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ワイが文章をちょっと詳しく評価する![44]



1 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 17:32:52.24 .net]
点数の意味
10点〜39点 日本語に難がある!
40点〜59点 物語性のある読み物!
60点〜69点 書き慣れた頃に当たる壁!
70点〜79点 小説として読める!
80点〜89点 高い完成度を誇る!
90点〜99点 未知の領域!
満点は創作者が思い描く美しい夢!

ここまでの最高得点79点!(`・ω・´)

前スレ
ワイが文章をちょっと詳しく評価する![43]
peace.2ch.net/test/read.cgi/bun/1406091384/

2 名前:名無し物書き@推敲中? [2014/08/09(土) 17:46:19.57 .net]
 
                  ,!  \
           ,!\          !    \      こういうスレ、マジでもういいから・・・
         i  \         l      \,,..__
          ,i′  ,\___,,--―l       \::゙'冖ーi、、
        i     :;\::::::::::..l              `'‐、、
       /__,..;:r---―-、,..__.     ,;'il:;}          .;:::`L__
   ,.:f''""゙゙゙´          、 ̄ヽ,//           ...::::::l;;;:;;::::
  _/       ......  、   \//、            ::::::::リ;;:::::::::....
//       ......:;::::::::::::. ヽ、\ ゙ヽ  ヘ    ●      ....:::::::::i';;;;::::::::::::
;;/    ::::::::::::;;;;;ノ ̄\:: 〉 〉゙'、 `ヽ_ノ       ......:::::::.;;;:ノ:;;;:::::::::::::
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3 名前:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE [2014/08/09(土) 17:55:59.39 .net]
>>1
スレ立て、ありがとう!(`・ω・´)

4 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 19:13:18.38 .net]
今回はどの辺が評価の中心になるんだろね
無理なくオチてるのが高得点なの?

5 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 19:16:35.04 .net]
締め切り前に前スレ終わっちゃうな

6 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 19:36:52.01 .net]
物語性があって文章がしっかりしてて、ちょっといい話で、最後にオチのある作品みたいなのが高評価されると思う

7 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 19:38:32.36 .net]
いつもと同じということか

8 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 19:40:03.09 .net]
ショートショートに特化した落ちがあるやつだからいつもと同じにはならんだろ

9 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 19:51:09.22 .net]
それはお題の消化に相当するんじゃね

10 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 19:52:48.64 .net]
>>6
それだとSSとはちょっと違う、ショートストーリーになっちゃうんだよな
SSの場合だと饒舌にすると文章を引き締めろって怒られるから



11 名前:ワイスレ杯参加作 mailto:sage [2014/08/09(土) 19:53:09.33 .net]
 一色まことの職業は役者である。
 若い頃は端正なマスクで、主演女優と絡む役が多かった。だが、四十を過ぎ脇役が多勢を占めてきた。
その端緒は浮気がバレ、妻に家を追い出されたことで間違いない。「これからは、しっかり役者業に専念
してください」とマネージャーに愚弄されてもいる。

「ああ、若い女の肌に絡む薄い布を剥ぎとりたい」
 ロケ地へ向かう高速道で口を衝いたのは、役どころのセリフではなく、ぞろり一色の性癖を粒立たせる
呪詛そのものだった。「素材はシルクでも、化繊でもいい。数枚がやわ肌に貼りついていれば……」
間違ってもがさついたデニムで直に肌を覆ってはいけない。やはり女性は何枚かの薄いインナーと、
ワンピース。か、ふんわりとしたスカートで肌を隠すに限る。だが、昔にくらべ一色は若い女性と縁遠い。
そのことがあって、ナビ席ではエロ雑誌がエアコンの風でざわつく。
 開いたページには清楚なお嬢さまの肢体があった。
 悲劇はその日の帰り、一件ヤボ用で寄った渋滞の国道で起きた。
「ちっ、事故かよ」一色には自宅へ逸るキモチがあったので、知らず眉間にシワが生まれている。
車内を騒がせるサイレンに舌を打ち、ベンツを脇へ寄せた。ところが警察車両は一色の車を挟むように
停車したのである。いやな予感がした。警察官に車窓を叩かれ、後部座席を指された。
そこには清楚なお嬢さまのシタイがあった。

 ポータルサイトのトップニュースを一色が賑わせたのは離婚以来である。
『一色まことダメよ〜ダメダメ! 逮捕騒動』
 ところが事件後、一色のもとにはドラマのオファーが殺到した。とくに女子大生を監禁、
飼育するといった猟奇コメディで、海外の映画賞を獲得している。
 授賞式での一色は、役になりきりインタビューへ応えた。
「店のヤツがよぉ、ベビードールの梱包をしっかりしなかったっちゃ。はみ出した人形の手足に、
トラックのあんちゃんが携帯通報よ。あったく人生、なにが幸いするかわからんワ」

12 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:02:58.84 .net]
「はじめ」ではなかったのかあああ!

13 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 20:16:26.67 .net]
 ボロアパートというやつは最悪だ。壁が薄いせいか隣の声が筒抜けである。隣人がいつも賑やかな家族であった日には、満足に眠ることさえままならない。
 だからと言って高級マンションに引っ越せるような金は僕にはなかった。貧乏人は貧乏人らしく、我慢するしかないのだ。

 隣に住む二人暮らしの若夫婦は、今夜も声を荒げて騒いでいた。まったく、少しはこちらの迷惑も考えてほしいものである。僕は溜め息混じりで壁際のベッドに寝転び、くすんだ天井を見上げていた。
 時間が経つにつれ、隣の騒音のボリュームが上がっていく。やがてクライマックスに到達した時、僕は射精した。
 やれやれ、こんな頻繁にセックスされちゃ、僕のチンポがもたないよ。

14 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:18:54.01 .net]
微妙ですね

15 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:20:32.89 .net]
隣人が留守をあずかるサザエとマスオをイメージすると
物語が膨らむ

16 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:21:42.12 .net]
>>13GJ!
絶対誰かがやるだろうとおもっていたぞ!

