたのだが。
男は、妖精さんを問い質すまでもなく、先程の疑問を解決させた。



「つーかテメェ、コンピューターウィルスだったのかよっ!!」



その男のツッコミを聞いて妖精さん、舌を不二家のペコちゃんのようにぺろりと出して、てへ、と笑った。

「いやぁ、今まで隠してて、ゴメンね?」

確かに、今までの妖精さんの行いを掻い摘めば、納得である。
改変データを送信する、勝手にポップアップウィンドウを作り出す、そして重要データを消す、など。

そして妖精さんは、言い訳を始めた。
インターネットエクスプローラーに宿った妖精さん、といったのはウソだったのか?と男が問えば。

「『宿った』のはウソじゃないもん・・・」
「それは『宿った』ではなくて、『感染した』というんだっ!!」

今までどこで何してたんだ?と問えば。

「必死で火の壁(ファイヤーウォール)を突破しようと、がんばってたんだから!」

そして語る、男のパソコンにインストールされたセキュリティソフトの守護者との、2クール(6ヶ月)にわたる死闘の歴史を。

「最初は守護者に見つからないようにひっそりと、土の軟らかいところをスコップでほじほじと崩してたんだけど、それでも見つかっちゃって」

延々と。

「そしてついに、『超銀河大妖精さん』となったわたしにとどめを刺そうとした『スーパーアンチウィルスガーディアン』だけど、わたしが最後の力を振り絞って『てんげ」

もう、いい加減なところで男は妖精さんの口を指先で塞いだ。話が飛びすぎる。特定の作品に対するパロも、程々に自重しろ、と。

「あの『もう、だめ・・・』ってメッセージは、その守護者とやらの断末魔だったのか・・・」

今まで影で、男のパソコンを危険なウィルスの侵入から守ってきてくれたセキュリティソフトの守護者とやらも、この妖精さんと死闘を繰り広げ、散ってしまったようだ。
男は、今までの働きに感謝しながら黙祷する。
妖精さんも、まさしくあいつは強敵だった、と評する。強敵と書いて友と呼ぶ、などと補足することも忘れない。




488 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:37:10 ID:PQDDxeyu]

「まぁそーいうわけで、がんばって侵入したんだから、誉めて誉めて♪」

と、ひとンちのセキュリティをぶっ壊しておいて得意げな妖精さんに、男は、ぎらりと目を鋭く光らせ、裂帛の気合いを込めて怒鳴った。

「もーーーーーーーーーーー我慢出来ねぇ!!」

びくり、と妖精さん。
久方ぶりの再会に、距離の取り方を間違えたのだろうか、とか。
自分がいないあいだ、この男が変わってしまったのか? とか。
ウィルスである正体を隠していたことで、信頼を失ってしまったのか、とか。
陽気な表情の裏に隠した、小さな不安の火種がちろり、と燻り始めた。

実際のところ、妖精さんは、不安だったのだ。


男は、そんな表情に影が差し始めた妖精さんに、勢いを落とさないままで。

「今まで我慢に我慢を重ねて我慢してたけど、もーーーーーー我慢出来ねぇ!!!」

男は、そう叫ぶと、妖精さんを強く睨み付けて、言った。


「おまえが、好きなんだ」


いったいどんな罵詈雑言が飛び出してくるのかと身を固くしていた妖精さん、あまりにも突然な告白に、へ、と間抜けな声を漏らした。

「ずっと、ずっと待ってたんだ。・・・・・・おかえり」

さっきまでの勢いを落ち着けて、静かに、男は言った。



しばしの間のあと。

妖精さんは、ずるい、と呟いた。

ヒトと妖精(実際はコンピュータウィルスなのだが)は、いわば種族の違う二人。
トモダチにはなれても、恋人にはなれない。
トモダチよりも先に進んでしまえば、叶えられない様々な想いに、二人は苦しむに違いない。
だから、この男と恋人同士になってはいけない、と思ってきたのだ。
たとえ自分がこの男を好きになっても、この男は自分を好きになってはいけない、と。

だから、その距離の取り方には、十分気をつけてきたつもりだった。
もしも告白されたとしても、冷静に説得して諦めさせる自信があった。

しかし、そんな風にフェイントつけて告白されてしまったら、心の準備が間に合わない。

だから、ずるい、と言った。

「人間の恋人、できなくなるよ?」
「・・・・・・もともと、できるとは思えねぇ・・・」

「わたし、ウィルスなんだから、絶対あなたに迷惑かけちゃうよ?」
「その迷惑がまた、楽しい」

「わたし、小さいから、セックスできないよ?」
「それでも、いっしょに気持ちよくなれるはずだ」




489 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:38:10 ID:PQDDxeyu]

妖精さんは不覚にも、泣いてしまいそうだった。
男が言ってくれる言葉も嬉しいが、何より、男が真剣なのが嬉しかったからだ。
だからせめて、男に涙を見られないように妖精さん、ぴょんと男に飛びついて、その首もとに顔を埋めるようにしてしがみついた。

「でも、そんなエッチばっかりしてたら、変人になっちゃうよ?」
「妖精にマジ惚れする男なんて、変人に決まってるだろ」

そして妖精さん、とうとう堪えきれずに涙をこぼし、小さく呟いた。

「よかった・・・わたし、好きになるヒト、まちがえてなかった・・・」




そうして、妖精さんに差し出された男の掌に促され、そこに乗り移った彼女は、
導かれるまま男の顔に身を寄せて、

ずいぶんとスケール違いなキスをした。




%%%%%%%%%%%%%%%%%%



唐突に。

「ね、エッチしよ?」

と、キスの興奮にうっとりと表情を蕩けさせた妖精さんが言った。
男も、もちろんそういうことに反対する理由もないわけで。

「よし、じゃあオレが気持ちよくしてやるよ」

男は、セックスができないかわりに、自分が妖精さんの身体を可愛がってやろう、と思ったのだが、

「わたしも、あなたのことを気持ちよくしてあげたい」

妖精さんがそういうものだから、二人がいっしょに、お互いに気持ちよくなれるようにしよう、ということになった。



490 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:40:08 ID:PQDDxeyu]


そして男は服を脱ぎ、ソファの上に腰をかけた。そして妖精さんを手招きし、手伝ってやって彼女の服を脱がせてやった。
妖精さんは男の股間にちょこんと着地し、勃起し始めているペニスに手をかけた。

「・・・すごい、これがあなたの、オチンチンなんだ・・・」

男のペニスを、小さな掌でさわさわとさするながら、妖精さんが緊張して言った。
以前、彼のペニスを見ることなくポークビッツなどと揶揄もしたが、実際はとてもそんな可愛いものではない。

「じゃあ、はじめよ?」

妖精さんは、その小さな裸体を男の醜悪なペニスに寄せて、最初はふわりと抱きついた。男はその、何とも倒錯的な風景に、ドキドキと鼓動が
早くなるのを感じ、その鼓動は間違いなくペニスに大量の血液を送り込んでいった。

「わ、すごい・・・だんだんおっきくなってくる・・・」

そしてペニスが完全に勃起した頃には、妖精さんの背丈を超え、彼女を圧倒するくらいに大きくなってしまっていた。その、大きなペニスの
威圧感に対抗するためか、はたまた男に快感を与えようと言う気持ちからなのか、妖精さんはぎゅ、と力を込めて、ペニスにしがみついた。

「わたしが、しごいてあげるね」

そうして妖精さん、懸命に身体をペニスに擦り始めた。
最初はまだ湿り気もなく、乾いた肌と肌をサラサラと擦り会うような行為だったのだが、次第に妖精さんも汗をかき、男のペニスも先端から
漏れた先走り液によって、ぬめぬめとした粘りけのある擦りあいになった。

「・・・ん、んはっ、・・・これ、けっこう、わたしもキモチイイ・・・」

身体を擦りつけていく内に、妖精さんの可愛らしい乳首が滑ったペニスに擦りつけられ、その度に身体をぴくぴくと震わせる。

「けっこう感じやすいのか、スケベだなぁ・・・」

男が、からかうように口にするが、妖精さんはその言葉に、恥ずかしがりながらも頷いた。

「うん、わたし、けっこうスケベなの・・・。ずっとあなたと、こうしたかった・・・」

妖精さんは、ますます強くペニスを抱きしめ、身体を密着させて、今まで心の内に貯めていた想いを吐露する。

「あなたのオチンチン、わたしの膣内(なか)に入れたい! あなたのこれで、いっぱいいっぱい可愛がって貰いたい!!」

だけど、それは無理だから、と妖精さんは切なく言葉を繋ぎ、

「だから、わたしがあなたのオチンチンをいっぱい可愛がってあげたいの・・・」

すでにヌルヌルになったペニスに、妖精さんは懸命に身体を擦りつけ、男を高めていく。ペニスの裏筋に身体の正面をあわせて、敏感なところを
強く責め立てる。

「・・・きもち、いい?」
「ああ、すげー、きもちいいよ」

男の反応に妖精さんは、よかったと満足して、身体を擦りつける動きを激しくした。
男は、確かにそのまま妖精さんに愛されるまま射精してしまいたい欲求に駆られたが、それでは妖精さんを可愛がってやりたい、という自分自身の
欲求が後回しになってしまう。

「なぁ、ちょっと、お尻を突き出して?」
「・・・・・・、こ、こう?」


491 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:41:13 ID:PQDDxeyu]

妖精さんは恥ずかしげに、ちょこん、と可愛らしくお尻を突き出した。ペニスの裏筋に身体をあわせている妖精さんだから、
男からはそのお尻を直接眺めることができない。そのかわり、ちょうど彼女の性器があるあたりに、そっと指の腹をあてがった。

「ひゃうん!」

すでに敏感になっている部分を、男のざらついた指の腹で撫でられ、妖精さんは悩ましげな声を上げた。

「ここ、もう滑りやすくなってる」
「ば、ばかぁ・・・」

男は手先器用に、妖精さんの割れ目を指の腹や爪の先で優しく弄りながらも、自分のペニスに与えられる刺激に耐えるのに必死だった。
女性の身体はデリケートである、とよく聞く話ではあるが、この妖精さんに至ってはその比ではない。力を入れて扱えば、いともたやすく
傷つけてしまうだろう。

「きもちいい、わたしも気持ち良いよ・・・あなたも、気持ち良い?」

すでに音が立つくらいに滑ったペニスに身体を擦りつけ、そして突き出したお尻を男の指で撫でられ、妖精さん自身も快楽を得ている。
男が妖精さんの問いに、言葉なくそれでもしっかり頷くと、妖精さんは嬉しそうに笑った。

「あ、・・・・ごめん、わたし、もうダメみたい・・・」

息も途切れ途切れに、妖精さんが呟いた。

「あなたとこうなれて、あなたに可愛がってもらえて、あなたに尽くしてあげられて、それだけでもう、わたし、ダメになっちゃう・・・」

妖精さんは、もう、高みに登り始めていた。
もちろん、男も、すでに我慢できないところまで、射精欲求がせり上がってきていた。

「オレ、もう、逝きそうだ・・・」
「うん、うん、わたしも、わたしも、ダメになっちゃう!」

お互いがお互いを求め、気持ちよし高めあい、そしてとうとう、二人同時に絶頂に上り詰めた。

「だめ、だめっ、だめだめーーーーーーーーーーっっ!!!」
「くっ!!」

男はペニスから、盛大にザーメンを吹き出した。
妖精さんはその迸る精液を、よけることもなく全身に浴びていった。

「・・・・・・いっぱいでたね・・・」

ヌルヌルと、あたりに迸った男のザーメンに身を浸し、それをまた男のペニスになすりつけながら、うっとりとした表情で妖精さんは言った。

「これが全部、わたしに出してくれた精液なんだ・・・なんか嬉しい」

そして妖精さん、何とも愛おしそうにそのヌメヌメを弄んでいる。
男は、そんな妖精さんを見ている内に、再び股間に力がみなぎっていくのを感じた。







492 名前:『インターネットの妖精さん、或いは天元突破式侵入術』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:42:10 ID:PQDDxeyu]




そのあと、数回の戯れのあと、二人いっしょに風呂に入って身体を清めた。

そしてさっぱりと身体を拭ったあと、二人は別れることにした。
もちろんそれは、永遠の別れではない。
彼女は男のパソコンの中、新しいインターネットエクスプローラーに寄生するのだ。
そこの中で体を休める妖精さんだから、さすがにずっと実体化していられるわけではない。

そんなふたりの、ほんの数時間の別れ。

明日も、明後日も、これからずっと会えるから、今日は少しのさよなら。


今日も、楽しかった。
じゃあまた、あした。



妖精さんはパソコンの中に消え、男は部屋の電気を消した。

そして男は一人布団の中にいながらも、傍らに小さな妖精さんがいるようなぬくもりを感じていた。



END OF TEXT

493 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 15:43:07 ID:PQDDxeyu]

そして、以下はその後、のようなもの。

494 名前:『インターネットの妖精さん、或いは銀河旋風式最大化』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:43:50 ID:PQDDxeyu]



「モスラ〜や、モスラ〜♪」

妖精さんが歌っている。
小美人、というにはあともう一人足りないところだが。
それにしても、と男は思う。

「オレのチンコと添い寝しながら、モスラの歌を歌うのは、やめい!」

いつものように、男と妖精さんは仲良くスケベなことをして楽しんだあと、情交のあとの気怠さを堪能していた。
そしてその日は、射精のあとで萎えていった男のペニスを抱き枕のように使いながら、妖精さんが機嫌良く歌っていたわけだ。

