第一話の「故郷の地主が蔵にあったのを見つけ、ルーヴルのキュレーターが買い取った」、「それを私は子供の頃見ていた」という奈々瀬の証言は、 見ていたんじゃなくて絵に封印された奈々瀬の実体験なんだろう。今月の「絵の呪いとなって三百年間ずっと人を殺してきたにちがいない」は、 仏訳だと主語がELLE(彼女)で、"She was embodying the curse of the picture, killing people for 300 years."と英訳できる。エピローグで 絵を買った学芸部長が失踪していたように、「見つけた地主」も絵(奈々瀬)に殺された線が強い。そんな呪いから自由になりたかったんだろうな