289.(受動態:状態を表す受動態) S / is / located / A((within...station)). (文型:S V C A)(S V O A の受動態) あるいは、 S / is located / A((within...station)). (文型:S V A)(S V O A の受動態)
「○○ minutes' walk of... / ○○ miles of...」は、決まった形として慣れておきましょう。 「○○ minutes' walk from... / ○○ miles from...」も使われないこともないですが、 「〜から」の意味で「of」を使うものは、形が決まっているので、意識して憶えておいた方が良いと思います。 of の本来のイメージ(「分離」)そのままなんですけどね。 該当箇所: 「§332 of、(1) from と似た用法」
290.(受動態:受動態の進行形) M2((In...neighborhood)) / S / are ((now)) being / built / M2. (文型:S V C)(S V O の受動態) M2((In...neighborhood)) / S / are ((now)) being built / M2. (文型:S V)(S V O の受動態)
ちなみに、「one after the other」と「one after another」について、 ロイヤルでは「one after the other:2人/個」「one after another:3人/個」で区分していますが、 「one after the other:特定」「one after another:不特定」で区分した方が有益だと思います。 参考: 「§99 other と another の用法、[2]-(2)-【4】 one after the other と one after another」
291.(受動態:get受動態) S / am / ((very much)) surprised / to hear <that s v x>. (文型:S V C to do)(受動態) S / am ((very much)) surprised / to hear <that s v x>. (??文型:S V to do)(受動態)
「be surprised to do」は、 「be+形容詞/過去分詞+to do」で、to不定詞が感情の原因・理由を表すパターンです (例文61、例文273参照)。
that節内は、 S / got / ((badly)) injured / M2 (文型:S V C)(get受動態) S / got ((badly)) injured / M2 (??文型:S V)(get受動態)
292.(受動態:受動態の完了形、句動詞の受動態) S / went A((away)) / M2((from home)) / M2((three...ago)), // (文型:S V A) and // (S) / has ((never)) been / heard of / M2((since)). (文型:S V C)(受動態) and // (S) / has ((never)) been heard of / M2((since)). (文型:S V)(受動態)
cf. We hear of him.(彼のこと [存在] について耳にする) hear of や know of は、存在や名前を知っている場合に使います。 逆に言うと、それくらいしか知らないってことです (about だともうちょっと詳しく知ってる。例文19、例文263参照)。 で、この文は、 S / hear / of O. (文型:S V A) と考えることもできますが、 S / hear of / O. (文型:S V O) と考えることで受動態ができます。of はそのまま添えておきます。
120の文 present A with B (AにBをプレゼントする) 辞書によるとwithは省略可能とのこと。そうなると、give A B と同じ形。AにBを与える。
with を使うgive系の動詞は、次のようなものがあります。 equip A with B (AにBを装備する) provide A with B(AにBを提供する) supply A with B (AにBを供給する) 日本語訳は変化してますが、基本にあるのは「AにBを与える」という意味です。
on leaving high school on は「接着」。「高校卒業」と「教師に時計をプレゼント」が、時間的に接着していること。 つまり、ほぼ同時ということになります。訳は、臨機応変に、「〜するとすぐに」とか 「〜すると同時に」あるいは、本文のように「〜に際して」等、適宜選択すればいいでしょう。
as a token of 〜 (〜のしるしとして) the token of になると、「唯一の」感謝のしるしとなります。感謝は時計だけでOK。送別会を 開いたり、花束贈呈したりする気はないです。時計だけで十分。時計こそが感謝のしるし。 それ以外は必要なし。といった感じになります。先生がかわいそうだと思う人は、 a token of を使いましょう。「感謝のしるしのひとつとして」
なお、【他動詞+目的語+前置詞】の他動詞目的語が主語になる受動態もあります。 元の形を知らないと、けっこうびっくりします(文語体とも言われますが、技術文書ではよく見かけます)。 以下、ロイヤルの例文。 Allowances must be made for his lack of experience. Particular emphasis is laid on social security by the present government. 該当箇所: 「§277 句動詞の受動態、(2)-【2】他動詞の目的語が受動態の文の主語になるもの」
121の文 I regret (that S prevents A from B). (私は残念に思います、SがAの邪魔をしてBさせないことを) → Sのせいで、AがBできないのを残念に思います。
prevent ... from 〜ing ... が 〜することを妨げる。
from 〜は、「〜から」一歩すすんで、「〜から離れて」という分離の意味に発展します。 V + A from B (BからAが離れている状態をつくる)→ A に B をさせない。 stop ... from 〜ing (... が 〜することを止める) keep ... from 〜ing (... が 〜することから遠ざけておく→させないようにする) prohibit ... from 〜ing (... が 〜することを禁止する)
You kindly invite me. (あなたは、親切にも私を招待する) 動詞inviteに注目して、文全体を名詞化。文修飾のkindly(副詞)も kind (形容詞)に変更。 your kind invitation (of me) これがaccepting の目的語になっています。