「だって、モスラ幼虫みたいで可愛いんだもの」

それを言われるだろうからイヤだったわけだが。



「ところで」

男が、唐突に言った。

「ちょっと、気になることがあるんだけどな」

ちょうどパソコン画面には、妖精さんが抜け出てきた小さなポップアップがある。

「このボタン、なんだろうねぇ?」

男がカーソルで指し示すボタンは、ウィンドウの右上、窓の隅にある小さなボタン。『_』と『×』のあいだにある、『□』ボタン。

「なにって、『最大化』じゃないの?」

妖精さんが、何を当たり前のことを、とでも言うような表情で答える。男はそれに気を向けるわけでもなく、試してみよう、と提案した。
妖精さんは、何を試すのかも今ひとつよく分からないまま、言われるとおり一度パソコンの中に帰っていった。





それから。

等身大になった妖精さんが、ゆっくり画面の外に出てくる様を男は、

「ホラー映画『リング』の、貞子みたいだ」

と評した。



それを聞いた妖精さん、涙目になりながら男をぽかすかと殴って抗議しましたとさ。



END OF TEXT

495 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 15:44:27 ID:PQDDxeyu]


そして、思いつきで追加。

496 名前:『インターネットの妖精さん、或いは、>>482式新世界』 mailto:sage [2007/10/28(日) 15:45:56 ID:PQDDxeyu]



ちょん、と全裸の妖精さんが、卓袱台の上に鎮座。
そしてその前に、とりあえずパンツだけ穿いた男が、あぐらをかいて座っている。

「第6回、新型プレイ提案会議、開催します!」

妖精さんが、声高く宣言した。


あれから、身長130センチの女の子にまで最大化できるようになった妖精さんは、男といろいろとエッチなことをして楽しんだ。
当然、セックスもした。たとえ大きくなったとしても、その身長、体格からして、現実の女の子にたとえれば、小学生3〜4年生と言ったところだから、
最初はずいぶんと苦労もしたし、妖精さんもかなり痛がった。
しかし、そういった苦労も、幾度となく肌を重ね合わせていく内に馴染み、溶け合い、最高の相性となった。
まるで大人の男が子供を犯すようなセックスであっても、今となってはお互いが充分以上の快楽を得られるようになった。

だが、こうやっていつもの小さな妖精さんサイズでのエッチも止めてしまったわけではない。
実際のところ、等身大になってのセックスは、燃費が悪いようで。
パソコンの消費電力が凄いことになってしまうらしい。

さて、本日は。
こうして二人でいろいろと考えて、小さい妖精さんと楽しむ、新しいプレイを開拓しよう、としているのだ。


「わたしに良い考えがある」

可愛らしい声を、ちょっと渋めに抑えて、妖精さんが言った。男も、その妖精さんの自信たっぷりな言い様に、ほほぅ、と興味を寄せる。

「ええとね、まずは、大きくなったあなたのオチンチンを、ローションとか使ってぬるぬるにするワケね」

ほうほう、と男も興味深く耳を傾ける。
そうやってローションまみれになった妖精さんがペニスに抱きついて、というプレイは過去にも試したことがある。
この妖精さんの自信からすると、おそらくそれよりもキモチイのかも?と、ついつい期待してしまう男。



「で、ヌルヌルになったところで、あなたのオチンチンの先っちょ、つまり尿道に、わたしのこの腕をつっこむわけ!!」

そういって妖精さん、たかだかと腕を掲げる。

「これからのトレンドは、『NYOW−DOW』、尿道よ! そのトレンドを先取りした、逆フィストファック!!
 どう? 絶対キモチイイから、試して見ようよ!!」


男は、想像だけで股間が痛くなり、ギブアップの白旗を揚げた。



END OF TEXT

497 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 15:47:02 ID:PQDDxeyu]

以上です。

ヘンなの載せて、すいません。

498 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 16:25:19 ID:J6Z9LeTs]
ぐっじょぶ。
執筆お疲れ様でした。



499 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 18:18:58 ID:WOuBk+6M]
GJ!パロネタ含めて面白かったw


可能なら>>494から2人が結ばれるまでを読んでみたいのだが

500 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 21:17:30 ID:thdsiMhd]
GJ&お疲れ様です

しかし、うらやましいよなぁ
明るくて、エッチが好きで、本気で好きになってくれる妖精さん

しかもドリル好きとは!
グレンラガンかと思いきや、マイトガインまでw



ところで、エリマキ娘の人だよね?

501 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/28(日) 22:59:43 ID:ndzNYsJq]
GJ!!
冒頭の語り口から一気に引き込まれた
いいセンスしてるぜ

502 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/29(月) 04:32:35 ID:3RQoAg93]
GJ and HAPPY HAPPY!!


503 名前:497 mailto:sage [2007/10/29(月) 07:19:16 ID:HzX7i4mT]
どうも、読んでくださった方、コメントくださった方、ありがとうございます。

次はもう少し、オカルトっぽいので行こうと思います。
まぁ、所詮自分が書くやつなんで、アレなヤツになるんでしょうが。

最後まで妖精さんと男の名前を出さない形式で進めましたが、読みづらかったでしょうか?

504 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/29(月) 09:54:18 ID:LeUcavxU]
>>503
最大級のGJを贈りたい
今回の展開上、主人公は無名のほうが感情移入できたので、これで良かったと思う
発端はちょっとした思い付きだったのかもしれないけど、十分スレに則した文章だったのでは?
また気が向いたら是非何か書いて下さい
楽しみにしています

パソコンを高性能なやつにしたら妖精さんの処理速度(性的な意味で)も向上するのだろうかw

505 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/30(火) 09:53:21 ID:habk500c]
OSたんのCEみたいなオチでコワスw

506 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/10/31(水) 00:30:56 ID:4x8znCMQ]
素晴らしいものを読ませて頂いた
妖精さんかわいいよ妖精さん

507 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/01(木) 07:45:25 ID:uOeBGTJj]
冬に向けて保守

508 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/01(木) 15:59:45 ID:uOeBGTJj]
そういえばこのスレ、異次元人はいたっけ?



509 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/01(木) 17:04:07 ID:vI7+6eBu]
ヤプール、ヤプールじゃないか!

510 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/01(木) 20:24:40 ID:bIpM0Cav]
>>1のSS保管庫が見れないんだが・・・
おれだけ?

511 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/01(木) 23:43:26 ID:V61jSdXW]
>>510
たぶん君だけ。俺はみれました。
妖精さんに悪戯されているものと思われる。

512 名前:名無しさん@ピンキー [2007/11/02(金) 01:41:11 ID:xpAV0JlB]
俺もOKだた。

513 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/02(金) 21:54:17 ID:99cyhVoK]
だったら私も妖精タソにイタズラされてますね、入れません………

514 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/03(土) 02:58:56 ID:bsWMWXpD]
>>510 >>513
妖精さんの悪戯で直リンから飛ぼうとすると別のアドレスに飛ばされるようなので、アドレスにコピペで貼るが吉。

515 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/03(土) 23:02:09 ID:SBiIo2id]
未来人なんかは、このスレの範疇なんだろうか?
ただ単に未来から来ただけの、普通の人間ならばあえてオカルト娘である必要もなく、普通のスレでも充分な気がするけど。

と考えて、ならばオカルト娘スレで書くべき未来人、ってのはどんなだろう、と妄想してみる。


ドゥーガルディクソンの描いたマンアフターマンみたいのは勘弁な。

516 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/04(日) 17:35:12 ID:WxTNswQE]
         __,,/  _, ----`ヽ  :.
     :.  / _     ___   、\
       / /   i      \   \\ :.
     :. ,'./       i  ヽ:.   ヽ:.:.. ヽ.ヽ
      ,'/    / .ハ ヽ ヽ:.:.:.:. ヽ::.. ヽヽ :.
     :. |i .i i  .i /  ヽ ト 、 \、:.:.:. ',:.',:.:.lヽ}
       |i .i l  :N_, -弋 \弌弋ナ:}:.:}
    :. |i∧ ', :{ ,ィjモト \  イjミトイイV :.  な…
       .|  :メヽ.', `ozZ}      izN。ハ::{     なんなんですか?
      :. |  :ヾ_! ゝ "゙゙    '  `゙ ハ.:', :.   ここ、どこですか?
      |  :.:_イ .:.ヽ.   (二フ , イ :.:.:!:.ヽ     なんであたし
   :.  / rィイ | :.:.ヽ: >r/`<ノ .:.::.}ヽ、\:.   貼られたんですか?
      / ∧l;l ! :.:.:.://{二 ̄ .} ..:..::リ//ハ.:\
 :.  / .{. ',ヾ、ヽi .:.:.{ /(^`  |.:.:.:.//: : :.}: . ヽ.:.
   / /  ) ヽ ヾ、ヽ:.ハ ヤ{   ∧/.-‐'": : |:.:. i ',
  ./ .,イ .:..} : :\ヾレ'ハ ∧__ノノハヾ、  : : : l:.:.: .ハ ',
  { /| .:.:ハ : : :i Y {ヾ`Yヽニン'ノ}: : } : : : :/:.:.:/ }:.}
  V | .:.:/:.:|_,ィ' ̄  ヽ三{ `ー-ノ : イ : : :/:.:i.:{  リ
    ヽ:.:{、.:.V     : : ヘ     : : {: : :/:.::∧|
     ヽ! )人    : : :人      : : : / \! :.
      "  ヽ : : : : :/イ{     :.ノ: : : :.\ :.
       :.  \__///: :\______/: : : : : : : ヽ
           / //: : :|;|: : : : : : i: : : __: : : : ',
       :.     / 、 {;{   |;|   . : i/. : : : : : :|
          / `Y;{. . . .|;|. : : : /i: : : : : : : : :l



517 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/04(日) 23:40:40 ID:nGA5Qiio]
>>515
あまりにレベルの違う技術は魔法に見えると言う……
「魔法使いに見えるけど実際は未来から持ち込んだ超科学を使っていただけ」
とかどうよ?

518 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/05(月) 10:58:00 ID:ulbtKKCr]
逆に未来の技術に関係なくオカルトな力で過去へ飛んできた未来人とか



519 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/05(月) 18:03:25 ID:ZM9k7Mfo]
いっそ魔法がごく日常的な未来とか
「ん?これ?悪魔召喚の書よ。ボロなのは仕方ないよ、
ブッ○オフで買った古本なんだから。
でもこのエン○ーブ○イン社の『悪魔召喚術アル○ィマ○ア』は
内容がかなり充実してるの。その分重いのが弱点だけど…。」

520 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/05(月) 21:13:09 ID:A6tbv3OO]
そういう話をされると征服者カーンとか
五次元人Mxyzptlkとかばかりが思い浮かんで
ぜんぜん脳内で萌え美少女化できねえ

521 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/05(月) 21:42:03 ID:aIdTL/oG]
サガノヘルマーのBLACK BRAINもそんなかんじだったなぁ。

522 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/06(火) 13:30:24 ID:qQd6qRYj]
>>521
視覚的にキツイ漫画だったな、あれは。
俺は好きだけど。

523 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/09(金) 23:37:20 ID:6+hMN7tp]
未来人が来て不思議なアイテムでホニャラララ、ってのは、基本ドラエもんのパターンだよな。


524 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/10(土) 01:00:07 ID:xTCjUuXa]
つまりドラえもんの部分を未来から不思議パワー(秘密道具でも可)を利用して、過去の世界にやって来た見目麗しいけど基本的にドジっ子なロリ娘に変換すれば・・・
と、思ったがそれだとドラえもん萌え擬人化と変わらんような気もしてきた。何かもう一押し欲しいな。

525 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/10(土) 08:27:30 ID:8LNxYsMp]
海兵隊型黒人男性ロボでどうだ

526 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/10(土) 08:36:30 ID:UDrILiLm]
未来から持ってきたビリーズバンドを使えば、より効果的にシェイプアップできるのか。

527 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage海兵ドリル? [2007/11/10(土) 14:51:32 ID:tn9BD7F9]
つまり纏めると未来からきた海兵隊型ドジっ子なロリ娘にシェイプアップ
される話なのか?


うむ・・・・なぜだろう?もの凄く見たことがあるような気がして
たまらないw

528 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/10(土) 15:30:57 ID:tCXdGYFG]
>>524
撲殺バットでも持たせとけ



529 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/10(土) 22:14:41 ID:rIhdx368]
物質的な時間移動じゃないが予知能力の片鱗がある不思議ちゃんに
時折未来の彼女の意識が降りてきて…とか

でもそれじゃ未来人とは言えないか…

530 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/11(日) 00:19:22 ID:RVm5dx0f]
何故か知らないが、唐突に未来人で宇宙人で(以下略)を思い出してしまった。
あー続き読みてーなー。

531 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/16(金) 11:31:04 ID:nFIhBLTW]
ほす

532 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/18(日) 18:52:24 ID:d3jkkOkW]
幽霊の女の子とセックスするのって、科学の世界で言えば、
3Dホログラムの女の子とセックスするのと状況は似てるよな。

3Dホログラム少女とのエロSSキボン。

533 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/21(水) 01:15:58 ID:8VBvVXcj]
OK,ちょっと「月は無慈悲な〜」を読み直してくる!!

