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セーラー服と機関銃でエロパロ



1 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/10/20(金) 21:29:25 ID:Tr0ZqzHD]
長澤まさみ主演の金曜ドラマ「セーラー服と機関銃」のエロパロ


100 名前:隠し彫り・12 mailto:sage [2006/12/14(木) 07:56:28 ID:I3g+ftp/]
すぐ側にある唇に触れると、ぎこちなく押し返してくる。
それをそっと挟む。すると同様に挟み返す。
佐久間は徐々に食むように、貪るように唇を吸った。
泉の唇は甘く柔らかく、佐久間の血をたぎらせる。
「…ぁ…ふ!」
舌を深く差し入れ、泉の舌に絡めた。
二人の熱い唾液がぬるぬると混ざりあう。
「…んっ、ん、…ぅう」
初めて味わう粘膜のダイレクトな感触に、泉の意識は霞み、立っていられなくなる。

泉の体の力が抜けたので、佐久間は唇を離して抱き直す。
「大丈夫ですか」
「……分かり…ません…」
「横になりましょう」
佐久間は泉の体を支え、ベッドに寝かせた。

近眼のせいなのか快感のせいなのか、泉は焦点の合わない目で見上げる。
その表情は艶を含んで、佐久間の背筋をぞくぞくと騒がせた。
途端、陽物が鉄のごとく硬さと熱さを増す。
あからさまに欲情する自分に佐久間は奥歯を噛んだ。

「どう…したんですか……?」
泉が囁くような声で尋ね、佐久間は我に返る。
「…いえ、何でも」
そう答えて、泉の隣に横たわった。

101 名前:隠し彫り・13 mailto:sage [2006/12/14(木) 07:58:07 ID:I3g+ftp/]
佐久間は目を閉じて待っている泉の頬を撫で、再び唇を重ねた。
「ん……」
泉は要領を得たのか、すぐに応えてくる。
抵抗なく佐久間の舌を受け入れ、自分の舌を絡めた。
佐久間の手は泉の頬から首筋を伝い、鎖骨をなぞって胸に触れる。
「…ん、ふ…っ…!」
泉がぴくんと震えた。

佐久間の手の中に、ふわりと柔らかくたわむ重みが収まる。
手に吸い付いてくるような、滑らかで弾力のある丸み。
佐久間は唇を離し小さく息を吐いた。
手の下で固くなった乳首を指先で優しく転がす。
「ぁ・んんっ!」
桃色の乳首がくにくにと向きを変えると、泉は頭を反らし声を上げた。

その細い首筋に唇を当て、佐久間は胸を押し揉む。
白い乳房が大きな手の中で形を変える。
「あ…ぁ、…さ…くまさ……」
泉は切なげに喘いで、佐久間の手に自分の手を重ねた。
どうしていいか分からないといった風に両脚がこすり合わされる。

佐久間は頭を下げ、もう一方の乳首を口に含んだ。
「ふああぁ……!」
泉は仰け反って甘く叫ぶ。
熱く濡れた舌が尖った乳首を舐った。
「…あっ…、あぁ……」
胸への刺激が全身に回って、泉の体が火照り、汗ばむ。
「さくま…さん……」
体を小さくよじりながら胸の上の頭を撫でた。

102 名前:隠し彫り・14 mailto:sage [2006/12/14(木) 07:59:32 ID:I3g+ftp/]
やがて佐久間の手がゆっくりと泉の下腹部へのび、脚の隙間に指をしのばせる。
泉が目を見開いた。
「きゃあ!…な、何するんですか、そんなとこ…!」
佐久間の肩に手を当てて押し退けようとする。

猛烈な抗議に佐久間が怯む。
「す、すみません!…ですが、こちらのご準備が出来ないことには…」
「ことには?」
「あっ…あの……、お、男の…、も……、も、物が…っ、入りませんっ!」
「えええぇ?!」
硬直して目を丸くする泉、泉を見て愕然とする佐久間。
「…組長…、さっき、大体ご存知だと……」
「あ、わっ、忘れてただけです!…う、うっかりしました、ごめんなさい」

佐久間はやれやれという顔で微笑む。
「いや、いいんですよ。もしも、嫌だったり痛かったりしたら、おっしゃって下さい。
 ……では、ちょっと、失礼します」
「は、はい…」

泉は目を閉じて、胸の上で手を組んだ。
佐久間の手が太腿をそっと広げ、薄い茂みの奥に指を入れる。
「ぁ」
腰がぴくっと動く。
そこがしっとり湿っているのは、汗をかいたからだけではなかった。
これまでの愛撫によって、襞の外にまで蜜液が溢れている。
佐久間は濡れた襞をなぞって蜜を塗り広げた。
「あ…っ、は・ぁ…っ…」
泉が腰を小さく上げる。

(続く)

103 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/14(木) 23:49:25 ID:enlv9Qol]
良かったな、鍵掛けてて
もしかしたら酔っ払いが可哀想な目に合ってたかもな
ドア開けたら精悍な顔つきの男が
半裸で包丁構えて待ってる図が何ともガクブル

こんな感想だが続き楽しみにしてます

104 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/15(金) 00:48:44 ID:xR/W3d3z]
続きキタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)人(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━ !!!!!!!
( ゚∀゚)o彡゜おっぱい!おっぱい!

脱いだものをちゃんと畳むとことかしそうで笑ったw
最後まで楽しみにしてます
モエス

105 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/16(土) 21:13:07 ID:lxImTIL3]
ありがとうございますありがとうございます
というか、だらだら続けてしまって申し訳ありません

>>103
なんかそれむしろハァハ(ry

106 名前:隠し彫り・15 mailto:sage [2006/12/16(土) 21:14:09 ID:lxImTIL3]
指は肉襞の中心を探ると、ほんの少し潜った。
「……っ!」
泉が胸の上の腕を引き付けたため、乳房がぐにゅ、と潰れた。
温かく濡れた柔肉は、佐久間の指をきつく締め付けてくる。
佐久間はたまらず息を吐いた。
ぬかるむ肉の、さらに奥に指を入れる。

「んっ」
泉が顔をしかめてずり上がったので、佐久間は慌てて指を抜いた。
「すみません、大丈夫ですか」
「大丈夫…です…」
誰がどう見ても辛そうな表情で答える。
初めてその部分に異物が入ったのだから無理もなかった。が、中指一本でこの様子では
とても当初の目的は果たせそうにない。
どうしたものか。
佐久間は眉を寄せて考え込んだ。

「――組長。しばらくご辛抱下さい」
「…え……?」
佐久間は泉の足元に移動すると、泉の膝を立て、大きく広げた。
「佐久間…さん?」
不安げな声。
「…失礼します」
そう言って泉の脚の間に頭を下ろす。

107 名前:隠し彫り・16 mailto:sage [2006/12/16(土) 21:14:50 ID:lxImTIL3]
泉が悲鳴を上げた。
「あ、いやぁっ、そんな…!!」
佐久間の唇が泉の秘唇に触れる。
必死に閉じようとする脚は腕で押さえ込まれた。
真っ赤になった泉は半泣きで抗う。
「…だめぇっ、そんなの、だめですうっ……!」

「こらえて下さい、組長っ!」
佐久間が低く叫んだ。
泉が動きを止める。
「後でお怪我をさせたくないんです。どうかお許し下さい」
絞り出すような声。

「佐久間…さん……」
自分を思っての行為だと分かっていても、恥ずかしいことには代わりない。
しばらくためらったのち、泉はかすかな声で答える。
「…あの、見ないで、絶対……」
「はい」

気配を感じ、泉は固く目を閉じた。
佐久間はまず臍の下に唇を当てる。
「……は…っ…」
泉の内腿がびく、と震えた。
薄く茂った恥丘、茂みの蔭からのぞく肉芽、蜜に濡れた襞と、順に唇が触れる。
「…ぁ、……あっ…」
泉はシーツをまさぐり、握った。

108 名前:隠し彫り・17 mailto:sage [2006/12/16(土) 21:15:26 ID:lxImTIL3]
今度は舌が、肉襞を下から上へとなぞる。
「は、ぁあ…あ!」
幾度か上下を繰り返してから、膨れた肉芽を尖らせた舌先で転がすと、
それは充血してさらに固くなった。
「――ぃ…っ!…ふ・ぁ…あ!」
泉は電気ショックを受けたように震え、形の良い乳房がぷるぷると揺れた。

「さ…くま、さ……」
懇願するような囁き声が聞こえたが、ここで妥協はできない。
後で訪れる痛みを少しでも軽くしてやりたかった。
肉襞の中に舌を差し入れる。
「あぁ…っ!」
舌には骨の硬さがなく、それゆえに得体の知れない快感をもたらす。
体内で蠢くそれは泉の下半身を蕩けさせた。