a previous engagement (先約) これも、I previously engaged ... を名詞化したものととることができます。
296.(仮定法:[条件節=仮定法過去]+[帰結節=仮定法過去]) M2((If s v x)), / S / would hire / O / M2((at once)). (文型:S V O)
if節内は、it / were not / for O. (文型:S V A[C])ってな感じでしょうけど、 「If it were/was not for...」は決まった形なので、このまま憶えておいたほうが良いでしょう。 「But for...」(例文302)、「Without...」(例文304)だと時制を気にしなくて済みます。 該当箇所: 「§270 仮定法を含む慣用表現、[2] if it were not [had not been] for 〜」
条件節は、ifが省略されると倒置になります(「助動詞など」+「主語」+「動詞」の語順。例文197参照)。 この例文の場合は「If it were not for...」=「Were it not for...」。 該当箇所: 「§263 if の省略」
122の文 remind A of B (BをAに思い出させる) 直訳「この写真は、私に、古き良き日々を思い起こさせる。」
of 〜 「〜について」 「〜について」という日本語は、広い意味で用いることができるので、和訳のときには 重宝します。しかし、その反面、使い分けが難しかったりします。
I thought over the problem. 「〜について、くどくどと」 I thought of the problem. 「〜について、漠然と」 I thought about (around) the problem.「〜の周辺的な情報について」 I thought on the problem. 「〜について、みっちりと」
299.(仮定法:[条件節=should]+[帰結節=命令文]) M2((If s v x)), / don't hesitate / to v x. (文型:(S) V to do)(命令文)
if節内は、S / should have / O (文型:S V O)
to不定詞のところは、come / A((to me)) (文型:(S) V A)
例文299〜301は、未来の話をするケースです。 条件節に should を使うのは、「可能性は 0% じゃない。ただしかなり低い」と話し手が考える場合です。 「0% じゃない」の方を重視すれば、帰結節は直説法(現在形)になり、 「かなり低い」の方を重視すれば、帰結節は仮定法(過去形)になります。 基本的には書面での命令や依頼で使われることが多く(『実例英文法』§224E)、 例文299のように命令文(命令法)がくることも多いようです。 該当箇所: 「§262 were to, should を用いた仮定法、(2)〈if+主語+should+原形不定詞〉」
300.(仮定法:[条件節=would]+[帰結節=現在形]) M2((If s v x)), / S / believe / <(that) s v x>. (文型:S V O) あるいは、気持ちとしては、 M2((If s v x)), // (I believe) // S / could come ((up)) / A((to O)). (文型:S V A)
if節内は、S / would give / me / O (文型:S V O O)
条件節に would を使うと、「主語の意志」を表します(例文258の解説参照)。 willを使うのと内容的には同じですが、 「たとえばの話なんですけどね」と、現実から距離をおいて尋ねることで、丁寧な表現になります (「遠景化」と呼ばれます。安藤 p.324)。 帰結節の動詞の形は、話し手の考え方しだいで仮定法にも直説法にもなります。
301.(仮定法:[条件節=were to]+[帰結節=仮定法過去]) M2((Even if s v x)), / S / would not change / O. (文型:S V O)
if節内は、S / were to rise / A((in the west)) (文型:S V A)
未来に関するたとえ話だと明確に表現するとき、「If S were/was to do」を使うことがあります。 (『実例英文法』§222B) 受験英語では「If S should do」(例文299)より可能性が低いとか可能性 0% とか言ったりしますが、 客観的な可能性は問題ではありません。 「予測」ではなく「たとえ話」だという点が重要です。 あくまで「たとえ話」なので、帰結節は仮定法(過去形)になります。 該当箇所: 「§262 were to, should を用いた仮定法、(1)〈if+主語+were to+原形不定詞〉」
なお、「太陽が東『から』昇る」は「The sun rises in the east.」で、 「rise from...」ではないことに注意してください。 from は to(到達点)とセットで考えると用法がつかみやすいと思います。 ○ The sun rises in the east. / The sun sets in the west. × The sun rises from the east to the west. ○ Smoke was rising from the chimney. (to the sky) (例文はOALDより) ○ Bubbles rose from the bottom of the pond. (to the surface) (例文はランダムハウスより)
補足 124の文 one ... the other については、例文12の入口氏の解説がわかりやすいです。
126の文 実は、out of をどう解釈したらいいのか悩んでます。
解釈1 V + A out of B の基本は、Bから外にAを出す。 They could'nt take him out of the building. (建物から外に連れ出せなかった) talk A out of B B から外に、A を引っぱり出す。その手段がtalk という考え方。 説得して、彼をその計画から外に出した→説得して計画をやめさせた
解釈2 V + A out of B には、AからBを奪うというパタ―ンもあります。(117の文の考え方) They cheated him out of his money. (彼をだまして、金を奪った) He robbed me out of my purse. (私から財布を奪った) talk A out of B 説得して、彼からその計画を奪った→説得して計画をやめさせた
説得という行為によって彼を「変化」させた点に注目すると、119の文に通じるものもありそうです。 どちらにしても、V + A out of B は、「AとBとの分離。それをもたらしたのがV」という点では、 共通ではないかと思います