- 1 名前:名無し三等兵 [2008/04/18(金) 05:41:16 ID:CDnJxtSk]
- 制服可愛くて、進学レベルが高くて、イジメは絶対許さない姿勢で、
卒業までに普通校課程の他に、英語、他一カ国後ネイティブレベル、 看護婦並みの医療技術(理論、実践共に)、婦人警官並みの護身、格闘術、 二輪、四輪限定解除、マナー、礼儀作法も修得・・・で、6年間 男 不可 と、いうのはどーでしょう。 卒業時、内部試験で防大、旧帝大進学可 予備士官として登録 学費、諸経費無料 給料支給 卒業試験は上記技能、単位修得済みの上 富士の樹海、もしくは日本アルプスから地図無しで生還すること ・・・けっこう、人集まるんじゃないかな
- 721 名前:555 mailto:sage [2008/07/31(木) 12:19:18 ID:???]
- Negotiator(2)
受話器の向こうで驚く気配がした。 「…そう思った理由は何でしょうか?」 正解ということか…我ながら冴えてる。ちょっと気分が良くなった。 「単純な推測です。PMC夏季キャンプは懲罰による参加ですよね?彼女が、夏期休業中のアルバイトを全てキャンセルしたという噂は、彼女を知る人間に驚きを持って伝わっていましたし、横浜、遊園地と、彼女の懲罰のネタは全く不足していません」 殿下は大いに感心した様だ。 「さすが風紀委員ですね。対象者は貴女の推測どおり、張千尋です。詳しい資料はそちらに送付します。で、急ぎになるのですが明後日から活動を開始していただけないでしょうか?」 防女内部の問題に、非常勤講師の殿下が首を突っ込んできた理由がはっきりした。殿下はその方面のプロだ。本件の交渉を委任されているのだろう。それに、校務と言われているので断る理由もない。何せ私は校則遵守の鏡、風紀委員なのだ。 「了解しました」 私の返事に、何か別の反応を予測していたらしく、受話器の向こうは面食らった(対面してないのだが)様子だったが、少し間をおいて、済まなそうな、探るような声が聞こえてきた。 「…ひとつ…プライベートな事を聞いてもよろしいでしょうか?」 「はぁ?」 「夏期休業中の事ですので…アルバイトとか…デートとかの予定があれば、そちらを優先してもらってよろしいのですよ?」 「あっ!あははは…ありません!何せ田舎ですから…デート?ない!ないです!」 やや声量が大きくなったが、最低限必要な事項を口頭で交換し、受話器を充電スタンドに戻した。何となく悔しい気がした。 机上の台湾製の小型ノートパソコンを立ち上げる。電話よりも先に資料は送付されていたらしく、関連ファイルはダウンロード可能になっていた。まったく、準備の良いことだ。 送付ファイルにパスワードを入力し、専用ソフトで開く。当然、保存なんぞできない。小さな液晶画面を注視し、カーソルキーを押してスクロールを開始する。メモを取ろうと思ったが、やめにした。そう面倒でもなかろうと思ったからだ。 予想は外れた。読み終えてため息が出た。メガネをよく拭いてもう1度読み直し、最後に念を入れてもう1度読み直してみたものの、やはりため息しか出てこなかった。
- 722 名前:555 mailto:sage [2008/07/31(木) 12:21:46 ID:???]
- Negotiator(3)
全く面倒だ…本件は、複数の政府系機関とPMC、諜報総本山の市ヶ谷が絡んでいる。当然記述されていないものもあるだろう。防女がPMCのキャンプに在学中の生徒を参加させるような措置を取ったのも彼らに何らかの協力を求められてのことだろう。 資料は事態の原因を引き起こした人物として、市ヶ谷の内海二佐という自衛官の名前を挙げていた。 内海という名前には聞き覚えがある。防女の「伝説の風紀委員」をコキ使っているとも聞いている。非道な扱いをするらしい。諜報科で市ヶ谷で研修をした学生が涙ながらに訴えていたのでまず、間違いはなかろう。 今回も、彼が彼女のPMC夏期キャンプ参加を強引にねじ込んだらしい。弱い立場の学生を無理矢理傭兵キャンプに放り込むとは…まったく、悪魔のようなヤツである。 必要な情報を頭に叩き込み、パソコンの電源を切ると、姿見の前に立った。夏休み中に随分伸びた…無造作にツインテールにまとめた頭頂部分を右手の薬指でポリポリとひっかきながら、全身を眺め回す。見た目身体は鈍ってなさそうだ。 階下に降り、面倒なので『店側』に出た。板場では父親と兄が旅館向けの仕出しと、夜の仕込みを始めていた。 「どうした?デートか?いてっ!」 ふざけた様子で兄が聞いてきたのでムッとして何か言い返そうかとしたが、その前に父の『一撃』が兄の頭にヒットした。今日も2人はご機嫌だ。 「ちょっと髪切ってくる」 父親に外出の目的を告げる。当たり前の事なのだが、娑婆では絶滅寸前の光景らしい。そんな訳もあってか、当事者の目から見ても父は親馬鹿丸出しの状況だ。 まぁ、小学校卒業時から父の中での私の時間は止まっている様子なので、仕方がないが… 「いいなぁ〜俺なんてずっと角刈りだぜ…」 魚を捌いている兄に父の声が飛んだ。 「角刈りでも贅沢だ。俺なんか、直接電動カミソリで、ここ10年散髪代要らずだぞ」 10年ほど前、頭髪の砂漠化に耐えかねて、一気にスキンヘッドにしてしまった父が兄に小言を言った。 「だから(髪が)あるうちにいろいろやりたいんだよ!親父似だから絶対ハゲちゃうよ。遺伝するんだぜ!」
- 723 名前:555 mailto:sage [2008/07/31(木) 12:23:16 ID:???]
- Negotiator(4)
「わざわざ大学の工学部まで出て、寿司職人の見習いやってる半人前が偉そうにぬかすな!おお!済まんが今晩も手伝ってくれんか?小遣いははずむぞ!お前がいる日は売上がいいんだ」 「オッケー。じゃ、行ってくる」 配達用のカブで出かけようとヘルメットを取ると、兄の声が追いかけてきた。 「カブじゃなく、俺のクルマで走ってきてくれ。給油も頼む。カードは車内にある。鍵はそこにあるだろ?ちゃんと若葉マーク貼っとけよ」 「サンキューに〜ちゃん」 月極駐車場の仕出配達用の軽ワンボックスの隣に、寿司屋のクルマとは到底思えない碧のインプレッサWRXワゴンが鎮座していた。車体には寿司屋の店名が黄色のカッティングシートで貼り付けられている。群馬の豆腐屋に対抗しているそうだ。 免許を取り立ての私にハンドルを握らせるのを渋っていた兄だったが、今では青年会議所での飲み会や、義姉の帰省の送り迎え、母の買い物の足にと結構コキ使われている。信頼されているという事だろう。 ドアを開け、いつぞやから私の身体のポジションのままのスポーツシートに腰を下ろす。キーを捻ると水平対向エンジンのサウンドが排気タービンを経由してスポーツマフラーから響いてきた。 ゆっくりとクラッチを繋ぎ通りに出る。 と、先月末の夜半、伊豆山中のキャンプ場まで大量の寿司と刺身の盛り合わせをコイツで出前した時の事を思い出した。日本人と確か…ガイジンが居たな… 気持ちが乱れたか…少々乱暴にクラッチを繋いでしまったようだ…四輪をスピンさせながらWRXは美容室に向けて走り出した。
- 724 名前:555 mailto:sage [2008/07/31(木) 13:58:53 ID:???]
- 強行役…「ターミネーター」こと大島響子
交渉役…ま、様子見てきてということで風紀委員(兵站担当) を投下してみました。 枝を広げすぎているとの指摘ですが、本筋なんぞおいそれと書けません 本日休暇中。いや…暑いわ…
- 725 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/07/31(木) 14:16:28 ID:???]
- 乙!
・・・・ところで >「わざわざ大学の工学部まで出て、寿司職人の見習いやってる半人前 お兄さん、博士課程修了者? 工学部はともかく、博士号をとって後に定職が無くて高齢フリーターや派遣は珍しくないのだな 堅い家業を継げた輩は、低収入の駅弁大学教員より勝ち組だったりします・・・・
- 726 名前:名無し三等兵 [2008/07/31(木) 21:12:53 ID:QamkeuXy]
- 暑いですな
現役防女生の私服服装ですが、制服や作業服が堅い反動で 下手に遊んでる娘よりも露出が激しかったり派手だったりする娘が 居てもおかしくはない。 なまじ、肌が綺麗だったりスタイルがよかったり手脚が長く腰の位置が高く 美巨乳・・・で、渋谷スタイルの猛暑仕様で舞鶴とか闊歩して 色々物議を醸しており、本人、タマノ休暇で実家にも帰る前に 東京で服を買うので、実家の自室の荷物がとんでもないことになってます。 で、兵站仕込みの要領とマニュアルで「お母さん、右側三段目E列の上から 4つめのボックス・・・ウン 番号×××ー×××× それこっちに送って あと、入れ違いに荷物送るから、同封の番号ふって正面K列の青箱の上においておいて」 と、無駄にはしてないようである
- 727 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/07/31(木) 21:56:59 ID:???]