「ぁ・はぁ…っ、…や…あぁ……」
舌は狭い膣を押し広げ、奥まで侵入する。
蜜液と唾液の絡まる音が小さく響いた。
「あ…ぁあ、さ…くま…さんっ……」
大きく開いた脚はがくがく震え、爪先がきゅっと丸まる。
もはや押さえ込まなくても、泉は脚を閉じようとはしなかった。

濡れそぼった秘裂の中へ、佐久間は再び指を入れる。
「…ん…っ…」
泉の腰が軽く持ち上がり指を迎えた。
ぽってりと充血した膣壁は指を包み込み、指が前後しても泉は痛がらない。
佐久間は中指を根元まで潜らせ、緩やかに回転させる。
「ぁ…ん…!…あ…ぁっ、…ん……」
甘い声が上がり、泉の腰が小さく揺れた。



109 名前:隠し彫り・18 mailto:sage [2006/12/16(土) 21:16:00 ID:lxImTIL3]
蜜がひたひたと漏れ出て、佐久間の手を、泉の尻を濡らす。
「…ぅ…っ!…んん…っ…」
腰がぴくりと動くたび、体内の指が締め付けられる。
佐久間は固く膨れた肉芽に唇を近づけ、優しくそれを包んだ。舌の上で転がしてから
強く吸い上げると、泉は全身に力を入れ、背を反らした。
「――あぁ、はぁ…あ、…さ…くま……さ……!!」

「組長、大丈夫ですか、組長」
佐久間が何度も声をかけ、何度目かにようやく泉が反応する。
「…ん……」
とろんとした目の焦点は合っていなかったが、返事をした。
「はい、大…丈……」
心配顔の佐久間が安堵の表情を浮かべる。

「あ」
目の前の顔に焦点が合った瞬間、泉は引きつった顔で佐久間にしがみついた。
「わあぁ、見ないで、恥ずかしいですっ…!」
佐久間の首元に顔をうずめ、隠す。
微笑んだ佐久間がつぶやいた。
「どんなお顔も、私は好きなんですが」

「え……?」
泉が聞き返す。
「い、いや、何でも……。それより組長、そろそろ、あの……」
目的はまだ果たされていなかった。
泉は体を離し佐久間を見る。
「……はい。では、お願いします、佐久間さん」
「よろしいんですね、本当に」
佐久間の問いに泉はきっぱりと頷く。

110 名前:隠し彫り・19 mailto:sage [2006/12/16(土) 21:16:37 ID:lxImTIL3]
軽く立てた泉の脚の間に入り、佐久間は体を重ねた。
肘を付いて上体を支え、泉を見る。
口を真一文字に結び、目を閉じ、少し緊張を浮かべた顔。

やはり無理をしているのではないだろうか。
佐久間は思わず泉の頬に触れる。
泉は驚いたように目を開けたが、佐久間と目が合うと、小さく頷いた。
佐久間も頷く。

既に極限まで怒張した陽物が、濡れ光る柔肉にあてがわれた。
慎重に入口を確かめると、襞を掻き分けて緩やかに潜る。
「……は……」
入ってきた物は大きく、泉は息を飲む。
ぬめりながらまとわりついてくる膣壁の感触に、佐久間は顔をしかめ、唸った。
腰を突き上げ、狭い通路を押し広げる。

「うぅ…っ!」
くぐもった声が泉の唇から漏れた。
佐久間ははっと我に返り、動きを止める。
「す、すみません」
「平気…です」
「いや、しかし…」
泉の体は強張っていた。初めてなのだから、破瓜の痛みは免れない。
だが己の欲望が泉を傷つけるかと思うと、佐久間はうろたえずにはいられなかった。

111 名前:隠し彫り・20 mailto:sage [2006/12/16(土) 23:22:51 ID:lxImTIL3]
「…手加減、しないで下さい」
泉が静かに言う。
「えっ」
「良くは知りませんけど……、入れ墨って、すごく痛いものなんでしょ?…でも、
 『手加減してくれ』なんて、佐久間さんは絶対言わなかったはずです。苦痛に
 耐えたからこそ、男の勲章なんじゃないですか。だから私も、手加減は無用です」

佐久間は瞬きもせず泉の顔を見た。
――なるほど、彫り師が手加減しては、中途半端な彫り物しか出来るまい。
何故だろう、この人の言うことは時々すっと胸に落ちる。
深く息を吸って佐久間は言った。
「すみません。迷った自分を、どうかご勘弁下さい」

両手で泉の肩を抱き、佐久間は体をたわませる。
陽物が柔肉の中にめり込んでゆく。
「…あ、ぁ…っ!」
泉は悲鳴を上げて佐久間の背を抱いた。
「こらえて下さい、組長!」

佐久間がぐぐ、と背を丸めると、筋肉の上で麒麟が動く。
いきり立った陽物は膣壁の抵抗を押しのけ、奥まで貫いた。
「は…、あぁ――っ…!!」
泉は肩をすくめ頭を反らした。
「組長…っ!」
両手で泉の頭を抱え、佐久間は叫びを吸い取るように、強く唇を吸った。

112 名前:隠し彫り・21 mailto:sage [2006/12/16(土) 23:25:33 ID:lxImTIL3]
二人は重なったまま、荒い息を続けていた。
泉がそっと目を開ける。
「ぁ…」
佐久間と目が合うと、照れて笑った。
目尻に滲む涙を、佐久間が親指で拭う。

「お辛いですか」
泉は左右に首を振る。
「もう…平気です。…それより、佐久間さんこそ…」
「えっ?」
「すごい、しかめっ面……」
佐久間は慌てて笑おうとするが、徒労に終わった。
「すみません。……極楽過ぎて、辛いんです」

不可解な顔をする泉に男の生理を説明できるほど、佐久間は能弁ではない。
柔らかく、狭く、温かい膣の中は、陽物どころか脳髄まで溶けそうな心地がする。
油断すればすぐに昇りつめてしまいそうだった。
奥歯を噛み、喉の奥で唸る。

柔肉の凹凸の間に潜り込みたいという欲求は抗い難く、つい腰が動いた。
ぬかるみに分け入って奥を小突く。
「……ぅっ…」
泉が苦しそうに呻く。
佐久間は急いで腰を引き、手をついて上体を起こした。
鳩尾の辺りに手を当て、泉は浅い息をしている。

(続く)

113 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/17(日) 00:00:12 ID:6E0VrXR0]
激しく悶えすぎて動悸が止まらない…!
律儀な若頭がちょっと本心覗かせるところとか最高すぎる。
いつも美味しいところで続くのでついスレに日参しているw

職人さんGJです!

114 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/17(日) 01:01:38 ID:Wk1fc1La]
じわじわ、よくぞここまでやってきた所で
続くとは思わなんだw
床転がって煩悩鎮めながら続き待ってる

115 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/18(月) 17:09:46 ID:7UWGOf3w]
こんなに気を使いつつ悩みつつも極限状態でいられる佐久間さんがモエス
職人さんありがとう、GJです!!!
よだれ必死で拭きながら続き待ってる

116 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/20(水) 23:14:28 ID:GxUTRMBj]
ありがとうございますありがとうございます
決して焦らしている訳ではないのですが
入っちゃってるし

今日で最後ですのでもう少しおつき合い下さい

117 名前:隠し彫り・22 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:16:12 ID:GxUTRMBj]
組長としての覚悟を決める。そのために苦痛にも耐えると泉は言う。
佐久間は自分が墨を入れた日を思った。

他人に身を任せる不安と緊張。
墨の香りが漂い、冷たい筆が背中に絵を描く。
やがて彫り師の手が触れ、針が、ざくざくざく、と音を立てて皮膚を破る。
目が眩むような痛み。たちまち熱くなる体。滲み出す血の、鉄じみた匂い。
声を出すことも、身動きすることも自らに禁じて、耐える。

表の世界には二度と戻れないだろう。耳に響くのは未練と退路を断つ音だ。
裏の世界で生きてゆく覚悟に、体が震える。

熱を持った背中の上に極彩色の絵が出来ていく。
いつか分からない完成を待ち、幾度も激痛に朦朧とする。
痛み。痛み。痛みに入り混じる、恍惚――。

「組長。…少し、動きます」
佐久間は用心深く脚を曲げ、膝を折って座った。
泉の脚が佐久間の腿に乗って持ち上がる。
白く柔らかい太腿の間、小さな秘唇の中に、赤い肉茎が半分ほど埋もれている。