534 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/21(水) 03:29:49 ID:MSXxZNo2]
庶民は月にいればいいのだ!!

535 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/21(水) 09:49:34 ID:xB50pLmW]
むーん…

536 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/21(水) 16:03:39 ID:D/WSYpxf]
妖獣ドリムーン 月は地獄だ。

537 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/21(水) 20:41:50 ID:0Bz+JVeG]
どり〜む

538 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/22(木) 22:50:17 ID:oXmbHkha]
こ〜ん〜ぶ〜だしき〜てるよ〜か〜つおとこんぶのあわせわざ〜



539 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 04:27:03 ID:DZjqlSuD]
例えば吸血鬼は永遠に近い寿命を持つワケだが、お前ら不老不死になりたいか?
俺は嫌だが。

540 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 07:40:18 ID:05wM61H/]
不老だけならいいかも。

541 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 11:52:30 ID:dJ4WMTnT]
不死は重いからなぁ・・・
寿命が1000年位まで伸びるとかならいいが・・・

542 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 11:55:46 ID:05wM61H/]
不死になると生殖能力無くなるそうだし

543 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 15:46:44 ID:dPDXoC0J]
週刊ストーリーランドの「終わらない水」 みたいなオチになること必定


544 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 15:53:51 ID:V0N8pTaw]
うーわー懐かしいいいいいw
あれ面白かったよね

545 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 16:04:41 ID:rdWAlrru]
不死飽きる。間違いなく飽きる。きっとどんな神SS読んでも満たされなくなる。そんなのは嫌だ。

546 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 19:08:02 ID:TR8ahSH1]
逆に寿命が削られたとしても欲しい能力ってあるよな

例えば魅了とか

547 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 21:14:15 ID:cjqCJrZC]
レミィ「死なないやつは、そこんとこどうなのかな?」
坊主「そりゃおめぇ、生きてることが全部地獄だ。
    考えてもみろ、苦しいことも終わりがあるから耐えられるんだ。
    もしも、人間の魂が不死なんていう無限の荒野に放り出されたとしたら……」

-----------------------------
出典:あさりよしとお『ワッハマン』
細かいとこは間違ってるかも。スマソ

548 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/24(土) 21:34:32 ID:SYhCvujB]
死にたくて 死にたくて 死にたくて しょうがない



549 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/25(日) 00:10:25 ID:ktGV15iE]
永く生きるという事はそれだけ多くの人と出会い、多くの人と親しくなり、多くの人の死を見るという事。
「鋼の錬金術師」のホーエンハイムや、「トライガンマキシマム」のヴァッシュが味わった苦しみを味わうという事。
この二人を見ると、「不老不死」がどれほど重く、苦しいか、見せつけられてるように感じる。
吸血鬼は不死の存在である分、そんな苦しみを味わってきたんだろうな。
今日買ってきたエロマンガの吸血鬼娘を見ながら思った。

550 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/25(日) 00:13:49 ID:LWETs9wD]
ヘルシングのアーカードとゆかいな仲間たちも忘れないであげてください

551 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/25(日) 20:43:37 ID:owkEkp9z]
旦那は千年ちょいしか生きてないだろ、それに『人間』だったら旦那を殺せる。

552 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/25(日) 20:47:27 ID:MyMQlIsJ]
アーカードは死んでも蘇生させられる可能性があるみたいだからなぁ

つーか1000年も十分に長いかと

553 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/25(日) 22:59:25 ID:MZjl5bxF]
>>549
俺は某馬鹿騒ぎに出てくる某バカップルを見てると、
不老不死になっても深く考えなけりゃ何とかなるんじゃないかと思えてくる。

554 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/26(月) 00:38:39 ID:5t5TTLm+]
人間っていろんなもんに慣れるし
不老不死にもじきになれるさ。

それにそこまで時間があるなら自分の記憶とかも
適度に忘れたりする技術も身につけられると思うしw


555 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/26(月) 00:44:03 ID:azE0HFSH]
ドクターカオスみたいにトコロテン式に忘れていくわけだな

556 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/26(月) 02:16:58 ID:1wj7kvTb]
ひとりだけ不老不死だからさびしい
みんな不老不死ならたのしいよ

557 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/26(月) 05:03:40 ID:uxEt9XiU]
そして始まるバッカーノ

558 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/26(月) 16:37:02 ID:rxMyBP40]
ここは何処のマロン板なんだ。



559 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/26(月) 20:45:40 ID:j11WP1Fx]
>>556
そうでもないかと

ぶっちゃけ限られた寿命の人生でも出会いと別れの繰り返しなんだし
月日が経てば乗り越えられる率のが高い

560 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/27(火) 09:34:25 ID:qpJ0xK9Z]
不老不死になれば、それなりに考え方も変わってくるだろう

561 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/27(火) 19:40:12 ID:7yNZNkJQ]
まあ、少なくともあと200年くらいは死にたくないなあ、ヒャッハァ!

562 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/27(火) 21:55:33 ID:mmC71qjk]
飽きたら死ねるのが一番か。

563 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 01:45:14 ID:G2gya/9Q]
同感

564 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 10:56:49 ID:W1ncsk0M]
不老ならいいんじゃない?
不死は無しで

565 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 20:17:17 ID:u1QO3Spe]
アーヴと呼ぶが良い!

566 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 21:30:52 ID:CLpDdHmR]
銀河ヒッチハイクガイドを読んでみると
不老不死を得たけど飽きたんで全宇宙の生命体をアルファベット順にバカにしている男が出てきます

567 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 21:48:51 ID:fvVsbhJM]
>>566
もう何にツッコめばいいやらwww
ああ。不老不死の男がいろは順に幽霊や妖怪とセクースすればいいのか。

568 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 21:49:03 ID:0p9aPRpn]
>>564
不死だけで不老は無いという最悪のコンボとかどうよ?



569 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 21:59:58 ID:oXIx5H5X]
火の鳥の未来編がそうだったかな
ゆっくりと老化していって、最後には体が朽ちても
存在し続けてた

570 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 22:14:11 ID:CLpDdHmR]
全ては火の鳥に還るみたいな描き方だったような

571 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 23:07:03 ID:LzMdrLyk]
>飽きたら死ねるのが一番か。

ワルプルギスの御老体や自分自身がアンデッドな幽棲道士が生きることに飽きるのはいつになるやら

572 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 23:11:58 ID:0p9aPRpn]
>>571
奴らは観察して楽しんだり
好き勝手変なモン作ったりして楽しんでるから
人の世が続く限り生きる事には飽きないだろうなぁ

573 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 23:42:31 ID:JuLJaNIW]
でも不老不死になれるんなら
それくらいいつかできるぐらい思うような気楽な存在になりそうだ。

不老不死でも得ようものなら自分で人外娘作りそうだし。

574 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/28(水) 23:52:23 ID:oXIx5H5X]
天獄のメイドとかがそんなんじゃね?

575 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/29(木) 00:06:46 ID:g4HRgy8R]
幽霊娘と世界を傍から眺めて過ごしたい

576 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/29(木) 04:10:15 ID:R2z0R6Bz]
星新一のSSで日本人全員が一斉に幽霊になる話があったな

577 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/29(木) 04:53:02 ID:5oVGsXK/]
>>576
>星新一のSS

この場合、カタカナで「ショートショート」と書いて、
偉大なる天才に敬意を払うべきだと思う。

578 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/29(木) 21:30:47 ID:Cwux6mzC]
>>577
この前、NHKだかで映像化されてたが驚くくらいにシュールだったなぁ



579 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/30(金) 01:06:51 ID:go3YHgoH]
>>578

銭湯で「プレゼント」を見て、「なんつーありがちな展開www」と思った俺はバチアタリ。orz
始祖様だったんでつね。

580 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:13:37 ID:Xcu4cfgE]
最近の流れで思いついた話を1本投下します。
死神の少女と不死の少年の話。
エロなしですのでお嫌いな方はトリをNG指定してください。

581 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:14:45 ID:Xcu4cfgE]
「なあ、昨日の話、本当なのか?」
後ろからちょこちょこついてきているそいつに、念のためもう一度だけ尋ねてみる。
「俺があと1日で死ぬなんて、あ、いやもう今日なのか」
昨日いきなり告げられた冗談のようなその話。
さすがに信じられなくてもやむを得ないというものだろう。
すると返ってくるのはしゃらしゃらという鈴の音と――、
「信じるか信じないかはあなたしだい、ですよ」
最近テレビで覚えたんだろう、そんな台詞。
まあ、俺達はそれこそ都市伝説そのものと言えなくもない存在なんだから、お似合いの台詞なのかもしれないが。
ちなみに俺は不老不死で、後ろのこいつは自称“死神”だったりする。
死神の方はあくまで本人がそう言っているだけなんで俺には保証できないが、少なくとも俺自身の方は間違いなく本物だ。
当年とって1649歳、というのは冗談で、実際には厳密に数えているわけじゃないから具体的な数字は挙げられないが、それでもそれぐらいは生きている。
歳を取らないだけじゃなく、刀で切られても火で焼かれてもすぐに元通りになる体。
そんな俺が自称死神と出会い死の宣告を受けたのは、さっきも言ったが昨日の夕方のことだった。

582 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:15:53 ID:Xcu4cfgE]


いきなりの突風に、舞い上げられた砂から目を守るために反射的にまぶたを閉じる。
唐突に訪れた暗闇の中、全身を包む実りに実った稲穂が擦れ合う潮騒にも似た音の波。
その中に、しゃん、という鈴の音が響いた気がした。
「――? なっ!?」
風が止み、ゆっくりと目を開けた俺は、いきなり目の前にいた相手の姿に驚きを隠せなかった。
なにせここはでっかい田んぼの隙間を縫うように走っているあぜの上だ。
見晴らしはこれ以上ないくらいいい場所で、目を閉じていたのはせいぜい1秒にも満たない程度。
そのわずかな時間で、それこそ瞬間移動でもしてきたかのように突然そいつは現れた。
これで驚くなって方が無理だろう。
「な、ななな……」
年の頃は10歳ぐらいだろうか。
老人のように真っ白な髪はおかっぱで、その目はウサギのように赤かった。
そして髪と同じく透けるような真っ白な肌と、対照的に真っ赤な着物。
白と赤の2色に塗り分けられた全身の中で、唯一異彩を放つのは細い首に巻かれた黒いチョーカーと大小2つの鈴だった。
「な、なんだ、お前?」
「死神、ですよ」
その回答に俺の混乱はますます拍車をかけられる。
死神という、ある意味ありふれたその単語。
もちろん意味自体は知っているんだが、それをこの目の前の女の子と結び付けろといわれても、だ。
そんな風に固まる俺に――、
「いきなりですが、あなた、明日死にますよ」
なんて、そいつはさらりと死の宣告を下してくれた。



583 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:17:41 ID:Xcu4cfgE]
以上、回想終わり。
「で、死ぬって言っても、死因はなんなんだ? やっぱお前が殺すのか?」
普通では死ねない俺も、死神の手にかかれば死ねるんだろうか。
「いえ、死神は死を告げるだけです。
 本当の死因は――まあ、お楽しみにということで」
「楽しみにって、お前なぁ」
最初は混乱したものの、1日たつと段々状況に慣れてくる。
こっちも千年以上不老不死なんてやってるんだ。
状況に慣れることに関しては、そうそう他人に遅れは取らない。
良くも悪くもな。
それに――、
「楽しみじゃないんですか?」
「なんだ、その心底不思議そうな口調は」
「だって、不老不死の人間が死ぬことを望んでいる、っていうのはお約束でしょう?」
「それも、テレビやら漫画やらで仕入れたのかよ……」
こいつが、妙に俗っぽいせいで、いまいちシリアスな感じになれないんだよ。
白髪赤目に真紅の着物。
黙ってれば、結構神秘的な感じなんだけどなぁ。
思わず苦笑してしまう。
「しかし、死にたい、ねぇ。
 そう言えば、思ったことないな」
確かに、長く生きていると辛いことってのもあるにはあるんだが、それも結局長く生きていると慣れるもんだ。
それに、実は千年以上生きてるんだが、親しい人間が死んだことって基本的になかったりするし。
いや、もちろん今までに知り合った人間のほとんどはもう死んでいるはずだが、そもそも俺は1年以上同じ人間と付き合ったことがない。
だってそうだろう。
あまり長く一緒にいると、どうしたって俺の方が歳を取らないせいで色々と問題がでてくるわけだ。
そこで自分で決めた期限が1年。
どんなに居心地が良かったとしても、1年たったらその土地を離れる。
薄情と言えば薄情なのかもしれないが、それが俺なりの不死者としての処世術だった。

584 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:19:20 ID:Xcu4cfgE]


