- 1 名前:名無しさん@秘密の花園 mailto:sage [2009/10/04(日) 02:17:15 ID:9016YaPl]
- ◆『とある科学の超電磁砲』公式ホームページ: www.project-railgun.net/
現在漫画が連載中でアニメが放映中のレールガンについて語りましょう
- 301 名前:名無しさん@秘密の花園 mailto:sage [2009/10/30(金) 01:01:03 ID:kRleQxMF]
- 「さて、何か申し開きは?」
後輩である黒子の奇行には慣れていたはずの自分だが、さすがに今回は勘弁ならない、我慢の限界であった。 (何よ! 今日は――なのに、自分で棒に振るわけね!) 美琴の足元には顔を俯けながら、必死にこの場を取り繕うとしている同室の後輩が正座をしていた。 「あのお姉さま、これはですね……」 「そんなに私の事が信用ならない訳? 初春さんと一緒に買い物をしてるところを影からこそこそと尾行して! いい加減あんたの奇行や 行き過ぎた愛情表現には慣れたと思っていたけど。流石に今回は許す訳にはいかないわね。」 「そんな! いつもだったら少しこめかみを引き攣らせながら、笑って許してくれる。それがお姉さま! 今日に限ってなんで!?」 「そう、それよ! 今日だから余計なのよ! あそこで黒子が割り込んできたら総てが台無しだわ!」 「お姉さま、仰ってる事が理解出来ませんの? 何故今日だと拙いのでしょうか?」 ああ、もう! 何時もは聡いと思っている黒子の言葉がいちいち鬱陶しくて仕方がない。美琴は気を取り直して自分でもぞっとするよう な猫撫で声で黒子に問い掛けた。 「黒子、あなた今日はあなたにとって何の日か解る?」 「まさか私の命日ってことは……」 「あなた、今日に限っておかしいわよ? 暫くあなたに構ってあげられなかったけれど、それなりにあなたの事は考えていたのよ?」
- 302 名前:名無しさん@秘密の花園 mailto:sage [2009/10/30(金) 01:04:55 ID:kRleQxMF]
- 「ええと」
「あなたが私をつけまわしたのは淋しかったの? それとも嫉妬?」 表面上は優しく、それでいて自分で考えろと意味合いを含めた美琴の言葉に、黒子の頭は普段通りに冷静に動き始めた。 「両方ですの。」 「でしょうね、更に今日の事もあって気が気でなかったと。」 「そのようですわね。」 「じゃあ、何故かその冷えた頭なら答えが出るわよね。」 「今日が私の生まれた日だから? ですの?」 「そう、何よりあなたが驚いて喜ぶ顔を楽しみに初春さんと買い物に行って。行く先々であなたがいたらどうする事も出来ないじゃないの ?」 と、いう事は。態々私のために――プレゼントを? 「解ったようね、お陰で買えなかったじゃない。ま、怒鳴ったりしたのは悪かったわ、でも、それだけ腹に据え兼ねたのよ。」 「ご免なさい、お姉さま。」 「解ったならいいわよ、じゃあ一緒にいこっか?」 「はい! お姉さま!」
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