- 1 名前:名無しか・・・何もかも皆懐かしい mailto:sage [2007/01/30(火) 22:34:23 ID:???]
- 幻のエンディングは本当にあったんだ?
ラピュタ全般(エロ除く)について語るスレです。 天空の城ラピュタ Part6 anime2.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1155875373/ 天空の城ラピュタ Part5 anime.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1135917184/ 天空の城ラピュタ Part4 anime.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1111506218/ 天空の城ラピュタ Part3 comic5.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1104126816/ 天空の城ラピュタ Part不明 comic5.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1092600323/ 天空の城ラピュタは史上最強の映画 comic5.2ch.net/test/read.cgi/ranime/1074259914/ エロい話はbbspink等、適切な場所でお願いします。
- 350 名前: ◆R31X/9KO3A mailto:sage [2007/04/14(土) 18:56:15 ID:???]
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パヤヲがこの作品で表現したかった意図がなんだったかはしらない。が、 この作品の感想や評論をいうなら「欲と社会と人間」か、みたいなことをちょっと上にかきこんだが、 まだうまく言葉にならないのだが、「欲と社会的たちば」といったほうが正解(にちかい)かもしれん。 このものがたりが「欲」の話だというのは、つまり「ラピュタにいきたい」という「欲」 をもった者たちの話だろ。その意味だ。
- 351 名前: ◆R31X/9KO3A mailto:sage [2007/04/14(土) 18:57:30 ID:???]
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「ラピュタにいきたい」という欲をもった連中はつぎの4者だった。 @シータとパズー Aドーラ一家 B将軍 Cムスカ この4者は全員「ラピュタにいきたい」という欲をもっている。その意味でこの4者はおなじだ。 つまり@=A=B=Cといえる。この4者はいずれも、そのおなじ欲にかられてみずからをうごかしていく。 この4者のいだいている欲とは無縁のひとたちも作中にはでてくる。パズーのすむ鉱山街のひとたちだ。 このひとたちをDとすれば、@=A=B=C≠Dといえる。Dの立場からみれば、@〜Cはいずれも 「へんなことに関心をもつひとびと」ということにでもなろうか。Dからみれば@〜Cはおなじたぐいである。 作品にDのひとたちがちゃんとえがかれているから、@〜Cの意味がクッキリとうきぼりにされる。 Dからみれば@〜Cはおなじだが、そのうちわけをみると「おなじ」とはいえない。 そこには各人各様のいくつかの種類の「欲」がある。なぜ4者は「ラピュタへゆきたい」という欲をもったか。 その「欲」のうちわけはつぎだ。 シータとパズーはただ単に好奇心でラピュタをめざした。単なる好奇心が目的だった。 ひたすら「どんなところか」と、夢みるここちで、こどもらしく単純に「いってみたかった」。 父親の無念をはらすというパズーの目的は大義名分とみてよい。これはパズーとしては重要で欠かせない件だろうが、 だからといって「好奇心が目的でない」ことにはならない。 ドーラの目的はシータ・パズー組とちがって、単なる好奇心ではない。財宝めあてである。 ドーラは海賊だから、財宝があれば当然これをねらわなければならない。 その意味で、シータ・パズーはドーラとはちがう。かれらに財宝はどうでもよい。
- 352 名前: ◆R31X/9KO3A mailto:sage [2007/04/14(土) 18:59:08 ID:???]
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将軍たち制服組軍人たちの目的も財宝だった。その点で、 ドーラと軍人たちの欲はおなじ「財宝めあて」である。つまりA=Bである。ただし、 軍人どもはドーラとちがって財宝がスキなのではなく、 それを売りさばいて「もうけたい」のである。モウケが目的だった。富が目的だった。 その点、ドーラの目的は単なる富やモウケではない。財宝がスキなのである。ほしいのである。 だから海賊をやっている。その意味では「単なる好奇心」のシータ・パズーとドーラとが実はおなじなのである。 海賊としてのドーラの欲はそういう種類のものである。すなわち@=Aである。 また、シータ・パズーもモウケや富などはどーでもよかった。 ムスカの欲は好奇心でも財宝でも富でもなかった。かれの目的はあくまで最強の武力、 最強の暴力装置の私的所有であり、これにさからいうるもののひとりもない権力であった。 ムスカには富や財宝などゴミにすぎない。富や財宝、そんなものは最強の支配者としては 「アトからついてくるもの」にすぎぬゴミである。まるきりどうだっていい。 シータ・パズーはムスカとちがって、そんなものもどーだってよかった。 また、ドーラもこの点ではシータ・パズーとおなじであり、海賊としてはそんなものはどーだっていい。 つまり@=Aである。 軍人どもにとってこれが「どーだっていい」かどうかには議論の余地があるが、 もとより王族はムスカとシータの2人しかいないのだから、 ラピュタの武力もそれによる権力にも最初から私的所有には手がとどくわけもなく、したがって、 ムスカとはあらそいようがなかった。ラピュタについての知識についても、 軍人どもはムスカとはくらべようもなかっただったろう。だから、 かれらにはムスカとおなじ欲は最初からムリだったのである。カヤのそと。 その意味で@=A=BというたちばにBはおかれている。
- 353 名前: ◆R31X/9KO3A mailto:sage [2007/04/14(土) 19:02:14 ID:???]