そしてその日の夜、分け入った森の中で、まさに俺は死神の予言通り生命の危機に瀕していた。
いや、予言通りっつーか、これ……。
「動けない、でしょう?」
微笑みながら、そいつは小さく首を傾ける。
こちらを見据える、血の色を透かした赤い瞳。
その前で、俺は指一本自由には動かせなくなっていた。
こうなってしまうと、ただ普通には歳も取らず死なないだけの俺にはどうしようもない。
かけられた金縛りを自力で解くなんてできるはずがないんだ。
「痛くしませんから、怖がらなくていいですよ」
「ぐ……や、やっぱり、お前がやるんじゃねえか……」
「んー、敵をだますには、まず味方からと言いますから。
 それに、逃げられたら面倒じゃないですか」
こいつ、悪びれもしねえ。
「いや、命狙ってる時点で味方じゃねえし」
「そう、かもしれませんね」
こっちの抗議なんてどこ吹く風で爪先立ちになり、顔を近づけてくる。
首の後ろに回された、か細い両腕。
体さえ自由に動けば、振りほどくことなんて造作もないだろう。
ただそれも体さえ自由に動けば、だ。
迫り来る死の予感のせいなのか、それとも首筋を撫でるさらさらとした着物の感触のせいなのか、全身に鳥肌が広がっていく。
大鎌で一閃、じゃないのは不幸中の幸いと言っていいものなんだろうか。
「ま、待て……最後に1つだけ聞かせてくれ」
「……まあ、いいでしょう。
 ちょうど一度言ってみたかったんです。
 冥土の土産」
不吉極まりない単語は聞かなかったことにして、よし、と内心でガッツポーズを作る。
今だけこいつのお約束好きに感謝しよう。
なにせ体が動かせない俺に残された武器はもう言葉しかないんだ。
「どうして……俺が死神に狙われたんだ? やっぱり俺が自然の摂理に反しているからか?」
生きている以上、いつか死ぬ。
これはその大原則を破っている俺への罰、なんだろうか。
だとしたら、甘んじて受けるしかないのかもしれない。
死にたいわけじゃないが、自分だけが永遠に生き続けることに、どこか罪悪感を感じていたのも確かだったんだから。

585 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:21:45 ID:Xcu4cfgE]
「いえ、そんな大それたものでは。
 ただ単に、おいしそうだったからですよ」
だというのにこの答え。
ちょっとでも殊勝になった俺がバカだったよ。
「お、おいしそう? 俺が?」
「ええ、魂の味というのはですね、その人物が生きてきた長さに概ね比例するんです。
 もちろん個人差と言うものはあって、長く生きた割にはとか、まだ若いのに、というのはありますけどね」
会話のためにわずかに距離を離したとはいえ、まだ死神の両腕は俺の首に回されていた。
吐息がかかる距離での講釈に、俺は必死に耳を傾ける。
まさに、生きるか死ぬかの瀬戸際なんだからそれも当然だ。
「その一方で、魂の量というのは、その人物の残された一生の長さに比例するわけです。
 こちらの方は、まあ仮説なんですけどね。
 なにせ食べてしまったらそこで死んでしまうわけで、本来あとどれくらい生きるはずだったのかなんて実際にはわかりませんから」
「つ、つまり、赤ん坊の魂は量は多いけど味はいまいちで、老人のは味はいいけど量が少ないってわけか?」
「ですね。
 そこで、あなたの出番です」
味は絶品、量もばっちり。
確かにそれは考えうる限り最高の食材だ。
だが、俺はそこに一縷の光明を見出していた。
「納得できましたか? では、そろそろいただ――」
「ちょ、待て! 待て待て待て、早まるな!!」
改めて顔を近づけてくるのを、俺は慌てて制止する。
が、これにはさすがに機嫌を損ねたのか、動きこそ止めたもののわずかに眉を寄せて不満の色を露にする死神。
だが、そんなことにひるんでいる場合じゃない。
「お前、テレビとか好きなら吸収系の能力持ちの末路ぐらい知ってんだろ? 無限の寿命なんて絶対ヤバイって」
人間に例えれば食い過ぎで胃袋破裂。
それはさすがにこいつだって嫌だろう。
「…………確かに、他の死神が今まで手を出さなかったのは、正にその理由からです」
「だ、だろ? だったら――」
一瞬の沈黙の後に告げられた言葉に、俺が希望を持った瞬間――、
「でも、心配は無用です。
 これでも死神界のギャル曽根と呼ばれた身、無限の寿命、余さず残さず受け止めてみせますよ」
きっぱりと言い切りやがった。
言葉のうちに込められた圧倒的なまでの覚悟。
それを前にして俺に残された言葉はなんて――、
「お前、ギャルでも曽根でもねえよ!」
それぐらいだった。
「では、死神界のジャイアント白田ということで」
「訂正したら、もっとかけ離れたじゃねえか!!」
重ねたツッコミの直後、かろうじて残されていた距離がゼロになる。
しゃらん、という鈴の音が、最期に聞こえた気がした。

586 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:23:10 ID:Xcu4cfgE]


「――ん、ぁ……」
最初に見えたのは、空に浮かぶ金色の月と2つの赤い月。
「あれだけ完全に死んで、その上で蘇るなんて本当に非常識な人ですね」
そこから降ってくるのは、そんな呆れを含んだ言葉だった。
「死神に、常識語られてもな」
段々記憶が繋がってくる。
赤い月だと思ったのはこいつの瞳で、俺は仰向けの体勢で。
となると後頭部に感じる柔らかい感触は、着物越しのこいつのふとももということだろうか。
「正直なところ、星1つ、というところでした」
「何が……って、俺の魂が、か。
 それはまた厳しいな」
「一応聞いておきますが、前回死ぬほどの目にあったのは20年ほど前ですか?」
「ん、まあ、そんなところだったかな」
よくわかったな、とは言わない。
「ですか……となると、そこで一度リセットされてしまったんでしょうね。
 そして本来ならあと10年くらいでもう一度死ぬはずだった。
 たぶん、そんなところでしょう」
どうやら、さっきの俺の魂の味と量は、30前後で死ぬはずだった二十歳ほどの人間の魂、みたいな感じだったらしい。
「つまり、ありふれた魂、だったわけか。
 それは悪いことしたな」
よくよく考えれば俺が謝る筋合いはこれっぽっちもないんだが、随分落胆しているみたいなので思わずそんな言葉が口をついて出てしまった。
まあ、結果的に俺は死ななかったんだから、それぐらいならお安い御用だ。
「いえ、お気になさらず。
 収穫がなかったわけではありませんし。
 何度食べてもなくならないなら、非常食としてはうってつけ、ですしね」
「人を乾パンみたいに――」
ん、ちょっと、まて……。

587 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:24:35 ID:Xcu4cfgE]
「お前、まさかまだ付きまとうつもりか!?」
がばっと跳ね起きる俺。
「嫌なんですか?」
心底不思議そうに首を傾げる死神。
認識に致命的なまでに差がありすぎる。
「当たり前だ!」
そう何度も何度も魂を食われてたまるかってんだ。
「はぁ、けど困りましたねぇ。
 あなたのことが、もし他の死神に知られたら少し大変なことになると思いますけど」
「な、何のことだ……。
 味も量もたいしたことないんだろ?」
なのに、なんとなくすげー嫌な予感がするぞ、その口調。
「いえね、死神の中にもいるんですよ。
 自分が生きるためとはいえ人の魂を食らうのが嫌だっていう変り種が。
 死神自体数が少なくて、さらにその内の極少数派ですから、んー、そうですねぇ、世界でも100人くらいだと思いますけど」
はぁ、とわざとらしいため息を1つ挟んで――、
「彼女達にしてみたら、食べても死なないというのは素晴らしいメリットです。
 でも、あなたの方は大変ですよねぇ、100人に代わる代わるだなんて。
 世界一働き者の乳牛だって、そこまでハードスケジュールではありませんよ」
「お、お前……」
「わたしなら、3日に1回くらいで、いいんですけど」
一転してにっこり微笑みながら、そいつは俺を脅迫してきたのだった。

588 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/11/30(金) 06:26:19 ID:Xcu4cfgE]
以上です。
死神スレとも迷ったんですが
ここを見ていて思いついたのと、向こうは他の方が投下直後だったのでこちらに。




589 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/30(金) 11:39:15 ID:Kn7tGUOM]
GJ
だけど食べられるごほうびは?
食べられるごほうびはー!

590 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/30(金) 13:12:50 ID:OqWI9k9o]
続きが無いなんて
嘘だろう?


591 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/11/30(金) 21:43:27 ID:YJUpYKKT]
俺なら、一回十万円で食わすかな。
女の死神なら体で払うコースもありだ。

592 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/01(土) 04:10:13 ID:tHG3Ygnv]
ほんわかしてるようなバイオレンスなような不思議な話だなw
俺は好きなタイプの話だぜ、GJだ!

593 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/01(土) 14:07:11 ID:vywv520J]
GJ!!
ツボです。ど真ん中です。ストライクです。
ご褒美と続きに期待!!

594 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/01(土) 21:27:16 ID:u5GM9wAG]
続きというかおまけというかを投下します

595 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/01(土) 21:28:39 ID:u5GM9wAG]
「つまり、ごほうびが欲しい、と」
「いや、ごほうびとか言われると俺がダメ人間みたいで嫌なんだが」
特に見た目10歳な少女に言われると。
「じゃなくて対価だよ、対価。
 命の対価」
「言い方だけ、変えられてもですねぇ」
「ぐ……お前、その『卑しい人ですねぇ』って感じやめてくれ。
 地味に傷つくから」
「別に何も言っていませんよ」
「目が言ってんだよ!」
目は口ほどになんとやらって言葉を、俺はここまで実感したことはないぞ。
低い位置から見下されるってのは、想像以上にきつい。
「ああ、すみません。
 つい本音が」
「フォローになってねえし」
「まあ、いいでしょう。
 で、何がお望みなんですか?」
「え、あ、いや、だから対価を……」
「ですから、具体的に何が欲しいのかと聞いているんですが」
「い、いいのか?」
対価をくれるってレベルはもう通過しているということに、俺の方が驚いてしまった。
「なんだか意外そうですね」
いや、俺はてっきりこいつのことだから、『あなたは牛肉を食べる時に牛に対価を払うんですか?』ぐらい言われると思っていたんだが。
「おおかた、わたしが『あなたは牛肉を食べる時に牛に対価を払うんですか?』とでも言うと思っていたんでしょう?」
「ぐ……」
一言一句違わず言い当てられて絶句する俺。
そんな俺を見て、はぁとひとつため息をつき――、
「わたしだって鬼ではありませんよ」
鬼ならぬ死神はそう言ったのだった。

596 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/01(土) 21:30:44 ID:u5GM9wAG]
「それで、あらためて聞きますが、何がお望みなんですか」
「あ、いや、えーとだなぁ……」
予想外にとんとん拍子に話が進んで、実は具体的なところまで考えていなかったことに気づいて焦る。
このままだと、またこいつに何を言われるやら。
だから早く何か考えないと。
欲しいもの……欲しいもの……。
「……金、とか」
「千年生きているとは思えない俗物ぶりですね」
「ぐはぁっ」
ばっさりと、見事なまでにばっさりと切り捨てられた。
違う、違うんだ、とっさだったから……。
「そういう時にこそ、その人の本質が見えるものです。
 それに命はお金では買えないんですよ」
まさか死神に命の大切さを諭される日が来るなんて、長生きはしてみるものなんだろうか。
「た、頼むから追い討ちかけないでくれ。
 ていうか、もしかしてお前、心を読めるのか?」
さっきから心の声にまでツッコまれてる気がするんだが。
「そんな、さとりの鬼でもありませんし。
 ただあなたの場合、目どころかあらゆる要素が喋りすぎです。
 不老不死というからには、もっと落ち着いた方を想像していたんですが……」
「わ、悪かったな!」
「はいはい、逆ギレは大人気ないですよ」
もうそろそろ、泣いていいですか。

597 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/01(土) 21:32:10 ID:u5GM9wAG]
「さて、そろそろ話を戻しますけど、他に欲しいものはないんですか? お金と言われても、わたしは人間のお金なんて持っていませんから」
「う、いきなり言われてもだなぁ……」
「あなたが、言い出したことなんですけどねぇ」
喋れば喋るほど墓穴しか掘ってない。
む、死神が相手なだけに墓穴を――。
「くだらないことはいいですから、いい加減決めてくれません?」
「お前、本当に容赦ないな」
 一度殺されておいて今更だけどさ。
「では、こうしましょう。
 魂の代わりにわたしがサービスしてあげますよ。
 サービス、わかりますよね? 体で返す、というやつです」
「そ、それって……?」
「ええ、まあ、口では言えないような事も含めて、です」
「マジで!? って、いや、でもそれはまずい、だろ」
悲しい男の性で一瞬喜びかけたが、すぐに我に返ってこいつの頭のてっぺんから足の先まで視線を動かしてしまう。
背の高さなんて、俺の胸ぐらいまでしかないんだぞ。
そんなやつに、そんな、あれとかこれとか……。
「こう見えても人間で言う18歳は300年ほど前に過ぎましたからご安心を。
 それに、せめて最期にと望まれる男性は多いですから、それなりに経験豊富なんですよ。
 死神の掟に、標的の最期の願いはできる限り叶えてあげなければいけないというのがありましてですね」
「な、そんなこと聞いてないぞ」
「ええ、言ってませんよ。
 だって、教えてしまったら調子に乗ってしまいますし。
 それにこの掟を教えないといけないという掟はないんですよ」
さ、詐欺だ……。
「そんな、人聞きの悪い。
 だいたい、あなたの願いは聞いてあげたではありませんか」
「嘘だ! 俺は何も――」
「あら、死神に狙われた理由を聞きたいと言うから、包み隠さずお話したでしょう?」

598 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/01(土) 21:33:29 ID:u5GM9wAG]
「さあ、話がまとまったところで、前回の分の清算をしておきましょう」
「……え?」
「ですから、先ほどの分ですよ。
 もちろん、決まりを作る前のことだったのでなしにしたいというのであればそれでも構いませんけど」
「いや、やる! やるともさ!」
こうなったら毒を食らわば皿までだった。
いくら実年齢がどうこう言われてもこの見た目じゃ抵抗あるが、なにも最初からいきなり過激なことをする必要もないんだ。
もっとこう、とりあえずは穏やかなところから。
「そうですか、では、まずわたしが頂いた命が1個」
「じゃ、じゃあだな――」
「対して、わたしがしてあげたのがキスが1回と膝枕が1回。
 これで間違いありませんよね?」
「は? あ、あの……」
「間違い、ありませんよね?」
「あ、ああ……」
妙な迫力に圧されてつい反射的にうなずいてしまう。
うなずいてしまった、けど、この流れは、もしかして……。
「では、わたしの方が貸し一つということですね」
そう言って、にっこりと微笑む。
いや、わかってたさ。
わかってたんだよ、こいつがこういうやつだってことくらい。
けど、けどさあ。
「こ、この悪魔め……」
崩れ落ちる俺。
「あら失礼な。
 悪魔ではなく死神ですよ」
そこに投げかけられたのは、そんな何の救いにもならない言葉だった。



599 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/01(土) 21:34:29 ID:u5GM9wAG]
以上です

600 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/02(日) 01:16:45 ID:3ReRP/oS]
…この、悪魔め>>◆firmvjv80A

601 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/02(日) 22:21:15 ID:E/5BraKw]
……負けたよ、◆firmvjv80A
あんた死神だ

602 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/03(月) 17:11:59 ID:xP9Td4YK]
ちくしょうw そうきたかwww

603 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/05(水) 05:01:19 ID:Rs/EaHWn]
キスor膝枕>俺の命……、納得しちまった

604 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/05(水) 18:29:11 ID:vOjvY8Mb]
>>603
随分と軽い命だなオイ。それとも>>603は不老不死か?

