- 731 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/11/19(日) 21:20:48.79 ID:mjJo5RdB.net]
- 正直、連続で投稿するのもどうかと思いましたが、一応書き上がったのでアップしてみます
使用お題:『君が僕を魔法少女にした』 【君が僕を魔法少女にした】(1/3) 「君、僕を魔法少女にしましたね?」 「はぁ?」 ショートカットでメガネをかけた生真面目そうな少女が、オレ、藤堂 公彦にそう言って来た。 見ず知らずの女の子に声を掛けられる謂れも無ければ、こんな荒唐無稽な文句を言われる理由も無い。当然だ、何をどうすれば“魔法少女にする”なんて単語が日常生活で出てくるんだか。 でも、目の前の少女は至極真面目にそんな事を言っている様に感じられる。 正直、意味が分からない。 「白状してください。私を魔法少女にしましたね?」 「歌漣ちゃ〜ん!! ダメだよぅ いきなりそんな事いっちゃぁ」 カレンと言うのがこの女の子の名前なのかな? 随分と可愛らしい名前だ。正直もっと堅物そうなイメージだったよ。 そのカレンちゃんを止めているのは彼女の友達なんだろうな。必死で彼女を止めながらも、視線でオレに謝って来る。 いつもこの子に振り回されてるんだろうなぁ…… ……逃げちゃって、構わないのかな? 「待ちなさい!! 逃げるのですか!! 僕をこんなにしておいて!! 何の責任も取らないつもりですか!!」 カレンちゃんが声を張り上げる。お友達、半泣きに成ってるよ? 街中って事も有って野次馬がちらほらと出てる…… 拙いなぁSNSにでもアップされたら当然タイトルは『日中、少女と痴話喧嘩!』って所だろう。 勝手に人の事を撮るのもどうかと思う。肖像権の侵害って言葉はどこ行ったんだろう? って思うよ。 「何とか言ってはどうですか!?」 「歌漣ちゃ〜ん!!」 あ、現実逃避している場合じゃ無かった……とにかく場所を移動しなくちゃ……
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