きめ細かな腿に手を添えると、佐久間はゆっくりと腰を使った。
「……ん、ぁ…あっ…」
腿の内側をぴくんと震わせ、泉が声を上げる。
「ふぁ、…あ…、あ・あぁ…」
高く切ない声音だが、苦しそうではない。
そのまま、膣の入口付近で浅く前後させる。

118 名前:隠し彫り・23 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:17:43 ID:GxUTRMBj]
「…あ、はぁ…っ、ん、ん、…あ…っ」
泉はやるかたなく両手をさまよわせていた。
ほっそりした体の上で、形良く盛り上がった二つの乳房がふるふると揺れる。
淡く染まった先端がつんと立っているのが、薄闇にもはっきりと分かる。
少女とも大人ともつかない危うげな体はことさら扇情的で、佐久間は唾を飲んだ。

浅い挿入を保ったまま、出没を速める。
「あ」
びく、と反射的に閉じようとする脚を押さえて広げ、続けた。
「は…ぁ、あっ」
濡れた秘唇から亀頭が覗くほど腰を引き、膣壁を擦りながら戻し入れる。
溢れた蜜が絡んで淫らな音を立てた。

「…んっ、あ…ぁ、さ…、くま、さ……」
佐久間の腰の動きに繋がって、曲げられた泉の脚が揺らぐ。
細い指が、物言いたげに佐久間の膝頭に触れた。
「…し、痺れま…す…、体、が…」
震えた声が訴える。
同時に、泉の柔肉がきゅっと縮んで、佐久間の陽物を絞めた。

「…大丈夫ですよ」
佐久間は低い声で言うと、しっとりと汗ばんだ泉の腹を撫でた。
「…あ、ぁ・あっ……」
腹をひくつかせて泉が小さく叫ぶ。
膣壁がきつく締まり、前後する肉茎を扱く。
「うぅ…っ」
佐久間の口から唸りが漏れた。



119 名前:隠し彫り・24 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:19:17 ID:GxUTRMBj]
今すぐにでもいってしまいたい衝動に駆られる。
だが、まだ終わる訳にはいかなかった。

手を伸ばして、重みのある乳房を掴み、押し上げる。
「ぁ・はあぁ……!」
泉は体をくねらせ、胸を反らした。
ずっと誘うように揺れていた乳首を、指先でつまみ、転がす。
「…あーっ!…んっ、…ぁあ…!」
力ない手を佐久間の腕に置いて、泉はぴくん、ぴくんと震えた。

柔肉の中は一層熱くなり、蜜液が湧き出てくる。
肉茎が、律動を続け深く潜った。
「く…ぅ!……ふ、ぅう…」
泉は眉をひそめて細い声を上げる。
浅く、深く、を繰り返すと、泉の太腿ががくがくと動いた。
「あ…、ぁ・あっ、…佐久間さんっ…!」
佐久間の腕を掴んだ指が、筋肉に食い込む。

「…そっ…、そこ……、ぁ、ん…っ」
うまく喋れず、泉は唇を震わす。
「お辛いですか」
佐久間が尋ねた。
切なそうに目を閉じた泉は、荒い息をしながら首を横に振る。
佐久間は白い乳房を押し揉みながら、律動を速め膣壁を擦った。
「あっ、ぁはあっ、あーっ……」
泉が腰をよじる。

120 名前:隠し彫り・25 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:21:21 ID:GxUTRMBj]
「……佐久間さん、さくま…さん…、さ…くま、さん…っ…」
鼻にかかったか細い声は泣いているようにも聞こえた。
「…組長!」

もう少しだ。もう少し――。
佐久間は腹に力を入れ、耐える。

滑らかな乳房を放すと、泉の体の横に手を付き、体を倒す。
折り曲げられた泉の脚を大きく広げ、熱い肉茎を突き入れた。
淫猥な水音が高く響く。
「…あ…、…ああぁ……っ!…さ、さくま…さ……!!」
泉は佐久間の腿に指を立て、細い叫びを上げて、ぶるぶると全身を震わせた。
同時に、るつぼと化した膣が小刻みに収縮して佐久間の陽物を引き絞る。

「…組長!!――組長…ッ!」
佐久間は食いしばった歯の間から低く叫ぶ。
波打つ柔肉から逃れた瞬間、肉茎は膨れ、暴れながら精を吐いた。
大きく上下する泉の腹に、胸に、白濁が叩き付けられる。
やはり大きく肩を上下させている佐久間の、血管の浮いた額から、汗が滴り落ちて
泉の白い肌を濡らした。

目を閉じた泉は、放心とも恍惚ともつかぬ様子で息をしている。
泉の願いは果たされた。
佐久間が己に課した課題も、果たされたに違いなかった。

しばらくして、佐久間は崩れ落ちるように泉の隣に横たわる。
荒い息はなかなか治まらなかったが、やがて二人とも静かになった。

121 名前:隠し彫り・26 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:22:54 ID:GxUTRMBj]
夜明けが近いのか、窓の外が薄明るい。
目を覚ました佐久間はゆっくりと瞬きをする。
すぐ隣には、泉が安らかな顔で寝息を立てていた。

佐久間は微笑んでしばらく泉を見ていたが、部屋を見回し、壁にかかった泉の制服に
目を留めると、にわかに表情を険しくした。
17歳の少女を抱いた事を恥じるつもりはない。
しかし昔気質の真面目な男にとって、禁を破った気がするのも事実なのだった。
眉間の皺が深くなる。
ふと、いくつも飾られている、独特の筆文字が目に入った。

『いいじゃないか にんげんだもの』

何やら慰められているようで、佐久間は目を閉じ頭を掻く。

「…ん……」
泉が小さく息を吐いて身じろぎをした。
佐久間はベッドから下りると、大急ぎでバスタオルを取り、腰に巻きつける。
「お、お早うございます、組長」
「も…、朝…ですか……」
「いや…、夜明けにはまだ間がありますが」
「…じゃあ、もう…ちょっと……寝ま……」
半分眠ったような声を出し、胸に手を当てる。と、突然素頓狂な声が上がった。

122 名前:隠し彫り・27 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:24:23 ID:GxUTRMBj]
「ふぇ…え…!…なんか、べたべたするぅ……」
目を剥いた佐久間は裸の泉をがばと抱え上げた。
「も…、申し訳ありません、組長っ!!」
詫びながら浴室に走る。
泉の胸元から、栗の花の匂いがした。

「もう謝らないで下さい。私がお願いしたんです、佐久間さんは悪くありません」
ようやく目が覚めたらしい泉は、平謝りに謝る佐久間を制して言い、浴室に入る。
泉がシャワーを浴びている間、佐久間はしかめ顔で浴室の外に立っていた。
湯の落ちる音が止まり、扉が少し開いて白い腕がのぞく。
「すみません、バスタオル…取って下さい」
「…あ、はい」
タオル掛けのバスタオルを手渡すと、扉は閉まり、少しして泉が出てきた。
佐久間は泉を見ないように背を向ける。
「お待たせしました、お先に。……佐久間さんも、どうぞ」
「は」
佐久間が頭を下げる横をバスタオル姿の泉がすり抜け、甘い香りが漂った。

体を清め、着替えて居間に出てくるが、泉の姿は見当たらない。
自室に籠ってしまったのかも知れなかった。
それも仕方あるまい。佐久間は仏間に向かうと、新しい水と線香を上げ、拝む。

しばらくすると物音がし、ポロシャツとスカートを身に付けた泉が出てきた。
眼鏡をせず、目を細めて佐久間を探している。
「こっちです」
声のした方へ振り向き、歩いてくる。

123 名前:隠し彫り・28 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:26:12 ID:GxUTRMBj]
「どうぞ、お座り下さい」
仏壇の前を空けると、泉はそこにぺたりと座った。
佐久間は正座し、畳に手を付く。
「組長」
「は…い」
「おめでとうございます」
深く頭を下げる。

「………」
一瞬驚いた泉は、こそばゆい顔をしてもじもじした。
「大変ご立派でした。どうかこれまで通り、私達の組を束ねて下さいますよう、
 お願い申し上げます。私も精一杯、勤めさせて頂きます」
頭を下げたまま堅い挨拶をする佐久間を見て、泉は笑顔を浮かべる。
「……はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
いつもの泉の声に、佐久間は肩の力を抜き、頭を上げた。

「お線香、上げてくれたんですね。ありがとうございます」
泉は仏壇を見る。
少し間を置いて、ぽつりとつぶやいた。
「佐久間さん……。男の人って、どうして女性を求めるんでしょう…」
「えっ…?」
佐久間は年甲斐もなく顔が熱くなった気がした。