17 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 [2014/08/09(土) 20:44:24.94 .net]
 ある男、ブロードウェイで大ヒットした劇のチケットを一年待ってやっと手に入れた。
待望の日がやってきて劇場の席につくと、驚いたことに自分と小柄な老人との間に
ひとつ席が空いていた。老人は持っていたマカロンを男に差し出した。
「どうです、おひとつ」男はそれを口に放り込むとたまらずに訊いた。
「どうして、こんな特等席が空いているんですか?」
「だいぶ前から妻と一緒にこの席を買っていたんです。ところが、妻が死んでしまっ
て……」
「そうですか。それはお気の毒に。……でも、どなたか親戚の方が代わりに来られ
なかったのですか?」
「いや、今日は皆――」
「わかった!奥さんの葬式に行ってるんですよね!」老人の向こう側に座る若者が
ドヤ顔で口をはさんだ。

「ええ、そのとおりです」老人は苦笑した。男はどう反応してよいかわからず戸惑った。
「この劇を見るのを妻はとても楽しみにしていました。マカロンの好きなやつでした
よ」老人は自身もマカロンを口に運びながら遠くを見るような目でしみじみと語った。
「そうですか。奥さんの分まで、心ゆくまで鑑賞しようと……」
「いいえ」老人はきっぱりと否定した。
「あなたがたには見えないだけです。ほら、妻はここにおります」

 隣の若者が小さな悲鳴を上げてよろよろと逃げ去った。老人は微笑んでそれを
見送ると、懐から電話を取り出した。
「席が空いたよ。早く来なさい」
「ははあ、空席を確保するお芝居ですか。手が込んでますね」
「いやなに、どうしても3人分欲しいとゴネられましてね」
「奥さんが?」
「妻は亡くなりました。先ほど申したとおりです。来るのはかわいい愛人達です」
「お盛んですな。でも3人来るならまだひとつ足りないでしょう」
「だいじょうぶ。もうすぐ空きます」

 男はあたりが急に薄暗くなったように感じたが、それが照明のせいではないこと
は途切れる意識の中でもわかった。

18 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:51:08.73 .net]
ohuu
さいごがいまいちわかりにくかった。
殺されたのかな?

19 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:52:30.79 .net]
数が多くて全部読む気になれない
今回のオススメあげてくれ。

20 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:58:10.11 .net]
>>19短いのばかりだからそんなに苦にならないと思うよ



21 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:58:14.88 .net]
やっぱあきよしくんのだろ
どれかはさがしてみ

ドぴゅーん。ってぶっ飛んでるぜ!

22 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 20:59:18.65 .net]
あ。作者違ったらごめん
俺の予想だから

23 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:05:32.78 .net]
今のところ全部読んだけどどれがいいのかよくわからん

24 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:06:22.32 .net]
>18
ふつうにマカロンだろ。話運びはうまいな。でも、なんか2行に渡っているが・・・いいのか?

25 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 21:08:15.53 .net]
 思わず仰ぎ見た空には太陽が大きくぎらついて見えた。
 今の球がボールだとはな。ストライクゾーンの狭さに何度か抗議したら球審はさらにへそを曲げてしまった。
 どうするか。塁上を埋め尽くしているランナーをマウンドから視線だけ巡らせてみる。絶体絶命だ。こめかみから汗が一筋頬を伝う。
 ここでこいつだもんな。絶望的なことにバッターボックスには巨漢の四番バッターが集中した鋭い眼差しをこちらに向けている。今日の試合で三打数三安打一死球と滅多打ちにされていた。
 ショートから大きな声が飛ぶ。味方のうちは頼もしいが敵に回すと怖い、うちのキャプテンだ。後輩が一人不登校になったのはあいつが原因だともっぱらの噂だ。
 さっきのタイムでも「お前に任せた、思い切りいけ」と言いながら「信じているからな」最後に余計な一言を付けやがった。額からさらに汗が滲み、慌てて袖で拭う。
 積極的にいこうと思った。さっきのタイムで言われたことだ。逃げて悪い結果になれば後悔する、と。試合中に悪い方を口にするキャプテンもどうだが、積極的にいけばどうなろうと許してくれるのではないだろうか。
 俺はゆっくりと気持ちを落ち着かせた。そして足を踏み出し、腰を回して、思い切りよく腕を振り、指先に力を込めて、投げ込んだ。
 強烈な一撃を食らって、俺の体が宙に飛ぶ。薄れ行く意識の中、相手の憤怒の表情が目に入る。まさか指先に引っ掛かって、あんたに当たるとはな、主審よ。

26 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:10:07.71 .net]
>>24
Windowsのメモ帳使って書いてて何かの拍子に折り返し部分へ
改行入れられる糞バグ仕様の被害にあったんじゃないかね

27 名前:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE [2014/08/09(土) 21:29:13.68 .net]
第三十回ワイスレ杯参加作品

>900
>896 >897 >910
>915 >922 >926
>933 >946 >949
>966 >973 >975
>982 >994 >995
>>11 >>13 >>17
>>25

只今、六十四作品!(`・ω・´)……ピッチャーライナーの状況で主審に当たるボールとは……。

28 名前:25 mailto:sage [2014/08/09(土) 21:32:44.11 .net]
>>27 主審から殴られて宙を飛んでいます。
言葉足らずで申し訳ない。

29 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:33:16.61 .net]
>>23
君には読者の才能がないということだ。
テレビでも観てたほうがいい。

30 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:34:23.90 .net]
いや、投球が主審に当たって主審がキレて殴りかかってきたんじゃない?



31 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:34:45.40 .net]
>>28
やっぱそうか。
なんとなくそうではないかとよそうしていたよ。ワトソンくん

32 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:35:42.84 .net]
主審が殴りかかってくるとかありえないっしょ
見たことあるんか?

33 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:36:15.33 .net]
野球の話はわかりづらい。アウト!

