- 1 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/04/20(金) 12:44:51 ]
- 通は「ヘッドハンター」を好む。
- 501 名前:無名草子さん [2007/07/25(水) 05:22:27 ]
- >>499 夢枕獏なんかどう。一時先生も推奨されてたよ。作品にもよるけど。
- 502 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/25(水) 08:21:17 ]
- >>499
時代背景からしても作家というのは家元と違い、一代限りだと思いますね
- 503 名前:無名草子さん [2007/07/25(水) 10:23:00 ]
- 大藪の後に大藪なし
- 504 名前:無名草子さん [2007/07/26(木) 14:31:55 ]
- 大藪の前に大藪なし
- 505 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/26(木) 14:51:41 ]
- 大藪の上にいっぱい人がいる
- 506 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/26(木) 16:26:38 ]
- >>504
ロス・マクドナルドって知ってる?
- 507 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/26(木) 16:39:12 ]
- >>506
マクドナルドの代用が大藪でできるか? 大藪の代用がマクドナルドでできるか? そう考えてるなら何も言わんが。
- 508 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/26(木) 22:27:05 ]
- >>502 >一代限りだと思いますね
もはや大藪ジャンルと言うべきだが後にも先にも誰もいないつうのは寂しいもんだな こういう作家、他にいるか?
- 509 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/28(土) 00:42:20 ]
- 代用つかマックバーガーよりオーヤブバーガーのほうが食べごたえがあることだけは確か
- 510 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/28(土) 02:40:40 ]
- 実は私、西村寿行って人の話は読んだ事が無い
- 511 名前:無名草子さん [2007/07/28(土) 06:48:22 ]
- オーヤブに比べると少なくとも作品においては西村は体制に阿る雰囲気があるな。
- 512 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/28(土) 13:10:53 ]
- 俺は大薮も寿行も両方読む。
主人公が刑事や検事という設定が多いから、そういう印象はあるかもだけど、西村寿行の主人公も体制や政治の巨悪に対する復讐譚が中心だから、おもねるというのはちょっと違うような‥‥ むしろ体制におもねらない無頼な雰囲気というのは、共通していると思う。 ただ、大薮の方がマシーン的というか、先鋭的というか、目的にまっしぐらな雰囲気はある。 まあ、どっちもオンリーワンの作家だと思うし、作家としては、それが理想の姿なんじゃないの? 「衣鉢を継ぐ」とか「正統なる後継者」とか出版社はよく使いたがるけど、セールスのためのキャッチフレーズであって、継ぐ方も継がれる方もそんな呼ばれ方は望んじゃいないだろうし‥‥‥
- 513 名前:無名草子さん [2007/07/28(土) 15:34:02 ]
- 最初のサイコダイバーの帯に「大藪春彦激賞!」と書いてあったので
獏が誰だか知らなかったが、とりあえず買って読んだ
- 514 名前:無名草子さん [2007/07/28(土) 21:52:14 ]
- 実は大藪的な小説ってあんまりない。
あってもあまりにも現実離れしたヒーローとか。 大藪の場合大体において主人公は一般人で腹に一物持ってて目的を実行するっていうのが いいんだよ。「蘇る金狼」は国産ハードボイルドの金字塔だと思うよ
- 515 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/29(日) 00:24:24 ]
- >>514
ホントのところは知らないけど、どちらかというと大藪さんは群れで行動するのが 苦手のように思われます。 集団のルールに縛られるのが嫌いと言ったほうが当たってるのかもしれません。 他人に命令されて行動するのが嫌なんでしょう。 だから孤狼であり普段は羊の皮を被った狼たるわけです。 金狼に限らず集団の力に頼らず己の力だけで事を成し遂げる一匹狼を描いた作品が特に 躍動感と生命力に溢れているのは大藪さんが多くを地で書いてるためかもしれませんね。 マアほとんどの作品がそんなんではありますけど・・
- 516 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう mailto:sage [2007/07/29(日) 16:56:01 ]
- みんな選挙の投票は済ませてきたかい?