黙ってしまった佐久間に気づいて、泉が弁解する。
「あ…、だっ、誰が、っていうんじゃなくて……ほら、リリィさんのお店とか、
 色々あるじゃないですか、そういう、あの…」
「あ…ああ、なるほど……」

124 名前:隠し彫り・29 mailto:sage [2006/12/20(水) 23:28:29 ID:GxUTRMBj]
暫く考え、佐久間は口を開く。
「男ってのは……普段、粋がったり強がったりしていますが、どこかで、優しくて
 あったかい笑顔に、ほっとしたいと思うんじゃないでしょうか……。
 …自分、う、うまく…言えませんが」
泉は佐久間の言葉を聞いて小さく頷いた。
「そう…か。娘じゃ、駄目な時もあったんでしょうね、きっと…」
再び仏壇の写真を見て寂しそうに笑った顔が、はっとするほど大人びて見えた。
父親の事なのだろうと推察したが、詮索する気はなかった。

「それでは、私は失礼します。…組長はもう少しお休み下さい」
腰を上げた佐久間に、泉が言う。
「もう眠くありません。それに何だか、今日はすごくやる気が」
妙にテンションが高い。
「学校もないし、一日、組の仕事に専念します」
「それはありがたいですが、まだ早いですし…」
「早起きは三文の得ですよ。今日は組に一番乗りです」
弾けるような笑顔に、つられて頷く。
「……はい」

泉はすっくと立ち上がった。
「それじゃ、何か朝ごはん作りますね。ちょっと待ってて下さい」
「は、それでしたら、眼鏡をかけた方がよろしいんじゃ…」
「大丈夫。うちの中は目をつぶってても歩けますから」
歩き出した途端、居間のテーブルに脚をぶつける。
「いったぁーーーい!」

「ああっ…」
見ている方も痛い。
「組長、危ないですよ。どうして眼鏡をかけないんですか」
「い、いいんですってば。大丈夫です……」
キッチンに入った泉を追って、居間に出たところで気づいた。
眼鏡をしなければ良く見えない。今は見えないままでいたいのだろう。

やれやれ。佐久間は苦笑する。
しかし、危なっかしくも一生懸命な泉を見守るのは楽しく、幸福だった。
こんな気分は長い間忘れていた。
忘れていたという事すら忘れていた、と思った。

窓の外が一層明るくなる。
眩しさに目を細め、佐久間は泉の姿をただ見つめていた。

(終)

125 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/20(水) 23:29:46 ID:GxUTRMBj]
とびとびでだらだらと続け正直すまんかったです
萌えの宝庫みたいなドラマなもんで、つい長くなりました
(かえすがえすも組長のおっぱいが見たかった…)
他の職人さんの作品、心待ちにしてるっす!
メリクリ&良いお年を!押忍!

126 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/20(水) 23:45:05 ID:fqWVJuKB]
GJ!!!!!
上手いし読後感いいなあ
ありがとう職人さん!!

127 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/21(木) 19:20:46 ID:4pQ35B1p]
GJでした!!
世界観がまさにドラマのそれで、読んでて幸せでした
長文お疲れ様っす!
本当にこのドラマは萌えの宝庫だなー

128 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/26(火) 02:20:23 ID:M2a6FKpR]
佐久間も泉も、らしくて良かった
そして、彫り物は結構エロい表現できるんだと
気付いてしまった…w



129 名前:名無しさん@ピンキー [2006/12/28(木) 21:38:25 ID:yVCfo3Y7]
過疎ってる・・。点呼とってみる。
1!

130 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/28(木) 22:17:59 ID:KZK55YOx]


131 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/28(木) 22:42:14 ID:sU07ukLh]


132 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/28(木) 22:53:23 ID:KSkjpOld]


133 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/29(金) 00:38:17 ID:Jl8RvyPS]


134 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/29(金) 03:04:26 ID:kHqrXLMd]
6、 案外多いな

彫り物の話だけど
以前読んだ谷崎潤一郎の「刺青」やカフカの「流刑地」の
肌に針を刺す情況が微妙にエロかったのを思い出した
>>82の話は、時折彫り物を例えに入れてるので好きだ

要は佐久間×泉の読んでて萌えに身悶えする話を
ありがとう、と言いたかった

135 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/29(金) 15:21:52 ID:BE9Qmri1]
7 ノシ
過疎ってるのではなく、皆忙しいのじゃあるまいか。
かく言う自分も久々に来た。

>>134
禿さんくす。
散々エロ書いといて言うのもあれですが、エロなし話も大好きで。
特に、晒巻いてて泉の裸の背を見て密かに胸が騒ぐ佐久間とか
膝枕で寝てる佐久間が見上げると胸で泉の顔が見えないとか
ああもうたまらんって感じで悶えますね。
でも>>74も楽しみにしてますので。

136 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/30(土) 16:47:46 ID:DwVNHKeX]
今みんな忙しいんだねきっと。年明けに神光臨願おうノシ

137 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2006/12/31(日) 23:51:41 ID:NRV6/uII]
線香花火しながら告白 >>55の訂正
男の厄年は42歳です。数えと満を取り違えました。
若頭は数えで本厄、満年齢で前厄です。
厄年に当たる方(いるのか)どうぞご注意を。

今年中に懺悔できてひとまず安堵。
また来年ノシ

138 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/02(火) 20:54:00 ID:ZJfEBV7m]
このスレはまだ新年を迎えていなかったw
あけおめ!
新年1発目はどんなSSかwktk!



139 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/05(金) 19:23:34 ID:13Zz6bnH]
akom
年末忙しくて隠し彫り完結したの知らなかった。
今読み終えて凄い幸せだ。年始早々幸先いい!
職人さんGJ!!
今年も萌SS期待。

8・・・あ、もう点呼はいい?

140 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/06(土) 20:34:48 ID:vtKTjIr3]
akomって何だろうと思ったが
akomktyrってことかあw

8人も住人がいるとは正直驚き
圧縮もしのいで、のんびり次の作品待ち〜

141 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/07(日) 17:23:20 ID:IIozf66H]
9人目もいるぞ!

142 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/08(月) 12:03:18 ID:eSp7hHcv]
10!

143 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/09(火) 12:38:09 ID:4yuTRtbj]
11! 結構いるんだなー

144 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/10(水) 01:38:32 ID:HL4n7kYf]
12!!!

145 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/10(水) 09:47:29 ID:hFfa2Q4r]
13!!!!

146 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/10(水) 16:08:20 ID:3jchVc1d]
14!!!!!

147 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/11(木) 15:18:54 ID:+CFXlwYN]
15!!!!!!

148 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/11(木) 21:37:26 ID:oa9d/LGB]
16



149 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/13(土) 09:31:32 ID:/4DGUeIB]
17

150 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/13(土) 19:58:43 ID:4q/ULrwI]
18

151 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/13(土) 22:09:50 ID:Wruw4ceM]
そろそろやめとけ。
age荒らしとみなすがいいか。

152 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/14(日) 07:14:15 ID:Yu66ot1k]
ノ 20

153 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/14(日) 07:47:15 ID:z6XM54sb]
ノシ 21

154 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/14(日) 18:13:51 ID:VDgPV2+P]
ノシ 22

155 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/16(火) 20:16:23 ID:SZKotEYD]
インテ行ったら、ある本にセーラー服と機関銃ネタがあった。
佐久間さんと泉のほんわかした話で癒されたよ。

156 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/17(水) 00:42:19 ID:uSN2ERqr]
>>155
おお、いいなあ。
ちょっとばかし披露してもらえまいか。
飢えてるんだ。

157 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/19(金) 06:55:21 ID:WoNmxTmN]
25?

158 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/22(月) 16:40:42 ID:Ijw2r6cM]
職人がくるまで保守



159 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2007/01/25(木) 20:50:14 ID:c25D+oi4]
保守age

160 名前:名無しさん@ピンキー [2007/01/25(木) 21:21:23 ID:JNhad8zn]
26?