34 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:37:27.51 .net]
誤読されるということは書き方が悪いんだよな
まあそれがいい方にとられる場合もあるが

35 名前:25 mailto:sage [2014/08/09(土) 21:39:44.31 .net]
>>32イライラしているくらいは……。
ぶっ飛んだオチにしようと思って……。

36 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 21:42:35.95 .net]
門前払いされてるのがあるけど、こういうのって今回が初めてだよね?
基準がわからないというか、ワイの気分じゃねーのかって気がするけど、
どうせだったらもっと厳しくしてがっちり絞り込んだほうがよかったんじゃない?
締め切り後が楽だし、おふざけ冷やかしも減りそうじゃん。次のワイ杯から本格的にやってみたら?

37 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 22:20:43.47 .net]
 家庭を作り、社会でも上位の地位を築いた男にはある日課があった。
 闇市から入手した装弾数六発のリボルバーを使い一人でロシアンルーレットを行うことだ。
 理由は一つ。引き金を引き死ななければ生を実感することができるからである。
 欲しいものをほとんど手に入れてしまった男は日常生活に満足できなくなっていたのだ。
 精神を病んだ人間が手首を切ることに似ているかもしれない。
 毎朝、目が覚めると枕元に置いてある銃の弾倉部分をスイングアウトさせ銃弾が一つ入っていることを確認。その後弾倉を戻し回転させる。
 そして間髪いれずこめかみに突きつけ引き金を引く。
 弾倉六つのリボルバー。確率で考えれば六日で命を失うことになるだろうが、男はすでに三ヶ月もの間生きながらえている。
 思えば男は昔から強運であった。
 宝くじを引けば千万単位で当選し、何も考えず株を買えば株価が鰻上りになったり。
 男は疑問を抱いた。自らの運はどれほど優れているのかと。
 六分の五を九十日連続で引き当てるのは天文学的数値だ。
 善は急げと男は寝室に向かい、タンスから四発の銃弾を取り出しリボルバーに装填した。
 六分の一を引くだけ。男が今までなしてきたことを考えれば簡単なことである。
 男は深呼吸し銃をこめかみに当てる。
 しかし、男は知らなかった。
 ずっと装填されていた銃弾は妻が細工をして発射されなくなっていたことを。

38 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 22:24:27.04 .net]
 「次に会うのは八月じゃな、ピート」博士は僕の背中をなでると、僕の尻尾を挟まないように注意深く『竜宮』の蓋を閉めた。
僕は博士の愛猫だったおかげで、「異次元時空を利用した時間旅行」をする最初の生物となったのだ。
 前回の初実験のときは、博士は『竜宮』に一杯のミルクを入れて蓋をしっかり閉め、[作動]ボタンを押した。僕はその『竜宮』
の上で昼寝したこともあるけど、音も振動もなく、動いているとは思えなかった。でもそれは「畜生の浅はかさ」とかいうものらしい。
 博士は言ってた。「作動中の『竜宮』内では浦島太郎の竜宮城のような異次元時空が発生し、そこでは時間が遅く流れる。
外の我々の世界で一日すぎても、『竜宮』の中では一時間ほどしか経ってはおらぬ。まだ実験段階じゃが、いずれは人が
百年先の未来へ一瞬にして行くことも叶うであろう」 
 話を聞いてる週刊誌の記者さんの前で博士は『竜宮』の[作動停止]ボタンを押してから蓋を開け、中から十日前にいれたミルクを取り出した。
 「実験成功じゃ。これが過去から送られたミルクじゃ。次の実験ではこのピートを一月ほど先の未来に送るぞ」博士は上機嫌で僕にそのミルクをくれた。
飲んだらお腹がいたくなったけど、博士がいつもスーパーの裏からもってきてくれるミルクにはときどきハズレがあるし、これもそうだったんだと思う。
この時の記事はしばらく後で博士が僕に読んでくれた。「ゴミ屋敷の主の異次元な言い分! 壊れたレンジが『竜宮城』 !?」とかいうやつで、
博士は記者の知能が低いのだとか言ってたけど、それでも記事になった博士と僕は今や世に認められた有名人と有名猫なんだ。
 そんなわけで僕は今、密閉された『竜宮』の中で、「八月」を待ってる身だけど、別に不安はない。中の僕にとってはせいぜい半日くらいなはずだ、
博士はエサもトイレも入れてくれなかったし。
 おや、外で博士と誰かが大声で言い争う声が聞こえる。興奮した様子の甲高い早口で動物虐待だ、なにが竜宮城かと。いきなり『竜宮』の蓋が
乱暴に開けられ、見知らぬひげ面の男が僕を憐れそうに見た。「煙も出ない玉手箱かよ」男は両腕を『竜宮』の中に突っ込み、僕を抱きあげようとした。
 その瞬間、僕の両脇を挟んだ両腕は肘の先からちぎれて『竜宮』の中に落ちた。左手の腕時計の秒針は、とまりそうなほど遅かった。

39 名前:ワイスレ杯参加作 mailto:sage [2014/08/09(土) 22:30:42.48 .net]
『第125回 全国高等学校野球大会 県大会決勝』
 県営村山球場には、垂れ幕がされていた。
 雨が降りしきるマウンド。剛速球が武器の三年生のひとりエース英明高校の米田は、将来プロ入りが確実視されている本格派で、120球を超える熱投を演じていた。
 得点は3対2。9回裏。ランナーが2塁に一人。アウトカウントは2つ。
「四番、ファースト、山中くん」
 場内アナウンスが掛かり、星和高校の高校生スラッガー田中が現れる。田中は元高校球界最高のスラッガーで、10年に一度の逸材と言われ、高校通算120本塁打を放っていた。
 米田と山中はライバル関係にあった。
 英明高校は甲子園出場経験がない。米田がいる今回が、甲子園出場のラストチャンスではないかと言われていた。
 米田がクイックから渾身のストレートを投げる。
 アウトローのややコースが甘いストレートを、田中は振り抜く。大飛球は僅かにライトのポール横に逸れて、ファウルになった。
 二球目、クイックから、米田はアウトローにスライダーを投げる。
 山中は見送り、ボールの判定だった。
 カウントは1エンド1。
 三球目、米田は、インハイに渾身のストレートを放った。
 山中は完璧に捉えたが、コースが厳しかった為、またファウルした。
 まだカウントに余裕がある。キャッチャーの木下は一球外そうとしてアウトローへのボールになるスライダーを投げろとサインを出した。米田は首を振る。
じゃあ、勝負か、とインローへのフォークのサインを出す。また首を振った。
 まさか勝負する気なのか? 木下がインローへのストレートを要求すると、米田は首を縦に振った。米田にしたら、自信のあるストレートで山中を三振に打ち取り、力でねじ伏せる形で勝ちたかったのだ。
 米田がクイックモーションから、投球に入り、まさにボールを投げた時だった。
「この試合、中止だ! 日本が中国と開戦した」と叫んで男が出てきて、試合は3対2で9回裏まで来ていたものの、ノーゲームとなってしまい、米田と山中の勝負も永久にお預けとなってしまったのだった。