- >>720
投入乙 兵站、風紀委員となると 前風紀委員長の後輩ですね 千尋や双子、響子と同じ学年になるのですね
- 728 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/07/31(木) 21:59:10 ID:???]
- >>720
兵站の学生もこれからも出てきそうな気がする 名前をつけたほうが良いと思う
- 729 名前:555 mailto:sage [2008/07/31(木) 23:22:51 ID:???]
- んじゃ、名前はよろしく!
−設定− 静岡県下田市出身 実家は寿司屋 旅館への仕出しなど手広く商売している模様 メガネ属性 兄(工学部卒 既婚者)あり 兵站系 普通免許取り立てなので、生まれ月は4〜6月と思われる 父親は天然ヘルメット 寿司屋の娘 太田裕美を連想する人はオッサン 矢作美樹を連想する人はややオッサン 篠原ともえを連想する人は…何者なんだろ?
- 730 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 00:06:44 ID:???]
- 防大女子って制服冬詰襟夏開襟なんだな
男装みたいでとってもかわいい
- 731 名前:555 mailto:sage [2008/08/01(金) 15:54:27 ID:???]
- 時事ネタ
「内閣改造だとぉッ!ふざけるなぁ〜」 彼は手元のコードレス電話の子機をひっ掴むと投げつけた。球体のボールでも5m離れると目標に正しく当てることは酷く難しくなる。これが受話器ならば尚更だ。 子機は対峙していた秘書官の頭の上を飛び越え、壁に激突。内部に組み込まれた集積回路類を撒き散らしながら絨毯の敷かれた床に落下した。 「イージス艦事故、ファッ○ンファルコン墜落、陸自の筋肉馬鹿の不祥事!私の任期中を狙いすましたかの様にトラブルが出て来た!しかし、私はそのどれについても全力で当たってきた!なぜか!」 彼は椅子から立ち上がり腕を腰の後ろに組むと、背筋を伸ばし、部屋の中を歩き回り始めた。 「そう!防女だ!陸自も、空自も、海自も関係ない!防女!防女!防女なのだ!失われつつある日本そのものだ!防衛大臣は彼女達の最大の守護者となり、彼女達を○ャンコロや○ョン、○助やヤ○キーから守らなければならん!それをあの土下座男がぁ〜」 彼は、怒りのぶつけどころを応接セットのソファーに見いだし、それを思い切り蹴っ飛ばした。かなりの重量があるはずのソファーは床面から50cmも飛び上がり、大臣室入口までふっ飛んでいった。 「顔だけでなく脳味噌まで猿に退化したか!ヤツは全くわかっていない!防衛大臣、いや防女の守護は聖職!そう!神が私に与えたもうた崇高な職務なのだ!」 残ったソファーにどっかと腰を落としながら、両の拳を振り上げ応接テーブルに打ち付ける。頑丈なはずのテーブルが粉々に砕け、拳から鮮血がしたたり落ちた。 彼は、荒い息をつきながらしばらく手を見つめていたが、拳を握りしめて立ち上がり、何かを決意したような光を瞳に宿し、秘書官に向けて言葉を発した 「大至急車を用意させなさい。官邸で首相に直談判します。それと…習志野空挺師団の1個小隊を完全武装で待機させなさい」 静かだが、反論を許さない、重い声が大臣室に響いた。 「何人なりとも、私から防女を奪うことは許さない…」 彼は大臣室の入口に向かって足早に歩を進めた… 用務員のおじさん…留任できればいいね…
- 732 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 16:27:18 ID:???]
- なんという執着w
- 733 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 16:27:20 ID:???]
- 他に適任者がいなければ大丈夫…
と言い切れないのが日本の政治だもんな 小池復活だけはマジ勘弁
- 734 名前:555 mailto:sage [2008/08/01(金) 18:58:21 ID:???]
- 何か、雲行きが怪しい…
防衛大臣(防衛庁長官)が用務員をやるという設定の手直しが 必要かもしれん
- 735 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 19:17:07 ID:???]
- とりあえず、これ見て落ち着け(笑)
↓ img58.gazo-ch.net/bbs/58/img/200807/118657.jpg ・・・いや、数レス前に、いわゆる”けしからん体型”の学生ネタと SS投下希望があったので
- 736 名前:555 mailto:sage [2008/08/01(金) 20:30:16 ID:???]
- ヤバイ…留任しなかったじゃん…
習志野の1個小隊…どうすんだよ…
- 737 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 20:34:33 ID:???]
- >>736
申し送りにしておく あと本当に用務員のおじさん(笑)として勤務してもらう いざとなれば防女の学生およびOGにクーデターを唆す
- 738 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 20:38:20 ID:???]
- >>728
>>729 下の名前は渚がいいのではないか 苗字が思いつかない
- 739 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 20:43:22 ID:???]
- ところで、寿司屋の娘がなんで防女にいったんだ?
それに、大将よく許したな 名字は・・・・庶民的な名字で良いとおもうよ 山田でも佐藤でもかまわんでしょう
- 740 名前:555 mailto:sage [2008/08/01(金) 21:01:35 ID:???]
- >>738-739
んじゃ、中取って 「斉藤渚」 楽屋オチなんだが、新規開店の回転寿司屋に逝ったんだが これがメチャメチャ美味かっただわ… >>ところで、寿司屋の娘がなんで防女にいったんだ? >>それに、大将よく許したな ホント…どうしてだろ?
- 741 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/01(金) 21:19:10 ID:???]
- >>738
>>739 伊豆を代表する山である天城山から 名前を拝借して天城でいいと思う
- 742 名前:741 mailto:sage [2008/08/01(金) 21:20:07 ID:???]
- 555さん>>741を取り消します
555さんすみませんでした
- 743 名前:名無し三等兵 [2008/08/01(金) 23:08:39 ID:zwd8V1E0]
- 1.寿司屋(江戸前)の看板一人娘で大将に溺愛されている
2.統合の兵站専攻で学内憲兵(風紀委員)も務める優等生 3.今回のような対外的”ネゴシエーション”(しかも、英語で)を任され かつ実行できるほど優秀な人材である ・・・・補足、防女卒業生に対する青田刈りは2年次から始まるが 1年後半には、進路選択は終了している。(卒業試験の準備に1年生全員が入るため) 故に、防大・旧帝に進学するか(進学コース)、各国家機関に願書を出すのか(就職コース)を 決めていない、もしくは、自衛隊か警察か海保か、はたまた国内外の民間企業か(業種はさておき)を 名言していない学生に対する最終アプローチが集中するのはこの時期であり かつ、敷地内に入るのすら難しい防女から外出して帰省している夏期休暇、 「就職協定」の縛りから解放されている事から、「アプローチ」が凄かったりする。 で、風紀委員であることから携帯電話所持許可を持っている”斉藤さんちの渚ちゃん” 帰省してから、複数の面談もあったと思うが、「うちに来たら父がうるさいので・・・」と 近所の喫茶店で、担当とお話。 ちなみに、渚ちゃんみたいに組織がどーしても採りたい人材に対しては 能力・外見ともに一級品の「男性」を送り込むパターンが多かったりする。 本人意識していないが、容姿立ち振る舞いを防女で磨き込まれた看板娘・・・で とにかく人目を引く渚ちゃんが、毎日のように、こんな田舎町にはまず居ないハンサムとかイケメンと 喫茶店でお茶してたら・・・・・ 大将、大丈夫かな?
- 744 名前:555 mailto:sage [2008/08/02(土) 17:17:43 ID:???]
- >>743
防女では規則遵守の鏡で通っており、身持ちの悪い連中(憲兵のお世話になる方々)からは 「斉藤渚」 ならぬ 「最低渚」 と呼ばれている おまけ 大島響子プロフィール ・大美人(設定どおり) ・大雑把と評されるのは機械並の高度な(かつ過度に最適化された)判断力を誤解されている模様。(剛胆、それも「オイオイ!」レベルであるのも確か) ・無口&無表情。統合科生からは『能面』『仮面』と揶揄される ・常識外れのタフさとその過度に冷静な判断力、規格外れの行動、過剰な胆力から教官連は「サイボーグ」「ターミネーター」「ガイバー」と呼び、扱いに苦慮されている ・強襲、両用科員達からもそのタフさと容赦ない攻撃から密かに「ターミネーター凶子」と呼ばれている ・老教官(専属)の前では人間らしさを見せるようだ(いや、人間なんですが…) ・DAIエレクトロニクスの大島社長とは同姓だが血縁関係はない ・諜報科では珍しい空手遣い(神心会)
- 745 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/02(土) 18:15:23 ID:???]