俺は一週間も前に済ませてきたよ。 しっかしこうも糞暑いと(西日本だが)出て行く気も失せてしまうよな。 思った以上に投票率が上がらんのじゃあるまいか。 ここら辺り与党が投票日を延ばした狙いだったんだろうか・・・・ しっかし、このままじゃ依然沖の末裔が政権の座に君臨する事になる。 大藪先生の出番だなw それにしても大きい一票とは言うが上手い事国民が欺かれてるような気がするな。 やはり投票の仕組みそのものを変えないと大きな変化は得られないだろうな。 以上チラシの裏ですたw
- 517 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/29(日) 20:59:12 ]
- 沖こと岸信介は、良くも悪くも昭和の大久保利通。満州って実は国家社会主義を中心とした左系の人材の巣窟だった。
関東軍は、実は赤い陸軍だったし、現に志位正二(終戦時の関東軍情報参謀、現在の日本共産党書記局長・志位和夫の 叔父)、平沢道則(関東軍第三軍参謀長)、種村佐孝(参謀本部戦争指導班長)など、大戦後に相次いで日本共産党に入 党している。ロシア革命が起きたとき世界中のインテリはこれを歓迎した。理由は従来の資本主義体制に行き詰まりを感 じ、それに変わる新たな体制が出現したと期待したからだ。しかしスターリン時代になって絶望に変わる。 そりゃそうだ。私有財産制×だし、農業政策で派手に失敗して数百万人が飢餓状態に陥ったりと散々。さらにツァーリズム 以上の搾取構造だってバレてからは、それなりにまともな奴は現実的な修正資本主義を選択するようになる。 で、満州で全くゼロから国づくりを始めることとなった戦前の大日本帝国は、その満州の地において壮大な実験をやった。 ある種の国家社会主義を基盤とした国つくりだ。そこに投入された人材も資本もなにもかも空前絶後のレベル。何せ満州 って何も無い只の広大な大地だったからね。日本人はこういう大陸への幻想を持ちやすかったんだな。この満州問題が 引き金になって第二次世界大戦に引きずられていったってのに。 岸信介はその国づくりを任されたスーパーエリート一人、弟の佐橋こと佐藤栄作(運輸官僚)とは比べ物にならないレベル の大物農林官僚エリートだった。統制経済や国家社会主義的な(この呼称は使われず、あくまで帝国主義という建前では あったけど)新国家設立の壮大な実験場で、沖こと岸信介は多分誰よりも国づくりについて学んだのだと思う。 ただ、この大陸への夢(海洋国家日本にとってはある意味鬼門)は、もっとマクロな世界情勢のなかで潰える。現在の貨幣 価値でみれば百兆円を超える日本人の血税が大陸に残されたまま日本は負けたのだ。そこの取り残された一人(朝鮮半 島の平壌だっけか?)が大藪だったんだね。
- 518 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/29(日) 21:02:03 ]
- 戦後、A級戦犯で告発され、公職追放に憂き目にあった岸はしかし、かなり早くに公の場に復帰する。理由は、今度は逆
に日本の赤化を警戒したアメリカサイドの意向だろう。のちに日米安保に連なる流れはこの時期に出来たと思われる。ほ ぼ同時期に公職追放措置を解かれた正力松太郎がCIAに関わっていたことは最近になってわかった(読売新聞の労働 争議を治めるため。これにより赤化せずに済んだが、朝日や毎日は結局幹部クラスにソビエト共産党系の人材、後に中 国共産党繋がりの人材が巣食うことになった)ように、完全にアメリカの肝煎り。ただし岸などの戦前のシビリアンエリート はその辺はクセ者。彼らはアメリカを牽制しつつ、満州でやろうとしていた国づくりを戦後の日本で為そうとし、それをやっ てのけた。 勝算はあったろう。まず、間もなく始まった朝鮮戦争や冷戦により、アメリカとしても日本の早期の経済復興を必要として いたのだし、自衛隊は出来たもののハイ・ポリティクスたる安全保障については完全にアメリカまかせ(ただしここで60年 安保闘争で大騒ぎ)。産業経済の再興や金融の保護政策など、文字通り修正資本主義以上に社会主義的なスタイルで 見事に戦後復興をやってのけた。当時為替の固定相場性制(71年まで続いた)の恩恵を受けに受けまくったのも日本だ し、多分これに関しては確信犯だったろうね。まあ、現在ではアメリカの財政赤字を買い支えるまでになったんだから。
- 519 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/29(日) 21:03:41 ]
- さて一方で当時、武力闘争至上主義を掲げた共産党や、その他武闘派左翼ゲリラを抑える必要性が生ずる。そもそも第