605 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/06(木) 18:04:07 ID:ExS0krN7]
ちょっと見ない間に投下がー。いや、これは面白い。
設定の妙ですな。

606 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/07(金) 08:09:22 ID:U/bbYftE]
キス一回、膝枕一回が命一つと等価なら、イマラチオ一回、孕ませ一回でも命一つと等価な理屈だ。
頑張れ主人公!

607 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/07(金) 10:06:51 ID:eKsfdgYt]
>>◆firmvjv80Aは世界に百人いる変わり者の設定を今考えているに違いない。


608 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/09(日) 10:38:35 ID:kbzBEM5i]
保守



609 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/09(日) 22:06:20 ID:83O8ydZU]
魂喰われる→目覚めたら膝枕=±0な予感

まだ100人に代わる代わるの方がマシかもw
一人ぐらいヤらせてくれるのもいるかもしれんし
うまくいけばハーレムも可能かもwww

100人のウホッな兄貴に代わる代わる、の可能性もあるがwww

610 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/15(土) 08:26:17 ID:XmzrdP5A]
ほしゅ

611 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 04:22:40 ID:KqeCoDi2]
保守。

612 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 08:45:08 ID:PnnebLuR]
幽霊娘どこかにいないかな?

613 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 10:49:23 ID:q7im81lm]
みんなのこころのなかにいます

614 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 11:36:31 ID:RrZbe1cf]
>>613
そんなロマンチズムは聞いていない!!
何処の心霊スポットに行けば会えるのか!!?

615 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 12:38:43 ID:q7im81lm]
知ってたら自分で行ってるよ

616 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 13:18:03 ID:ca+/pX1Z]
・・・俺の肩に乗ってる

617 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 13:27:18 ID:q7im81lm]
>>616
良く見ろ、それは水子だ

618 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 20:30:38 ID:4X8PDzAw]
>>617
つまり超ロリ幽霊娘だな!



619 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 22:43:40 ID:ca+/pX1Z]
自称霊感少女に、「肩に乗せてるの何?」って言われたときにはマジびびった
が、最近はもうなれた・・

人を前世族仲間の見世物にするのだけは止めてください

620 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/17(月) 23:13:18 ID:RrZbe1cf]
そうか…俺も、自称霊感少女に、
「何時も後ろに女の子連れてるけど、心当たりある?」
って言われて、心当たり無いけどドキッっとしたことがあるぜ。

え?何か違う?

621 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/18(火) 10:57:22 ID:xF0sBAaR]
>>614
ハッテンバに行けば色っぽい霊がいるらしいぜ?

622 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/18(火) 11:32:27 ID:apMefK3k]
そろそろ、包丁かざしながら「わるい子はいねーがー?」と煙突から侵入してくる、
かーいい女の子妖怪の季節ですね。

623 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/18(火) 13:18:09 ID:PKZ4qpuu]
大学の時の彼女が、化野の念仏寺だけは絶対に行きたくない、と言ってたな。
ビリビリくるようだ。

624 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/18(火) 19:56:07 ID:ltj9vD9r]
>>621
トイレの花子さんか。

625 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/18(火) 23:53:07 ID:rtCYDb9+]
>>623
よし、行こう

626 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 10:57:29 ID:pbGAttmo]
>>622
煙突から入る時にうっかり足を滑らせたちょっとドジなその子を
力強く受け止めor落ちて気を失ったところを優しく介抱して
ラブロマンスが生まれてしまう季節ですね

627 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 12:22:06 ID:ye6ObEkW]
しかもその娘はどっからどう見ても英語圏の住人なのに日本語ペラペラで
どこで日本語学習の教材を誤ったのかなのじゃ口調なロリなんですね?

628 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 12:42:58 ID:4sRsjsG2]
>>626
座敷女童を差別するなよぉ〜



629 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 15:05:04 ID:HM6oWxrw]
毎週バイトに入ると何度か人影を見かけるのだが、あれは本物なのだろうか?

630 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 18:35:58 ID:eMukigiP]
「なあ、あれ本物だと思う?」
「……なんで俺に聞くんですか」
「だって、お前神社の息子だろ?」
 まったく……いい加減にして欲しいものだ。
 神社の息子に生まれたからと言って、必ずしもそういう感覚――霊感があると
決まったもんじゃないだろう? なんで皆そう決め付けたがるのか……まったくうんざりだ。
 さらにうんざりなのが……その決め付けが、実は当たっているという事だったりする。
 あー、まったくもう。
「本物だとして、なんで俺以外に見た人いないんだろうな?」
 バイトの先輩は、そう言って首を捻っている。
 そりゃ簡単な理由ですよ、先輩。
「……実はですね、先輩」
「おっ、何? なになに?」
「あれは、先輩の事を憎からず思っている女の子が、いつも物陰から
 先輩の事を見つめているだけなんですよ」
「……お前、冗談言うならもっとマシな冗談言えよ」
「ほとんど先輩しか見た事が無いのも、そうだとしたら説明がつくでしょう?」
「……え、何? マジなの?」
「マジです」
「という事は、その子、俺にホの字なわけ?」
「そうなんでしょうねぇ」
「うわ……まいったな。なんかそう言われるとドキドキしてきたんだけど」
「キモイですよ」
「うっせーよ! ……じゃあ、心配ないって事だな?」
 俺が言っている事は、全てまぎれも無い真実だ。肝心な事をあえて言ってないだけで。
「ええ、心配は無いですよ」
 そう、心配は無い。彼女は……まあ、悪い存在ではないのは確かだから。
「じゃ、じゃあ……今度、見かけたら……俺の方から声かけても大丈夫かな?」
「さあ、俺に聞かれても、そこまでは」
「よし、じゃあ今度見かけたら声かけてみるぜ! 俺にもようやく春到来だっ!」
「頑張ってくださいね。陰ながら応援させてもらいますよ」
 察しのいい人は、既に気づいている事だろうが、先輩を憎からず思っている少女。
 物陰から、いつも先輩の事を見つめている少女というのは――幽霊だ。
 例え先輩がいる時にだけここに来ているのだとしても、それが実体を伴った人間であるなら、
先輩以外にほとんどその人影を目撃した人がいない事に説明がつかない。
 あ。
「………………」
 彼女がいた。部屋の真ん中の宙に浮いて、俺の方を見ている。存在力を高めて
いないから、先輩はまだ気づいていないようだ。
 これこそが、彼女が幽霊であるという事の、何よりの証拠。
 彼女は、文字通り恨めしそうな表情で俺の方を見ていた。
 ……こりゃ、余計なお節介しちゃったかな?
「……ははは」
 ごめんというニュアンスを込めた苦笑いと、ウィンクを一つ。
 それが伝わったかどうかは定かではないが、彼女はプイっとそっぽを向くと、
今度は俺にも見えないレベルに存在力を拡散させ、消えていった。
「俺は……俺はやるぞー!」
 消える瞬間、何故か雄たけびをあげる先輩の方へ、熱を帯びた視線を送っていたのを、
俺は見逃さなかったが。
 さて……これから、この二人はどうなるんだろうか?
 願わくば、二人とも幸せになってほしいものだけど。

631 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 18:36:40 ID:eMukigiP]
思いついたので書いた。反省はしていない。

さて、ホントにこの後どうなるんでしょうか?
勢いで書いたので、書いた人にもさっぱりわかりません!

632 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 19:40:35 ID:KO2Rnh2d]
第三者からの視点か
面白いね

633 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/19(水) 23:59:01 ID:juNsdL7y]
月下氷人ネタはいいね

634 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/20(木) 05:45:04 ID:WHuEqKwa]
同じく最近の流れから思いついたものを投下します。

635 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/20(木) 05:46:25 ID:WHuEqKwa]
朝起きて最初にすること。
以前は、寝る前に布団のわきに置いた眼鏡をかけることだった。
なにせ僕はドがつくほどの近眼で、そこに強度の乱視も入っているから、眼鏡がないと一日は始まらなかったんだ。
でも、それが変わったのは一年前のクリスマスだった。
別に、去年のクリスマスに奇跡が起こって、驚異的に視力が回復したってわけじゃない。
今でも僕はド近眼兼強度の乱視で、でもその状態でもできることがあるというだけ。
だって、それをするのに視力は一切関係ない。
だから眼鏡をかけるより先に、僕は天井に向けて手を伸ばした。
布団から出したことで、冬の冷気が容赦なく肌をさしてくる。
独り暮らしのこの部屋にあるファンヒーターにはタイマー機能がついているけど、それはあえて使っていない。
なぜなら――。
「――ぁ」
伸ばした手の先に感じるそれに、思わず安堵の吐息が漏れる。
誰かの両手で包み込まれる感覚を何百倍に希釈したような、本当に、本当にかすかな感触。
それを少しでも強く感じたくて、暖房を使っていないんだ。

636 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/20(木) 05:47:06 ID:WHuEqKwa]


「お兄さん、つかれてるね」
人気のない裏路地で、深夜いきなり声をかけられたら大の男だってびっくりする。
だから、当然僕は心臓が止まるくらい驚いて振り返った。
「……は?」
その瞬間、直前の驚きとは別の理由で思考が停止してしまう。
だって、そこにいたのは――、
「なんですか、その鳩が豆鉄砲を食らったような顔は」
大きなかぼちゃ頭を被った、女の子だったんだから。

ちなみに、女の子っていうのはまあ間違っていないとは思うけど声からの推測。
顔は見えないし、首から下は黒いマントですっぽり覆われているから体格も一目では見て取れなかった。
身長は、成人男性としては少し寂しい僕の肩にようやく届くかどうかといったところ。
被っているかぼちゃの厚みを考えると、実際にはもう少し低いはずだ。
どうしてこんな時間にとか、どうしてそんな格好をとか、どうしてクリスマスにかぼちゃなのとか、疑問がいくつもわいてきて逆に言葉に詰まってしまう。
そんな僕を彼女は首というかかぼちゃ頭をかくかく左右に揺らしながら、面白そうに見上げている。
もちろん、面白そうに、っていうのはたぶんに僕の想像だけど。
と、不意にこちらを見上げていたかぼちゃ頭の視線が下がる。
向けられたのはちょうど僕の右手のあたり。
そこに女の子の気を引くようなものは――あった。
それはバイトあがりにもらった売れ残りのケーキ。
ちなみに左手にも同じものがある。
もしかして、これが欲しいのかな。
甘いものは嫌いじゃないけど、ただでさえ独り暮らしの男に2ホールというのは多すぎるし、店長のこだわりで防腐剤とかそういったものは一切に使ってなくて日持ちもしないから、もともと誰かにあげるつもりではあった。
だから欲しいというならあげてもいいというのが正直なところで。
2ヶ月ほど遅れてはいるけれど、それでもお菓子をあげるのがハロウィンの作法だということくらいは知っている。
この状況で、こんなことを考える僕は少しのんきすぎるんだろうか。
でも、声をかけてきたのがいかにもガラの悪そうな男とかならともかく、奇妙ではあってもこの子からは別に危険な感じはしないから。
「あの、いる?」
「え? ああ、いえ、今日は別にそんなつもりでは」
けれど彼女の興味は予想に反してケーキに向けられていたわけではなかったらしい。
その言葉に一瞬引っ込めようかと思ったケーキは、その前に黒マントからにゅっと出てきた細い手に奪われていった。
「まあでも、頂けるのでしたらありがたく」
「……」
その受け渡しの瞬間、わずかに開いたマントの合わせ目から肌の色が見えた気がするけど、さすがにそれは何かの見間違いだろう。
この真冬に、マント1枚の下が裸なんて、そんなことあるわけが……。
「では、お礼にこれを差し上げますね」
一瞬思考が凍りついた僕に彼女が差し出してきたのは――、
「線、香……?」
それは、どこをどう見てもただの線香だった。
ケーキのお礼が線香1本。
まあ、もともとケーキもただでもらったものだし、別にそれは構わないけど、でも……。
「怖がらせてしまったお詫びも兼ねて、ということで」
またしても、彼女の視線が僕の腰の横、さっきまでは右手があった場所に向けられる。
今、線香を持っている右手は自分の顔の前にもってきているから、そこには何もないはずなのに。

