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大藪春彦(5)



1 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/04/20(金) 12:44:51 ]
通は「ヘッドハンター」を好む。

678 名前:676 [2007/09/05(水) 18:27:45 ]
ごめんなさい違います。でも明らかでしょ?片山だってのは。
たまたま「ニンフォの白痴美人」とか「マット牧場の血の気の多い牧童たちが殴りこみ」とか20年以上たった今も憶えていたので。

679 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/05(水) 19:39:14 ]
傭兵たちの挽歌は面白い
しかし、アメリカナイズな文化を自分の物にしながら、過酷な生の流転に抗う主人公路線と
大陸・朝鮮半島からの引き揚げ者路線とは、微妙に主人公の立ち位置が違うようにも感じます



680 名前:673 [2007/09/05(水) 21:36:33 ]
>>677さん
ご丁寧な対応ありがとう!
まさにこの一文です。
舞台はアメリカではありませんでしたか、失礼...
朝食だけでも5000キロカロリーくらいあるんではなかろうか。

私は「長く熱い復讐」が好きで、
鶏の腿肉を酒で舌を洗いながら食うシーン、
敵を池かなんかに捨てた帰りに肉を買ってステーキを食うとこ。
大藪料理はほんとに食えるんですかね?

681 名前:無名草子さん [2007/09/05(水) 21:37:31 ]
「傭兵〜」はある意味、大藪の最後の傑作だよね。

そういや「非情の標的」の浅岡も逃亡先で牧童してたっけ。

682 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/05(水) 21:38:53 ]
>>678
そうですか。失礼しました。

>>679
>>676さんが指摘していたように、片山健一も高見沢優も戦後派であり、日本人の母と米兵の間に
生まれ、朝鮮戦争によって父親を失っている点で境遇が似通っています。ギリギリの戦中派として
終戦直後の修羅場を自分の力で生き抜かなければならなかった伊達邦彦や北野晶夫たちとは
明らかに立ち位置が違うわけで、そんな彼らにローン・ウルフの哲学を持たせるためには、
兵士としての戦争体験が必要だったのでしょうね。

683 名前:無名草子さん [2007/09/05(水) 21:41:21 ]
>>680
鷲尾の自宅で焼くステーキのグレービーソースと
アウト・ドアでのふっくらとしたオムレツにそそられる…

684 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/05(水) 22:03:07 ]
>>680
>朝食だけでも5000キロカロリーくらいあるんではなかろうか。

一日の食事量だけで、体重が8キロは増えますよねw それだけカロリー消費が
激しい重労働なんでしょうが。ニュージーランドの牧場の男たちの食生活に関しては、
「ヘッドハンター」でも少し出てきますね(クッキーにバターをなすって食う)

>鶏の腿肉を酒で舌を洗いながら食うシーン、
揚げ足取るみたいで申し訳ないんですが、これは仔羊の腿肉ですね。その前の部分の
“バッドワイザー”に関する蘊蓄とかも好きです。あと、チンピラを解体して捨てた直後に
ステーキを食べるシーンは、主人公が精神的にタフであることをさり気なく表現していますね。

>>683
ステーキのソースに関しては、「処刑の掟」の速見が作るステーキがいちばん美味そうです。

>アウト・ドアでのふっくらとしたオムレツ

あれは美味そうですよね。作り方からして、石川克也も作った“アラスカ中部式オムレツ”だと
思うんですが。このオムレツの前に、負傷による高熱を克服した後に作るベーコン・エッグスや
“アラスカ式ポテト・フライ”は実際に作って食べたことがありますが、美味かったですよ。
生活習慣病が気になる歳になった今は、ちょっと食べられませんがw

685 名前:673 [2007/09/05(水) 23:11:43 ]
あれは仔羊でしたか。
まあ、記憶が怪しいんで指摘は別に構わないです。それに私は大藪初心者。

>>あと、チンピラを解体して捨てた直後に
ステーキを食べるシーンは、主人公が精神的にタフであることをさり気なく表現していますね

私はこんな深夜に肉屋空いてたのかな?と思いました。

686 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/06(木) 00:24:35 ]
>>685
>私はこんな深夜に肉屋空いてたのかな?と思いました。

チンピラの死体を処分したのは夜ですが、肉を買ってステーキを焼いて食べたのは翌日なんです。



687 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/06(木) 07:55:28 ]
homepage2.nifty.com/luke_apostle/vol.5.html

688 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/06(木) 21:43:40 ]
キムチやトウガラシ好きなのはよく知られてるけど甘党の大藪ヒーローはいますか?