- 「神心会」ってどっかで聞いたような…
- 746 名前:名無し三等兵 [2008/08/02(土) 20:49:23 ID:GSjTJZ7i]
- >>743
「渚ちゃん、うちの前の喫茶店・・・そう、あの東京モンが去年からやってる・・・で 毎日、いろんな男の人と会ってるけど大将知ってんの いや、若かったり、色々だけど大将くらいの年配の背広をびしっと着こなした人もいたよ 渚ちゃんの事だから援助交際とかじゃないと思うけど、とりあえず人目もあるからねぇ・・・・」 渚ちゃん 昨日から校務で数日外出中・・・・ 大将 大変だぁ
- 747 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/03(日) 12:12:22 ID:???]
- 大島響子さんのプロフィールと、元設定を見て
防女学生の一部が私用で校外に居るとき、モデルと間違えられて 「どこの事務所?」と聞かれる話を思い出した。 訓練とか覚悟の質と方向性が一流を目指す人材と重なるとか モデル(ファッション)なら基本無表情だし、できそうですね
- 748 名前:555 mailto:sage [2008/08/03(日) 12:32:00 ID:???]
- Negotiator(5裏)
−熱海− 名古屋方面に勤務する見た目疲れ切ったサラリーマンが佇むホームに、白と青の新幹線各駅停車「こだま」が滑り込み、自動ドアからベージュのデニムのパンツに薄い水色のTシャツを着込み、ベージュのジャケットを羽織った娘がホームに降り立った。 さすがに平日…月曜日の午前7時台に観光地熱海のホームに降り立つ人間は少ない。上り線にも電車が停車しているが、駅全体では乗り込む人間の方が多い。 年齢は十代だろうが、雰囲気から二十代にも見える。「娘ではあるが年齢不詳」と言ったところか…美人のカテゴリーに文句なく分類される容姿だ。 彼女も防女生だ。通常なら「ひかり」で一気に京都に向かい帰寮するのだが、寄り道をして各駅停車の「こだま」で熱海に降り立ったのには訳がある。 夏期休業期間、神田佐久間町でマンション付きの超好待遇でのアルバイトを終え、久々に帰宅した彼女の元に常識を疑う時間帯に発せられた1本の電話、 「見学にこない?お友達も『実習中』よ?」 に胡散臭いものを感じたからだ。『お友達』が実入りの良いアルバイトを全てキャンセルしたのは『信じがたい』というコメント付きで同級生にとどまらず、学校全体にで広まっているし、そのことから普通の実習ではあるまい。 第一、夏期休暇終了を間近にして未だに『実習中』で『見学』に誘うというのもとてつもなく怪しい。 昨夜の電話の相手…表向き人材派遣会社の横浜支店長によると、「良く知っている人間を迎えに寄越す」との事なので、とりあえず、駅前に出ておかねばなるまい。 改札を抜け、まだまだキツイ陽光の下に出た彼女の目が、駅前ロータリーをドリフトしながら進入してくる蒼いWRXを捉えた。 WRXはスキール音を立てて車は彼女の前に止まり、助手席のウィンドウが下がり、運転席からメガネ顔が声をかけた。 「お待たせぇ〜!ちょっと渋滞してたの。さっすが殿下!強力な助っ人をアサインしてくれたわぁ〜さぁ、乗って!ここ(熱海)は暑いからね!」 髪をショートカットにしている…一瞬誰か判らなかったが、同じ統合科のクラスメイトだと気がついた。このコとPMC…どんな関係なんだろ?躊躇していると、助手席のドアが開いた…
- 749 名前:555 mailto:sage [2008/08/03(日) 12:34:34 ID:???]
- Negotiator(6裏)
ウエストゲートからの圧縮空気音とタービンの回転音を響かせて走り去ったWRXを駅 前ロータリーの隅からランクル系の四駆車の運転席で見送っていた金髪の女性が、あわて て携帯電話をとりだしダイヤルをはじめた。 「…隊長…亜麻野敦子が拉致されました…ええ…訳がわかりません…相手は女です。追跡 は…コイツ(ランクル)じゃ無理です…はい…一旦そちらに戻ります」 ランクルもガラガラというディーゼルエンジン特有の音を響かせながら駅前を離れてい った。どうやらこれが本来の彼女の「迎え」だったようである。 WRXとランクルが走り去り、人影もまばらになった駅前に、改札口からこれまた若い 娘が現れた。どうやら、同時刻に到着した東京行きに乗っていたらしい。手にはかなり大 型のスポーツバッグが下げられていた。 彼女は無表情に、ゆっくりと駅前を見渡し、次に己のすべき事を判断した。 「援軍はなし。情報が漏洩している…連絡は封鎖。自力で強襲科員を奪還しかない…」 彼女は、手に提げた大型のスポーツバッグを肩に引っかけるとバス停に向けゆっくりと 歩き始めた。
- 750 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/03(日) 12:42:22 ID:???]
- >>743
今回の作戦名は大島渚作戦(笑)ですね 偶然とはいえ、何かすごいことが起きそうだ 今度は天野学生まで拉致されている 例の双子の話よりこっちのほうが面白い 最後は奪還のため強襲科・両用科全員が登場して 戦争になりそうだ
- 751 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/03(日) 13:09:07 ID:???]
- >>743
最低渚(笑) 一代前の風紀委員でもある 前風紀委員長の教育が行き届きすぎ >>734 大臣お疲れ様 名誉校長として学校に来てください
- 752 名前:555 mailto:sage [2008/08/03(日) 14:00:51 ID:???]
- 時事ネタ
習志野 完全武装で待機していた第一空挺師団の小隊の前に、ひどく疲れた様子の防衛大臣が現れた。クールビズということでネクタイは省略してもいいはずだが、スーツとネクタイをきっちりと着込んでいる。 隊員達の敬礼に、背広組としては見事な答礼を返し、小隊隊員全員にボソボソとした声で彼は訓辞を始めた。 「激情に駆られた私の無茶な命令によく応えてくれた。大変有り難く思う。既に情報が流れているかとは思うが、今回の内閣改造で私は防衛大臣の職を辞することになった」 隊員の反応はない。当たり前だ。指揮官が死亡しても兵士は命令を遂行する義務がある。たかだか大臣の1人の首がすげ変わろうが変わるまいが、『現場』の人間の職務に影響はない。 「待機を解除する。諸君も通常の任に戻ってくれたまえ。諸君の協力に感謝する」 再び敬礼を返し、踵を返した大臣の背に女性の声が飛んだ。 「大臣!」 振り向いた先には完全装備の空挺師団員…女性隊員は珍しいが…が列から飛び出していた。どうやら小隊長公認らしい。手に持った紙片を大臣に差し出した。 「ご苦労様でした。できればこれに目を通して頂ければ有り難いです」 どこかで見た顔である。うん、自衛官にしておくのは勿体ないな… 夜もかなり遅くなってきたが、仕事はまだまだある。とりあえずは応接セットとコードレス電話を何とかしなければなるまい。 東京に向かう車に車に乗り込み、先ほどの女性自衛官から受け取った紙片を開き、薄暗い室内灯の下でその内容を確認した大臣に歓喜の表情が浮かんだ。 −急募− 非常勤用務員 年齢問わず 防女愛に溢れる方なら誰でも! ただし手当等なし 問い合わせ先 防女庶務課 彼は同席の秘書に向かって言った。 「舞鶴にマンションを借りて欲しい…ワンルームでかまわん!」
- 753 名前:555 mailto:sage [2008/08/03(日) 16:49:37 ID:???]
- >>745
神心会ですが、googleで検索したところ 「世界最大の勢力を誇る空手団体」 だそうですので、舞鶴にも支部があるんじゃないかと 思われます。多分、出稽古に来てくれるんじゃないで しょうか?
- 754 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/03(日) 17:27:27 ID:???]
- ナイフ使いイットーショーの眼鏡っ娘が登場しましたね
見た目も日常も地方人のジョシコーセーなのに ナイフ戦では、助教以上で元傭兵のおっさんとか、中東や地中海の・・・ とかが付きっきりで教えてるとか
- 755 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/03(日) 21:21:10 ID:???]
- アッちゃん
ナイフ上手の眼鏡っ娘 大島響子 ・・・・渚ちゃんは?