161 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/25(木) 21:50:14 ID:zfj0qN34]
ちゃんとしろ29

162 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/27(土) 03:38:43 ID:QnByNfmJ]
>>155
冬コミに行く知人にTV・映画・芸能辺りを見てもらったが
意外に見当たらなかったそうだ
でもどこかで作ってる人がいると知って安心した

163 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/27(土) 15:57:32 ID:melCVDWV]
>>155
自分も買った。堤さんの役ばっか集めた本の中に入ってたな(腐女子向け)
オールウェイズとか京極夏彦とか恋に落ちてとかグッドラックとか。

セーラー服は2本入ってたが、1本はどちらかというと腐女子向けのギャグモノで
もう1本が泉と佐久間さんの他愛もない日常の1コマみたいなヤツ。
腐女子向けの本だったが、そのほのぼの話で思わず購入してしまったよorz
よっぽどセーラー服に飢えてたんだな・・・。

164 名前:〔前〕 mailto:sage [2007/01/31(水) 03:48:57 ID:/TZRA9U9]
 遅くなったが彫物ネタに便乗してエロ無し話を投下


日曜早朝の人気の無いビル街で、健次は一雨過ぎ去ったアスファルトの道を行く。
その後を泉は辺りに目もくれず、無言で歩いた。
左右に肩を揺らす健次が、ちゃんと泉が自分に付いて来てるのか気にして、振り返る。
目的の地へ早く着かねばと焦る泉は、健次にぶつかった。
「急がなくても心配ないって」
「そんないい加減な」泉は手をぶんぶん振って、構わず進もうとする。
笑ってた健次は慌てて引き止めた。
「ああ、組長さぁ、何で傘持ってきてるわけ?」
泉は思わぬ事を訊かれて、折りたたみ傘を持つ手をそっと下ろした。
「天気予報見なかったんですか。今日は雨降る確立が50パーセントですよ」
「知ってるけどさ、雨宿りできる所なんてたくさんあるでしょ」
「人生いつどうなるか分からないから、準備できる事はした方がいいんです」
「どうして、そう話が難しくなんのかなぁ」
言い合っても埒が明かないと知るや、どちらともなく浅草寺へと駆け出した。

浅草観音のほおずき市に隣接した出店が並ぶ往来で、目高組の面々が段取りを決めていた。
姿を現した泉へ、金造が健次の頭をわしゃわしゃなでながら、
「もっとゆっくりお出でになられても宜しかったのに」と労わりの言葉を掛ける。
挨拶もそこそこに泉と佐久間を残し、組の者が方々に散らばった。
見回りの佐久間に従う泉は、長く立ち並ぶ出店を目にして、声の調子を落とす。
「もしかして傘、邪魔だったんでしょうか」
「もしもの時、困らなければ良いのでしょう。相当歩きますから無くさぬようにしてください」
佐久間は眉一つ動かさずに答えた。
出店の裏手を通る。雨除けにシートを張り巡らす店もあるが、
ほとんどの店がもう少し雲行きをうかがうらしい。
佐久間の顔なじみの店主がこちらに手招きする。客足が途絶えて暇を持て余していた。
曇りがちな空をちら見して、雨の予報のせいで客足が遠のくのも仕方なさそうに言う。
だけど、せっかく日曜に当たったのだから、昼近くになれば客も流石に増えるだろうし、
今のうちに休んどくかと割合気にしない風であった。

中々晴れ間が見えないながらも、午前10時を過ぎる頃には人通りが出来た。
見回りの中途で、離れた場所で厄介事が起きたと知らせが入る。
「ここで待っててください」佐久間は泉を置いていった。
佇む泉は、店先に飾られたトロピカルジュースを眺め、
佐久間が戻ってきたら労いの意味を込めて、買って渡そうかと考えた。
その時、「どけっ」と若い男の声が響く。
出店の隣り合う隙間を裏手から無理やり押し抜け、表通りに男が二人飛び出た。
客の悲鳴を受けて、こちらに迫り来るのは高校生位の若者である。
泉は自分を奮い立たせるように、傘を両手で握り締め、行く手を遮る。
「止めて――」
易々と、物ともせずに泉は突き飛ばされた。
そのまま走り去ろうとした直後、男等は動きを止める。
「組長!」
阻むかのごとく、佐久間が真正面に立ちはだかる。
怯んだ彼らは、それでも逃げようと持ってた缶ビールの中身を顔めがけてぶちまけた。
だが、まともに被った佐久間は微動だにしない。
静かに見開く目は、端の方でようやく起きた泉に向けられていた。
その場に固まる彼らの首筋が掴まれる。追い着いた町内の自治会が捕まえたのだ。
顔を見合わせた佐久間と泉は「大丈夫でしたか」と口を揃える。
「「私なら大丈夫です」」一字も違わぬ言い回しに、お互い決まり悪い表情を浮かべた。
二人を取り成すように自治会の者達は、ビールを頭から浴びた佐久間の有様に
自前の設営所での応急処置を勧める。
佐久間は丁重に断るつもりだったが、泉の転倒が気掛かりで一緒に世話になる事にした。

165 名前:〔後〕 mailto:sage [2007/01/31(水) 03:50:19 ID:/TZRA9U9]
設営テントの裏手で顔を洗う佐久間に、特に怪我の無かった泉がタオルを差し出す。
すっかり汚れの落ちた顔に反して、法被はビールを吸って酒臭さを発してる状態だ。
顔を拭く横で、泉が洗わせてほしいと法被に手を掛けた。
遠慮するのを半ば強引に脱がせ、「すぐ終わりますから」と洗い始めた。
佐久間はテントの内側に身を翻すと、人目が付かぬように壁際へ背を伏せる。
彫物を入れた体を、カタギが目にする所で無闇に晒すべきではない。
それをあの様子ではまったく分かってないらしい組長を思い、頬を緩める。
ふと、視線を表の往来に向ける。見慣れたセーラー服の少女達が誰かを捜してるのか、
自治会の者へ尋ねに来た。
その一群に佐久間は肝を抜かれた。泉の話では、組長である事が学校にばれたら退学である。
今、泉といるところを知られて万が一疑われたらと気が気でならない。
「佐久間さん、遅くなってすみませんでした」恐れてた状況で泉は戻ってきた。
素早く背後に隠す。泉は訳も分からず肩越しに顔を覗かせたが、腕を体ごと引き下ろされた。
勢い余り、背中に顔を埋める羽目に陥った。
事情が分からぬながらも、泉はそっと顔を離して目を凝らす。
「麒麟」と呼ばれた獣が、こちらを睨み付けているかと思われた。
しかし、獣は自らの足元遥かを見渡していた。
黄色のたてがみが、筋の収縮でかすかに揺れる。
かつて誰かが、ここに獣を刺し込んだ痕を指先で辿ると、形どる線がひくりと震える気がした。
鱗で覆われた胴に両手を添える。
わずかに湿る温かな皮膚の奥に宿る脈動に、この手に抱える獣が確かに息づいてるのを感じた。
泉は見入るままに両手をずらし、顔を寄せる。
不意に、佐久間は余計に見付からないようにと体を後ろに傾けた。
心臓が一気に跳ねる。なおも分からぬ状況に顔を上げるべきか迷う。
佐久間が顔を洗った際、掻き上げた前髪から滴る水が首を伝い、泉の額を濡らす。
汗が貼り付く肌に埋めた鼻を深く吸うと、塩気を含んだ体臭が胸を満たし、
舌が触れなくても口中に海の味がする。
潮気混じりの熱が腹の底をすくうまでになると、脱力した膝がくずれて前屈みにすがり付いた。
背に突く指が痺れた頃、ようやく解放される。
表の方ではセーラー服の一群が自治会の設置テントを離れるところだった。
佐久間は怪訝な顔の泉へ、学校の者に自分等の間柄を悟られぬ為にした事を詫びた。
「そうだったんですか」やっと納得出来た泉は、意外な事を口にする。
「あの人たち、うちの学校じゃないんです。前は似てるけど襟の後ろ、三角の切れ込みありますよね」

昼近く、再び見回りに就く佐久間は先程の無礼を謝った。
「佐久間さん止めてください、そんなに頭下げなくても」
「いえ、これでは自分の気が治まりません」
「だって私を守る為にやったんですよね」
「まあ、そうですが…」
「ならいいじゃないですか。それに」泉は一旦言葉を切る。
「佐久間さんの背中、とっても素敵でした。良かったらまた見せてください」
泉の顔をまじまじと見つめる佐久間は、彼女がどこまで本気なのか量りかねた。
「おいそれと人に見せる物ではありませんが、組長がぜひにと仰るなら」
それだけ言うと目を逸らし、先を歩き出す。
泉は暗に、また脱げと言ってるようなものだと気付いて、熱くなる頬を押さえながら
「やっぱりいいです」とつぶやいた。

                                     〔了〕

166 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/31(水) 13:34:45 ID:zNMq8NmZ]
今年最初の投下キタァ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!!