689 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/06(木) 22:01:29 ]
甘党は?
ちなみに西城の好物はコブ茶。

690 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/06(木) 22:41:15 ]
やはりハードボイルドに甘党の主人公は似合わないですか・・・
一人ぐらいいても面白かったのにと思うのは私だけか

691 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/06(木) 23:21:32 ]
>>682
そんな二つの彼岸を埋めるのが、量産時代のエージェント・ヒーロー達だったのでしょうか
超人的な体力とストイックなまでの意志とを支える過去の過酷な体験をもつ異能者としてではなく
能力を買われて国家的組織の手足とされればいい…何しろあの伊達が(!)破壊工作員として
活躍することも可能だったのですから。

過去を語られない西城によって、その殺人機械としての完成度は飽和したとも考えます
再び、常人のものではない背景を持つ異能者を大藪が描き出すには、もう時代が変わっていたの
でしょうね。

692 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/06(木) 23:24:32 ]
>>688
ミスター並みに甘い物が苦手なイメージがある大藪小説の主人公たちですが、実際には
パンケーキやクレープにジャムやハチミツやメープルシロップをたっぷりかけて食べる
シーンがけっこう出てきます。

693 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/07(金) 00:00:42 ]
>>691
初期の主人公たちは、デビュー作の伊達邦彦に代表されるように作者の分身であり
代弁者でした。しかし月日が流れ主人公の年齢設定が作者からどんどん離れていき、
「戦争を知らない子どもたち」を主役にしなくてはならなくなります。そうなると、
いかにして主人公を“血と暴力に生きる自由人”にするかという問題が出てきます。
彼らの多くは幼い頃に事故や事件によって両親を失ったり、自ら海外の戦争に
身を投じたりすることで人間や社会の本質を知ることになります。しかし、それは
幼い頃に戦争に巻きこまれ、戦後の混乱期を死に物狂いで生き延びた伊達邦彦たちと
比べると、やはり本質的に違う体験です。

そうとはいえ、大藪春彦が今も健在だったら日本人でありながら平和ボケした
祖国に幻滅し、湾岸戦争やイラク戦争を米軍兵士として戦った過去を持つ若い主人公を
登場させていたかも知れませんね。

694 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/07(金) 00:17:28 ]
船戸与一の「諸氏乱想」なる対談集に93年2月の大藪との対談も入っていて
大藪は「暴力の義務」というフレーズに対し、暴力が行使されるべき時に行使されないという
状況において世間的に許されない暴力を、いかに完全犯罪的に使うかが問題だと答えています。
という哲学を、幼少の頃からたたき込まれるかあるいは長じて後に得た体験により
身につけているか、の違いはあるにせよ、本質はやはり、
「状況の最前線では暴力しか機能しない」と言うことに尽きるのではないでしょうか




695 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/07(金) 11:27:12 ]
「力なき正義は無能なり」

     大山倍達(談)

696 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/07(金) 11:56:24 ]
話豚切りますが、かなり前に図書館で読んだ古いペーパーバックス版で主人公が記者か何かで飛行機の
墜落事故の真相を追求するんだけど、敵に捕まってあっさり殺されて終わりという短編を読んで
(゚д゚)ポカーンとなった記憶があるんだが、作品名が思い出せない。どなたか教えてください



697 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/08(土) 00:43:09 ]
暴力の前では全てが無力。
だから暴力に屈しない人には「舌を巻く」んだね。

698 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/08(土) 07:37:57 ]
>>696
それはたぶん「羽田上空の罠」じゃないでしょうか。あのラストは私も驚きました。
主人公が戦闘訓練を受けた国家の特殊工作員とかなら、隠していた拳銃の速射や
ライター型手榴弾で反撃するんでしょうけど。