- 756 名前:555 mailto:sage [2008/08/03(日) 21:45:39 ID:???]
- >>755
ナイフ上手の眼鏡っ娘=「最低」渚 憲兵隊長程のカリスマ性はない 煩がられている、融通の利かない風紀委員といったところ
- 757 名前:555 mailto:sage [2008/08/04(月) 18:11:21 ID:???]
- Negotiator(5表)
−下田− 送付資料に記されていたサポート要員と合流すべく、私は週明けの早朝、熱海に向かっていた。 下田から熱海までは約75km。関西の人間にはピンと来ないかもしれないが、淡路島縦断並みの距離(私も防女に入学するまでは淡路島と言われてもピンと来なかったのは確かだ)とにかく田舎だ! 熱海まで車で1時間半近くかかる。サポート要員の熱海到着時刻は午前7時13分の上り新幹線なので、夜明け直後に自宅を出ないと到底間に合わない。 WRXを走らせながら、合流予定のサポート要員について考えを巡らせていた。恐らく『そっち系』の人間だろう。考えられるのは張千尋と同クラス…強襲科の人間だ。強襲や両用とはここんところ折り合いが大変に悪い…少し困った… 春休の秋葉原事件以降、強襲、両用の学生に特別な感情を抱く(流行の言葉で言うと『萌えた』というそうな)国外の皆様から、彼女達に珍しいプレゼントが大量に届くようになった。 結構な事なのだが、品物が問題だ。大型のナイフや、破壊された兵器の部品、某国が試験的に戦場に投入していると思われる小火器の薬莢等々、自称『平和を愛する市民』が見たら卒倒しそうなモノが税関で差し押さえられる事態が続発したのだ。 防女としても、何らかの処置を取らねばならない。結果、贈られた側にも何らかのペナルティを科さねばならなくなり、本件の処分を担当した私の渾名は悪意を持って全校に知られるようになってしまった。 始末書、外出停止など軽微な処分に止めるべく、尽力したのだが…彼女達にその意は伝わらなかったようだ。まぁ、風紀委員は憎まれるものだと割り切ってはいる。大きな声では言えないが、某新聞社員のお土産どころの話ではないレベルのものもあったのだ… 今回は校務なので相手が私情を交えることはないだろうが、強襲、両用とはどうも組みにくい。『そっち系』でも比較的事務屋に近い諜報がサポート要員だといいのだが… 気分が滅入りそうになったので海岸通りを通ろうと135号線伊東市内手前で海岸に向かったのだが、これが失敗だった…平日の、それも早朝であるにもかかわらず、海水浴場近辺には気の早い連中が集中していた。これではペースが落ちる… ただでさえ遠回りなのだ。これでスピードを落としていたら時間に間に合わない…
- 758 名前:555 mailto:sage [2008/08/04(月) 18:16:20 ID:???]
- Negotiator(6表)
熱海市内に何とか到着した私は、通勤時間帯の車の連なりとなかなか変わらない信号にいらいらしながら熱海駅を目指していた。 もともと海岸にへばり付くようにして発達してきた街だ。F1のモナコ並み(行ったことは当然ない)の道が続いている。肝心の駅は国道からかなり離れた所にあり、到達するには一駅手前の来宮駅近辺から旧道に入って行かなければならない。 通勤のマイカーの運転にやきもきしながら熱海駅前に到達した時には、時刻は7時20分近くになっていた。5分前行動が基本だ。『風紀委員が』と揶揄されるなと思いながらロータリーに進入した。 速度を落としながら目を凝らすと、ベージュの上下を着けた見覚えのある顔が眼鏡を通して私の網膜に写った。殿下!偉いっ!諜報科員をサポート要員として送り込むとは気が利いている。恐らく穏便に片づけろということだろう。 少々乱暴にアクセルを開けて彼女…我が統合運用科の華、諜報科亜麻野敦子の前にWRXを横付けし、助手席のウィンドウ下ろして呼びかけた。 「お待たせぇ〜!ちょっと渋滞してたの。さっすが殿下!強力な助っ人をアサインしてくれたわぁ〜さぁ、乗って!ここ(熱海)は暑いからね!」 亜麻野敦子は一瞬呆然としていた。髪を短く切ったので判らなかったのだろう。躊躇している様子なので身を乗り出して助手席のドアを開いた。 彼女が助手席に乗り込み、シートベルトを締めたのを確認すると、一気にロータリーから脱出しする駅前通を抜け、国道に合流。下田を目指して走り始めたところで彼女が私に遠慮がちに問いかけた。 「斉藤さん…あなた…S.S.Lとどんな関係?」 (゚Д゚)ハァ? 何です…それ?…状況が把握できないが、とんでもない間違いをしていることだけは判った…。恐る恐る彼女に聞いてみる。 「亜麻野さん…防女のサポート要員じゃ…ないの…?」 一瞬、沈黙が流れた。助手席の彼女の顔を見たいが、運転中の脇見は事故の元だ…と言うか、彼女の顔を見る勇気を既に失っている。 「サポート要員?ここで何かあったの?」 ヤバイ!彼女の声に脊髄反射し、スピンターン気味にUターン。対向車線の罵声のようなクラクションを浴びながら駅前に戻ったのだが、駅前に防女生らしき姿は見られなかった。どうも私の渾名を自分自身に浴びせなければならない状況になった様だ。
- 759 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/04(月) 20:59:43 ID:???]
- >>757
先輩の憲兵隊長も きゃっとふぁいと事件で潜入した諜報科の学生(橘みゆき)と 校内であったとき誰だっけと首をかしげていたことがあった 諜報と兵站とではあまり顔を合わす機会がないのではないか 例の双子たちも一つ上の先輩や諜報科の教官を勤めているOGも (彼女も同級生とともにソ連のスパイとされる国会議員の内偵捜査に 借り出され友人が殉職しているSSがある) 各種国家機関の要請で危険な任務に借り出されているみたいだ
- 760 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/04(月) 21:03:00 ID:???]
- >>752
完全装備の女性隊員・・・ひょっとして強襲科学生かも
- 761 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/04(月) 21:08:09 ID:???]
- >>720
沼津と三島の強襲科学生は誰なのだろう
- 762 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/04(月) 22:32:15 ID:???]
- 防女じゃ強者でも、とりあえず訓練生であるのだな。
歴戦の傭兵部隊相手に正面からぶつかったら「お持ち帰り」される 可能性が高い。 正面で交渉中に「裏からこっそり」パターンが現実的かと
- 763 名前:555 mailto:sage [2008/08/05(火) 06:18:45 ID:???]
- >>760
OGかもね >>762 日本の官憲の手が及ぶところなので 「まぁ、訓練がてらやらせてみよう」 ということです 近所(下田)に統合の学生も居るし、学内には 居残りの規格外品の、ある意味「将来有望」な 学生も居る。んじゃ、実習がてら… というところです 本人達はたまったもんじゃないでしょうけど…
- 764 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/05(火) 21:17:56 ID:???]
- >>760
了解しました 強襲科の学生が習志野で夏休みに訓練を受けるSSがあったので 用務員のおじさん(笑)が習志野に来ることがわかっていて わざと訓練中の学生を小隊に紛れ込ませたのだと思った
- 765 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/05(火) 21:22:30 ID:???]
- 例の双子は何処に
まさかSSLと美統学園が内通していたなんていうことは・・・ >>757 容姿といい性格と言い、選攻といい、なんか王仁沢リンの劣化コピー(笑)みたいだ
- 766 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/05(火) 21:39:05 ID:???]
- >>754
過去のSSにスペツナズやネイティブアメリカンのハンター、中野学校出身者、 泥棒一族が強襲科の教官として在籍しているような話があるので 元グルカ兵の教官もいるかもしれない
- 767 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/05(火) 21:51:08 ID:???]
- 過去SSと言っても、設定が安定しなかった頃から大量投下某による
暗黒時代もあってだな・・・・ しかし、最後を「・・・しれない」で締める書込みって、なんか大量投下某と 似たような感じが致しますな。 叩かれたらインターバルを置いて書込むとことかも
- 768 名前:555 mailto:sage [2008/08/05(火) 22:04:55 ID:???]