……真っ昼間からこの二人エロ過ぎじゃありませんか
眼力でちんぴらを威嚇する佐久間さん (*゚∀゚)=3
密着した汗まみれの背中、滴る水(;´Д`)
麒麟に見とれて思わず愛撫する組長(*´Д`*)

超GJな作品、ご馳走様でした。

167 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/31(水) 19:51:48 ID:sJLSTJsA]
もえゆ(*´Д`*)
エロなしでもなんか良いねこの二人は

168 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/01/31(水) 20:36:59 ID:qxWUTIT0]
GJ!!(*´Д`*)



169 名前:パンツ1 mailto:sage [2007/02/03(土) 20:21:11 ID:kJ1GtuNU]
「ええっ?泉ぃ〜まだこんなパンツはいてるのお?」
体育の授業の前の時間。泉達は体操着に着替えていた。
「あっ、ちょっ、もーいいでしょお。みっ、見ないで!」
泉は皆の視線を感じ、さっと制服のスカートでお尻を隠す。

「だあってさー、この年でくまのバックプリントがついたパンツなんて・・・ちょっと、ねえ?」
「うん、無い無い。中学生だってもうちょっとマシなのつけてるってぇ。」
「そ・・・そうかな?」
「うん、そう!!」
「み、皆、そんなはっきり言わないくても・・・・。」

そういえば下着を最後に買いに行ったのは中学生の時以来だったような気がする。
その時は胸も出てきたのもあって、初めてブラジャーをつけたんだった。
そのブラジャーも、泉らしく白のスポーツブラで飾りッ気の無いものだ。
しかも、未だにつけている。

「そろそろ、下着も買いに行かなきゃなぁ。」
「そうだよ、泉。そんなんじゃ彼氏も出来ないよ!」
「えっ!?そ、そんな私達まだ彼氏なんか早いし・・・」
「そんなこと無いって!うちらもう17だよ?泉だけだよ、まだ彼氏いないの。」
「ええ!?そうなの!?」
「そうだよー。・・・・そうだ!今日下着買いにいこうよ、泉。私達が選んであげる。」
「ほんと?じゃあ今日・・・」

ぱっ、と目高組の事がよぎる。だめだ、今日は組の仕事が。。。

「あ、ごめん!今日は用事があるんだった!」
「ええーそうなの?じゃあまた今度ね。」
「う、うん・・・。」

次なんて、いつになることやら・・・と思いつつ泉はその場を終えたのだった。


170 名前:パンツ2 mailto:sage [2007/02/03(土) 20:22:54 ID:kJ1GtuNU]



「・・・・組長?組長?」
「・・・・・ぱんつ・・・ぱんつ・・・・・ぱんつ・・・・・。」
「は?パンツ?」
「はっ!?あ・えっと、な、なんですか!?」
「組の買出しが終わったので、次は商店街のパトロールですが・・・どうかしましたか?」

泉は昼間の出来事が頭を離れずにいた。
普段あまり余計なものは買わない主義の泉だが、あそこまで同級生に差をつけられているとは思わず、
少し、いやかなり気にしていた。一度気になると、真面目な泉は余計にその事が気がかりになってしまっていた。

「い、いや、なんでも・・・。さ、さあ!行きましょう!」

何事も無かったかのように泉は元気良く歩き出す。
「そうですか。・・・しかし、何かあった時には必ず私に言っ・・」
「きゃあ!」
言い終わらないうちに泉が目の前で、コケた。
「く、組長!!大丈夫ですか!?」
「ったぁ・・・・っ・・・・だ、大丈夫です・・・。さ、さぁ、佐久間さん、行きましょう!」
かなり派手にコケてしまった泉は、恥ずかしいやら痛いやらで顔を真っ赤にさせながら
めくれたスカートや身なりを整える。

佐久間はいつも異常にぼうっとしている泉を心配しつつ、泉への想いをめぐらせた。
(組長・・・何をあなたはそんなに悩んでいるんですか・・・。私にも言えない事が?・・・・・・・しかし・・・・・)
立ち止まり、佐久間は泉の後姿をじっとみつめ、思う。



(組長・・・・くまちゃんパンツだった・・・・・。)

171 名前:169-170 mailto:sage [2007/02/03(土) 20:26:03 ID:kJ1GtuNU]
エロギャグを恥ずかしながら投下してしまいました。
多分時間はかかると思いますが、続きます。

172 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/04(日) 00:04:11 ID:JcDaOd+5]
最後の一文で噴いてしまった
このままでは佐久間さんがいくら頑張っても
泉の悩みに思い至らないだろうからなぁ
続きがどうなるか楽しみに待ってます

173 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/04(日) 21:38:58 ID:nvjR1bLL]
同じく最後で噴いたw
組長かわいいなぁ

174 名前:パンツ3 mailto:sage [2007/02/04(日) 23:23:01 ID:D4+Yf2b0]
パンツの続きです。


夜の目高組事務所。佐久間は珍しく座り込み、考えていた。
組長の何か気がかりがあるような、あの態度を。
しかも、あの時呟いていたあの言葉・・・・。

「ぱんつ」

・・・・・・・・・・・・そうか!

ガタッ

何かひらめいたように、夜の12時をまわっているにも関わらず、
佐久間はケン坊や金造、目高組の組員全員を呼び出した。


「お前達に少し、相談がある。」
「なんですかぁ〜・・・こんな時間に・・・。」
少しダルそうに健次が言う。
「馬鹿!こんな時間に若頭が俺達に収集をかけたんだ。
組長には言えない他の組の陰謀が何かあるとか・・・そういうのに決まってんだろ!」
ヒデが熱くなり、見るからに覇気の無い健次を制した。
「マ、マジっすかぁ?す、すいません!」
慌てて健次が謝る。
しまった、そんな話でも無いのに・・・と思いつつ佐久間は言う。
「いや、いいんだ・・・そんなに大した・・・いやいや、大したことではあるんだが、その・・・。」
思わずしどろもどろになる佐久間に業を煮やした健次が言う。
「・・・で、その組長にも言えない話ってなんなんスか?」

思わず黙り込んでしまう佐久間に、皆はごくり、と唾を飲んだ。





「・・・・・・・・・・・・・ぱんつだ。」
「はあ?」

175 名前:パンツ4 mailto:sage [2007/02/04(日) 23:27:21 ID:D4+Yf2b0]
「なーんだ、そういう事でしたか。ハハハハ」
金造はあっけらかんと扇子を仰ぎつつ笑った。
「ぱんつ・・・くまちゃんぱんつ・・・組長が・・・」
武は少し危ない顔で呟いていたが、
なんだ、そんなことかとだいたいの面々は安堵の表情を浮かべる。

しかし少し寂しそうな顔つきになり、金造は言う。

「しかし、組長も色気づいていく年頃ですから。
母親に、そのような相談をしたくても出来ませんし・・・・。
ましてや、私達などもってのほかでしょうね。」

いくら目高組は家族、といっても男と女の間には多少、いやかなりの隔たりがあるものだ。
ましてや年頃の女の子など、扱いにはかなりの気を遣わなくてはならない。
そこを踏まえた上での行動を考えると、
どれも男ばかりの環境で歩んできた女ッ気の無い男達には女心など解るはずも無かった。

「どうすればいいんでしょう?やはり私達が直接買いに行くしか・・・。」
「ええっ、マジかよぉー。俺は嫌ですよお。変態だと思われたら・・・。」
健次の言葉に一同が黙りこむ。
確かに強面の男達が女性の下着を買いに行くのは無理があるのは目に見えている。

「じゃ、じゃんけん!じゃんけんにしましょうよぉ!」

沈黙を破るように健次は言う。さっきからなんだかやたらとテンションがおかしい。
少し動揺しているようだ。
やはり健次も若さ故、女性のパンツに興味がある年頃なのだな、と金造はひとりほくそ笑む。

「じゃんけんで、負けた一人が組長の・・・ぱ、ぱんつを買いに行くんス!」
「・・・ん、俺は賛成だぜ。全員で買いに行くなんて、目立っちまって目高組の名に傷がつくからな。」
「・・・・・私も、それでいいです。」
皆は賛成のようだ。
「じゃあ、組長のパンツを買いに行くのはじゃんけんで決める・・・ということで。」

皆の間に少しの沈黙が流れる。


「・・・・・・・・いいですか?では・・・・・・。」
武が号令をかける。




「じゃーーーーーーんけーーーーーーーーん!!」


176 名前:パンツ5 mailto:sage [2007/02/04(日) 23:29:31 ID:D4+Yf2b0]
隣町のデパート。女性下着売り場にて、一人の不審な女がいた。
身長は170以上はありそうな、大柄な女。
頭には帽子を深く被り、不自然な長い髪を揺らし、大きなサングラスに長いスカート。
そんな女が、Sサイズのコーナーのパンツを物色しているのだから、余計不気味である。