699 名前:696 mailto:sage [2007/09/08(土) 13:58:05 ]
>>698
どうもありがとうございます。読んだのが厨房の頃で記憶が曖昧だったんで、もしかしたら他の作家だったかもと
思いはじめてました。オクか古本屋で探してみます

700 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/08(土) 20:23:51 ]
>>697
特に拷問でもなかなか口を割らない北朝スパイのしぶとさには

尊敬の念さえ抱いてるふしがある

それに対して日本のトップは情けない描かれ方をされてるな

引き揚げ体験者の大藪氏の目には日本人はやはり「温室育ち」と映るのだろうか

701 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/09(日) 01:40:58 ]
生ぬるい状況に安住し、親から貰った毛並みやバックやコネで社会での身分が決まるといった
そんな巷の栄華を低く見ながら、強烈な自我とストイックさで闘うローン・ウルフを描く大藪作品においては
必然的に中流階級の程々に幸せな連中は「温室育ち」として描かれるでしょうね。



702 名前:無名草子さん [2007/09/09(日) 03:28:22 ]
大藪作品で文庫化されていないのはあと何作あるの?

703 名前:無名草子さん [2007/09/09(日) 03:37:04 ]
すいません、大藪作品を初めて読むならどれがいいでしょうか

704 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/09(日) 07:26:03 ]
>>697
大藪ヒーローたちも社会から虐げられる境遇にありながらも、それをハネ返すべく
力を蓄え、社会に挑戦していきますね。
エージェント・ヒーローもさることながら、サラリーマンである者たちも
復讐や怒りといった感情を胸に抱きつつ静かに爆発する瞬間を待っている
最近はその待ち続けている辺りの描写が好きになってきました。


705 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/09(日) 10:00:12 ]
>>703
戦士の挽歌、時代設定がわりかし最近の方なんで入り易いかも、まあ俺が最初に読んだ大藪作品なだけなんだけど

706 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/09(日) 11:12:54 ]
初めて読んだのは「蘇える金狼」です。松田優作映画からの導きです
今映画を改めてみても、小池朝雄や成田三樹夫の演技が良いと思ってしまいますが
あの頃は優作が日本で一番ハードボイルドな男だと思っていた。

大藪作品としては「野獣死すべし」かなやっぱり。「復讐篇」のほうが読みやすいと思います。



707 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/09(日) 17:19:23 ]
>あの頃は優作が日本で一番ハードボイルドな男だと思っていた。

過去形だから許す

708 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/09(日) 18:13:19 ]
>>707
黒歴史になりますか?<優作ファンだった過去

709 名前:無名草子さん [2007/09/09(日) 21:22:10 ]
>松田優作映画からの導きです
私は原作からのお導きです。
(映画)の前宣伝も凄かったから初日から観ました。
それも立ち見。今では考えられません。
あれでフアンになった人も多いでしょうね。

710 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/09(日) 22:20:16 ]
>>709
恥ずかしながら「金狼」も「野獣死すべし」映画も、優作追悼のTV映画で観ました
それからしばらく優作中毒になって、こわばった顔でクラシックを聴いたりぎくしゃく動いたり
してました。
 「金狼」は原作をその直後に読んで、朝倉の内面の力強い描写にやられた!
もっと読みたくなり、その次に買った大藪文庫が「青春は屍を越えて」でした。
「暗い春」で狙撃者主人公に触れ、これもまた驚いた…
 この主人公たちは世界を、自分の回りの境遇を大きく変える為に目標を設定しているのか?とね。

711 名前:無名草子さん [2007/09/10(月) 12:58:46 ]
>>707
優作以上のハードボイルドがいるとでも?

712 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/10(月) 16:48:27 ]
>>711
日本ではいない。というか育たない。     風土的なものか・・・

713 名前:無名草子さん [2007/09/10(月) 17:21:55 ]
カマキリ男が演じた朝倉や邦彦は全くの別キャラ。

714 名前:無名草子さん [2007/09/10(月) 23:13:40 ]
ハンフリー・ボガートのようなタフさやズルさがないね

715 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/11(火) 01:22:39 ]
1 :無名草子さん:2007/04/20(金) 12:44:51
通は「ヘッドハンター」を好む。


716 名前:無名草子さん [2007/09/11(火) 05:36:28 ]
>>670
ジョジョの解説を大藪先生の息子さんがしてるの?何巻か教えて!