- −今北産業の皆様−
3本同時進行です 本編 潜入捜査 サイドストーリー Recapture Negotiator 潜入捜査中の双子のサポート(連絡業務)をS.S.Lが請け負う ただし条件としては、千尋を実習に寄越すこと (本編) 千尋は「楽しく」キャンプを満喫中 (おまけ) 夏休みが終了間近になっても千尋が「解放」されないので、防女は偵察及び「返却」の交渉に、訓練をかねて学生をアサイン 運良く(運悪く)学内に居残っていた規格外品防女生大島響子は「実力行使要員」として派遣されることになる (Recapture) 一方、キャンプ地の「近所」に実家がある斉藤渚は風紀委員という役職が祟ってか(沼津と三島に強襲科の人間が居住するにもかかわらず)PMCとの交渉役を仰せつかる。 交渉役と実力行使要員とを合流させようとした防女首脳陣だったが、当日全く偶然にS.S.Lから、千尋を人質に「遊びに来る」様、脅迫された敦子が待ち合わせ時刻の下り新幹線で熱海に到着してしまう 遅刻した渚は、統合科の優等生を発見し、彼女がサポート要員だと勘違い。S.S.Lの送迎要員の前から敦子を「拉致」してしまう すっぽかされた響子は、非常事態が発生したとその「ぶっ飛んだ」思考で判断。以降の連絡を絶ち、持ち前の剛胆さで単独千尋奪還に動き出した… (Negotiator)
- 769 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/06(水) 01:22:47 ID:???]
- あんまり「外部組織」と密接な交流を持つと、莫大な国費を投入して
育成した人材の流出に繋がるし、ひいては防女の存続意義を揺るがすことに なるから、「取り込める」ならともかく財布のひもを握る財務省を筆頭に 官界・政界はいい顔しないのだな。 これで、室長失脚しなけりゃいいけど
- 770 名前:555 mailto:sage [2008/08/06(水) 06:45:27 ID:???]
- >>769
次期「用務員」が財務出身なんで、そこらへんの暗闘を想像するのも楽しみ 防女首脳部の「危機管理」についても書いてゆきたいですね 校了は後になるだろうけど
- 771 名前:名無し三等兵 [2008/08/06(水) 23:02:15 ID:FgGRPl4D]
- 防営女子学生一人あたりの入学から卒業までのトータルコストとかな。
たった3年の強制服務で辞められて、尚かつ海外の同業他社に流れるとか 結構前から問題になってると思う。 極少数と言うことで、喫緊の課題にはならなかったんだろうが・・・・ その「流出人材」が、現役を大量スカウトの為、積極的活動とか その活動に、現役防衛省職員が関わっているとか、関係者・関係機関に 流布したら、(都会産)狸狩りと狸汁・・・だけではすまない防女OG群と防女利権(当然存在する)にまで 影響を与える大問題になること確実なんだよな。 「今から、退官後の就職先の準備かね?スイスに移住して左うちわを夢見てるようだね・・・・日本を売って」 と、直接言われなくても、視線がそう言ってる方々に囲まれて、某室長「防女に関わってから、俺の人生下り坂だなぁ・・・」とか
- 772 名前:555 mailto:sage [2008/08/07(木) 07:48:50 ID:???]
- 現役防衛省職員も大変だ
部下の交通違反(恐らく悪質)をネタに公安から 「捜査協力(それも内密に)」 を求められ、面倒事よろづ相談所みたいな分室に丸投げ 同様に、防女も公安(検察)から有耶無耶になっている 事例の立件を臭わされたら「協力」せざるを得ない 防衛省、防女は面白く思ってないから積極的な協力は しない。で、警察以外の協力要請先は「そっち系」になる そうなると 「アイツは防女生を売り飛ばす気か」 みたいなバッシング… いやぁ〜彼の胃とかアタマ…大丈夫かな… 副官もさっさと転職を考えてた方がいいかも… ま、防衛省には何も言い返せない、何か問題が出れば 消極的ながら彼を擁護せざるを得ない「ネタ」はある んだろうけど…
- 773 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/07(木) 21:03:59 ID:???]
- >>771
>>772 その前に室長に関する怪文書が市ヶ谷で出回り (PMCとの癒着や副官や研修に来た学生へのセクハラなど) 幕僚部や内局が警務隊に調査するように命じ、 室長も居られなくなる可能性がある しかも前の用務員のおじさんの弱みを握ってどうにかなったが 今度のおじさんは未知数なのでまずい
- 774 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/07(木) 21:07:05 ID:???]
- >>768
毎度、お疲れ様です 沼津と三島にいる強襲科学生の動向が気になります
- 775 名前:555 mailto:sage [2008/08/07(木) 22:12:46 ID:???]
- >>773
副本部長が公安に弱みを握られてのコトなので 副本部長が必死で擁護してくれます 市ヶ谷では失脚を狙う連中よりも 「アイツみたいになりたくない」 と思う人間の方が多いかも知れません 防女内でもPMCは必要悪と見なされていますが おおっぴらに勧誘されると、何らかの行動を採らざるを 得なくなります。 学内では教官連の大論争が起きているかも知れません ところで、 防衛庁長官が用務員のおじさんになるというのは 誰が決めたんでしょうか?
- 776 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/07(木) 23:26:58 ID:???]
- 誰も決めておりません<用務員
前防衛大臣が用務員になったのは、防女に対する並々ならぬ 愛情の為であります。 今代の防衛大臣が、どう転ぶにせよ防女に規格外な形で 関わることはないでしょう
- 777 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/08(金) 00:11:18 ID:???]
- ・・・・と、きな臭い世間の風も知らずに、敷地内某所で
秋の収穫を夢見て一次産業に勤しむ「屯田兵」と称される 娘たちが居るのであった
- 778 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/08(金) 21:37:49 ID:???]
- >>775
>>776 「市ヶ谷の飲み屋から聞こえてきた話」によると 歴代のオヤブンが「用務員のおじさん(笑)」として お忍び視察をしているらしい ただ前大臣は並々ならぬ愛情を持ち (なにせ、山篭りと称して、学園祭を見学、ただ情報分室のメンバーと遭遇し、 更衣室を覗き、強襲科生徒に殴られ、撮影した写真を風紀委員長に見られたが(笑)) >>766 グルカは「市ヶ谷の飲み屋から聞こえてきた話」によると コックや掃除のおじさんとして在籍しているらしい
- 779 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/08(金) 21:51:16 ID:???]
- ・・・それが正式設定ではなかろう。
前大臣は、そのキャラクターからオッケーかもしれんけど 歴代となると、ちょっと待てと言いたくなるぞ。 現大臣と、用務員やってる前大臣の確執(防女を絡めた)とかなら ネタになるかも
- 780 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/08(金) 22:02:47 ID:???]
- >>779
人それぞれではないか 「飲み屋での話し」なのでオーバーに言っているのかもしれないし
- 781 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/09(土) 14:51:07 ID:???]
- >>768
響子はどうするのだろうか 期待しています
- 782 名前:名無し三等兵 [2008/08/09(土) 15:42:51 ID:/IOYmRWl]
- >>775
教官の論争の話、そして校長がどう判断するか これからの防女を左右する重大な事態 新旧の大臣や制服組、ひめゆり会を含め SSにできれば面白いと思う
- 783 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/09(土) 16:10:47 ID:???]
- 変身を解いたビスケみたいなのを養成する学校ですね
- 784 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/09(土) 18:03:43 ID:???]
- >>768
>>774 疑問だが、二人は目と鼻の先に千尋がいるのを知っているのだろうか (バイトをキャンセルした話は当然知っているだろうし、SSLがいるのはわかっているはず)
- 785 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/09(土) 19:06:20 ID:???]
- なんでageんの?
- 786 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/09(土) 23:31:46 ID:???]
- 防衛省と言うけど、運営費全部を出して管理しているのは内閣府なんだな
で、防女出身の政府高官がそれなりの学閥を形成しているんだから 防女改廃の決定権を握るポストにいたり、政治家になってるのもいると考えられる。 最近、防女を廃校に追い込むとかの話ないだろ? 80年代までは凄かったんだぞ
- 787 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/10(日) 00:54:36 ID:???]
- 653 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2008/04/01(火) 15:49:55 ID:ZkaAXc8o
少し前の話なのだが、新たなに憲兵隊長(通称)となった新一年生が 張り切って訓練をかねた捜索演習を、ここ数年、特に使用されていない演習地で 行ったところ、自家発電機構を備えた手製の無線中継装置を複数発見し 防女全体に厳戒態勢が発令されたことがある。 一切の人と物資と情報の流れが止められ、想定プログラムとおりに 一斉臨検、他が行われたのだが、某二年生の部屋から、手製の無線LANと 送受信装置が発見された・・・ 尋問、HD内部、他の徹底捜査の末、判明した事実は・・・・ 校外の同好の士とBL同人を作っていて、売れっ子「先生」になったので その内容が内容であるからして、防女サーバーを通す訳にもいかない 「作品」を私的に構築した回線でやり取りする為であった。 その為に、無線LANと中継器(自家発電機構付き)を、 論理設計・回路設計・基盤実装・組み立て・検査・偽装まで独りでこなし 卒業するとき密かに回収して出て行くつもりだったと判明したときの 関係者の呆然とした顔は今でも密かに伝えられている。 で、本人「衛星通信にしとけばよかった・・・材料が入手できなかったんですぅ」と悪びれなく言って 尋問を担当した教官に張り倒されたのだが。(が、材料さえあれば製作できると豪語したに等しい) 校内LANに接続したノードに、FWを構築していたとは言え、彼女がその気になれば 防女サーバーを踏み台にして防衛・警察系の情報機能中枢を気づかれず食い荒らすことも可能であったことから 退学も考慮されたが、身辺を洗ったところ、スイスに本拠を置く民間軍事会社から執拗にスカウトを受けていたことが判明し (本人「コミケにいけなくなるので、防女の経済的理由でお断りしてましたけど、しつこいんですよね あのオネーサン」) 異例の二年生時コース変更と相成った。
- 788 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/10(日) 00:55:24 ID:???]
