Microsoftは、「Windows 10 November 2021 Update」(Windows 10 21H2)をメインストリームユーザーに提供する準備を進めている。米国時間10月21日のブログ記事で明らかにした。当初は10月にロールアウトされるとうわさされていたが、11月になる可能性が高そうだ。 □Preparing the Windows 10 November 2021 Update for Release | Windows Insider Blog(英文) https://blogs.windows.com/windows-insider/2021/10/21/preparing-the-windows-10-november-2021-update-for-release/
Windows 10 21H2は、「Windows Insider」プログラムの「Release Preview」チャネル向けに提供されている。21H1もしくはそれ以前のバージョンを使用しているテスターは、「設定」>「更新とセキュリティ」>「Windows Update」で、自らWindows 10 21H2のダウンロードとインストールを選択する必要がある。テスターが21H2にアップデートした後は、Windows Updateを通じて自動的にサービスアップデートが提供される。「Windows Insider Program for Business」の参加者は既に、商用PCで21H2を検証できるようになっている。
Windows 10 21H2では、多くの新機能は用意されていない。21H1から移行するユーザーの場合、導入のサイズとスピードという点では、累積アップデートのような印象を受けるだろう。
Microsoftは7月、Windows 10 21H2では以下のような機能を提供するとしていた。 □マイクロソフト、「Windows 10 21H2」の最初のテストビルドを公開 - ZDNet Japan https://japan.zdnet.com/article/35174076/ □Introducing the next feature update to Windows 10: 21H2 | Windows Experience Blog(英文) https://blogs.windows.com/windowsexperience/2021/07/15/introducing-the-next-feature-update-to-windows-10-21h2/
・Wi-Fiのセキュリティを強化する「WPA3 H2E」標準のサポート。 ・「Windows Hello for Business」で、簡略化されたパスワードなしの展開モデルに対応。これにより、展開から実行できる状態になるまで、数分しかかからない。 ・「Windows Subsystem for Linux」(WSL)と「Azure IoT Edge for Linux on Windows」(EFLOW)でGPUコンピュートをサポートし、機械学習やその他の計算負荷の高いワークフローに対応。
Microsoftによると、Windows Hello for Businessの新しい展開方法はまだ準備中だ。このため21H2のユーザーに、今後の月例アップデートで提供する予定だ。