二次世界大戦でのソビエトの狙いの一つが「資本主義国同士を暴走させ、衝突」させ。「負けて崩壊した国から順に共産 革命を」引き起こすという、とんでもないものでもあった。しかし日ソ中立条約やゾルゲ事件、そのゾルゲ事件の尾崎秀実 が近衛内閣の「昭和研究会」や「朝飯会」の常任メンバーで近衛のブレイン(しかも近衛は社会主義シンパの過去あり)だ ったことや、アメリカのハルノートを起草した財務省次官のホワイトが共産スパイだったことが戦後に明らかになったこと など、あながち嘘ではなかったのだ。彼らは本気で二段階革命を実施しようとしていた節があり、尾崎自身の獄中での著 述は明らかにそれを示唆している(彼は日本の敗北を完全に予見し、戦後の共産革命を夢見ながら悔いなく死刑台の露 と消えた)。
- 520 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/29(日) 21:04:40 ]
- 戦後こうした連中(何せ共産党は一時武力闘争至上主義を掲げていたため、未だに公安調査庁の要監視団体指定が解
けてない)を抑える必要が高まった。そこで児”島”や、その師匠筋の笹”山”(だったか?)あたりのフィクサーが動き出す。 朝鮮進駐軍と自称し暴れまくっていた在日愚連隊を次々と右翼団体へと放り込んだり、やはり在日系暴力団(関東会w) への資金提供したりしたのもこの時代。大陸系の人脈を持つ彼らならではといえる。何せ彼ら朝鮮系は「戦勝国民」、当 時内務省が崩壊し、日本の治安を担う組織が崩壊しており、警察活動も一々GHQのお伺いを立てなければならなかった ため、彼らはやりたい放題だった。さらに「反共」の旗印の下、統一教会へのパイプを繋げたのも児”島”や笹”山”などの 大陸系フィクサー(満州アヘン王の里●については大藪は書いてなかったような…)。見返りは戦後賠償ビジネス。安倍 晋三が未だに統一教会との繋がりを揶揄されるのはこのときの名残り、つまり反共。敵の敵は見方だっていう理屈。しか しこうした在日の裏社会人脈や裏社会利権が今、日本を蝕んでいるのはかなりキツイ。 こうして戦後の日本には、朝鮮系高級ヤクザが誕生した。沖こと岸は別に朝鮮系ではないが、こうした在日を使って左翼 叩きをやってたわけだ。まあ、大藪氏にとってはそんなことよりもむしろ、自分達高級官僚だけがとっとと祖国に引き返し 多くの日本人が大陸棄民となったあたりが、その後の創作の原動力になったのかもしれんね。
- 521 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/30(月) 13:49:04 ]
- 締まりはマァマァだが、お汁が多過ぎて
- 522 名前:無名草子さん [2007/07/30(月) 17:11:23 ]
- >>521 処刑軍団か? カモメと港を絶唱する演歌のプリンセスW
- 523 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/30(月) 17:49:53 ]
- 耳元でフランス語を囁くと塩もみしたアワビのようにしまる女
- 524 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/30(月) 19:38:36 ]
- 確かサル顔の小男の芸達者とはサミー・デービス・ジュニアですね
- 525 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/30(月) 20:49:40 ]
- >523
なにその清清しいほどのバカ女
- 526 名前:無名草子さん [2007/07/30(月) 21:03:27 ]
- 黒豹の鎮魂歌のなかに出てくる女優の女じゃなかったか?
- 527 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/07/31(火) 07:11:03 ]
- 上の方で誰かが言ってたが、ヴァヴィヴヴェヴォだな、大藪クオリティ
- 528 名前:無名草子さん [2007/07/31(火) 13:47:29 ]
- >>523 悪魔教の黒ミサで惨殺される松平純子?だったか。
- 529 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/01(水) 07:03:25 ]
- 淳子な
- 530 名前:無名草子さん [2007/08/02(木) 00:23:13 ]
- >>513
>「大藪春彦激賞!」 俺のは新聞の広告欄だったが、これはキクよな 即、本屋に買いに行ったぜ!
- 531 名前:無名草子さん [2007/08/07(火) 09:55:45 ]
- 大藪春彦の作品はすべて頭に入っているオマイラに出題だ!
「かつてのセクシーな外観を取り戻していた」 この作品名を答えよ!
- 532 名前:無名草子さん [2007/08/07(火) 12:31:16 ]
- 食糧難の時代に親がいない主人公たちはいかにして栄養をとりタフな肉体を手に入れたんですか?