- 675 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/04/04(金) 20:03:45 ID:???
>>653 久しぶりに再会した幼馴染の動向を知るために 彼の家に手作り盗聴器を設置した施設科学生の話を思い出した 彼女たちもあれから登場していないが、そのうち誰かがSSに 登場させるだろう 677 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2008/04/04(金) 20:39:21 ID:??? >>653 >>675 たぶん施設科所属の学生だろうけど、遥かにタチが悪い(専門教育で何を仕込まれていることやら) しかも、やってることは下手な国では現役諜報員として、今すぐ「運用」できるレベルだったし。 で、やってることは「破壊工作員」の三歩くらい手前で、なおかつ、見た目が「可愛い市井の女子校生(ちょっと天然)」 だったことから、偽装も完璧。 退学になって、経費他の一括返還を求められても「就職先」のは困らなかった筈 ・・・・英語もネイティブレベルだしなぁ
- 789 名前:555 mailto:sage [2008/08/10(日) 13:05:43 ID:???]
- Negotiator(7)
下田に戻った私は、『拉致』した亜麻野敦子と現状把握に努めていた。体勢の立て直しは急務!緊急事態だ。防女に連絡を取ったのだが、サポート要員との連絡は途絶しているとのこと。既に時刻は午前9時を過ぎている。 自宅を対策本部にすべく帰宅したが、初めて防女の同級生を連れてきたため、父は大いに喜び、遅い朝食、早い昼食にと特上握りを振る舞ってくれた。娘が帰ってきた時にも大トロなんて出さなかったわよ!お父さん! 寿司桶からはみ出そうになる量の寿司を自室でつまみながら、敦子の話と殿下の資料とを突き合わせ、諜報科の判断力…敦子の確度の高い推論を加えると、今回の騒動の流れが見えてきた。 −ここまでの流れ− 某官庁がS.S.Lに伊豆高原での『業務』を依頼 S.S.Lは承諾条件に張千尋の『実習参加』を要請 防女は承諾せざるを得ず、千尋は懲罰で『実習』に参加 S.S.Lは千尋をネタに『遊びに来い』と敦子の勧誘を企む 『返却』されない千尋の様子を確認するため(半ば訓練もかねてだろう)私が選ばれる 万一の場合の実力行使要員として大島響子を選抜 待ち合わせ時刻は、ちょうど上下の新幹線が熱海に同時に到着する時刻だった 下車した敦子を遅刻した私が勘違いで『拉致』 すっぽかされたサポート要員は行方不明 下田で寿司を食べながら作戦会議中 ←今ここ 本筋(某官庁の依頼)にかこつけて防女生の取り込みを狙う民間企業と、それを危惧した防女がそれぞれの思惑で行動をし、混乱が発生しているということだ…馬鹿だ…それに乗せられている私も含めて… 防女に連絡を取った際、受話器から漏れてきた行方不明のサポート要員の名前を耳にした敦子の表情が変わるのを見て不安が増した。 「大島響子…確か一般と統合を行ったり来たりしてる無口なコよね?」 私の問いに敦子は深刻な表情で答えた 「彼女は『ある意味』優秀すぎるわ…強襲や両用からは『ターミネーター』って呼ばれているのよ…」 渾名の由来は聞くまいと決心した。要は、事態の収拾に唯一当たれるのが私しかないという事だ…ありがたい話だ…涙が出てきそうになった…
- 790 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/10(日) 16:01:19 ID:???]
- >>789
投入乙 響子は何処に・・・・
- 791 名前:790 mailto:sage [2008/08/10(日) 16:07:24 ID:???]
- あと、SSLの動向も気になる
敦子を拉致されて黙っていないので 何かしらアクションを起こすはず
- 792 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/10(日) 17:16:57 ID:???]
- >>787
このスイス系PMCもSSLだったりして
- 793 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/10(日) 20:48:02 ID:???]
- スイスって、こういう系統の企業の名目上だったり
財務拠点の本社がたくさんあるから違うと考えたい。 防女OGは、業界に点在してるのが一部で 集まって仕事してるだけだろうし
- 794 名前:792 mailto:sage [2008/08/11(月) 19:34:07 ID:???]
- >>793
了解 他省庁だけでなくこっちの方の対策もしないといけない 頭の痛い話である
- 795 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/11(月) 19:37:28 ID:???]
- 555様
SS投入ありがとうございます 楽しく読ませてもらっています ところで潜入捜査の話はどうなったのでしょう 双子の行方を知りたいです
- 796 名前:名無し三等兵 [2008/08/12(火) 01:43:53 ID:RFxLW2LF]
- >防女OGは、業界に点在してるのが一部で
>集まって仕事してるだけだろうし 外に対しては一枚岩だが、別に全員仲良しと言う訳でもないだろうしな 卒業年次はともかく、ソリの合う「はぐれ組み」が幾つかチームを組んだり 個人請負のバックアップと失業補償から始まった”会社”を立ち上げて 業界に顔が広い奴とか法律に詳しくて交渉の上手いのとか 危険の臭いを感知する能力が高くて、条件の良い契約でも「今回はやめとこ」と ヤバイ裏がある仕事を上手にすり抜けたりとかで、個人零細企業を 回しながら、セレブ向けのガードとかピンポイントの救助とか 「大手」が手を出してもペイしない仕事を細かく受注して 業界でそれなりの信用と名が売れている構成員(社員・社長)全員が 防女出身の半軍事系企業とかあったりしてな 拠点はパリで、営業網は欧州中心かな 日本人女性で、防女OG会の伝手があるから、日系企業が そっち系と契約するときのコンサルとかもやるだろうね
- 797 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/12(火) 14:06:45 ID:???]
- >>791
多分、敦子を拉致した車のナンバーを控えているはずなので 723でこの車が寿司と刺身を運んできたのと 同じだとわかれば動くはず
- 798 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/13(水) 12:34:03 ID:???]
- >>796
過去のSSにスイスにひめゆり会の事務所があるという設定があるので 防女OGおよび関係者の設立した会社はあると思う
- 799 名前:名無し三等兵 [2008/08/14(木) 10:55:53 ID:PhH5eUBa]
- 夏休みなのに過疎りすぎ
誰でも良いからSS投下希望
- 800 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/14(木) 11:29:16 ID:???]
- >>799
盆は無理だろ 過去ログ読んでろよ
- 801 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/14(木) 11:40:20 ID:???]
- >>800
了解 去年の大量投下某が例外だったわけか
- 802 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/15(金) 13:11:33 ID:???]
- >>801
その名前を出さないこと >>621 今日からの3日間のうちにビッグサイトに行けばあるかも ただ漫研の連中が買い占めている可能性もある
- 803 名前:名無し三等兵 [2008/08/16(土) 01:41:43 ID:Icd7+BWW]
- 夏なんだから海洋訓練とか、それ以外でもプールで特訓とか
ありそうなもんだけどな。 ・・・・着衣して、「装備」をしこたま持って遠泳とか ここは、そういう授業もある学校なんだろ?
- 804 名前:555 mailto:sage [2008/08/16(土) 14:08:31 ID:???]
- >>765
近況投下 …ああ、夏が終わる…
- 805 名前:555 mailto:sage [2008/08/16(土) 14:10:05 ID:???]
