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安価・お題で短編小説を書こう!



456 名前:1/3 mailto:sage [2017/11/02(木) 23:01:36.15 ID:TEEWprBC.net]
使用お題→『戦闘描写を入れる』『タイムトラベル』『飴』『罠』『わさび』

【聖剣ワ・サビー】


「魔王、覚悟!」

 初撃、私は勝利を確信して聖剣ワ・サビーを振り下ろした。
 この男よりも、私の方が間違いなく強い。相対した時にそれが理解できたから。

 ここにいるのは私と魔王、ただ二人。
 鍛えに鍛え、絶対に魔王に負けないだけの力を身に付けた。
 これで、この一撃で、世界に平和が――

「甘いな、勇者よ」

 しかし、必殺のはずの一撃を、魔王は一歩後ろに下がるだけで躱した。

「そんな!?」

「我は貴様の動きが読める――いや、知っているのだ。貴様がどう動くか。未来で見てきた故にな」

「何をわけのわからないことを!!」

 魔王の言葉は無視し、攻める。
 頭を狙って一閃、首をわずかに傾けるだけで透かされる。
 すぐさま剣を翻し、突きの連撃を放つが魔王にはかすりもしない。

「くそ! なぜだ!? 実力は私の方が上のはずだ!!」

 いくら剣を振っても当たらない。私の剣は全て、魔王城の石壁を切り裂くだけだった。

「それにどういうことだ! なぜ貴様には聖剣ワ・サビーの力が通じない!?」

 ワ・サビーの力は絶大だ。
 刀身を当てる必要すら本来は無い。顔に近づけるだけで、敵は目と鼻を潰されて戦闘不能へと陥るからだ。
 さきほどから、魔王は私の攻撃を紙一重の距離で躱している。とっくにワ・サビーの力で倒せている頃合いなのだが。

「フ、言ったであろう。我は未来を見てきたと。その聖剣の弱点は調べがついている」

 余裕を滲ませながら魔王が笑う。

「ワ・サビーの特性の秘密はアリルイソチオシアネートという辛味成分にある。そしてそれを防ぐのが、我の頭部周辺を守っている緑茶カテキンだ!」






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