- 533 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/07(火) 12:45:56 ]
- >>532
生い立ちが書いてある作品を嫁。「汚れた英雄」とか「処刑の掟」とか「非常の標的」とか
- 534 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/07(火) 16:18:20 ]
- >>531
優雅なる野獣
- 535 名前:無名草子さん [2007/08/07(火) 16:34:40 ]
- >>531
そりゃ原作・監修 大藪春彦作品だ
- 536 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/07(火) 17:17:33 ]
- >>535
知ったかぶりするのは作品名を書いてからにしろ
- 537 名前:無名草子さん [2007/08/07(火) 19:11:24 ]
- >>534
ハズレ
- 538 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/07(火) 23:07:52 ]
- クイズはもういいや
- 539 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/08/07(火) 23:19:24 ]
- >>531
「傭兵たちの挽歌」 >>532 すでに>>533氏が書いている作品の他、「孤狼は挫けず」もけっこう詳細に書いてありますよ。
- 540 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/08(水) 08:52:32 ]
- やっぱ「汚れた英雄」の少年時代がいちばん分かりやすいな
- 541 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/08(水) 22:59:42 ]
- 黒ビールにクラッカー&チーズって意外と合いますね
普段は発泡酒に冷や奴専門なんですが・・ それにしてもポンドでチーズは差し歯が取れそうです
- 542 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/08(水) 23:46:40 ]
- 洋子は恐ろしい女だなー これエミーの原型?
- 543 名前:無名草子さん [2007/08/09(木) 22:53:42 ]
- 強盗に等しい金額を花屋がふんだくったランの花束AGE
- 544 名前:無名草子さん [2007/08/12(日) 12:54:57 ]
- 人生七転び八起きage
- 545 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/12(日) 15:58:35 ]
- 高見沢乙
- 546 名前:名のない男 ◆bjgqCApaa. mailto:sage [2007/08/12(日) 23:32:41 ]
- オデン屋台のオヤジGJ(o^−’)b!
- 547 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/12(日) 23:46:32 ]
-
ショーユ ギョーザ ショーガ 等々、『ウ』 → 『ー』変換は先生の得意技。 微かだがバカっぽさが漂うので、余りいい印象がないのだが、何かこだわりが あったのだろうか?
- 548 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/13(月) 09:43:47 ]
- 俺はバカっぽいとは思わないな。むしろ大好きな表記だ
- 549 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/13(月) 12:00:32 ]
- たしかにバカっぽいなw
まあ、あまり気になるようなことでもないが
- 550 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/13(月) 12:36:50 ]
- ベテランをヴェテランとかバラエティーをヴァラエティーサバイバルをサヴァイバルなんて
書くこともあるけど、これもある意味バカっぽいなあ
- 551 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/14(火) 01:44:05 ]
- 高見沢が発音すると「キャリフォーニア」、スポンサーの誰かだと「カリフォルニア」と
区別して書いてあるケースもあったような。もしかすると高見沢じゃなかったかも。
- 552 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/08/14(火) 06:43:51 ]
- >>551
「アスファルトの虎」で間違いないです。ブリジストン・タイアから誘われてウナギ屋で 話をするシーンですね。
- 553 名前:名無しの掟 ◆bgnLnnAiNw mailto:sage [2007/08/14(火) 07:39:59 ]
- ちなみに、この時点で高見沢が契約していたタイア・メーカーの名前は
“トーキョー・タイア”です。“トウキョウ・タイア”でなく。 “ショーユ”とか“ギョーザ”もそうですが、「外国人の発音を表記すると こういう感じになる」という書き方をしていたんだと思います。その他、 “ヴェテラン”や“サヴァイバル”も要は“V”と“B”の違いに対する こだわりですね。“ヴァレンチノのコート”なら本物ということになりますが これが“バレンチノのコート”だと“V”ではなく“B”なので韓国製の ニセモノです。わかる人だけわかってください。 語学に堪能な者からすれば正しくない部分も多々あると思いますが、私は こういうこだわりこそ大藪春彦の文体の魅力のひとつだと考えています。