- 潜入捜査(15)
−伊豆 美統女子学園理事長室− 「身元照会の報告がきました」 理事長の前で、書類を取り出し女子職員が調査結果の要約を述べた。身上調書だけでなく調査機関を使って『謎の貿易商長沢氏とその娘』の周辺を洗ったらしい。さすがは金持ち学校!身元の洗い出しは防女並みだ。 「海外在住でしたので手間取りましたが、提出書類に間違いはありません。長沢氏はナポリで雑貨輸出を主とした貿易業を営んでいます」 「まあ、双子で『あの容姿』では疑念しか浮かびませんものね…とにかく思い過ごしでなによりです」 「理事長のご懸念は一部当たっています。実は、長沢氏の事業は真っ当なものではなさそうなのです」 「どういうことでしょうか?」 理事長の問いに、彼女は報告書のページをめくり、内容を読み上げた 「長沢氏の国外取引先は主に中東・アフリカ方面の紛争地域で、国内の取引先はカモッラ…イタリアのその筋と関係が深いようです。向こう(イタリア)の調査会社が『これ以上は勘弁して欲しい』と言ってきてました」 「死の商人ということですか…」 「『商人』の規模でなく、個人輸出代行業者と言ったところかと思われます」 報告書から目を離すと、理事長に向き直って私見を述べる。 「身内に危険が及ぶので、子供をこっちに預けたいということでしょう。しかし、驚きましたね…帰国子女が高等部編入基準を軽く上回るとは…」 「初の高等部への中途編入者です。気を付けて下さい。小規模コミュニティは異分子を排除する傾向があります。そろそろ、本人達が来る刻限ですね?担任には騒動が起きないように気を付けるよう伝えて下さい」 理事長の言葉に、職員は曖昧な笑顔で答えた。 「騒動は必ず起こるでしょう。本人達を見た際、タチの悪い冗談だと思いましたから…」
- 806 名前:555 mailto:sage [2008/08/16(土) 14:11:08 ID:???]
- 潜入捜査(16)
担任の女性教師に引率され、瑞穂と瑞樹は廊下を歩いていた。『お父様』によると『優秀な人材を金でかき集めている』そうだので、彼女も優秀な教師なのだろう。 予鈴後にもかかわらず、廊下には生徒が残っている。防女では、ありえない光景だ。 それらの生徒を教室に追い立てながら廊下を進む、担任の後ろの2人には好奇の視線が注いでいた。物心付いた頃からこのテの視線には慣れている。が、今回は視線の主のオーバーアクションが気になる。 教室の入口で2人は待たされ、担任が教室の扉を開いた。型どおりの挨拶が済むと、担任は本題を切り出した。 「我が美統にイタリアらの帰国された転入生を迎えることになりました。非常に優秀な成績で編入試験に合格されております。みなさんも仲良くしてあげて下さい」 担任に呼ばれ、2人が教室に足を踏み入れると、教室内がざわついた。違和感がある…比較対象が多い様な… 2人は『もう1つ』の比較対象を探すべく、生徒の視線の先を追うと、そこには瑞穂(瑞樹)と同じ顔の生徒があっけにとられた顔で2人を見つめていた。 担任は、小声で説明した。 「驚いたでしょ?私も最初は冗談ではないかと思ったの…」 静かなに進むはずのHRは何となくざわつきながら終了し、担任が教室を出た瞬間、教室は蜂の巣を突っついた様になり、2人の周囲に一斉に生徒が集まってきた。 「長沢さん…静様のご親戚ですの?」 真っ先に近寄ってきた好奇心の塊のようなお嬢様が、それでも遠慮がちに2人に声をかけた。 「あ、あのぉ〜静様ってどなたデスか?」 地が出ないよう、猫を被り答えた瑞穂に、彼女はたたみ掛けるように話を継いだ。 「大友静様。大友産業ご存じ?静様は現役社長ですわ。静様、こちらに!お急ぎになって!こんな奇跡はございませんわよ!」 半ば強制されるように2人の側に静と呼ばれた生徒が立たされると、どよめきが教室に充満した。 「私に双子の親類はいないはずなのですが?」 大友静が当惑と疑念の混ざった複雑な表情で2人との血縁関係を否定する。 「世の中には自分と同じ顔のヒトが3人居るってイイマスケド…」 半ば呆けたような声の瑞穂の言葉を受けて、瑞樹が続けた。 「似ている人を探さなくて良くなりました。これで打ち止めですわ…」
- 807 名前:555 mailto:sage [2008/08/16(土) 14:12:15 ID:???]
- 潜入捜査(17)
寄宿舎の部屋は、8畳近い広さがあった。もちろん個室だ。これが普通らしいが、そうだとすると防女寄宿舎は犬小屋以下だ…。『清掃』は終わった。少なくとも部屋には盗聴器の類は仕掛けられてはいない。 「肩凝った…庶民にはキツイわ…」 重役室に設置してあるかのような椅子の背もたれに身体を預け、部屋の新しい主の瑞樹がこぼした。背もたれに荷重をかけても市ヶ谷の備品と異なり軋みすらしない。 「備え付けでピアノがあるのが嫌味デスね…弾けないヒトはど〜するんデショ?」 部屋の隅にのRoland製電子ピアノを横目で捉え、瑞樹のベッドに転がった瑞穂がこぼした。身体が半ば布団に沈んでいる。ベッドも布団も高級品らしい… 「なんか、訳がわかんない1日だ…」 「けど、ズイブン落ち着いて見えましたヨ?」 「混乱してんのよ。ねぇ、ウチって生き別れになった3人目の姉妹がいたって漫画みたいなストーリーあったっけ?」 「ナイと思いマス…とゆ〜か、生まれた日に何があったかなんて全然覚えてませんヨ?でも『お父様』は何でこんな重要なコト教えてくれなかったんデショ?」 「混乱させとけって事かもよ…あり得ないことを連続させて、問題点から目を逸らすってことかな?転校生で怪しさが100%だとすると、双子で300%。転校先に瓜二つの生徒が居るとなると、怪しさレベルは一気に500%位になる…あのオヤジらしいわ…」 「何をもってアヤシイと定義するか、基準が完全にわかんなくなってマスもんネ」 「しっかし…普通でも目立つのに、これは普通じゃないレベルよ?やりにくいのは確かだわ」 「目立たないのは不可能デショ?絶対…全校レベルの話になってマスよ?休み時間の人だかり見ました?そのテの情報伝達の速さってスゴイデスから…」 「確かに…パンダになった気分だったわ…見せ物じゃないんだけどな…」 「パンダでもいいじゃナイデスカ?アレは一応猛獣デスヨ?」 「とにかく、足がかりを作ることが必要ね。お友達を作らなきゃ…」 と、不意に、部屋の扉がノックされると、2人は一瞬で警戒モードに移行した。さすがは現役防女生でナンバーワンの実戦経験を誇る(本人達は誇っていない)2人だ。 瑞樹がドアを開けると、そこには『生き別れ姉妹疑惑』の当事者、大友静が立っていた。
- 808 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/16(土) 17:15:29 ID:???]
- >>804
投下乙 久しぶりですね また新しい人物も登場して 期待しています
- 809 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/16(土) 17:20:15 ID:???]
- >>803
当然、こういう訓練は中等部の後半から実施しています 両用などは特に重視されている(過去の両用科のSSで 硫黄島近海にHALO降下後、硫黄島までそのまま遠泳するような 訓練を行うことをズゴックが示唆している)
- 810 名前:555 mailto:sage [2008/08/16(土) 18:01:20 ID:???]
- 潜入捜査(18)
「貴女達…クローン人間ね?」 部屋に入ってきた彼女は2人を指さした。さすが天然モノのお嬢様、キまってる! 「まぁ…一卵性双生児は天然モノのクローン人間デスけど…」 瑞穂、瑞樹共に一応、諜報員(の卵)だ。想定される質問に対する回答は準備していたものの、さすがにこの質問までは想定してなかった。 「…どう考えればそのような結論に?差し支えなければご説明願えません?」 瑞樹の言葉が聞こえてか、それとも無視しているのか…静は怒りのこもった声で言葉を吐き続けた。 「伊豆に軟禁されたと思ったら、今度は私に取って代わろうとクローン人間を送り込むとは…叔父様…許せません!私は人類の福祉に貢献すべく頑張っているのに、目先の利益しか考えていない!最低です!」 「…聞いてないわね…なんか自分の世界に浸ってる様な…」 瑞穂が静の目の前で数回手を振った。 「もしも〜し?お〜い?帰ってきてクダサ〜イ…え〜と、ワタシの日本語ダイジョウブデスカぁ〜」 やはり『どこかに行って』いたらしい。我に返った静は2人に向き直った。 「…ああ、ごめんなさい…と・に・か・く!私は貴女方にとって代わられる気はなくってよ?」 訳の判らない1日だ…もう1つ増えても影響はなかろう…瑞穂は静に質問した。 「質問いいデスか?え〜と…、大友産業って何デス?静サマが社長をやってらっしゃるよ〜デスが?」 「(゚Д゚)ハァ? 核弾頭からティッシュペーパーまで、日本の物流を支える大友産業グループをご存じないの?」 瑞穂の質問に面食らったらしい。無理もない。自分の立ち位置が完全無視されたのだ… 「私達一応、帰国子女ですので…」 「全然知りマセン!日本は核武装してないそうデスから、角砂糖じゃないデスか?」 「角砂糖からティッシュペーパーだと小物専門よ?ほら、黄色いナンバープレートのクルマで細々やってるヤツ。せめて戦車位は扱い物件に入ってないと…」 瑞穂のボケに瑞樹が突っ込んだ。こうなると、ありとあらゆる事象が有耶無耶になってしまう。 「戦車の輸送は軍隊が自前でやってマスよ?」 「じゃあ電車かな?重量物を運んでこそ物流業者よね?」 静が名前に似合わない大声を上げた。 「不死鳥マークの宅配便よ!見たことあるでしょ!」 (あ…キレた…)
- 811 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/16(土) 18:19:03 ID:???]