「もしかして、こういうのが欲しいんじゃねえか?組長」

この大柄な女の正体、それはヒデだった。
一番嫌がっていたヒデだが、最初の一発で独り負けしてしまったため、何も抵抗する術など無かった。
しかし、この状況を楽しむかのように、
色々な下着を人目を気にせずに物色出来るその度胸はさすが極道、とも言うべきなのか。

「よし、これがいっちゃん色ッポイな!俺はこれに決めたぜ!」

泉がこのパンツをはくこと等ひとかけらも考えず、ヒデは完全に自分の好みで決めてしまった。
この後の泉に降りかかる惨事など思いもせずに・・・。

177 名前:169-170 mailto:sage [2007/02/04(日) 23:37:14 ID:D4+Yf2b0]
あともう少し続きます。次で多分終わりになると思います。

178 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/05(月) 02:56:58 ID:Xcd6eCid]
ちょっ、ヒデ、一発殴らせろw
って言うかその女装道具一式どうしたんだw
妙なテンションのままで続き待ってます



179 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/06(火) 13:50:12 ID:kHJCK3uL]
ひもパンか?シースルーか?オチが気になる

若頭が負けても良かったのにと思う自分は浜口組以上の腐れ外道

180 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/09(金) 20:19:13 ID:n8m2IeNj]
本スレの存続が危ういね
まあここで素敵な話が読めれば別にいいんだけど

181 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/10(土) 19:02:35 ID:gh+FhS1h]
本スレ、懐かしドラマ板に移った途端に
書き込み増えたりして…
もう少しで予約したDVD-BOXを手にするので
本編見直したら色々語りたい

182 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/10(土) 21:57:31 ID:mwJfOqtt]
(・∀・)ノシ仲間ハケーン
録画はケツが切れたり無情なテロップが入ったりで不満なので
DVD買いましたさ。

>>177は規制にでも巻き込まれているのかな?
まあマターリ待ちましょう。
他の職人さんの投下も大歓迎です。

183 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/15(木) 00:03:25 ID:9Y/UwIS8]
投下待ち&保守がてら、エロなし話をなんとなく。
兼DVDリリース記念。

もしバレンタインを一緒に過ごしたら、
組長はお守りのようにチョコを配ったのでしょうか。

184 名前:襲名杯・1 mailto:sage [2007/02/15(木) 00:04:13 ID:iLsK/SL5]
「……固めの…杯?」
佐久間の言葉に泉は首を傾げる。
「はい。時機を逸していましたが、金造さんとも相談しまして、やはりきちんと
 やっておこうと」
「それって…、何をするんですか?」
「組長と私達の間で杯を交わします。一種の儀式です」
傾いだ首が直らないので、金造が引き取った。
「まあ要するに、身内となるため、酒を酌み交わすんですよ」

「お酒ぇ?!」
泉は目を丸くして声のトーンを上げる。
「だっ、だめです、私は未成年ですからっ!」

「……出たよ、優等生発言」
「クソ真面目なんだよね、うちの組長」
「法律を遵守する極道目指してんじゃないのか」
外野は好き勝手な事を言う。

金造がにこにこと笑った。
「なあに、正月のお屠蘇みたいなもんで。縁起物と思って」
「で、でもっ…」
可愛らしい眉をひそめる泉に、佐久間が穏やかな顔で話す。
「金造さんのおっしゃる通りです。…例えばこれが結婚式で、新婦が組長だとします。
 ですが『未成年だから三三九度はいけない』とは誰も言いません。なぜならそれは、 
 飲酒ではなく、儀式だからです」
「…はあ……」

「さすが佐久間さん。説得力も男前だぜ」
「うんうん、でもって俺的には例えが萌えだな」
「えっ、そこ萌えるとこなんすか?…わかんねえ…」

185 名前:襲名杯・2 mailto:sage [2007/02/15(木) 00:05:51 ID:iLsK/SL5]
「私達には大切な、しきたりってやつでして。どうかご承知下さい、組長」
頭を下げる金造に、泉はとうとう折れた。
「わ、分かりました。…やります……」
「ありがとうございます、組長」
佐久間も一緒になって頭を下げる。

「よし、ケン坊、酒買って来い。お祝いだからいいやつをな、……一升瓶で」
金造が声をかけると、はい、と威勢よく返事をして健次が出ていった。
泉は困った顔をする。
「お酒なんて飲めないのに、私…」
「形だけ、少し口を付けるだけでいいんですよ」
佐久間が微笑んで言った。

健次が帰ってくる。
「ただいま戻りました!…組長のお祝いって言ったら、最高級の冷酒もらいました〜」
「でかした、健次」
「すげ、大吟醸かよ」

「さ、組長、こちらへ」
誘われるまま泉が畳に座ると、古めかしい杯が出された。
セーラー服の泉を囲んで男達が正座する。
金造が泉の前の杯に酒を注いだ。
「どうぞ組長、お願いします」

泉は助けを求めるように佐久間を見る。
佐久間が両手で持ち上げる仕草をすると、それに習って杯を手に取り、おずおずと
口を付けた。
水平だった杯に角度がつき、白い喉が動く。
ややあって唇が離れ、泉ははあっと息を吐いた。

186 名前:襲名杯・3 mailto:sage [2007/02/15(木) 00:07:33 ID:iLsK/SL5]
大ぶりの杯の中身が飲み干されているのを見て、佐久間が心配そうな顔をする。
「大丈夫ですか、組長」
「はい」
泉はけろりとして答えた。
「冷たくて、お水みたいですね。思ったより飲みやすかったです」
武と英樹と健次は顔を見合わせる。
「では、若頭」
杯が次々と回されていった。

金造に促され、佐久間が締める。
「八代目を戴き、我々ますます結束を深め、シマを守ります」
威勢のよい一本締めが終わると、いつもの雰囲気に変わった。
「冷えてるうちに飲んじまおうぜ。つまみなかったか」
「こんないい酒、久しぶりだな」
「組長、脚しびれるでしょ、こっちこっち」

ソファに移動して佐久間の隣に腰をかけ、泉は言う。
「もう飲んじゃだめですよ、健次さん。私達未成年なんですから」
「えええ〜、そんなかたい事言わないで下さいよ……」
「組長の命令だぞ。麦茶で我慢しろ、健次」
「いい機会じゃねえか、二十歳まで禁酒禁煙禁欲だ。健康第一さな」
「そうだそうだ」
皆、声を上げて笑った。

健次を除く男衆は旨そうに酒を飲む。
佐久間までもが目を細めて味わう姿に、泉は思わず尋ねた。
「そんなにおいしいんですか、お酒って…?」

187 名前:襲名杯・4 mailto:sage [2007/02/15(木) 00:08:52 ID:iLsK/SL5]
ちらりと視線を投げて口元を緩め、佐久間は手にした湯呑みを泉の方に近づけた。
「香りを、嗅いでみて下さい」
少し戸惑った泉だが、言われたように湯呑みに顔を寄せる。
ふわり、と涼やかな花の香りがした。
「あ……。いい匂い…」
「酒にも色々ありますが、これは旨いです。いい酒をもらいました」
「お礼、言いに行かなきゃいけませんね。お店の方に」
「はい。後で一緒に行きましょう」

二人のやり取りを見ていた英樹が茶化すように言う。
「組長、ちょっと飲みたくなっちゃったんじゃないの?」
「そ、無理すんのやめましょうよ〜」
「何言ってるんですか!お酒は大人になってからですよ!」
「ねえねえ組長、吾妻橋の側のビルに乗ってる金色のやつ、あれ何だか知ってます?」
「ウンコだろ」
「バカ、ウンコな訳ねえだろ……」

大騒ぎの内に酒が尽きる頃、佐久間の肩が重くなった。
見ると、紅い顔をした泉が頭を乗せて寝息を立てている。
「おやおや」
「あら、組長……」
「寝てる…」
「飲み口いいって飲んじゃったもんなあ、まるまる一杯」

金造は皆に目配せすると、声をひそめて言った。
「……若頭、あたしら上で涼んできます。慣れないことばかりでお疲れなんでしょう、
 騒いで起こしちまったら可哀想だ」
佐久間はえっという顔をする。
「組長をお願いします、佐久間さん」
「すみません、よろしくっす」
「しばらくしたら戻りますから〜」
口々に小声で言って、四人とも出ていく。

188 名前:襲名杯・5 mailto:sage [2007/02/15(木) 00:11:03 ID:iLsK/SL5]
憮然としていた佐久間だが、ふと眠っている泉に目をやり、そのまま見入った。
閉じた瞼の長い睫毛、桃色に染まった艶やかな頬、寝息を漏らす唇。
シャツの袖一枚隔てて感じる、柔らかな肌の温もり。
髪から香る甘い匂い。