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以上が、ラピュタをめざした4者における「欲」の比較である。これをうえの列挙にくわえるとつぎになる。 @シータ・パズー●好奇心● Aドーラ●財宝(ただ宝がほしい、宝への好奇心)● B軍人ども●財宝(もうけ、富)● Cムスカ●武力・暴力装置・権力● もうひとつの論点として、この4者の社会的たちばの比較がある。 つまり、シータ・パズーとドーラは要するに「在野」のひとであるのにたいし、 ムスカと軍人どもはいずれも官僚であり、体制内・公的組織内の正式な陣員である。 つまり、基本的構図として 在野×官僚 がこの作品にはえがかれている。つまり「タミとオカミ」の問題。 この意味ではシータ・パズーとドーラはおなじである。つまり@=Aである。そして、 ムスカと軍人どもはおなじである。つまりB=Cである。 そのうえでいうと、シータ・パズーはごくふつうの一般民衆つまり「無辜の民」である。これにたいし、 ドーラは明白な「おたずね者」つまり犯罪者どもであり、反体制どころか、ハッキリと反社会的存在である。 Dは@を敵とみないが、Aを味方であるとはかんがえないであろう。 軍人どもとムスカの関係もこれと対応している。つまり、軍人は体制内の一般官僚、つまり、 いうなれば「無辜の役人」であり、あくまで体制迎合のたちばであり、反体制でも反社会的でもない。 ところがムスカは、体制内の一般官僚のひとりではあるが、「無辜の」ではなく、 そのたちばを利用して私腹をこやす反社会的存在であり、つまりハッキリした犯罪者である。
- 354 名前: ◆R31X/9KO3A mailto:sage [2007/04/14(土) 19:04:33 ID:???]
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その意味では軍人どもとシータ・パズーはおなじ、つまり@=Bである。そして、ムスカとドーラはおなじ、 つまりA=Cである。 そして、社会的たちばとしては、シータとムスカのふたりはいずれもラピュタ王族の末裔であり、 その意味で@=Cになっている。 以上が4者における社会的たちばの比較である。これをうえの列挙にくわえるとつぎになる。 @シータ・パズー●好奇心●在野●無辜●(片われが)ラピュタ王族 Aドーラ●財宝(ただ宝がほしい、宝への好奇心)●在野●犯罪者●ラピュタ文明とは無縁 B軍人ども●財宝(もうけ、富)●体制組織所属●無辜●ラピュタ文明とは無縁 Cムスカ●武力・暴力装置・権力●体制組織所属●犯罪者●ラピュタ王族 このように、さまざまな社会的たちばの登場人物たちがおり、 かれら・かのじょらがそれぞれにいだいている各種の欲とがえがかれている。 『天空の城ラピュタ』というすじがきを活発で刺激的に展開させている原動力のおおきなものは、 実はここにあるといってよいのではないかとおもわれる。 それら諸要素のからみあいこそが『天空の城ラピュタ』である、ということができるのではないか。 そしてまた、このような物語のつくりをよく咀嚼・吸収したうえで応用し、 うえの諸要素を独自・斬新にくみあわせでからませてみれば、パヤヲのつくったこの名作とはまた一味もふた味もちがう、
- 355 名前: ◆R31X/9KO3A mailto:sage [2007/04/14(土) 19:19:14 ID:???]
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そしてまた、このような物語のつくりをよく咀嚼・吸収したうえで応用し、 うえの諸要素を独自・斬新なくみあわせでからませるなら、パヤヲのつくったこの名作とはまた一味もふた味もちがう、 なにかべつのおもしろいすじがきを創作するための手だすけになるかもしれない。■おわり■
- 356 名前:名無しか・・・何もかも皆懐かしい mailto:sage [2007/04/14(土) 19:29:10 ID:???]
- うわしまったトリップまちがえてる最悪_| ̄|○
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