- 554 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/14(火) 09:38:33 ]
- >>553
どうでしょうといえばオーストラリア縦断で「カレー・グレーヴィー」を大泉が「カレー・グラビー」 と発音してたな。DVDの副音声でヒゲが「肉汁という意味らしい」と言っていたこともあって俺は すぐに大藪の「長く熱い復讐」や「処刑の掟」を連想したW
- 555 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/15(水) 12:19:55 ]
- 『エレヴェーター』は判るけど、『ショーユ』は如何なものか。
日本人である主人公が、イリコぶっかけご飯を喰うときに、 外国人風もないように思うのだが・・・
- 556 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/15(水) 18:26:58 ]
- 文字にしたときにどうか、という問題はあるんだろうけど、発音するときは
私は「ショーユ」と言いますね。「ショウユ」ではなく。 前にここか別スレで話題に出てた「何ぼ何でも」のように、ある種の方言と して、明確に「ー」で発音する地方があるのかもしれません。 で、大藪氏は近代文学の基本である「文言一致」を突き詰めるべく、あえて 発音どおりに書いたと(わからんけど)。
- 557 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/15(水) 19:36:04 ]
- 案外、元植民地の半島から引き揚げて来た
オーヤブ先生にとっては、「醤油」も「豆腐」も イマイチ馴染みの無いモノだったのかも…
- 558 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/15(水) 22:33:27 ]
- 醤油だと何となく繊細さを連想させてしまうからな。やはり大藪作品ではショーユでしょう。
- 559 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/15(水) 22:52:45 ]
- 大藪春彦のこだわり・・・ 文字のほかに何かある?
- 560 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/15(水) 23:40:04 ]
- >>558
>醤油だと何となく繊細さを連想させてしまうからな。 ないないw
- 561 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 00:03:03 ]
- 深い意味はなさそうだなあ
殺伐とした大藪作品にちょっと軽妙な感じを出したかったとか、その程度のものじゃないんですか
- 562 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 00:39:02 ]
- >>561
でも終始一貫して「ショーユ」だからなぁ・・・
- 563 名前:無名草子さん [2007/08/16(木) 01:07:48 ]
- そのショーユにそっくりなアフリカのソースの名前は何だったけ?
アス虎で出て来た記憶が…
- 564 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 08:10:29 ]
- あえてカタカナを使う事でハードっぽさを出してる
ハードボイルドだからw
- 565 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 08:59:08 ]
- >>563
X巻の88ページに、「ショーユそっくりの マギー・アロマ・ソース」をシャケ缶にかけて パンに挟んで食べるシーンを見つけた! .300ウィンチェスターマグナム口径のM70を 背負って捜し回った甲斐があったぜ…
- 566 名前:無名草子さん [2007/08/16(木) 11:21:09 ]
- ヤブ先生は、クリスチャン・カレッジ以来、英語にはこだわりがあったんだろうな。
最初は東京外語大を受けたみたいだし。
- 567 名前:名無しは、死なず mailto:sage [2007/08/16(木) 15:51:09 ]
- >「文言一致」を突き詰めるべく、あえて発音どおりに書いたと
私は、これだと思う。
- 568 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 20:12:41 ]
- >あえてカタカナを使う事でハードっぽさを出してる
なるほどね。 ハマーはバーボン、スペンサーはインスタントコーヒー、ボンドはマティーニ。 『邦彦は熱燗をちびりと啜った』では絵にならない。 コニャックを生のままで煽らなければ。 『醤油』や『しょうゆ』は小道具として格好良くないよね。 しかし、イリコかけご飯にソースをかけることは、先生の原体験が許さない。 『ショーユ』表現は、和風臭をギリギリまで削ぎ落とし、しかし我々が 親近感を抱けるヒーロー演出のための妥協点だったのではないかしら。 ま、真実は先生のみぞ知るだが。
- 569 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 20:48:30 ]
- イリコかけご飯(ごはん)なら醤油、イリコぶっかけ飯(めし)ならシューユ
文壇から追放された格好の先生にとっては「てめえら、お品ぶりやがって」つうところか・・・
- 570 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 21:29:07 ]
