- 305 名前:名無し物書き@推敲中? [2018/06/19(火) 15:44:30.07 .net]
- 記憶というものはある程度操作することができると思っている。
彼女と過ごした数年間の事をどれだけ頭を捻って思い出そうとも、断片的な記憶しか探り出すことができない。 楽しかったことや辛かったこと、そういった類のものを脳があえて思い出そうとさせないようにしているのかもしれない。 だからこそ、僕はこうして文章にしてまとめ、彼女のすべてを頭の中に綺麗に並べようとしている。 それがいくら無駄な行動だとしても、その行為を僕自身が望んでいなかったとしても、結果がどうなるにすれ、今の僕にはこれしかできることはない。 記憶がかき混ぜられ、真実と嘘があべこべになるという可能性だってあるだろう。ここにある物語はすべて僕の都合のいいように構築されたものだ。 真実なのか虚構なのか、それは重要なポイントでは無いと思っている。フィクションであろうがノンフィクションであろうが、そんなものはどうだっていいのだ。
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