- 120 名前:この名無しがすごい! mailto:sage [2017/10/23(月) 16:11:18.31 ID:EdS8ZEv6.net]
- 【拝啓、お元気ですか?】
今、私の目の前では見慣れた顔の少女が大暴れしています。 未開のヒャッハーさん達を向こうに回して殴る蹴る殴る蹴る。チートです。羨ましいです。 「その体は大事にしてもらいたいんだけど」って言った時に「凌辱されるよりましだろ?」と言われて、その光景を思い浮かべちゃってから文句も言えなくなりました。 何をどうしたら、そう成るのか分からないけど、倒れたヒャッハーさん達は、曲がっちゃいけない方向に関節が曲がって、なんか色々出ちゃいけない物が出ちゃってます。 それをやったのが目の前の少女。何の表情もなく淡々と。 クールと言うか、むしろ恐怖を感じるレベルです……我が顔ながら…… お父さんお母さん、私は今、異世界に来ています。中身が入れ替わった状態で…… 何を言っているか分からないと思いますが、私にも分かりません。 そうなった経緯を簡単に説明すると。 トラック転生……転移? どっちだろ? とにかく気がつくと、この剣と魔法の世界に私達は居ました。中身が入れ替わった状態で…… 先程“私達”と言いましたが、異世界に来ているのは私だけではありません。 クラスメイトの坂上くんも一緒です。中身が入れ替わった状態で…… はい、今、私と彼の中身が入れ替わっています。 いわゆる「俺が私で私が俺でフェノメノン」です。 クラスでは、あまり接点の無かった彼ですが、いきなり山賊の目を無表情で抉る様なサイコ野郎でした。 目玉って、あんな風に垂れ下がるんですね、知りたくありませんでした。 でも、おかげで私の身体の貞操が守られているのも本当なので文句も言えません。私は剣も魔法も使えないので。 何でこんな事になっているのか分かりませんが、私は絶対日本に帰りたいです。 長々と不安を煽る様なことを書き連ねましたが、私は元気です。 それでは今日はこの辺で。 加奈恵
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