- 799 名前:名無しの笛の踊り mailto:sage [2011/07/09(土) 06:37:43.70 ID:D3lHTiwQ]
- >>798
どうもです。 ふと考えるに、フォーレの晩年は、いろんなものをそぎ落として、 それぞれの作品が個々に彼岸を、あるいは暗黒の淵を覗き込んでいるような、 研ぎ澄まされた、ある意味この世のものとは思えない恐ろしい、孤高の存在に なっている。中期まではもっと俗だった気がする。 弦楽四重奏も、彼にとっては「ついにピアノもそぎ落としたぜ」という 位置づけなのかもしれない。けれども、弦楽四重奏に出来ることを 考えると、晩年だけにフォーレの弦楽四重奏があるのは、もったいないのでは ないか。中期だったら、たとえばヴァイオリンソナタ第一番の無窮動の ようなスケルツォ楽章。ピアノ四重奏の緩徐楽章のように荘厳で夢見がちで ドラマチックな緩徐楽章。終楽章のロンド主題は、フォーレの常道からいけば せきたてるようなピアノの勢いが必要な気がするが、たとえば「ロザムンデ」四重奏の 終楽章のように、優しいロンド主題だったら、「ドリーの子守歌」のような ものだったら、フォーレも弦楽四重奏で書けるのではないか。 と、考えると、中期に弦楽四重奏を書いてくれた方が、少なくとも 聞きやすい、演奏されやすいものが残ったのではないか? でも、第一楽章のイメージが、イメージできないんですね。 「こんな感じ」というのがありますでしょうか。あ、スレ違いになりますね失礼。
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