息子さん何してる人なんだろう?



717 名前:無名草子さん [2007/09/13(木) 00:18:20 ]
大藪作品は時代性が色濃く出ているから年月と共に風化していく可能性が高いね
一つ例を挙げると携帯電話
特に今の若い人にとって携帯無しのストーリーってたぶん付いて行けないだろうね
そこでいっそのこと現代的にアレンジした映画作品として残しておいた方が良さそうに思うけどな
変質させてしまうのがオチかな

718 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 06:49:45 ]
>>717
その理屈から言えば、携帯電話出現以前の文学作品は全滅だなw

「野獣死すべし」や「汚れた英雄」を初めて読んだ時、古臭さはまったく感じなかったな。
むしろ親たちが生きた時代の空気のようなものを感じて、物語に引き込まれていった。

719 名前:無名草子さん [2007/09/13(木) 09:40:21 ]
>>717
浅学だね


720 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 09:54:08 ]
大藪にとって携帯(その時あれば)とかはストーリーの骨格を為すもんだろ
漱石や鴎外なんかとは違う(すごい比較w)

721 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 11:23:05 ]
>>720
そりゃ大藪に限らず携帯があったら話がだいぶ変わったであろう作品はたくさんあるだろ。
だが携帯が出てこないから云々なんて頭悪杉

722 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 12:57:56 ]
昔の作品を昔の作品として読めないのはただの馬鹿だよな
携帯が出てこない事を気にするよりも
書かれたその時代の雰囲気などを楽しめばいいと思う

723 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 13:06:15 ]
携帯がどうとか言うなら、あの時代に街頭の監視カメラやNシステムやDNA鑑定などがあったら、
邦彦や朝倉たちの犯行も(ry

724 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 15:05:31 ]
ここの連中は「モノ」を書く作家つうのが分かってないようだなw
他の作家にとっては単なる「車」であっても大藪にとってはスカGTRでなければならないし、
69年式コロナでなければならないつうことが・・

725 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 15:40:04 ]
>>724
わかってないのは携帯云々と言ってるヤツだけだろ

726 名前:無名草子さん [2007/09/13(木) 16:18:51 ]
基本的に悪党が「いつ何をやるか」(山野組や世界幸福教会のパーティがいつどこで、現ナマいくら積み上げるとか)の情報と「相手の頚動脈に手刀を叩き込んで瞬時に失神させる」能力があれば俺も西城のように強くなくても、射撃が下手でも絶対犯罪する。




727 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 16:21:46 ]
「相手の頚動脈に手刀を叩き込んで瞬時に失神させる」能力=西城のように強い

728 名前:無名草子さん [2007/09/13(木) 17:42:07 ]
エミーもやってるけど…相手の頚動脈に手刀

729 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/13(木) 17:58:16 ]
だからエミーも普通に強いだろ。腕力はヒーローたちに劣るものの、それでも並の男では
素手でも歯が立たないよ。

730 名前:名のない男 ◆bjgqCApaa. mailto:sage [2007/09/13(木) 19:30:35 ]
さて、お立ち会いの大藪ファンの諸氏方々へ。
かつて、氏のエッセイ「俺とGUN」内に於いて
邦彦の使用した銃に触れてますが

“『非情の牝豹』で、リヴォルバーでは44マグナムと
コルト・パイソン357マグナムを使わせたのが、
いまのところいちばん新しい。”

と、あります。
ただ、実際に角川文庫版非情の牝豹を読んでみると
パイソンしかでてこなかったのですが
もしかして出版元によって、
或いは版数によって違ってたりするのでしょうか?
長年の疑問であります。

731 名前:無名草子さん [2007/09/14(金) 19:51:16 ]
暴力租界のオチが気になって昼も眠れません

732 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/16(日) 20:43:24 ]
確か大藪春彦の小説だったと思うがサルの脳みそを食った主人公がいたような記憶が。牛とか鹿とかは
それなりに美味そうだったがサルはさすがに引いた。確かに大藪だったはずだか作品名や詳細が
どうしても思い出せない