- ウン。
『卵5個をブチ込んだスクランブルエッグ』 『鶏卵5つを用いた炒り卵』 似たようなものでも、勢いが違う。 改めて考えてみると、随分端々まで気を配ってたんだね。
- 571 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/16(木) 23:25:22 ]
- ブチ込んで貪り食う 瞬時に食ってる奴の表情までアリアリでし
- 572 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/17(金) 21:30:11 ]
- 大藪作品は即物的な表現が多い代わりに心理描写が極端に少ないですね
- 573 名前:名のない男 ◆bjgqCApaa. mailto:sage [2007/08/18(土) 00:08:57 ]
- >>565
おぉ! 正にセレクティブ・ハンターですね( ´¬`)
- 574 名前:565 mailto:sage [2007/08/18(土) 06:33:02 ]
- >>573
長い夏休みの間に「ザ・ビッグ・ゲーム」と 「ヘッド・ハンター」、「孤高の狙撃手」を再読した挙句に この暴挙(笑) 無可動のウィンM70背負ってサファリの疑似体験してましたねぇ。 >>572 日本のブンガクに付き物のウェットで 時に病的な心理描写や、 書き手の身辺にのみ範を採った様な 矮小なテーマ性、 男女の痴情のもつれから心中したり相手を 殺してしまうような「恋愛小説」 これらに対するアンチテーゼなのですよ。 大藪作品と、その文体は。 (まだまだ敵は居るンですがね・・・)
- 575 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/18(土) 06:45:23 ]
- >>574
>これらに対するアンチテーゼなのですよ。 考えすぎじゃね? ハードボイルドとしては普通なことだし 「まだまだ敵は居る」ってまたおおげさな… 趣味の違いでウェットだろうが心中しようが 別に小説として悪いことじゃないだろ
- 576 名前:無名草子さん [2007/08/18(土) 10:20:45 ]
- なんにせよ大藪氏の感性はやたら暴力的で日本人に珍しい野獣作家で
本当に貴重だった。
- 577 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/18(土) 10:34:36 ]
- 初期はけっこうあるんだけどね。くどくど書くよりも、例えば家族との日々を思い出しながら
眠って目覚めると頬が涙で濡れていたとか、そういう表現の方が大藪らしくて好きだ。
- 578 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/18(土) 14:06:14 ]
- 「陸送屋稼業」という短編を読んだ記憶があるけど内容を忘れてしまった
事件性のある作品だったのかな? よかったら教えて
- 579 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/18(土) 17:27:38 ]
- 「児童拳銃としては珍しいダブル・アクション〜」という文章が微笑ましい。今は
少なくとも軍隊や法執行機関で採用されている自動拳銃のほとんどがダブルアクシ ョンだ。 まぁ、シングルアクションはメカが単純なので、故障も少なく手入れも楽。これか ら先もなくなる事はないだろう。
- 580 名前:名のない男 ◆bjgqCApaa. mailto:sage [2007/08/18(土) 18:58:32 ]
- >>578
ちょっとトボケた感じの陸送屋が 麻薬と拳銃を入手して小遣い稼ぎを企む話です。 元自衛隊員だったような?
- 581 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/18(土) 20:56:53 ]
- >>580
サンクス。 確か一人称で語られる作品でした。 車を運び終えた後は電車で帰るんでしたね。 大藪氏の場合、長編ばかりに目がいきがちだけど 短編もなかなか趣があって捨てがたいです。
- 582 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/18(土) 23:17:30 ]
- >>581
一人称が「オレ」でした。 陸送屋の稼ぎは安く,帰りの電車代は同僚から 日付を改ざんした切符を150円?で買ってあるので助かる。 という箇所がありましたね。
- 583 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/19(日) 02:31:23 ]
- 『獣を見る目で俺を見るな』も少し変った描き方をしてる。
一人称になったり三人称になったりする。
- 584 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/19(日) 03:39:18 ]
- 酔っ払ってたんだろうな
- 585 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/22(水) 23:13:44 ]
- 以前ここで「汚れた肛門」という臭作が連載されてたのですが再開はしないのですか?
確かエレヴェーターの前で撃たれたところで終わったはず。
- 586 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/23(木) 08:02:58 ]
- 数人のコテさんがリレーで書いてたやつだろ? ウザくなる前に切り上げて「ここまで」とか
書いてたから、気になるなら自分で続きを書けば?