と、小さな声が上がった。
「ぅ…ん…」
佐久間は咄嗟に顔を逸らすが、泉はわずかに身じろいだけで再び静かになる。
ただ、体がいっそう寄り添うように密着していた。
酔うほど飲んではいないはずなのに、体がじわりと汗ばんできて、佐久間は身動きの
取れぬまま襟を広げ胸に風を入れた。
天井を仰いでふうっと息を吐く。

「組長、大丈夫かなあ?」
「酒は初めてっつってたからな。まあ、若頭がついてるから心配ねえさ」
「佐久間さんが組長のゲロの始末とかすんのか…大変だな」
「バカ、ゲロってないし。けど佐久間さんが介抱するの、ちょっといいかも」
「スケベタコ。……つまんねえの、ビールでも飲もうぜビールでも」
「おう、酒の予算が浮いたから、少し飲み直すとするか」
「何か悪いですね、佐久間さん抜きで」
「いいんじゃないすか。佐久間さん残るの嬉しそうだったもん」
「だよな〜」

組長と若頭をほったらかし、屋上での酒盛りは夜更けまで続いた。

(終)



189 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/15(木) 21:43:25 ID:3itLBoSZ]
GJGJ!!
組長も組員たちもらしくて萌えた!

190 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/15(木) 22:35:06 ID:P82p/I4z]
>>183
何か忘れてたと思ったら、杯を交わす話が出てなかったな
台詞に目高組6人それぞれの性格が表れてて読むのが楽しいので、
こうやって皆が会話するのをTVで、もっと見たかったと悔やんだ位だ

佐久間さんが平静と、泉を新婦に例えだした時
読んでるこっちが焦ったのは、多分萌えの裏返しだ

191 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/17(土) 21:08:56 ID:BTwgxPh1]
佐久間さんモエス
ふつう「やば、俺きわどい事言っちゃった」と恥ずかしくなるとこだけど
たぶん佐久間さんは気づかないと思う。ずれてるから。

192 名前:名無しさん@ピンキー [2007/02/19(月) 16:12:37 ID:Znezk4TX]
あげ

193 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/22(木) 00:22:11 ID:yo83ulwA]
なんか圧縮が迫ってるので、保守がてら超くだらないやつを。
許せなかったらスルー願います。

194 名前:おれたち妄想族・前 mailto:sage [2007/02/22(木) 00:24:34 ID:yo83ulwA]
畜生。畜生畜生畜生畜生畜生畜生。
この俺に舐めたマネしやがって。メダカめ、絶対に許さねえ。

あんなチンケな組なんざ簡単に吹っ飛ばせるはずだ。
こっちは一大総合商社、あっちはテキ屋の元締め、言わば極道の勝ち組と負け組、
規模じゃあ勝負は見えてる。
なのに社長は下手に手出しするなと言うが……冗談じゃねえ。
あんだけコケにされて黙ってられるか。

特に佐久間。
傍若無人にウチの組に出入りするわ、人を雑魚扱いしやがるわ、おまけに社長が奴を
買ってる風なのがまた気に食わねえ。「お前なら幹部」?……あり得ねえだろ。
くそ。なで肩のくせに。ガニ股のくせに。昭和ひきずってるくせに。
マジでブチ殺しておくんだったぜ。

メダカの組長もだ。
素ッ堅気の女子高生の分際で、祭り上げられたらその気になりやがって。
け、偉そうに啖呵切っておきながら靴下しか脱がなかったくせに。
それでいて、佐久間が死んだと半狂乱になった時の、夜叉みたいな面。
俺様にハジキを突き付けた事、必ず後悔させてやらあ。

つか、あいつらどう見ても怪しいだろ。……ありゃ出来てるな。
佐久間が土下座までしたあたりから臭いと睨んでたんだがよ。
ったく、セーラー服趣味かよ、佐久間。趣味はともかく公私混同とは情けねえ。
極道のイロハを手取り足取り教え、…ついでに夜のABCも仕込んでるってか。
ムッツリだとは思ってたが、野郎、エロオヤジ全開だな。

「あっ、佐久間さん、何するんですか……」
「へっへっへ、今夜もしっかり勉強して下さい、組長!」
「あ、そんな、ブラが切れます!……あぁん、おっぱいがきゅんきゅんするうぅ」
「おや?また大きくなったんじゃありませんか?」
「あん、やぁんっ、そんなに揉んだらもっと大きくなっちゃうよぉ…」
「うへへへ、組長は成長期ですからねえ。どれこっちは」
「いやあっ、だめ、ぱんつの中はだめっ」
「おやおや…、もうぐちょぐちょですよ、組長」
「あっ、そこ、くにゅくにゅしないでぇ……あっ、ああぁっ…」

195 名前:おれたち妄想族・後 mailto:sage [2007/02/22(木) 00:28:55 ID:yo83ulwA]
「私のドスも触らせてあげますよ」
「――あぁっ、佐久間さんの、す…、すごい……」
「そう、両手でゆっくり……。では今度は口で」
「…あ…むっ、んっ、あ、む…、んぅ…っ」
「そうです、上手くなりましたね」
「…ちゅむ…ちゅぱ…、ちゅるっ……。んっ…美味しいです、とっても……」
「組長のここは、いやらしい味がしますよ」
「ひっ、やあ、あ、あぁ…んっ……!…さ、佐久間…さぁんっ……!」
「さあて……次は、何と言うんでしたっけ?」
「い、入れて……。…お願い、佐久間さんの、私に入れて下さい…っ…」
「ふふふふ、組長がそうおっしゃるなら。ほら…ほら…」
「あ、あはぁっ、入ってくる、おっきいのが入ってくるぅ……!」

「生で入りましたよ、組長」
「んんっ、はああ、動くとずりずりして、気持ちいいですう……」
「こうすると、どうですか……?」
「く…ぅ…!…あぁんっ…、すごいっ、奥に……奥にずんって、くるのぉ…」
「ここですか?ここがいいんですか?」
「あ、あーーっ、ふぁ、あ、ああぁんっ!やぁっ、あっ、す…すごく、いい……」
「自分でも動いてごらんなさい」
「えっ……、こ、こうですか……。…あ、はぁっ……ん、んっ、う…んっ」
「うう…なんてみだらな動きなんだ」
「…だって、佐久間さんがしろって……ぁあ、あ、あぁんっ」
「組長、可愛いぜ組長っ」
「あ、はぁあっ、佐久間さん、も…だめっ…、私いっちゃう、いっちゃうよお……」
「出しますよ、中で出しますよ組長っ!!」
「……ふああぁぁあっ!…出てる、熱いのいっぱい出てるぅっ……!!!」

どこまでエロいんだテメエら。見損なったぜ佐久間。乱れまくってるな目高組。

「――柴田ッ」
「は、はい?!」
「…幹部会議中に目を開けて居眠りとは、いい度胸だな」
「め、滅相もねえ。こここ、この件ですが、やはりここはメダカの組長をガツンと
 シメて一気に吐かせるのが、い、い、一番かと思いますっ!……吊りましょうっ、
 ああそうだっ、クレーンで吊っちまいましょうっ!!!」

(終)

196 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/22(木) 00:32:31 ID:yo83ulwA]
4話の前半のどこかあたりって感じで。
「こんな佐久間はイヤだ!」になってしまっていますが
あくまで柴田の妄想ですので……。

197 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/22(木) 01:31:38 ID:m2I7c2Ma]
エロパロらしい!!
たまにはこう言うのもいいねw
柴田、どれだけ悔しがってんだ

198 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/02/24(土) 04:33:46 ID:5czsY4wW]
柴田>趣味はともかく公私混同とは情けねえ
いやいや趣味こそ突っ込むべきだろうに

普段どおり泉と佐久間の会話文を脳内再生してみたが
入る所まで辿り着かずにモニタ前で撃沈した
何なんだ、この敗北感はw



199 名前:名無しさん@ピンキー mailto:age [2007/02/28(水) 04:22:33 ID:JWf9GHj0]
保守

200 名前:名無しさん@ピンキー mailto:sage [2007/03/04(日) 03:03:20 ID:1wSKgaAk]
保守がてら、最終回を見直して気付いた点について

泉と佐久間が屋上で組の看板を燃やすシーンで
物干し竿のハンガーに、掛けられてたスーツの上着の襟元から
ポシェットが吊り下げられてた
多分泉が佐久間から上着を受け取り
自分のポシェットと一緒に吊るしたんだろうけど
バラバラに掛けるスペースが有るのに、ひとまとめにしてて
気が置けない間柄を表してたんだな






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