733 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/17(月) 07:18:43 ]
>>732
「傭兵たちの挽歌」の回想で片山が猿の肉を食おうとしたが駄目だったというのがあったな。
でもさすがに猿の脳ミソはないだろ

734 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/17(月) 09:42:05 ]
ウェポン・ハンターシリーズのどれかで、
救出した戦友に主人公が猿の脳みそを
体にいいからと言って食わせるくだりがあったと思う。

735 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/17(月) 23:52:14 ]
>>734
「地獄からの生還」ですね。

736 名前:無名草子さん [2007/09/18(火) 01:02:59 ]
食べ物を味わうというよりエネルギーとして、身になる事だけを考えて食事をするのが多いよね。ハードボイルドってそういうの多いよね。そしてそれに惹かれてしまう。
俺も旺盛な食欲で臓物を胃に送り込みたいもんだ

皆さんがこれは元気出そうと思った食事シーンは?



737 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/18(火) 01:16:21 ]
「処刑の掟」にて速見がアジトでステーキとポテトサラダをむさぼり食うところ

と簡単に書くと陳腐なことを、パワフルに描写してくれたハリー大藪有り難う…

738 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 05:00:48 ]
「大藪春彦賞」というのが残ったが、現在は本屋でも置いていない所が多くて、
なんとなく「過去の人」になってしまった感があるな。

大藪小説はチマチマと細かいところを書くので、濃厚に「時代」という物が封印
されているように思う。そこがいいと思うのだが、一般には「古臭い」と捉えら
れてしまうのか?

739 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/18(火) 13:06:10 ]
>>736
>皆さんがこれは元気出そうと思った食事シーンは?

初めて読んだ「トラブル・シューター」で、分厚いシマアジの刺身やアワビや生ウニや
鮎の味噌汁を飽食する主人公にまずやられ、続いて読んだ「処刑の掟」で山中に潜んだ速見が
犬肉をこんがり焼いて貪り食うシーンで完全にノックアウトされました。名無しからの銃火氏も
書いている、ステーキを焼くまでを延々と描写しているシーンも素晴らしいですね。

元気が出るという点に絞れば、「非情の掟」での残飯雑炊、熱いコーヒーとステーキ、
鹿一頭丸々生食い、「傭兵たちの挽歌」での猪のハートとレバー貪り食いやコックに命じて
作らせた鳩の丸焼きやステーキなどの鯨飲馬食、さらにエルクのタンやレバーやリブや
背肉のカツレツやソーセージ、キャリブーや馬のレバー生食いなどでしょうか。「汚れた英雄」で
晶夫が体力回復のために食わされる生レバーや白子、それに傷心の中で酔っぱらいながら
貪り食うソーセージや鶏肉のオーブン焼き……駄目だ、キリがないw

740 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 13:49:11 ]
サンショウウオを生で丸かじりするとかw

741 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 14:07:38 ]
>>740
国の天然記念物だけはやめてくれ

742 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 14:55:42 ]
天然記念物だろうが何だろうが生きるためには何でも食う!

これが大藪クオリティー

743 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 15:24:24 ]
パンダは旨そうだ

744 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/18(火) 15:55:35 ]
>>740
「外観に似ず、味はさして悪くなかった」

大藪先生、あなた食ったのかとw あと、ワニの尻尾に関しては作者は食べられなかった
らしいので「イセエビに似た味」というのは実際に味わったわけではなく、アフリカの
猟場で現地スタッフたちから聞いた知識のみで書いたのでしょうね。

「ヘッドハンター」で病み上がりの杉田が食う赤鹿の脳の炙り焼きは、身体が火照ってくる
くらいだから精がつきそうですが、今なら主人公たちも絶対に食べないんでしょうね。
そういえばかつてはあの「美味しんぼ」でさえ、脳みそ料理を紹介していましたね。

745 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 16:26:35 ]
生肉といえば植村直己のアザラシの生肉を思い出す。
テレビで実際器用にナイフ使って食ってたもんな。

746 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/18(火) 18:11:12 ]
>>745
私は初めて「肉を生で食う」というシーンを目にしたのが「アラスカ物語」のマンガ版で、
これは大藪ファンにはお馴染みのカリブーの肉を食べていました。テレビでは「スペクトルマン」で
徐々に怪獣になっていく男が冷蔵庫の生肉を無意識に食べてしまうシーンでしたね。