637 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/20(木) 05:49:18 ID:WHuEqKwa]

「なんか、ちょっとシュールだなぁ」
中心に1本の線香が立てられたケーキを前に、自然とそんな感想が口をついてでてきてしまう。
と同時に、立てられた線香に心の奥がちくりと痛む。
僕には、幼馴染がいた。
元気で明るくて、基本的におとなしい子供だった僕を引っ張りまわしていた女の子。
けれど中学に入った直後に思い病気を患って、彼女は卒業を待たずに他界してしまった。
一応、僕らは付き合っていたんだ。
それは、他の人から見たらごっこ遊びのようなものだったのかもしれない。
そういう関係になったのは彼女が入院してからで、いわゆるデートなんてしたことはないし、限られた面会時間の中でただただ色々なことを話していただけ。
それでも、彼女は僕にとって今でも一番大事な人で――。
「って、ダメだダメだ」
忘れることはできないし、絶対に忘れるつもりもないけれど、だからっていつまでも引きずってちゃいけないってことはわかっていた。
ありふれた言い回しだけど、そんなこと彼女も望んでないはずだ。
沈みかけた気持ちをむりやりにでも立てなおすように、意識して別のことを考える。
そういえば彼女はケーキが好きだった。
子供なんてたいていはケーキが好きなものだけど、中でも彼女のそれは群を抜いていて、僕の分まで食べてしまったことなんて数え切れないくらいで。
そんなことを思い出して、つい苦笑いを浮かべてしまう。
「でもまあ、こっちの方がまだいいかな」
こういう思い出し方なら、きっと彼女も喜んでくれるだろう。
こっちの勝手な思い込みかもしれないけど、それでもそう素直に思えた。
「じゃあ、せっかくだから……って、そういえば、うち、火をつけるものがないじゃん」
タバコは吸わないからライターなんてない。
マッチも、別に必要ないから常備はしてない。
しかたないので一度ケーキから線香を抜き取り、ガスコンロまで持っていく。
火をつけて、そこへ線香の先端を近づけると――、
「うわああ!?」
それが普通ではないことは、文字通り火を見るより明らかだった。
だって、普通の線香はシュババババ! なんて景気のいい音はしないし、こんな気前よく煙を吐き出したりしない。
今日はクリスマスイブ。
つまり季節は冬だ。
当然窓なんて開けているわけもなく、逃げ場のない煙は部屋に充満して視界はすぐに閉ざされてしまう。
「ま、窓……いや、それよりまず水か……」
予想外の事態にパニックに陥り、まず第一に何をすべきか冷静な判断ができなくなる。
その間にも手の先では線香が激しい音を立てながら煙を生み出し続けていた。
せめてもの救いは、もともとついていたガスコンロからの熱以外を感じないことだけ。
とは言っても、煙を吸ったせいで喉と鼻の奥がずきずきと痛み始め、徐々に意識が遠のいていく。
「こ、これ、本格的にまずい、かも……」
小学生の頃避難訓練で聞いた、火事で最も怖いのは火ではなく煙だという消防士さんの言葉が脳裏に蘇ってきて危機感が最高潮に達した、その時だった。
真っ白な煙の向こうから、僕のものじゃない咳き込む声が聞こえてきて――。
「な、なんで、この煙あたしまで……」
その咳の合間に聞こえてくる、聞き覚えのある、忘れるはずのないその声。
と、そのタイミングを見計らったように、それまで我が物顔で部屋を占拠していた煙が見る見るうちに薄れていく。
幕が取り払われるように、一気に開けていく視界。
そこに浮かび上がる、懐かしいパジャマ姿の女の子。
大切な、僕の――。

638 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/20(木) 05:51:14 ID:WHuEqKwa]

あれが酸欠状態で見た幻だったと言われれば、僕にそれを否定するだけの科学的な根拠は欠片もない。
それでも僕は信じていた。
幽霊となった彼女は、今も僕のすぐそばにいると。
あの線香は、普段決して触れ合えない僕らを結び付けてくれる魔法の道具だったんだと。
去年の今日、あの晩の記憶は決して幻なんかじゃない。
そう、信じているんだ。
ちなみにあの日の翌朝、僕はあのかぼちゃ頭の子を捜しにいこうかとも考えた。
でも、結局そうしなかったのは、なんとなくあの子は捜して見つかる相手じゃないと思ったから。
もし会えるとすれば、それは向こうから――。

「お兄さん、あいかわらず憑かれてるみたいだね」

いきなり、背後から声をかけられる。
場所は人気のない裏路地。
時刻はもう日付が変わろうとしている頃。
でも今年はもう驚かない。

僕の両手には今年もケーキの入った箱がある。
ちょっと違うのは、去年同様ただでくれると言ってくれた店長に無理を言って、ちゃんと“買った”ものだということ。
左手のそれは帰ってから彼女と食べるためのもの。
もう1つは、もちろん今背後にいるあの子にあげるためのものだった。



639 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/20(木) 05:53:01 ID:WHuEqKwa]
以上です。

640 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/20(木) 07:22:21 ID:LJKxqo7+]
うわ、切ないけどいいお話でした。
続きを見てみたいけど、ここで終わるのもまた綺麗な話だと思うなあ。

641 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/20(木) 09:26:59 ID:6TrBRsj6]
>>630
>>634
お二方ともGJ!

642 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/20(木) 12:37:18 ID:sJtHJVTZ]
見えたり声が聞けたりしたのはクリスマスの晩だけだったのか
そう考えるとなんか余計に切ないねぇ

643 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/22(土) 17:58:39 ID:hL0YtIjD]
面白い流れ。

644 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:15:56 ID:G5izzbK1]
多分ジャンルはここでいいだろう、と思いつつ季節物を投下。
ギリギリアウツ、いや、セーフセーフ。

645 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:16:26 ID:G5izzbK1]
おや、そこの君。このクリスマスに何しけた顔をしているんだい。
え、クリスマスなんて下らないって?
はっはっはっ、確かにその気持ちは分からないでもないが、もしかすると奇跡が転がってるかもしれない。
え? そんなこと信じられないって?
いやいや、そうでもないって。
少なくとも、俺には舞い降りたんだ。君にだってもしかしたら舞い降りるかも知れないぜ?
え、どんな話かって? 長くなるけど良いのかい?
そうかい、それじゃあ少しばかり俺の昔話に付き合ってもらうとしようか。

そう、あれは数年前のクリスマスだったか。俺も君と同じように、クリスマスなんて下らないと思ってころだ。
……クリスマスなんて行事、俺には全くもって無関係な話だぜファック!
そんなやさぐれた思いを胸に抱きながら、気分を落ち着けるために外の空気を吸おうとベランダに出たのさ。
マンションの高層階だけあって、中々の眺望だ。深夜で音も全くといっていいレベルで聞こえず、まるで別の街のさえ感じられた。
立ち並ぶビルに点々とつく灯り。
冬の澄んだ夜空に浮かぶ星々。
そして、空を翔けるトナカイとソリとサンタさん。

 ち ょ っ と 待 て

なんか今変なものが混じってたぞ、おい。
一度目を瞑り、もう一度目を凝らして見ようとして。
ちょうど俺の部屋の前まで来ていたソリの上のサンタさんと、バッチリ眼が合った。
「……ふえ?」
「あ、どうも……」
思わず会釈を返す俺。どうやら、人間気が動転していると奇矯な行動をとるものらしい。
「……ふええええええええ!?」
可愛らしいソプラノボイスで叫びながら、サンタはソリから落ちんばかりの驚き様を見せる。
というか、実際落ちた。
「おわぁっ!?」
咄嗟に彼女の腕を掴んで、そのまま引き上げる俺。落ちたのがこっち側で良かった……。
「ふ、ふえええええ」
件のサンタさんは、やっぱり妙な声を上げ続けていた。
……ちなみに、結構かわいい女の子だった。

646 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:16:57 ID:G5izzbK1]
「うぅ、ご迷惑をおかけしたようですいません」
数分後、俺の部屋の中で女の子がシュンとなりながら頭を下げていた。
ちなみに、トナカイは外で待機している。……空に浮きながら。
騒ぎにならないかちょっと心配。
「で、ですね。実は私サンタなんですが……」
「あぁ、うん、そりゃ見れば分かる」
どっからどう見てもサンタスタイル以外の何者でもないし。
「しかし、昨今のサンタさんには若い女の子もいるものなんだ」
「あ、はい。最近、人材確保が厳しくなったのでサンタ免許の年齢制限を禁止したとかで」
何かすごく世知辛い事を聞いた気がする。
景気は回復し始めたと入っても、どこの業界もまだまだ厳しいということなんだろうか。
「そういうわけで、私は今年からの新米サンタなんです」
最後は少し照れたような、恥ずかしそうな笑顔でそう言った。……うん、やっぱりこの子かわいいかも。
「つまり、今日が初仕事というわけか」
「はい!」
見てるこっちも幸せになるような笑顔で答えるサンタ娘さん。
「で、俺に見つかるっていう大ポカをやらかしたわけか」
「……はい」
だが俺のツッコミにすぐにショボンと肩を落とす。実にからかいがいのある娘さんだ。
「で、でもでもですね! 想定外だったので仕方ないんです!」
サンタ娘さんは弁解するようにあわてて言葉を続けた。
「?」
「え、えーとですね、クリスマスには特別な時間がありましてですね……」
俺が理解できないで小首を傾げていると、サンタ娘さんは説明を続けた。
サンタ娘さん曰く、クリスマスの夜には一定時間だけザ・ワールドよろしく時が止まるそうで、サンタの皆さんはその時間にプレゼントを配って回るのだとか。
ところが、極々稀に(それこそ一億人に一人とかそういうレベルで)それに巻き込まれない人がいるらしく、それが俺だったというわけだ。
なるほど、驚くのも無理はないといえば無理はないかもしれないとは納得できる。
「ちなみに、その止まってる時間てどれくらいなんだ?」
「えーと、時計動かないから分かりませんけど、大体三、四時間くらいですね」
「そんだけしかないのに、こんなところでダベってていいのか?」
俺が素朴な疑問を口にすると。
「……………………」
サンタ娘さんは、たっぷり三秒くらいは固まった後。
「そ、そうでした! まだまだプレゼント配り終えていませんでした! 急がなきゃ、です!!」
どうやら、忘れていたらしい。
…………不安だ。超不安だ。
「そ、それでは私はこれで。大変お世話になりました!」
「あー……待った待った」
頭を下げて慌てて部屋を出て行こうとするサンタ娘さんを呼び止める。
「ふえ……?」
「俺も連れてってもらうわけにもいかないかな。ほら、男手があったほうが色々楽かもしれないし」
俺の言葉に、サンタ娘さんは驚いた顔を見せた。
「だ、ダメです! 散々迷惑をかけたのにこれ以上お手数をおかけするわけには!」
慌てて否定するサンタ娘さん。しかし、こちらとしてもその反応は想定内である。
「んー、じゃあ、この不始末の埋め合わせって事で」
俺が別の方向から攻めてみると、サンタ娘さんは少し考えこみ……そして、俺の眼を見ていった。
「一つ、約束してくれますか?」
「守れることなら」
「今日の事は、誰にも話さないでください。それが条件です」
そう言うと彼女は俺の目の前に拳を突き出し、そして小指を立てた。
「約束の指切り、です」
その意図が掴めず小首を傾げていると、彼女が助け舟を出すように俺に声をかけてくる。
「わ、わかった」
俺が掌を出すと、サンタ娘さんは俺の小指に自分の小指を絡ませる。
「ゆーびきーりげんまーん、うーそついたーらはりせんぼーんのーます」
ゆーびきった、と歌い終えた彼女の指が離れていく事に照れくささと……何故か一抹の名残惜しさを感じた。

647 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:18:05 ID:G5izzbK1]
「最初の家に到着です!」
「到着はいいけど、どうやって入るんだよ……」
最近の家に煙突など付いてはいないし、もちろんこんな時間に鍵が開いている筈もない。
「ふふふ、サンタが煙突から入るなんてのは時代遅れの発想ですよ」
サンタ娘はここぞとばかりに得意げに胸を張る。……結構発育のいい娘さんだった。
俺のそんな視線には気づかず、彼女は堂々と家の玄関に向かうとおもむろにノブに手をかけた。
「おいおい、何やって……」
俺がツッコミを入れようとした瞬間。
カチャリ、という音と共に玄関が開いた。
「うっふっふー、何を言おうとしましたかー?」
うわ、すっげー得意気な顔。
「…………いや、転ぶなよと言おうとしたんだ」
俺が悔し紛れにそういうと、サンタ娘さんは俺の方を見て得意満面の笑みを浮かべながら家の中に入っていく。
「そうですかー……ふぇっ!?」
言って三秒もしないうちに転んだ。しかも顔から。
期待を裏切らない娘さんというかなんというか……。
「……わ、わざとですよ?」
泣きそうな顔で言っても逆効果だというのは、教えてあげた方がいいのだろうか。