40 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:36:23.86 .net]
>>38
悪いけど何回読み返しても肘から先がちぎれる理由がわからない。



41 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:38:38.83 .net]
>>39
山中なんだか田中なんだかはっきりしてくれ。

42 名前:39訂正 mailto:sage [2014/08/09(土) 22:39:51.84 .net]
『第125回 全国高等学校野球大会 県大会決勝』
 県営村山球場には、垂れ幕がされていた。
 雨が降りしきるマウンド。剛速球が武器の三年生のひとりエース英明高校の米田は、将来プロ入りが確実視されている本格派で、120球を超える熱投を演じていた。
 得点は3対2。9回裏。ランナーが2塁に一人。アウトカウントは2つ。
「四番、ファースト、山中くん」
 場内アナウンスが掛かり、星和高校の高校生スラッガー田中が現れる。田中は元高校球界最高のスラッガーで、10年に一度の逸材と言われ、高校通算120本塁打を放っていた。
 米田と山中はライバル関係にあった。
 英明高校は甲子園出場経験がない。米田がいる今回が、甲子園出場のラストチャンスではないかと言われていた。
 米田がクイックから渾身のストレートを投げる。
 アウトローのややコースが甘いストレートを、田中は振り抜く。大飛球は僅かにライトのポール横に逸れて、ファウルになった。
 二球目、クイックから、米田はアウトローにスライダーを投げる。
 山中は見送り、ボールの判定だった。
 カウントは1エンド1。
 三球目、米田は、インハイに渾身のストレートを放った。
 山中は完璧に捉えたが、コースが厳しかった為、またファウルした。
 まだカウントに余裕がある。キャッチャーの木下は一球外そうとしてアウトローへのボールになるスライダーを投げろとサインを出した。米田は横に首を振る。
じゃあ、勝負か、とインローへのフォークのサインを出す。また首を横に振った。
 まさかタイミングのあっているストレートで勝負する気なのか? 木下がインローへのストレートを要求すると、米田は首を縦に振った。米田にしたら、自信のあるストレートで山中を三振に打ち取り、力でねじ伏せる形で勝ちたかったのだ。
 米田がクイックモーションから、投球に入り、まさにボールを投げた時だった。
「この試合、中止だ! 日本が中国と開戦した」と叫んで男が駆け出てきて、試合は3対2で9回裏まで来ていたものの、ノーゲームとなってしまい、米田と山中の勝負も永久にお預けとなってしまったのだった。

43 名前:39と42の訂正 mailto:sage [2014/08/09(土) 22:42:00.18 .net]
『第125回 全国高等学校野球大会 県大会決勝』
 県営村山球場には、垂れ幕がされていた。
 雨が降りしきるマウンド。剛速球が武器の三年生のひとりエース英明高校の米田は、将来プロ入りが確実視されている本格派で、120球を超える熱投を演じていた。
 得点は3対2。9回裏。ランナーが2塁に一人。アウトカウントは2つ。
「四番、ファースト、山中くん」
 場内アナウンスが掛かり、星和高校の高校生スラッガー山中が現れる。山中は元高校球界最高のスラッガーで、10年に一度の逸材と言われ、高校通算120本塁打を放っていた。
 米田と山中はライバル関係にあった。
 英明高校は甲子園出場経験がない。米田がいる今回が、甲子園出場のラストチャンスではないかと言われていた。
 米田がクイックから渾身のストレートを投げる。
 アウトローのややコースが甘いストレートを、山中は振り抜く。大飛球は僅かにライトのポール横に逸れて、ファウルになった。
 二球目、クイックから、米田はアウトローにスライダーを投げる。
 山中は見送り、ボールの判定だった。
 カウントは1エンド1。
 三球目、米田は、インハイに渾身のストレートを放った。
 山中は完璧に捉えたが、コースが厳しかった為、またファウルした。
 まだカウントに余裕がある。キャッチャーの木下は一球外そうとしてアウトローへのボールになるスライダーを投げろとサインを出した。米田は横に首を振る。
じゃあ、勝負か、とインローへのフォークのサインを出す。また首を横に振った。
 まさか勝負する気なのか? 木下がインローへのストレートを要求すると、米田は首を縦に振った。米田にしたら、自信のあるストレートで山中を三振に打ち取り、力でねじ伏せる形で勝ちたかったのだ。
 米田がクイックモーションから、投球に入り、まさにボールを投げた時だった。
「この試合、中止だ! 日本が中国と開戦した」と叫んで男が駆け出てきて、試合は3対2で9回裏まで来ていたものの、ノーゲームとなってしまい、米田と山中の勝負も永久にお預けとなってしまったのだった。

44 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:42:12.61 .net]
唐突だが一言感想文
>>37
設定自体が突飛で、いい話のような気はするけど、どうもしっくりこない感じ。
>>38
いいSF。夏への扉は俺も好き。オチが弱い気がするのは、文章がいい感じに回りくどいせいか、博士のキャラがたってないせいか。
>>39
オチとそこまでの展開に何の関連もないような。

45 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:43:10.91 .net]
>>41
名前が紛らわしいんで変えた際、完全に変える作業をし忘れてた。
指摘してくれてありがとう。

46 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:44:27.34 .net]
>>44
予想外のオチ、というつもりで持って来たけど、ありふれたものだったかも知れない
やっぱショートショートは難しいわ

47 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:47:02.31 .net]
毎日引き金ひいてたら弾が入ってたときの音と入ってなかった時の音で気付くはずだから話が破綻してる

48 名前:ぷぅぎゃああああああ ◆Puuoono255oE [2014/08/09(土) 22:47:20.80 .net]
かなり猛烈な眠気が!

