- 152 名前:名無しの笛の踊り mailto:sage [2010/01/05(火) 10:08:30 ID:sLbtNteR]
- >>149
チャイコフスキーの終楽章の中で「これは秀逸!」というものが ありましたか?有名な4番は淡白、5番は表面的、6番は書き直し予定、 ピアノ協奏曲1番は記憶に残らないし、ヴァイオリン協奏曲は初演者に 酔っ払てるのか扱い。室内楽でも、弦楽四重奏1番や弦楽六重奏の 終楽章を思い出せるだろうか?ピアノ三重奏だけ、辛うじて素晴らしいが、 あれは二楽章編成の特異な形式。 と、書いてみると、チャイコフスキーは終楽章を書くのが苦手だったと しか思えない。 でも、10代のころはブラームス大好き少年だった根暗な者で、 今は職業研究者になった者から言わせて貰うと、「作品を仕上げる」 という作業はどうしても、職業人には必要なんです。 仕上げないと、「全部の作品が未完成」では、プロとして成立しない。 チャイコフスキーは、どんな作品を書くときも、そういう憂鬱を感じながら 終楽章を書いていたのではないか。彼だって馬鹿じゃないから、自分の作品の 終楽章が他の楽章と比較して今ひとつだというのは理解していたはず。 その憂鬱について思いを馳せると、何だか共感できませんかねw
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