- 587 名前:野獣死すべし新潮文庫版表4あらすじ紹介 mailto:sage [2007/08/25(土) 19:18:23 ]
- 敗戦で満州から引揚げた伊達邦彦少
年は、大戦の惨害に人間性の根底ま で蹂躙され、大学生の頃には計算し つくされた完全犯罪を夢見るように なる。大学入学金の強奪に成功した 彼は、戦時中父の会社を乗っ取った 京急コンツェルンに対し、執拗な復讐 を開始する。怜悧な頭脳、端正な容 貌と猛獣のような体躯を持つ非情の 男伊達邦彦を描くハードボイルド小 説の傑作。正編・復讐編を収める。
- 588 名前:野獣死すべし角川文庫版表紙折返しあらすじ mailto:sage [2007/08/25(土) 19:26:45 ]
- そのとき夢見るような瞳は冷やかに
冴え、唇は挑むような不適な微笑にゆ がむ…。若き伊達邦彦が計画するのは 完璧に計算し尽くした美しいまでの完 全犯罪だ。そして狙う獲物は千数百万 円もの大学入学金! −−彼の胸に秘めるのは、殺人の美学 への憧憬、耐えて耐え抜くストイシズ ムの詩、己れの能力の最後のひとしず くまで傾けて目的に執着する強烈な決 意と戦うニヒリズム…。そこには生命 の充足感がある。−−決行の日は迫り つゝあった! 大藪春彦が、若きローン・ウルフの 生き様を描き、“非情美の世界”を確立 した名作! 父の会社を乗っ取った男 への復讐を描く「復讐編」を併録。
- 589 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/25(土) 19:31:46 ]
- 新潮社ハードカバー版野獣死すべし 復讐編
巻末内容紹介(宣伝ページですね) 人間の血がかよっているだろうか−−綿密 に計画された予定通り着実に復讐していく 男。悪の天才青年が、大京急コンツェルン を相手どって行う完全犯罪の物語二五〇円
- 590 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/08/25(土) 19:39:21 ]
- 盗作疑惑にまつわる騒動などがなければ、作家大藪春彦は
大衆雑誌のカラーにマッチングした作品を量産することはなかったかもしれない 高度経済成長と安保挫折までに大量産されたエージェント・ヒーロー群 権力は腐敗し、謀略と欲望の汚れに満ちているという社会を敵とするワンマン・アーミー達が 大藪の筆によって出現してくることもなかったかもしれない
- 591 名前:無名草子さん [2007/08/26(日) 12:32:54 ]
- ブクオフで「復讐の弾道・前編」影丸丈也というコミックを見つけて
買ったんだけど、意外とよかったので、続きを探したけど全く見つからない。 たまに前編はヒットするけど、中篇後編はまったく出てこない。 もしかして、中後編って出版されてないの?
- 592 名前:名無しからの銃火 ◆urhDuQDy7Q mailto:sage [2007/08/26(日) 13:46:26 ]
- 出てたはずやで…とはいっても、交通タイムスの広告で見たきりですが…
- 593 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/26(日) 14:41:41 ]
- 「復讐の弾道」映画化しても面白そうだ
仮に映画化するとしたらどんな配役がいいと思います?
- 594 名前:無名草子さん [2007/08/26(日) 19:50:11 ]
- 悪徳弁護士役に北村弁護士。
- 595 名前:無名草子さん [2007/08/27(月) 15:45:18 ]
- 「戦士の挽歌」はおもしろい。
大藪作品の中でも題材が異色だが、氏はこういう社会派路線に行ってもよかったような気がする。 まあ今となってはどうにもならんが・・
- 596 名前:無名草子さん [2007/08/27(月) 15:49:18 ]
- 私も大好きです。ベスト3に入るな。
読み返した回数では最多。 ただし社会派路線でも、結局最後は元傭兵が暴れまくって大量殺戮及び処刑ってのが大藪流だと思う。
- 597 名前:無名草子さん [2007/08/27(月) 16:01:03 ]
- >>596
おぉ!俺は勤労の次に好きだ。 まぁ最後の大爆発はなきゃ大藪作品じゃないけどなぜかよんでてワロタw こういう半分タブーな世界のリアルな話は大藪氏クラスの作家じゃないとなかなか扱えないのもあるけど 薬価基準云々とか興味深かったな。
- 598 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/27(月) 16:20:17 ]
- 蘇る金狼の映画版に触発されたんだろうけど
石川克也のキャラクターは、明るくて面白いですね。
- 599 名前:無名草子さん [2007/08/28(火) 09:45:36 ]
- 「蘇る金狼の映画版に触発されたんだろうけど」
オーヤブ先生はそんなモンに触発されないって(笑)
- 600 名前:無名草子さん mailto:sage [2007/08/28(火) 14:19:33 ]
- >>598
別に石川は特別明るいわけじゃないよ
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