明日は試練の日になるので寝る!(`・ω・´)ノシ

49 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:47:53.85 .net]
>>37
ふむふむ、このストーリーはなかなかと思った。
愛だね!

50 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:49:02.93 .net]
ワイが逃避の睡眠にwww



51 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:50:08.21 .net]
ここまでは見たことにしてから寝ろよ
でないと修正ルールが機能しないだろ

52 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:52:23.48 .net]
>>11
うまくまとまってるようで、最初の段落とその後の連関が弱いような。役者のキャラもちょっと強引な感じ。
>>13
これで参加できるのか。参加作と通常評価作をわけるワイの基準がわからない。
>>25
文章が今ひとつ。状況が伝わらない。

53 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:54:49.13 .net]
>>13はちゃんとショートショートになってて落ちもあるじゃん
何いってんだか

54 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:56:57.96 .net]
参加作として認めればコメントが一行ですむって考え方もあるな

55 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:57:21.89 .net]
>>52
>>13はエッセイとか、ショートストーリーの範疇に入るものだよ
それに今回のは最後の一行でストンと落とさないといけないから

56 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 22:59:07.12 .net]
騒音に迷惑してるはずが、実はオナネタにしてたって落ちじゃん
バカなのか

57 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:00:34.75 .net]
>>52なんで3つだけコメントしてんの

58 名前:52 mailto:sage [2014/08/09(土) 23:00:52.60 .net]
>>13が「ちゃんと」SSになってるとはおもえないけどな。小説内事実を並べただけ。
まあ人それぞれだし。書いた人にとっては勿論そうだろうしね。

59 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 23:01:27.29 .net]
 これまでずっと、自分を犠牲にして人のために尽くしてきた。毎日毎日、身を粉にして働いた。
 老いて縮んでしまった我が身をみると、ふと、私の人生はなんだったのだろうかと思うことがある。
 私のような奴は身を削って働くのは当たり前だ、だれもがそう思っているに違いない。尖っていた若い時分は、それを腹立たしく思った時期もあった。すっかり角が取れてしまった今では、それでよかったのだと思えるようにもなってきた。
 だけれど、本当にそうなのだろうか。
 人に見向きもされず、感謝もされない。時には八つ当たりで傷つけられることもあった。いまでも腹部に深い傷跡が残っている。それでも私は黙々と働き続けた。
 きっと私はこのまま、誰にも気づかれることなく終わりを迎えるのだろう。いや、はたして終わりなんて来るのだろうか。身が擦り切れてなくなるまで永遠ともいえる時間を人のために尽くし続けなければならないのではないか。ああ、それが私の人生なのだ。

 ある日働いていると、不安定な足場の先にある深い谷が目に入った。
 そしてある考えが脳裏に浮かぶ。
――いま、私がいなくなったら、世界は私に気がづいてくれるのではないか。
 完全に管理されている私の職場で、そんなことをすることは困難だ。しかし、私は我慢強くチャンスを待ち続けた。そしてついに、谷の間際で作業する時が訪れた。
――今だ。
 私は全身全霊をかけ、谷へと体を滑らせる。浮遊感の後、体に強烈な衝撃が響いた。そして私に暗闇が訪れた。ひんやりと湿った感覚が私の体を包んでいる。ああ、きっとこれでよかったのだ。きっとこれで。

※※※
「ママぁ、消しゴムがタンスの裏に落ちたー」
「明日、新しいの買って来なさい」

60 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:01:58.78 .net]
>>56
う〜ん……

> 時間が経つにつれ、隣の騒音のボリュームが上がっていく。やがてクライマックスに到達した時、僕は射精した。
> やれやれ、こんな頻繁にセックスされちゃ、僕のチンポがもたないよ。

最終行の手前で「僕は射精した」って書いちゃってるから、ずりネタにしてた事はこの段階でわかっちゃうよ
こういう系統の作品の場合、この描写が最終行に来るようにしないと、オチにならない



61 名前:52 mailto:sage [2014/08/09(土) 23:02:18.68 .net]
>>57
>>44も俺。気分を害した作者さんゴメンね。

62 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 23:02:55.72 .net]
『昔話?』

 猟師はオオカミの腹を切り裂くと赤ずきんちゃんとおばあさんを助け出しました。
 猟師がオオカミのお腹に石を詰めようとしたときです、赤ずきんちゃんが言いました。
「オオカミさんは昔から悪いオオカミだったわけではないの。仕事とねぐらと友達の愛情があればきっと改心できると思うわ。どうか助けてあげて」
 猟師は言います。
「赤ずきんちゃん。それは、ストックホルム症候群というものだ。君にはカウンセリングが必要だ」
 次におばあさんが言いました。
「オオカミが居なくなるとウサギが増えて森の生態系が壊れるわね〜」
 猟師は言います。
「おばあさんはエコロジストですね。でも人間の安全が先だと僕は思います。増えたウサギなら僕にも始末できますしね」
 こんどは赤ずきんちゃんとおばあさんが声をそろえて言います。
「でも、お腹に石を詰めて、井戸に落ちるように仕向けるなんて残酷な殺し方だわ!」
 猟師はやや憤慨して言い返します。
「ここで、頭を打ち抜いたほうがいいとでも? 辺りが血まみれになりますよ。第一、オオカミの狩猟は先に役所にしかるべき届けをして許可書を貰ってからでないと密猟になってしまいます。」
 お婆さんが切り札を出します。
「猟師さん、七匹の子山羊のお母さんに著作権侵害で訴えられますわよ」

 三人が法律関係で言い合っている間にオオカミはこっそり針と糸を盗んで逃げました。オオカミはおばあさんの家に火を掛けようかとも思いましたが、赤ずきんちゃんとおばあさんがかばってくれたのに恩を感じて、やめにしました。
 その後、おばあさんの針は戻ってきませんでしたが、ときおり、おばあさんの家の前に、花束とウサギが届けられました。
 赤ずきんちゃんとおばあさんは、花束を食卓に飾って、ウサギのシチューを美味しくいただきましたとさ。めでたしめでたし。

 みなさん、食前酒代わりの、昔話はいかがでしたか?
 えっ猟師ですか? 彼は猟師の職に見切りを付けて森林ガイドに転職しました。内職でほら吹きライターもやっていますよ。まあ僕ですけどね。

63 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:03:54.37 .net]
ワイが認めたってことは落ちになってるんだよ
バカは黙ってろ

64 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:06:33.49 .net]
今回は、ショートショートなんて書けないよということが分かった

65 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:07:30.92 .net]
>>63
ワイが認めた認めないは別として、悪いけど、SSとしてはお話にならんわ
SSほとんど読んだ事ないでしょ?