植村氏はどこへ行っても現地の人と同じものを食べるようにしていて、それが様々な
冒険を成功させた要因のひとつだったようです。イヌイットたちから最初にアザラシの肉を
ふるまわれた時には、とても食いきれなくて隙を見てポケットの中に隠したりしていた
そうですが、次第に生肉の生臭さに慣れていったとか。



747 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 19:26:47 ]
アラスカ物語テラナツカシスW

748 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/18(火) 20:57:33 ]
日本家屋などに侵入するとき襖などが軋らないように小便を垂らしてから入るのは大藪作品?

749 名前::無名草子さん mailto:sage [2007/09/19(水) 01:24:37 ]
サンショウウオは天然記念物じゃないよ。俺も昔食ったし
オオサンショウウオは食べちゃ駄目

750 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/19(水) 09:38:29 ]
>>748
確かそうだったはず

751 名前:無名草子さん [2007/09/19(水) 09:49:52 ]
復讐の弾道で植木鉢に小便してから横井の娘に夜這いをかけるのはあったけど。
どうでしょうかね。私は憶えてない。

752 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/19(水) 11:34:18 ]
>>748
襖に小便って大藪作品ではないな

753 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/19(水) 13:58:25 ]
>>751
行動を起こす前とか張り込み中に植木鉢に長々と放尿するつうのはよくありますね

754 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/19(水) 14:04:57 ]
私の場合は緊張しやすいもんで
なにをやるにも事を起こす前には必ず小便ですね。

755 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/19(水) 20:20:18 ]
>>748
うーん、あったような、なかったような……まだまだ修行が足りないなあ。

小便ではなく水を雨戸などに垂らして音を消すというのであれば、西城秀夫や伊吹勘之助が
やっていますね。

756 名前:無名草子さん [2007/09/19(水) 20:21:48 ]
敵の家屋に忍び込んで、
警備員かヤクザがそばに置いてある洋物のビニ本と、
一物を握りしめながら居眠りこいてるシーンもよくある。
寿行もそうだが、バイオレンス物はいいねえ。
俺、そういう映画や画像は苦手だから小説だと妄想できて愉しい。



757 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/19(水) 21:40:25 ]
警備員とかやくざが気絶した振りしてるのはあるね
ジッと見つめられると耐え切れなくなってマブタがピクピク
そうすると「コノヤロー、タヌキ寝入りしやがって!」とまた一撃
で、こんどはマジで気絶とw

758 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/19(水) 22:01:35 ]
>>756
寝ぼけて自分の女と勘違いして主人公に抱きついてきて、延髄を抉られて瞬殺されるヤツも
いましたね。まあ夢を見ている間に死ねたのだから、悪党の最後としては幸せだったかも知れません。

>>757
寝ている時に主人公が部屋に侵入してきたことに気付き、タヌキ寝入りを続けるものの見破られて
殺される敵もいますね。逆に主人公が敵に捕らわれて頭を殴られますが、タフなので気を失いふりを
しながら相手方の会話を盗み聞きするというのも良くあります。ただ、気絶したフリを見破られて
再び殴られて今度は本当に失神なんて場合もあります。

759 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/19(水) 23:02:47 ]
大藪さんて意外とユーモアのセンスがありますね。

760 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/19(水) 23:13:44 ]
「トラブル・シューター」もユーモアの香りがします
元国家機関の工作員であったがドロップ・アウト
夜の巷にたゆたいながら、バーの女の相談に乗ってやったり、楽しく酒を飲んだり
昔のしがらみに引っかかったり…それこそ「男と女がベタベタひっつく」ようなシチュエーションなんだが
そう言う路線に進ませてくれないのが大藪マインド…
ってな感じで、読む度にニヤニヤしてしまいますよ。大藪は何を書いても大藪だったんだろうなあ。

761 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/20(木) 22:46:22 ]
>>760
「トラブル・シューター」の場合、元国家機関の人間とはいえ現在は引退しているので、
名作「傭われ探偵」に近い小気味よさがありますね。女を抱くのは手付けや謝礼代わりの
場合が多く、女たちもその辺は割り切っているから湿っぽさがなく痛快です。