その後にも色々あった。
ある家では
「『マギーが欲しいです』。……なかなかに危険な子供だな。」
「……?」
「気にするな、こっちの話だ」

またある家では
「『お金が欲しいです』だと……? ったく、最近のガキは……ッ」
「んー、それじゃ私の小銭入れから十円を出しておきます」
「……それはわざとか?」
「?」

またある家では
「『さんたさん、おしごとがんばってください』だってよ」
「……このお手紙、大切にしますね

648 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:18:36 ID:G5izzbK1]
「あぁ、そうだな。それがいい」

そんなこんながあったが、プレゼントを配り終えた頃にはすっかり時間も経っていた(時間が止まってるのにこの言い方も変だが)。
そして今、俺は近くの山にある公園にいた。一仕事終えた後の一服、というやつだ。
「大変に助かりました、ありがとうございます。何かお礼をさせてもらえませんか」
ペコリ、と頭を大きく下げて彼女が俺に礼を言う。
「あー、半分は俺のせいだから礼を言われるほどの事じゃないって」
その真摯な態度が妙に照れくさく、思わず指で頬をかく。
「それじゃあ私の気が済みませんから駄目です。
 それに、私はサンタですから良い子にはプレゼントをあげなくちゃ、ですよ」
そう言って、笑みを浮かべるサンタ娘さんは、出会ったときに思ったとおりに凄く可愛くて。
だからだろうか。俺が思わず口にしてしまったのは。
「じゃあ、俺はサンタさんが欲しい」
「ふえ……?」
俺の言葉に、サンタ娘さんが固まった。
いったい何を口にしてるんだ俺の大馬鹿野郎、相手が困るに決まってるだろうが!
慌てて「あっはっは、驚いた?」などと冗談にしようとしたところで。
「……分かりました、約束ですから」
サンタ娘さんが、静かにそう言った。
「え、あ、その……」
その態度に、却って俺のほうが慌ててしまう。
「それとも、私って魅力がないですか……?」
不安げな眼で、サンタ娘さん見上げてくる。
……あぁ、畜生。そんな眼をされたら否定するわけにはいかないじゃないか!
「サンタさんは魅力的ですよ、それはもう凄く」
「えへへ……嬉しいです。……あの、優しくしてくださいね」
俺の脳裏に泥沼、という言葉が走ったのは偶然ではあるまい。



649 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:20:14 ID:G5izzbK1]
「うぅ……やっぱり恥ずかしいです……ん……」
後ろから抱きしめながらサンタ娘さんの豊かな双丘に掌を押し付けると、彼女は鼻にかかったような甘い吐息を漏らした。
そして、ゆっくりと彼女のソレを揉み始める。
「ん……ふぁ……んぅ……」
「その……どんな感じ?」
「え、その……ん……なん……だか、変な。感じ……ん、です」
あー、えーと、もしかして、その、この娘さんってば……
「自分で慰めたこと、無かったりしない?」
「ふぁ……慰める? ……んん」
ビンゴ。これは余程気を使ってあげたほうがいいかもしれない。
力を入れすぎないように、だが時々乳首を弄ったり、あるいは少し強めに揉んであげたりと変化をつけながらその行為を続けていると、彼女の声の質が徐々に変わってきた。
「ん……んぁ……ふぁ……ん、なんか、ピリピリって……感覚が……ん……」
「あんまり怖がりすぎる事は無いと思うよ」
なんだかおびえた様なサンタ娘さんを落ち着かせるように、俺は声をかけた。
「ん、本当、ふぁ……れすか?」
「……多分」
いや、俺は男だから女の子の感覚なんて分からないわけで。
取りあえずは新たな追求を封じるように、少しずつ強く、激しくサンタ娘さんの双丘を揉みしだいていく。
力を入れれば弾力とともにその指は押し込まれ、力を抜けば確かな反発を返す彼女の持ち物の感触がまるで麻薬のように俺の脳髄を痺れさせていく。
「ん……うぅ……なんで、そんなに……ぁん、胸ばっかり……」
ごめんなさい、オトコノコはみんなおっぱいが好きなんです、とか脳の奥で訳の分からない言い訳をしつつ俺がその行為を続けていると彼女の声の感覚が徐々に短くなってきた。
「うぁ……なん、か……ひん……なにか、はぁ……きちゃ……きちゃいます……ふぁ……ひっ」
サンタ娘さんは何か怯えたような声をあげたその直後。
「──────ッッッッ!」
嬌声と共にサンタ娘さんの体から力が抜けた。どうやら軽くイったらしい。
「ふえ……なんですか、今のって……」
力の抜けた理由が分からないらしく、彼女は不思議そうな顔をする。
「……それは多分、『イった』んだと思う」
「あの感覚、イクっていうんですか?」
サンタ娘さんは、そう言ってはにかんだような笑みを浮かべる。
……あ、やばい。その笑顔は、ヤバい。
俺の理性が、凄く、ヤバい。
だっていうのに。
「えへへ、なんだか、不思議な感覚です。怖いような、気持ちいいような……」
サンタ娘さんはその笑顔のまま、そんな事をのたまってくれやがりました。
おかげで、それまでギリギリのところで踏みとどまっていた俺の理性が即時崩壊する。
俺はそのまま彼女の腰を抱きかかえると、近くの木によりかからせるようにして彼女を半立ちの状態にさせる。
そして、屹立していたモノを彼女の中に突きこんだ。
「────ッ!」
小さく叫んだ彼女の指に、木の幹を掻き毟るがごとく力が込められる。
「優しくできなくてごめん……でも、キミの、その、可愛さは、ズルい……」
腰を突きながら、言い訳するように、俺は彼女に語りかける
「ひゃ……んん……ふぁ……ひぁ……スティナです……」
「……え?」
彼女のあえぎ声の中に混ぜた言葉を思わず聞き返した。
「……ひぅ……わた、しの……ん、なまえ、です。
 クリス……んぅ、ティナ、です」
「クリスティナ……ん、ごめ……ん……もう、限界、だ」
「え、それ、んぁ……どういう、ぁん、こと……です、くぁ、ん、また、来る。『イく』、のが、来る」
それに答える余裕も暇も無く。
「──────ッッ!」
俺は彼女の中に精を注ぎこんだ。

650 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:20:36 ID:G5izzbK1]
「ごめん、本ッ当にごめんッ!」
数分後、土下座せんばかりの勢いで……というか、土下座して俺は彼女に謝っていた。
もちろん、それはあまりの気持ち良さに思わず彼女の中に出してしまった事についてだ。
「過ぎちゃった事は仕方ありません。
 ……でも、責任は取ってくださいね」
「勿論! 俺の命に代えて!」
0コンマ1秒も悩まず俺は即答する。全ての責任は俺にあるんだから当たり前だ。
「とりあえず、今日のところは帰ります。……もう、時間ですし」
クリスティナはそう言うと、近くに隠していたトナカイを呼び寄せソリに乗った。
「近い内にまた来ます。それまでこれ、預けておきますね」
彼女は帽子を俺に手渡すと、トナカイを駆り空へと翔けていく。

──後日知ったことだが、この日、空を翔るサンタのソリを多数の人が目撃したらしい。おかげで、サンタの実在を信じる人が増えたとか何とか。


さて、俺の話はこんなところだ。
本当はこの後にもちょと紆余曲折あったりしたんだけど、悪いが、カミさんが呼んでるみたいなんでね。
「……あら、あなた。何を話してたんですか?」
あぁ、昔の話をしてただけだよ、クリス。
「あら、そうですか。ふふ、うちの人の話に付き合ってくださってありがとうございますね」
それじゃ、縁があったらまた会おうか。
君に、クリスマスの奇跡が舞い降りることを祈ってるよ。

651 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 07:25:10 ID:G5izzbK1]
以上。
間に合ってよかったよかったw

652 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 08:50:15 ID:BPqzUIKp]
話しちゃいけない約束だったんじゃないか
という突っ込み

653 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 11:11:57 ID:Usm/SZCF]
ケコーン後だからいいんじゃないか?


あるいは、クリスと相談して、「あえて話した」とか。
その咎で、クリスは「サンタ免許剥奪のうえ人間界への放逐」という処罰を受けて、このクソ羨ましい野郎のところへ嫁いで来たと。

654 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/24(月) 11:54:02 ID:NWt3fUf/]
止まった時の中で動くには、時が止まっている事を認識しなければならない
ココのスレを見た奴はクリスマスに時が止まる事を知ったわけだからもしかしたら……

655 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/25(火) 00:39:50 ID:nfI/BP6N]
スタンドに目覚めたか・・・

656 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/25(火) 05:51:18 ID:YOe2Qogr]
>>653
洋の東西を問わず神に対する最大の罰は
人間にすることだからなぁ
で、大抵罰の原因になったやつと一緒になるの

657 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/25(火) 06:41:17 ID:pnUfaQQX]
まにあわんかった・・・

658 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/25(火) 10:37:41 ID:sd5Iilrw]
GJ!



659 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2007/12/26(水) 14:59:50 ID:IU1fvYFZ]
緊急保守age

660 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/26(水) 19:53:10 ID:LPfkBI0u]
緊急保守age


661 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/26(水) 23:00:39 ID:IU1fvYFZ]
緊急保守age

662 名前: ◆w.wD0HZX4M mailto:sage [2007/12/27(木) 00:49:45 ID:8MgV+SgW]
緊急保守

663 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/27(木) 01:59:10 ID:rUgjsKzT]
ノーラッドを出し抜いた偉業を讃える。

ところで『ほかほかの温泉なスライム娘とトロトロアツアツな癒し系メイクラブ』はこっちか?あっちか?

664 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/27(木) 02:03:43 ID:a2EGy0AF]
>>663
そうとう懐の深いスレだからここでいいんではないかと。
つかサンタ追跡作戦ネタは分かり辛いぞw

665 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/27(木) 10:16:12 ID:/uoSRDvg]
クリに間に合わなかったけど、書いて投下するよ。
板が緊急事態なんで、捕手しておく。

666 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/28(金) 09:01:37 ID:kN2gA502]
師走保守。

667 名前:名無しさん@ピンキー [2007/12/29(土) 09:06:02 ID:AWBE/asX]
po

668 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/29(土) 17:56:27 ID:SPeUoPON]
今更ながら、◆firmvjv80A氏のSSに出てきたカボチャ頭って、いつぞやのリィナじゃ……?



669 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 02:16:16 ID:Pg9y+bdv]
「幽霊の恋捜し」の作者さん、続きマダー?チンチン(aary

670 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/30(日) 03:01:58 ID:NLcmmxo+]
板の危機もとりあえず落ち着いたみたいですので、死神の話の続きを投下します。

671 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/30(日) 03:02:56 ID:NLcmmxo+]
「そろそろ、お腹がすきません?」
旅の連れにそんなことを言われた時、普通なら『じゃあそろそろ飯にするか』で済むんだろう。
が、その相手が死神だった場合、話は多少変わってくる。
なにせ、やつの飯というのは他ならぬ俺の魂だからだ。
「それはつまり、俺に死ねと」
「まあ、端的に言えばそうなりますね」
「お前、いくら死神だからって、そんな軽々しく切り出す話じゃないだろ」
「あら、わたしだって、普通の人間相手ならもう少し考えますよ。
 ですけどあなたの場合は、ねぇ?」
「ねぇ? じゃねえよ。
 そんなん同意してたまるか」
いくら不老不死だからって、死ぬのは気分のいいもんじゃないんだぞ。
なんか、矛盾してるけどさ。
「まあ、いいじゃないですか。
 別に減るものでもないんですから――と、ふむ」
と、そんなことを話しながら歩いていると、突然向こうが足を止める。
それに気づいて俺が振り向くと、そいつは何か考え込むように俯いていた。
「なんだよ、急に」
「いえ、ふと思ったんですが、本当は減っていたらどうしましょう」
「……減るって、俺の命がか? いや、でも死神に食われても平気だってのは前回証明されたんだろ?」
向こうが止まったままなので、俺も自然と足を止めて体ごと振り返った。
「それは、そうなんですけど……。
 あなたの不老不死って、不老は確かにそうなんでしょうけど、不死の方はどうなのかと気になってはいたんですよ」
「いや、だからそれは前回……」
目の前のこいつ曰く、完全に死んでいた状態から蘇ったらしい俺。
当然その間のことは俺自身知覚はできていないんだが、逆にこいつはそれを一部始終見届けたんだから疑いようがないはずだろう。
「例えばですけど、あなたはただ単に命を大量に持った状態で生まれてきた、という可能性は考えられませんか? だから1個がなくなっても、すぐに次が、という感じで蘇るとか」
「そんな、テレビゲームの残機制じゃあるまいし」
「まさにそれだと、言っているんですけど」
いや、ちょっと待て。
それは、とてもよくない考えだ。
もしそれが本当だったら、いつかは俺の命も底をつくということになってしまう。
それは、さすがに、まずいだろ。
まるで背中に氷柱を差し込まれたみたいに全身を寒気が駆け抜けていく。
だというのに――、
「まあ、考えていても答えはわかりませんよね」
そいつはあっさりそう締めくくると、俺とは対象的に吹っ切れた笑顔は見せてくれた。
「さあ、今回はどうやって死にたいですか? キスで魂を吸い出す方法だと、いつまでたっても借りを返せないですし、やっぱり一度くらいは――」
晴れやかな笑みを浮かべ、右手を着物の袖に潜り込ませる死神。
次の瞬間引き抜かれたその右手には――。
「こういうのも、お約束ですよね」
柄の長さだけで2メートルはくだらないだろう大鎌が握られていた。
「ちょ、おま……っ!?」
どう考えても袖に入るサイズじゃない。
「――って、それよりも! 今、俺の命も有限かもしれないって話をしてたのに、そうそう簡単にやれるはずが――」
もしかしたら、これが最後の命かもしれないんだぞ。
「まあまあ、本当にこれが最後だったとしても、それがわかった時には後悔する暇なんてありませんよ」
その言葉に対し、決断に要した時間は一瞬だった。
「そん時にはもう死んでるからな!」
俺はそう叫んで、道のわきに広がる林の中へと身を躍らせる。
そして、そのまま一気に逃走を開始した。
「あ、待ってくださいよ」
背後からの声。
だが、待てと言われて待つ獲物はいないのだった。