- >>810
続編乙 鳳玲子の実家と同じくらいの規模ですか (鳳玲子の実家も財閥グループ)
- 812 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/16(土) 18:45:11 ID:???]
- >>811
不死鳥マーク まさかこれって鳳財閥
- 813 名前:555 mailto:sage [2008/08/16(土) 21:57:18 ID:???]
- >>811
大友静の父親(もしくは祖父)が一代で築き上げたグループ を想定してます 個人的には西○運輸かなぁ〜。OA系の早期導入は○マト運輸ですね 美統に「軟禁」される「程度」なので、いわゆる普通の成金だと…
- 814 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/17(日) 01:08:03 ID:???]
- お家騒動での合法的かつ後ろめたくない(あと、世間の評価に傷もつかない)
避難先か軟禁場所と言う機能もあるのですな。 続きが楽しみです
- 815 名前:811 mailto:sage [2008/08/17(日) 14:10:57 ID:???]
- >>813
了解しました 鳳玲子の実家と同じくらいのレベルの企業グループと考えます
- 816 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/17(日) 17:48:16 ID:???]
- それって、結論跳びすぎ。
何故、そういう考えに至ったのかを筋道立てて説明してから 555氏に聞くべきだろ?
- 817 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/17(日) 21:11:57 ID:???]
- スレ番入れてまで引っ張る話題じゃないわな
- 818 名前:名無し三等兵 mailto:sage [2008/08/18(月) 22:31:31 ID:???]
- >>815
>>816 そんなことを言うより SSの投下を待ちましょう
- 819 名前:555 mailto:sage [2008/08/18(月) 22:32:49 ID:???]
- 潜入捜査(19)
たかが女子高生の一喝程度でコイツらの脱線が収まるはずがない。『気が付いたら2人のペース』というのは、異能と言うべきか、才能と言うべきか…百戦錬磨の内海ですらこのペースに乗せられることが多いのだ。 「ああ、○塚○虫マークの…目が大きすぎマスけど…個人的には角○書店のマークの勝ちデスね。静様は運送屋の社長なんダ…じゃ宅配便は割引価格適用デスネ…いいなぁ〜」 「トラックの塗装代金は他社より余計にかかるんじゃないかしら?コストダウンで多色塗装はやめて3色くらいにしたほうがいいんじゃないかな?マークで売れる時代は終わったと思うのよね」 訳もわからないまま、勝手に相手のペースに引き込まれ、ご丁寧に自社のトラックの色にまで踏み込んでくる。 「…貴重なご意見ありがとう…貴女達と話していると何故か疲れるんだけど…」 「…よくそう言われるんですけど…なぜなんでしょ?ええと、要約すると、静様と叔父様とが対立されているということですね?」 完全に自分達のペースに静を引き込んで、瑞樹が要約に入った。 「ええ…そうです」 「で、オジサマが静様をここ(美統)に軟禁にして、それでも飽きたらず、処刑するために送り込んだのが私達とゆ〜ふ〜に理解されてマス?」 「…違うんですか?」 瑞穂は目の前で腕を交差させ×印を作った。 「ぶぶ〜デス。私達、『お父様』がカモッラ…あ〜系統は違うけどマフィアデスね。まあ、そ〜ゆ〜皆様に追っかけ回されているので、危険回避でここに来マシタ。そ〜デスね…地球上で安全な場所は、もう、ここ以外にないんじゃナイでショウか?」 「砂漠の中をジープで逃げ回った事もありましたもの…でなきゃ好きこのんで全寮制の学校に編入したりしませんわ」(2人は『好きこのんで』全寮制の防女に入学したのだが…) 『お父様の仕込んだ2人の経歴』にかなり驚いたらしい。(普通のお嬢様は砂漠でRPGを持ったオッサンに追い回されたりしない)目を丸くしていたが、ため息(恐らく感嘆だろう)をついて素直に感想を述べた。 「…なかなか刺激的な生活をされていた様ですね…」 瑞樹はにっこり笑った。 「もちろん。何度も死ぬかと思いましたわ…でも、静様だって…私、お家騒動を目の当たりにするのは初めてです」 「普通じゃないコトが連続すると感覚がマヒしちゃうんデス…ゴメンナサイね」
- 820 名前:555 mailto:sage [2008/08/18(月) 22:33:40 ID:???]
- 潜入捜査(20)
謝罪の言葉が出たので気を良くしたようだ。2人が『刺客』でないということも判り、当面の身の危険もない。どうやら速攻で2人の利用方法を思いついたようだ。静は、先程とはうってかわった優しい声で話しかけた。 「ごめんなさい…思い違いをしてしまって恥ずかしいわ…そうだ!私の会社を手伝いませんこと?みんなで世界を狙いません?」 目に異様な力がある… 「うわっ…世界ですか?(ブッ飛んでるわ…)」 静は目の前で拳を固めると、宣言した。 「そう、物流による世界掌握です」 「…世界征服…女子校に一番似合わない言葉デス…そ〜なるとワタシタチって影武者デス?標準装備らしいデスから」 「私の目指すのは、絶対的な信頼の物流サービスです。例えば、紛争地域へ物資を送ろうとしても、途中で妨害されたり搾取されたりするでしょ?私は、送り先に絶対に、確実に荷物が届くような物流サービスを確立しようと思うのです」 「紛争地域に『確実に』荷物を送るのは軍事介入になっちゃいませんカ?『荷物』が食料でも軍隊が使えば軍事物資になっちゃいマス?そうなったら軍隊の補給とか輜重とかになっちゃいマスもんね…」 「瑞穂…様…軍事に明るいのね?」 「いや…『お父様』の商売柄、古い言い方デスけど硝煙の立ち上る場所をいろいろとデスね…」 焦って取り繕った瑞穂だったのだが、静は気ならなかったようだ。 「赤十字のマークを付けた車輌が攻撃に遭わないのと同じく、大友産業の不死鳥マークの下では確実に荷物を目的地に届けることができる…それが究極の目標ですわ」 (赤十字が安全なんて…)厄介な事に巻き込まれるなと思っていた瑞樹にいきなり言葉が振られた。 「瑞樹様、PMCってご存じ?」 知らない訳がない。春休みの実習時には大変にお世話になっている。というか、最近関わりが多すぎて困っている…回答に躊躇していると瑞穂が答えた。
- 821 名前:555 mailto:sage [2008/08/18(月) 22:34:37 ID:???]
- 潜入捜査(21)
「CMで宣伝してる化粧品でしたっけ?日本てCM多いデスねぇ〜」 ナイスボケに静はますます気をよくしたようだ。半ば得意になって話しだした。 「ほほほ…PMCとはPrivate Military Company、つまり民間軍事会社です。実は、既に紛争が続いている中東某所に赤十字に代わって子供への支援物資を届けるため、PMCと契約を結ぶ事になってますの」 「へぇ〜それはスゴイです…ドンパチで馬鹿見るのはいつも女子供ですモンね…」 「で、近々その方々とお会いする事になってますのよ。貴女達も必ず同席してくださいね」 さすがに慌てた。初対面からまだ1日も経ってない。犬でも情が移るのに3日位は必要だ。 「あのぉ〜私達部外者ですよ?」 「遠慮なさらないで!貴女達は既に私の学友です。私は、欲しい物は必ず手に入れます。従って貴女達はもう私のものです。これは決定事項です。反論は許されません。私には叔父様と張り合うための腹心が必要なのです。あなた方は容姿も度胸も合格ですわ!」 「容姿は、影武者向きだとワタシもホント思うんデスけど…度胸はど〜でしょうカ?私、内気なんデスけど…」 「そうです!『お父様』が小金を儲けたんで、仕方なくお嬢様やってますけど、普通なら庶民ですわよ?」 「反論は許さないと言ったでしょ?冗談ですけど…そうですね。私の『仕事』を見てから決断していただければ嬉しいですわ…時間は十分あります。」 静は微笑し…そう、実業家の顔で2人に告げた。
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