762 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/21(金) 00:12:12 ]
スーパーヒーローもいいけど適度に失敗もし人間臭さのある主人公も捨てがたいですね

763 名前:野獣サラリーマン mailto:sage [2007/09/21(金) 22:31:24 ]
そう、そのへんのバランスが絶妙なんだよ大藪作品は
ヒーローでも傷や弱点やどこか憎めない所とかあったりして感情移入しやすかった。

大藪氏復活キボン

764 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/21(金) 23:29:26 ]
水虫だかインキンだかをうつされた主人公がいたような・・

765 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/21(金) 23:35:15 ]
大藪読者にお勧めな作家っています?
国内外問いません。

766 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/21(金) 23:38:38 ]
大藪の前に大藪なし、大藪の後に大藪なしつうことで結論でてるのに



767 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/21(金) 23:48:38 ]
>>765

とりあえず西村寿行あたりから入ってみたら

768 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 00:37:00 ]
>>766
単なる読書量不足、見識の狭さをごまかしてるだけ。
>>767
wikiで調べたら面白そうだったのでちょっとよんでみる

769 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/09/22(土) 01:17:45 ]
大藪以外の作家もいいもんだが
大藪もいいもんだぜ。

770 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 02:10:07 ]
個人的にはスティーブン・ハンターにはまった。
「真夜中のデッド・リミット」が一番面白かったが大藪的じゃない。
大藪的なのは「極大射程」、「ダーティホワイトボーイズ」、「狩りのとき」、「悪徳の都」等。

771 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 06:30:04 ]
>>770
ダーティホワイトボーイズだけ毛色が違った作品だったね
だけど銃器に五月蝿いのはやっぱスティーヴン・ハンターだった
まあ、大藪を読んでたんであの手の克明な描写は初体験ではないけど
私も全て読んでますよ

>>765
例えば西村寿行の「怒りの白き都」と大藪の「唇に微笑み 心に拳銃」あたりを比べると
メス奴隷というものに対する両作家の比較ができるよ

そういえば昨晩の朝日新聞夕刊に西村寿行の追悼記事が出てたね
そこには殺生について大藪と口論になったと書いてあったな
寿行の方は飼い犬が事故死して以降、ハンティングを完全にやめ、菜食主義者になったらしいし、さらに地蔵菩薩に凝り始めた
ハンティングと肉食をやり続けた大藪(体壊して食生活改善したんだっけか)とはその辺で衝突したんだね

772 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/09/22(土) 07:44:49 ]
>>768
> 単なる読書量不足、見識の狭さをごまかしてるだけ。

そもそも大藪作品に何を求めているか、どの部分に惹かれるかによって「お勧めの作家」も
異なってきますから、相手を非難する前にその点をはっきりさせるべきですね。
「バイクや車が活躍する作品が読みたい」、「骨太のハード・ボイルドが好み」、
「冒険小説、ハンティング小説が良い」、「緻密な銃器描写を楽しみたい」等々。

個人的には大藪春彦という作家に対する飢餓感は、他の作家では埋められないと
いうのが結論ですが、強いて言うなら夢枕獏や柘植久慶あたりが良いと思います。

773 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 10:07:24 ]
柘植は胡散臭いからやめとけ(落合に通じる)

最初からフィクションとわかってる獏のほうが数倍まし

774 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 10:32:20 ]
>>773
アホか。面白ければそれで良いんだよ。柘植が本当に元グリンベレーかどうかなんてどうでも良い
そんなのは儲とアンチだけでやってくれ。落合の作品は自分登場のイタタタなものが多いが柘植は
大部分がフィクションだろ

蜂田迅シリーズや「マンハッタンの墓標」あたりは面白いぞ

775 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 12:15:12 ]
夢枕獏が西村寿行のリスペクターであることは有名な話だから、
獏の前に、まずは西村だな。

776 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 13:33:34 ]
何か必死な西村ヲタがいるな



777 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 15:41:12 ]
柘植さんは一時期良く読んだ。
「チェックメイト・キング」が印象に残ってるな。

778 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/09/22(土) 16:05:29 ]
>>777
あれは9・11前に書かれたんだよね。






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