66 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:09:37.92 .net]
>>65
お前はホントにバカだなあ
射精したのあとで
僕のちんぽがもたないよがさらに落ちなんだよ
オナニーし過ぎになっちゃって迷惑だっていうね
わかったか?あん?

67 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:11:08.40 .net]
>>59
かわいい話。なそなぞみたいだよね、さあ、この話の主人公はいったいなんでしょう?みたいな。今回はそういうのやっぱり結構あったけど。
消しゴムをタンスの裏に落とすという、想像しづらいシチュがオチの後付け感を増しました。
>>62
七匹の子ヤギの話が思い出せない・・・。面白いとは思った。しかしこのワイ杯向けのSSかというとそうでもないような。

68 名前:し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:11:33.81 .net]
>>65
はっきり言うが、馬鹿はお前だぞ?

>射精したのあとで
>僕のちんぽがもたないよがさらに落ちなんだよ
>オナニーし過ぎになっちゃって迷惑だっていうね
>わかったか?あん?

だからオチてないんだって
>>52と俺は別人だってわかってる?

69 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:13:08.31 .net]
まあ、けんかすんな。
とりあえず、おもしろかったらいいだよ。

70 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:13:10.72 .net]
>>68
安価も打てないバカは書き込むなよ
しこって寝ろ



71 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:14:01.79 .net]
て、もしかして自演じゃないだろうな?

72 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:14:33.36 .net]
>>69
おもしろければな。

73 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:15:08.63 .net]
ほんとに夏休みはバカが多くて困るな

74 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:17:57.61 .net]
ワイは寝たけど23時59分で終わりだからな
バカ共は頑張れよ

75 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:18:40.87 .net]
>>70
もうわかったから黙ってSS集買ってきて読めよ
意味がわかるから

76 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:19:57.42 .net]
ハイハイ、順位発表されてから泣けよバーカ

77 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:24:01.50 .net]
>>13は普通に選外

78 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:25:49.50 .net]
どうでもいいよ
俺は沢山書いたし入賞常連だし

79 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:26:12.67 .net]
>>75
てんてーすいません!
そもそもショートショートをただの枚数だと思っていた俺です!

80 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:32:29.69 .net]
>67
感想ありがとう。
童話ネタ結構ショートショートの定番だと思うけど、ラスと一行でオチというのが苦しくかったかな?

赤ずきん、定番過ぎて、ネタがどこかでかぶってないか、調べる気力もないし、ちょっとあれだったな〜



81 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:39:16.33 .net]
もう一作行けるかな、あと20分か

82 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:39:18.44 .net]
前スレのも。作者さん、気を悪くしたらゴメン。悪気はない。
悪気がなければいいというのでもないだろうが。

>>973
男は変質者。謎の路地。道祖神の前に空いた穴。落ちる少女。病身の祖母と二人きり。赤い縄はいったい何おため?誘拐して調教するつもりだった?
謎が謎を呼ぶ話。男の正体を見抜いてもいるような、この女子高生は何者?
この後の展開が妙に気になる。それだけ中途半端な感じがすごくあるということでもあるが。

>>946
答えのない推理ゲーム。デートの途中で会話が続かなかった?
男の知性と品のなさが、そのまま落ちないオチのつまらなさ。

>>926
解説が欲しい。

>>912
これ好き。やったもん勝ち。面白い。通常評価にさえ回されないとは。あまりにもそりゃそうだろうが

>>896
いかにもなSSって感じ。もうちょっとギャグっぽかったら、楽しめたかも。
科学者のくせにケアレスミスがケアレス過ぎだし。

>>888
えなシリーズは嫌いだけど、最近読むだけ読めるようになってきた。無いと意外に寂しかったりして。
でもこれで参加作? おい、ワイ!どうなってんだよ!

83 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/09(土) 23:48:25.28 .net]
丘陵地帯の小高い丘で、若い兵士がひとり、東に向いて地面に座っていた。
「おい、あんた。そんなところに座り込んで何やってんだ。
みんなとっくに先に行っちまったぜ。ここらはもう敵でいっぱいだ」
部隊に追いつこうと必死で丘を駆け上がりながら、中年の兵士が若い兵士にそう声を掛けた。
「なに、ここに座ると故郷が見えるんだ」と若い兵士が応えた。
「なんだおまえ、戦争が怖くてイカれちまったのか」
「いや、本当さ。いいもんだぜ。生まれた街ってのは」
中年の兵士はそんなことがあるはずはないと思いながらも、故郷への思いが溢れ出した。
だいぶ走ったし、

84 名前:そろそろ小休止しても大丈夫だろうと中年の兵士は考えた。
「少しだけ変わってくれないか?」
「いいとも。さ、おれの手の上に座ってくれ。ここがポイントなんだ」
若い兵士はもぞもぞと尻の下に手を入れ、場所を空けた。
中年の兵士が若い兵士の手の上に座ると、若い兵士がすっと素早く手を引いた。
「すまんな」と言うと若い兵士は銃を肩にかけ、一目散に走り去った。
若い兵士が手を引いた瞬間、中年の兵士は悟った。
尻の下には地雷があった。
[]
[ここ壊れてます]