672 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/30(日) 03:07:30 ID:NLcmmxo+]
文字通り林立する木々の隙間を縫うように疾走する。
すぐに全身の筋肉が悲鳴を上げ始めるが、それでも速度を緩めるわけにはいかなかった。
「ハッ……ハッ……ハッ……くそっ」
なぜなら背後から聞こえる死神の足音が、一向に遠のく気配がないからだ。
足音のテンポ自体は、俺のものとは比べ物にならないほどのんびりしたもの。
にもかかわらず、全然引き離せない。
そのことに、逃亡開始から数分足らずで俺は自らの失策に気づかされていた。
「ほらほら、避けないと当たってしまいますよ」
その声にちらりと背後を確認する。
そこには、大鎌を大きく振りかぶった死神の姿が――。
「あぶねぇッ!?」
とっさにぎりぎりまで身を低くする。
直後、それまで胸のあった高さを凶悪な刃が薙いでいった。
周囲には文字通り林立する木々。
「お前、それは卑怯だろ!?」
それを完全に無視して振り回される大鎌に、俺は思わず非難の叫びを放ってしまう。
「そうは言っても、林に入ったのはあなたじゃないですか」
「ぐっ……」
そう言われると返す言葉がない。
障害物が多ければ長物は扱いにくいだろうと思ったんだが、完全に裏目にでたというのが現状だった。
なにせ、あいつも大鎌も、平気な顔で木を擦り抜けるのだ。
結果、周囲の木は俺にだけ障害物として立ちはだかる存在になってしまっていた。
「今度は上からいきますよ」
ちょうど木の隙間を抜けようとした瞬間に、そんな予告が聞こえてくる。
「くっ……」
見れば、あいつは本当に高々と大鎌を振りかぶっていやがった。
瞬間的に、頭のてっぺんから股間までを串刺しにされた自分の姿が脳裏を過ぎる。
「じょ、冗談じゃねえぞ!」
左右は木で塞がれている。
背後からは死神。
上からは大鎌。
残されている道は――前だけだった。
とはいえ、今でも全力で走っている状況で、このままでは速度を上げることはできない。
だから俺は、瞬間的な判断で飛び込むように全身を投げ出していた。
飛び込み前転の要領で、空中で身を縮める。
そのすぐ後ろを上から下に通過していく大鎌の刃。
ギロチンを連想されるその刃が、地面に鈍い音と共に突き立ったのが見えた。
何とか避けられたという安堵。
その一方で、その光景にどこか違和感を覚えた直後――、
「当たり、ですね」
その大鎌の持ち主は、俺の考えを否定するようにそう告げた。
「あがっ!?」
瞬間、胸の中心に激痛が走った。
それはまるで、心臓に直接杭を打ち込まれたような想像を絶する痛み。
その痛みの中、俺はさっき抱いた違和感の正体に気がついていた。
今まで木を素通りしていた刃が、地面には突き刺さるというのはおかしくないだろうか。
もしあれが地面に刺さったわけじゃないとしたら――。
「俺の影、か……」
その一言が、今回の俺の遺言だった。

673 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/30(日) 03:08:22 ID:NLcmmxo+]
意識を取り戻して最初にしたことは、膝枕の有無だった。
なにせ、死ぬたびに膝枕されていたら、それこそエンドレスだ。
「ですから、わたしも鬼ではないんですよ」
そんな俺の様子に呆れたように死神は語りかける。
「いや、お前十分鬼だって」
とりあえず地面に直接寝かされていたことに安堵して、続いて今回も死なずにすんだ事にもほっとする。
前回もまあそうだったけど、マジで今回は死ぬかと思った。
だというのに――、
「ああ、あれは冗談ですよ」
こいつは何食わぬ顔で、そう言い放ちやがったのだ。
「――は?」
「だから、命の残量が決まっているという話です」
「い、いや、ちょっと待て。
 だってお前が言い出したことだろ!?」
どこがどう展開してあの説が否定されたのか、俺には見当もつかなかった。
理解が追いつかず、唖然とする俺。
「実はですね、実際に複数の命を保持することで死を打ち消そうとする試みは過去に行われているんですよ。
 具体的なやり方とか聞きたいですか?」
「い、いや、いい」
なんか、聞くとろくなことにならない気がして反射的に拒絶していた。
「それがいいと思います。
 あまり、気分のいい方法ではありませんし」
なら聞くなよ、という俺の思いは、いつものように口に出さずとも伝わったらしい。
「まあまあ、ともかく、そうやって命を複数持った人間も確かにいたらしいですけど、結局死神に全部まとめて食べられてしまったそうです」
「そ、そうなのか……」
まあ、実際1人でいくつも命を持っているなんて、死神からしてみたらいいカモと言えなくもないのかもしれない。
「ということで、あなたに実際お会いするまではその可能性も考えてはいたんですけど、前回のことでそれは否定されていた、というわけです」
「てことは、さっき思いついた風だったのは演技ってわけか」
「ええ、まあ」
「じゃあ、なんで今更あんなこと言い出したんだよ?」
それは、当然浮かんでくる疑問だった。
おかげで俺がどれだけ冷や汗をかいたか。
今、俺の目つきはかなり剣呑なものになっていると思う。
けれど、こいつはそんなことにはお構いなしで――、
「それは、あなたがあまりにも危機感を持っていない様子でしたから、少し怖がらせてみようかなと」
予想以上に効果覿面でしたねと、楽しそうに笑っていた。

674 名前: ◆firmvjv80A mailto:sage [2007/12/30(日) 03:12:01 ID:NLcmmxo+]
以上です。
一応これで前回の膝枕の分の借りは返せたので
もし次があれば少しは進展するかもしれません。

>>668
一応、中の人は同じなので、そうかもしれませんとだけ。

675 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 03:24:15 ID:x4heB+jF]
GJ!
相変わらずバイオレンスなのにホンワカしてる不思議な話で素敵。

あと、どうでもいいが「単に命を大量に持った状態で生まれてきた」というセリフで某光の巨人を思い出したのは俺だけでいいw

676 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 08:03:27 ID:4BPiJBzm]
GJ〜。
次にもまた期待するしかありませんなぁ。
危機感持ってないからといってわざわざ脅す辺り、底意地の悪さが出ててナイス死神。

677 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 08:04:38 ID:g7RA0GQ2]
いつか死神にも痛い目にあってもらいたいなあ、とか思いつつGJ。

678 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 16:55:44 ID:rkJxUBG+]
>>674
GJ。
酉変えたんですか。以前は◆B7ddJTHdWwだったと思いますが。

>>675
俺の場合ジェノザウラーだったぜw



679 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 21:04:43 ID:iqei0J0L]
>「今度は上からいきますよ」

ですくりむぞん?!

680 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/30(日) 22:35:52 ID:rkJxUBG+]
>>679
ファウスト先生じゃないか?

681 名前:面取桟文吉 mailto:sage [2007/12/31(月) 10:18:34 ID:JEWcYd1+]
流れ読まずにカキコ

遅刻した(ry
会社から帰ってくると、スク水の女の子とはだしのサンタクロースと、トラ(尾頭付き)のコートを着た女が、ドアの前でたむろって居た。
危険が危ないことを察知した俺は木造モルタルのアパートの階段を、ゆっくりと戻る。尻の割れ目にジャストフィット。
ホッケーマスクの女の子と、ソフト帽で顔の融けてる女の子。逃げた、捕まった、泣いた。

とりあえず、みんなして部屋の中へ入った。

スク水の女の子は「水子」だと名乗った。クリスマスイブの夜だけ、男を独り占めすることで、これ以上自分の兄弟姉妹を増やさない
ようにするのだ、と。

「もう30日」

泣きながら、やつは帰った。
肉襦袢を脱いで、中の人が女の子であることが判明したサンタが固まっていた。
トラのコートを着た女は、鬼だと名乗り、
「おまえが怠けていないか見にきたのさ」

<平成19年分 給与所得の源泉徴収票>

をみせてやった。

「おまえが来年の話をしたら笑ってやるのさ」
いつまで居るつもり?と聞いたら

「2月2日まで」

鬼は言ってから『しまった』という顔をして泣き出した。

以上。

682 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 11:12:31 ID:v39yulE9]
ワロタw
こういうクスリとするのは好きだな

683 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 11:50:01 ID:CrhxhTyR]
本日、誰か投下予定ありますか?
あれば後日に投下をずらせますし、少なくとも半日は間をあけるようにします。

684 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/12/31(月) 12:45:49 ID:e0cDS0Go]
むしろ半日ずらすと新春○○とかの作品投下や、大量明けオメレスで鯖落ちとかなりそうな気がするけどな

685 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/02(水) 02:37:38 ID:nDU+BArK]
よしこい!

686 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/07(月) 13:55:17 ID:Yom28YV0]
保守しておく

687 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 08:03:14 ID:dCdv4Cc3]
ほしゅる

688 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/11(金) 10:12:06 ID:B+6TQKDO]
ほしゅる丸とな?



689 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/14(月) 00:07:50 ID:OTbO9B4m]
保守。

690 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/18(金) 14:44:51 ID:cUPpaAtV]
保守

691 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2008/01/20(日) 22:07:53 ID:D6sizsat]
保守age

692 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 23:19:43 ID:DPhpIzXl]
半日どころか半月以上あいている件。

693 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/20(日) 23:29:49 ID:KlhknwlB]
すっかりひなびてしまいましたねぇ。

694 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/22(火) 23:40:20 ID:M6rGta5Y]
やべぇ、俺も保管庫見れねぇ
化かされるのか・・・・

695 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/23(水) 00:13:30 ID:CY2FQ6xc]
>>694
俺は読めた。


けど、やっぱり味気なく思えてしまうなぁ、今の補完形式は。
黒の背景に赤い字、っていうのが雰囲気あって気に入ってたんだけど・・・

収蔵の手伝い(作品を個別ページにまとめる作業)しようか?

696 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 00:47:13 ID:d1eovcMH]
>>695
保管庫の管理人さんじゃあないが、頼む。
当時のスレの空気を感じられるのはいいが、作品によっては分割されてバラバラに投稿されてるものもあるし。

697 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/24(木) 01:07:30 ID:kABWs7yl]
>>694
妖精さんのイタズラで、アドレス直打ちしないと飛べません。

698 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 01:00:14 ID:pZImht0y]
>>697
何と言う悪戯好きな妖精。
なるべくはやく見つけ出してお仕置きせねば。



699 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 01:23:51 ID:LQnjH/pE]
>>698
気をつけないとギガドリルブレイク食らうぞwwww

700 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/25(金) 07:56:02 ID:uyRDdn37]
そういえば、P2Pの妖精さんのパパが逮捕されたねぇ。

701 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/26(土) 20:16:33 ID:cgbBr9DJ]
アニメキャラの姿をした妖精さんが現れて、ハードディスクのデータを削除したあと、
個人情報を持ち帰るという

702 名前:面取桟文吉 mailto:sage [2008/01/28(月) 06:37:20 ID:vP/uA8cj]
でもあんたぁ、うちのパソコンは林檎ですから!残念!

よってマカーなら持ち帰る所か帰れないで・・・・

703 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/30(水) 09:21:17 ID:UIIGILsi]
すげーな、ギター侍なんて、何年前のネタだよ

704 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/30(水) 18:27:34 ID:MDmqTJqZ]
まぁ既に“幽霊”というところですかな?

705 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/30(水) 20:29:30 ID:12QAA2Lg]
あの、ここと『人間以外の…』ってスレはどういう住み分けになってるんでしょうか

706 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/30(水) 21:59:11 ID:MDmqTJqZ]
>>705
幽霊→ロリッ娘が多し。
人外→年上属性多し。

あくまでも傾向だが。

707 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/30(水) 22:00:46 ID:jEYMF8pp]
なるほど、「かーいい」がポイントだったのか。

708 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2008/01/30(水) 23:49:18 ID:8BI+1bEZ]
このスレは、元々がオカルト板から派生したスレだそうで。
だから、

このスレ→オカルト系が多い
人外→ファンタジー系が多い

というような傾向もあるように思う。

まぁ、どっちに投下しても問題ないと思うよ?










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