- 509 名前:見ろ!名無しがゴミのようだ! mailto:sage [2007/09/13(木) 23:25:53 ID:xP9X+BRP]
- メーテルについて@
メーテルは為政者の立場にいながらも自分の立場で軌道修正できなくなった 機械帝国を転覆するために、少年に都合のいい甘い言葉を囁き破壊工作もしくは 機械の螺子としての潜伏工作に誘ったテロリスト。 鉄郎に至っては実母の姿を借り、実母の仇へけしかけてまで完璧な戦士に仕立て たがっていた節がある。それはその後の道程でも見受けられる通り。ことあるごと に機械化人の惨めさ、横暴さ、近視眼的な部分を協調し、ときには(完全武装のく せに)あえて自分が囚われることをきっかけに、鉄郎に殺人の機会を強いる。 そして、いつもこう囁くのだ「あなたは悪くないわ・・・」。そうして鉄郎は、ハーロック 等、熟練の反政府ゲリラたちが一目置く戦士として成長した。(無論、ハーロック、 エメラルダスたち海賊はメーテルの協力者である) やがて、機械化母星では、こともあろうに、自ら引鉄を引くことを拒否し、自分の父 を爆薬として提供してさえ、鉄郎に全ての結末を負わせるのである。 しかし鉄郎の見つめる先はメーテル。全てを理解し背負った人間が最後の引鉄を 引くよりも幾分かは良心の呵責が少ないのであろう。あれだけ、機械化人への憎し みを負い、かつ、戦いへの躊躇を削られてきたのだから。 そしてメーテルは鉄郎の下を去る。きっと、メーテルはまた別の少年を伴って、 さまざまな惑星を破壊しているのだろう。それは、さよなら・・・のさらなる続編である エターナル篇での破壊の限りを見ても明らかだ。 そもそもあの世界の正義、というのが曖昧なことはあるが・・・それにしても、惑星破 壊を躊躇しない、かつ、自ら育てる戦士への動機付けとして、残酷な感情を背負わ せるその手腕は、まさにモンスターと言えるだろう。
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