85 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 23:50:33.35 .net]
 不思議だね。
 私は昔からこの町が嫌いだった。
 なんだか全体的にくすんでいるような感じがして、磯の変なにおいのする、そんな町。
 こんな町出て行って東京とか、お洒落で派手な所で暮らしたかったのに。
 だけどそんな町でも、いざお別れをするとなると愛おしい気持ちが溢れてくるんだ。
 ごめんね。
 中学校の卒業式のとき、普段はぶーぶー文句言ってばかりの子が大泣きしているのを見て、なんて現金な子なんだって思ったけれど、私も大差ないみたい。
 これで見納めだと思って、町をあちこちうろうろしてから駅に行くともう日が暮れかけていた。
 くすんだ町の、小さな駅。そのホームに見知った顔の女の子が一人立っている。
「ヒロミちゃん、来てくれたんだね」
 ヒロミちゃんは、誰にも言えないような悩みでも打ち明けることの出来るたった一人の親友。
 さよならが辛いから見送りには来ないって言ってたのに、勇気を振り絞って来てくれたのが嬉しい。
「やっぱりミキちゃんに最後のお別れが言いたくて……。ねえ、どうにかしてこっちに残ることって出来ないのかな」
「パパもママも妹も、あっちで私のことを待ってるから。一人でこっちに残るっていうのはどうしても無理だよ」
「そっか、寂しいなあ。私、ミキちゃんとはこの先もずっと一緒にいるんだってなんとなく思ってたんだ。一緒に高校を卒業して、同じ大学に行って、同じ会社に就職して、同じ人を好きになっちゃったりするの。
でもミキちゃんにだったら譲ってあげるよ。それでミキちゃんは幸せな家庭を築くの」
「大学に就職に結婚かあ。自分のそんな姿が全然想像できないや」
 私達は無理をして笑いあっていたけれど、そんなことは長く続かず、やがてヒロミちゃんの瞳から星が零れ落ちた。
 涙が夕日の光を反射して、きらきらと輝いている。それに合わせるように、私の瞳からも涙がぽろぽろと流れる。
 それから二人で泣きながら、一緒に過ごした思い出を確認しあった。
 やがて、すっかり日が暮れた空に本物の星が輝きはじめる。
 ガタンゴトンという音と共に線路の向こうから一台の電車が姿を見せる。
「じゃあそろそろ行くね、さようなら」
「さようなら」
 私の育った町に、さようなら。
 たった一人の親友に、さようなら。
 私の人生に、さようなら。

86 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 23:52:34.24 .net]
わたしが生まれたとき、まわりには仲間がたくさんいた。
わたしより大きい仲間ばかりで、ちょっとびっくりした。
同期の連中も少なからずいて、そろってすくすくと成長するあいだ、
一足先に旅立っていく先輩たちをたくさん見送った。
そのあと普通なら後輩たちが入ってきて、いつもワイワイとしているはずだけど、
さいきんはめっきり少なくなってきて、先輩を見送るばかり。
だんだんひっそりとしてきた。
だけど不満はない。食べ物はしっかり運ばれてくるし、
あの人は体を丁寧に洗ってくれる。ぬれた体もきちんと乾かしてくれる。
最近は特別な食べ物もくれる。とても体にいいらしいけど、ほんとかな。


87 名前:
そうこうしているうちに、わたしが最年長になってしまった。気がつけばひとりぼっちだ。
弱々しい後輩をときどき見かけるけど、すぐにいなくなってしまう。残念なことだ。
そろそろわたしの旅立ちのときだ。
心配はいらないさ、後輩がきっと入ってくるよ。さようなら。
頭頂部の最後の髪が抜け落ちた。
[]
[ここ壊れてます]

88 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/09(土) 23:58:08.17 .net]
妻の英里子が逝ってしまった。
夏の茹だる様な午後だった。
俺は彼女が大好きだった甘いものを、毎日お墓に供え続けた。
最後はろくに食事もとれなかったからな……。

英里子、みたらし団子だよ。

英里子、シュークリームだよ。

英里子、きびだんごだよ。

英里子、ロールケーキだよ。

英里子、バタークッキーだよ。

英里子、いちご大福だよ。

一ヵ月後のある日、住職に呼び止められた。

「毎日では仏さまも大変でしょう」

首を傾げる私に住職は続けた。

「そろそろしょっぱいものが欲しいと、私の妻も言っています」

89 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 [2014/08/09(土) 23:58:58.58 .net]
 ノックの音がした。
「どちらさまですか」
 そこには目の覚めるような赤いスーツに身を固めた美女が立っていた。
「殺し屋ですのよ」
 私はドアを閉めた。ふたたび激しくドアが叩かれた。
「おーい、でてこーい」
 30分が経過した。声が次第に涙声に変わってきたのでやむを得ずドアを開けた。
 彼女はピストルのようなものを構えた。
「動くな。これはカメラ、ラジオ、通信機、コンパス、筆記用具、時計、そろばん、
その他16種類の機能を備えている」
「しかし、弾丸を発射する機能だけはないようだな」
「うむむ、なぜわかった。かくなるうえは」
 彼女はいきなり全裸になると、私の服も脱がせてセックスした。
 電話が鳴った。
「あなたは狂っている」相手はそれだけいって切った。
「誰だったの」
「なんでもない」
その直後である。日本が沈没したのは。

90 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/10(日) 00:00:46.67 .net]
>>83はワイ杯です



91 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 [2014/08/10(日) 00:00:55.90 .net]
「ちくしょう、全然売れねー!」
若い男性が見ているのはパソコンのモニター。ネットオークションに出品した子供向け玩具がさっぱり売れないのです。
子供を始め、大人すらも巻き込んで社会現象にまでなったこの『パチンコモンスター』。敵を倒しながらモンスターボールを集める内容のアニメとゲーム。
そのアニメ映画の前売り特典として今回、ボールの獲得数量が百万倍になる『メガボール』というゲーム用アイテムを手に入れ、この男は出品しているのです。
でも残念ですが、この通称『パチモン』にはもう目はありませんね。
バトルによって、相手を出し抜いてでも大量の出玉を獲得してそれを競う射幸性の高い内容は開始当初こそ受けましたが、現在ではバトル参加者激減が目立っています。
そもそもエスカレートし過ぎた出玉競走に興醒めして今や子供たちにも見限られています。それを気付かずに転売目的でチケット売り場に並んでしまい気の毒なことです。
他に並んでいる人もいなくて労せずチケットを手に入れられてラッキー、なんて思ったのでしょうね。救いがたい情報弱者ですね。
あなた、子供たちの関心はすでに『妖怪ボッチ』に代わっていますよ。
妖怪ボッチは、友達のいない主人公が手に入れた怪しげな腕時計を使って妖怪を発見し、友達にするという内容みたいです。友達の証としてメダルを貰う仕組みのようです。
そんなトレンドも理解できないこの男性はよほど暇なのか馬鹿なのか、何度も自分のオークションページを更新しては入札状況を確認しています。開始価格1円、入札件数1。
なんでしたらわたしが友達になってあげましょうか? 友達メダルはありませんが風邪薬ならありますよ。そうですね、今なら思い切って2錠差し上げますがどうでしょう。
「せっかくなけなしの金はたいたのに、なんだよこれ。このままじゃ1円落札じゃねーか……」しかたありませんね、これが自然競争なのですよ。
「……はあ、ついてない。お祓いでもしてもらおうかな」
う、そんな実も蓋も無いことばっかり考えるから時勢を逃しなおかつ小賢しい商売にも失敗して小金を失うのですよ。
お祓いなんてやめたほうがいいです。そんなことしたら唯一の友人すら失ってしまいますよ。
申し遅れました、わたくしセセラギサララと申します。無事にメガボールを落札できたら知り合いの田舎妖怪に転売して差し上げる予定ですの。

92 名前:第三十回ワイスレ杯参加作品 mailto:sage [2014/08/10(日) 00:01:20.88 .net]
「これどうやって手に入れた? 盗んだのか?」
 刑事が机を挟んで男に尋ねる。机の上には色とりどりの女性用下着。
「まさか、他人様のものを盗んだりはしませんよ。これは立派な商品です」
「じゃあ、なんだ。これ新品か?」
「ええ、し、新品です」
「ほーん、これとか少し擦れて見えるが?」
「いや、ジーパンでわざと使った風に色抜くじゃないですか、あれと一緒ですよ」
「へえ、なるほどねえ。それにしてもよくできてるな。この尻のあたりの擦れ具合リアルだな」
「あ、あはは。最近は技術が向上してますからねえ」
 刑事は、袋に入った証拠品を手に取りまじまじと見つめる。
「お、この股下の具合とか、そそるねえ」
「刑事さん、わかります? いやあこの使用感がたまんないですよね」
「ホントに使用中みたいな質感だな」
 刑事が証拠品に光を当てて斜めから細目で見ている。
「これ企業秘密なんですが、実際に女子高生に穿いてもらうって加工をやってるんですよ」
「おい、それじゃあ、普通に使用済み下着の買取りと一緒じゃねえか。条例違反だな」
「ちょ、ちょっと待ってください刑事さん! 二重に穿いてもらってんです、本人の下着の上から! だから下着の買取りじゃないっすよ!」
「……二重だと? そんな馬鹿な話があるか。俺の目は騙されんぞ」
と、刑事がスマートホンをいじる。
「おまえ、7月15日と、それから23日、何してた? 高島屋の近くにいただろお前」
 それを聞いて男はガクリと肩を落とした。
「おみそれしやした。すんません、その日、女子高生からパンツを買いました」
 男はちらりと刑事を見上げると、
「刑事さんも、盗撮ばれないように気を付けてくださいね」

93 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/10(日) 00:03:18.99 .net]
0時00分はアウトー
次回も頑張ってね!

94 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/10(日) 00:05:03.61 .net]
今回は最初は難しいお題で参加者を苦しめワイさんの勝利かと思ったら、参加作品70超でワイさんが一番苦しむことになったね

95 名前:90 mailto:sage [2014/08/10(日) 00:07:43.25 .net]
あー、全然間に合ってねえ、残念。

96 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/10(日) 00:08:14.72 .net]
>>92
それでもSSの体を成してない作品をガンガン落せば済む話なので、意外と楽かもよ

97 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/10(日) 00:10:20.50 .net]
>>93
せっぷく〜

98 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/10(日) 00:10:23.92 .net]
ワイが認めたやつはSSの体を成しているってことだよ
ワイ基準でな
その証拠としてすでに落とされた作品がある

99 名前:名無し物書き@推敲中? mailto:sage [2014/08/10(日) 00:10:32.27 .net]
>>84
けっこう好きだなあ。
でも親友の子が駅を離れる描写がほしかったかも。
見届けるってのはこの場合ちょっとね。

100 名前:第30回ワイスレ杯 mailto:sage [2014/08/10(日) 00:14:46.14 .net]
 究極のサディストである俺は、このまま行くと殺してしまうかもしれない旨と共に、その女に別れを告げた。しかし女は泣きながら別れを拒んだ。
「私はもっと前から、いつかはそうなるだろうと思っていた」
受話器越しにそんなことを言う。それに続く言葉を女は言わなかったし、俺への想いがどれほどの、どのようなものか測り兼ねはしたが、俺は女ともう一度会って話をすることにした。
「それで、お前は俺に殺してほしいと思ってるわけ?」
「うん、そう」
女をいたぶることに興奮するような変態でも、俺は無粋ではなかった。その日の女の涙が普段プレイで見せるものとは全く意味を違えていることが痛いほど分かった。俺は感情に突き動かされるままに女を抱いた。ベッドには、もうSやMといった概念はなかった。
純粋に一人の男が一人の女を抱いていた。
 嘗て俺は、究極のSは究極のMでもある。SはMを写す鏡であり、MはSを写す鏡であると女に言ったことがある。それは究極のIでもあると言ったことがある。しかし、今こうしてただ純粋に女を抱いている俺は、SとMとIを結び付けた自分の発言に違和感を感じていた。
 この新しい感情を打ち明けようとしたとき、女が言った。
「『殺されたいは殺したいを写す鏡』だったよね」








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